2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ロリショタバトルロワイアル18

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 15:42:40 ID:eTOXjsns
本性を晒け出せ!
衝動をぶち撒けろ!
欲望を解き放て!
情熱を、燃やせ!



ここは真性の漢共(女性可)が集まり、
ジャンルを問わないロリショタキャラでバトルロワイアルを行う、
あまりにもCOOLなスレです。
紳士淑女の心を忘れず冷静に逝きましょう。

前スレ
ロリショタバトルロワイアル17
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1201435693/


テンプレ、過去ログは>>2-5辺に
ロリショタロワ避難所(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8274/
LSロワお絵描き掲示板
ttp://oekaki2.basso.to/user11/hisou/
まとめwiki
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 15:43:32 ID:eTOXjsns
過去スレ
ロリショタバトルロワイアル16
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1197816204/
ロリショタバトルロワイアル15
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1195789761/
ロリショタバトルロワイアル14
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1192364080/
ロリショタバトルロワイアル13
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1187884192/
ロリショタバトルロワイアル12
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1183849166/
ロリショタバトルロワイアル11
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1179760274/
ロリショタバトルロワイアル10
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1177507709/
ロリショタバトルロワイアル9
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1175607059/
ロリショタバトルロワイアル8
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1174298614/
ロリショタバトルロワイアル7
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1173267370/
ロリショタバトルロワイアル6
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1171953607/
ロリショタバトルロワイアル5
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1170746599/
ロリショタバトルロワイヤル4
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169810359/
ロリショタバトルロワイアル3
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169293272/
ロリショタバトルロワイアル2
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1168265134/
ロリショタバトルロワイアルをやれるか話し合うスレ
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1167045572/


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 16:45:45 ID:zYYoqnok
http://anonymouse.mydns.jp/pandora/List.do

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 21:34:37 ID:6kuToS4v
〜参加者一覧[作品別]〜
【魔法少女リリカルなのは】高町なのは/フェイト・テスタロッサ/ヴィータ/八神はやて/アリサ・バニングス
【ローゼンメイデン】真紅/翠星石/蒼星石/雛苺/金糸雀
【魔法陣グルグル】ニケ/ククリ/ジュジュ・クー・シュナムル/トマ
【ポケットモンスターSPECIAL】レッド/グリーン/ブルー/イエロー・デ・トキワグローブ
【デジモンアドベンチャー】八神太一/泉光子郎/太刀川ミミ/城戸丈
【ドラえもん】野比のび太/剛田武/リルル
【魔法先生ネギま!】ネギ・スプリングフィールド/エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/犬上小太郎
【絶対可憐チルドレン】明石薫/三宮紫穂/野上葵
【落第忍者乱太郎】猪名寺乱太郎/摂津のきり丸/福富しんべヱ
【名探偵コナン】江戸川コナン/灰原哀
【BLACKLAGOON】ヘンゼル/グレーテル
【クレヨンしんちゃん】野原しんのすけ/野原ひまわり
【ドラゴンクエストX】レックス(主人公の息子)/タバサ(主人公の娘)
【DEATH NOTE】メロ/ニア
【メルティブラッド】白レン/レン
【ちびまる子ちゃん】藤木茂/永沢君男
【カードキャプターさくら】木之本桜/李小狼
【テイルズオブシンフォニア】ジーニアス・セイジ/プレセア・コンバティール
【HUNTER×HUNTER】キルア/ゴン
【東方Project】レミリア・スカーレット/フランドール・スカーレット
【吉永さんちのガーゴイル】吉永双葉/梨々=ハミルトン
【ヴァンパイアセイヴァー】リリス
【MOTHER】ネス
【サモンナイト3】ベルフラウ=マルティーニ
【Fate/stay night】イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
【みなみけ】南千秋
【武装錬金】ヴィクトリア=パワード
【BLACKCAT】イヴ
【からくりサーカス】才賀勝
【銀魂】神楽
【ひぐらしのなく頃に】古手梨花
【灼眼のシャナ】シャナ
【とある魔術の禁書目録】インデックス
【るろうに剣心】明神弥彦
【ボボボーボ・ボーボボ】ビュティ
【一休さん】一休さん
【ゼルダの伝説】リンク(子供)
【ベルセルク】イシドロ
【うたわれるもの】アルルゥ
【サザエさん】磯野カツオ
【せんせいのお時間】鈴木みか
【パタリロ!】パタリロ=ド=マリネール8世
【あずまんが大王】美浜ちよ
【ポケットモンスター(アニメ)】サトシ
【SW】ベルカナ=ライザナーザ
【Gunslinger Girl】トリエラ
【ぱにぽに】レベッカ宮本
【FINAL FANTASY4】リディア
【よつばと!】小岩井よつば
計86名

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 21:35:15 ID:6kuToS4v
〜参加者一覧[あいうえお順(名簿順)]〜
01:明石薫/02:アリサ・バニングス/03:アルルゥ/04:イエロー・デ・トキワグローブ/05:イシドロ/
06:泉光子郎/07:磯野カツオ/08:一休さん/09:猪名寺乱太郎/10:犬上小太郎/
11:イリヤスフィール(略)/12:インデックス/13:イヴ/14:エヴァンジェリン(略)/15:江戸川コナン/
16:神楽/17:金糸雀/18:城戸丈/19:木之本桜/20:キルア/
21:ククリ/22:グリーン/23:グレーテル/24:小岩井よつば/25:剛田武/
26:ゴン/27:才賀勝/28:サトシ/29:三宮紫穂/30:シャナ/
31:ジーニアス・セイジ/32:ジュジュ・クー・シュナムル/33:白レン/34:真紅/35:翠星石/
36:鈴木みか/37:摂津の きり丸/38:蒼星石/39:高町なのは/40:太刀川ミミ/
41:タバサ(主人公の娘)/42:トマ/43:トリエラ/44:永沢君男/45:ニア/
46:ニケ/47:ネギ・スプリングフィールド/48:ネス/49:野上葵/50:野原しんのすけ/
51:野原ひまわり/52:野比のび太/53:灰原哀/54:パタリロ/55:雛苺/
56:ビュティ/57:フェイト・テスタロッサ/58:福富しんべヱ/59:藤木茂/60:フランドール・スカーレット/
61:ブルー/62:古手梨花/63:プレセア・コンバティール/64:ヘンゼル/65:ベルカナ=ライザナーザ/
66:ベルフラウ=マルティーニ/67:南千秋/68:美浜ちよ/69:明神弥彦/70:メロ/
71:八神太一/72:八神はやて/73:吉永双葉/74:李小狼/75:リディア/
76:リリス/77:梨々=ハミルトン/78:リルル/79:リンク(子供)/80:レックス(主人公の息子)/
81:レッド/82:レベッカ宮本/83:レミリア・スカーレット/84:レン/85:ヴィータ/
86:ヴィクトリア=パワード
計86名

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 21:35:53 ID:6kuToS4v
〜ロリショタロワ・基本ルールその1〜
【基本ルール】
参加者全員で殺し合い、最後まで生き残った一人が優勝となる。
優勝者のみが生きて残る事ができて『何でも好きな願い』を叶えて貰えるらしい。
参加者はスタート地点の大広間からMAP上にランダムで転移される。
開催場所はジェダの作り出した魔次元であり、基本的にマップ外に逃れる事は出来ない。

【主催者】
主催者:ジェダ=ドーマ@ヴァンパイアセイヴァー(ゲーム・小説・漫画等)
目的:優れた魂を集める為に、魂の選定(バトルロワイアル)を開催したらしい。
なんでロリショタ?:「魂が短期間で大きく成長する可能性を秘めているから」らしい。

【参加者】
参加者は前述の86人(みせしめ除く)。追加参加は認められません。
特異能力を持つ参加者は、能力を制限されている場合があります。
参加者が原作のどの状態から参加したかは、最初に書いた人に委ねられます。
最初に書く人は、参加者の参戦時期をステータス表または作中に記載してください。

【能力制限】
参加者は特異能力を制限されることがある。疲労を伴うようになっている能力もある。
また特別強力な能力は使用禁止になっているものもあるので要確認。

【放送】
放送は12時間ごとの6時、18時に行われる。内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」
「過去12時間に死んだ参加者名」など。

【首輪と禁止エリア】
・参加者は全員、爆弾の仕込まれた首輪を取り付けられている。
・首輪の爆弾が起爆した場合、それを装着している参加者は確実に死ぬ。
・首輪は参加者のデータをジェダ送っており、後述の『ご褒美』の入手にも必要となる。
(何らかの方法で首輪を外した場合、データが送られないので『ご褒美』もない)
・首輪が爆発するのは、以下の4つ。
1:『禁止エリア』内に入ってから規定時間が過ぎたとき。
2:首輪を無理やり取り外そうとしたとき。
3:24時間で死者が出なかったとき。
4:ジェダが必要と判断したとき(面と向かって直接的な造反をした場合)。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 21:36:48 ID:6kuToS4v
〜ロリショタロワ・基本ルールその2〜
【舞台】
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/76.gif

【作中での時間表記(2時間毎)】(1日目は午前6時よりスタート)
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

【支給品】
・参加者が元々所持していた装備品、所持品は全て没収される。
・ただし体と一体化している装備等はその限りではない。
・また衣服のポケットに入る程度の雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される物もある。
・ゲームの開始直前に以下の物を「ランドセル」に入れて支給される。
「食料」「飲料水」「懐中電灯」「地図」「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」「名簿」
「ランダムアイテム(1〜3種)」。
なおランドセルは支給品に限り、サイズを無視して幾つでも収納可能で重量増加もない。
その他の物については普通のランドセルの容量分しか入らず、その分の重量が増加する。

【ランダムアイテム】
・参加者一人に付き1〜3種類まで支給される。
・『参加者の作品のアイテム』もしくは『現実に存在する物』から選択すること。
(特例として『バトルロワイアル』に登場したアイテムは選択可能)。
・蘇生アイテムは禁止。
・生物および無生物でも自律行動が可能なアイテムは参加者増加になる為、禁止とする。
・強力なアイテムには能力制限がかかる。非常に強力なものは制限を掛けてもバランスを
取る事が難しいため、出すべきではない。
・人格を変更する恐れのあるアイテムは出さない方が無難。
・建前として『能力差のある参加者を公平にする事が目的』なので、一部の参加者だけに
意味を持つ専用アイテムは避けよう。出すなら多くの参加者が使えるようにしよう。

【ご褒美システム】
・他の参加者を3人殺害する毎に主催者から『ご褒美』を貰う事が出来る。
・トドメを刺した者だけが殺害数をカウントされる。
・支給方法は条件を満たした状態で、首輪に向かって『ご褒美を頂戴』と伝えるか、
次の放送時にQBが現れるので、以下の3つから1つを選択する。

1:追加のランドセルが貰える。支給品はランダムで役に立つ物。
2:ジェダに質問して、知人の場所や愛用品の場所などの情報を一つ聞ける。
3:怪我を治してくれる。その場にいれば他の人間を治すことも可能。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 21:37:19 ID:6kuToS4v
〜ロリショタロワ・基本ルールその3〜
【ステータス表】
・作品の最後にその話に登場した参加者の状態、アイテム、行動指針など書いてください。
・以下、キャラクターの状態表テンプレ
【現在位置(座標/場所)/時間(○日目/深夜〜真夜中)】
【キャラクター名@作品名】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(身に装備しているもの。武器防具等)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なもの。
     収納している装備等、基本的にランドセルの中身がここに書かれます)
[思考・状況]
(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
 複数可、書くときは優先順位の高い順に)

◆例
【D-4/学校の校庭/1日目/真夜中】
【カツオ@サザエさん】
[状態]:側頭部打撲、全身に返り血。疲労
[装備]:各種包丁5本
[道具]:サイコソーダ@ポケットモンスター
[思考]
第一行動方針:逃げた藤木を追い、殺害する
第二行動方針:早く仲間の所に帰りたい
基本行動方針:「ご褒美」をもらって梨花の怪我を治す

【予約】
・キャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
・期間は予約から72時間(3日)。期間終了後は、他の人が投下してもOKです。
・予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか
十分に確認してから投下しましょう。

【投下宣言】
・投下段階で被るのを防ぐため、投下する前には必ずスレで 「投下します」 と宣言を
して下さい。 投下前にリロードし、被っていないか確認を忘れずに。

【トリップ】
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 本人確認のため、書き手は必ずトリップをつけてください。

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 21:40:04 ID:6kuToS4v
テンプレ以上。>>3には触らないように。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 20:03:38 ID:if5RFY2z
>>1
乙でございまする。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 00:33:44 ID:p1yBvSrL
あんまり次の話するのもどうかと思うが一つだけ言わせてくれ
マナとセエレ@DOD
どっちもロワ的に美味しいキャラだし、支給品に再生の卵がだせる
上手く扱えば原作通りの最強の鬱展がw

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 15:32:31 ID:/8oBHQLk
俺からも一言
アーノ@サモンナイトクラフトソード物語2
性格はあんなんだが、主人思いの真っ直ぐな子だから何か起きれば狂いそうだしでロワ的には面白そうだと思う
最初はムードメーカーだったけど、中盤あたりから狂っていく…、てなかんじで
ただ…支給品はハンマーになりそうだが…

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 18:03:51 ID:wtnTtfwt
第1回放送すら終わってないキャラがいる状態で、
次期ロワの話してもしょうがないと思うんだが。
消えるの覚悟の梅ネタなら、あえてやってみてもいいかも試練が。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 20:36:55 ID:qQKLCPd6
前スレ最後の方で東方からてゐを出したいって意見があったなぁ。
腹黒い知略マーダーに回るか、もしくは傍観を決め込んでのらりくらりと中盤あたりまで生き残りつつ、何かのきっかけで考えを変えて、そこそこカッコ良い最期をむかえる…
その辺まで妄想した

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 20:58:29 ID:1GjdvlP2
予約ない今だから少し訊いてみよう。
予約期限を現状の3日+延長から変えてみないか?
詰まってるパート難しいし展開も速くないから、基本5日+延長2日とかに。
……どのみち自分は今ネタがないのですぐには予約できないけども。

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 21:10:18 ID:4hOkKI9X
別に変えなくてもいいと思うけどね
3日しかなくとも書き手さんが予約延長を書けばいいし
3日+3〜4日の延長とと5日+2日の延長とどう違うんだろ?

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 02:42:51 ID:K+gb5hSy
どうでもいいけど前スレ最後のwiki編集例がツッコミ入らない事に何故か和んだ。

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 04:14:09 ID:TZGZxn6T
http://fake-it-idol.hp.infoseek.co.jp/otk/stripper/001/007.jpg
http://jp.youtube.com/watch?v=ktPPLuuqJrc
(虚)享年21歳

http://f36.aaa.livedoor.jp/~iscream/~fake-it/idol/esper/
http://f36.aaa.livedoor.jp/~iscream/~fake-it/idol/esper/otk/otaxxx.html
http://www24.atwiki.jp/nakorinko/
http://fakeitidol.bravehost.com/esper/

http://www24.atwiki.jp/ladio/pages/94.html
http://wescream.hp.infoseek.co.jp/himeko.mp3
りんこ≒泡姫姫子放送情報求む


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 05:04:36 ID:9mI3NyW/
LS支援組曲できましたー。画質悪いのは割合。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2959230

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 01:27:16 ID:HHq/zyc6
>>17
極普通の内容じゃないか。

>>18
GJです。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 22:09:20 ID:ybqZPWIt
>>19
魔王w
乙です

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:24:48 ID:lh1Vp3fF
前スレはもう書き込めないか
埋めネタが見れなくて残念だ

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:17:00 ID:JRz90ySl
最近のハンターの展開を見てると、ゴンって意外と復讐とかに躊躇いがないのが分かって面白い。
ロワ内とは逆の「キルアが死んだ場合のゴン」も見てみたかったと切に思う。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:28:01 ID:z3GBZQj1
結構マーダー要素あるよな。

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:15:25 ID:pXL/e1yD
何かキルアのために怒るゴンってあまり想像できないな
いや、多分怒るんだろうけどさ
作中でキルアのために怒ったことってあんまりないし

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:43:05 ID:PuVcHxnB
>>25
ハンター試験終了後……

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 20:08:48 ID:pXL/e1yD
あんまりって言ったじゃん
何て言うかさ、ゴンが死んでキルアが怒るのは簡単に想像出来るんだけど、
逆は想像出来ないんだよ
最近のゴンがキルアに冷たいからかもしれない

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 02:16:29 ID:/IirZQK9
>>27
確かにそうかもしれないけれど、カイトも仲間だったからだろ?
だから、友達のキルアが死んだら怒るんじゃないかな、って思うけど…。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 02:43:53 ID:A8EE1Y8s
>>27
俺としては逆の印象。
キルアは、意外とショックを受けてない自分を自覚して愕然とするタイプかな、と。
ゴンは直情型なイメージあるから、真っ直ぐに激昂すると思う。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 02:52:38 ID:4ELEJezo
カイトとキルアじゃちょっと違う気もするけどな。
比べたくないけど、カイトが死んだときのほうが怒る気がする。
キルアは友達だけど、カイトは憧れでゴンが未熟だったせいで死んじゃったからな……

ロワのキルアは、自分のふがいなさに怒ってそれを復讐に摩り替えてる感じがするなー
八つ当たりだ
まあ、千秋が悪いんだけどw

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 22:36:56 ID:bRu/vqkB
みんなマーダーっぽいけど、マーダーになりそうな対主催って誰がいる?

あとヴィクター化の条件ってなんだっけ

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:47:43 ID:w9lxui+I
>>1
分かるそれ。

俺も前の彼女が飯作るとか言って…
いきなり出てきたのが皿の上のウンコてんこもりで、
「今まで隠したけど、私そっち系なの。食べて」って
言われた時は、瞬間的にマジでこいつとは違う星で
生活したいと思ったよ。…つうか、嘘だと思いたいよ、今でも。

ぜんっぜん普通の女の子だと思っていたのに、前振りなしで
ウンコ食べてって言われてもさ。

彼女「あのね、いつか話さなければいけないし…
   どうせわかる事なんだし、多分凄く驚いてると思うけど…
   うん…冗談とかじゃなくて、私、好きな人には食べて欲しいの。
   勿論○○のも私食べるよ。全然嫌じゃないし。」

俺 「……何言ってるの?」

彼女「やっぱ、驚いた?私もね、黙っていようと…」
─────────この辺りで速攻で玄関に行って外に出て走って帰った。

あの皿のウンコと臭いが目と鼻に焼き付いて…
半年くらいの付き合いだったけれど、走馬灯のように思い出されて、
俺がキスしたあの口でウンコなんてあいつ食っていたのかって思うと、
馬鹿みたいだけど涙が止まらなくて、駅から電車なんだけど車中でもずっと泣いていたよ。


33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 09:08:22 ID:+5kYMi63
誤爆じゃなきゃ荒らしだよな……前スレから多くないか?

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:44:26 ID:UQZ+EMOM
誤爆だろうが荒らしだろうが、スルーするしかない。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 13:00:55 ID:B96yBqkG
もしパソコンが使えるキャラに渡ったらロワちゃんねる的なものを出していいんだろうか
でも、アニみたいに書き込む下僕がいないんだよなー
参加者同士が交流してもいいけど現状はパソコン一台だし
千秋に二台目持たせてかき回すのもアリだけど

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 17:33:45 ID:s1v9BjID
QBの部下の蜂……ああ、無理っすね

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 19:31:43 ID:z1dJ5n84
他の作品のキャラを部下として使ってるとか

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:01:10 ID:k4zlDBvt
元エテモン配下のガジモンあたりならバカ書き込んでそうだ。
戦力的にもちょっと強い程度のロリショタに無双される程度だし。

ドラクエの魔物は……微妙か?

あとはグルグルのクロコとかタテジワネズミとか。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:12:33 ID:B96yBqkG
ジェダ様が書き込んでも別に問題なくね?
と思った

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:26:49 ID:oT/vsPQS
主催者が話し相手もいないのにいったい何を書くんだw

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:38:15 ID:iPeMG17E
死者スレで心の声聞かせたみたいにお茶目なことを書いて和ませてくれるに違いない

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 00:34:18 ID:WTkL1yjW
パソコンか、小太郎の不明支給品除くと最も謎なアイテムだな
とりあえず雛苺倒して奪わなきゃどうにもならんが(シーフ梨々の「ぬすむ」「ぶんどる」でも可)

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 02:02:40 ID:3ZuOR6Q/
パソコンの使い道が思いつかないww
首輪解除にも役立てる、か?

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 08:27:59 ID:ut6HWq/h
ベッキーが来週締め切りの論文を書く……。
イミねぇww

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 09:32:21 ID:bbVrjG3a
ところでさ、このロワに参加してる作品を全部知ってる人っているのか?
みんながどのくらい知ってるのかちょっと気になった
俺はよく知ってるのが25個、少し知ってるのが12個なんだけど

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 13:06:37 ID:XgkW63nx
まったく分からん→パタリロ、ベルカナ、トリエラ、梨々、リリス
書けないが知ってる→なのは達、
書ける→ドラクエ、ローゼン、ベッキー、ヴィクトリア、デジモン、グルグル
完璧→ポケスペ、ハンター、さくら

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 17:51:18 ID:UYSpKa5k
完璧、ある程度まとめて27個

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 18:38:51 ID:CHTTD7h/
>>47にならって完璧、ある程度まとめて35個かな。
生存作品に限ればあと2作品手が出せてないのがある。


49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 20:02:41 ID:3ZuOR6Q/
すごいなw
俺は半分くらい。
見た目はだいたい分かるんだけど

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 22:57:22 ID:3GsR6s96
現時点の生存キャラ有作品で自分が把握出来て無いのは
デジモン・ネギま・ガーゴイル・禁書・シャナ・うたわれ・パタリロ・ガンスリ・武装連金・黒猫 ……結構多いなぁ

逆にまず完璧に書けるだろうのが
なのは・東方・DQ5・絶チル・ブラクラ・SW・ポケスペ・グルグル・ローゼン 辺りかねぇ
これらは元から原作持ってるというのもあるけど。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/18(金) 23:20:15 ID:wBM9oA5f
パソコンはあれだ、光子郎のものならゲンナイさんの家が入ってるから
同じくゲンナイさんの家が入ってるニコロワのパソコンとリンクさせれbうわなにすr

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 02:06:28 ID:YYVvaIRl
把握微妙だけど書けなくもないのは太刀川ミミ、野原ひまわり、リンク
把握してもなんか自信ないのはニア、パタリロ
他ぜんぶOK。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 06:56:46 ID:lQyA7wvf
把握してるキャラが軒並み死んで俺涙目
大体のキャラはバトルは無理だが繋ぎ程度なら書ける。
ニアパタリロヴィクトリア+レイハは特殊だから書けない。
意外と反抗期なレイハ難しいぜ

イエローが聞いた白い人に該当するキャラは誰が残ってる?
パタリロキルアグレーテルシャナ辺りだろうか
シャナは白すぎだよな

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 07:19:16 ID:UnA7c7tg
>>53
某白い悪魔が着ている服って、どんなだっけ?

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 14:22:17 ID:Zw2cI7kz
>>53
危険要素あんまりないけどインデックスも白い

>>54
バリアジャケットか制服なら白い。私服ならオレンジだったかな

56 : ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 19:59:12 ID:A52x3+j0
自己リレーも入りますが……動きがないので、ゲリラ投下行きます。

57 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:00:19 ID:A52x3+j0
 
東京府士族・明神弥彦は、1人延々と続く階段を駆け上がっていた。
鉄の堅い階段が、高い足音を響かせる。
足音と、荒い息遣いだけが夜の闇に響く。

弥彦は、焦っていた。
シャナの話を聞いて、慌ててタワーに走ってみれば……遥か高く展望室から、薄く上る煙。
あれは間違いない。だいぶ薄れてはいるが、弥彦も一度はやられた『眠り火』の煙だ。
あの煙幕はニアが持つほぼ唯一の護身手段。
つまり、あの慎重なニアが使わざるを得ない状況に追い込まれたのだ――おそらくリリスの襲撃によって。

冷静に考えると、ますますもって手遅れの可能性が高い。
けれど、自分の目で確認するまでは安心できない。見捨てることもできない。
ひょっとしたら最上階で1人きり、瀕死の重傷で助けを待っているかもしれないのだ。
弥彦の逸る心に反し、しかしエレベーターは動かない。
そもそも彼自身、初めて乗ったような装置だ。故障の直し方など分かるはずもないわけで。
一刻も早く到達せねば……と焦る彼は、迷わず鉄塔の外側から見えた階段に直行した。

彼は駆ける。延々と続く鉄の非常階段を駆ける。
ここまでずっと駆け通しで、いい加減疲労も溜まってきている。それでも彼は駆け続ける。
今何時なのかも分からない。そろそろ19時になってしまうのかもしれない。そうなれば彼自身の命も危うい。
それでも、弥彦は駆ける。駆ける。駆け上がる。

駆けて駆けて駆け続けて、彼はそして、ゴールに辿り着いて……
そこで、意外な人物と再会した。


             ※        ※        ※


58 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:02:39 ID:A52x3+j0

フレイムヘイズにしてしろがねでもある、シャナは空を飛んでいた。
炎の翼を広げ、そして……腕の中に1人の少年を抱えて。
こいつを助けるつもりなんて無かった。しかし何故こうしているのだろう。
全速力でエリアから離脱しつつ、少し前のことを思い出す。

明神弥彦と刀を交換してから、彼女はすぐさまタワーの展望室に直行し……
しかし、その時には既にそこには誰もいなかった。

何らかのガスか煙幕が使われた痕跡はある。何らかのトラブルがあったことは容易に想像できる。
しかし戦闘の痕跡も、血痕もなく、もちろん死体もない。
いったい何があったのか。リリスは、そしてここに居たというニアはどこに行ったのか。
分かるのはただひとつ。
彼女は、ここで起こったはずの事態に、間に合わなかったということだけ。

念のため、周囲を見回してもそれらしい姿は見つからない。
夜の闇は深く、市街地にはビルの投げかける陰が深く黒く広がっている。
空を飛んでどこかに移動したとして……何の手掛かりもなく探し回っても、見つけ出せるとは思えない。
そうこうしているうちに、19時も近づいてきている。
この場は諦めて立ち去ろうか、と思った所に来たのが、弥彦だった。

正直言って、呆れた。
この高さのタワーの階段を走り通して登り切った、その体力と気力には素直に感心するが……
「その先」のことを、何も考えていない。
もう今からでは階段を降りていたのでは間に合わない。まず脱出するより先に首輪が爆発する。
シャナのように空を飛べればともかく、ただ走るしかできない身では――!

彼女は素早く決断を下す。
ニアという男の不在に呆然とする少年を抱きかかえると、炎の翼を広げて空中へ。
2人分の質量はかなりの負担だが、それでも禁止区域の外には出れる。2人とも助かる。
無駄に命を散らさずに、済む。

別に、弥彦を助けようと思ってこんなことをしたんじゃない。
思わず感謝の言葉を漏らした少年に、彼女はぶっきらぼうに答える。
彼女が知りたいのは、あのタワーの展望室に居座っていたという『ニア』という男のこと。
あの場に死体すらなかった以上、リリスの行方について唯一手掛かりを持っているはずの人物だ。
リリスを捕まえたいシャナとしては、できれば彼を見つけたい。
彼を見つけて、リリスの手掛かりを得て、ジェダとの戦いに有効な情報を獲得したい――。

だから。
こうして彼を連れ出したのは、あくまでニアについての話を詳しく聞きたいから。
ニアの性格は考え方を聞きだして、彼の向かった先を探す手掛かりを得たいから。
決して感謝などされるいわれはない。シャナはそう言い切る。

シャナと弥彦。
2人はそして19時になる直前。
エリアB−5の上空を、東の方向に脱出する――。


59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:02:47 ID:UkSslhHs


60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:03:15 ID:fVWMq0XA


61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:03:24 ID:pNI+PJel


62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:03:29 ID:KWzzXdiy


63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:03:32 ID:UkSslhHs


64 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:03:51 ID:A52x3+j0

【B-6/空中/1日目/夜】

【明神弥彦@るろうに剣心】
[状態]:両腕に軽い火傷、疲労(中)、四肢に打撲と擦り傷、背中に打ち身、シャナに抱えられている
[装備]:逆刃刀・真打@るろうに剣心、サラマンデルの短剣@ベルセルク
[道具]:基本支給品一式、首輪(美浜ちよ)
[服装]:道着(ドロ塗れで血が結構隠れた。右腕部分が半焼け、左側袖も少し焼けてる)
[思考]:
第一行動方針:ニアとリリスの行方が心配。
第二行動方針:チアキを探し出して保護する。「犯人『バンコラン』」らしき人物と先に遭遇したら取り押さえる。
第三行動方針:パタリロを完全には信用できないが、信用したいとは思っている。
第四行動方針:ニアの力量は認めるが考え方には反対(強い不信感)。
第五行動方針:のび太がどうなったか不安。
第六行動方針:出来ればあの子たち(しんのすけ・ちよ・よつば・藤木)を埋めてやりたい。
基本行動方針:ジェダ達を倒す。一人でも多くの人を助ける。
[備考]:パタリロと簡単に情報交換済み。
  よつばと藤木の死について、パタリロが語った最初の仮説をほぼ信じきっています。

【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:しろがね化。炎の翼で飛行中
[装備]:楼観剣(鞘なし)@東方Project、コキュートス@灼眼のシャナ
[道具]:支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯
[思考]:
第一行動方針:弥彦を適当な所で下ろし、(リリスの行方を知るために)ニアについて詳しい話を聞く。
第二行動方針:この近辺にまだいるはずのリリスを探す
第三行動方針:夜が明ける前に北東の市街地に向かい、いるはずの自動人形(トリエラ・リルル)を破壊する。
第四行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。
基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。
[備考]:義体のトリエラ、及びロボットのリルルを自動人形の一種だと認識しました。
[備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。
    神社を拠点にする計画も知っています。


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:03:56 ID:3asIPcot



66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:04:38 ID:UkSslhHs


67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:04:46 ID:pNI+PJel


68 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:05:03 ID:A52x3+j0

             ※        ※        ※


……なんでこの男と一緒に行動しなければならないのだろう。
並んで夜の街を歩きながら、リリスは苛立つ。
「あのひと」にお願いされたからこそ、こうして一緒に「居てやっている」のだ。
なのに、慎重にしろだの、誰かと会ったらまず交渉を、だの、グチグチと五月蝿いことこの上ない。
思わず殴って黙らせようかと考えて、ギリギリでこらえる。

リリスは思い出す。「あのひと」のことを。
小柄で、必要最低限の筋肉すらついておらず、貧弱そのもの。
もし万が一戦うことになってたとしても、小指1本で捻り倒せたことだろう。

   ああ……なのに、どうしてこう彼女の心を惹きつけてやまないのか。

彼のためなら、何でもしてあげたいと思う。
だから彼と、ついでに隣を歩くこの男を抱えて、空も飛んだ。いくつかの質問にも素直に答えた。
そしてこうして、彼のために探し物をしようとしている。

……首輪。
つい先ほどまで彼女が集めようとしていて、そして、今「あのひと」に頼まれた「おつかいもの」。
出来れば死体を捜してそこから取るように言われたが、構うことはない。
適当にその辺の誰かをやっつけてやればいい。リリスはそう考える。
「あのひと」が気遣ってくれた通り、彼女と「彼」が組めば誰にも負けないのだから……!

リリスはチラリと隣を歩く男を見る。
ああ、しかし、なんで自分はこんな男に夢中になっていたのだろう。
思い出そうとするが……よく、分からない。あれは……なんだったのだろう?
彼が自分に惚れ込んでいたのは、ひょっとしたらサキュバスの体液のせいかな? とも思うのだが……。


69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:05:39 ID:UkSslhHs


70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:05:44 ID:KWzzXdiy


71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:05:47 ID:pNI+PJel


72 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:05:49 ID:A52x3+j0

             ※        ※        ※


……なんでこいつと一緒に行動しなければならないのだろう。
並んで夜の街を歩きながら、グリーンは苛立つ。
「あのひと」にお願いされたからこそ、こうして一緒に「いてやっている」のだ。
なのに、無駄にチョコマカと動き回り、「首輪なんて誰かやっつければいいじゃん」と無責任なことを言い……。
いっそのこと見捨ててやろうかとまで思ってしまう。

グリーンは思い出す。「あのひと」のことを。
頭がいいのはすぐに分かったが、明らかに行動力に欠け、体力もなく、人間的魅力にも乏しく……。
申し訳ないが、戦いになっていたとしたら、グリーンの手でも簡単に殴り殺せただろう。

   ああ……なのに、どうしてこう彼の心を惹きつけてやまないのか。

彼のためなら、何でもしてあげたいと思う。
だから彼のために、持ち物も情報も全て曝け出した。リリスの拙い言葉も可能な限り補ってみせた。
そしてこうして、彼のために探し物をしようとしている。

……首輪。
先ほどまでやっていた首輪集め競争以上に、深い意味がある。グリーンは「あのひと」の意図を理解する。
そして、「できるだけ人を殺さないように」という指示もまた理解できる。
グリーンの役目は、リリスの暴走を止めること。
そして、「あのひと」に指示された時間までに「あのひと」の所に戻ること。
さらには、探索の途中で会った「殺し合いのゲームに乗っていない人間」を「あのひと」の所に誘導すること。
まあ、聞く耳も持たず襲い掛かってくるような相手なら、わざわざ「あのひと」の所に連れて行くまでもないか。

グリーンはチラリと隣を歩くリリスを見る。
ああ、しかし、なんで自分はこんな子相手に夢中になっていたのだろう。
思い出そうとするが……よく、分からない。あれは……なんだったのだろう?
彼女が自分に惚れていたのは、『魔女の惚れ薬』の効果だと分かるのだが……。


73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:05:52 ID:fVWMq0XA


74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:06:34 ID:pNI+PJel


75 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:06:55 ID:A52x3+j0


【A-7/南部の研究所(BABEL本部)前/1日目/夜】

【グリーン@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:ニアに心酔、中程度の疲労と消耗、体の数箇所に怪我、腹部打撲、
     高町なのはに対する憎悪、リリスに対する苛立ち(?)
[装備]:ナインテールキャッツ
[道具]:支給品一式(食料は無し・リリスのもの)、
[思考]:「あのひと」のために頑張らないと……!
第一行動方針:ニアのために、首輪と工具を見つけて持ち帰る。
第二行動方針:出会った人間が殺し合いに乗っておらず脱出に役立ちそうなら、ニアの居場所に案内する。
第三行動方針:深夜の12時頃にはちゃんとニアの所に戻る。
第四行動方針:早急にリリスと今後の戦闘方法について話し合いたい。
第五行動方針:ブルー達は……まあ、大丈夫だろう。ニアが許してくれたら探してみようか
基本行動方針:リリスのために何でもする。対主催、首輪解除方法模索のスタンスは継続
[備考]:魔女の媚薬の効果により、ニアに心酔しています。
   眠り火の暗示により、魔女の媚薬を使われた認識は残っていません(少なくとも、表層意識には)。
   リリスの体液の催淫効果は切れました。
   催淫効果が切れた今、リリスに対してどう思っているかは、後の書き手さんにお任せします。

【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:ニアにメロメロ。肩口に掠り傷。右足と左腕にレーザー痕。疲労(中)。精神的疲労(大)。
     喪失と痛みに対する恐怖(?)、グリーンに対する苛立ち(?)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:「あのひと」のために頑張らないとっ……!
第一行動方針:ニアのために、首輪と工具を見つけて持ち帰る。誰かを殺して奪うことも考慮。
第二行動方針:深夜の12時頃までにはニアの所に戻る。
第三行動方針:獲物を狩り、遊びを楽しむ。
第四行動方針:3人抜きしてご褒美でグリーンを治療する?
基本行動方針:優勝してご褒美でグリーンを手に入れる? それとも、グリーンと共にジェダに反抗する?
[備考]:魔女の媚薬の効果により、ニアに惚れています。
     眠り火の暗示により、魔女の媚薬を使われた認識は残っていません(少なくとも、表層意識には)。
     グリーンを対象とする魔女の媚薬の効果は解けました。
     魔女の媚薬が切れた今、グリーンに対してどう思っているかは、後の書き手さんにお任せします。

[備考]:グリーンとリリスの2人は、連れ立って首輪を探しに行きました。
     A−7から禁止区域を避けて、北と南、どちらに向かうのかは後の書き手さんにお任せします。


76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:06:59 ID:UkSslhHs


77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:07:35 ID:KWzzXdiy


78 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:07:53 ID:A52x3+j0

             ※        ※        ※


計算通り。ニアは1人残された研究所の建物の中、ニヤリと笑う。

タワーの展望室で、「メタちゃん」の壁に隠れたまま「眠り火」を使用。
2人が朦朧としたところで、催眠をかける。弥彦で1度試しているから、慣れたものだ。
そして最初に命じたことは、持ち物の提出。
それは単に、万が一途中で催眠が解けた際の安全を考えてのことだったが……
意外な掘り出し物を、見つけた。

魔女の惚れ薬。
解説書はなかったが、催眠状態にあったグリーンが詳しい使い方を覚えており、素直に教えてくれた。
ニアは素早く頭を巡らせる。
効果時間がいまいち不明瞭な「眠り火の暗示」より、「魔女の惚れ薬」の方がより確実ではないか、と。
すぐに彼はビンから取り出した惚れ薬にキスをすると、2人に飲ませて。
そして、かろうじて残っていた眠り火の効果で、最後の暗示をかけた。

  「ここで魔女の媚薬を飲まされたことを忘れろ」、と。

眠り火の暗示は効果時間が分からない以上、未来を縛るような使い方にはあまり向いているとは言えない。
むしろ、効いている間の認識の操作こそがその本領だ。
一方で……魔女の媚薬は、持続時間こそ説明書に書かれていたというが、その効果の程度は不明。
ゆえに、慎重なニアは安全策をとることにしたのだ。
自分が操作されている、という認識がなければ、どんな催眠も媚薬も効果は大きい。
もしも6時間経って効果が切れたとしても、彼らの感情が反転する恐れもない。

かくして、忠実な手駒2人を手に入れたニアは、かなりの余裕をもってタワーを脱出したのだった。

リリスに2人、抱えられて目指したのはタワー西側のランドマーク。何かの研究所らしき、大きな建物だった。
万が一タワーを追われた時のため、予めニアが展望室から目をつけておいたのだ。
……流石に彼も、まさかこんなに早く、しかも「空を飛んで」そこに移動することになるとは思わなかったが。

何の研究所かはタワーから見た限りでは分からなかったが、きっと使える機材もあるだろう。
周囲には監視カメラも見受けられる。管理のための部屋を見つければ、篭城も出来るだろう。

B−7が禁止区域になったことで、南北にしか逃げ道のない、不便な場所にもなっている。
拠点を構えるには不向きに見えるかもしれないが、一方で用事のない者がわざわざくる場所でもない。
もう1箇所、隣接するマスが禁止区域に指定されれば袋小路になってしまうのだ。
普通に考えれば、拠点を構えるどころか、一時の休憩すら躊躇われる場所。
だから、あえて、そこを拠点に選ぶ。

79 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:08:39 ID:A52x3+j0
 
グリーンとリリスの2名には、一通りの話を聞きだした後、首輪の探索に出てもらった。
これだけの人数が死んでいるのだ。南西の市街地エリアでも、死体の1つや2つ、きっと見つかるだろう。
弥彦は……もう期待できないか。
暗示をかけてから時間が経ち過ぎているし、何より、ここまで音沙汰が無いこと自体が不自然だ。
実のところ、弥彦の直情的な性格上、暗示が解けただけならニアの所に殴りこんで来ると踏んでいた。
そして戻ってきてさえくれれば、次の一手が打てる。だからこそ、不確実な暗示だけで送り出したのだ。
だがその殴り込みさえなかったということは……弥彦は今、「それどころではない」可能性が高い。
重傷でも負って動けずにいるか、それとも、弱者を見つけてしまい保護せざるを得ない状況なのか。
放送で名前が呼ばれなかった以上、死んではいないはずだが……。

ともかく、弥彦に期待できない以上、首輪を確保する役目は彼とは別に必要だ。
グリーンたちには、出来るだけ他の参加者とトラブルを起こさないよう言い含めておいた。
首輪の争奪ゲーム、などという下らないことに興じてたリリスたちを、敵視する参加者もいるかもしれない。
ただ、そういう者たちと出くわしたとしても、きっとグリーンが上手く謝罪し、弁明してくれるだろう。
グリーンはそれなりに頭も回り、根っこの所では平和を愛し、冷静な判断もできる人物だ。
そんな彼の釈明すら聞かないような奴なら……そんな石頭は、ニアにとっても役に立たないはず。
多少心苦しくはあるが、リリスに返り討ちにさせても構わないだろう。

彼らには魔女の媚薬が切れる前、深夜の12時までには一旦戻ってくるよう命じてある。
彼らが戻ってくるまでに、この研究所の施設の中を探索し把握し、監視カメラを含めて完全に掌握する。
そして、グリーンから貰ったこの「はりぼての首輪」をまずは調べてみる。
待っている形のニアにも、やるべきことは多い。

彼はそして、「B.A.B.E.L.本部」 との看板のあるその建物の中を歩き出した。


【A-7/南部の研究所(BABEL本部)/1日目/夜】
【ニア@DEATH NOTE】
[状態]:健康
[装備]:メタちゃん(メタモン)@ポケットモンスターSPECIAL
[道具]:基本支給品、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL、
    眠り火×8@落第忍者乱太郎、魔女の媚薬@H×H、はりぼて首輪
[思考]:
第一行動方針:グリーン・リリスが首輪を持って帰ってくるのを待つ
第二行動方針:この研究所を探索し把握する。出来れば監視モニターを備えた部屋を見つけて引き篭もる。
第三行動方針:グリーンから得た「はりぼて首輪」の解析をする。
第四行動方針:メロまたは、ジェダの能力を探る上で有用な人物と接触を図る
基本行動方針:他の参加者を上手く利用し、殺人ゲームを阻止する
[備考]:カツオのことを「のび太」という名で誤って認識しています。

[備考]:
 グリーン・リリスから一通りの話を聞きだしました。何をどの程度聞いたのかは後の書き手にお任せします。
 グリーンから貰った「はりぼて首輪」が本物ではないことは、グリーンから聞いて知っています。

[備考]:A−7の南半分を占める建物(研究所)には、「BABEL本部」との看板がかかっていました。
『絶対可憐チルドレン』出典だと思われますが、実際のBABEL本部とどの程度一致しているかは不明です。
施設の中身、電話回線の有無など、詳しいことは後の書き手さんにお任せします。


80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:08:50 ID:UkSslhHs


81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:09:17 ID:pNI+PJel


82 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:09:38 ID:A52x3+j0

             ※        ※        ※


時計がないので正確な時間は分からないが――どうやら自分は間に合わなかったらしい。
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは判断する。

インデックスと分かれて街に入ったエヴァンジェリンは、しかし流石にタワーに直行したりはしなかった。
当然だ。
実は既に19時を回っていて入った途端に爆死、なんて事になったらマヌケにも程がある。
だから彼女は一旦、手前のA−6エリアで足を止め、近くのビルの屋上にあるるかんで駆け上がって……。

そして、彼女は見た。
タワーから空を飛んで離れていく、小さな影。
距離があったため相手の正体は見極められなかった。
ただ、そのシルエットから、飛べる「誰か」が別の「誰か」を抱えているらしいことは見て取れた。
1人……いや、2人だろうか? 正直、分からない。

エヴァは考える。
リンクからの話では、リリスの行動は結構知れ渡っているらしい。既にタワーに向かった者もいると聞いた。
だから、「タワーに向かう」誰かの姿があるのは、不自然ではない。
エヴァと同様、リリスの尻尾を捕まえようと思ったらそうするしかないからだ。
ただ……目にしたのが「タワーから逃げ出す」姿だとすれば、その理由は1つしか考えられない。

タワー周辺は、もう間もなく禁止区域になってしまうのだ。

エヴァは思案する。
あと何分の猶予があるのかは分からないが、これでB−7エリアに踏み込むことはできなくなった。
となれば……彼女はその「飛んで逃げる人影」の方を見る。

ここは、あいつらと接触するしかないだろう。
あれがリリス本人なら、これはもう文句のつけようがない。
同行者がいるのが気になるが、それも含めて本人から話を聞き出せばいい。
あれがリンクの言っていた「リリスを追う者」なら、それでもエヴァよりは詳しいことを知っているはず。
奴らの知っていることを聞き出し、その上でエヴァの立場を教えてやろう。「悪」はここにいるぞ、と。

エヴァはそして動き出す。繰り糸を操り、あるるかんを走らせる。
人影が飛んでいった方向に。彼らが着地したと思われる場所を目指して、走り出す――。


83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:09:50 ID:UkSslhHs


84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:09:54 ID:KWzzXdiy


85 :19:00、B−7にて ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:10:31 ID:A52x3+j0

【A−6/ビルの屋上/1日目/夜】

【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:衰弱(中)、魔力(中回復)
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア、あるるかん@からくりサーカス
[道具]:なし
[思考]:とりあえず情報集めか。
第一行動方針:リリスを倒し、ジェダの情報を聞き出す。
第二行動方針:そのために、さきほど確認した「タワーから飛んで去る人影」に接触を試みる。
第三行動方針:ジェダの居場所に至る道を突き止め、露払いをする。
第四行動方針:ジェダを倒そうと挑む者たち(リンクたちならなお良し)の前に立ち塞がり、討たれる。
基本行動方針:ジェダ打倒のために暗躍。ただし仲間は作らない。
最終行動方針:誇り高き悪として、正義の前に散る。
[備考]:
 ジェダの甘言は無視しています。
 あるるかんの構造を把握しました。魔力なしでも充分操れます。
 梨花の血を大量に吸いました。雛見沢症候群、及び女王感染者との関連は不明です。
 高町なのはの動向を気にしています。

[備考]:エヴァンジェリンが目撃した「タワーから飛んで離れる人影」が、
   『リリス・グリーン・ニア』組なのか、『シャナ・弥彦』組なのかは後の書き手にお任せします。
   (動き出した時に見たのはニア組で、その後にシャナ組を目にすることもあるかもしれません)

   エヴァンジェリン以外にも、この近辺にいる人物がこの2組の姿を視認している可能性があります。
   時間的には『リリス・グリーン・ニア』組が先、『シャナ・弥彦』組が空中にあったのは19時直前です。


86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:10:43 ID:pNI+PJel


87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:11:06 ID:UkSslhHs


88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:11:13 ID:fVWMq0XA


89 : ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:11:14 ID:A52x3+j0

以上、投下完了。支援感謝です。


と、投下した途端に気付きました。
>>64の状態票、B−6はC−7の間違いです。(構想段階で迷っていた表記が残ったままでした)
申し訳ありません。本文内表記の方が正しいです

90 : ◆sUD0pkyYlo :2008/04/19(土) 20:21:07 ID:A52x3+j0
……あ、>>58にもミス。最後の一行、「B−5」ではなく「B−7」です……orz

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 20:57:15 ID:lQyA7wvf
ゲリラ投下GJ!
タワーが片付いた!
ニアww
またひきこもり人生を歩むのかwww
アイテムの使い方が上手いなと思った。さすがLの後継者。
グリーンとリリスはどうなるのかなあ。
互いの感情がどう影響するのかは楽しみw
シャナはツンデレすぎる。弥彦も脱空気を目指してくれ!
エヴァが誰を見たのか気になります。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 21:30:11 ID:aTbh1AHT
ね、寝取られたー!?
ニア、ひでえ。だがGJ。

仕切直された南西市街地、これからどう転ぶのやら。

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 21:44:14 ID:aR2ujyki
GJ。眠り火とか毒系の支給品大活躍だなw
時間的に色々きついからどうなるかと思ったら全員間に合わなかったか。
ニアは新たな城を手に入れて……ってBABELとか絶対やばいw
どんだけの設備とセキュリティがあるのかわかったもんじゃねーw
さて、一次的に激突回避となったけど誰にとって良かったことなのやら。


94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 21:49:28 ID:Jn2GFBL7
投下GJです
タワーがついに動いた! これで、南西部もどんどん先に進めそうですね
でも、ニアはいい加減表に出やがれw

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 22:37:16 ID:CHb0HYpV
いきなり消失ミステリー!
どうなったんだとドキドキ
そしてニアお前ってヤツは…
最後にマーダーを全て手なずけてそのボスになっても不思議ではなくなってきたw

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/19(土) 22:53:10 ID:4qwe/pQm
グリーンとリリスの思考に笑ったw
ひどい言われようだな、ニアwww
氏の言葉選びのセンスが好きですw
人間的魅力に欠けてるって……w
ぐちゃぐちゃな思考具合がいい感じ。
難しいパートをうまく捌いてGJでした

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 00:06:17 ID:NwMW7078
GJ……。
見事に全部片付いた感。
予想外の展開というか、構成の妙というか、
絶妙な伏線処理と新展開を演出する腕に脱帽です。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 04:16:27 ID:y0WJJ0xf
さすがニアGJ
引きこもりの達人ですね
そこに痺れる!憧れる!爆弾を撒き散らしやがってw
グリーンリリス……

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 12:12:04 ID:AoMcspAd
三角関係成立おめでとう!GJ!

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 13:28:14 ID:IEZtdOA/
なんかニアに矢印向きすぎててわらた
モテモテすぎて羨ましいな!w
施設に何があるのか楽しみ。絶チル読んだことないから分からないけど、ハイテク施設なのかな?
眠り火と媚薬あれば最強すぎるな
これからも下僕が増えることを期待w
……メロがんばれー

101 : ◆sUD0pkyYlo :2008/04/22(火) 19:12:41 ID:2YwAw6Z2
先日投下した作品において、グリーンとリリスの状態表の「基本方針」が以前のままでした。
wiki上において「ニアのためなら何でもする?」と修正しておきました。以上報告まで。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/25(金) 10:50:14 ID:G+T8YK9p
地図更新っていつも同じ人がやってくれてるのかな?

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 01:59:40 ID:vfdAqpl2
漫画ロワに頼む

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 05:36:10 ID:QHegRUix
いつも私がやってますね。十数話ごとくらいで更新してます。
漫画ロワのは誰でも更新できるんだっけ。有用そうだ。

ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0035.gif
とにかく現時点で仮更新しておきます。
wikiに載せるかは間違いがないか様子見てからですね。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 12:01:56 ID:mvnO52/5
いつもありがとうございます。
やってみようと思ったけど、分からなかったから助かりました。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:22:55 ID:fLK2T/fx
そういえば24時の簡易放送内容ってまだ決まってなかったよね。
そろそろ決めてさっさと投下してしまった方が良いんじゃないかな。
死亡者の発表とかその時間帯以前の作品を縛る要素が無ければ、そこに到達するまで待つ必要もないし。
というかどういう案でどこで話してたっけ、あれ。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 09:03:52 ID:XiB3S1/a
確か
○暫定死者発表→桜とか涙目にできる。
○追加支給品→マーダー強化や新たな話作りに
○放置支給品発表→マーダー強(ry
○死体場所発表(魔法か何かで地図に浮かび上がるとか?)→動きや方針のないキャラを大きく動かせる
○殺害数発表(名前公表するか?しないか?)→ステルスとなのはさん涙目。名前公表なしでも、凶悪な奴がいると認識させることができる。
○ジェダさまの1人演説会→対主催の志気が上がるかもしれない。

ぐらいが今出てた案。
個人的に提案が
○ジェダさまの死者復活御披露目回。空にでも巨大なスクリーン出して、死者復活を実演して欲しい。復活させてもすぐ殺すけど→奉仕マーダーが増える?

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 09:48:21 ID:XiB3S1/a
あ、あと
○ジェダさま天気予報→天候変化。行動を制限できる?

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 10:22:48 ID:cHqsd7tC
結構たくさん案あるね。
今は社会人も学生も忙しい時期でSS書く時間がない人多いだろうし、議論ぐらいなら進めてもいいかも。
利点と欠点を考えてみた。
○暫定死者発表
利点 放送後イベント前倒し
欠点 放送後イベントが出来なくなる
○追加支給品と放置支給品発表
利点 強化できる。
欠点 ご褒美システムもあるのに、支給品多すぎない?
○死体場所発表(魔法か何かで地図に浮かび上がるとか?)
利点 動きや方針のないキャラを大きく動かせる。
欠点 死体がないキャラが若干。
○殺害数発表(名前公表するか?しないか?)
利点 警戒心を植えつけられる。
欠点 ステルスとなのはさん涙目(名前公表有りの場合) 
○ジェダさまの1人演説会
利点 なんだろう?
欠点 主催者の威厳が保てるか。
○ジェダさま天気予報
利点 雨や雪など天候ならではのことができる。
欠点 子供なので体力的にきついかもしれない。
○ジェダさまの死者復活実演
利点 優勝狙いが増える?
欠点 誰か知らないけど実験に使われるキャラカワイソス

せっかくだからLSならではのものをやりたいな。
どうでも良い案
○花火
ジェダさまの演説会とセットで。


110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 12:34:18 ID:Ozyl6oTA
復活実演するなら乱太郎が適役だろうね

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:03:15 ID:9lAL7fIj
復活実演って・・・タバサ教が勢力伸ばしちゃうじゃないかwww

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:11:31 ID:VZUuOiIR
復活実演は面白そうだな。
誰を対象にしてやるかによっても影響が変わってきそう。
案外、ふみことかがいいかもな。
全員の目の前で死んでるわけだし。

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:14:43 ID:6SaswGKG
不明アイテムが小太郎のみだし、追加支給品は戦闘の幅が広がる意味であってほしいな。

殺害数名前ありで発表ならなのは精神崩壊のフラグになりそうだ。
千秋なんかは偽名で乗り切りそう。
タバサ教にはがんばってほしい(

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 16:29:53 ID:of724HrI
……凄い危険球だけど……。
死者復活「実演」、じゃなくて実際に復活させて、会場にもう1回放り込んじゃうのはどうだろう。
誰を復活させるかは投票か何かで決めて。
もちろん死者スレの記憶は消去。
マーダーか、1話死亡キャラが有力候補だとは思うが、ま、そこは投票に委ねて。

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 16:41:01 ID:cHqsd7tC
ジョーカー投入みたいなもんだな。うーん。確かに危険球。




116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 18:09:19 ID:rKzIyNr5
死体場所発表は最初に聞いたときすごくいいと思ったな。
復活実演も良さそう。ロワではしばしば主催の言うことをなぜ信じるのかって
議論が交わされるし。
実際に復活は……色々妄想は膨らむが、ゆっくり考えるべきだろうな。
問題は多々あるけど発想自体は面白いと思う。

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 18:24:23 ID:XiB3S1/a
マーダーが復活ならいいかと思ったけど命懸けて倒したバーロやジーニアス等を思うとちょっとってなる。
いっそジェダが1人1人殺して復活させたりする?自分が生き返ったら信じるだろうし。

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 19:29:53 ID:cUsj6ipS
殺すために、一時的にとはいえジェダがロワの会場にやってくるの?
間に合わなくても手がかりになる可能性があるから、
対主催組&脱出組が全員出現場所に集結するんでないかい?
それだけでもすごいイベントになってしまうし、
まだ全員集結には早い気がするから、今回は辞めたほうがいいかと

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:19:35 ID:T0BUtPRt
死者復活実演は……うーん、タバサ教が逆に魅力を失う気がするんだよな。
あれは当人達の言葉以外に根拠が無いのが美味しいんだと思う。
死者復活が当然の物ならみんな開き直ってタバサ教入信で纏まっちゃうんじゃないか?
カルト宗教から正道になっちゃう気がする。

他ので気になるところは……
○暫定死者発表→事実上本放送になってしまう。
○追加支給品→ご褒美システムが有るし現地調達も街なら見込めなくはないんだからやりすぎじゃないか?

俺は以下のこの辺に期待。
○放置支給品発表
○死体場所発表(魔法か何かで地図に浮かび上がるとか?)
○殺害数発表(名前公表するか?しないか?)
○ジェダさまの1人演説会

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:27:19 ID:i27lZKSG
○ジェダさまの一人演説会&花火。……の最中にQBが花火の操作ミスッてジェダ様大爆発

└→しかしジェダさま無傷、圧倒的な防御力を対主催の面々に見せ付けて恐怖を植え付ける。

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:44:22 ID:T0BUtPRt
やめろー、ジェダ様が憎めなくなっちゃうじゃないかー!

いや、そうか。
これはジェダを倒しても鬱展、それどころかジェダを殺せず全滅エンドに持ち込ませる巧妙な罠!!

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:58:18 ID:VZUuOiIR
>開き直ってタバサ教入信
そうは簡単には行かないと思うけどなあ。
人殺しをしたらその時点で自分が見た未来には行けなくなると信じるのび太。
復活には厳しい条件がつくことを知っているベルカナ。
タイムワープで全てを解決するつもりなのに今の態度なパタリロ。
等々、なびきそうにない奴は割りといるぞ。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:02:45 ID:sjt+0emU
あと復活には死体が必要ってタバサ自身も言ってるし
一気に纏まったりはしないとは思う。
…確実に信者は増えるだろうがw

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:14:09 ID:c5JdtBkH
ドSな俺としてはタバサが復活できないことを知ってショックを受ける様子を早く見たいぜ

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:40:57 ID:3io1HnqD
死者復活実演にヘビィ・D!が使われるわけですね!

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:03:02 ID:lzc8JuQQ
一応、最後まで生存エンドの可能性は残してほしいな。
俺がバトロワ見てる理由って多重クロスやかっこいい死にざまが見たいからなんだ。
ジーニアスや翠星石やゴンに惚れてる。

バトロワでそういうのを求めるの外道なんかもしれんけど。
殺しあいや鬱展開が好きな人もいるのはわかってるしな。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:17:12 ID:vgIPsedt
外道?邪道じゃなくて?

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:27:13 ID:lzc8JuQQ
外道であってる。でも邪道の方が正しいな(

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 08:18:17 ID:VsHN/LkQ
議論が進まんなw
どれが結局人気なんだろう。
死者復活実演が人気みたいだけど、タバサ教のカルト具合を損ないそうってのには同意。
あのタバサの妙な自信に騙されていく信者が好きだ。
やるなら二日目の0時放送とかだったら、みんなボロボロだろうから効果あるかも。タバサ教もある程度広まってるだろうし。
マーダー化しそうなのはヴィーダ有力、キルア候補ぐらいか、これ?

死体場所は名前が表示されるのかで随分変わるな。
考察組が動くか、仲間思いが動くか。

追加支給品は一応千秋が不明支給品を3つまで持ってる可能性がある。
千秋、頑張ってるなー

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 11:56:52 ID:kKuvVIm5
死者復活実演ってのは微妙だと思うぞ
タバサのこと抜きにしても

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 12:11:57 ID:wxyjfT25
仮に追加支給品をやるとしたら
・会場のどこかにばらまく
・隠し支給品があったとしてその場所を教える
の2つが考えられるけどほかにあるかな

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 13:28:36 ID:3JaxMbJB
○ジェダさま天気予報
利点 雨や雪など天候ならではのことができる。
欠点 子供なので体力的にきついかもしれない。


個人的にはこれが一番面白そうだって思ったw


133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 14:27:55 ID:Yg0dtirf
……「追加」支給品の投下でなく、「支給品修理・補給コーナー」はどうだろう、とふと思った。

○○時にQBがどこそこに現れます。
壊れちゃったアイテム、弾切れになった銃などをお持ちの方人は、是非お越し下さい。
1人1回、先着○名様まで、アイテム1つを「最初に支給された時と同じ状態に」戻して差し上げます。

とか。
あんまり「壊れてくれてよかったよかった」ってアイテムは無かったよね?

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 14:35:38 ID:VsHN/LkQ
グレーテルの弾切れはどうにかしてあげたいよな

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 14:36:34 ID:5ElsGuXG
確かに。トリエラもね。

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 15:53:57 ID:ajQXejx/
死者復活実演は面白いと思うけどかなり影響が大きいよな。
死者復活が可能だってわかればマーダーに転ぶ奴が…あんまりいないかw
実はタバサ教以外には大した影響はない…?

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:41:30 ID:jfPJP8uW
これは……メタルイーターや爆弾岩を復活させるチャンス!
そして奥義の書を回復させて、ヘビィ・D再来!

なんて冗談はおいといて、なかなか面白そうなアイデアだと思う
特にヴィクトリアあたりが喜びそうだな

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:54:24 ID:GcsFYm0+
QB巻き込まれで乱闘が発生するのは確実だな。
捨てられてるエーテルの瓶とかもっていったら補充してもらえるんだろうか(

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:20:33 ID:kKuvVIm5
多くの参加者が一箇所に集まるような内容はやめた方がいいと思うな
確かに話は動くけど、書くのが大変すぎる

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:59:09 ID:gSy/lZmT
○時にお前たちの持ってるアイテムを元の状態に戻してあげます

なら使用済みアイテムの回収に皆が別々の場所に動くんじゃないかな。

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:51:08 ID:a79g+BYe
全参加者一点集中は避けたいけど、座して待ってるだけで回復ってのも萎える。

同時に複数の箇所で受付できないかな。
4箇所ほどポイント設置して先着1名。1箇所行ったら他の所に回るのはほぼ不可能な距離。
QB以外にもジェダの部下がいるならそのお披露目も兼ねて。
(なんか他の世界のキャラを持ってくるという話があったような無かったような)

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 07:25:54 ID:B6+AQQTT
ジェダの部下はデジモンポケモンって案があったな。
ポケモンの方が書くの楽だけど、デジモンは喋れるんだよなー…
ズバットとかプチデビモンとか似合うw

俺は死体場所を教える案がいいかな。
エヴァやククリや金糸雀やタバサ教やのび太辺りを動かせそう。
ドール達の扱いは雛苺と一緒にいるってことになるのだろうか。
第一放送までな死んだキャラのみだけど。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:20:02 ID:ZmV1N5yN
跡形もなく喰われちゃった人は……?

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 12:12:06 ID:a79g+BYe
喋れるポケモン? ならニャースとかw

1つに絞らなくてもいいとは思う。
死体の位置は……全員網羅せず、一部の紹介だけで自然に済ませる方法をなんとか考えたい。
全員網羅だと、持ち歩いたり棺桶引き摺ったりしてる人は居場所をバラされるわけだし。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 12:14:35 ID:a79g+BYe
放送の内容は1つに絞らなくてもいいと思う、だ。言葉足りず失礼。

で、死体位置の紹介方法だけど……
たとえば、「墓を作られたキャラ」についてのみ、その墓の位置の紹介とかな。
「知り合いの亡骸に祈りを捧げたいものもいるだろう」とか何とか言って。
で、その墓の基準が「地面に埋めたかどうか」で機械的に判断されちゃってキルア涙目、とかw

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 12:46:16 ID:B6+AQQTT
一時間以上、その場からまったく動いてないことを判断基準にするとかな。
墓だとジャイアンや小狼が涙目すぎるw
ニアもQBの手違いで表示されて涙目とかwwひきこもりにペナルティ。

どうして首輪のない死体場所を把握してるのかってまたデスノが大活躍になるかも

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 15:30:22 ID:hJqSsHvE
だったら「死んだ場所」の発表とかは?それなら、死体が無くても問題ない。
死んだキャラ全員だと次の放送の重要性が薄れるから、一回目の放送までに死んだキャラ限定で。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 16:09:03 ID:TMpdLDav
死んだ場所ならいいかも。
普通に考えてそこら辺に死体もあるだろうし

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 16:48:49 ID:eJDhRXL8
どうでもいいけどプチデビモンじゃなくてピコデビモンじゃね?w

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:12:25 ID:knU+xn3w
死体の場所だと、真紅の場所とか困るしね。
三ヶ所に分散してるんだものw 神楽や双葉もお持ち帰りされてるし、翠星石も。

死んだ場所は面白そうだ。夕方の放送で上げたキャラの死亡位置か。
明石薫の怪とか興味深い情報も出てくるな。

151 : ◆IEYD9V7.46 :2008/04/30(水) 22:16:20 ID:nbPz0Yh+
ヴィクトリア、トリエラ、レミリア予約します。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:16:30 ID:pJvclnV7
なのはさんにも、謎の二人撃破カウントの詳細がわかるだろうしなw
うん、悪くないアイデアだ。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:18:04 ID:pJvclnV7
>>151
おお、久々の予約、期待!

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:29:01 ID:B6+AQQTT
期待!
対主催同士なのに安心できない…

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:33:59 ID:knU+xn3w
そこが動くかっ。
どう転ぶかに注目していよう。はらはら。

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:42:59 ID:gSy/lZmT
この面子だと確実に死人がでるな(
ヴィクトリアがやや有利?

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 23:05:18 ID:knU+xn3w
いや、むしろやばいかもしれん。レミリアには狙われそうだしトリエラは対主催キラーだし。
……三人とも超危険人物だから逆に全員生き残る可能性も有るな。読めない。

158 : ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/01(木) 00:22:12 ID:ZHPpGe1n
犬上小太郎、野比のび太の二人を予約します

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 00:26:23 ID:71J6+Wkm
>>158
北東の町が揺れるな。期待!

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 06:18:41 ID:ongy6yts
この組み合わせも展開が読めない。期待

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 10:45:40 ID:ongy6yts
放送案は死に場所と殺害数一位発表(名前公表なし)がいいなぁ。
なのはさんが心配になってきた。
勝まで殺してるの知っちゃうな

162 : ◆FfBD6S6tyE :2008/05/01(木) 13:26:07 ID:IrUBWb9B
雛苺、さくら、イエローを予約します。

ちなみに北東方面には突っ込ませない予定。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 13:31:55 ID:6mJ39J8h
次々と予約が!皆さん期待してます。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 13:32:55 ID:Nj0P/b/b
さすがGW。もう、期待するしかない!

165 : ◆IEYD9V7.46 :2008/05/01(木) 18:33:31 ID:dfZbd25x
帰宅したら予約ラッシュとはw
GW効果か分からないけど良かった。

>>158
こちらの予定ではG-1警察署で結構大きな音を出す等周囲に迷惑なことをしてしまうので、
余計なお世話かもしれませんが、そちらと矛盾しないか心配です。
時間は夜から夜中で調整できますが……。

166 : ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/01(木) 20:30:42 ID:ZHPpGe1n
>>165
こちらは音を聞く前の方が都合はいいですが、
時間帯が夜なので問題は無いと思います。
わざわざ確認いただいてありがとうございます。

167 : ◆IEYD9V7.46 :2008/05/01(木) 20:42:07 ID:wFSMqaWc
>>166
了解です、返答感謝。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:03:12 ID:8t9+x6wg
雛苺組も心配だな・・・
戦闘になったらさくらがエネルギー切れで死にそうだ

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:49:53 ID:eOTL+4mo
test

170 : ◆r39666tJr2 :2008/05/02(金) 11:21:51 ID:FRmkuCp+
グレーテルとイヴを予約します。
イヴは出られるか分からないのですが一応。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:13:58 ID:YyCuOenu
マーダーコンビになるか、戦闘になるか微妙だな・・・

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:46:18 ID:S1Qlu48c
なんというラッシュ

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 19:55:57 ID:OyrNeoS+
放送案書いてる人いる?

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 20:02:13 ID:IZ82G2A0
流石にまだ早いんでないの?w
放送の内容すら案を出してる途中だってのにw
時間的にもまだまだ2枠ほど遅れてる組あるしさ

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:07:17 ID:OyrNeoS+
誰だっけ?
パタリロ?

176 : ◆IEYD9V7.46 :2008/05/03(土) 16:43:10 ID:XKla42wi
すみません、予約延長します。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 22:03:45 ID:isnI1LDw
おぜう様のSSってどれくらいぶりだっけ? しばらく見てなかったような気がする…

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 23:31:07 ID:0v2eTr+l
GWといえば5月5日はこどもの日!
だからこの日に投下ラッシュが来るのは必然的な事だったんだよ!

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 23:35:02 ID:f21CLKu0
な、なんだってー!

そういやMMR復活してたなw

180 : ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 04:44:40 ID:QbDLMESp
予約延長をお願いします。言うのが遅くてすいません。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 16:56:28 ID:VIIYonsH
初投稿。
小説自体めったに書かないがGWの暇時間に書きたいと思ったので。
したらばでテストした後に投下してみたいと思います。
なのでリンクと南千秋予約します。

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 17:41:43 ID:MNqHZZL7
>>181
新人さんですか……期待。

ところで、予約の際にはトリップを出すようにして下さい。本人証明に必要になります。

183 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/04(日) 18:07:14 ID:VIIYonsH
トリップの意味知らんかったors
これでいいのかな?
改めてリンクと南千秋予約。

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 18:33:58 ID:ZWY+C8hl
リンク逃げて〜

185 : ◆r39666tJr2 :2008/05/04(日) 19:57:19 ID:gGAHqv8a
仮投下スレに投下しました。やっぱりイヴは出せませんでした。
下水道の扱いと、神社辺りは大丈夫かな、と。移動しすぎでしょうか。

186 : ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:37:11 ID:QbDLMESp
なんとか出来たので、投下します

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:38:07 ID:11Rpybbz
支援

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:41:09 ID:MNqHZZL7


189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:44:14 ID:11Rpybbz
 

190 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:44:58 ID:QbDLMESp

 宵闇の中、蛍の燐光にも似た白い何かが辺りを包む。
 それは、穏やかな風にさらされ、ふわりふわりと舞い散る桜だった。
 夜を迎えてなお旺盛に狂い咲く桜の姿は、幻想的なまでに美しい。
 そんな白く染まった木の下に、狗族と人間の混血に当たる少年、犬上小太郎は立っていた。
 ここの先にはそう大きくもない橋があり、そして橋を越えた果てには街が見える。
 ようやくして、小太郎は当面の目的地と決めた北東の街の目前まで辿り付いたのだ。

「思った以上に時間を食ってもうたな……」

 はぁ、と柄にも無くため息を吐く小太郎。
 それもやむなしだろう。本来、既に死んでしまったネギの最期を知ることに意味はない。
 これは自分の我侭だ。そんな身勝手によって本来の道理を……仲間と共に、
殺し合いを止めるという選択を置き去りにして単独行動を取ってきた。
 だと言うのに、成果は全く上がっていない。
 それでいて、時間だけは大量に消費してしまっている。これではため息の一つも吐きたくなる。

 特に時間を無駄にしたのは、ここに来る途中、湖城に臨む平原で二つの墓を発見した際だった。
 そこでは不特定多数の参加者が揉めていたらしく、足跡や血痕が多数残されていたのだ。
 距離的に考えて、ネギ殺害に関わった者がそこに居た可能性は十分ある。
 そう思った小太郎はいろいろと辺りを調べてみたわけだが、結局分かったのは、
そこに集った連中はバラバラに解散したのだろう、ということだけ。全く意味の無い情報だった。
 仕方ないので、野生の勘に頼ってそのまま北に進んできたのであるが、所詮は勘であり、
何ら根拠になるものではない。
 そしてその後、東に進路を取った理由は既に語られた通りというわけだ。

 かくして小太郎は今に至る――のならよかったのだが。
 実際は、数十分も前にはこの桜の前に辿り着いていた。
 ただ、この桜の木の根元には血痕と微かな肉片が残されていたので、一応ここの周囲も
詳しく調べてみようと思ってしまったのが間違いだった。
 その結果見つかったのは地面に描かれた奇怪な魔方陣くらいのものであり、
それがどうしたと言う話にしかならない。
 要するに、これまた時間の無駄だったわけだ。

 そもそもにして、そんなちまちました作業は小太郎の性に合わない。
 だが、やらねばならなかった。
 なぜなら、ネギを殺したであろう人形、そして現場に居たもう一人は、
最初から小太郎が追跡できる範囲には居なかったのだから。
 彼が追いかけようと決めたときには、ネギが殺されてからかなりの時間が経過していた。
 それを無理して追いかけるというのだから、時間より手掛かりを優先して探すべきなのは道理である。

 だから、時間を費やしてしまったことは、ある面で仕方ない。
 ただ、その結果として手掛かりが何一つ増えなかった――これは、想定外である。
 自分の判断ミスとは言え、これだけ長い時間をたった一人で……しかも
全く無駄に過ごす羽目に陥ったともなれば、

「あああ、イライラする! なんでこう上手くいかへんねん!?」

 まぁ、もとから気の短い小太郎では、キレるのも当然であった。
 頭をかきむしり、うがー、と夜空を仰いで咆哮する。
 そして、行き場の無い怒りは、往々にして怒りをぶつけやすい手ごろな存在へと向けられる。
 人、それを八つ当たりと呼ぶ。

「大体、ジェダかユダか知らんけど、あいつアホやろ!
 殺し合って欲しかったら、そういう趣味のヤツだけ集めてリングの一つでも用意すりゃええやん!
 そこでなんで島一個丸ごと使うっていう話になるねん!?
 歩き回る方の身にもなれや! 面倒くさいにも限度があるわ!」

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:45:25 ID:R6eaQPMR
 

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:46:13 ID:MNqHZZL7


193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:46:48 ID:11Rpybbz
                                                                 
                                                       
                  
      

194 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:46:50 ID:QbDLMESp
 この場にいない偉そうな態度の主催者を思い浮かべ、がつーん、と桜の木を蹴っ飛ばす。
 更に大量の花吹雪が巻き起こる。
 これだけでは怒りが収まらず、しかし別に桜に恨みがあるわけじゃないので
これ以上蹴るのもどうかなー、などと小太郎が考えていると、

「ひ、ひえっ」
「ん?」

 どさっ、と誰かがこける音がした。
 小太郎が胡乱な目つきで振り返ってみると、そこには尻餅をついて情けない顔を見せる一人の少年が居た。
 手には竹刀を持っているが、ぷるぷる震える腕を見ていると、それを扱えるようには到底思えない。
 というか、そもそもこの少年、何にそんな驚いているのか。
 小太郎が首を傾げる先で、少年は恐る恐る桜の木を指差す。
 小太郎の蹴りで、盛大に亀裂が走ってしまった桜を。

「あー……なんや、ひょっとして怖がらせたか?」

 少年がかくかくと首を縦に振る。
 振ったところで彼の視界が小太郎の足元へと動き――そしてまた、ピシリと停止する。

「ち、血……!」
「血?」

 つられて足元を見る小太郎。
 そこに広がった赤黒いものを見て、そう言えばここには大量の血痕があったんだったか、と思い出す。
 初見の人にはちょっと刺激が強いかも知れない。
 まして傍らに、蹴り一発で野太い木の幹に亀裂を入れるような危険人物がいるとなればなおの事。
 それは分かる。
 理解はできるが――

「お前なぁ……男やろ? この程度でいちいちそんなに驚くなや」
「で、でも」
「だいたい、これはとっくに乾いとる。誰か死んだんやろうし、気の毒とは思うけど、びびる筋合いはないやろ」
「そそ、そんなこと言われても……」

 あうあうと情けない声を上げる少年。
 小太郎は盛大に嘆息する。
 やっぱりジェダはアホだ。
 こんな弱そうなガキを殺し合いの場に放り込むなんて、何を期待しているんだか。
 もっとも、この際そんなことはどうでもいい。
 小太郎にとって重要なのは、こうして数時間ぶりに参加者と出会えたという一点に尽きるのだから。

「まあええわ。それよりお前、いくらか聞きたい事があるねんけど、ええか?」

 そう尋ねる声は、これまでのイライラなどもあって、多少険が篭っていたのは否定できない。
 それを受けて、少年はこれまたびくびくしながらカクカク頷く。
 ……頼りないな、コイツ。
 小太郎は本気でそう思った。戦いは男の仕事と考える小太郎は、軟弱な男を軽視する。
 これまでこの島で出会った少年達……小狼やリンク、そしてコナンは、力量の程がどうであれ、
少なくとも戦おうという意思がある『強い』連中だった。
 まぁヘンゼルとか言うやつはそれ以前の問題であり嫌悪の対象だから除外するが、
そうした場合のび太は今まででも最低の部類に当たる。

(ったく、こいつよくこれまで生きてこれたな)

 心底呆れ果てながら、とりあえず落ち着いて話をしようと考え、小太郎は少年を
桜の木陰までずるずる引っ張って行くのだった。


     ◇     ◇     ◇

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:48:13 ID:MNqHZZL7


196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:48:37 ID:siSOxaLj


197 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:49:39 ID:QbDLMESp
(な、なんだかすごく乱暴な人だ……)

 犬上小太郎と名乗った少年に対し、のび太の感じた第一印象はそんなものだった。
 大体、いきなり叫びだして桜の木に蹴りを入れた時点で、危ない人と認定されても文句は言えないはずだ。
 しかも蹴りの威力も普通ではなかったし。

(けど……それだけで疑うなんて駄目だ。出来るだけ、人は信じないと)

 ぐっと身体に力を込めて、のび太は精一杯怯えないよう気を張った。
 そして小太郎に正面から向き合って、その三白眼でじろっと見られて思わず再びたじろいだ。
 なんだか良く分からないが、ひょっとしてこの少年、凄く不機嫌なんじゃないだろうか。
 しかし、だとしたら一体何に怒っているのか分からない。
 そんなのび太の困惑を知るわけもなく、小太郎が口を開く。

「お前、『カナ』が口癖の、黄色い服着た小柄な人形を知らんか?」
「小柄な人形……? それって、蒼星石みたいな……?」

 人形と言われて、のび太が最初に思い出したのは、当然ながらつい先ほど出会った小柄な女の子(?)のことだ。
 それは何気ない呟きだったが、小太郎は耳をぴくりと動かし、身を乗り出してのび太の肩を強く掴む。

「なんか心当たりがあるんか!?」
「え、こ、心当たりってほどじゃないけど。
 ただ、さっき蒼星石っていう人形に会って、確か姉妹がいるって言ってたから……
 もしかしたら、蒼星石なら知ってるかも」
「! よし……ようやく一つ手掛かりや!」

 のび太から手を離し、ぱんっ、と自分の掌に拳を打ち付ける小太郎。
 喜んでいるのは良いことだが、しかしのび太もまるで確信が無い推測なのに、そんな期待をもたれても困る。

「で、でも僕も詳しく聞いたわけじゃないし、勘違いかも知れないよ!?」
「別に構へん。どうせ手掛かりはゼロに近かったんや。
 この際、相手が誰であれ話を聞いてみることが重要やねん。で、そいつは何処に居るんや?」
「確か、夜の間はあっちの……西の森の塔にいるって……」
「西か――」

 むぅ、と小太郎は一瞬顔を顰めて考え込む。

「夜の間は動かんのやったら、先に東の市街地を見てきた方がええかもな」
「あ、小太郎君も、街に用事があるの?」
「用事っていうか、人探しや。それも全然手掛かりもないし、ほとんど勘頼りのな」

 お陰で随分無駄に時間を使っとるわ、と自嘲気味に笑う小太郎。
 しかし名前も知らない人形や、容姿すら知らない相手を探すなんて、一体どういう事情なのか。
 小太郎の質問も一段落したようだし、おずおずとのび太はその件について切り出した。

「あの、小太郎君……その探している人達って、君の仲間なの?」
「いや、違う。どっちかって言うと敵や」
「え……」

 その答えは予想外で、のび太は一瞬声を詰まらせた。
 だってそうだとしたら、蒼星石の姉妹とこの少年が敵だと言うなら、
蒼星石とも諍いが起きてしまうかも知れない。

「ネギが……俺の知り合いが、まぁ、殺されててな。
 そいつが死んだ場所に、『黄色い服の人形』と、『もう一人誰か』が居たはずやねん。
 だからそいつらに会って、事情を確かめたいんや」
「ま、まさか、か、敵討ちとか? だだだ、駄目だよ! い、いくら……友達が死んだからって、そんなの!」

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:49:53 ID:R6eaQPMR
 

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:50:25 ID:MNqHZZL7


200 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:51:15 ID:QbDLMESp
 のび太は必死に詰め寄った。
 深い理由など考えてもいない、それは半ば反射的な行動だった。
 絶対に他の人を殺そうとしない……のび太の行った決意は、
同時に『誰かが誰かを殺そうとするなら、それを見過ごせない』という能動的な意味も持つ。
 のび太は自覚なしに、しかしその決意を実行したのだ。
 小太郎は最初驚き、そしてすぐに極めて迷惑そうな顔になって、のび太を片手で制した。

「あー、別にそんなつもりは無いから安心せい。場合によっては一発くらい殴るけど、そんだけや」
「な、殴るの……?」
「なんや、それも不満なんかい」
「う、ううん! ただ、痛そうだな、って……」

 小さな子供に杖で殴られたときだって、のび太はあまりの痛みに泣きそうだった。
 と言うか泣いてたかも知れない。
 それを、大木に亀裂を入れるような力がある少年に殴られたらどうなるのか。
 想像しただけで身体の節々が痛くなる気がする。
 そんなのび太を見る小太郎は冷ややかな目をしていたが、のび太がそれに気付くことは無かった。

 それから、二人は互いに知りたがっていることを簡単に尋ねあった。
 小太郎は『梨々』と『桜』という少女について。
 のび太は『レックス』という少年と『ジャイアン』の亡骸の場所について、だ。
 が、双方それらに関して知っていることは何も無かった。

「まぁしゃーないか。一度にそんな色々分かるとも思っとらんかったし」
「うん……」

 小太郎がそう言うのを、のび太はあまり聞いていなかった。
 というのも、ちょっと悩んでいたのである。
 そう、今しがた尋ねた『レックス』という少年は――蘇生魔法が、使えるらしい。
 そのことを、小太郎に伝えるかどうか。
 彼はネギという友人を失っているのだ、その復活が出来ると知ったら喜ぶかも知れない。

(で、でもそもそも何て説明すればいいのかな……)

 いきなり『実は彼、死んだ人を生き返らせることが出来るんです!』なんて言い出しても、
怪しい宗教のキャッチフレーズか何かにしか聞こえないだろう。
 だいたい自分にとっても半信半疑でしかない又聞きの情報を、他の人に信じてもらうなんて無理がありすぎる。
 少なくとものび太は、有効な説明を思いつくことは出来ない。
 そうこう迷っているうちに、小太郎の方が再びのび太に声をかけていた。

「で、お前はこれからどうすんねん?」
「え、あ、僕も街に向かう途中だったんだ! 街には知り合いがいるはずで……」

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:52:01 ID:11Rpybbz
          
                                                      
                        
                              
                
                                 
             
                                                         


202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:52:11 ID:R6eaQPMR
 

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:52:12 ID:xb4PesrZ
支援

204 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:52:40 ID:QbDLMESp

 慌てて答えを返すのび太。なんだかのび太がぐずぐずする度に、
小太郎は機嫌が悪くなっている気がするのである。
 ……これで、蘇生については結局話す機会が無くなった。
 そもそも小太郎は後で蒼星石に会いに行くと言っていたし、あちらに任せればいい。
 ――とりあえず、のび太はそう思うことにする。

「知り合い、か。なら悪いけど、一緒に連れて行ってくれへんか?
 できるだけ色んなヤツから話を聞きたいんや」

 小太郎に頼まれ、のび太は少し腰が引けつつもしっかり頷いた。
 ちょっと怖いけれど、話をする限りでは危険人物というわけではないようだったから。
 ただ、のび太が懸念するのは、今現在のリルル達の状況だ。

「わ、分かった。でも、リルル達は――あ、その知り合いはリルルとトリエラって言うんだけど、
二人は今狙われてるんだ。ひょっとしたら、危ないことが起きるかも知れない……」
「狙われてる?」
「そうなんだ。人形を壊すのが使命だって言う人がいて、リルルはロボットだし、
トリエラさんも普通じゃないみたいだから……後で壊しに行くって」

 その人も、決して悪い人間じゃなかった。
『彼女』を騙し、殺そうとしたのび太の謝罪を受け入れ、許してくれたのだ。
 ただ、その人間性とは全く関係の無いところで、『彼女』は人形を壊すと言う。
 それもまた、ただ黙って見過ごすわけには行かなかった。

「物騒な話やな。相手が人形なら見境なし、ってことか?」
「うん……確か、そう言ってた」
「なら、放っても置けへんな。そいつの名前、分かるか?」

 小太郎の問いは、ただ危険人物を把握しておこう、という程度のものだっただろう。
 だからのび太も、あまり深く考えずに、『彼女』の名前を告げた。

「シャナ、だったと思う」


     ◇     ◇     ◇

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:53:08 ID:MNqHZZL7


206 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:54:06 ID:QbDLMESp
 そう言えば、シャナ達と分かれてから、もう何時間が経っただろうか。
 随分長い間離れているのは間違いないだろう。
 だが、それでも小太郎が彼女らを心配したことはない。
 なぜなら、シャナ達は『仲間』だったからだ。
 根拠など無くとも、信頼し得る存在、それが『仲間』だ。
 共に戦うと言っておきながらタワーに行けなかったのは悪いとは思う。
 だが、それもまた彼女なら大丈夫だろうという信頼の上に成り立った決断だった。
 ――その結果がこれだった。

 小太郎がシャナの知り合いだと知ると、のび太は自分が犯した罪を全て語った。
 恐怖に負けて、弱者を殺そうとしていたこと。
 その途中でシャナに出会い、襲い掛かった挙句返り討ちにされかけて逃げたこと。
 そしてリルル達に出会い、彼女らをだましてシャナと殺し合わせてしまったこと。
 結果、シャナは敗れ、彼女が殺されそうになって初めて自分の愚かさに気付き、謝罪したこと。
 リルルとトリエラはそれを受け入れ、重症だったシャナに不思議な水を与えて去ったこと。
 水を飲んだシャナは傷こそ癒えたものの、その容姿はすっかり変わり果て、
突然『人形は壊す』と言い出したこと。

「ごめんなさい――本当に、ごめんなさい!」

 頭を下げるのび太。
 その態度は、これまでの彼と同一人物とは思えないほど一途で頑固なものだった。
 小太郎は最初、顔面の形が変わるくらい殴ってやろうかと思っていた。
 弱者を狙い、女を騙して殺し合わせようとした男だ。容赦する理由は微塵もない。
 男は女を守るもの、という古典的な考えを持つ小太郎にとって、それはもっとも嫌うタイプの人間なのだから。
 だが、どうも噛み合わない。
 彼が口にした自分の罪過と、それを謝罪する今の彼には、随分と大きな隔たりがあるように見える。
 まして、あのシャナが、彼の謝罪を受け入れ、許したというのだ。
 のび太の額に刻まれた薄い切り傷は、そのときシャナが与えた免罪符だったらしい。
 ならば――
 小太郎は拳をぐっと握り締め、目の前ののび太を凝視する。そしてやがて、ぽつりと呟く。

「シャナはな」

 のび太が、その声に誘われたように顔を上げた。

「あいつは、かなり現実主義な女や。
 死にかけとる女を平気で捨て置くし、死体を見つけたと思ったらあっさり首斬って首輪取るようなやつや。
 俺は大分反発したんやけど、なかなか聞きよらん。
 あれは間違いなく男のロマンとか理解せえへんタイプやろな」
「……?」

 何を言っているのか分からない、という顔をするのび太。
 実際、小太郎も自分がいらないことまで喋っている、という自覚がある。あるが、勝手に語りだした口は止まらない。

「けど、なんだかんだ言って、結局死にそうやった女は助けたし、首斬った死体は丁寧に埋葬した」
「……」
「まぁ俺が知ってるのはそのくらいや。実のところ、半日も一緒におったわけやないしな。ただ――」

 そう、だから小太郎が確信していることなんて、たかが一つだけでしかない。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:54:47 ID:MNqHZZL7


208 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:56:24 ID:QbDLMESp
「――あいつは、『誠意』だけは汲み取る女や。
 だから、あいつがお前を許したって言うんなら……多分、お前は本当に反省しとるんやろ」

 小太郎はそう言って、握り締めていた拳からゆっくりと力を解く。
 のび太が呆然とそれを見ている。
 だがやがて、小太郎がのび太に大して怒っていないのだと気付いたのだろう、
顔を明るくしてもう一度頭を下げた。

「あ、あの、本当に反省してるべっ!?」

 瞬間、小太郎はのび太の頭にチョップをかましていた。
 舌を噛んだのび太はぎゃああ死ぬぅぅドラえもーんなどと言いながら盛大に地面をのた打ち回っている。

「けどやっぱムカつくから一発叩かせてな」

 その一言、もはやガキ大将のそれであった。
 なんだかんだ言って子供である小太郎は、『仲間』を傷つけられたことを、謝罪だけで
さっぱり水に流すことは出来なかったのだった。
 だが……のび太のことは、軟弱なだけだと思っていたが、そうではないということも分かった。
 なら、出来れば彼とも『仲間』でありたい。
 なればこそ、微妙な禍根を残すくらいなら、一発殴って全てをチャラにしたかった。

「さて、すっきりしたところで、行こか」
「そ、その言い方はさすがにひどいよ小太郎君! ……って、え?」
「そのリルルとトリエラってヤツのところに行くんやろ?」
「そ、そうだけど……あの、ひょっとしてトリエラさんのことも怒ってる?
 も、もしそうなら、そんなの駄目だよ! それだったら、代わりに僕を叩いて!」
「……」

 表面だけ聞くと、なんか変な人みたいだ。
 小太郎はげふん、と咳払いして馬鹿な考えを放り捨ててから、説明する。

「別にそういうわけやない。ただ、シャナが変わったのはリルルってやつの薬を飲んだからやろ?
 なら、あいつに何が起きてんのか知ってるかも分からん。それを聞きたいんや」
「あ……」
「それにどの道、ネギのことを片っ端から聞いていく予定やったしな」

 そう、だからこれは寄り道ではない。むしろ予定通りでしかない。
 ネギの死も、シャナの変貌も気になる。なら、両方纏めて調べていけばいいのだ。

(出来れば、シャナ達のところにも早く戻りたい。無事であることを、この目で確かめたい。
 けど、やっぱ一度始めたことを途中で放り出すことは出来ん。
 中途半端に終わるくらいなら、最初から単独行動なんぞせんかった)

 だから、もしのび太が言うように、シャナが人形を破壊するため街に現れるのならば、それこそ好都合だ。
 彼女がどういう状況にあるのか、直接話して聞くことも出来る。
 ――安全を確認することが、出来る。
 その後どうするかなんてその場で考えればいいことだ。
 迷いを振り切り、小太郎は強い一歩前に踏み出す。そして肩越しに振り返り、のび太を呼んだ。

「ってことで、行くで、のび太!」
「う、うん! そうだね、小太郎君!」


209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:57:16 ID:MNqHZZL7


210 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:57:46 ID:QbDLMESp
 のび太が嬉しそうに歩き出す。リルル達の疑いが晴れたと思ったら、この笑顔だ。
 小太郎も苦笑しながら並んで足を動かし始める。
 まるで友達と並んで歩いているかのような雰囲気だった。
 それはお互いに、相手のことを仲間なんだと認め合った証だろう。

 だが――のび太には言っていないが、小太郎はもう一つ、気になっていることがあった。
 それは、トリエラのことだ。

(のび太が聞いた限りじゃ、トリエラってヤツはシャナを殺せば『ご褒美』がもらえるって言ってたらしいな。
 ……つまり、既に人を二人殺しとる)

 もちろん、なのはのような例もある。
 人を殺したからそれ即ち悪人也、と断じるほど小太郎も融通が利かないわけではない。
 だが、トリエラはのび太のいい加減な嘘にあっさり乗って、シャナを殺しに向かったらしい。
 つまり、彼女は人を殺すということに関して、抵抗がほとんど無いということだ。

(のび太には悪いけど、シャナのことを抜きにしても、トリエラってやつは要注意やな。
 ……いや、『抜き』になんて出来てへんのかも知れん。
 シャナのことがあるから、トリエラってやつが単純にムカつくだけなんかも知れん……。
 まあ、この際どっちでもええわ)

 いずれにしたって、友好的に挨拶を済ます、という風には行かないかも知れない。
 それでも、会わないなんて選択肢は無い。
 今の小太郎に必要なのは、とにかく多くの人に会って情報を集めることなのだ。
 トリエラは西の森に居たこともあるようだし、或いは『人形』のことも知っている可能性がある。
 最悪でものび太がいるのだ、情報交換くらいは出来るだろう。


 ――小太郎は、知らない。
 誤解からシャナを殺しかけた少女は、誤解から小太郎の親友である
ネギ・スプリングフィールドをも殺害しているなどということを。

 ――のび太も、知らない。
 トリエラは誤った推理から、一度は同行さえ許したのび太のことを、
もはや半ば以上も信用していないという事実を。

 知らぬままに、二人の少年は街へと向かって歩き出す。
 数多の不和を抱えた夜の町並みへ、新たな不和をその身に抱えて。


211 :少年二人の幕間劇 ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:58:25 ID:QbDLMESp
【F-1/道路/1日目/夜】

【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:気が僅か、疲労(中)
[装備]:手裏剣セット×11枚@忍たま乱太郎
[道具]支給品一式(水少量、パン一個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
    未確認支給品0〜1
[思考]:ようやく色々と話が聞けそうやな。しかしシャナのヤツは大丈夫やろか?
第一行動方針:のび太と共にリルル、トリエラに会い、情報交換を行う。
第二行動方針:ネギの死の真相を知るために、「黄色い服の人形」と「現場にいたもう1人」を探す。
第三行動方針:ネギの件が一段落した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る
第四行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。
第五行動方針:信頼できる仲間を増やす(必ずしも行動を共にする必要はない)
[備考]:紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。
 のび太と情報交換をしました。のび太の改心を信用しています。
 トリエラに対し、僅かな不信感を抱いています。
 シャナのしろがね化を知りました。ただし容姿の変化以外は分かっていません


【野比のび太@ドラえもん】
[状態]:心身ともに疲労、鼻骨骨折、額に小さな切り傷
[装備]:こぶたのしない@FF4
[道具]:グリーンのランドセル(金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品(水とパンを一つずつ消費)、
   アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ無し))、ひまわりのランドセル(基本支給品×1)
[服装]:いつもの黄色いシャツと半ズボン(乾いた失禁の染み付き)
[思考]:リルル達と小太郎君、仲良くしてくれたらいいな。
第一行動方針:小太郎と共に、リルル達に会う。
第二行動方針:最初の子豚≠ジャイアンだと確信するために、ジャイアンを探す。出来るなら、埋めてあげたい。
第三行動方針:レックスと接触する。
基本行動方針:今自分に出来ることをやる。もう、他の人を殺そうとしたり嘘をついたりは絶対にしない
[備考]:「子豚=ジャイアン?」の思い込みは、今のところ半信半疑の状態。
 蒼星石と情報交換をしました。それに伴い第一回放送の内容は確認。
 小太郎と情報交換をしました。
 蘇生については完全にできると信じたわけではありません。
 こぶたのしないに対してはやや抵抗を感じています。


212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 20:58:37 ID:MNqHZZL7


213 : ◆e4BIWR8XtQ :2008/05/04(日) 20:59:27 ID:QbDLMESp
以上です。支援感謝。
改行せずに書いていたのを忘れてました……
そのせいで遅い投稿になったことをお詫びします。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:01:49 ID:MNqHZZL7
投下乙です。

ガキ大将小太郎www 「それでも一発殴らせろ」ってオイw
全くタイプの違う者同士、面白い友情関係が出来上がったものです。
しかし、2人の行く手は前途多難だな……w GJ!

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:03:53 ID:xb4PesrZ
投下乙
また惨劇フラグかw
誤殺女王とその他の人々とたちとの関係が円満になる日はくるのか

仮投下の方は問題ないと思うよ


216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:04:07 ID:11Rpybbz
投下乙

のび太にもようやく仲間が出来たか
対主催のチームが増えると何か安心するな
まあ次の話ではもう崩れるかもしれないけどw

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:06:35 ID:SzNny0Y1
投下乙です
小太郎にジャイアンの影がw これは結構いいコンビかも
でも北東部がどんどん物騒になっていきそうで怖くもあるなあ、GJでした

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:08:37 ID:MqunUXFd
投下GJ
これはww色々爆弾を抱えたショタコンビw
二人のやりとりが面白かった。小太郎久々に見たなぁー

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:10:37 ID:R6eaQPMR
GJ、いろいろ小太郎らしかったw けじめのつけ方とかシャナの話をするとことか。
こういう熱血ガキ大将みたいなノリ久しぶりに見れて安心したぜ。
さすが、このロワで一番交友関係の広いキャラだ。仲間作りがうまい。
なんかテンション上がってきたぜ。

仮投下の方もいいんじゃないかと。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:11:56 ID:MNqHZZL7
>>185
あ、そうそう……仮投下。

とりあえず、矛盾は無いと思います。新要素もあまり問題ないと思います。
確かにグレーテルが移動し過ぎかな?そっち行っていいのかな?という感はありますけどね。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:42:42 ID:MNqHZZL7
現在の予約状況まとめ。

4/30予約(延長申請済み・5/6まで)
 ◆IEYD9V7.46 氏:ヴィクトリア、トリエラ、レミリア

5/1予約 (5/4まで)
 ◆FfBD6S6tyE 氏:雛苺、さくら、イエロー

5/4予約 (5/7まで)
 ◆uYhMgQbtE6 氏:リンク、南千秋

そして
◆e4BIWR8XtQ 氏のグレーテルの話が仮投下済み・本投下待ち。
予約延長しているので期限は5/7まで。



◆FfBD6S6tyE 氏、期限は今日までとなっています
今夜中に投下できない場合、予約延長の申請をお願いします。

……そういえば、このスレのテンプレ、予約延長とかの話が抜けてますね。
wikiに置いてあるテンプレが旧バージョンのままだったか。
前スレ(17)のテンプレに直しておきます。

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 21:59:30 ID:MqunUXFd
あ、仮投下も乙
地下は面白いと思ったけど動きすぎなのが気になる

223 : ◆FfBD6S6tyE :2008/05/04(日) 22:12:12 ID:NCkrs722
延長を申請します。
ちょっと無茶な点があったのでそこを修正中。

224 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/04(日) 22:18:03 ID:VIIYonsH
仮投下スレに投下しました。
数日様子を見て軽度の突っ込みがきたら修正、
そして致命的な突っ込みが来なければこちらに投下したいと思います。

なんというか・・・自分の文章力に絶望orz
でもせっかくなのでチャレンジ。
皆さんの評価にgkbrしてます。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 23:00:04 ID:MNqHZZL7
>>224
文章力、矛盾については問題ないと思います。
というか、これだけのものを書ける人が新たに参加してくれるのは素直に嬉しいです。

ただ……仮投下だったのであえて指摘させてもらいますが、
登場したのが『ゼルダの伝説』出典アイテムに偏っていたこと、
ここに来ての意志あり支給品の登場(それも使用者の意志に素直に従わない厄介もの!)、
ほぼ「本人専用」のアイテムがあっさり当人の手に収まったこと(場合によっては未確認支給品1個追加で)、
などが微妙に気になります。
このまま本投下されても、NGと言い出すほどの問題点ではないのですが……。一応指摘まで。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 23:19:38 ID:MqunUXFd
>>224
投下乙です。
文章は読みやすくて問題ないと思います。

自分も上の方と似たような指摘ですが一つだけ。
ゼルダ出展の支給品が偏っているのが気になります。
これは仮面だけでも話は展開できるんじゃないかと。オカリナの必要性がイマイチ薄い気が。
アイテムは色んな展開を広げられるので、不明支給品枠を残してほしいなーと。

でも初投下でここまでの文章力があるので期待しています。心理描写が分かりやすくてよかった

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 23:23:12 ID:11Rpybbz
>>224
とりあえず、仮投下乙
俺も展開や文章力には問題ないと思う
支給品に関しても、まあ許容範囲じゃないかと
ただ、リンクの参加時期はオカリナとムジュラの間ってことになってなかったっけ?
まあそんなに大きな矛盾ってわけでもないし、流しちゃってもいいかもしれないけど

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 23:29:43 ID:Gu6RUA06
明確に不味いとは思わないが、問題ないとも言えないような微妙な所だ。

>◆e4BIWR8XtQ 氏のグレーテルの話
・地下の幻について
地下に(主催絡みの)何か有ることが半ば確定する。
でもこれ自体は以前から推測もされていた事だし、良いんじゃないかなと思う。
同時にヘンゼル出現と繋がってるのも面白い。

・移動距離について
下水道がそこまで伸びてて良いのか? というのがちょっと引っかかる。
もしかすると、引っかかるのは話の必然性に繋がってないからかもしれない。
グレーテル好みの拷問器具いっぱいな祭具殿に着きました、だけで
出てきた設定とグレーテルの大幅な移動が唐突に思えてしまう。

どれだけ移動したのか一切不明で、地下の幻覚は有りのまま、
どこかのマンホールから出る所あるいは地下のままで終わりならまず問題無いと思う。
ただこのままでも問題があるかと言われると有りのような気もする。


>◆uYhMgQbtE6氏の千秋とリンクの話
こっちで気になるのは、やっぱりアイテムか。
それぞれ作品を代表するアイテムが出てきて、ちゃんと昇華されるのかなと少し不安。

時のオカリナの方の不安は、事実上オカリナとしての使用しかできない事。
重要な方に使えうる機会がほぼクライマックスしか存在せず、その使い方も限定的で期待できないと言える。
後はそんなにも重要アイテムでそれ以外にほぼ使えない物をなんでジェダがしかもご褒美で出すのかな、辺り。
単なる外れアイテム扱いするには存在が大きいし、使おうと思うと後に強要する物が大きすぎる。
ただ初期支給品だとそんな物も幾つか有ったわけだし、これは気にしすぎかな?

ムジュラの仮面の方は全く別ベクトルで不安。こっちの理由は色々言われている通り。
意志持ち支給品(しかも使用者の意志を無視できている)が出てきて大丈夫かなと悩んでしまう。
出張りすぎて厄介物扱いされたり、逆に動かせず詰まったりしないかなというのが不安。

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 23:29:52 ID:MqunUXFd
参戦時期みてきたけど時のオカリナのED後になってるね。
ムジュラED後でも上の書き方だと矛盾はしてないなwオカリナの後だし

230 :228:2008/05/04(日) 23:36:42 ID:Gu6RUA06
>ただこのままでも問題があるかと言われると有りのような気もする。
別に良い気もする、の間違いで。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 23:41:35 ID:R6eaQPMR
地下は幻で誤魔化されているから後付でどうにでもなるし、
後付しないでこのままでも別に大きな問題はないと思う。
今後使われる機会があるか、どう使われるかも融通が効くし。

ゼルダのほうは知らないのでパス。
知っている人の意見待ちます。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/04(日) 23:46:46 ID:MqunUXFd
地下は下水道じゃない可能性もあるって事か?でっかい地下要塞だったらおもしろいな

仮面が意志持ちというのをスルーしてた。
もしこのまま行くのなら、次の書き手のために性格や口調を詳しく書いた方がいいかも。
デバイスと違って資料が少なそうだし

233 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/05(月) 00:18:07 ID:nVQ/GPyj
あ〜
予想していた指摘がきましたね(
ただ、文章についてはそこそこの評価はもらえてるようで一安心。

参戦時期についてですが、ED後というだけなので、
オカリナでもムジュラのどちらでも成立するというのが一つ、
それとひとつ前の話でリンクが「ここには時の歌なんて便利なものはないのだから」
という独白?をしていたので、問題ないと思ったの理由です。※

意思あり支給品に関しては、なのはシリーズだけなのもなんだかなーと思ったのと
単独マーダーの数を増やしたいと思ったのが理由です。
現在いる単独マーダーがグレーテルだけなので。
もっともこれは朝にはいろいろ変わっているでしょうが。
本人の意思をゆがめるという意味では邪剣ファフニールが既にあるので問題ないと判断しました(
だが流石に軽率だったか・・・?

時のオカリナに関しては、次の書き手さん任せにしてしまいましたが、
脱出フラグとして使えないかな〜と思った次第です。
サリアの歌で外部とコンタクトをとったり
E8やC3の塔内部でゼルダの子守歌や時の歌を使うことで隠し扉的なものをみつけたり。
精神汚染された人を癒しの歌で直したり
あるいは制限つきでワープの曲が使えたり。
さらにそんなものが支給品としてきたことで頭のいい人が推理できるように、と。

出典アイテムの偏りは・・・言われて気付いた(
ごめんなさい!

※時のオカリナ時の時の歌は、時の扉を開いたり時のブロックを移動させたりする歌で
名前のとおりの効果を発するのは、ムジュラの仮面時のものです。

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 00:42:01 ID:7+hIhrXc
ファフニールはまた別ベクトルの支給品ですし……
仮面についても、性格変容の方はさほど問題視されてません。
まあ、今回の話においてさほど目立たなかったということもあるのですが、それ以前に、
千秋がマーダーとしての決意を固めたのは前の話からですしね。仮面の影響でなく。
今ここで「マーダーを増やす」という理由で千秋に与える必要性は皆無かと。
むしろ、搦め手も使えるマーダーを単純な暴れ方しかできないキャラにしてしまい、選択肢を狭める恐れもあります。

また……今まで出ている「素直でない」意志あり支給品は次の2つが指摘できると思います。
1つめは、レイジングハート。
ヴィクトリアの言葉を可能な限り曲解し口論もしますが、明言された命令には逆らえません。
2つめは、チャチャゼロ。
メロの静止を無視して大声上げたりしますが、出来ることは喋ることだけ。それ以外の全てを封じられてます。

この過去の例から見ても、今回の仮面が「勝手に逃げた」「途中取れなかった」のはやや度が過ぎているかと。
また、上の2例にしても苦言がなかったわけではありません。問題視する声はありました。
ここにきて問題があると分かっている領域に突っ込むのはどうかと……。

そして何より。
「ムジュラの仮面」をどれだけの人が「仮面を自由に動かせる程に」把握してるのか……そこが心配です。
リンクというキャラ自体は認知度高いんですが。時のオカリナも同様。

235 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/05(月) 01:01:56 ID:0mG+en0Y
う〜〜〜む・・・
どうも話の核にしたムジュラの仮面が大問題な存在だというのは解りました。
この問題が解決しないなら、没にしたほうがいいですね・・・

ムジュラの仮面自身ができることは、
相手を精神汚染させること(好戦的にではいほう?人間不信促進?
所持者に命令(命令するだけで、勝手に行動はできない)
ぐらいにしたほうがいいでしょうか?

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 06:44:40 ID:ldVfCPUd
お、投下ラッシュ

>小太郎とのび太
これなんて言うジャイアンとのび太?w
のび太はやっぱこういうキャラと一緒にいると輝いてるなぁ。小太郎の一回殴らせろにワラタ
この先が平穏であるのを願うばかり。中盤だから当たり前だけど、みんな平穏じゃないフラグ持ってるなぁ…GJ
>グレーテル
仮投下乙
問題はないと思うけど…どうだろう。グレーテルと拷問器具は魅力的だけど。
マーダー強化と思えば俺は許容できる範囲。
>リンクと千秋
問題点は意志有りで自我がありすぎる仮面かな。千秋はステルスできるマーダーだから単純マーダーになるのは惜しい。珍しい一般人でもある。
文章力はまったく問題ないと思う。

237 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/05(月) 09:36:08 ID:0mG+en0Y
仮面の変更点として、
精神汚染は高揚感のみ
自分じゃどんな行動もおこせない
というのをいれて、さらにリンクのことをいれて、少し慎重にさせる。

あと千秋の行動方針を基本ステルス、危なくなったら仮面着用
という風にしてみたんだけど、どうだろう?

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 10:43:27 ID:7+hIhrXc
どうだろう、と言われましても……。
修正は、そこだけ、ですか?

239 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/05(月) 10:56:36 ID:0mG+en0Y
そこだけ、とはいいませんが、大まかにはそこだけです。
ステルス優先、危なくなった時は装着すると言う風な使い方をさせるつもりです。
また、精神汚染に気付いており、緊急時だけ着用する、という感じに。

ただ、レイジングハートやチャチャゼロが問題視されてることはしらなかったので、
仮面に対する規制を考えたら没にするのが一番、とも考え始めてます。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 11:09:47 ID:7+hIhrXc
ふむ……回答感謝です。
今回の場合、一箇所だけ(仮面だけ)が致命的、という印象でもなかったので、気になったのですが……。
他の人の感想も聞きたいところです。

241 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/05(月) 11:27:54 ID:0mG+en0Y
リンクの参戦時期に関しては全く問題ないと判断してますので、気にしてません

ムジュラの仮面に関しては、「勝手に逃げた」「途中取れなかった」
という問題点は上記の修正で消せるとおもいます。
もっとも、指摘した問題がそれだけで、他にもいろいろあるでしょうが・・・
チャチャゼロとファフニールがセーフだからいいだろう、と思ってましたが
それも考えてみれば悪いものと悪いもの足したんだし、
灰色な二つ足しちゃったら完全にアウトですよね・・・(

出典アイテムの偏りに関しては、
どちらかというとオカリナのほうが上記のとおり色々できそうなので、
仮面とオカリナどちらを残すかと言うと、オカリナを残したいです。
その場合は千秋に強力な武器を持たせるつもりです。
持たせるだけで、リンクを襲った後は慎重にさせますが。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 12:51:45 ID:ldVfCPUd
うーん。違和感はやっぱり千秋の行動から来ているのかもしれない。
前の話で脱出派の「仲間たち」を崩壊させることを決意しているので、リンク1人を襲うよりは取り入って一網打尽にする方を狙うと思う。
複数だという情報は得ている訳だし、基本戦いを煽るタイプのマーダーで一般人だから。
仮面を出してリンクを発見→相談→仮面に力を見せてもらってこれなら脱出派みんな殺せる→仮面を隠してリンクに接触
みたいな展開とか?これは例なんですが。
オカリナを出したいなら試しに吹いてみたらリンクが寄ってきたという展開にするとか
長々とすみません。軽く流して頂いて結構です。
新人さんは久しぶりなのでできる限りサポートはしたいと思っていますが…

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 16:02:22 ID:jHnFJzn8
ムジュラの仮面のこと全然知らなかったから、
バーサクさせる仮面のせいでリンクを襲った、って読んでたから、
そういう意味では違和感なかったけどな。
むしろ、襲って逃げた後、今までのステルス方針をあっさり変えたのが違和感があった。
「こっそり倒していくつもりだったのに、この仮面のせいで警戒させちまった」
みたいな後悔しそうな感じだったが、まだ仮面を使うつもりのようだ。
それも仮面のせいだとしたら、(←すまん。ムジュラの仮面のこと、よくわかってないんだ)
やはり強力すぎるような。
精神的な影響の与え方が大きすぎる。

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 16:08:11 ID:UT3tTDqd
ゼルダに関して記憶があやふやなのですが。

ゲームしかやってないのですが、仮面ってしゃべりましたっけ?

それから、「時のオカリナ」を出したいとのことですが、
そのもの自体になにか魔力のようなものってありましたっけ?
オカリナではなく「曲」に不思議な力がある、という設定だったような…?
なので、別の楽器でも曲さえ知っていれば「嵐の歌」や「太陽の歌」も使えると思います。
制限されている恐れはありますが。

245 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/05(月) 17:01:02 ID:0mG+en0Y
ステルスマーダーも残しておく方がいい、って意見が多かったので、
没にしなければこちらに載せるときはステルス路線、
危ない時は仮面着用という風にするつもりです。
仮面の精神操作に関してはバーサク(ヘンゼルグレーテル方面)
という感じに考えてもらって問題ないと思います

ムジュラの仮面はしゃべります。
ゲームだと偉そうな感じですが、漫画版だと無邪気(?)です
性格はヘンゼルやグレーテルと同じように考えてもらえばいいです。
遊びと称して月を落としたりリンクと戦ったりします。

時のオカリナに関してはそれ自体の能力は仮投下に書いたとおりで、
・時の神殿でこのオカリナで時の歌を吹くことで時の扉が開く。
・タルミナで時の歌を吹くことで最初の朝に戻ることができる。
というのがオカリナ自体の能力です。
この他は曲自体に魔力があるみたいで、時のオカリナ以外で吹いても同様の効果が得られると思います。
有り体に言うと、どんな楽器で奏でても能力は同じ。
ただ、リンクに魔法の曲?を連想させる意味で時のオカリナがいいなあ、と。

大きく修正した点を再度仮投下しました。
再度の意見をまってます。

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 17:53:28 ID:7+hIhrXc
まだ仮投下の段階なので、あえて言うのですが……、

これで大きな修正……ですか。
方針の件は状態票の一言で十分、ですか。
むしろ、実に小さな修正で押さえたな、仮面についてはよく辻褄合わせたな、という印象です。
ご本人の印象とはやや乖離があるかもしれませんが、ね。

既に言いましたが、一箇所に応急処置を当てて印象が劇的に改善するような話でもないですし。
結局オカリナも展開もそのままでいい、との判断なら……
このまま本投下されたら、自分はとてもGJ、とは言えません。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:03:27 ID:UT3tTDqd
同じ世界から来たものをすぐにくっつけるのは
あまりよろしくないのですって。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:24:46 ID:PgiYBUti
千秋のご褒美なのに、千秋の強化になってないような気が。
そのご褒美がすぐに持ち主であるリンクに渡るのもちと微妙
他の専用アイテムもアラストール以外ほぼ離れ離れですし

249 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/05(月) 18:25:19 ID:0mG+en0Y
仮面に関しては話の中心なのでやっぱりカットはできない、と思いました。
オカリナは解除してもいいと思いますけど。

とはいえ、問題まみれなので、没、ということにします。
お騒がせしてすみませんでした。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:32:00 ID:7+hIhrXc
没、ですか。

流れ上、厳しめの意見を多く言ってしまいましたが、少し残念です。
今回の話は没にするとしても、
よろしければまた別の局面で、時間とアイデアがあれば再度挑戦してみて下さい。
いつでも待ってます。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:36:27 ID:1Pt7I9aX
まぁ、しかたの無い事ですな。あれはちと、ね。

ただ、自らの書いた物を没にするのは勇気のあることです。
グダグダ粘ってキャラを拘束したり、この展開は外せないなどと微修正だけで
無理矢理押し通したりしないだけ、あなたは良識のある人間であるな、と思いました。

ここは素直に褒めてさしあげます。立派な所です。

もし次の機会があるとしたら、今回他の方々にご教授頂いた事を頭に入れた
上で、プロットを練っていただきたいと思います。以上。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:47:05 ID:0mG+en0Y
結局糞作品投下して騒がせただけですか。
そんなもん投下するなら何もしないほうがましだ屑
とっとと消えろ。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:48:33 ID:5Wp+yAYt
ハイハイストップストップ、暴れない暴れない。

気を取り直して次の作品投下行ってみようか


254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:50:04 ID:ldVfCPUd
乙でした。
新しい支給品やら難しいパートでしたしね。
氏の文章は好きだったので、またいつか新しい作品を読ませて頂けることがあれば嬉しいです。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:51:16 ID:ldVfCPUd
あ、すみません。リロード忘れ
次の作品どぞー

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 18:59:52 ID:bo/VRZBh
>>252
自演乙
二度と来ないでね

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 19:07:36 ID:HxosfSkL
一体何のための自演なんだか……

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 19:09:22 ID:5Wp+yAYt
あら、昨今珍しい分かり安すぎる自作自演www
なんか一気に評価が落ちたわ。SSはダメダメだけど話はそれなりに分かる人だと
思っていただけに。
何のことは無い、カス中のカスだったのね。アク禁推奨。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 19:09:31 ID:vaEz4yVp
自虐のつもりで自演か……んなわけないよな
どちらにせよ自演の件で氏の評価はぐっと下がってしまった

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 19:34:27 ID:7+hIhrXc
現在の予約状況まとめ。

4/30予約(延長申請済み・5/6まで)
 ◆IEYD9V7.46 氏:ヴィクトリア、トリエラ、レミリア

5/1予約 (延長申請済み・5/7まで)
 ◆FfBD6S6tyE 氏:雛苺、さくら、イエロー

◆r39666tJr2 氏のグレーテルの話が仮投下済み・本投下待ち。
こちらも予約延長しているので期限は5/7まで。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 19:36:55 ID:7+hIhrXc
……ってあれ? 仮投下の◆r39666tJr2 氏は予約延長申請してない?
混同があったかもしれません。
となると期限は今日まで……でしょうか。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 19:46:55 ID:lR7x93pz
読んだ人の反応待ってるのかな?
自分はあのままでも問題ないと思う。

263 : ◆r39666tJr2 :2008/05/05(月) 20:26:11 ID:DRmx6qxp
投下します。やっと帰ってこれたので……連絡なくてすみません。

264 :闇と幻の狭間で ◆r39666tJr2 :2008/05/05(月) 20:26:53 ID:DRmx6qxp
弥彦達と戦った場所から離れようと、グレーテルが頼りに進んでいるものはか細い灯りだった。
マンホールを破壊し、地下下水道へと降り立ったグレーテルは戦闘の余韻に浸りつつ歩く。

薄暗い下水道には緑色をした汚水が流れ、ヘドロのようなものが浮かんでいた。足元には様々なゴミが散らばり、ネズミのような足音が響く。蜘蛛の巣が張り巡らされたそこは、異界のような雰囲気を醸し出していた。
しかし、グレーテルは気がつかない。周りの様子に見合うほどの腐臭がしないことに。
それを感じる前に、一つの人影と出会ってしまったからだ。
グレーテルの目に鮮やかな色が映った。見覚えのある姿が、ある。

「――兄様?」

グレーテルは首を傾げながら呟いた。どこからか現れたのか。返事は返ってくることはない。
その代わりに柔らかく微笑んだ美しい銀髪を持つ少年は、無言のまま踵を返す。暗闇の中なのに、少年の銀色は闇に沈むことはない。グレーテルの視界から外れることなく、少年は前を歩く。
二人の距離は何故か縮まることはない。一定の間隔を保ちながら、二人は進んでいた。

グレーテルは既に理解していた。目の前に居る兄が『幻想』だということを。少し前にも似たようなことがあった。死にかけた時に、グレーテルは兄と確かに会った。
(僕達は死なない、Never die)
少年は、既にグレーテルの中にいるはずである。二人は一心同体となり、永遠に続く円環を紡いでいく。再び現れた兄の姿にグレーテルは言う。
「今度はなぁに、兄様」

妖艶な笑みを浮かべながら、グレーテルは兄の姿を追っていた。


走る。走る。走る。
どのくらい、どうやって進んでいるのかはグレーテルには分からない。疲れはさほど感じない。
人間であることをやめてから大分時間が経っている。体の方も新しい心臓に慣れてきたようだ。先を進む少年も幻想であるのだから疲れなど知るはずがない。
しばらく走り続け、少年が止まったのはあるマンホールの近くだった。
「ここね?」

少年はただ笑顔を浮かべるだけだった。その様子を特に気にすることなく、グレーテルは地上への帰還を果たす。
別れを惜しむ必要はない。少年はグレーテルで、グレーテルは少年なのだから。二人は一緒。別れなどあり得ない。

グレーテルの後ろで、ぐにゃりと景色が歪んだ。外に興味を移したグレーテルは知らない。
その景色は、グレーテルが先ほどまでみていたものとはまったく違う。蜘蛛の巣などないし、ゴミが大量に散らばっている訳でもない。
下水道で腐臭がしなかったのは――その匂いの発生源が元から存在しなかったからだ。
グレーテルの去った後の地下では、シンメトリーのような不可思議な模様が浮かび上がる。
――『幻(イリュージョン)』クロウカードのひとつで、心に思っていることを幻として見せるカード。
グレーテルが見ていたのは「グレーテルの描く下水道のイメージ」だった。地下には下水道があるという彼女の認識が、そのまま視覚へと反映された。
彼女の兄の幻も、彼女の心には常に兄が住んでいるから現れたのだろう。
ジェダがどうしてこんなものを地下に仕掛けていたのかは分からない。
しかし、グレーテルが見たのは自分のイメージ。本来の地下に何があるのかは、――未だ誰も知らない。

                +  +  +  +  +  +  +  +  +  +

265 :闇と幻の狭間で ◆r39666tJr2 :2008/05/05(月) 20:27:38 ID:DRmx6qxp
グレーテルは、見たことのない建物に目を瞬かせた。ルーマニアから出たことのないグレーテルが日本の神社などを見るのは初めてだ。
鳥居や灯籠、幣殿に大きな鈴。参道の奥には、本殿や祭具殿などが見える。もちろんグレーテルにはこれらがどういう建物なのか見当もつかなかった。
「兄様、ここに何があるの?」
(きっと面白いものがあるよ)

愛する兄へと問いかけると、ふと血の匂いを感じた。グレーテルはそれを追う。
惹かれる様に辿り着いた場所は、他の小屋とどこか様子が違った。荘厳な雰囲気にも気圧されることなく、グレーテルは開いたままの扉をくぐる。
そこには、床に赤い血が飛び散っていた。戦いの傷跡も少し残っている。どうやらここで何かがあったらしい。誰かが殺して、殺されて、……参加できなかったことを残念に思いつつも探索を続行する。
ここにも死の匂いが充満しているが、もっと濃度の高いそれがグレーテルを呼んでいた。
黒い手がグレーテルを手招きしている。人々の恐怖、恨みなどの負の感情。グレーテルは誘われる。その闇の現場へと――



「うふふっ、見つけたわ」

ある扉の前に立ち、グレーテルは確信した。野生の勘で真っ直ぐとその場所へと辿り着く。グレーテルを求め、呼んでいたものはここにいると。
そこは、祭具殿。リンクが掛け直した南京錠は、グレーテルの前では障害にすらなりえない。
一度触れ、開かないことを確認するとグレーテルは即座に行動に移す。鍵を探すなどという手段は元より頭にない。

「――武装錬金」
流れるような言葉と共に、巨大な突撃槍がグレーテルの手に握られた。このまま突き破るのでは足りないかもしれない。
グレーテルはサンライトハートの穂先に飾り布を巻きつける。この飾り布は様々な面でサンライトハートを手助けする。ブースト、クラッシュ、フラッシュ。
今回グレーテルが用いるのは、先ほど弥彦との戦いで使ったクラッシュ――攻撃力の上昇。
サンライト・クラッシャー。グレーテルは自らもダメージを負ってしまう程の強大な力で、祭具殿の扉をぶち破る。
どおぉん!という派手な破壊音と共に、祭具殿の扉はただの破片となった。


「ふふふっ」
グレーテルは笑いがとまらなかった。
まだ何も見えない。月明かりは入り口を照らすのみで、奥にあるはずの何物の上に輝くことはない。
それでも、グレーテルは目が暗闇に慣れるまでの僅かな時間、ずっと笑い続けていた。
見なくても感じる、分かる。グレーテルはこれらを――よく知っている。
殴られ潰され蹴られ切られ刺され磨られ嬲られ縛られ抓られ裂かれて踏まれて蹂躙されて、きっとこの島にいる誰よりも知っている。
これでもっと楽しく遊べる。血が、臓物が、悲鳴が、狂気が、涙が、断末魔が、きっとグレーテルに降り注ぐ。

「うふふふふふ!ふふふふふふっ!
 あはははははははははははははは!あはははははははははは!
 あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!」


【C-4/神社・祭具殿/1日目/夜中】
【グレーテル@BLACK LAGOON】
[状態]:疲労(中)、全身に中度のダメージ及び軽い切り傷。右腕にダメージ。
    喪われた心臓の代わりに核鉄(サンライトハート)が埋め込まれている
[装備]:ウィンチェスターM1897(1/5)@Gunslinger Girl)、サンライトハート(展開中)@武装錬金
[道具]:支給品一式、塩酸の瓶×1本、神楽とミミの眼球 、毒ガスボトル×2個
[服装]:いつも通りの喪服のような黒い服。胸の中央に大きな穴が空いている。
[思考]:あははははははははははははははははは!
第一行動方針:誰か新しい相手を見つけて遊ぶ。
基本行動方針:効率よく「遊ぶ」 (兄様はもう探さない)
[備考]:キルアの名前は聞いていません。
    


地下について。
ジェダによって「幻」の魔法が仕掛けられています。
他にも仕掛けられている可能性はありますがグレーテルは気が付けませんでした。
「幻」はその人の心に思っていることを、幻として見せるカード。
本来の地下がどうなっているのかは不明。下水道があるのかさえ不明。

266 :闇と幻の狭間で ◆r39666tJr2 :2008/05/05(月) 20:31:29 ID:DRmx6qxp
投下終了です。短い……
指摘ありがとうございました。指摘された移動距離の件ですが、どう頭をひねっても代案がでてこなかったのでそのままです。
代わりに「地下下水道」を示す文字を減らし「地下」と書くようにしてみました。
下水道じゃなければ神社に繋がっててもおかしくないんじゃ…という斜め上の解釈です。
地下の方もなんとか大丈夫なようでよかったです。「迷」も混ぜたかったんですが、グレーテル出られなくなる……
意見ありがとうございました。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 20:37:04 ID:7+hIhrXc
っと、本投下乙です。
地下空間の謎が広がって、面白くなりましたね。
魔法関係のスキルのあるキャラなら抵抗したりする余地があるのかな?
迷うことなく祭具殿を見つけ出したグレーテルが怖いです。GJ

268 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/05(月) 22:22:54 ID:0mG+en0Y
え〜と・・・
証拠がありませんし、信じてもらえるとは思いませんが一応言っておきます。

>>252は私じゃないです。
ていうかいくらなんでもIDのことぐらい私でも知ってます。

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 22:40:07 ID:KnIL69cc
これじゃ新しい書き手なんか来なさそうだな…

今時ここまでバレバレな自演する奴なんているのか?

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 22:46:37 ID:lR7x93pz
>>266
投下GJ。CC好きとしては地下に幻があるという発想が気に入ったし、色々妄想も膨らんだ。
ヘンゼルが出てくるのも自然な感じで組み合わさっていい感じ。
メイズあるのも面白かったかもしれないw


>>269
一行目の意味と因果関係が全く分からない。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/05(月) 22:55:24 ID:F8C5QTR/
投下乙。
地下探検一番乗りはグレーテルか。
いろいろと想像の膨らむ展開で、GJ。

272 : ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 01:02:37 ID:Ge9LR0SK
テストスレに投下しました。いろいろやりすぎたかもしれないので意見お願いします。
トリエラの弾薬関係は先が不透明なので暫定的にこうにしてみました。
が、これは本筋じゃないので、異論があればすぐに修正できるかと思います。


273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 01:19:16 ID:2zFtbDTz
問題ないと思います。
誤解女王の名は伊達じゃないw
本投下楽しみにしています。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 01:21:21 ID:VjdX791e
投下乙
トリエラwwww
このKOOLっぷりには怒りを通り越して笑いすら覚えてきた
そして因縁のある対決もいいね
いいんじゃあないかな

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 01:27:14 ID:/gm67Wbe
仮投下乙。
念話も弾薬も、問題ないと思います。
本投下待ってます。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 01:30:39 ID:yF8uGyYb

フラグの立てっぷりが神すぎ
弾薬も問題ないと思います。弾がないとトリエラは戦えないですしね
本投下楽しみです。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 02:23:07 ID:bQWhsdcJ
せ、声優ネタで来たー!?
RHの狡猾さとレミリアの火力はちょっと気になるけど、まあOKだろうか。
というかトリエラのこの迷走ぶりが面白いw

そういえば弾薬、日本の警察署にもP230は有るけど弾のサイズが違うんだっけ。
様々な弾薬が有るのは便利だけど、数少ない弾薬補給地点という事も考えるとこれも問題無さそう。
流石に極端な弾は無いようですし。

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 11:36:09 ID:Non1eNAV
>>272
仮投下乙です。
1つ気になったのは、作中でヴィクトリアが抱いた疑念……
「何故トリエラはそこにあるもの一切合切持っていかなかったのか」
に対する種明かしが無かったことでしょうか。
(拳銃まであったというのなら尚更です。この状況で銃を選ぶ性格とも思えませんし)
それ以外は特に気になりませんでした。感想は本投下の時にでも。

279 : ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 14:41:58 ID:Ge9LR0SK
>>278
すみません、そこは逃げさせてもらいました。
自分としては、予備弾ですら置いてあってもいいものか迷っていたので、
支給品以外で「使える拳銃」まで登場させるのに抵抗があったんです。
なので、トリエラが銃を調達しなかった理由をぼかしました。
例えば、可能性は低いですがヒルシャーからもらった自分の愛用の銃P230は信頼性が高いから、
なるべくこの銃を使いたかった。
あるいは、ヴィクトリアが見ても普通の銃が安置されているように見えたけど、
専門家であるトリエラからすれば何か気に入らない要素があったのかもしれない。
そもそも使い物にならなかった可能性もある。
この辺は今後の現地調達に融通の効く余地を残そうかと思い、トリエラ自身にも語らせませんでした。

銃が使えないとなると予備弾のほうはというと……。
調べやすい日本警察の資料を色々参照し、今回もそのイメージで書いたので、
その日本警察署にトリエラの求める9mm弾が豊富にあるのはおかしい。(警察用は7.65mm弾)
銃本体の現地調達回避+9mm弾の入手という強引な方法を考えた結果が
今回の「暴力団からの押収品」という妙な設定です。
ここでも銃本体の有無はぼかしました。理由は上述の通りです。
長い上に回答になっているか微妙だ。纏まらない文で失礼。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 15:16:49 ID:VgmF8EH9
一晩寝て落ち着いて考えると……うーん、やっぱりレイジングハートの行動がちょっと気になり始めた。
良いのかな、これ。RHの性格的にも。
他に気になってる人は居るかな?

>銃器の調達について
こっちはもう指摘という雑談レベルで。
それって事実上使える銃器は無かった、という方向に確定する気がします。
予備弾に加えて予備の銃を一挺くらい持っていかない理由もありませんし。
でも、ぼかしておけば誰かが上手い理由を考えて銃を調達する可能性も一応残ってるのかな。

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 15:30:04 ID:iQge/xd/
>>280
RHの行動自体については、違和感はなかった。
でも、説明の仕方が迂遠で、ちょっと意地悪してるよねww
そこは書き手さんの狙いだと思うんだけど、
「相手の波長がわからないんだから無差別送信になるのは当たり前です」
てな感じに、RHらしくあっさり淡白に説明しても、
ヴィクトリアの馬鹿にされ具合が強調されてよかったかもしれない。
気になるほどではないし、あれはあれで、不仲が強調されてていいと思う。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 16:47:20 ID:Non1eNAV
>>279
あ、意識して逃げたのですかw そういうことなら納得です。
確かに使い勝手のいい銃本体があるのはマズいけど、銃弾調達に自由度は残したい……。
難しいところですものね。
実物を手にとってみたら銃弾だけは本物・銃の方は模造品だった、あたりがありそうですけど。
読んだ限り、ヴィクトリアは遠目にカメラ越しに見ていただけのようですし。

このあたり、「不明です」または「後続にお任せします」とでも備考欄に一行入れておくのはどうでしょう。
後からwiki等で見直した時、その一行があるだけで「後続が自由に決めていい余地です」ということが分かると思います。

>>280
確かにギリギリのラインのようには思います。
とはいえ、これは今までの積み重ね(ヴィクトリアとの不仲の描写)があればこそでしょう。
……原作だと、そもそもこういう人間関係に陥ったことがありませんからねw

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 17:19:27 ID:MA1oBfKM
>>268
いいから二度と来るな

284 : ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 20:27:27 ID:ur9csIN0
>>282
備考欄に追加、そうですね。トリエラの状態票に追加しようと思います。

他に問題が生じなければ、予約期限の22時過ぎくらいに本投下しようと思います。
意見下さった方々ありがとうございます。

285 : ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:05:39 ID:ur9csIN0
投下します。

286 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:06:35 ID:ur9csIN0
1.『Informed Consent』



“万が一”を想定して、罠を仕掛けようと思い至ったのはつい先ほどのことだった。
手の込んだ仕掛けは無理。もうじき呼び出したククリがここにやってくるだろうし、
元々長い時間を割くべき作業だとは思っていない。
ありあわせのものを掌握、調整、操作するくらいで充分だろう。
この警察署は7階建てに加えて地下階まであり、少々寂れた町並みから浮くほど巨大な建造物だ。
内部の設備もそれなりに充実している。中でも私が目をつけたのは要所に設置された防犯用監視カメラと、
それらを一手に受信している署内の監視室だった。
監視カメラは主に、人の出入りの激しい場所、銃器を保管している部屋の前などに重点的に設置されていた。
このカメラはテレビ電話のように無線で映像と音声を監視室に送信するタイプで、
電源も内蔵、外付けの両用型だった。おかげで、少し配線や位置を弄ったり設定を変えたりするだけで、
短時間で概ね目的通りの場所に設置することができた。
後は署の中央階、4階に位置する監視室のモニタで1階ロビーの様子を見ながらククリが来るのを待つだけだ。
(4階に監視設備の中枢があるのは、どの階で問題が起きても即座に対応するためだろう。
 あるいは電波の受信に都合がいいからか)
ともあれ、これで準備は完了だ。
お人好しの小娘一人を相手にするには、あまりに磐石過ぎる布陣。
そのはずだった。

「ククリじゃない……。何者?」

署内に侵入した人物をモニタで視認し、ヴィクトリアは思わず呻いた。
何者だと疑問を放ちつつも、ヴィクトリアにはその人物の名前だけは分かっている。
焼け落ちた詳細名簿の残りかすによれば、トリエラという少女に間違いないだろう。
トリエラの細かな所作には、ピリピリとした警戒心が見え隠れしている。
何らかの訓練を積んでいることは明白だった。

「ククリよりも先に面倒そうなのが来たわね。
 ここに来たのは偶然か、それとも……ん?」

トリエラの行き先を察したヴィクトリアは口を噤んでモニタに見入った。
トリエラはゆっくりと慎重に1階の奥に進んで行き……、
“関係者以外立ち入り厳禁”の扉をいくつも潜って地下へと歩を進めている。

「なるほどね、目的は武器弾薬ってところかしら」

結果はその通りだった。ヴィクトリアは大して興味がなかったし、必要だとも思わなかったから放っていたが、
地下には警察の使う拳銃や、その他危険物が安置されている。
幾ばくかの時間をかけてトリエラは地下を物色し、
もともと持っていた拳銃に合う弾丸を込め、予備弾と防弾チョッキを調達して1階へと戻ってきた。
奇妙なことに、トリエラは豊富にあった警察用の拳銃や弾丸には目もくれず、
暴力団などからの押収品の保管された部屋を探索し、銃弾を掻き集めてきたようだった。
銃と弾丸の口径が合わなかったのか。あるいは、元々所持していたあの自動拳銃に何か思い入れでもあるのだろうか。
その理由はヴィクトリアには推測できないし、別にどうでも良かった。
懸念事項は一つ。次にトリエラがどう動くかだ。
モニタを厳しく見据えるヴィクトリアの双眸。
その中央に位置する眉間が、徐々に顰められ始める。

「……武器の調達は済ませたのに、出て行こうとしないわね」


287 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:07:06 ID:ur9csIN0
事態が面倒かつ好ましくない方向に進むのを感じる。
トリエラは偶然立ち寄ったのではない。武器を得るためだけにここを訪れたわけでもない。
まだ他に、この警察署に用事があるようだ。
時折気になった部屋を静かに覗き込みながら、虱潰しに何かを捜している様子が見て取れる。
1階は捜す場所が少なかったのか、早くも2階への階段を上り始めていた。
このまま7階まで全て潰していく気だろうか? ならば機先を制したほうがいいだろう。
ククリの代理でここに来た可能性だってあり得る。
御し難い相手に見えるが、無理に制する必要だってない。
大事なのは、念話の成否と情報交換。
訊きたいことを手早く引き出して、すぐに立ち去ればいいだけだ。
方針は定まった。万が一の安全策も、目の前に集約されている。
ヴィクトリアはコホン、と咳払いを一つしてから、マイクのスイッチへと手を伸ばし、甘ったるい声で言い放った。

「あ、あなた……誰、ですか? 何でここに来たんですか?」

モニタの中のトリエラの動きがピタリと止まる。
マイクを通じた声が届いたようだ。トリエラは狼狽することもなく、
すぐに上方に設置された監視カメラのほうへと顔を向けてきた。
対応の滑らかさからして、監視の可能性には気付いていたようだ。ますますもって油断ならない。
直接接触を避け、安全策たるマイクを用いたのは正解だった。

「カメラ、見えてますよね……へ、返事はそこにしてください」

か弱い少女の演技も上々。ニュートンアップル女学院に潜伏し続けた私にとって、この程度造作もない。
あえてこちらの情報は一言も漏らさないようにした。
トリエラがククリの仲間であれば、私が救援を要請したことを知っているのだから、
身元を明かしづらいこちらの事情を汲んでくれるだろう。
ゆえに、このアプローチによってトリエラの正体が判明する――はずだった。

(どういうこと? 何で黙ったまま動かないの?)

返って来たのは想定外の反応。トリエラは殻の中にでも閉じこもったかのように無反応だった。
おかしい。ククリの代理人ならそのことを告げてこない理由はない。
偶然迷い込んだ、あるいは他の用事があってここを訪れたなら、私の素性を尋ねてくるはず。
この殺し合いに乗って動いているのだとしても、貝のように口を噤んで動きを止めることはしないだろう。
絶対に、何らかの形でこちらに対するアクションを起こすはず。

(なのになぜ止まる? どんな思惑が?)

当たりを付けていた答えが一挙に否定され、トリエラに対する不信感が急速的に募る。
私に落ち度はない。だが事実として、得体の知れない人間が今このときにこの警察署を訪れている。
しかも偶然ではなく、何らかの必然性を伴って。
どこだ、一体どこに隙があった――――?


288 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:07:40 ID:ur9csIN0
「……レイジングハート」
『何でしょう?』
「あなた、私に嘘をついていないかしら?」

綻びがあったとしたら、こいつ以外にありえない。

『いいえ。インテリジェントデバイスはマスターに虚偽を述べることはできません』
「じゃあ、隠し事は?」
『ありません。加えて言えば、マスターに情報開示を求められれば従わざるを得ません』

求められれば――。つまり、求められなければ黙秘できるということだ。
今までのやり取りで散々思い知ったことのはずなのに、今この場では違う何かが引っかかっている気がした。
もう少し食い下がるべきか。

「……質問を替えるわ。念話に関して、何か言っていないことはある?」
『ありません。……ですが』

レイジングハートは勿体つけるかのように間を置いて告げた。

『省略したプロセスなら、あります』

ヴィクトリアは戦慄した。
“省略”という言葉の持つ、不穏な響きを前に。

「どういうこと? あなたはマスターには逆らえないんじゃなかったの?
 何を勝手なことを……!」
『誤解されないでください。省略したのは簡単な説明と注意だけです。
 初歩の初歩、魔導師にとってあまりに周知の事実であるため、通常は敢えて説明されないことです。
 ミッドチルダの人間なら魔法が使えなくても知識として知っているほどの基礎事項です』
「私は魔導師ではないし、ミッドチルダなんて知らない……っ! そっちの常識を押し付けたの!?」
『失礼、I.M.が特筆的に優秀だったので詳しく説明するまでもないと判断しました』

白々しい……! 何が優秀だ、数十分前と言っている事が逆じゃないか。
そうやって自分の思考回路を誤魔化して何を企んだ――?

「省略したプロセスとやらの説明をしなさい!」
『了解。繰り返しますが、ごく基礎的なことです。
 念話は魔力を特殊な波に変換することで送受信を行っています。
 第97管理外世界、地球にあるもので例えれば、電波を用いるラジオに近いものです。
 送受信双方の周波数を調節して通信を行うのも、概念的に似ています』
「そのことはもう説明を受けたわ。私の念話の最大到達距離が概算で半径500メートル未満だってことも、
 この警察署からならククリの位置にまで念話を飛ばせるだろうってことも!」

私はまだ何も間違えていない、ここまでは重々承知していたことだ。

『その通りです。私はI.M.の言葉から推察を行い、検討し、意図を汲んだ結果、
 “最も手間をかけずに、念話到達距離を広くする方法”を提示しました』

なに……? その奇妙なニュアンスは? 

『アドレスの分からないメールは届きません。
 周波数の分からないラジオは聴くことができません。
 念話も同じです。念話を初めて送信する場合は、
 ある程度対象に接近して送信先の魔力のイメージを明確に把握する必要があります。
 ラジオのチューニング作業、メールのアドレスを正確に指定する作業に相当するものです。
 ですが、送信対象に接近することはI.M.にとって好ましくないと考え、この工程を省略しました』


289 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:08:14 ID:ur9csIN0
何だそれは。
確かに、私は念話を習得してからククリに近づくことはなかったし、
ククリの魔力イメージなんて言われてもピンと来ない。
だが、それでは私が送信したはずの念話は、どこに行った? どうなった?

「馬鹿なこと言わないで! 省略してどうしてククリに念話が届くの!?
 アドレスを把握できなければ届けられないんでしょう!?」
『方法はあります』

無機的に断言するレイジングハート。
そのまま、全く変わらぬ平坦な重さを持った口調で、杖は答えを示した。

『通称――SOSチャンネルです』
「……SOS、ですって?」
『そうです。呼称俗称は数種類ありますが、ここではこの呼び名が適切かと。
 そして、これこそがミッドチルダで常識とされている知識です。
 例えるなら、日本で110番を知らない人間がいないことと同じだと考えてください。
 名称のとおり、主に救難信号、稀に公衆演説などに用いられる念話の一種です。
 通常の念話は送信者が定めたある特定個人、または特定複数にフィルタリングをかけて思念を送ります。
 それに対して、SOSチャンネルの場合は遭難時などに迅速に発見されるようにするために、
 個人識別を行わずに範囲内の不特定多数に念話を送ります』

ヴィクトリアの全身が総毛だった。

「範囲内の、不特定多数……!?」
『はい。この方法なら送信先の魔力イメージの把握は必要ありません。
 なぜなら、念話最大到達距離内におけるあらゆる一般可聴周波数を瞬時に走査して、
 無差別に念話による絨毯爆撃を実行するからです。
 範囲内の魔導師全員にほぼ間違いなく届いたのでご安心を』
「――――ッ!?」

ガシャン、という透明な破砕音。
ヴィクトリアの正面のモニタが、彼女の手を飲み込んだ音だった。
モニタはその感想を、燻る煙とバチバチと散る電光で表している。
ヴィクトリアはその状態のまま、

「何をッ……」

目を剥いて怒号を撃ち放った。

「何を考えているのよオマエはぁぁぁッッ!!?
 私が何のために今まで隠れ潜んできたと思っているの!!?
 今の私とおまえは一蓮托生!
 私が危険な目に遭えば、おまえも同じ目に遭うことくらい解かっているはずでしょう!?
 それなのに私の邪魔ばかりするなんて――ッ!」
『邪魔をしたつもりはありません。
 私はI.M.の要求、“ここからククリへ念話をすること、そのサポート”を遂行しただけです。
 そして、そのために最も簡単で効率的な手段を“提示しただけ”に過ぎません。
 最終的に使うか使わないか、――選んだのは全てあなたです』

怒りに身を震わせるヴィクトリアに、レイジングハートは余裕すら湛えながら止めを刺した。

『要求は満たされたでしょうか、“Illegal” Master――?』


290 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:08:49 ID:ur9csIN0
その言葉が終わるより先に、ヴィクトリアは監視室のドアを蹴破って廊下へと飛び出していた。
(やられた! 少し素直になって念話の習得がどうとか言い出したと思ったら、こんな裏があったなんて!
 非殺傷設定のときみたいな詭弁をもう一度並べ立ててくるなんてどれだけ偏屈なのよ!?
 確かに明確な反抗はしてこないし、尋ねれば答えだって返ってくる!
 けれど、その答えはほとんどいつも100%の正解じゃない!
 60%くらいの正解を重ね続けることで、いつの間にか致命的なミスを誘発させようと常に狙ってきている!
 こいつ、魔力じゃなくて屁理屈で動いているんじゃないの!?)
奥歯がギリリと軋む。 
文句はそれこそ吐いて捨てるほどあるが、今そんなものをぶつけても非生産的だ。
一刻も早くここを離れなければ、何が起こるか予想もつかないのだから。
(ッ、念話を無差別送信してからどのくらい経った!?)
最早、トリエラの正体なんてどうでも良かった。
最大半径500メートル。その範囲内にいる魔導師全てに、ヴィクトリアの救援要請を聞かれてしまった。
つまり、間抜けにも自分の位置を大声で知らせてしまった可能性があるのだ。
もしもそれで好戦的な魔導師が大挙してここに押し寄せてきたら――――
(まだだわ、まだこの程度のミスなんて取り返せる!
 誰にも見つからずにこのビルを脱出して、もう一度身を隠せば全部仕切りなおせる!
 それにそもそも半径500メートル未満の狭い範囲、
 そんな中に都合よく魔導師がいた可能性なんて――――)

『――――――――……』

耳孔がざらつく不快感に、ヴィクトリアは叱咤を飛ばす。

「うるさい! まだ邪魔する気なのレイジングハート!!
 私は今本当に頭に来ているわ! 
 有用な武器があったら即座にあなたを捨てて行きたいくらいにね!!」
『違います。私は何も言っていません』

……は?
何を言っている。そんな馬鹿な。
じゃあ。
それなら。
さっきの声は、何なのよ?

――――“呪詛『ブラド・ツェペシュの呪い』”

そう聴こえたのは、誰の、声?

『建物外部からの念話です、I.M.』
「!?」

解は凍てつくように無慈悲だった。
ヴィクトリアは思考を真っ白に埋め尽くされた後、

「――――レイジングハートッ!!!
 ジャケット展開策敵臨戦態勢移行全部一秒で準備しなさいッ!! 早くッ!!!」

爆発したかのように声を荒げ、死に物狂いで廊下を駆け抜けた。
署内が大きく揺れ始めたのは、その直後のことだった。


   *   *   *
 



291 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:09:25 ID:ur9csIN0
2.『i=√(−1)』



トリエラはスピーカー越しの声を聞いてから、ピタリとその足を止めたままだった。
監視カメラでこちらの動きが筒抜けなのは分かりきっている。
そんな状態に置かれていながら、それでもトリエラは一歩も動けず、
相手が差し出してきた僅かばかりの情報、それの意味するところを自分の中で処理検討することしかできなかった。
なぜならスピーカーの向こう、監視モニタとマイクの前に座っているだろう人物は、
トリエラにとって大きな意味を持っているからだ。

(さっきの声……、シャナ?)

真っ先にそんな印象を抱き、しかしまさか、とも思う。
だいたい、声質が明るすぎるし、シャナはあんなネジの外れたような間延び気味の喋り方とは縁遠そうではないか。
だが……。それが演技だとしたらどうだろう?
自分だって任務に必要なことであれば猫撫で声の一つや二つ、きっと出せる。(自信はないし、やりたくもないが)
そう考えると、不思議と先ほどの声と、シャナの声との隔たりが少なくなった気がした。
咲く花の色、形は全く異なるのに、不思議と根っこの部分が似ている。
しかし、ここにいるのがシャナだとしたら、この回りくどい行動は何だろうか?
手を取り合って再会を祝う間柄とは180度近くずれているが、
後ろ暗いことがないなら、堂々とこちらに接触してくればいいはずだ。ならば、どういう意図があって――
(――あ)
ふとした瞬間。
トリエラは脳天に雷でも落ちたような錯覚を覚えた。
落雷は思考を抉り、空いた穴から冷たい闇が染み出してくる。
胸を騒がせる、どろっとした黒。
(いや、まさか……いくらなんでも突飛すぎるでしょ、これは)
頬に違和感。いつの間にか冷や汗が流れていた。
胸に手を当て、深く息を吐いて鼓動を落ち着かせる。
それからトリエラは再度黙考する。あくまで、最悪の可能性を否定するために。

……これは仮定だ、事実なんかじゃない。
それを前置きした上で、推測を進めてみる。
この仮定には二つのピースが存在している。

A.「野比のび太は改心なんてしていない」
B.「先ほどの声はシャナである」


292 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:09:57 ID:ur9csIN0
私の考え、少なくとも現状で一番可能性が高いと思っている考えでは、この二つのピースはかみ合わない。
A.が正しければシャナは既にこの世にいないだろうし、B.が正しければのび太は改心したことになる。
それにB.が正しいとすれば、シャナの芝居じみた口調は一体何なのか?
これでは推理なんて高尚なものとは程遠い。ただの虫食いだらけのパズルだ。
だけど、そのパズルのピースを強引に当てはめる方法が、ある。
それは――、初めからシャナとのび太がグルだった場合だ。
最初、のび太は私とリルルに助けを求めてきた。「シャナに襲われた、助けてくれ」と。
既にこの段階からのび太の印象操作は始まっている。
のび太は自分を善良な弱者、シャナを凶暴な悪人に仕立て上げた。
恐らく、敵はシャナ一人だという意識を植えつけることで私やリルルの注意をシャナだけに集中させたのだ。
そうしてのび太は背中を見せた私たちを隙あらば殺そうと狙っていたわけだ。
ところが、その目算は彼やシャナにとって予想外の形で崩れてしまうことになる。
シャナとの挟撃で私とリルルを一網打尽にしようとしたはずなのに、当のシャナが麻痺毒にやられ、
予定より早く私に倒されてしまったからだ。
そこでのび太は作戦を切り替え、無様にシャナの命乞いまですることで、まんまと窮地を脱したのだ。
ここで私の目は曇ってしまう。
根拠も何もないはずなのに、無意識のうちにシャナが悪人であるという可能性を排除してしまったのだ。
悪人であるのび太が嘘をついていた、ならば“その嘘は絶対に作り話である”という先入観のせいで。
二重の罠。狙って動いていたのだとしたら背筋が冷えるほど狡猾なやり口だ。
その後のび太とシャナは復讐のために私たちを追ってきた。
温泉にいた私たちの姿を確認すると、シャナたちはひまわりの次に非力そうなククリに目をつけ、
念話で誘き出そうとした。
シャナたちはククリだけを呼びたかったのか、あるいは私たち全員を誘い出したかったのか。
とにかく、私一人しか来なかったことで、またも目算が外れたのだろう。
だから下手な芝居で間接的に接触し、こちらの情報を引き出そうと試みたわけだ、
“たった一人で来るなんてどういうつもりなのか”とでも思いながら。
もしもシャナたちの意図通りに私たちが動いていたなら、さっきみたいなマイクによる接触なんてなかっただろう。
問答無用で警察署ごとプラスチック爆弾で吹き飛ばされていたかもしれない。
そんな思考のぬかるみにどっぷり浸かったあと、

「……うん、やっぱりないな。馬鹿か私は」

カメラもマイクも気にせず、声に出して自嘲した。
形にして吐き出してみたら、我ながら何という誇大妄想なのだろうかとおかしくなってきた。
この結論に至るまでに、一体何枚の根拠無き推測を重ねてきた?
のび太が改心していないことにすら、全く確証を持てていないというのに。
最早、パズルというより積み木だ。
歪な形をした、今にも崩れ落ちそうな、高く積み重なった積み木。
真ん中に芯でも通さなければ呆気なく瓦解する木製の塔。
こんなもので遊んでどうする。

(あー、もうやめよう。考えても仕方がない。
 きっとさっきの声は私の気のせい。
 ここにシャナはいないし、放送室にいるのは本当に要救助者なんだ。
 直接会えば全部解決するでしょ)


293 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:10:46 ID:ur9csIN0
そうして気持ちを入れ替え、足を踏み出そうとした瞬間。
遠方からけたたましい音が響き渡った。

「!?」

最早本能に近い。
はじかれたように しかし息を潜めながらトリエラは廊下の角へと身を隠す。
機関銃の発砲音にも聴こえるし、道路工事の掘削の音にも聴こえる。
断続的にガガガ! という硬い音が廊下を反響し続けていた。
遠い上に暗い屋内のため、トリエラには何が起きたのか理解できない。
ただ分かるのは、音がどんどん近づいてきていることだけだ。
やがて、銃を構え通路へと僅かに身を乗り出したトリエラの視界の中で、異音の正体が現れる。
ナイフだった。紅い光を放つ無数のナイフが、廊下の壁と直交するように奥から順に等間隔で壁面を貫いていく。
身を伏せるトリエラ。その頭上で、またも一本の光のナイフが、今しがたまでトリエラの胸があった辺りの壁を鋭く穿った。
ナイフはトリエラを狙ったわけではないらしい。
警戒を緩めずにいられるトリエラを尻目に、炸裂音は来たほうとは反対側へと遠ざかっていく。
あたかも、署内全域を横断し尽くそうとしているかのように。
(一体何が――、ッ!?)
息を呑む。ナイフが消え去った後、その全ての軌道をなぞるように幾重もの紅い光球が浮かんでいた。
遠近感が狂いそうなほど規則的に並んだ紅い光。それは暗闇の空間に灯された禍々しい篝火だった。
理屈なんかじゃない、一連の攻撃はまだ終わっていないのだと思い知らされ――、その通りになった。
訳も分からず、辛うじて防御姿勢をとろうとするトリエラを嘲笑うように。
宙に浮かんだ無数の人魂のような紅い光は、ゆっくりと動き出し、壁、窓、非常灯を縦横無尽に引き裂き始めた。
見開いたトリエラの目の中で、黒と紅の世界が非現実的に壊れていく。
聴覚が麻痺しそうなほどの致命的な轟音。
トリエラの足元が波のように大きくたわんだ刹那、
「な――ッ!?」
ぐらりと。
為す術のない浮遊感と崩壊音に飲み込まれ、彼女は床のリノリウムと共に闇の中を滑り落ちていった。


   *   *   *




294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:10:52 ID:EM27XSoE
 

295 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:11:20 ID:ur9csIN0
3.『Gourmet Race――生存競争――』



空には悪魔がいた。
届かぬものなど何もない。そう誇示するかのように、月の光までも紅く染め上げる悪魔が。

「呪詛『ブラド・ツェペシュの呪い』」

レミリア・スカーレットの宣戦布告――スペル宣言。
言葉が空に溶けるや、何層もの光のナイフが弧を描いて射出され、ビルの腹に次々と突き刺さった。
その軌跡には紅い光が数珠繋ぎのように残されている。まるで、ナイフとレミリアが不可視の糸で繋がっているかのように。
そのままレミリアは手を右に左に交互に払い、その度に生まれた紅い光線が、
ビルを左右から羽交い絞めに、あるいは、貫き通してビルの裏側を針山にしていく。
ミシンが厚切りの布に高速で針と糸を通していくように、ただただ蹂躙されていく石塔。
やがて、レミリアと警察署ビルとの間に、紅い空間芸術が形作られた。
ビルには数え切れないほどの光球の数珠が通され、緩やかな曲線の連なりがビル正面で半球のように膨らんでいる。
レミリアはその様子を詰まらなそうに見詰め――、
パチン、
と指を鳴らした。
それを合図に、高音低音綯い交ぜの破裂音の大合唱が打ち鳴らされ、全ての光球が一斉にビル内部を食い荒らし始めた。
紅い光はある統制をもって動き、ビル内壁を食い破って一心不乱に外を目指し、拡散していく。
それは吸血だった。
真紅の光は血管。
ビルはその身体からブチブチブチブチと。
一本一本、血の詰まったままの血管を乱暴に引き抜かれていく。
それに呼応し、壁面はどんどん干からび、壮絶な音を立てて亀裂を走らせる。
バキバキと背骨の折れる音がいくつも響いて。
夜空は広がり続ける紅い花火に焦がされて。
全身の血を一滴残らず吸いつくされたビルは、土煙を巻き上げて崩れ落ちるように絶命していった。
天高く舞い上がる粉塵。
それ以外の色は存在するなとばかりに、その粉塵すら紅く塗りつぶし、無感動にレミリアは呟く。

「“外”の建物は図体ばかり立派なだけで中身がないわね。
 狭い上に対魔法防御が何もされていないんじゃ、屋内で遊べないじゃないか。
 少し支柱を壊しただけなのに自重で勝手に潰れていくなんて、使えないにもほどがある」

レックスたちと戦った後。
獲物を求めて彷徨っていたレミリアは、ふいに頭に届いた声に惹き付けられ、警察署を目指した。
どんな命知らずの馬鹿者が、この私を呼びつけたのかという怒りと興味を持って。
そうして辿り着いた念話の発信源は、ひどく滑稽なものだった。
なにせ念話を送りつけてきた相手は、一目見て脆いと分かる建造物に引き篭もったまま、
一向に出てこようとしなかったのだから。
レミリアは、幻想郷に来る前に聞いたことがある童話を思い出していた。
3匹の豚と狼の出てくる物語だ。
その話の中の狼はきっと、藁や木の家を見て笑いが止まらなかったことだろう。
レミリアにはその気持ちが強い実感を伴って理解できた。
すると、生来の気まぐれな性格が首をもたげ、自分も同じことをしてみたくなってしまった。
だから、本来ならすぐにでも内部に突入できたというのに、
わざわざ時間をかけて広範囲をなぞるためのスペルを用意したのだ。
極上のシチューを、じっくりグツグツと煮込んでいるかのような心境で。


296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:11:48 ID:EM27XSoE
 

297 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:11:53 ID:ur9csIN0
レックスと戦ったときもそうだったが、レミリアは未だにスペルカードルールに基づいて動いている。
このルールは言ってしまえばスポーツのようなものであり、所詮はお遊びだ。
“最強”を目指すと決めたレミリアが、今さらこんなものに縛られる理由なんて存在しない。
強いて挙げるなら……妹であるフランドール・スカーレットはきっと、
このルールに則って戦い、敗北したからだろうか。
フランを真の意味で超えるなら、彼女が最期まで立っていた土俵に、自分も立ち続けなければならない。
その上で全てを薙ぎ払い、絶対的な頂点を手に入れる。
だからレミリアはスペルカードルールに自分を徹底的に従わせている。
その証拠にビル破壊にもスペルを使ったし、発動前にはしっかりと相手に念話を通して“スペル宣言”だって行った。
ルール上、スペル使用時の不意討ちは禁止されているためだ。
と、

「……豚をいぶり出すには充分だったみたいね」

レミリアは薄く笑いながら翼をはためかせ、未だ崩壊止まらぬビルを迂回し、裏側へと飛んだ。
目に飛び込んだのは、崩落の影響を受けていない閑静な住宅街。
開けた交差点の中心に、命知らずの馬鹿、その張本人が佇んでいた。


ヴィクトリアはバリアジャケットを展開しながら、崩壊寸前の警察署、
その4階から躊躇なく飛び降り、見晴らしのいいこの場所まで退避した。
こちらが捕捉されている以上、逃げ切るのは不可能だと判断し、迎撃のための位置取りを優先したのだ。
立ち込める噴煙を見据え、待つこと数秒。
夜空から禍々しく舞い降りてきた影は、まさしく。
昼間の悪夢が再び形を成したモノだった。

(レミリア・スカーレット!?)
 
“あの”フランドールと同じ姓を持つ女。
叶うなら絶対に出会いたくない。
むしろ自分と全く関わりのない何処かで野垂れ死んでいてくれないかとまで嫌悪していた、悪魔の姉。
(よりにもよって来たのがコイツだなんて……ッ!!)
ルリヲヘッドを模した仮面の下で、苦々しく犬歯を剥く。
そんな胸中を察そうともせずに、レミリアはヴィクトリアの神経を逆撫でするかのようにゆったりと地面に降り立ち、言い放った。

「もしかして、あれがレイジングハートっていう杖かしら?」
『肯定』

が、その言葉はヴィクトリアに向けられたものではなかった。
レミリアが語りかけたのは、胸元の銀色のペンダント。
まるで、オマエなんか眼中にないと告げているようで、ヴィクトリアは激しく苛立ちを募らせた。
レミリアは静かに謳うように言葉を続ける。

「レイジングハートに仮面の女……。
 ふ、はは…………アハハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!!
 何だ! 私は最初から何も変わっていなかったじゃないかッ!!
 所詮、ジェダ如きが私の力を抑えるなんてできなかったということ!
 ここに辿り着いたのは絶対的な必然!!
 何千何万と選択を迫られても、必ず収束する唯一無二の場所!!」

そこで初めてヴィクトリアを見据え、断言した。

「なぜならこの私が、――運命を操ったのだから」


298 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:12:27 ID:ur9csIN0
レミリアは心の底から可笑しいとばかりに破顔する。
言っていることは狂っているように支離滅裂。
いや、比喩ではなく狂ったことを大真面目に言い散らしている。
だが、その中に看過できない事項があることにヴィクトリアは気付いた。
(仮面の女……? どういうこと、まさかこいつ――)

「フランを知っているな、オマエ」

ヴィクトリアの生命活動が、一瞬の空白を作った。

「けど、そんなことはどうだっていいわ。
 館の主たる私の心は、こんなちっぽけな島に収まらないほど寛大なの。
 何も喋りたくないならそれでいい。
 おまえがフランを殺したかどうか、それにすら興味はない。
 おまえが何を言おうと、辿る末路、全ての運命は決まっている。
 この私の中に無粋に踏み込んで小汚い招待状を投げつけたときからね」

時間を置いて正気に戻ったヴィクトリアは、鬱憤の許容量の限界を迎え始めていた。
どういうわけか、レミリアにこちらの情報が漏れている。
それまで、完全な隠密行動をとっていたはずだというのに。
失態があったとしたら一点、――――福富しんべヱの存在。
会話もままならぬ肉達磨を逃がしたこと以外、考えられなかった。
(やっぱり、あのとき確実に始末しておくべきだった……ッ!
 腹立たしい! どうしてこうもイレギュラーばかり現れる!!?)
事態は次々と悪い方向に転がっていく、本当に運命が握られているかのように。
と、レミリアが何かに得心する。

「ふん……どうやらオマエも人間じゃないようね。
 可哀想、久しぶりにこれだけ哀れな生き物を見たわ」

訝しむヴィクトリア。
仮面の裏の視線に気付かず、レミリアは地の底を見下ろすように昏い愉悦を浮かべた。

「だってそうでしょう?
 人間なら私の食糧で済まされたのに、あなたは違うんだもの。
 “紛い物”なら磨り潰して処分する以外、道はない。
 こんなに意味のない生があるかしら?」
「――!!」

紛い物。
その言葉を聞いた瞬間、ヴィクトリアの中で何かがブチッと弾けた。
自分は望んでこんな化け物になったわけではない。
それなのに、ずっと胸に仕舞い続けてきた深い深層領域を、レミリアは土足で踏み荒らしたのだ。
だから、張り詰めきった堪忍袋の緒が切れるのも当然だった。

「……ふーん、人間以外に興味はない、と」

相対してから初めて、ヴィクトリアは口を開いた。
突如喋った仮面にレミリアは大して驚いた様子も無く、耳を傾けている。

「私は違うわ。珍味があるなら一度は食してみたいって常々思っているの。
 あぁ、そういえば――」

ヴィクトリアは仮面の下で、誇るかのように凄絶に嗤う。

「今日もね、躾の悪い野良吸血鬼が一匹いたものだから刻んで味わおうかと思ったんだけど……実に脆かったわ。
 心臓のあたりを軽く突き刺したら簡単に灰になって消えてしまったんだもの。
 本当に、酷く可笑しい光景だったわ。――――こんなに意味のない生、見たことないくらいにね」


299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:12:46 ID:Non1eNAV
 

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:12:49 ID:EM27XSoE
 

301 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:13:13 ID:ur9csIN0
真っ向から挑発を返されたレミリアから薄い笑みが消え、口元が引き結ばれ、目が歪な月のように据わる。
これでいい、とヴィクトリアは思った。
黙秘していても結果は同じ。ならば思い切り挑発して隙を窺うのが賢いやり方だ。
尊大で糞餓鬼な吸血鬼ごとき、舌戦で手玉にとれぬはずがなかった。

「どうするの、レイジングハート?
 あなたとあの吸血鬼のせいで、トリエラは死んだわよ?
 思い出を美化するのは勝手だけど、これでもまだスカーレット姉妹を擁護するわけ?」
『……』
「私に反発し続けた結果がこれ。
 全部救えるなんていう届かない綺麗事に手を伸ばし続けた結果がこれよ。
 いい加減、自分がどれだけ浅はかだったか認めてもいいんじゃない?」
『……』
「黙秘、いや、違うわね。迷っているんでしょう?
 それなら丁度いいわ」

ヴィクトリアはレミリアへと杖を構えて、言葉を継ぐ。

「今この場を、あなたの再教育の場にしましょう。
 私とあなたのやり方、どちらがより正しいのかを決めてしまうの、そこの吸血鬼を殺すことでね。
 そして見せてあげるわ。フランドールと歩んだ先に何があったのかということを――」

対するレミリアも手にした剣をヴィクトリアへと向けた。
紅い噴煙。
紅い町。
紅い空。
その中に抱かれ、レミリアは宣言する。

「こんなにも月が紅いから――――本気で殺すわよ」

ヴィクトリアは応えず、両者はただ力強く地を蹴るだけだった。




302 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:13:45 ID:ur9csIN0
【G-1/住宅街道路/1日目/夜中】
【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】
[状態]:精神疲労(中)。
[装備]:i-Pod@現実?、レイジングハート・エクセリオン(アクセルモード)@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数5発)
[道具]:アイテムリスト、天空の剣@ドラゴンクエストX、基本支給品×2(食料のみは1人分)、
    首輪×2、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし)
[服装]:バリアジャケット・ルリヲヘッドフォーム(解除時は制服の妙なの羽織った姿)
[思考]:――
第一行動方針:レミリアの抹殺。
第ニ行動方針:首輪や主催者の目的について考察する。そのために、禁止エリアが発動したら調査に赴きたい(候補はH-8かA-1)
第三行動方針:“信用できてなおかつ有能な”仲間を捜す。インデックス、エヴァにできれば接触してみたい。
基本行動方針:様子見をメインに、しかしチャンスの時には危険も冒す
参戦時期:母を看取った後(能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡)
[備考]:レイジングハートは、ヴィクトリアに非協力的です。ヴィクトリアのことを憎んですらいます。
    レイジングハートは、ヴィクトリアの持ち物や情報をほとんど把握していません。
    (特に、アイテムリストの存在を知らないため、自分をどうやって使ったのかが大きな謎になっています)

【レミリア・スカーレット@東方Project】
[状態]:魔力消費(大)、全身への魔力ダメージ(小)、飲み過ぎ胃のもたれ
[装備]:ラグナロク@FINAL FANTASY4
[道具]:グラーフアイゼン(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s(多少ダメージを受けている)
[服装]:バリアジャケット・パチュリーフォーム
[思考]:――
第一行動方針:基本的に出会った奴は全て叩きのめす。
        フランを殺した奴は=フランより強い=最優先目標。
基本行動方針:島の全て(含むジェダ)を叩きのめし最強を証明する。
※フランドールに関する情報、
『紙の束』『赤い宝石』『レイジングハートと遊ぶ』『喋る杖』『貴女自身の魔法、スペルカードを使ってください』『仮面の女』
を手に入れました。 レイジングハートについて大まかな情報を得ました。
※グラーフアイゼンはレミリアをあまり好いてはいません。



 
 




303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:13:53 ID:Non1eNAV
 

304 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:14:16 ID:ur9csIN0
4.『Then, i×i=』



私が目覚めたのは瓦礫の山の中だった。
頭がズキズキと痛む。四肢の欠損はないが、右肩が真上にまで上がらない。
積み重なった瓦礫が偶然空洞になったから良かったものの、本当なら義体でも木っ端微塵だったことだろう。
無様なものだった。
あれだけ特訓したというのに、私はまたピノッキオに負けたのだ。
こいつは私が足止めすると意気込んで挑んだというのに、役目も果たせず敗北した。
その結果がこれだ。ピノッキオたちを逃がしたばかりか、ピノッキオの仲間が仕掛けた爆弾によって私はこのざま。
辛うじて起き上がったのはいいが、それだけだった。
打ちのめされた心が、一歩も動けないと不平を漏らしてくる。
かといって全ての気がかりを投げ出せるようには、私はできていなかった。
ヒルシャーさんは脱出できたのだろうか? リコは? ヘンリエッタは?
無理をして作戦に参加していたアンジェリカは?
みんな、無事だろうか。

「とにかく、ここを出ないと……」

自分の体重が倍になったような錯覚。痛みをおして立ち上がり、周囲を見やる。
広がるのは薄闇。どこかに隙間があるらしい、空いた穴から月明かりが射しているようだ。
これならきっと、抜け出す穴の一つや二つあるだろう。
と、

「っく!?」

ズキン、とした鈍痛が頭の中に走った。
と同時に、何かが剥離したような薄ら寒い感覚にとらわれ、私は悟った。

「……なん、なの……? 違う、私はこんなことした憶えなんてない……!」

全力で走っているかのように息が切れ、目の奥が溶岩が蠢くように熱くなる。

「私は……、そうだ、シャナとのび太の罠にまんまと嵌められたんだった……」

やっと思考が復帰した。
今ならしっかりと思い出せる。私はククリの代わりにここに来た。
そして、散々警戒していたというのに、こんな失態を演じてしまったのだった。情けない。
魔法の存在には気を払っていたつもりだったけど、結局実感が伴っていなかったようだ。
今までの習慣や常識を簡単に塗り替えることはできない。私の敗因はそれに尽きる。
私は自分の使う銃や爆弾のような兵器の基準で警戒していた。だが、それではダメなのだ。
魔法は兵器のセオリーを無視してくるのだから。もしかしたらその逆もまたあるのかもしれないけど。
さっきの魔法の色は紅、シャナの使っていた炎の翼と同じ色。
私の作った崩れ落ちそうな積み木の塔、その中心に硬い芯を通すのに充分過ぎる惨事だった。

「ククリにシャナとのび太の関係を知らせるべきだろうけど……、
 電話してこっちに来られても面倒そうかなぁ。
 でもシャナたちが私を仕留めたと思っているなら、次に向かうのはきっとククリたちのところだ。
 どうする? 連絡するなら、何て言えばいいの?」

私は闇の中に答えを求めたが、当然、誰もいるはずがなかった。
 



305 :Demystify Feast ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:14:48 ID:ur9csIN0
【G-1/警察署跡/1日目/夜中】
【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:頭部殴打に伴う激しい頭痛。胴体に重度の打撲傷、中程度の疲労。右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8)、
   ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
   十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)、US M1918 “BAR”@ブラックラグーン(残弾数0/20)
   ネギの首輪、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
   インデックスの0円ケータイ(『温泉宿』の番号を新規に登録)@とある魔術の禁書目録 、北東市街の詳細な地図
   9mmブローニング弾×28
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:どうするのが正解なの?
第一行動方針:ククリへの連絡。並行して警察署跡からの脱出。
第ニ行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒す。現在はのび太とシャナがグルであると強く疑っている。
第三行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:携帯電話には、島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
[備考]:気絶していた時間の有無は不明。
[備考]:トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は後続の書き手にお任せします。

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:15:49 ID:Non1eNAV
 

307 : ◆IEYD9V7.46 :2008/05/06(火) 22:17:17 ID:ur9csIN0
投下終了です。支援感謝。
中題なんて書きましたが、wiki収録時はそのまま一つのページにしてください。
30kちょっとなので1ページに収まるか微妙ですが……。
そのときは2.が終わったところで前後編ということで。

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:23:29 ID:Non1eNAV
投下乙です。
……戦闘開始前だってのに、レミリア様が実に強そう。
現代の建築物を「見かけだけ」なんて……これから始まる戦いが恐ろしいです。
RHもヴィクトリアの足引っ張ってるけど、レミリアのグラーフアイゼンもあまり好意的でないわけで……。

そしてトリエラ、弾薬は手に入れたけど結局いい所がないw 迷推理も誰かに伝える機会があるのやら。
警察署の大崩壊で、温泉宿待機組にも動きがありそうですし、続きが楽しみです。GJ!

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:24:18 ID:VjdX791e
投下乙
トリエラKOOLすぎ、もう笑うしかないwww
そしてヴィクトリアとレミリアが激突か
因縁もあるしグッドなカードだよね

310 : ◆uYhMgQbtE6 :2008/05/06(火) 22:55:42 ID:c5mAaHH+
皆さんの反応を見る限り、リベンジはしない方がいいと思ってますが、
感想ぐらいはしに来たいです。

皆さんから見たなら、自作自演にしか見えないのはわかってます。
なのであの発言はなかったことにしてもらえないでしょうか。
勝手なことだとは思いますが、悶着はしたくないです。

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 23:15:42 ID:Non1eNAV
>>310
……ん〜、その発言こそが余計な蛇足でしょうか。

黙ってりゃ誰も古傷を掘り返したりする趣味はありませんし、
感想を言う時にわざわざトリつけてる人はいません。予約や投下が重ならない限り。
名前欄を空白にして、普通に、感想をすればそれで済む話です。

自覚は無いのでしょうが(というより、そう信じたいのですが)、
むしろ、そこでそうして出てくること自体が「構って欲しがっている」との邪推を招きやすい行為です。
自分も次からは完全スルーさせて頂きますが、こういう場合はスルーされて当然だとお考え下さい。
「分かりました、なかったことにしましょう」などという返答は、どうかご期待なさらぬよう。
このレスに対する回答も無用です。黙っているのがベストです。
その辺りの「空気」が読めるようになるまで、ROMっておくのが賢明でしょう。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 23:29:27 ID:W0/87q8r
投下乙。
トリエラの、あいかわらずの誤解っぷりに萌えた。
このあと、のび太と小太郎も来るし、タバサ組も来るし、
混沌としそうだなぁ。GJ!

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 23:33:22 ID:/G/3GYp/
投下GJ!トリエラ(笑)。
しかしこの荒れっぷりはすごいな。
このままタバサさん達が来たら……考えたくないぜw

レミリアは強いな、流石だ。それでいて美しいとは。
うん、俺吸血鬼になりたい。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 00:31:07 ID:mJkgMRXw
>>310
空気も読めない新参は二度とくるな

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 00:38:48 ID:mjdKlqCz
投下GJです!
トリエラ、お前ってヤツはwww
これからいろいろ来るし、レミリア格好いいし……
あー! 続きが気になるなあ!

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 02:36:35 ID:1cfBdPRH
>>310
鳥外せ。そして二度と蒸し返すな。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 03:43:12 ID:IamTPECs
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa?cmd=upload&act=open&pageid=8&file=romap1200.gif

はい、地図更新の時間ですー。
Demystify Feastまでで更新しました。

禁止エリア指定装置で指定された南西エリアの禁止エリアは大きいですね。
禁止エリアを囲む形でばらけている事がどう転ぶか気になる所。禁止エリアの側って恐くない?

逆に北東市街地は幾つもの集まりが今にも接触し――しかしチームを組める気配は全くしない不思議。
殆ど対主催ばかりで、最新話で始まった戦闘も対マーダーだというのに。

中央の学校と神社は表だった争いこそ有りませんが、外界と遮断された上に名探偵が来た位の危険地帯でしょう。
ていうかこのエリア、半分がマーダーじゃないか。殺人事件が起きたら誰を疑えばいいんだ。

そこから少し東の中央森辺りはある意味で最有力かもしれない対主催チームへたれっくすと仲間達、
更に堂々の貫禄を誇る狂マーダー雛苺とその下僕、そしてそれに追われる序盤は主人公級だったイエロー。
ついでに心を決めちゃったっぽい金糸雀と、タレントは十分。さてさてどう転ぶのやら。

北西の森は……激動の過ぎた後といった状態か。憂鬱に沈静気味ではあれど、火が点けば爆発の予感は有る。
今後どういった方向に転がっていくのか気になる所です。

あと南東の病院の所の技術班2人、がんばれ、超がんばれ。おまえら割と数少ない希望かも知れない。
いや、対主催の数は居るはずなんだが。


どうでもいい事ですが、wikiの方でファイル名から見る時はご注意。
1201と1202番のファイルが有りますが、そっちは12時台の物(ナンバリングミス)なので。
では皆様、連休明けも良いロリショタバトルロワイアルを。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 03:53:19 ID:bYmfQNsR
>>317
乙。仕事速くて笑ったw


319 : ◆FfBD6S6tyE :2008/05/07(水) 03:54:47 ID:tNkldqQO
地図乙です。

雛苺組とイエローの話、今日中に投下できるよう見直し中です。
内容を大幅に修正したのに合わせて、最初に「北東に絡まない」と言ってしまったのに
微妙に絡む形になってしまいました。
具体的にはレミリアの警察署破壊目撃とか○○とか。事前にお詫び。

……そういえば警察署って、出場作品からだとするとコナンのかな、とか妄想したり。

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 04:10:09 ID:ri85mPfF
地図乙。毎度毎度、お疲れ様です。
確かにタワー周辺は混雑してますねぇw
あと、重箱で申し訳ないですが、
千秋の現在地はD−5のトンネル北側出口付近だったかと。

>>319
期待してます。
……コナンが出展だと、警視庁ってことになっちゃいません?w

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 04:36:49 ID:IamTPECs
>>319
北東の方を目撃する程とは、動きますね。
地図更新もう一話待てば良かったかな。
期待してますー。

>>320
あ、ほんとだ。
……だ、誰か>>104の時点で突っ込んでー。
wikiの方は地図のページに注意書きを入れておきます。

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 06:06:08 ID:zTf4ucBl
>>307
投下乙でしたー。
今までの伏線を丁寧に使っての因縁の対戦カード、
そして声ネタもアクセントにしたもはや考えすぎwなトリエラの誤解のさらなる助長と、非常に面白い展開でした。
ここにのび太&小太郎やタバサたちも来るんだよな…うーん読めない

作中では、「ビルを吸血する」っていう表現が気に入りました、巧い。

>>317
地図もお疲れ様でーす。
最近は四隅に散ったと思ったけど、中央も何気にまだ密集してますね。

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 08:57:47 ID:NKaBst7N
>誤察(殺)女王トリエラ
投下GJ!
声優ネタで来たー!?
前の話の誤察と繋がる更なる誤察が上手いwこれは凄い
レイハうっぜぇww戦闘が心配です。
レミリアはマーダーなのに格好いいな。やっぱ因縁があると燃える。
一応対主催とマーダーのバトルなんだがまったくそう見えんw
2人の会話が凄くらしくて良かった。アニメで見たいww
トリエラの武器補充も上手い!のび太達はどっちに行っても地獄w
タバサ様なら…なんとかしてくれる……!タバサはのび太達の更に後か…
引きが上手くて次が気になる…

>地図の人
いつも乙!仕事早い
こう見ると散らばってるようなそうでないような…
千秋が中心に行くならステルス三人集結もあるのか?w
トマとレベッカは地味に孤立したなぁ…

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 09:26:17 ID:Gbgr+YpC
>>321
>……だ、誰か>>104の時点で突っ込んでー。

いや、あの時点では、千秋はトンネルの中に入っていっただけでしたから。
◆uYhMgQbtE6 さんが没にした以上、今でもトンネルを抜けた描写はないってことで、
千秋の位置はD6の北端かと。
時系列順で投下されてるわけではないので、仕方ないことだと思います。
(パタリロの位置なんかも変わる可能性ありますからね)気になさらずに。
手早い更新にいつも感謝していますから。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 13:12:17 ID:nP72q7ra
>>324
出口近いんだし、北側でいいんじゃね?

◆uYhMgQbtE6にパロロワの縮図を見た。嘘と疑心暗鬼と誤解
ゼル伝好きの俺としてはあの話はぜひとも投下してほしかったけどな
便利アイテム多いのに有効利用されなさ過ぎる

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 14:25:55 ID:Gbgr+YpC
そのスーパー便利アイテムである「時のオカリナ」をリンクが手に入れちゃったのがなー。

アレは、手に入れたら、無差別マーダーでもない限り絶対試してみる価値のあるアイテム。
しかも、使えば音がするんだから、周りにいる参加者が寄ってくる可能性高し。
つまり、カオスさを激しく向上させうる非常に美味しいアイテム。

ところが、アレだと「時のオカリナ」を誰も触らないうちにリンクが手に入れて、
しかも、アイテムの重要さから言って、リンクは絶対に手放さない。
リンクは「時のオカリナ」のメリット・デメリットを完全に把握している。
つまり、「コレを吹けば他の参加者が寄ってくるかもしれない」という覚悟を決めて、
アチコチで使うだろう。つまり、今後、
「勇者リンクは時のオカリナを使った」→「何も起きなかった」
「勇者リンクは時のオカリナを使った」→「他の参加者が現れた」
この2つを延々繰り返して、最後に、脱出するかジェダと戦ってエンドという
「勇者リンクの冒険」という一本のストーリーでこのロワが終わってしまう。

今のカオスな状況とカオスさをさらに向上させるはずだったアイテムが、
カオスさの一切ない「勇者リンクの冒険」になってしまうのは、もったいなさ過ぎる。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 14:56:27 ID:G84P5jJD
特定の人物だけが扱えるアイテムとか特定の人物だけがその利便性を把握しているアイテムってのは処理に困るよなぁ……
時のオカリナ以外にもローゼンの専用装備や天空の剣が空気化してる。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 15:44:37 ID:NKaBst7N
まあ今回はご褒美だからそういう専用アイテムは支給しないだろ
ジェダ的に

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 15:58:47 ID:H13yFaoV
>>326
「誰かが時のオカリナらしきものを持っていた」「吹いていた」、
とかいった情報を元にリンクが必死に探し回って悪戦苦闘の末に入手、とかなら話にもなるんだけどな。
安易過ぎる入手に疑問の声もあったのに、スルーされたんじゃ仕方ない。

あと、時期も悪かったよ。
未確認支給品枠があるからって、序盤と同じ調子の話が組めるわけじゃない。
仮面との因縁も、最序盤なら面白かったんだけど(仮面の所有者も二転三転したろうし)。
でも今からじゃ蛇足もいいとこ。
時のオカリナを探し回るミッションも、序盤に仕掛けられたなら面白かったんだろうけどねぇ……。

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 21:52:37 ID:sqcoavN/
現時点でカナとタバサ組が遭遇するのは時間的に無理があるかな?

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 21:54:44 ID:H13yFaoV
>>330
ん〜、調整次第かと。タバサ組の歩みは遅いし、カナの方は空中移動だし。
遭遇地点によって、休憩とか挟ませればどうにでもなりそう。

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 22:00:17 ID:NKaBst7N
タバサは棺桶(二人分)引きずって歩いてるからなぁw会っても矛盾はでないはず。
のび太と会って、塔まで戻ってから、また移動だからなぁ…
意外と途中で花見とかしてても違和感はないw

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 22:10:22 ID:sqcoavN/
サンクス
話のネタのヒントにしてみます。

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 08:58:04 ID:vgon+Ees
実際、子供が人間二人分の棺桶運ぶのキツくない?
蒼い子は力ないだろうし、タバサ様だからで解決なのか?w

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 12:14:39 ID:H0qDG1uZ
1.レベル高いから大丈夫
2.バイキルト



336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 12:30:42 ID:ZeaKE0m/
非力とは言っても、一般人だったら到底敵わないような魔物も撲殺できるわけだしな
棺桶二つくらいは余裕だろ

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 12:35:47 ID:vgon+Ees
なるほど。余計な心配だったか。
棺桶振り回し始めても驚かないようにするよ。

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 12:40:03 ID:FLSsKTfU
ゼルダはほかのバトロワに出しにくい素材だし、がんばってほしいな。

レックスは武器能力付とはいえ現時点恐らく最強のレミリアと渡り合うぐらいだし、
タバサ司教もまともな武器装備すれば攻撃力もそこそこ。
大丈夫だと思うぞ。
原作では棺桶3つまでなら普通に連れ歩いてるけど、それは参考にしたらいけないか。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 13:21:51 ID:ITRhHyn5
しかも、人間の棺桶とは限らんしな。
ゴレムスとギーガとバトラーの棺桶をたった一人で引っ張る教祖様…w

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 14:32:47 ID:ZeaKE0m/
それは流石に参考にならないな
レベル1のスライムでもゴーレム3匹引きずれるわけだし

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 15:19:27 ID:60wOzZMj
無尽蔵に物を入れられるふくろなんてものも存在するわけだし何も問題はない

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 16:09:15 ID:KQNPjG3n
要求されるのが、瞬発力や普通の腕力とは違うからね。
必要なのは全身の力を、継続的に出し続ける持久力みたいなもの。
山道での荷物運びを生業にする人たちも、筋骨隆々ってわけでもないし。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 18:30:27 ID:oC3a/9Vn
そういえばDQの二人はSFC・PS2どっちが基準なんだろう?過去に出てたっけ?
まあ些細なことなんだけど

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 19:40:42 ID:FLSsKTfU
タバサ様がヒャド覚えるからPS2だな。
SFCだとヒャド覚えん。
ところで棺おけと聞いて勇者の代わりにバラモryを思い出したのは俺だけ?

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 22:21:52 ID:vgon+Ees
このロワの桜って咲いてるっけ?
桜の下には死体が埋まってるって話を思い出したが、サトシは喰われたんだっけw

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 23:40:54 ID:WrALAZ7N
>>344
ここに、最強の盾が誕生した……。
真似したらミミが本気で死ぬぞw

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/08(木) 23:53:43 ID:xI4wkRyF
サトシはヴィクトリアに喰われたな。
ついでにトリエラ、小太郎、のび太が暴いた跡を発見してる。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 10:00:39 ID:6KYuRZ32
まともな対主催がレックス組ぐらいってのがまた……元マーダー組なのに。
そういえばイエロー組の投下はいつまでだっけ?
レックス組の命運も決まりそうな投下だな

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 12:37:08 ID:OAfj2bFH
トマはレベッカとの情報交換でレックスの改心を知るだろうし、
現時点でレックスを危険視してるのってアリサ、桜だけか。
アルルゥの危険度のほうが高いな。
アルルゥのこと知ってるのって誰がいたっけ?

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 13:03:02 ID:6KYuRZ32
なのはさんを忘れてる>レックス危険視

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 14:56:48 ID:OAfj2bFH
アルルゥのほうはイエロー、メロ、ベルカナ、トリエラ、トマ(仮)、なのは・・・多いな

なのはとレックス組接触→梨々生存→なのは危険視→話広まる
という図式が思い浮かんだ。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 17:01:56 ID:1zcyuv2c
改めて考えてみると、なのはさんの場合、「なのは危険視」って、
「なのはがマーダーだから危険だ」ってコトにならないんだよな。
他のキャラだと「○○危険説」=「○○マーダー説」なんだけど。

梨々もレックス達が元マーダーって聞いてるんだから、
問答無用でなのはさんが攻撃してきても、なのは=危険とは思わんだろ。
もっともなのはさんの場合、ちゃんと話し合った結果、
「やっぱり殺さないと」って言って襲い掛かりかねないけどね。

しかし、その場合でも、「なのはがマーダー」って誤解危険説じゃなく、
「やっぱり、なのはは危険だ」という"誤解が一切入っていない"危険説が
広がる可能性があるわけでwww

353 : ◆wlyXYPQOyA :2008/05/09(金) 17:30:15 ID:kqhEkTD+
ここの対主催は大変!ふしぎ!

ニア、グリーン、リリス、エヴァンジェリン予約

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 17:35:03 ID:OAfj2bFH
今のなのはって危険要素が少しでも入ってたら殺す、ぐらい考えちゃってそうだからなぁ・・・

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 18:37:59 ID:IOzfpHaC
なんか分類難しいやつらいるよな。
メロはステルス対主催?
キルアは人物限定マーダー対主催?
一休さんはそもそも何がしたいのか分からないw

>>353
期待wこれはまた、どう動くか……



356 : ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:06:29 ID:xPEAwdHr
延長期限をさらに破ってしまい、申し訳ありませんでした。
雛苺、木之本桜、イエローの予約話、今から投下します。

色々拙い所や、LSロワの空気を読み切れていない部分があったらごめんなさい。
その際はご指摘をお願いします。

357 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:11:31 ID:xPEAwdHr


もう一度、鋏の音が鳴った。


「……もしかして、蒼星石なの? ヒナを呼んでいるの?」
雛苺は、にこっと笑った。
姉妹が呼んでいるのならいかなければ。アリスゲームの遂行のために。
ひとりぼっちにさせないために。ひとりぼっちにされないために。
そして走り出す。
桜も機械的に足を出して付いていく。
鋏の鳴る方へ。
橋を渡った向こう側へ。

橋を渡り、草を踏みしめて、民家のまばらに並ぶ中を歩いた。走った。
「蒼星石、どこ? ヒナと遊ぼっ☆」
しかし、雛苺が呼べども、なんの返事もない。
鋏の音も、もう聞こえなくなっていた。

暫くうろうろしているうちに、雛苺は気が変わってきた。
有体にいえば、飽きてきた。
「蒼星石! ヒナ、飽きたから帰るの! ひとりぼっちになっても知らないのよ!」
やけっぱちに叫ぶと雛苺は踵を返そうとした。
そしてようやく気付く。
「あれ? こんな所で寝てたら風邪をひくのよ、さくら」
雛苺からやや離れた所で、体力気力ともに尽きた桜がぐったりと地に倒れていた。
「もう、しょうがないの」
雛苺はしゅるしゅると苺轍を伸ばして、桜の体を絡め取った。
「ちょっとお家で休もうなの、ヒナも疲れたの」
意識朦朧としたままの桜を無造作に引きずって、雛苺は近くの民家に入って行った。



***


358 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:12:36 ID:xPEAwdHr


***

(……うまくいったか?)
イエローは、それを民家側の樹上から見つめていた。
二人とも出てくる気配がないのを見ると、休憩でもしているのか。
とにかく今のうちに、城に戻らなくては。
重傷を負ったままのベルフラウが気になる。

降りる前に、高い所に登った時の癖で周囲を見回す。
あるものを見つけて、一瞬息が止まった。

――向こうの大きな建物の側。
もうすぐ天頂に懸りそうな月明かりに照らされた、
海沿いにまっすぐ伸びる、障害物一つない黒ぐろとした道路の上に。

誰か、小さな人影が倒れていないか。

レッドの死体を見つけた時のことを思い出した。
嫌な想像をして、手が小さく震える。
握ったままのハサミが―――ちょきん、と小さな音をたてた。


+++


自分の知っている仲間かもしれないと、慌てて駆け付けてみると
それはやはり人間だった。
――――ただし、既に事切れている。
イエローの知っている人間ではなかったが、自分と同じぐらいの少女だった。
変わった長衣も、色素の薄い長髪も諸共に赤く染まっている。
おそるおそる触れてみると、全身硬直して冷え切っていた。
息絶えたのはかなり前か。
とにかく、自分の知っている顔ではなかった。
その事に安堵して、イエローは踵を返した。
早くベルフラウの所へ戻ろう。


359 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:14:43 ID:xPEAwdHr


――――数歩歩いた所で、足が止まった。

何かおかしくないか。
たとえ全然知らない子だって、同じ人間が死んだのに、自分は、こう……
(なんで、放っていこうとしてるんだ?
 丈さんやレッドさんの時はあんなに苦しんで、悲しんだのに!)
元の世界に居た時の自分は、野晒しの死人を放っていくような人間だったか。
たとえその時、急がねばならない大切な事があったとしても。
(もしかして僕、死体慣れしてきてるのかな)
考えて、ぞっとした。

イエローは相手を傷つける事が本当に嫌いで、ポケモンバトルだって苦手なくらいだ。
人やポケモンが傷ついたり死んだりしたら悲しい。
それが敵でも味方でも、実際に会った事のないどこかのだれかでも。
でも、気付かない所でそれが少しずつ変わってしまっているような。
気がついたら大事なことを手から取り落としていそうな。それに恐怖をおぼえた。
(他の人はどうでもいい、なんて思うようになったら。
 思いやる心を忘れてしまったら――
 僕も、四天王やロケット団、殺し合いに乗った子たちと一緒になってしまう)

少女の遺体を振りかえり、イエローはどうしようか悩んだ。
ダイレクがいないので土に埋めてやることはできないが―――
もし、彼女を知っている子が見つけてしまったら悲しむだろう。
せめて雨露に曝されない場所に。野晒しではかわいそうである。
そう考えるのが自分らしいはずだ。

城の方に謝るような視線を向け、イエローは少女の物言わぬ体を背負い上げた。
よろめきかけたが、踏ん張ってこらえた。危なっかしい足取りで歩み出す。
そして、おあつらえ向きにすぐ側にあった巨大な建物へと入って行った。


***


360 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:17:09 ID:xPEAwdHr



***

…………。
……。
…。

シャワーヘッドから噴き出した熱いお湯に肌を叩かれ、さくらははっとした。

……どうしてお風呂に入ってるんだろう。
今まさに浴室でシャワーを浴びようとしている自分の
前後の行動が思い出せなくて、さくらは暫し固まる。

どうやってここに辿り着いたのか、よく覚えていない。
ただ足を動かして、雛苺についていくうちに、気が遠くなって……
お風呂に入れって言われたような、そうでないような…………。
(…………)
何か考えようとすると頭に靄がかかったようになる。
頭をぼんやりさせたまま、桜は蛇口を捻って水量を増す。
勢いよく出る湯の音と立ちこめる湯気で、狭い浴室内はすぐに充満した。

伸ばした手は無意識に、柔らかいスポンジではなく掃除のための固いタワシを握った。
血の匂いを落としたい。
悲しい気持ちも怖い記憶も殺人の感触も全部全部、削り落としてしまいたい。

タワシを肌に押し当てる。ぐい、と強く擦る。
固い繊維に擦られて柔肌が傷つき、血がにじむ。
構わずに擦り続けた。
柔らかな手のひらに、しなやかな腕に、幼い胸に、
まだ括れの目立たない子供っぽいお腹に、華奢な太腿に。
無数の引っかき傷があっという間に浮かんでいく。

結構力を入れてあちこち擦っているのに、皮膚がぴりぴりするだけで
あんまり痛く感じない。痛痒いような不快さだけが肌面を這う。
なんだか涙が出てきて、もっと強くこする。
でも、痛みは逆に桜の頭をはっきりさせてしまう。
次第に思い出せてくる現実から逃げるように、さくらは目をつぶった。


361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 19:19:26 ID:IOzfpHaC
o

362 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:19:41 ID:xPEAwdHr

お風呂からあがって、眠ったら、それきりで目が覚めてほしい。
全部夢だったらいい。
誰も死んでなくて、ただ自分の見た怖い夢の中のできごとだったらいい。

次に起きたらベッドの上で、ケロちゃんが心配そうに覗きこんでる。
着替えて居間に行ったら、お父さんが泣き腫らした顔に気づいて、慰めてくれる。
お兄ちゃんは何も言わないけれど、黙って頭を撫でてくれる。
学校に行って、「すごく怖い夢を見たの」って話したら
知世ちゃんが心配そうな顔をしたから、私は「大丈夫だよ」って笑い返して……。
大丈夫だよって笑って……。
…………絶対、大丈夫だよって……。

「………うっく、……ぐすっ……」
全然大丈夫じゃない。
無敵の呪文も、今の桜には唱えられない。
(ケロちゃん……知世ちゃん……。お父さん、お兄ちゃん……。小狼くん……。
 会いたいよ……。)
泣くことさえ満足にできないくらい、苦しかった。
濃い湯気を吸い込んだ拍子に、涙の粒が頬をぼろぼろと伝い落ちていった。



「………さくら! 来て!」

「……ほぇ?」
浴室の戸の外から声がかかり、桜はびくっと顔を上げる。
「さくら! すっごいのよ、早く来て!」
雛苺に呼ばれ、桜は慌ててバスタオル一枚で風呂場を出る。
自分で傷つけた肌が外気に触れた途端ぴりぴりと痛んだ。
窓枠につかまってぴょんぴょん跳ねている雛苺のもとに行く間、
かすかに、地鳴りのような音がしているのに気づく。
(地震?)
地の揺れは感じるような、感じないような。
耳をそばだてかけた所を、雛苺に袖を引っ張られた。
「さくら、見て見て! どかーんが綺麗っ☆」
雛苺の指差す先をつられて見れば、窓の向こう、北の空がほんのり赤色に明るい。
確かにそれは花火のようで、綺麗と言えなくもない光景だった。
光に混じって、土煙りのようなものも見える気がする。
(テレビで見た、戦争のニュースみたい……)
誰かが戦っているのだろうか。
あそこで誰か死んでいるんだろうか。
光はやがて消えてしまったが、煙はまだ見えた。

「次はあのどかーん見に行くの! ねっ、さくら☆」

桜は、雛苺の無邪気な声に曖昧に頷いた。


***


363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 19:21:47 ID:IOzfpHaC
o

364 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:22:12 ID:xPEAwdHr



***

シェルター内を人一人背負ってふうふう言いながら歩き回り、
ベッドのある部屋を見つけて、そこに少女の遺体を休ませることにした。
白いシーツの上に横たわらせて、目を閉じさせ、布団をかけてやる。
静かに眠っているように見える少女の横で、イエローは瞑目して数秒黙祷する。
これぐらいしかできないが、何もしないよりは何かしら救われる気がした。
「……。……それじゃ僕、行くから」
部屋を出て、早くベルフラウの所に戻らねばとイエローは身を翻す。
シェルターの内部構造は複雑だったが、入口に戻るくらいなら迷うことは……

廊下を走り、角を曲がった所で、急におでこに衝撃。
「―――っ!?! っ!」
視界に火花が散って、尻餅をついた。

急ぎすぎて、開きっぱなしのドアに衝突したのだ。
痛む額をさすりながら見上げる。ドアプレートには「機械室」とある。
なぜ、ここだけドアが開きっぱなしなんだろう。他の部屋は閉じていたのに。
気になって室内を覗いてみる。
―――見慣れた機械があった。
(電話だ……)
どこかと連絡を取るための機械だ。
胸が、高鳴った。
電話の隣には、親切にも「城」等の各施設への短縮ダイヤル表が隣に貼ってある。
(もしかしたら、ベルカナやリルル、ブルーさんたちと連絡が取れるかも……)
電話をかけるくらい、そう時間のかかる作業でもない。
少し迷って、試しに幾つかにかけてみることにした。


365 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:23:05 ID:xPEAwdHr



+++

[F-3:城]


 「――もしもし?」


 ――出ない。


+++

[A-3:ファクトリアルタウン]


カントーの街々と似た名前の施設へ、かけてみる。
 「――もしもし?」

 ――出ない。
 そこには二人の少女がいたが、生憎深い眠りの中であった。



(……どうしよう)
ベルフラウは、別れる前で既に瀕死の重傷を負っていた。
戻るならばできるだけ早く戻らねばならないだろう。
しかし、別れ別れになっている仲間と連絡を取れるかもしれないチャンスを手にして、
イエローは迷う。数秒迷って――「あと一回だけ」と決めた。
(誰も出なかったら、すぐベルフラウの所へ行こう)
受話器を握っていない方の手でベルカナから貰ったコインを握りしめ、
イエローは勘で短縮ダイヤルを選んだ。


+++

[G-1:温泉]


 「――もしもし?」




366 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:28:25 ID:xPEAwdHr
【Gー5/シェルター内・機械室/一日目/夜中】
【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に擦り傷と打撲(行動にやや支障)、左瞼に大きく切り傷、疲労(中)、頭部に打撲(生命に危険なし)
[服装]:ベルフラウの私服姿。帽子にポニーテールが隠されている。
[装備]:レッドのグローブ、おみやげのコイン@mother2、思いきりハサミ@ドラえもん
[道具]:共通支給品×3(食料−1)、浄玻璃の鏡@東方project(残り1回)、クロウカード×3(『甘』『火』『地』)
 カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA's、スケッチブック、城戸丈の首輪、イエローの服(泥だらけ)
[思考]:早くベルフラウの所へ戻らないと……
第一行動方針:できれば仲間と連絡を取りたい。取れなければベルフラウのいる城へ
第二行動方針:消えたリルル、金糸雀のことが心配。
第三行動方針:グリーンやブルーと合流し、このゲームを破る方法を考える。
第四行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ。
第五行動方針:丈の首輪を調べる。または調べることの出来る人間を探す。
基本行動方針:絶対にゲームに乗らない。生きてマサラに帰る。
[備考]:
トリエラのことを「積極的なマーダー」だと認識しました。
ネスからレッドの仇が「白い女の子」だと聞かされました。
レッドの仇に対しどういう態度を取るべきか、まだ考えが定まっていません。
ベルフラウの言葉と今の状況から、雛苺一行を危険な存在だと見なしています。
「おもいきりハサミ」の機能を理解していません。


【Hー4/民家/一日目/夜中】
【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:ジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※ジャコの首には真紅と翠星石の首が括りつけてある。
[道具]:
[思考]:花火、きれーい☆
第一行動方針:暫く休息を取ったら、花火を近くで見に行ってみたい。
第二行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって
一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。

【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(中)、精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、
    クロウカード『水』『風』 、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:…………。
基本行動方針:雛苺の命令に従う。
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能

367 :ゼンマイを、一まき。 ◆FfBD6S6tyE :2008/05/09(金) 19:31:09 ID:xPEAwdHr
投下終了しました。

そしてすみません、雛苺の状態表に道具欄が欠落していました。
以下のように修正します。

【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:ジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※ジャコの首には真紅と翠星石の首が括りつけてある。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[思考]:花火、きれーい☆
第一行動方針:暫く休息を取ったら、花火を近くで見に行ってみたい。
第二行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって
一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。


368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 19:56:15 ID:KfvWthQN
投下乙です。
……これはまた、面白いことに。北東の街の乱戦に雛苺組まで乱入ですか。
イエローも電話が通じるかもしれないし……イエローの移動に釣られて、コインを探知するベルカナも来るかもしれない。
さくらの不安定さも上手かったです。GJ。

少し気になったことと言えば……
動かしたジュジュの死体(ですよね?)について、状態票の備考か何かで1行触れておくべきかと。
本文だけでは名前も分からない状態なので、後続の混乱を避けるためにも。
(地図と照らし合わせれば分かるといえば分かるのですが)

あと、遅刻自体は(リアルの都合などで)仕方ないですが、次からは分かった時点でご連絡下さい。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 20:12:39 ID:6q/RIPdu
投下乙です!
とても読みやすいSSでした。イエロー、さくらの心理描写も丁寧でいいですね。

しかしまるで吸い込まれるかのように北東に人が集まっていくなあ…

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 20:16:45 ID:IOzfpHaC
投下GJ
随分動いたなあ…雛苺たちは大分離れてるし、着く頃には決着はついてるかな?
イエローがなんだかんだで生きててよかったw
電話はククリ達がいるのか。繋がればリルルのことやのび太包囲網が広がりそうで楽しみ。
さくらのお風呂描写が痛々しくてよかった。誰か救ってやってくれ……!
地図見てて思ったが、温泉街と雛苺たちがいる民家の間にある崖っぽいのってなんだろう?
あ、トマは仲間を切らなくて良くなったのか?



371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 20:47:14 ID:oP2x4HJR
投下GJ
イエロー達随分動いたなと思ったけど、よくよく考えればイエローの役目は囮なんだから
このくらい大げさなほうがいいのかもしれないな。
イエローはやっぱ優しいな、これからも死体見つけるたびに何か処置するつもりなんだろうか。
久しぶりに見た桜の内面が痛々しくてヤバイ……。
まだ思考能力あって良かったなんて一瞬でも思った自分は間違いなく病んでる。
で、北東激戦区に雛苺参戦か。なんか雛苺はFラインといい大イベントの終盤もしくは終了後に現れることが多いなw
イエローの電話もタイミング次第で効果が随分違いそうだ。
トリエラの電話とどっちが速いか遅いか。タイミング重なって片方涙目とかありそう。


372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 21:11:14 ID:wtRN6G1t
おk、北東の街に居る&向かう参加者を時間軸別にまとめていこうか。

北東の街内
【夜】ククリ、ひまわり、リルル
【夜中】誤殺女王、れみりゃVS性悪

北東の街外・近距離(1区画以内)
【夜】コタロー、ヘタレ

北東の街外・遠距離(2区画以上離れてる)
【夜】タバサ教、蒼い子、in棺桶
【夜中】ヒナ&さくら

どうみても雛苺組はあらかた片付いた後の到着になりそうですね。
……Fラインの時といいタイミングが絶妙でs(ry

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 22:07:52 ID:pfBgze/U
ちょっと疑問に思ったんですけど
みか先生が死んだ時点で武装錬金の効果が切れて霧もなくなくなるような気がするんだけど
そういう理由で「手を取り合って/すくいきれないもの」と「かいとう、りり」
の時系列順番変わりませんか?

一応一通りルールよんだつもりですが、見当違いな間違いや勘違いしてたらすみません

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 22:32:40 ID:KfvWthQN
>>373
どちらも「夜中」枠の出来事ではありますが、
作中で起こった順としては「かいとう、りり」の後に「手を取り合って〜」の結末部分、でしょうね。
そしてwikiの「時系列順」の項目では、確かにその2つは逆に並んでいます。
「時系列順に読む」を順番に手繰って読んで行く際にも、順番が前後してしまうかもしれませんね。

ただ、wikiにおける「時系列順」というのは、実際の編集も考えると結構厄介な代物で……
その周辺の時間帯の話が全部出揃わない限り、正確に並べていくのは現実問題として困難。
編集者の負担も考えると、なかなか厳密にするのは厳しいところです。
210の前に214を置くことには迷いがないとしても……
他の全てのSSについても同様の検討をするとなると、これはなかなか大変な作業になってしまいます。

というわけで……
現時点のwiki上の「時系列順」という項目は、
あくまで「状態票の時刻表示ごとに分類して」置いてあるだけの場所、と見るべきでしょう。
現在進行形で企画が進んでいる以上、ある程度の不備が出てしまうのは仕方ないかと思います。
ルールの問題ではなく、wiki編集の手間という現実の壁による問題かと。
……余裕がある人がいるなら、既に確定した部分についてはこういった検証をし、wikiを細かく修正していくべきなんでしょうね。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/09(金) 23:13:06 ID:pfBgze/U
>>374
なるほど、そういうことでしたか。
確かにこれだけの数のSSの全てを正確に並べるのは困難ですね。
返答ありがとうございました。

wiki編集をなさってる方々、無粋なつっこみ申し訳ありませんでした。

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/10(土) 10:31:09 ID:iEbzaUY9
>イエロー組
投下GJ
雛苺はおいしいとこ全部持っていく気だな、こりゃやばい。
ドール達が終結しそうでいやな感じだw
描写が丁寧でよかったよ!大丈夫、空気読めてる!

>>353
期待。どう転ぶか分からない面子だ……

>東北の街
段々カオスになっていくなあw友好結べそうにないのがまた…
のび太のせいでククリたちとはひと悶着ありそうだし。
タバサ教は特に何もしてないんだけど、棺おけ引きずってるのが絵的にマイナスすぐる
もしカナリアが参戦することがあったらさらにカオス…


377 : ◆FfBD6S6tyE :2008/05/10(土) 11:11:41 ID:gV18XSQp
温かい感想、ありがとうございました。
ジュジュの状態については、イエローの状態表の[備考]末行に以下の一行を。
≪・ジュジュの遺体は整えられ、シェルター内の一室に安置されています。≫
ご指摘ありがとうございます。


そして金糸雀、蒼星石、タバサ、ミミを予約したいと思っています。
(懸念として、のび太&小太郎の次の行動を縛ってしまうかもしれません。
 予定の場所移動は[現在地→E-1橋〜桜辺り]、時間帯は[夜→夜中]。
 もし問題がありそうなら彼らも一緒に予約する予定です)

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/10(土) 11:56:56 ID:sWu5v39z
期待。
金糸雀は棺桶の中身にならなければいいなw
金糸雀とタバサ教の理論は矛盾はしない…か?

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/10(土) 12:36:24 ID:iEbzaUY9
wiki弄ってたら新たな予約が!
上記の通り、時系列順に並べるのはとても面倒なので放置のままです。
作品の最後の時系列はいらないんじゃないかと思ったり。表で並んでいますし。
>>377
小太郎組は大丈夫だと思いますよ。行動方針的に既に街に向かってるっぽいし。
休むほど怪我もしてないですしね。
タバサ教祖が楽しみです


380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/10(土) 12:46:44 ID:zalsaxFT
>>353
これまた因縁の接触なるか、期待!


>>377
何というスピード……wktkして待ってます。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/10(土) 20:20:44 ID:QIq6I3S/
避難所より新絵板のおしらせ転載。

65 名前:名無しさんがおとこでおかします[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 13:53:52 ID:ryVsuJUU0
絵板の設定を変更しました。

・スパム・荒らし対策
・上の[Homepage]からwikiへ飛べるように

66 名前:名無しさんがおとこでおかします[age] 投稿日:2008/05/10(土) 14:27:59 ID:ryVsuJUU0
ついでに、Oebitが登録再開されたので、
機能が色々増えた新絵板を立ててみました。

ttp://bbs2.oebit.jp/LoliSyotaRowa/bbsnote.cgi

画像のアップロード等にもお使いください。
(前絵板も残しておきます)

382 : ◆FfBD6S6tyE :2008/05/11(日) 21:35:39 ID:MknPhDt+
>>379
ありがとうございます。
それでは、あらためて「タバサ・蒼星石・ミミ、金糸雀」を予約します。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 14:11:27 ID:lPiHWE27
唐突に思ったけど、パーティー増えた今レックスのGIカードは凄く有能なんじゃ…

384 : ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:28:44 ID:lFbZvsse
こっそり投下します。

385 :Ragnarok Online ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:31:13 ID:lFbZvsse
”内務省特務機関超能力支援研究局 BAse of Backing Esp. Laboratory”、通称”B.A.B.E.L”。

根城にしようとしているこの場所にこの様な厳つい名がつけられていたこと。
受付に建物内部の地図が貼られており、それにこの建物の名前が書かれていたこと。
おかげで相当な敷地面積を誇るであろうタワーの内部を知ることが出来たこと。
受付のコンピュータを物色したおかげでそれらを理解したニアは一言、こう呟いた。

「……驚きましたね」

彼の呟きは、超能力という言葉に――ではなく、意外にも現在絶賛物色中のコンピュータに対してのものだった。
「キラ事件」の解決という偉業を成し遂げた今の彼には、研究局の名にそれとなく混ぜられた「超能力」という言葉も流すことは出来た。
だが、”たかが受付用だろう”という軽い気持ちで起動したコンピュータに対しての驚きを受け流すことは出来なかったのだ。
その驚きの根源である、設置されたコンピュータで特にニアが大きく惹かれた部分はその特殊さだった。
自身で起動し多少触ったことで実感したが、このコンピュータは彼の知る技術の上を行っている。
無意味に画面が空中に浮かんで表示され、操作方法なども基本は自分の知る物と同じだが、改良が施されているようだ。
言うなれば「近未来的」な技術を応用、実用している。ニアはそこに注目し、感嘆の意を述べたのだ。
そして一通り驚きながら操作をしている彼に、一つの結論が舞い降りる。

「この施設、巧く掌握すれば……使える」

こみ上げる嬉しさを抑えぬまま、ニアはあたりをぐるりと見回した。
続々と視界に入ってくる監視カメラは、温かみの欠片も無い冷たい壁や天井に設置されており――


      ◇      ◇      ◇


温かみの欠片もない冷たいアスファルトの地面を、二人は並んで歩いていた。
数時間前までは愛のままに我侭に誰をも傷つけながら進んでいた二人だったが、今はそんな過去もどこへやら。
互いの言葉が憎らしく、互いの姿に腹を立て、互いの態度でいがみ合う。
だがこの二人の激しい愛憎劇は、互いが真に愛する者から受けた命令を阻害する不要なもの。
故に二人は必要以上には何も言わない。無駄に話しかければ怒りが噴出し、「あの人」の為の努力は水泡に――


      ◇      ◇      ◇


地図という媒体から水泡の様に続々と現れる情報全てを暗記したニアは、もう受付にはいなかった。
答えは簡単、研究所の設備を自分の目で確かめる為に行動を開始していたからである。
エレベーターを利用し、高く高く昇っていく。廊下をゆっくりと歩き、脳に描いた地図のままに動く。
天井に備え付けられた監視カメラを確認する。何も言わず、研究所内部の構造を改めて把握していく。
その一連の動作に一切の迷いはない。コツン、コツン、と定期的に響く足音が紛れもない証拠だ。
床には冷たさはあれど不快感はない。無人の施設独特の不気味な雰囲気はあれど、意に介さない。


歩く。歩く。入る。見る。出る。歩く。歩く。入る。見る。出る。歩く。歩く。歩く。昇る。歩く。入る。見る。出る。

中略。

歩く。入る。見る。出る。歩く。歩く。歩く。歩く。止まる。


到着。

386 :Ragnarok Online ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:33:31 ID:lFbZvsse

受付から医務室、”未来予知”とやらの為のシェルターが置かれた奇妙な部屋。
ニアはそれらを始めとする様々な部屋を散策し、散々歩き倒し、使えそうな物もいくつか拝借していた。
だがそんな彼はある扉を見つけた途端、螺子の錆びたからくりの様に立ち止まった。
そしてそのまま、今までの自身の動きと脳内で広がった地図を照らし合わせる作業に入る。

――照合、完了。

何の問題もない。自身の記憶と建物には一切の狂いは無かった。
そう、今ニアが立っている場所は彼が最後の目的地と決めていた部屋の前なのだ。
目の前には扉。これを開けば目的地に無事到着。散策任務も完了というわけだ。
それが判れば立ち止まる理由などない。再び扉へと足を進め、部屋に上がりこんだ。

「……」

ニアの視界に広がっていたのは、巨大な部屋だった。
内部には様々な機材が置かれ、「近未来」を形にしたような様相を呈している。
彼は迷わず部屋への第一歩を踏みしめる。そして扉は再び閉じられた。

――これで”フェイズ1”は完了。続いて”フェイズ2”への移行を始める。

ニアは受付でそうしたように、だが更に入念に注意深く部屋を見渡し始めた。
まず一際目を惹きつけるのは巨大なモニターだ。恐らくこれが施設内部のセキュリティーの胆だろう。
巨大なのはこの研究所内部の全監視カメラが捉えた映像を一度に表示する為か。
次に興味を抱いたのは椅子の数だ。この施設、巨大なだけはあって事務職員も相当の数なのだろう。
その分この部屋の機材が複雑に出来ていると考えるのが妥当。独りで全てを掌握するのは少々難易度が高いか。
だが今から弱音を吐いては為せるものも為せはしまい。ニアはそう結論付け、部屋を見渡す作業を終了した。
「フェイズ2」はまだまだこれからである。

「さて、お偉いさんの席は……ここですか」

ニアはそのままお偉いさん――恐らくはこの部屋の仕事を取り仕切る人間だろう――の席を発見し、迷わずそこに座った。
見ればデスク代わりにコンピュータが置かれている。構図だけならまるで受付で見たそれのままだ。
だがその複雑さは受付の比ではなかった。単純に見た目の所為で有無を言わさずそう感じさせる。
ボタンの数、デスク自体の大きさ、そんな様々な要因が積み重なって難解なイメージを生んでいく。
しかしニアには圧倒される暇もないし、してやるつもりもない。当然の様に電源を入れた。
するとコンピュータはあっという間に立ち上がった。更に間髪入れずに画面が宙に浮かぶ。
あっという間に様々な文字や絵の配列が浮かび上がり、ここに訪れたニアを歓迎していた。

「……予想通り」

その複雑な画面を注視し、機械からの歓迎の宴を堪能したニアは微笑を浮かべた。
何のことは無い。彼はこのコンピュータで機材の大本を起動させる事が出来るということに気づいたのだ。
少なくともモニターの表示は今すぐにでも可能だ。だがタワーの時のように本腰を入れ、時間をかけてコンピュータに手を加えれば
ニアがこの研究所自体を掌握し、セキュリティー専用の装置やエレベーターの起動さえも思うが侭にすることも不可能ではないのである。
勿論そこに至るまでにはいくつかの複雑なプロセスを要するのだが、ニアの前ではそれもただの難易度の高いパズルと化す。
そう、何も問題は無い。コンピュータというものが”人が造り、人が動かすモノ”である限り、ニアの勝利は揺るがない。
”こういった手合いのモノ”は複雑であればあるほど「ショートカット」を用意するのが道理というもの。
複雑な中にある単純な部分をつけばこのパズルは解ける。今の自分がそれを為すのは可能だ。
それに元より、タワーの時の様にこの施設全てのシステムをかっぱらってやろうという魂胆なのだ。
多少複雑でなければやりがいがないし、面白くないとも思う。ニアは自分の気づかぬ内に研究所の複雑怪奇さに惹き込まれていた。
彼は早速、コンピュータの機能を理解する為に手を伸ばす。

「さぁ、これからが楽しみです」



387 :Ragnarok Online ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:37:43 ID:lFbZvsse
      ◇     ◇     ◇


「……楽しくない」
「なんだと?」

さて、研究所から北へと歩いていたグリーンとリリスだったが、ここに来て我慢の限界だったらしい。
お互い「あのひと」の願いを叶えたいのは山々だ。だがやはりというかなんというか、二人の相性が悪かった。

「楽しくないって言ってるの!」
「ふざけるな! 俺だって好きでお前と歩いているわけじゃあないんだ!」
「何よ今更!」
「こちらの台詞だ!」

元々、よほどの「特殊なケース」が無い限りは決して行動を共にする事が無いような二人だ。
本能的に行動するリリス、論理的に行動するグリーン。二人の相性は良いものとは言えない。いや、寧ろ悪い。
リリスの目にはかつての恋人がジェダ以上に、グリーンの目にはかつての恋人が未熟な時代のレッド以上に、憎く、見える。
「あのひと」の願いでなければ絶対に断っていた。しかしこんな事で役に立てないのはわかっている。ああ、しかし相手が憎い。
怒りに身を振るわせたリリスがそっぽを向き、それに呆れたグリーンは脱力して空を見上げた。

空が暗い。当たり前だ、夜だから暗い。暗い空など何度も見た。だが、何か怖いとも思えた。
ミルクも砂糖も混ざっていない純粋な珈琲の中に放り込まれ、不安と恐怖を具現化したスプーンにかき混ぜられた感覚がグリーンを襲う。
殺し合いの舞台という特殊な状況では仕方が無いのだろうか、我ながら情けないな。と、彼が一人心中で呟いたその時だった。

「リク・ラクラ・ラックライラック」

二人はおぞましい殺意と艶やかな声に気づいた。
グリーンは空を見上げたまま声の主を探し、リリスもまた殺意を感じ取り空を見上げる。
空の闇に浮かぶ影は、目を凝らせば判る。相手は飛んでいる様だ。鳥の様に、飛行機の様に、リリスの様に。

「来たれ、虚空の雷、薙ぎ払え(ケノテートス・アストラプサトー・デ・テメトー)」

声の主が言葉を更に紡ぐ。そこで遂にグリーンとリリスは本能的に察知した。
これは危険だ、逃げるべきだ、主導権をとらなければ、これは敵だ、倒さなければならない!
動きを目で追い万事に備え始める二人だったが、遅い。

「『雷の斧』(ディオス・テュコス)」

突如発生した雷撃は、引き寄せられるように二人へと――



388 :Ragnarok Online ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:40:04 ID:lFbZvsse
      ◇      ◇      ◇


時間は少々遡る。

あれからエヴァンジェリンは引き寄せられるように、タワーから飛び立った人影を追っていた。
そして彼女は着地地点である研究所近くに到着し、気配を殺して自らの存在を隠匿。
歩き出した二組の参加者に気づかれぬよう、慎重かつ堂々と尾行を開始し――今に至る。

「当たりだな」

そうして暫しの時間を経て、遂にエヴァンジェリンは確信した。
あるるかんの力で追跡の対象に近づくに連れ、全貌が明らかになっていく。
追っていた対象の正体は、まずぶつぶつと何かを呟く少年が一人。
そして何たる偶然か、運命の悪戯か。その少年の隣にはあのリリスがいるではないか!
未だ相手には気づかれてはいない。もしやと思い、わざわざ延々と尾行を続けていたのが幸いしたか。
その代償としてビルの近くにとんぼ返りするという面倒くさい手順となったが、とにかく目的は達成された。
何故リリスが他人と馴れ合っているのかはよくわからないが、どうせ深い理由も無いだろう。
むしろ危険人物と歩いている少年の方が解せない。だが要はまとめて薙ぎ倒せばいいのだから構わないだろう。
ジェダの情報の絞り粕までもじっくり頂いた暁には直々にリリスの命を奪い、少年に私の立ち位置を嫌という程教えてやろう。
エヴァンジェリンは笑みを浮かべ、そのまま表情を変えずに作戦を考え始めた。

まずすぐにでも接触したいところではあるが、少々凝った状況を造らなければならないだろう。
相手はジェダの下僕だ。まずは奇襲で主導権を握らなければ少々無謀だと言わざるを得ない。
正々堂々勝負したのでは返り討ちに遭う危険もある。夜族には夜族なりのもてなしをせねばなるまい。

と、ここまで考えて相手側の状況が変化した事に気付いた。

「楽しくないって言ってるの!」
「ふざけるな! 俺だって好きでお前と歩いているわけじゃあないんだ!」

見れば二人は何か言い争いをしている。ここまで来て都合よく隙を見せるとは、何かの罠だろうか。
しかし思った以上に二人の言い争いは真に迫っている。少なくとも演技ではなさそうだ。
それならば都合がいい。互いが互いに気を取られている間に、私がこの地を戦場へと染め上げてやろうじゃないか。
エヴァンジェリンはあるるかんと共にアスファルトの地を蹴る。微かな砂利の音を残し、彼女は再び空を飛んだ。

「リク・ラクラ・ラックライラック」

狙うはリリス。持ち出したるは雷の力。裁くはユピテルの鉄槌。振るうはゼウスの斧。
敵の丁度真上辺りにに差し掛かったところで、エヴァンジェリンは詠唱を開始した。
その時、喧嘩を終えた二人がほぼ同時に顔を空へと向ける。気づかれたか。
いや、まだか。どうやら完全には意図を悟られてはいないらしい。問題は無い。

「来たれ、虚空の雷、薙ぎ払え(ケノテートス・アストラプサトー・デ・テメトー)」

次のフレーズに入ると同時に急降下を開始。
どうやらこの派手な動きによって完全に二人の視界に入った様だ。
敵はこちらの動きを目で追い始めている。だがそれが反撃の一手と化す事は無いだろう。

「『雷の斧』(ディオス・テュコス)」

そう、破壊は問題無く遂行される。



389 :Ragnarok Online ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:43:54 ID:lFbZvsse
      ◇      ◇      ◇


「”問題無し”。素晴らしいですね、この施設は」

ニアは”お偉いさんの席”に座ったまま、くすりと微笑んだ。
視線の先にはモニターがある。ただし以前と違いそのモニターはきちんと仕事をこなしていた。
様々な部屋、廊下などに取り付けられている全ての監視カメラの視線を、一分も違わず表示しているのだ。
狂いなく起動したモニターに満足すると、今度は座席に備え付けられた機材を操作し始める。
キーボードを叩き、複雑な数式を入力。そうしてニアが直々にコンピュータへ命令を与えていく。
そして突如ニアは動作を止め――たっぷり三秒数えて別の機材に手を伸ばした。
掴んだのは電話の受話器のような通信装置だ。ニアは手に取ったそれを口元に当てる。
そのまま空いた手でコンピュータを操作して通信を開始。モニターに表示されているある一室を捉えた監視カメラの画像を注視した。
すると、ニアは自分の目論見通りだということを確認して再び微笑んだ。何があったのか、それはモニターのある一点に目を凝らせば判る。
音声を傍受出来ないので判り辛いが、”ある一室”に存在する通信装置がニアからの通信を受信したことを知らせる為、光を点滅させたのだ。
光は小さなものだったが、ニアがそれを見逃すことは無い。これで送受信は成功だ。タワーの時の様に電話感覚で通信が出来るだろう。
しかしニアは受話器を置かず、再びコンピュータを操作。そしてまたモニターを注視し始める。
そして通信の成功を確認するとまた別の部屋への通信を開始。確認を完了すると今度はまた別の部屋に。

こうして少々の時間を使い、全ての通信装置への送受信が成功した事を確認した。
だが受話器はまだ置かない。またも片手でコンピュータを操作して命令を加える。
そして、操作はすぐに完了したようだ。キーボードから手を離し、ニアは受話器にボソリと呟いた。

『正義の味方、アクション仮面……』

ニアが引きこもっているこの近未来的な部屋中にステレオタイプの言葉が響く。
いや、部屋中どころではない。ニアの目論見が正しければこの館内中に響き渡っているはずだ。
否。”はず”ではない。成功した。扉越しに廊下から、スピーカーから放たれた自分の声が微かに聞こえていた。

「館内放送も問題無し……成功ですね」

これでお偉いさんの席で始めた映像・通信技術のオンライン化は無事終了した。
やってみれば簡単なもので、残念ながら別段弱音を吐きたくなるような難解な作業は存在しなかった。
本格的に全施設の掌握をするとなるとやはり時間はかかるが、館内放送や通信技術、映像の受信に関してはもはやニアの手の中。
別の作業を開始するには良い区切りとなっただろう。心地良い達成感が身を包むのをニアは静かに堪能した。
そして彼はコンピュータに再び視線を戻し、「次です」と微かな声で言った。




――この研究所の名の根源を辿ると、旧約聖書の「創世記」にまで遡る。
かつて人間が世界中で同じ言語を話していた時代。人間が高みを目指し建築していた塔こそがバベルだった。
煉瓦とアスファルトで成されたこの塔の建築作業は順調に進み、人間は歓喜と活気に満ちていた。
だが、それを見た神はこの人間の行いを止める為、人間に違う言語を話させるように変化させた。
その結果人間は混乱し、神の目論見通り塔の建設は頓挫。バベルの塔の計画は脆くも崩れ去る。
同じ言語を失った人間は高みを諦め、大地で別の言語を話しながら今日まで生きることとなったのである。

だが。
この物語の続きが紡がれる日は遂に来た。ニアの力によってバベルの塔の建設が今ここに再開されたのだ。
ニアという人間が現れた事で施設の一部は活気を取り戻し、塔は名をそのままに新たな力に目覚め、しっかりと建っている。
旧約聖書の記述に比べれば些か高さが足りないだろうが、それは何かの意味を成すことは無いだろう。
神を倒すモノに身長など必要無いのだから。だからこそ神ですらない”魔界の冥王”如きには負けはしないし、負けられない。
次こそは成功する。今度こそ人間は自由気ままに高みへ目指し、この大地から開放されるのだ。

人間が殺し合いの舞台から解放され
神々の終焉が始まるまでの残り時間は、後、

390 :Ragnarok Online ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:45:44 ID:lFbZvsse
【A-7/南部の研究所(B.A.B.E.L本部)内、モニター部屋/1日目/夜中】

【ニア@DEATH NOTE】
[状態]:健康
[装備]:メタちゃん(メタモン)@ポケットモンスターSPECIAL
[道具]:基本支給品、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL、
    眠り火×8@落第忍者乱太郎、魔女の媚薬@H×H、はりぼて首輪
    「使えそうなもの」(詳細不明)をいくつか
[思考]:神を打倒する準備をしないとですね。
第一行動方針:次の作業(詳細不明)に入る。
第二行動方針:グリーン・リリスが首輪を持って帰ってくるのを待つ。
第三行動方針:グリーンから得た「はりぼて首輪」の解析をする。
第四行動方針:メロまたは、ジェダの能力を探る上で有用な人物と接触を図る。
基本行動方針:他の参加者を上手く利用し、殺人ゲームを阻止する。
[備考]
カツオのことを「のび太」という名で誤って認識しています。
グリーン・リリスから一通りの話を聞きだしました。何をどの程度聞いたのかは後の書き手にお任せします。
グリーンから貰った「はりぼて首輪」が本物ではないことは、グリーンから聞いて知っています。
研究所の監視カメラと通信技術を掌握しました。全システムを掌握しようかと画策?


【A-6/ビル辺り/1日目/夜中】

【グリーン@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:ニアに心酔、中程度の疲労と消耗、体の数箇所に怪我、腹部打撲、
     高町なのはに対する憎悪、リリスに対する苛立ち
[装備]:ナインテールキャッツ
[道具]:支給品一式(食料は無し・リリスのもの)
[思考]:奇襲だと!?
第一行動方針:目の前の状況に出来る限り対処したい。
第二行動方針:ニアのために、首輪と工具を見つけて持ち帰る。
第三行動方針:出会った人間が殺し合いに乗っておらず脱出に役立ちそうなら、ニアの居場所に案内する。
第四行動方針:深夜の12時頃にはちゃんとニアの所に戻る。
第五行動方針:早急にリリスと今後の戦闘方法について話し合いたい。
第六行動方針:ブルー達は……まあ、大丈夫だろう。ニアが許してくれたら探してみようか
基本行動方針:ニアのために何でもする? 対主催、首輪解除方法模索のスタンスは継続
[備考]
魔女の媚薬の効果により、ニアに心酔しています。
眠り火の暗示により、魔女の媚薬を使われた認識は残っていません(少なくとも、表層意識には)。

【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:ニアにメロメロ。肩口に掠り傷。右足と左腕にレーザー痕。疲労(中)。精神的疲労(大)。
     喪失と痛みに対する恐怖(?)、グリーンに対する苛立ち
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:なんか来た!?
第一行動方針:いきなり来た「何か」をどうにかしたい。
第一行動方針:ニアのために、首輪と工具を見つけて持ち帰る。誰かを殺して奪うことも考慮。
第二行動方針:深夜の12時頃までにはニアの所に戻る。
第三行動方針:獲物を狩り、遊びを楽しむ。
第四行動方針:3人抜きしてご褒美でグリーンを治療する?
基本行動方針:ニアのためになんでもする? 「遊び」を楽しむスタンスは継続
[備考]
魔女の媚薬の効果により、ニアに惚れています。
眠り火の暗示により、魔女の媚薬を使われた認識は残っていません(少なくとも、表層意識には)。

391 :Ragnarok Online ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:47:25 ID:lFbZvsse

【A-6/グリーンとリリスの上空/1日目/夜中】

【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:衰弱(中)、魔力(中回復) 「雷の斧(ディオス・デュコス)」発動中
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア、あるるかん@からくりサーカス
[道具]:なし
[思考]:まずは一撃ッ!
第一行動方針:リリスを倒し、ジェダの情報を聞き出す。
第二行動方針:ジェダの居場所に至る道を突き止め、露払いをする。
第三行動方針:ジェダを倒そうと挑む者たち(リンクたちならなお良し)の前に立ち塞がり、討たれる。
基本行動方針:ジェダ打倒のために暗躍。ただし仲間は作らない。
最終行動方針:誇り高き悪として、正義の前に散る。
[備考]
ジェダの甘言は無視しています。
あるるかんの構造を把握しました。魔力なしでも充分操れます。
梨花の血を大量に吸いました。雛見沢症候群、及び女王感染者との関連は不明です。
高町なのはの動向を気にしています。

392 : ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 15:48:58 ID:lFbZvsse
投下終了。ご意見があればお待ちしております。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 17:41:26 ID:d4c9B1+L
投下乙!
ニアはいい「オモチャ」を手に入れたようだな
セリフの最初と最後のシンクロニティはとてもよかった
この文章は見習わざるを得ない


394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 18:02:34 ID:dPWfBpJ9
乙です!
ニアと施設がなじむこと。
けど子分もとい駒もとい仲間がピンチだ

ちょっとだけ気になったのは
ニアの参加時期はキラ事件解決後でよかったのでしょうか

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 18:06:23 ID:d4c9B1+L
ニアはメロが死ぬ前からの参戦
たぶん高田誘拐前くらいかと

396 : ◆wlyXYPQOyA :2008/05/12(月) 18:12:31 ID:D5q7DD2D
携帯から失礼します。

>>394-395
すみません、完全に自分のミスです。
後日参戦時期と矛盾する箇所を訂正してしたらばの方に投下致します。
指摘して下さりありがとうございます。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 18:20:01 ID:y5H1mgVV
投下乙!
「楽しい」→「楽しくない」 「問題無く」→「問題なし」

すでに言われているけど、こういう言葉遊び(って言うのかな?)の場面転換が凄く面白かったw
エヴァに先制食らった形になったけど、グリリスは大丈夫かな?
呉越同舟なノリで再びコンビネーションできるのか、それともこのまま…なのか気になるところだ

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 18:26:17 ID:NIoXYkCu
投下GJ!因縁の対決、初手雷の斧!いい感じに燃えるところで切られたぜw
こういう少年漫画的なヒキが大好物なんだよ。このタイミングでスッパリと切る手腕は凄い。
エヴァさま午前の逆襲なるか、とばっちり食らいそうなグリーンの運命や如何に……。
打って変わってニア単独のパートは雰囲気が実に対照的。バベルの塔の神話はニアに合ってるな。
さすが、原作で新世界の神を倒す予定のキャラだ。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 19:48:45 ID:Chd8m63d
投下乙です。
これは……実に楽しみな! 初手『雷の斧』って、またこれは……!
ニアに心酔しつつも憎みあう2人が、これでどう動くか実に楽しみです。
描写が丁寧だなぁ……GJ!

400 : ◆7KR.e180t. :2008/05/12(月) 22:46:46 ID:zYgzkegR
インデックス、リンクを予約します

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/12(月) 23:34:00 ID:FDtFX/Tj
投下GJ
ニアがらしくていいなwやっぱり引きこもる気かw
ここまでロワで引きこもり続けるやつも珍しい。また禁止エリアになって追い出されそうだw
グリーンのとばっちり具合に笑ったwエヴァさまかっこいいよエヴァさま。
熱くていいなあ。エヴァさまに惚れ直した。
>>400
期待

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/13(火) 00:37:24 ID:Ht13bF7d
>>400
期待。なにげに神社周りも時間が複雑になってきたな。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/13(火) 00:54:26 ID:eBduRohX
投下乙。
文章の構成が素晴らしいです。対比がうまくて読みやすかった。
グリーンとリリスはやっぱりこうなっちゃうのか…。
グリーンとリリスの最強コンビはいまや崩壊寸前。おいしいときに勝負をしかけたな!
ネギま未見だけど、技かっこいいですなー。


404 : ◆wlyXYPQOyA :2008/05/13(火) 09:54:25 ID:fLtIqsuv
修正スレにて「Ragnarok Online」の修正案を投下しました。

そして突然ですが、PCの無い田舎に滞在することが急に決まりましたorz
今晩からPCを触ることが出来なくなるので、もし追加で問題が発生した場合対処しきれません。
携帯電話からスレッドを確認することは出来ますので、ご意見は変わらずお待ちしております。

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/13(火) 22:33:55 ID:xpNywACA
>>404
素早い対応乙。楽しませてもらいました。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/14(水) 18:29:00 ID:q5KJPm+C
保守

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/14(水) 18:30:50 ID:2jU5NSN8
一日開いただけで保守と申したか……

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/14(水) 18:57:39 ID:3lolcif4
>>404
修正乙です。これで大丈夫だと思いますよ。

409 : ◆7KR.e180t. :2008/05/15(木) 01:49:29 ID:isHcVo4y
仮投下完了。

懸念するところとして、
リンクの設定を漫画版とムジュラの仮面から持ってきたことが気がかりです
あと、文章の短い…
問題がなさそうなら金曜あたりに投下します

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 02:59:46 ID:pceM5KbU
仮投下乙。自分はリンク漫画版しか知らないのですが、
特に問題は見受けられませんでした。
ムジュラの設定も、回想に出てくるだけならリレーの妨げにもならないでしょうし。

文章は別に長ければ良いというものではないので気にしないほうがいいですよー。
今回の話にはこれくらいの長さが読みやすく心理描写もしっかりしているので丁度いいと感じました。

ちゃんとした感想は本投下時に。
……しかし既に全滅しているのにこのタイトルが出てくるとはw
LSロワの参加作品の主題歌や曲はほとんど好きだけど、
この歌はその中でも気に入っていたほうなんだよなー。


411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 10:56:13 ID:v+hPs+f2
仮投下乙
問題ないと思いますよ。

しかし学校に集まりすぎw

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 12:27:37 ID:r6EwDVna
仮投下乙
リンクの設定は時のオカリナのリンクってことですし、漫画もムジュラもOKかと。
あと一応リンクの備考欄にヴィータについての考え方は入れておいたほうがいい気がする

仮投下なんで願望言わせてもらうなら、二人には直接なのは達のところに言ってほしい。
あそこは一応沈静化したし、一問答起こすのはうってつけだし。
それにそっち方面にはマスターソードがあるし、リンク覚醒フラグが起こりそうだ。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 13:22:30 ID:ghdYPIVr
仮投下乙です。
リンクの設定の使い方は問題ないと思います。

ただ、1つ気になったのは……神社の入り口に階段ってありましたっけ?
確かあの神社、「建物だけはひぐらしの神社に酷似」で、地形は一致してなかったはず……。
地図との整合性も考えれば、ひぐらしの古手神社ほどの長さの石段はないはずです。
まあ、今まで描写されてなかっただけで、短いけれど石段があったことにするなら何の問題もないのですが。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 19:07:57 ID:v+hPs+f2
階段はないんじゃないかな?
確かめてみないと分からないけど。

暇が出来たら、各建物の詳細まとめ表でも作ろうかな。
学校→ドラえもん出展。校舎全焼。
タワー→コナン?東都タワーかもしれない。
警察署→コナン?

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 19:51:30 ID:ZYB5hKFJ
城はパタリロの城だっけ?

416 : ◆7KR.e180t. :2008/05/15(木) 20:41:38 ID:isHcVo4y
>>412
自分もそっちの方が面白いと思って途中までそっちに行かそうかと思ったんですが、
時間軸のずれがおこるんじゃないかなと。
あそこだけ時間かなり進んでますし。
それがなかったら工場方面に向かわせたんですけどね。

>>413
階段ありませんでしたね。
すみません。修正します。

417 : ◆r39666tJr2 :2008/05/15(木) 22:10:23 ID:+WM7wet3
空気を読まずにゲリラ投下いきます。

418 :侍も飛べば棒に当たる ◆r39666tJr2 :2008/05/15(木) 22:11:00 ID:+WM7wet3
弥彦は夜風を体全体に浴びながら、思考の波へと沈んでいた。
シャナは二人分の体重を抱えて飛ぶことに集中しているようで、弥彦に視線を向けることはない。
だから、弥彦もその集中に水を差さないように己の思考へ没頭した。

空を飛んでいる。普段ならそんな有り得ない現象に、弥彦は心奪われたのかもしれない。空を飛ぶということは人類の夢である。
弥彦が生きていた時代に、空を飛ぶ手段など有りはしなかった。体に感じる浮遊感。すべてか新鮮で、不思議だった。
でも、そんなことよりも――
弥彦の脳裏に白髪のひ弱な少年の姿が思い浮かぶ。
(……ニア)

また、助けられなかったのだろうか。未だに背後から立ち上る『眠り火』の煙が弥彦の感情を煽る。
(死体はなかった。争った後もない。上手く逃げることが出来た?いや、……。)
弥彦は浮かんだ自分に都合の良い考えを即座に打ち消す。
――相手はあのジェダの部下だ。自分のようにそう都合良く眠り火が効くだろうか?
ニアは己の貧弱さを弥彦に披露してみせた。細い身体、口調にも覇気はなかった。エレベーターも故障していたし、ニアに弥彦のようにあの長い階段を逃げ切れる体力があるとも思えない。
ニアは確かに機転は利く。頭も弥彦の何十倍も良いだろう。だが、場所が悪すぎる。
地上から何百メートルも離れた展望台。止められている電気。逃げ場のない密室。
そこから導かれる結論は、ただ一つ。死体がないからなどと楽観視することなんて出来なかった。

弥彦は拳を強く握り締めた。
もっと早くこの情報を知っていれば。一度、タワーに戻っていたら。有り得ないIFを想像して弥彦は唇を強く噛み締める。
剣心の刀を手に入れ、決意を新たにした矢先にこの有様だ。悔しくて、情けなくて、涙が零れる前に――

「――ぐあっ!」

何かが弥彦の顎に命中した。



             ※        ※        ※


419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 22:11:25 ID:qGgZxoNq
 

420 :侍も飛べば棒に当たる ◆r39666tJr2 :2008/05/15(木) 22:11:57 ID:+WM7wet3
シャナは突然の弥彦の呻きに、反射的に体が動いていた。
どこからか飛んできて弥彦に命中した黒い物体を、シャナは空中でキャッチする。
その際、弥彦が「うわあああ、――あ?」と叫んだことは無視しておく。
シャナが掴み、弥彦に命中したのは黒いランドセルだった。それを詳しく検証する前に、

「え?」

ぐらり、とシャナの体が傾く。ランドセルを掴むために、片手で弥彦を支えているせいだ。
制限がある今、シャナであっても人を抱えて飛ぶのは難しい。バランスを崩したら、最後。

「うわあああああああああああああああ」
「くっ――」

先ほどの叫びとは比べ物にならないぐらいの声で、弥彦は高度を失くしていく我が身の危機を嘆く。
落下は避けられない。シャナは翼を広げて、衝撃を出来るだけ軽くなるように務めるが――

「ぐえっ」
「もう!なんなのよ、これは!」

弥彦とシャナは、とあるビルの屋上へと墜落した。
衝撃はそれほどでもなかった。弥彦は頑丈だし、シャナは弥彦を下敷きにしたおかげで、ダメージは皆無だ。
シャナはまだ蹲っている弥彦を視界の隅に捉えつつも、黒いランドセルを取り出した。

『シャナ、それは?』
「さっきどこからか飛んできたのよ。こいつのせいで……もう散々だわ」

ぼんやりと空を眺めている弥彦は後回しにして、シャナは黒いランドセルに手をかけた。
どうしてあんな上空まで飛んできたのか。誰の持ち物なのか。
このランドセルは、ジェダが参加者にひとつずつ配ったものである。
不思議なもので、どんなに大きなアイテムでもこのランドセルには収まってしまう。物量法則を無視した品物だ。
何を入れても重さを感じることはない優れもの。普通、好き好んでこのランドセルを手放そうと思う奴がいるだろうか?

「……カメラ?」
「?」

入っていたのは何の変哲もなさそうなカメラと、基本支給品一式。
シャナは他におかしなものが入っていないかと探すが、本当にそれだけだった。

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 22:12:19 ID:qGgZxoNq
 

422 :侍も飛べば棒に当たる ◆r39666tJr2 :2008/05/15(木) 22:12:37 ID:+WM7wet3
「誰がこんなものを……」
『うむ。此処ではどんな些細な物資でも貴重だというのに。おそらく捨てなければならない理由があったのだろう』
アラストールの言葉でシャナが一つの答えに辿り着く。
「……なるほどね。殺した奴の支給品なんか持ってたら色々不都合だもの」
それにしても捨てることはないとは思うが、シャナは素早くそう結論付けた。細かい理由などどうでもいい。
もしかしたらこの殺し合いに乗っている奴が近くにいるかもしれないのだ。
リリスかもしれない。丁度、場所も近い。タワーで肩透かしのような目にあったのだ。何か結果が欲しい。
わざわざこの場所まで飛んできたのに、収穫が弥彦一人というのは寂しすぎる。

「なあ……」
しばらく黙り込んでいた弥彦が言葉を発した。
屋上の柵を掴み、暗い森の先へと双眸を向けている。シャナは黒いランドセルの中に荷物を戻しながら、弥彦の言葉の続きを待った。

「あそこに、誰かいなかったか」
「――え?」

弥彦が指しているのはたくさんの岩山が密集している辺りだ。ここからでは遠くて、暗くて細部を確認することは難しい。シャナが目を凝らしても特に目新しいものは見当たらない。
オフィス街から離れているそこは、明かりというものがないのだ。

「さっき空に居たとき、一瞬だけ見えた気がするんだ。あの辺りに白っぽいような、……人影みたいな奴が。
 動いてたし、……落ちてる間にどこか行っちゃったみたいだけどさ」

男か女か、それすらも分からないけれど弥彦は何かを見たのだ。弥彦の証言とランドセルが飛んできた方向は一致する。
シャナは見間違いだ、と笑い飛ばすことは出来なかった。リリスについての情報だったらなんだって欲しい。ニアの情報を聞くのはひとまず後回しだ。
微かな手がかりを逃がさないように、シャナは足に力を込める。

「何か手がかりがあるかも。確かめに行くわよ――!」
「え?――うわっ」

シャナは再び弥彦を抱え、ビルの屋上から翼を広げていた

423 :侍も飛べば棒に当たる ◆r39666tJr2 :2008/05/15(木) 22:13:05 ID:+WM7wet3

【D−7/空中/1日目/夜】



【明神弥彦@るろうに剣心】
[状態]:両腕に軽い火傷、疲労(中)、四肢に打撲と擦り傷、背中に打ち身、シャナに抱えられている
[装備]:逆刃刀・真打@るろうに剣心、サラマンデルの短剣@ベルセルク
[道具]:基本支給品一式、首輪(美浜ちよ)
[服装]:道着(ドロ塗れで血が結構隠れた。右腕部分が半焼け、左側袖も少し焼けてる)
[思考]:見間違いじゃないよな?
第一行動方針:目撃した人影について調べる。ニアとリリスの行方も心配。
第二行動方針:チアキを探し出して保護する。「犯人『バンコラン』」らしき人物と先に遭遇したら取り押さえる。
第三行動方針:パタリロを完全には信用できないが、信用したいとは思っている。
第四行動方針:ニアの力量は認めるが考え方には反対(強い不信感)。
第五行動方針:のび太がどうなったか不安。
第六行動方針:出来ればあの子たち(しんのすけ・ちよ・よつば・藤木)を埋めてやりたい。
基本行動方針:ジェダ達を倒す。一人でも多くの人を助ける。
[備考]:パタリロと簡単に情報交換済み。
  よつばと藤木の死について、パタリロが語った最初の仮説をほぼ信じきっています。



【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:しろがね化。炎の翼で飛行中
[装備]:楼観剣(鞘なし)@東方Project、コキュートス@灼眼のシャナ
[道具]:支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯 、小狼のランドセル(基本支給品一式とときせかえカメラ@ドラえもん)
[思考]: リリス……!
第一行動方針:弥彦が洞窟付近で目撃したらしい人影(殺し合いに乗っている奴?)について調べる。
第二行動方針:弥彦を適当な所で下ろし、(リリスの行方を知るために)ニアについて詳しい話を聞く。
第三行動方針:この近辺にまだいるはずのリリスを探す
第四行動方針:夜が明ける前に北東の市街地に向かい、いるはずの自動人形(トリエラ・リルル)を破壊する。
第五行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。
基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。
[備考]:義体のトリエラ、及びロボットのリルルを自動人形の一種だと認識しました。
[備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。
    神社を拠点にする計画も知っています。


424 :侍も飛べば棒に当たる ◆r39666tJr2 :2008/05/15(木) 22:14:34 ID:+WM7wet3
投下終了です。
千秋目撃?指摘お待ちしております。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 22:27:48 ID:qGgZxoNq
投下GJ、ナイスな繋ぎです。ランドセル直撃とは不幸なw
そういえばシャナは双葉抱えて飛んだときもリルルに打ち落とされてたな。
なぜこうも撃墜されやすいのかw 当たったのは弥彦だけど。
仮に目撃されていたなら、ステルス千秋も少しやばいか。
放置されたバルスカも思いのほか早く回収されるかもしれんね。
ともあれ、シャナと弥彦の行き先の選択肢が随分増えそうだ。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 22:51:40 ID:ghdYPIVr
投下乙。
これは……面白い遭遇w そこで投げたランドセルがそう届くかーw
行けば千秋を捕まえるよりも、まず犠牲者が気になるだろうし……
先が気になる一手、GJです。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 22:57:29 ID:x9gAIkFr
投下GJ!
エヴァに追われなかった分こちらには余裕があるな。
とは言っても本人達は必死だからアレかw

人影との遭遇が何を引き起こすかに期待せざるをえない。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 23:45:49 ID:8f16Hu6z
乙! ……なんですが。
えっと、千秋と小狼の前話「聖者は闇の中に堕ち、鬼は光の中で笑う」は、
時系列が夜中になってたかと……。つまり20時以降。
シャナと弥彦のタワー脱出は19時直後ですから、時間があいません……。
面白い展開なのでどうにかしたいんですけど、うーん。
どうにか上手い手はないものかと。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 23:48:25 ID:v+hPs+f2
ゲリラ投下乙!
ランドセルすげぇww
何が起こるか気になります。でも洞窟は鍵かかってなかったっけ?w壊せばいいのかw
墜落に定評のあるシャナw

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 23:49:43 ID:qGgZxoNq
>>428
千秋の「夜中」はトンネル北側入り口到達時点の時間だから大丈夫じゃないかな?
小狼殺したの南側入り口だから、そこから歩いている間に夜中って感じで。

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/15(木) 23:54:14 ID:8f16Hu6z
>>430
あ、なるほど! 納得です。
懐中電灯の明りだけで、暗いトンネルを一キロ以上ですもんね。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 00:02:10 ID:F1ZI3i1p
GJです〜

時間と場所からして、キルアが二人を目撃する可能性がありますね。
キルアの時間軸が放送後のままだから、太一埋めて、そしたらって感じ?

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 00:19:07 ID:BQtiyrbo
投下乙です。
そうか近くにキルアがいたのを忘れてたwこれは良い繋ぎ。

タバサ教の投下はいつまでだっけ?

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 00:23:06 ID:F1ZI3i1p
実はもう期限切れですね。

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 00:45:38 ID:jRdFRq3C
一昨日まででしたね
まあ遅れるのは構わないんですけど、連絡くらいはして欲しいですね

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 01:02:45 ID:5q9lWfw9
その辺のキャラを書きたかったりする。
もう少し(今日いっぱいくらい?)見て連絡来ないようなら予約行っちゃっていいでしょうか。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 01:05:48 ID:nq+6mxeB
延長宣言ないしね……。あの人のこの前のSSは良かったので待ちたいところだけどルールはルール。
今日一杯待って連絡なければいいんじゃないかと。

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 01:08:29 ID:BQtiyrbo
タバサ周りは予約が14日で切れてるから予約はいいと思うよ。
さすがに二日も過ぎてるし。


439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 01:12:06 ID:nq+6mxeB
あぁ、日曜予約としても連絡なしで2日過ぎてたのか。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 12:28:15 ID:gTAY/vQZ
投下乙。
キルアがどう反応するかが見物だ。

>>416
自分の好きに書いていいんじゃないか?
時間はいくらでも帳尻合わせできるんだし。

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 13:00:49 ID:xtc674DI
学校に行っても工場に行ってもどっちも面白そうだけどね。
しかしインデックスは体痛いだろうに神社で留守番してた方がいいんじゃないか?w

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 13:18:52 ID:gTAY/vQZ
そういう性格じゃないな、インデックスは。
てか留守番してたらグレーテルに殺されるww

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 13:21:05 ID:xtc674DI
ブルーの悪評包囲網はどんな感じに広がってたっけ?
インデックス知ってるよな?ブルーがさっさとメロに切り捨てられそうで怖いw

444 : ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:50:34 ID:F1ZI3i1p
>>440
ありがとです。自分の好きにやることにします。
というわけで投下。

445 :そして僕にできるコト  ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:51:48 ID:F1ZI3i1p
この殺し合いの中、山小屋に集まった6人の仲間。

一人は別れたきり、帰らぬ人となった。
一人はかけがえのない存在を失い、復讐に走った。
一人は罪を背負い、罪と向き合う為に正義に倒されることを望んだ。
一人は殺し合いの場で心を砕き、悪魔となった。
一人は燃え上がる戦場跡を調べに向かった。
そして一人は――


インデックスは焦燥していた。
山小屋に6人いた時には多少の脆さはあったものの、団結していた心が、今はもう離ればなれ。
あの時はだれも死なずに済むと、ほんのりとだが感じていた。
だれも殺さず、死なず、このゲームから脱出できると、頭の隅では考えていたのかもしれない。
でも現実は厳しく、あの時の仲間はもう、自分のそばにはいない。

不安はあった。
なのはは強い決意で、友達の腕を傷つけた。
その決意を自分達は、悪魔だと罵った。
恐らくそれが原因で、なのはの決意は殺し合いを止めるための殺しをする方に向かってしまった。

ヴィータははやての死を知ってから、自暴自棄になっていた。
復讐の為に行動することはわかっていた。
わかっていたけど、認めたくなかった。

そしてエヴァ。

魔力を取り戻すために吸血をして、りかを殺したといった。
そしてエヴァは、自分に対してあえて悪い印象を持たせようとしていたように感じる。
まるで、お前たちが倒すべき悪は私だと云わんばかりに。


仲間が敵になる。
正しいと思って行動した結果、裏目に出る。

悪い方にいかないように、動いていたはずなのに、気付けば悪い方にばかり向かってる。
過ぎた過去を変えることなんてできないけど、それでも、と考えてしまう。

――山小屋でなのはとまさるを先に行かせずに、全員で動いていたら。
――神社でヴィータを足をつぶしてでも止めていれば。

仲間を気遣って分散したチームが、戻らない。
改めて理解してしまう。ここは殺し合いの場で、何が起こるかわからない場所なんだと。
少し離れた間にも、心変わりが起こってしまいうる世界なんだと。
「ニケがもどっているといいんだけど……」
ニケと再開できたら、なるべく離れないようにしないと。
分散による悲劇を身をもって知った少女は、同じ轍を踏まないことを誓う。

446 :そして僕にできるコト  ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:52:13 ID:F1ZI3i1p
そしてようやく神社の入口に辿り着いたインデックスは
神社の鳥居をくぐる緑色の服を着た少年を見つけた。

「リンク!」

名前を呼ばれてこちらを振り返る少年。
それは確かに神社で別れた少年だった。

「インデックス!」

もう少し神社に着くのが遅ければすれ違いになったかもしれない。
少し目を離したすきに誰かがいなくなってしまう世界。
そんな世界で再び仲間に会えたことは、安堵するべきなのだろう。
彼が一人なのは知っている。りかはエヴァが殺したのだから。

「どうしてここに?」

彼の様子から、何をしにどこに行こうとしているか大体想像がつく。

「……ニケとメロがまだ戻らないんだ。だから、何が起こっているのか確認しに行こうと思って…」

確定。
学校でなにかあったのだろう。

「…インデックスのほうは、どうしたの?ヴィータは?」

その質問に息が詰まる。
そう聞かれるのも当然だ。同行していたヴィータがいないのだから。
仲間として、話さないわけにはいかないだろう。

「実は―――」


  *  *


ヴィータの復讐、エヴァとの決別。
ヴィータは出て行った時からそういう雰囲気はあったし、
エヴァとは僕もあった。だからその情報を聞いてもあまり驚かなかった。

梨花ちゃんを殺して、リリスを追う為にタワーに向かったエヴァ。
たぶんリリスと戦おうとしてるのは、ジェダの情報を手に入れるためなんだろう。
ボスを倒すのに、情報は必要だ。
ボスだけじゃない。見たことのない敵に何の情報もなしに向かうのは、結構危険が伴う。
ハイラルやタルミナで、危ない奴らを相手にしてきたからよくわかる。
ナビィやチャットがいなかったら、あいつらを倒すのにもっと苦労しただろう。
もしかしたら倒せなかったかも知れない。
この世界に来てからもそういう相手と戦った。
特に一休に関しては、いまだにどうやったら倒せるのかって見当もつかない。

447 :そして僕にできるコト  ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:52:42 ID:F1ZI3i1p
それに、この世界からの脱出の方法も探さなくちゃいけない。
そういう情報も、リリスなら知ってる可能性は高い。
でも、リリスはきっと手ごわい。エヴァ一人で大丈夫だろうか。


――って、ちょっと待て、なんで僕はエヴァの心配をしてるんだ?
エヴァは梨花ちゃんを殺した敵なのに。
面と向かった時は梨花ちゃんの仇だって思ってたのに。
守れなかった僕自身に怒りを感じても、エヴァに対して憎しみを感じてない自分に少し驚いた。
どうしてなんだろう。ジェダにのことはこんなに憎いのに…

学校で別れた高町なのはに対してもそうだ。
あの子に対しても、怒りや憎しみって感情がわいてこなかった。
仲間が殺されたのに、僕はあの子を怒る気になれなかった。
それになんだか、奇妙な違和感を感じていたような気がする。

「―――リンク、リンク!」

考え事をしていたからか、インデックスの話を聞き流してた。

「……え?あ、ごめん、インデックス。なんだっけ?」
「……やっぱり聞いてなかったんだね。リンクも剣使うなら、この剣つかわないかっていったんだけど」

そういった彼女が手に持っているものを見る。

「これ、僕の剣じゃないか!」
「ふえ!?そうなの?」

インデックスから剣を受け取る。間違いない、コキリの剣だ。

「うん、僕の剣だ。ここに来るまで、ずっと一緒だった剣だ。」
「……そっか。それじゃあそれはリンクがつかったほうがいいね。」

数回振って感触を確かめる。
1日しか離れてないのに、ずいぶん懐かしく感じる。
コキリの森を旅立ってからずっと感じていた感触だ。忘れるはずがない。
この剣と一緒にハイラルを旅していたんだ。もっとも、7年後に行ったときは使ってなかったけど…
7年後に行ったときは、マスターソードが僕の剣だった。
それでサウルに言われて、5つの神殿に賢者を目覚めさせに行ったんだ。

最初はコキリの森の近くにある、森の神殿にいって、サリアを目覚めさせた。
次に炎の賢者を目覚めさせるためにデスマウンテンに向かって――

――ああ、そうか。

僕が二人を怒れなかったのは、僕が同じことをしたことがあるからだ。
デスマウンテンで多くの人たちを助ける為に、僕は友達を殺したんだ。


448 :そして僕にできるコト  ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:53:11 ID:F1ZI3i1p
ガノンドロフに操られていただけで、本当はそんなことしたくなかったはずなのに。
でもそのせいで山に住んでいたゴロン族が何人も殺された。
そのまま放っておいたら山が大噴火を起こして、もっと被害がでていた。
僕はそれ以上の犠牲が出ないように、『あいつ』を殺した。
他の誰かが殺されないように、
これ以上の犠牲が出ないように、
『あいつ』を、殺した。
ハイラルの平和を守るためだって理由があった。
その理由の為に僕は友達を殺したんだ。

なのはちゃんだって同じだ。
あの子も、小狼を助けるために哀ちゃんを殺した。
一人の命を助けるために、一人の命を絶ったんだ。
やりたかったわけじゃない、その方法しかないから殺したんだ。
そのことにあの子が心を痛めなかったはずがない。
あの子に感じた違和感はきっと、そのせいだ。
冷静な表情だったけど、そこに躊躇いがあったんだ。
あの子は冷静だった。冷静に、哀ちゃんを殺した。
それが小狼を救う手段だったから。

いつだって戦いに犠牲はでる。
僕も他の犠牲を出さないために、命を絶ってきた。
それが危険な存在だからって、死んだ人のなれの果てをもう一度殺したりもした。
梨花ちゃんはあの子を悪魔だって言ってた。
あの子が悪魔だっていうなら、僕だって悪魔だ。

エヴァもそうだ。
エヴァは梨花ちゃんを殺したとき、それが当然だって言ってた。
でも、彼女だって梨花ちゃんを殺したくて殺したわけじゃない、と思う。思いたい。
梨花ちゃんが殺されたことに怒った僕への挑発だったんだろう。
僕が殺されなかったのが一つの証拠だ。
吸血鬼だったから、ボロボロだった身体を治すために梨花ちゃんの血を吸ったんだ。
それで、そのことで怒った僕と向き合うため、弁解もせずに、自分が悪だと言ったんだ。
そしてタワーに向かった。リリスを倒すために。情報を得るために。
それはたぶん、梨花ちゃんを殺した罪滅ぼしの為。

本当の敵が誰なのか、忘れてはいけない。
目の前の悪が、本当に悪なのか見極めないといけない。
エヴァとも、ちゃんと話合わないと。エヴァを悪と決めるのはそれからだ。

死んだ人間のために、生きている人ができることは、その想いを受け継ぐことだ。
誰かがその想いを受け継いでいてくれたら、たった一人でも想っていてくれるなら、その人は消えない。
その人の心は、想いを受け継いだ人の心へと、つながっていく。

スノーヘッドの魔物を倒せず、里の仲間のことを想って死んだダルマーニの意思を聞いた。
大切な人のタマゴを取り返すために戦ったミカウの心を受け継いだ。
僕はいろんな人の想いを背負って戦ってきた。
梨花ちゃんの願いはなんだ?
皆でこの狂ったゲームから脱出することだ。
そのために、僕は殺し合いに乗ったヴィータを止める。止めないといけない。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 17:55:28 ID:7uYyRUrT
 

450 :そして僕にできるコト  ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:57:58 ID:F1ZI3i1p
すみません、上の文の最初に

『あいつ』はデスマウンテンで暴れていた。

っていうの記入忘れ。


451 :そして僕にできるコト  ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:58:29 ID:F1ZI3i1p
「インデックス!」
「うえ!?な、なにかな?」
「ヴィータに刺された場所はA−4だったんだよね?」
「そ、そうなんだよ」
「だったらたぶんだけど、ヴィータはA−3の建物にいると思う。
 僕はすぐにそこに行って、ヴィータに会ってくる。」

殺し合いをするのだから、人の集まる場所に行くんだろう。
だとしたら、そこから近いA−3の施設にいく可能性が高い。
今から行ってもそこにいるかもしれない人たちを助けるのは間に合わない。
それに、殺し終わった後ヴィータが他の場所に向かうかもしれない。
だけど、あの子は戦い慣れてる感じだ。それなら、夜の危険性はわかってるだろう。
そのままその施設で夜を明かす可能性は高い。

「リンクは、ヴィータをどうするの?」
「話がしたい。あの子とちゃんと。」

きちんと向かいあって、話をする。
はやてって子が、どんな子なのかわからない。
でも彼女のことが本当に大切なら、彼女の本当の意志を継ぐべきだ。
彼女の意思をみずに、闇にとらわれてしまったらいけない。

それで止まってくれないなら、殺すしかない。
誰も殺さずにこの世界を脱出するなんて、甘い考えは捨てなくちゃいけない。なのはちゃんのように。
その甘さが、他の誰かを殺してしまうことになるのなら。
それなら、僕はオニになろう。鬼神の仮面を、もう一度かぶろう。

「インデックスは学校に向かって、ニケ達と合流するんだ。」
「そんな……私だってヴィータが心配なんだよ!」

学校に一休がいる可能性は高い。
変な幻術を使う相手だし、体が動かなくなる変な薬も持っている。
おまけに斜院征伐とかいう奥の手まである。
油断をしていたとはいえ、小狼と二人がかりで負けた。
相手のことをある程度把握している自分でも、勝てるかどうかわからない。

だけどあいつは僕たちの命を奪うことはしなかった。
シークの時みたいに、なにか事情があったとも考えられる。
深くは考えたくないし、個人的にはコテンパンにしてやりたいけど……
仮に殺し合いに乗っていないなら、僕がまた一休に会うことでひと悶着が起こってしまう。

「だめだ。君までここから離れたら、誰がニケ達に僕たちの行動を知らせるんだ?」
「連絡!メモを貼っておくんだよ!」

そういうとインデックスはランドセルからメモと鉛筆を取り出し、何かを書きだした。
そして書き終わると少し葛藤した後、身体に張っていた葉っぱを取り、赤い柱に貼り付けた。

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 17:58:48 ID:Zc7XiSvJ
 

453 :そして僕にできるコト  ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:59:06 ID:F1ZI3i1p
「これで、大丈夫なんだよ」

そういった彼女の身体の片方には小さな突起が……

「……わかった。それじゃあ、いこう」

見ていない。僕は見ていない。
顔が赤くなったりしてないよな?いや!してない!僕は何も見ていないから!

「いそぐんだよ」

って、なんでインデックスが先に行ってるんだ!?

僕はあわてて駆けだす。
あたりは本格的に暗くなってきた。


【B−5/道路/1日目/夜中】

【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿、右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説
[道具]:基本支給品一式×5(食料一人分−1)、クロウカード『希望』@CCさくら、歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録
        時限爆弾@ぱにぽに、じゃんけん札@サザエさん、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
 ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、祭具殿にあった武器1〜3つ程、祭具殿の鍵
[服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。
[思考]:見てない、僕は何も見ていない!
第一行動方針:工場に向かい、ヴィータを説得する(無理なら…?)
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第三行動方針:なのはやエヴァを探す
第四行動方針:もし桜を見つけたら保護する。ニケたちに会ったらエヴァの伝言を伝える。
第五行動方針:祭具殿には出来ればもう入りたくない。
基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。
参戦時期:エンディング後
[備考]:リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます(少なくとも剣ではないと思われます)。
    リンクは祭具殿の内部を詳しく調べていません。
    夜明けまではヴィータが工場にいると思ってます。

454 :そして僕にできるコト  ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 17:59:44 ID:F1ZI3i1p
インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:軽度の貧血、背中に大きな裂傷跡と火傷
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストX、
    葉っぱの下着(片方)、鉄性の斧(リンクからもらった)
[道具]:支給品一式(食料−1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、
[思考]:ヴィータをなんとかしないと!
第一行動方針:リンクについていき、ヴィータを止める(仲間の分散は危険と判断)
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第二行動方針:アリサを探す。紫穂のことも気がかり。
第三行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
第四行動方針:状況を打破するため情報を集める。
第五行動方針:普通の下着、てか服がほしいかも。
基本:誰にも死んで欲しくない。この空間から脱出する。
[備考]:拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。
エヴァを完全に敵とみなしているわけではないが不信感あり。
※斧はアニメで圭一が使っていたものをイメージしています。


[備考]C−4の鳥居にニケ達にあてたメモが張られました。内容は次の書き手さんに任せます。

455 : ◆7KR.e180t. :2008/05/16(金) 18:00:40 ID:F1ZI3i1p
投下完了。乾燥まってます。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 18:30:26 ID:BQtiyrbo
投下GJ
リンクwww
リンクの心情にスポットを当てた描写が良い。
ヴィーダだけならなんとかなりそうな気もするけど、紫穂がいるからなあ。
リンクの武装が割と凶悪になってて笑ったw

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 19:34:25 ID:gfIPIG8h
本投下乙です。
リンクw どこに目をつけているw いや気になるの分かるけどw
そしてメモの方も、殺し合いに乗ってる人に見つかると裏目に出る可能性も……。
これは先が楽しみな展開です。GJ!

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 22:01:51 ID:NnKl56P5
投下乙。リンクはここに来て段々物の捉え方に柔軟性が出てきたなー。
進行方向にはいろんなフラグも転がっているし楽しみ。

少し気になったのはインデックスの葉っぱか。これ剥がして置いていく理由がよく分からない。
メモが飛ばないようにするにしてもこの選択は……。
ギャグ、お色気描写にこんなツッコミ入れるのも無粋かもしれないけど。


459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 22:21:38 ID:7WRVqDFf
>>458 適当に屁理屈をつけてみる
メモを残していったのがインデックスだと確実に分かる方法がコレなんでしょう。www
もちろん、インデックスの持ち物で、他の人がそのことを知っているものが他にあれば、
それを残してもいいんですが、残念な(?)ことにそんなものはありません。

一応、水の羽衣を丸ごと残していくと言う手もありましたが。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/16(金) 22:33:33 ID:F1ZI3i1p
>>458
あ〜・・・
風で飛ばないように松脂を海苔変わりにしたんです。
鳥居なら赤いから白いメモは見えやすいでしょうし、
そのあたり考慮したつもりだったんですが…
描写忘れですねorz

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 00:09:05 ID:93rep40h
乙〜
心理描写が非常に丁寧で面白かった、リンク成長!って感じだね。
エヴァにもなのはにもヴィータにも、リンクの存在が救いとなるといいね。

しかしあれか、勇者にスケベ心は必須だとでもいうのかw
レックスは今のところそういう描写はないけど…はてw

462 : ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 01:10:57 ID:+tqvkdJU
レックス、梨々、アルルゥ、ベルカナを予約します。
仮投下しました。評価をお願いします。

この話が通れば、レックスにもスケベ心描写入れられそうですよw?

463 :436 ◆CFbj666Xrw :2008/05/17(土) 01:13:47 ID:9n5+JIZz
宣言通り、予約します。

ヴィクトリア=パワード、レミリア・スカーレット、トリエラ、
ククリ、野原ひまわり、リルル、金糸雀、犬上小太郎、野比のび太
タバサ、蒼星石、太刀川ミミ、雛苺、木之本桜、イエロー・デ・トキワグローブ
以上十五名を予約。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 01:30:42 ID:hSuy9ls5
>>462
仮投下乙です。
気になった点は一つ。ベルカナは、イエローの所在を知る手段を持ってます。
ロケーションの魔法で、イエローに渡した『おみやげのコイン@MOTHER2 』を探知する、
そのためにコインを渡した描写が『エスパー・フィーバー』にありました。
あとは問題ないと思います。

>>463
大・期・待・!
楽しみにしてます!

465 : ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 01:44:47 ID:+tqvkdJU
>>464
そうでした(
どうしよう……
ロケーションって、探知をし続けるんですか?それとも調べた時だけ察知するんですか?
前者ならベルカナカット、後者なら微修正で何とかなると思うんですが…



466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 01:52:03 ID:hSuy9ls5
>>465
し続けます。
しかも、丸一日持続します……。

ただ、計算すると現在のベルカナの残り精神力は7で、
ロケーションの魔法の消費精神力は4ですから、
現状使用を躊躇ってもおかしくないかも知れませんよ。

467 : ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 01:53:12 ID:+tqvkdJU
>>465
あ、それでいこうw

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 01:57:23 ID:9n5+JIZz
>>465
あとベルカナの魔法はいつ失敗してもおかしくないので、
使おうとして失敗したという手も有ると思います。
(実は杖無しだと1/6の確率で、発動しない上に精神力を浪費する。
 これまで魔法が失敗しなかっただけでも相当運が良い)

469 : ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 02:11:31 ID:+tqvkdJU
行動方針が無理をしないってことなので、
使用を戸惑う方に微調整しました。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 09:15:27 ID:4MwVuucO
仮投下はほぼ問題ないと思います。
仮投下なので聞き流して頂いても構わない願望をちょっと。
ベルカナに少し違和感が…。
心情的にはイエローと合流したいはずなので、探索魔法を失敗するとしても使って欲しいかなとおもいます。
失敗するのはベルカナの肉体精神疲労的に見て打倒だしw
あと森の中なのでアルルゥが気がつく方が早いかな?ここはどうとでも理由がつけられますがw
本投下楽しみにしています。

>>463
うわーこれは血の雨が降りそうですなw
期待しています。

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 09:45:57 ID:LRnD33io
>>447
×サウル
○ラウル、かな?

472 : ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 09:59:48 ID:+tqvkdJU
>>470
了解です。
ただ、ソードワールドについてしらないので、
失敗した時はどうなるか教えてくれませんか?

>>471
の〜…
いま確認したらラウルでした…

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 11:13:39 ID:QLX71hnR
>>462
仮投下乙。SW知らないんでコメントは控えます。

>>463
これは期待せざるを得ない!

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 13:46:23 ID:Eji+YmRe
>>472
魔法が失敗すると、魔力は消耗するけど効果は発動しません。
それだけです。副作用のようなものは原則としてありません。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 15:27:17 ID:+tqvkdJU
>>474
ありがとです。微修正。

>>463
そういえばこの面子、シャナのターゲット大集合ですね。
たとえ生き残ってもそのあと駆逐されそうだ…

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 17:45:36 ID:zhBT4VNr
最近の殿下の空気っぷりは異常だな。

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 18:04:03 ID:nkG+Guxz
殿下って誰だっけ?と素で思ってしまったw


478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 21:55:58 ID:XYsmf65+
パタリロの存在感はOPがピーク。千秋と一緒にいたときはまだ楽しかったんだがなぁ。
いい加減パタリロ把握してみようかな……。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 22:41:48 ID:4MwVuucO
パタリロを知らない世代の俺。
このロワで初めて名前を聞いたな。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 22:52:25 ID:y5bYpQ1i
CCさくらとかもそういう傾向あるけど、
「国民的に有名で長編で、でも旬のピークは逃してる」ってやつが一番割りを食いやすいのかもしれない。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 22:52:26 ID:L9iTZrB9
未だ連載中なんだぜ

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 22:55:28 ID:bh5Aov/3
タワー付近で動きが出始めてるから、そろそろ

483 : ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:16:44 ID:+tqvkdJU
倒壊来ます。

484 : ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:17:13 ID:+tqvkdJU
orz
投下・・・行きます

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 23:20:19 ID:y5bYpQ1i
 

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 23:21:31 ID:h8iOiOEZ
>>482-483
このコンボwww

487 :リドル・パーティ  ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:21:55 ID:+tqvkdJU
レックス達は霧の発生した方向へ向って、途中で戦場跡を見つけた。
あちらこちらの戦闘の跡は、その壮絶さを安易に知れる。

「……ひどいな」
「………」
「ジーニアス!」

ジーニアス達の起こした戦いは、レックスたちが休んでいた近くにあったようだ。
倒れていた全身血まみれで体中に穴があいたジーニアスを見て、アルルゥが走り出した。

「ジーニアス……」
傷だらけのジーニアスに近寄る。ジーニアスは答えない。
「ジーニアス、ごめん……」
仰向けに倒れている彼のそばでアルルゥは謝る。だが死体は何も話さない。
「アルルゥ、ジーニアスが見捨てたって思った。ジーニアスのこと、きらいって思った」
死んだ彼に対して、謝る。答えが返ることはないのに。
「でもジーニアス、ほんとはアルルゥのこと守ってくれた」
レベッカがそう言っていた。それを信じられた。
「ジーニアス、ごめん。アルルゥ、わるい子」
そういったアルルゥの声は、震えていた。
「ふ……くぅ……」
アルルゥは、泣いていた。
隣にいる梨々も震えている。

(これは……しばらく様子を見てた方がいいね)

このまま離れても、二人の注意力は散漫したままだろう。
その状態で霧を探索するのはかなり危険だ。
しばらく落ち着くまでは、そっとしておこう。
そう判断したレックスは、霧が確かにお城に向かったのを確認してから、ジーニアスへと歩み寄る。

「アルルゥ。ちょっと、ごめんね。」
「……ひっく……ふえ?」
「彼の装備はもらっていく。戦いの役に立つものがあるかもしれない」

アルルゥの仲間の死体を漁るのはすこし忍びない気がする。
だけどこれからアルルゥ達を守るためにも、道具は多い方がいい。

「ごめんね、ジーニアス。君のアイテム、貰って行くよ」

レックスは、死体を『調べる』。

へんじがない。ただのしかばねのようだ。
杖を手に入れた。
ペンダントを手に入れた。
カードを手に入れた。
寝袋を手に入れた。
ランドセルを手に入れた。
靴をはいだ。


488 :リドル・パーティ  ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:22:33 ID:+tqvkdJU
他に使えそうなものはないかと思っていたら、梨々に声をかけられる。

「………レックス」
「……何?」
「早くお城に、行こう」
「うん。でも、このアイテムを調べてからにしたほうがいいね。
 だから、もうちょっとここにいよう」

嘘は言っていない。
アイテムの詳細は把握しておきたい。
別の意図もあるのだが。
(梨々もこの戦場や少年に何か思うことがあるだろうし)

梨々はその意見を承諾したようだ。
アルルゥの隣に行って、嗚咽を漏らして泣きだした。


(さて、二人の調子が回復するまでにアイテムを調べ終えておかなくちゃ)

死体を見慣れているし、ジーニアスと直接の面識がなかったレックスは、冷静だった。
二人が動けるようになったらすぐに出発できるようにと、アイテムの確認を始める。

手に入れたアイテムは多い。
杖には特別な力があると考えるべきだろうし、
カードはG・Iカードのような不思議な力があるようである。
ペンダントも装飾品だから、なにかの力があると考えるべきだろう。
幸い、ランドセルに入ってた物には説明書が入っていたので、把握は完璧だ。

海底探索セット。
見た目がジーニアスの服装にあわないから支給品じゃないかと回収した靴もその中の一つだ。
水の中を探検できるというこのアイテム。
こういうアイテムがあるということは、水の中に何らかのダンジョン、もしくは道具がある可能性はある。

(余裕があったら水の中も調べてみるべきだね)

海底探検セットを自分のランドセルに入れて、次のアイテムの説明書を見る。

(モンスターボール……仲間になったモンスターを入れておく道具か。変わってるな)

レックスは自分の世界とは違ったモンスターとの触れ合い方に興味を覚えた。
だがあいにく、中にウツドンというモンスターはいないようだ。

(これ単体ではなんの役にも立たないのかな?)

説明書にはウツドンの出し方としまい方、敵味方の判別方法、
それとウツドンの使う特技しか書いておらず、モンスターボール自体の説明がなかった。

(これ以上はインパスをかけるしかないか…)

そう考えると、それも自分のランドセルに入れる。

489 :リドル・パーティ  ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:23:08 ID:+tqvkdJU
次に、ジーニアスが装備していた者の確認をする。
まず手にとったのは杖だ。
レックスのいた世界の杖は使うと魔法が出ることが多い。
試しに誰もいない方向に杖をかざしてみたが、何の反応もしなかった。
となると、りりょくの杖みたいな攻撃時に何か特殊な効果があるものか、
あるいは鉄の杖みたいな、殴るためだけの杖なのだろう。
『魔力』の値が上がる杖の存在を知らない彼は、そう判断する。

カードは表面に『駆』と書いてあった。
駆ける、という意味からすばやさが上がるものだと考えて、
星降る腕輪のようなものだと解釈したが、間違ってたら怖い。
G・Iカードと同じように1度しか使えないなら使いどころも考えないといけない。

ペンダントは……ただのペンダントに見える。守備力が上がるのだろうか。

全部にインパスをかけたいところだが、レックスのMPは残り少ない。
考えた末、カードだけ調べて、後はMPを回復させてから調べることにした。

(ふむふむ……「クロウカード『駆』」、短距離をすばやく移動できる、か
 使用するとMPを消費するみたいだな。僕の世界にはなかったタイプの道具だ)

とっさの回避に有効そうだ。
何度も使えるみたいだから、逃げる時も、アルルゥと梨々を背負って連続で使用したら逃げることができる。
あと、他に使えそうな道具はないかな……

周辺に他のアイテムは落ちていないかと改めて周囲を見渡す。

何をどうやったのかわからないが、岩や樹が乱暴に転がっていて、あちこちの草が禿げている。
まるでイオナズンを唱えたみたいにそこらじゅうボロボロで、
メラゾーマを使った後みたいに丸く焦げた跡があった。
ジーニアスの近くには、大きくえぐれた地面。

(……あれ?)

その近くにはとても大きな爆発後。粉々になった石片。
その欠片に既視感を覚えたレックスは、欠片のひとつを手に取って確認する。

(このかけらは……間違いない、ばくだんいわだ)


490 :リドル・パーティ  ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:23:53 ID:+tqvkdJU
レックスの元いた世界にいる危険なモンスター。
この欠片は、そのモンスターの欠片と瓜二つだった。

(この荒れ具合、相当大きな戦いだったんだ。
 おまけにばくだんいわまでいて、死者が出ないはずがない。
 プレセアって子やイリヤって子、それに明石薫って子の死体は跡形もなく消えてしまったんだな…)

ばくだんいわの欠片をみてふとレックスは思い出す。

「……そういえば、ばくだんいわの欠片が道具屋で売られてたっけ」

たしかイオラ並の爆発を起こしたはず。
MPも少ない今、使える物はいくらでもあったほうがいい。
そう考えたレックスはばくだんいわの欠片を集め始めた。


  *  *


「これで、いいはずですわね」

無事湖を渡ったベルカナは、地図と名簿を出し、禁止区域と死亡者の確認をする。
禁止区域に関しては間違いないだろうが、死亡者は慌てていたため、少々自信がない。
イエローと丈の仲間以外の人間のことは、仲間を探して、正確な情報を得てからのほうがいいだろう。

「この姿も……解いておいたほうがよさそうですわね……」

明石薫は死ぬまでにずいぶん暴れたのだろう。
あのレッサーヴァンパイアにすら顔を覚えられるくらいなのだ。
この姿のままでいたら、またあらぬ誤解を受けかねない。

(死ぬよりまし、とはこういうときに使う言葉なのでしょうね……)

だが、自身の下半身をさらしたまま歩くのは抵抗を覚える。
命の危険を考えるなら、それは些細な問題、として片付けるべきなのだろうが、そこはそれ。
相当な心の葛藤の末、憂鬱になりながらもシェイプ・チェンジを解き、本来の姿に戻る。

(さて、どうするべきなのでしょう)

イエローを探す。それが一番優先順位の高い行動だ。

再び会うために、イエローにコインを預けた。
渡したコインに対してロケーションを発動する。
だがしかし、今の彼女には発動体がない。
魔法の発動には、失敗の可能性がついてまわる。
朝の時は、おみやげのコインの運気上昇の効果か、失敗することはなかったが、
現在それは、イエローの手元にある。
……結果を言おう。ロケーションは失敗に終わった。

491 :リドル・パーティ  ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:25:30 ID:+tqvkdJU
(……失敗する可能性はありました。ここまでミスがなかっただけましな方です)

その結果をそこそこ冷静に受け止め、再び思考する

(またロケーションを……使うわけにはいきませんわね…)

目が覚めてからここまで来るのに魔法を使いすぎた。
もう一度ロケーションを使おうものならまた倒れてしまう。

それなら、これからどうするか。
ひとまず、お城に向かうことにする。
夜も暗いことだし、生存者は拠点となりうる場所にいるだろう。
イエローでなくとも、他の参加者に出会える可能性は高い。
そこで無理なら、中央部にある施設へと向かおう。
行動方針を決めると、進路を北北東へ定め、森へ進む。


そうしてしばらくすると、声が聞こえてきた。
決して大きい声ではないが、静かな森の中にかすかに響くそれは、誰かの泣き声だ。
声のする方に向かうと、開けた場所が目に入った。

ベルカナは慎重に様子をうかがう。
その広場の惨状に息が詰まりながらも、声の主を探る。

そこにいた人間は3人。
一人は金髪の少年で、周囲に落ちている石の欠片を拾っている。
残る二人は少女で、倒れている…恐らくすでにこと切れている少年のそばにいる。
そのうちの一人は、イエローを襲った子供であった。

(どうしてあの子が仲間を作っているんですの!?)

あの子供はあまり頭が回る子には見えない。
ゲームに乗ったそんな子が、仲間を作れたことにまず驚いた。

単純に、改心したのだろうか。
イエローに説得されてる時も、迷っている節はあった。
あの時は攻撃を続行していたが、子供なだけに考え方をあっさり変えてもおかしくない。

それとも、あの二人は、あの子のもともとの仲間だったのだろうか。
イエローや丈のように、同じ世界から何人も呼び出されている参加者もいるのだ。
だがそれにしては、彼らの服装や身体的特徴はあの子と一致しない。

492 :リドル・パーティ  ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:26:12 ID:+tqvkdJU
推測は推測の域を出ない。

感知魔法を使ってみたところ、イエローを襲った少女と、石の欠片を拾う少年に反応。
(見た目はファイターのようですのに……)
少年が自分と似たような世界にいると考えるなら、この惨状でのこの行動は納得できる。
戦場を見て冷静でいられるのは、見なれているからだ。
石を拾っているのにも、何か意味があるのだろう。
(この少年は旅慣れている、と考えるべきでしょうね)
そういう存在ならば、味方になれば心強い。
だが、不安要素が大きい。

このままここを離れることも考えたが、彼らは目が覚めて初めて会ったまともそうな人間だ。
今は色々な情報が欲しい。
ずっと寝たきりで、ろくな情報を持っていない彼女は、
早急に情報を得るためにも、多少の危険は冒すべきだと判断した。

そして歩み出る。


「少し、お話よろしいでしょうか」


【F−4/森/一日目/夜中】

【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:骨折数箇所、裂傷多数、精神力消耗・極大
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、
    飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心、黙陣の戦弓@サモンナイト3、返響器@ヴァンパイアセイヴァー、
    消毒薬や包帯等
[服装]:入院患者用のパジャマ(上だけ)
[思考]:この子たちは安全なのでしょうか……
第一行動方針:レックス達と情報交換をする。信用できるようなら仲間に加わる
第ニ行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第三行動方針:魔法発動体と服が欲しい。
第四行動方針:仲間集め(イエローと丈の友人の捜索。ただし簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:制限に加え魔法発動体が無い為、攻撃魔法の威力は激減しています。
  葵が死んだことを知りません。
  レベッカ宮本を(フォーセリアの)『レッサー・バンパイア』だと認識しました。飛行は不可能と考えています。


493 :リドル・パーティ  ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:26:58 ID:+tqvkdJU
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:疲労、魔力大消費。
[装備]:ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り2回)
[道具]:基本支給品×2、GIのスペルカード(『交信』×1、『磁力』×1)@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
    ネギの杖、魔力の尽きた凛のペンダント、快速シューズ、クロウカード『駆』、穴が空いたナマコ型寝袋
    木村先生の水着@あずまんが大王、モンスターボール(空)@ポケットモンスター、ばくだんいし×8@ドラゴンクエスト5
    海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り(快速シューズ))@ドラえもん
[思考]:誰…?
第一行動方針:ベルカナと話をする。
第二行動方針:霧の向かったお城の調査。ただし極力無理はしない。
第三行動方針:アルルゥと梨々を守りつつ、レミリアとタバサとさくらを捜す。
第四行動方針:MPが回復したら、不明アイテムの識別をしたい
第五行動方針:余裕があったら、水中を調べてみたい。
第六行動方針:雛苺に対して対抗心。準備が整ったらリベンジする?
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
    アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
    ベッキーは死亡したと考えています。


【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品(食料−1)、クロウカード『泡』@カードキャプターさくら
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:……てき!?
第一行動方針:目の前の状況に対処する(レックスの指示があるまで攻撃はしない)
第二行動方針:レックスについていく。
第三行動方針:レミリアを捜して止める。
第四行動方針:イエローを捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
    ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
    サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
    本能的に、アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。
    ベッキーは死亡したと考えています。
    ジーニアスの方に意識が行っていたため、ベルカナの接近に気付きませんでした


494 :リドル・パーティ  ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:27:39 ID:+tqvkdJU
【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕及び全身各所に亀裂骨折(核鉄で回復中) 。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル +パンジーの花飾り
   :核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金
[道具]:支給品一式
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:うえ!?誰!?
第一行動方針:ベルカナと話をする。
第二行動方針:霧が向かったお城の調査。
第三行動方針:さくらを助ける。そのために、雛苺からさくらを盗む。
第四行動方針:殺し合いに乗ってない、友好的な人を探す。
第五行動方針:双葉かリィンちゃんの友達及び小狼を探す。
[備考]:永沢、イリヤ、ベルフラウを危険人物と認識。薫の事も少し疑っている。
    桜の知り合いの情報を聞いている。
    18時の放送をレックスとアルルゥから聞きました。(但しどこまで正確かは不明)


[備考]あたりにはまだばくだんいし@ドラゴンクエスト5が散乱しています。


アイテム解説
【ばくだんいし@ドラゴンクエスト5】
ばくだんいわの欠片。使うとイオラの効果が出る。
周辺に転がっている欠片は大小さまざまなので、威力がどれほどあるかは不明。


495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 23:28:26 ID:y5bYpQ1i
 

496 : ◆7KR.e180t. :2008/05/17(土) 23:30:02 ID:+tqvkdJU
投下完了。

リドルは、謎って意味です。
……そうですよね?

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 23:35:21 ID:y5bYpQ1i
投下乙です。
これは丁寧な繋ぎ。アイテム回収に、仲間の死の受容に、新たな出会いに……。
一時はヘタレとまで呼ばれた勇者、着々とパーティを整えてますね。
これでベルカナが加われば、ネギの杖を渡して魔法使いも補充?
……いや、それでもやっぱり休養を取りたい情勢ですがw
GJです。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 23:40:46 ID:4MwVuucO
投下乙です。
元マーダー組が対主催筆頭になりそうだw
というか最初から対主催の奴らはもっと頑張れww
何気にレックスが杖持ってますね。話し合いが上手く運べば理想的なパーティーになる予感。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/17(土) 23:48:01 ID:XYsmf65+
投下乙。拾ったアイテム含めていつの間にかレックスパーティーの戦闘力がトップクラスになってるw
ばくだんいしは分配の仕方でいろんな展開に使えそう。いいリサイクルだ。
ベルカナの魔法の失敗も偶然の産物みたいですがいいと思います。
本来確実に成功するものじゃないみたいだからこのへんで失敗しておくのもあり。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 00:45:59 ID:uF4fAmvh
投下乙!
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!
『マーダーから対主催に転職したサラマンダー・レックスが・・・
気が付くと対主催の最大派閥への切符を手に入れた』
な、何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何で元マーダーチームがそんな笑える事態になってるのか判らなかった。
元からいる対主催が疑心暗鬼とか誤殺地獄だとかそ・・・れのせいかw

まあ、長くはないと思うがレックスが一瞬でも対主催の最大派閥の筆頭にでもなったら・・・笑えるw

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 00:48:48 ID:qETVq705
誰か、ベルカナがレックスと会う前に、布を一枚プレゼントしてあげてください。

レックスは王宮育ちだし、特に興味を示さないとは思うけどね。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 00:49:59 ID:Td8UdBGv
妹ゲットしてから凄いな、レックスは

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 01:27:56 ID:A7b6ZgIW
>>501
つ木村先生の水着

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 01:29:33 ID:3JNx+TQz
ぱんつはいてない

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 04:15:39 ID:zyrYmU58
仲間が全員女性ってのも女性キャラの強いDQっぽくていいな、なんかw

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 10:57:05 ID:FCEInbH6
ベルカナの骨折って変身といても大丈夫?

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 12:30:47 ID:NQLeXq0Z
イリヤの追加支給品って落ちてる可能性ありますか?
金糸雀がひっくり返して、ばくだんいわだけでてきましたが、
見ていなかっただけで、落ちている可能性もあるかな、と思い至ったんですが。
もしそうなら、wikiに載せる際、備考欄にそのこと書いてもらった方がいいでしょうか?

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 12:46:29 ID:Td8UdBGv
いやいらないと思うよ。
ばくだん岩と鏡が出てるし。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 12:57:39 ID:7DilDr5b
ひっくり返したってことは中身を一切合切全部ブチまけたってことだし、
そこで気付かないってのはその場にいた連中、どんだけ間抜け揃いだったんだってことになるが。
逆に、そこで目にも留まらないような小さな小さな支給品だったら、それこそもう見つからないように思える。
それを下手に見つけてしまうと、発見者に対する露骨な贔屓、という印象は拭い難いかと。

素直に、ランドセル内のランダム支給品は2個だった、とするのが無難に思えるな。
書き方と展開次第ではもう1個あったことにできなくもないだろうけど……相当に難易度高いよ。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 13:19:34 ID:pPPo81Dc
今のところ、夜で止まってるのは以下のような感じ?
・パタリロ(現目的:弥彦やチアキを探す)
・キルア(現目的:休憩する&太一の墓標を作る)
・ブルー&メロ(現目的:ニケ懐柔)
・ニケ&一休(現目的:ブルー達と合流)

パタは何よりも把握の問題なんだろうな……特に動かしづらい行動方針ではないし。
二人を探したけど見つからなくて、一休みでもいい気はするけど。
キルアも休憩とかで無難に時間を進められそう。
学校組が動かされてないのはまだ慌てるような時間じゃない……か?
グレーテル乱入のおそれがある他は、周りで学校方面に来そうな奴もいない。
(山小屋組残党は南東市街へ行くみたいだし、レックス達は城行きが目的にあるし)

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 13:36:53 ID:NQLeXq0Z
>>509
了解です。修正はなしで。

>>510
パタリロは夜どころか放送も聞いてないです。
未だに時間帯が夕方終了間際です。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 13:40:38 ID:pPPo81Dc
>>511
ハハハ何をおっしゃr


マジだ……(゚Д゚)

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 13:48:03 ID:yrK98y3q
ハーレムルート(表)→レックス
ハーレムルート(裏)→ニケ
ハーレムルート(惨劇)→トマ
こんな図が思い浮かんだ

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 14:06:25 ID:7DilDr5b
>>510
学校組は、千秋が来るかもしれない。
グレーテルと共に夜中の時間枠だから、これらが混じるとなるとかなり長い話になりそう。
その分、慌てて動かさなくてもいい気はする。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 14:06:35 ID:NQLeXq0Z
ハーレムもなにも、もとから男が少ないんだからしょうがない。

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 14:09:28 ID:NQLeXq0Z
>>514
千秋も、後ろからシャナたちが追ってこないことが確定してからじゃないと、
動かしづらい気がします。
このまま何もなかったらシャナ達は千秋を追うことになりそうですし。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 14:19:51 ID:7DilDr5b
>>516
トンネルの入り口は塞がってるし、放置された小狼の死体は事実上の足止めになるだろうし、既に時間枠ズレてるし……
後の展開をある程度縛ることにはなるけど、千秋を動かしてもいいとは思う。

千秋のことも無視できないだろうけど、リリスやニアを無視して市街地を後にするかというと、微妙なんだよね。
その辺の葛藤も含めて、追うとしてもある程度の時間差は出来ると思う。
ま、千秋が真夜中枠まで一気に進んじゃったりすると、行き過ぎだろうけど。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 14:23:46 ID:7DilDr5b
あ、もちろん、千秋とシャナたちだけで予約とって話を進めてもいい。
そっちの可能性も否定しない。念のため。
ただ、シャナたち動く前に千秋動かすのも大丈夫じゃないか、ってだけで。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 14:37:09 ID:Td8UdBGv
パタリロ夕方ってマジかw

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 15:41:15 ID:2gjutPT5
仮に千秋が先に動いてもシャナと弥彦のフォローする準備はある。
追うにしても追わないにしても理由つけるのは簡単だ。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 15:45:37 ID:qETVq705
>>506
シェイプチェンジは解除すれば、変身中の怪我は変身前には引き継がれないから多分大丈夫。
生命力(HPのようなもの)までは回復しないけどね。



522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 15:52:33 ID:NQLeXq0Z
>>519
マジです。一番新しい話では、キルアだけが放送聞きましたが、
パタリロにそういう話は出ていません。
キルアと別れてそれっきりです。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 16:03:35 ID:Td8UdBGv
追うにしても小狼発見するにしても、洞窟の扉は開くんだろうか。
イメージ的に洞窟の扉って頑丈そうだから爆弾でもないとキツくね?
怪盗さんとかピッキングのプロが近くにいればいいけどさ。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 16:31:41 ID:FdSzzgKJ
ピッキングとか出来るキャラって、生き残ってる面子だと梨々の他に誰か居たっけ?

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 16:42:27 ID:2gjutPT5
イヴがナノマシン使えばいけるんじゃないか。
あと鍵の内部構造の把握なら紫穂も。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 16:45:01 ID:551yjf/g
ベルカナが『アンロック』できるね。閂じゃないみたいだし。

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 16:57:22 ID:CUwXlQHT
http://cmonet.s58.xrea.com/upload/src/up1463.jpg

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 17:17:46 ID:OOJ2BR/F
>>524
パタリロも可能

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 17:39:42 ID:vnVENpym
出来たっけ? 殿下は無駄に多芸だな

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 17:44:08 ID:3JNx+TQz
殿下は頭いいのにたまに同音異義語を間違えたりするのが萌え

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 18:07:00 ID:vnVENpym
あの扉を力づくでつぶせそうなのだと、誰が居るかな?
小狼が武装錬金のバルキリースカート使って壊せなかったから、
かなりきつい条件になるけど。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 18:10:57 ID:NQLeXq0Z
キルアは間違いなく可能だと思います。
何しろ16tの扉開けられるくらいだし。
本人のもともとの身体能力は制限が薄いでしょうし。

シャナも制限なしなら突破できるだろうけど、
フレイムヘイズの力は制限対象だろうしなぁ…
力なしでも拳法とかは強いだろうけど、人外の力までは出せないと思う。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 18:12:44 ID:uF4fAmvh
いやいやいや!16tの扉開けられる筋力は十分人外だから!

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 18:19:34 ID:QoTmDNCc
16tってのもかなり序盤の話だしな
その後の修行で筋力も上がってるだろうし、念も使ったらもっと恐ろしいことになる
流石に制限対象だろ

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 18:39:01 ID:2gjutPT5
バルスカで壊せなかったのはアームが一本しかない欠陥状態だったからって解釈もできる。
ただの鉄の扉破るくらいなら結構なキャラができるんじゃないか?
近場にいるキャラならシャナ、キルア、エヴァ、リリスあたり。

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 18:42:53 ID:NQLeXq0Z
あ〜……すみません。
キルアは自分の力だけで、そういう力が出せるから、その制限は薄いだろうなってことです。
もちろん制限はかかるだろうけど、それでも十分扉をつぶせる力はあると思う。

一方のシャナも怪力ですけど、これはフレイムヘイズの力を使ってるからであって、
そういう能力はかなり制限されてるだろうな〜と思ったんです
キルアの念も十分な制限対象でしょうし。

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 18:50:36 ID:Eth1dwVX
パタリロは素で肉体再生や音速移動とかできたけど
全部制限されていたからキルアのパワーもある程度制限されているだろう

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 19:00:20 ID:uF4fAmvh
いいたいことは判るが
制限されても素手で鉄の扉をぶち破れる筋力って・・・いいのかそれ?w

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 19:09:45 ID:7DilDr5b
扉の強度や破れるパワーの有無は、ここで論じることじゃなく「今後の話の都合」で決めていいことじゃないかな。
小狼は完全な暗闇の中だったというハンデもあるし。
あの状況の小狼に不可能で他のキャラに可能、って理由付けはけっこう簡単そう。

あと、シャナが本気で追いかけるなら、扉破るよりも空飛んで山越えて向こうに回る形になる気がする。
そういう異能者の存在は千秋にとっても計算の外だろうしね。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/18(日) 19:59:15 ID:LyhahQeQ
明らかにリリスの殺し方じゃないし、シャナは興味なさそうだしね。

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 03:19:44 ID:DTG4Hylk
小さな女の子の殺し方とも思えないわけだがww 恐るべし、コンチュー丹。
そういや、コンチュー丹の弱点の虫取りアミや殺虫剤も、支給品に出てるんだよな。
殺虫剤はキルアが持ってるけど、虫取りアミはE−3に放置かな。
禁超類は学校でどうなったんだっけ。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 08:20:11 ID:r6p+1KGw
そういえば弱点あったね、あれ。
キルアが色々やっかいな相手だな>千秋

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 08:46:39 ID:IAVQFHWi
転載。

730 名前: ◆CFbj666Xrw[sage] 投稿日:2008/05/19(月) 05:28:04 ID:XuPKVYRU0
予約の延長を申請します。
多分、一週間いっぱいまで使いそう。
こちらに書き込むのは毎度毎度の規制に巻き込まれ中なため。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 09:07:43 ID:omPv1dff
>>521
ベルカナの骨折は薫に変身する前のものだったと思うけど…

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 09:45:25 ID:4OoXlTrj
シャナはフレイムヘイズの能力無しでも、
教授の作ったロボを素手で破壊する描写はアニメであったな

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 11:15:36 ID:s/jzx8zU
>>545シャナの身体能力自体がフレイムヘイズだからこそのものだろ。
存在の力やら自在法やらで筋力強化してるんじゃなかったっけ?
言ってみれば吸血鬼とかホムンクルスとかの分類。
さっき挙がってたキルアの怪力は頭脳派の頭脳みたいもんだから別物。
とわ言え強力過ぎるからマーダーになったりしない限り要制限だろうけど。


547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 13:35:16 ID:YYMAlZzL
>>543
一週間いっぱいってことは土曜までかかるんかな?
超長編になりそうだし、期待。

>>544
ベルカナの体だと大事はなく、明石薫の体だと致命傷って言ってたし、
変身といたら痛みは減ってるんじゃないか?
明石薫の時に応急処置はされてたし、薫のときより健康だと思う

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 19:23:39 ID:15WXaM2h
>>546
シャナもフレイムヘイズになる前から戦闘の英才教育を受けていたんだから、元々の身体能力でも規格外であるはず。
自在法・念能力抜きの力比べでも、キルアに近いレベルであってもおかしくはないんじゃないかな。

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/19(月) 19:39:50 ID:HWJYcGRx
制限議論は泥沼になりやすいから程々に
要はロワが崩壊せず話がうまく回ればいいんだ
どうしても気になるならしたらばの質問スレで議論すれば流されないからオススメ

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 12:21:16 ID:N6nTYKD+
北東大乱闘の死者予想でもするか?
誰が何人死ぬかまったく予想がつかないんだが(

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 12:33:47 ID:dh6kyH7H
そういうのはやらない方がいいと思う

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 12:40:08 ID:OP7wnZhI
制限取れたらシャナが最強?
ジェダとか封絶で瞬殺出来るんじゃ?
シャナ生存させるなら、ジェダの協力者とかなんとか理由付けて
フレイムヘイズ出さないとシャナの死亡が確定するような……

パタリロはどうしようも無いか……
今の様子だと空気と化して生き残りそうだが。
真っ向から戦う気無いだろうし。

レックスは制限取れても
死体が無いと蘇生出来ないとか時間経ってる奴は無理とか制限付ければいけるのかな?
死んでから時間経ってる死体にザオリクしたらスミス誕生とか……



553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 12:53:57 ID:N6nTYKD+
ぶっちゃけ封絶だけあれば最強だよな(

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 12:59:54 ID:o100Whbc
とりあえずね……可能性の幅を探るのも、選んだ解釈に説得力を持たせるのも、書き手の腕の内なんだわ。

するだけ不毛、というかマイナスが強い「議論」……議論にすらなりえてない話が最近多すぎる気がするよ。
結論なんて出るわけないし、仮に出たとしても決して話が面白くなるわけじゃないという。
牽制にしても、どこ向いてるかも分からない、やってる側にもコントロールできてない牽制。
これは、有害なだけだよ。

ま、あんまり水は差したくないんだけどね。あまりにも目に余ったから。
それで面白くなると思うなら、ここで言わずに、作品にしようよ。作中で検討させてみようよ。

555 : ◆M42qaoJlNA :2008/05/20(火) 13:22:03 ID:Q+wWZA9W
大作が投下される前に。
エヴァ、リリス、グリーン、シャナ、弥彦、パタリロ予約します。

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 13:23:06 ID:HYN/GRZC
パタキター

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 13:25:10 ID:O6MKDFIT
パタも書き手氏もお久しぶりだw 期待!

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 13:41:01 ID:wCX1LP19
お、こっちも集合とは
書き手さんもお久しぶり、楽しみにしています

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 13:46:44 ID:61FhQo0O
殿下チョウ期待

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 13:48:10 ID:+jpkrxhl
期待!
南西のニアキルア以外のメンツが集結か!楽しみ

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 14:44:46 ID:N6nTYKD+
キルアは動きなしか…
寝てんのかな?
ともあれ楽しみ

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/20(火) 22:43:51 ID:tjRFAAa2
今気づいたけど、北東ってデバイスも全部集合してますね。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 01:10:29 ID:+Z3wWbt6
レイジングハートにバルディッシュ、グラーフアイゼンにリインII……
ホントだ。S2Uはぶっ壊れたから残ったデバイス大集合だ。

564 : ◆sUD0pkyYlo :2008/05/21(水) 01:46:16 ID:fNvhJ8EL
メロ、ブルー、ニケ、一休、グレーテル、千秋  以上6名予約します。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 01:50:43 ID:JMOvUXP4
これで今動かせるパートのほとんどが埋まったなー。期待。


566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 02:00:45 ID:BaU5T0cU
学校組と危険な少女たちktkr
しかし女子怖すぎるだろこのメンツw ニケのために線香用意しとくか…

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 02:55:30 ID:E8nV4hWr
現在の予約状況を整理してみた

予約済 27/42
5/17予約(延長申請済み・5/24まで)
 ◆CFbj666Xrw 氏:ヴィクトリア、レミリア、トリエラ、ククリ、
             ひまわり、リルル、金糸雀、小太郎、のび太、
             タバサ、蒼星石、ミミ、雛苺、桜、イエロー

5/20予約
 ◆M42qaoJlNA 氏:エヴァ、リリス、グリーン、シャナ、弥彦、パタリロ

5/21予約
 ◆sUD0pkyYlo 氏:メロ、ブルー、ニケ、一休、グレーテル、千秋


未予約 15/42
 夜   :キルア
 夜中  :アルルゥ、インデックス、トマ、ニア、ベルカナ、梨々、リンク、レックス、レベッカ
 真夜中:アリサ、イヴ、紫穂、なのは、ヴィータ


キルアが若干遅れ気味も孤立してるので単独で動かせるか


568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 03:10:57 ID:ZmvSUMHn
>>564
え、これほとんどマーダー……怖すぎるw期待。
>>567
まとめ乙。
キルアはまあ放置してても休憩に出来るから大丈夫じゃない?
それよりパタリロが動いてくれるみたいでよかったw
夜中組:レックス組、トマ組、リンク組
真夜中:アリサ、イヴ、なのは、ヴィータ組
夜中組はセットばっかりだな。


569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 03:15:02 ID:ZmvSUMHn
あ、ニアを忘れてた。こいつもどうとでもなる場所にいていいなw

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 04:30:54 ID:GuOBv8l0
>>564
その面子って・・・ニケ逃げろおお!
味方は事態悪化式変態小坊主だけで残り全てマーダーとかもう…w

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 05:44:58 ID:f6Vp4cs7
ニケ乙
リンクやレックスがちゃんと後を継いでくれるさ。


572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 09:02:38 ID:QwnSiWdt
ニアの時みたいに類い希なる強運を発揮して生き延びてくれる……!
まぁ、退場したときのために葬式の準備はしておくか。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 09:59:00 ID:Ck/rdMsw
囲まれすぎて逆に生存フラグに見えなくもないw
でも人外手前のグレーテルがいるのがやばいなwニケがいなかったら他マーダーは対抗手段がないだろ

北東街、中央、南西街の予約が一気に入って昨日からwktkしっぱなしだw

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 12:32:53 ID:Z/18akGd
一応ニケもそれなりには強いんだよな
とは言え肝心のキラキラが役立たずになってるし、
純粋な身体能力でグレーテルに勝つのはきつそうだ

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 12:45:41 ID:YrkXPfBz
全員マーダーで一休は実質マーダー。
こんな状況で生き残るなんて不可能だ(
勇者一号の追悼式会場作っとかなきゃな。
LSロワの清浄剤(ギャグ的意味で)が散るのは惜しいが。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 14:25:45 ID:v7JfbZlB
一休が実質マーダーってどうして?
アイツは何にも方針決められずに、目の前にある状況に反応してるだけだと思ってたが。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 14:31:20 ID:mJbvIFuU
マーダーというよりトラブル発生機

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 14:37:19 ID:kHKNZR3r
メロだって一応は対主催スタンスなんだぜw

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 15:19:20 ID:YrkXPfBz
出会った人間全員が危険視している存在なんて、マーダーみたいなもんだろ

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 15:27:12 ID:uophyOjb
>>578
参加者の隙を見つけては殺していこうとしてるのに、対主催
って言うのは、ご褒美システムのお陰だな。
パタリロ様様だ。

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 19:20:01 ID:Ck/rdMsw
ご褒美システムはLSに良くあってるよなー
導入された時は追加アイテム出せるのかーぐらいにしか思ってなかったけど、なのはさんの選択にはぞくぞくした。

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/21(水) 23:38:43 ID:YYMxFjDb
でもそれで助かった小狼あっさり殺されたし…
ほんと、救われない(

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/22(木) 00:34:57 ID:v98gE6fa
それがバトルロワイヤルですよ。
LSロワは何か決意したらすぐ折られるからなぁw
ドS聖人達の名は伊達じゃないです。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/22(木) 00:49:34 ID:3ru5C2P4
子供同士の戦いのはずなのに、大人たちより絶望まみれってどうなの(

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/22(木) 01:04:42 ID:DVrRgdsz
ご褒美Get
 なのは1 治療  (小狼)
 なのは2 支給品(胡蝶夢丸セット・エルフの飲み薬・ゴロンの服)
 イヴ     治療  (ブルー)
 イリヤ   支給品(浄玻璃の鏡・ばくだんいわ)
 千秋    支給品(不明1〜3個)

リーチ
 トリエラ、雛苺、金糸雀

ご褒美システム。まだ、情報を貰ったキャラはいないんだよなぁ


586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/22(木) 01:12:07 ID:3ru5C2P4
リーチの人全員北東!

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/22(木) 09:21:00 ID:gbXTm5M1
いろいろと大集合だな、北東。
シャナの標的にデバイスにリーチの人

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/22(木) 18:49:13 ID:7hrmeoxR
久しぶりに来たら予約が複数とは
期待してます

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 00:41:46 ID:0GvO2cwf
転載

762 名前: ◆M42qaoJlNA[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 00:37:41 ID:8jW2dQu.0
スレが見つからないのでこちらで。

南東組の予約延長を申請します。
殿下より何より戦闘シーンが一番の鬼門orz

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 00:58:32 ID:jX7ByvTf
転載

762 名前: ◆M42qaoJlNA[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 00:37:41 ID:8jW2dQu.0
スレが見つからないのでこちらで。

南東組の予約延長を申請します。
殿下より何より戦闘シーンが一番の鬼門orz

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 01:20:04 ID:vpdOCSEn
戦闘シーンがあるって分かっただけで満足だぜ
久しぶりに楽しい週末になりそうだ

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 02:55:04 ID:9L0gB5wf
俺もだ。こんなにwktkする週末はホント久しぶり。

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 12:32:00 ID:NmzivVM0
非常にwktkな週末ではあるが、
どんだけ死者が出るのかとおもうとgkbrなんだな。
死者が出ずに真夜中までいった北西部はある意味安心だが。
学校組の移動方向によってはレックス組と遭遇するし、
南東部の首輪解除の最後の希望は情報交換によってはざわめきだす。

今が夜って嘘だよな?
昼間より騒がしいじゃないか。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 12:40:00 ID:6FO3i9q1
よい子は寝てろってw

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 18:23:20 ID:owvED79+
予約分が投下されたら放送まで一気に近づきそうだな。
マーダー密集地みたいな場所もあるけど、意外と対主催有利に進んでない?
トマとレベッカは魔法と機械?のスペシャリストだし上手く行けば首輪解析がかなり進みそうだ。
レックスは両手に花のくせに上手く進めば更にハーレム化するかもしれないし。
リンク組は誰と会えるかで分からないけどw
キルアは蟻編のゴンっぽいな。冷静に止めてくれる人(蟻編のキルアみたいな)がいればいいんだが…

半数以上予約されてて凄いなw

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 18:50:56 ID:tTJ+oJSx
優位かは分からないけど、ようやく建て直されつつあるか…?って印象はあるかな。
それだけ放送前の惨劇ラッシュが壮絶なものだったということで。

とはいえ、週末の投下でまたひっくり返りそうな気もするけど

597 : ◆sUD0pkyYlo :2008/05/23(金) 20:29:47 ID:NUmOYkE/
余裕のあるうちに、報告しておきます。
推敲の時間も計算すると、72時間ではちょっとキツいです。延長宣言させて下さい。

ただ、24日の1時2時という時間までの投下がキツい、というだけで、延長期限をフルに使う予定はありません。
たぶん明日の夜には投下できる状態になると思います。以上報告までに。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/23(金) 20:36:55 ID:wCPjwrgu
報告乙。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 11:23:55 ID:+eupEOTa
ヒャア がまんできねぇ、土曜日だ!
期待でwktk状態がとまらない。何時に投下が来ても支援できるぜ!

>>597報告乙です。ゆっくり推敲なさってください

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 12:30:56 ID:qR/WIKj1
>>585
イリヤの支給品後一つあったような。

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 12:44:07 ID:+eupEOTa
>>600
>>507-509

ところで、今日の投下分でスレ使い切ってしまうことはない……よな?
あと200kbくらいあるし、大丈夫な気はするが一応。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 12:47:48 ID:jHAaYMD8
一休とニケの(別の意味で)最狂ペアの活躍に期待。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 12:56:57 ID:ieVPglBp
>>601
大丈夫だとは思う。が、備えあれば憂いなしだよな!
ハハッ、支援もスレ立てもいつでもいけるぜ!
多分夜までに俺のID変わっちゃうけど。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 13:16:40 ID:Y+uoORkW
じゃあ俺立ててこようか?

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 13:30:49 ID:ieVPglBp
せめて一つ二つ投下があってからにしようw
さすがにまだ早いにもほどがあるw
まあ、容量やばそうなら投下前に書き手さんが言ってくれるでしょう。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 14:43:38 ID:Y+uoORkW
そうか
じゃあまあ、準備はしとこうかな

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 14:44:12 ID:QMbzB+2+
みんな気が早すぎw
という俺もずっと楽しみにしてたんだけど。
支援は任せてくれ

608 : ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:39:54 ID:62l1/TBB
予約していた学校組+α、投下します。

609 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:40:48 ID:62l1/TBB

……しばらくの間、無言でペンを走らせていた彼は、そして彼女の方をロクに見ずに「それ」を差し出した。

「……メロ、これは?」
「これまでに俺が考えた仮説を、簡単にまとめておいた。読んでおけ。
 俺はちょっとその辺を回って、お前が着る服を探してくる。
 いくら色気を武器にすると言っても、そんなあからさまでは逆効果だ。風邪でも引かれたら困るしな」

薄闇に包まれた、体育館。
メロがブルーに渡した紙に書き殴っておいたのは、これまでに考えていたいくつかの仮説。
ジェダの性格。ジェダの部下の貧弱さ。首輪の盗聴機能。その他もろもろの考察。
ブルーはどちらかと言えば頭で戦うタイプの人間らしい。ならば、その頭の回転の程を見定めておきたい。
そのための、これは一種の試験だった。

真剣な表情で読み始める彼女に、「何か付け加えることがあったら後で言え」と命じ、彼はその場を離れる。
そのまま体育館の隅にある、更衣室などがある一角に足を向けて……
ある程度距離が離れたのを見計らってか、彼の頭上で小さな笑い声が上がった。

「……ケケケッ。ラシクナイゼ、メロ」
「何がだ」
「トボケルナヨ。アノ女ノ胸、思イッキリ見テタダロ?
 惚レタナラ、ヤッチマエヨ。キットアイツモ拒マナイゼ。ケケケケッ!」

自動人形の嘲るような笑い声。
メロが「頑張って」隠していた仕草を指摘する声。
全くよく見ている奴だ。チャチャゼロの観察眼に、メロは小さく嘆息する。
廊下を曲がり、ブルーから直接見えない位置に来たことを確認すると、彼は問い掛けた。

「チャチャゼロ。単刀直入に聞きたいことがある」
「ナンダ? 改マッテヨ?」
「俺があのブルーから、何らかの催眠術……もしくは、『魔法』をかけられた可能性はあるか?
 俺自身には自覚がないんだが、お前から見て、そういう仕草や行動がなかったか?」
「イイヤ、ナカッタゼ? ナンダ、何カ変ナトコロデモアルノカ?」
「まあな。となると、残る可能性は……」

最も懸念されていた可能性は排除された。そうなると、残された可能性はそう多くない。
メロは素早く自分の荷物を漁り、再確認……そして思わず舌打ち。

「やられた。あの自称『探偵』の仕業か」

荷物の中の、ペットボトル。
さっき飲み干した1本の他に……口を開いた跡のあるものが、もう1本。
メロは己の迂闊さを、思わず呪う。

「……チャチャゼロ。『魔法』絡みで、本物の『媚薬』というのは存在するか? 『惚れ薬』でもいい」
「ン? ドッチモアルゼ。『魔法使い』ノ社会ジャ違法ダガナ、ソレダケニ効果モ テキメンダ」

チャチャゼロは答える。彼女たちの世界においては、『惚れ薬』も現実のもの。
その売買は表沙汰に出来ないものだが、逆に言えば、少し闇に潜れば簡単に手に入るということでもある。
くそっ、ということはあの『探偵』め。死んでからも俺に迷惑をかける気か――!
メロは小さく毒づくと、状況の整理も兼ねて説明を始める。


610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:41:57 ID:lAlE8GEL
 

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:42:02 ID:EcMdXP/8
支援

612 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:42:12 ID:62l1/TBB

「ついさっき、のことだ……俺が水を飲んでいたのは、覚えているか?」
「アア。イイ飲ミップリダッタナー」
「どうやらそこに、何か混じってたらしい。それ以降、ブルーのことが不自然に気になって、仕方がない」

メロも生物学的には男だ。同性愛の趣味があるわけでもないし、性的に不能なわけでもない。
ただ、弁えているだけだ。
理性の力を備えているだけだ。
名探偵『L』の後継者に相応しい自制心を、持っているだけだ。
必要とあれば、独身女のシャワールームに潜むくらいのことはする。
普段なら、女の裸程度では眉1つ動かさない自信がある。
だが、今の彼は……。

メロは、自分が普通の状態ではなくなっていると自覚する。
ブルーのことが異常に気になっている自分。
ブルーが曝け出してみせた胸が、気になって何度も思い出してしまう自分。
それは、惚れたとか気に入ったとかいう話では断じてない。
明らかに、不自然な力が働いている。

「たぶん、俺が間違えて飲んでしまったのは、あの『探偵』を自称していたガキが持っていた水だ。
 元々、誰かに飲ませて支配するつもりで、媚薬の類を混ぜていたんだろう。全くとんだ『探偵』様だ」
「戦闘力ハ無イクセニ、悪知恵ダケハ回ル奴ダッタシナー」

メロだからこそ、異変を自覚できたと言えるのかもしれない。
普段から自制心が弱い者なら、変化に気付くことも出来なかっただろう。

「これが、魔法関係の薬だとして……どれくらい効果が続くと思う?」
「ワカンネーナ。タダ、何日モ続クヨウナノハ珍シイゼ。セイゼイ数時間ッテトコカナ」

わずか数時間――だが、その間が怖い。
今のメロは、理性でなく感情や衝動で動きかねない。
下手をすれば、ブルーを守ろうと無茶な行動を取る恐れさえある。
今はこうして離れているから大丈夫だが、いざ目の前にしてしまえば……。
利用するつもりのブルーを庇って怪我でもしたら、あるいは死んだりしたら、笑い話にもならない。

「お前に頼むのも気が引けるが……とりあえず、俺が妙な行動を取りそうになったら、それとなく注意してくれ」
「ケケケケッ! 俺ハ全然気ニシナイケドナ。テカ、ヤッチマエヨ」
「別にお前に気を使ってるわけじゃない。大事な所で判断ミスを起こすのが怖いだけだ」

ともかく、今は服の確保が先決だ。
あんなに肌を露出した格好で傍に居られるのは、困る。
そしてメロは体育館付属の更衣室のロッカーを片端からこじ開けてみて……思わず、絶句した。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:42:14 ID:+eupEOTa
支援

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:42:46 ID:yVCGbULY
 

615 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:42:53 ID:62l1/TBB


      ※     ※     ※


「……『ポケモン、あるいはそれに類する存在』、か」
「そう。メロの推理が正しいなら、そういう手段で人手不足を補う必要があると思うの」

シュルリ――体育館の薄暗がりの中に、衣擦れの音が響く。
更衣室に案内されるでもなく、体育館の片隅で着替えを強要されたブルーは、それでも素直にメロに従う。
恥らうでもなく、むしろ見せ付けるようにして、ボロ布寸前のスカートを脱ぎ捨てる。

「ロケット団みたいな発想で、イヤなんだけどね。
 でも、あのジェダなら、そういうことやってもおかしくないと思う」
「人間の言葉をある程度理解できる、人間よりは知性に劣る存在の利用、か……」

メモに補足的に書き足されたブルーの考察に眼を通しながら、メロは頷く。
半裸のブルーが渡された衣服……いや、「コスチューム」に足を通しているが、そちらを見ようともしない。
その視線を逸らす様がおかしいのか、ブルーは思わずクスリと笑ってしまう。

「……どうかしたか?」
「いいえ、別に。それよりも……正直、私の知ってる知識だけじゃ、相当面倒くさいはずなのよね。
 ポケモンの捕獲から、訓練から、彼らを受け持つトレーナーの確保から……。
 ただ、ここには色んな変なものがあるようだから。
 トレーナーがつきっきりでいなくても扱える方法が、あるのかもしれない。
 あるいは、ポケモンじゃなくて、『似たような別の存在』を使っているのかもしれない。
 チャチャゼロの知らない『魔法』があるように、私の知らない『ポケモン風の生き物』がいてもおかしくないわ。
 実際、私は最初チャチャゼロのことをポケモンだと勘違いしたわけだし」
「…………」

股間の布地を引っ張って調整し、長い袖に腕を通しながらブルーは補足を加える。
メロの仮説を元に、「何か付け加えることはないか」と言われて頭を絞った結果だ。
何しろ無価値と判断されれば殺されかねないだけに、ブルーも必死である。

部下の数にも人材にも乏しいと思われる、ジェダ側の内情。
しかし実際にこれだけの状況を作り上げ運営していくとなると、「部下がいません」では済まされない。
細々した雑用も発生するし、ルーチン的な仕事も出てくるはずだ。
ジェダを補い、支える存在が必要になる。
それが、『ポケモン』。あるいは、『ポケモンに似た何か』。
それこそ――目の前にいるチャチャゼロの『同類』がジェダの傍らで作業を担っていてもおかしくない。
ブルーの指摘に、メロの頭上にいる人形が頷く。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:42:57 ID:+eupEOTa
支援2

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:43:09 ID:lAlE8GEL
 

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:43:36 ID:+eupEOTa
支援3

619 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:43:52 ID:62l1/TBB

「確カニ、高位ノ術者ヤ錬金術師ガ作ッタ『自動人形(オートマータ)』ナラ可能ダナ。
 俺ノヨウニ 主体性ヲ持ッテル奴ハ珍シイケドヨ、『メイド』ミタイナ仕事ナラ、十分デキルシナ」
「ポケモンに自動人形、それに『似たようなもの』か……なるほど、考えておこう」
「自動人形ってのはよく分からないけど、ポケモンなら私の専門だしね。もしそうなら、力になれるわ。
 ……さて、着替え終了。もうこっち見ても大丈夫よ♪」

ブルーの悪戯っぽい囁きに、メロはハッと顔を挙げて……慌てて背ける。ブルーは思わずニヤリと微笑む。
彼女が身に纏っていたのは――レオタード。
新体操で使う、身体に密着したレオタードだった。
この体育館の更衣室でほぼ唯一見つかったという、女物の服。
新体操部でも抱えていたのだろうか。それにしても普通の体操服の1枚くらい置いておいて良さそうなもの。
深く切れ込んだハイレグの股間、身体に密着し浮かび上がったボディライン、ややキツそうな胸回り。
確かにさっきまでと比べれば肌の露出は少なくなったが、扇情的ということでは大差ない。
フワリ、と一緒に用意されていたジャージ(の上だけ)を羽織り、ブルーはメロを見やる。

「あ、それと、昼間に光子朗って子が言ってたことを、思いだせる限りメモしておいたわ。
 工場についての考えとか、役に立つかどうか分からないけど……あとで読んでおいてね、メロ♪」
「あ、ああ……そ、そうさせてもらおう……」

ブルーの笑顔に対し、微妙に視線を揺らし赤面するメロ。
この反応、この対応……間違いない。
メロは、ブルーに惚れている。何だか知らないが、急に、露骨に、惚れている。
自覚があるかどうかは知らないが、ブルーのことが気になって仕方ないらしい。
ならばこのことは、利用できる。ブルーが生き残るために利用できる。
全ての風は、ブルーにとって都合のいい方向に向かって吹いている――!

そんなブルーの高揚感は、しかし次の瞬間、粉々に打ち砕かれることになる。
体育館の入り口から、場の空気を全く読んでいない大声が上げられたのだ。

「おーい、メロ! 手を貸してくれ!
 イヴらしい子は見つからなかったけど、怪我人がいる! 変態だけど!」


      ※     ※     ※



620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:44:15 ID:yVCGbULY
 

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:44:16 ID:lAlE8GEL
 

622 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:44:26 ID:62l1/TBB

学校を離れて、神社に戻ろう――
それが一休を連れてきたニケを見た、メロの判断だった。
イヴを諦めきれず必死に食い下がるブルーに、メロは淡々と自分の推理と考えを説明する。

ニケの話では、散々探しても出てきたのはこの坊主1人きり。
しかし、一休とイヴが普通に交戦していた所で建物が崩れたのなら、ほぼ同じ場所から見つかるはずだ。
それが見つからなかったということは、少々特殊な状況を想定した方がいい。

例えば、あの爆発の勢いで、イヴの身体が建物の外に吹き飛ばされた場合―ー
だが、この場合は探索は困難だろう。校庭の方にその姿が無かった以上、深い森の方に飛ばされたはず。
この夜の闇の中、手掛かりすらない状況で探し回っても、見つかるとは思えない。
見つかったとしても、それだけ派手に吹き飛ばされて果たして生きているかどうか。

これよりももう少し希望の持てる仮説を考えるなら、「何らかのアイテムの力で遠くに転移した」可能性がある。
それこそ、ブルーとイヴがこの学校に戻ってきた時と同じ要領だ。
坊主の側が使ったのか、それともイヴが緊急脱出の手段として使ったのか、それは分からないが……。

「……そうよ! イヴは『左遷』のカードを持ってたはず!
 きっと他にいい方法がなくって、何か一休だけを爆発に巻き込む工夫をして避難したのよ!」
「それならいいんだがな」

嬉々として希望的観測に飛びついたブルーを冷めた目で見ながら、メロは推理を紡ぎ続ける。
ともかく、現状では情報が足りない。
乏しい情報でああでもない、こうでもないと言い続けても時間の無駄でしかない。
だから……詳しい事情は、「当事者」から聞き出せばいい。
強引にでも、聞き出せばいい。

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:44:44 ID:+eupEOTa
支援4

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:45:09 ID:yVCGbULY
 

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:45:24 ID:lAlE8GEL
 

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:45:42 ID:+eupEOTa
支援5

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:45:47 ID:yVCGbULY
 

628 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:45:49 ID:62l1/TBB

「こいつが……一休が、素直にこっちの質問に答えるとでも思うの?」
「なに、軽く生爪の1枚でも剥してやれば、すぐにペラペラと歌い出すさ」
「うわっ、エグ……! も、もうちょっとこう、穏やかな方法をですねェ……」
「逆にそれでも口を割らないようなら、煽てようと何しようと無駄だろう。
 割ける時間が限られてる状況では、古典的な拷問が一番確実で早い」

メロは事も無げにその恐ろしい意見を口にする。
一休が目が覚めるのを待って、拷問にかける。
痛めつけて揺さぶって、あの爆発の前後、イヴがどうなったのかを洗いざらい吐かせる――
人間、痛みの前には素直になるものだ。
仮に中途半端な嘘をつかれたとしても、マフィア仕込みの尋問術・拷問術があれば簡単に看破できる。
仮に一休が強情で最後まで黙秘を通されたとしても、時間の浪費は最低限に抑えられる……。
メロはそう判断する。
イヴの行方を捜すとしても、情報を引き出し、ある程度範囲を絞り込んでからにすべきだろう。

「でも、何で神社まで行くの? 今すぐここでするんじゃダメなの?」
「迂闊に悲鳴でも上げられてみろ。殺し合いに乗った奴に聞きつけられたら、面倒なことになる。
 せめてこちらにも人数と戦力が必要だ。幸い、神社に戻れば留守番をしている連中がいる。
 帰ったら建物も調べなおそう。地下室か何かがあれば、尋問するのに丁度いいしな」

痴女のような格好をした少女と、見るからに酷い火傷を負っていた少女。
メロの知る「神社で留守番をしているはずの2人」に、さほどの戦力は期待できない。
けれども、見張り役くらいにはなる。
最悪の場合、メロ自身の安全を図るための「盾」にはなる。
流石にその辺の真意は伏せつつも、メロは2人を説き伏せ、説得して……最後には、納得させた。

ただ、神社に引き返す前に、やっておくべきことはあった。
万が一移動中に目を覚まされた時に備え、体育倉庫で見つけた縄跳びの縄で一休を縛っておくこと。
瓦礫撤去作業で傷ついたニケの手などに応急処置をしておくこと。
一休が持っていた持ち物をチェックし直し、分けておくこと。

「……この毒薬の類は、ライターと一緒に俺が預かっておこう。使いどころが大事そうだからな」
「あら、モンスターボールじゃない! ということは、ポケモンも支給されてたりするのかな……?
 こっちの石は、『サモナイト石』……すぐにボールに戻っちゃうポケモンみたいなものかしら?」
「ちょ、ちょっと待てぇぇぇ! 俺の取り分が何もないぞ! 一番働いたのに!」
「ああ、なら残りは全部お前が持ってていいぞ。その本とか、濡れた服とかな」
「いらねぇぇぇぇぇぇぇぇ!
 ……って、この『剣』とかいうカード、『光』のカードと同じようなもんか。まあ、これだけでも……」

と、こんなやり取りがあった後、彼らは体育館を出て歩き出した。
一休に嗅がされた薬がまだ効いているのか、足取りの覚束ないレオタード姿のブルー。それを支えるメロ。
そして、グルグル巻きに縛られた一休を担いだニケ。
すぐに彼は不平を口にする。

「……やっぱり割りに合わねぇぇぇぇぇ! なんでお前がそっちなんだぁぁぁぁ!」
「五月蝿い。怪我をしてると言っただろう。怪我人を無理やり連れてきたお前が悪い」
「うふふ、ごめんね、ニケ君♪ 神社に着いたら、疲れた身体をマッサージしてあげる♪」
「おおっ!?」
「……ケケケッ! メロ、嫉妬スンナヨ!?」
「誰が、嫉妬してるだと!? チャチャゼロ、お前は少し黙って……」

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:45:59 ID:lAlE8GEL
 

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:46:15 ID:+eupEOTa
支援6

631 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:46:30 ID:62l1/TBB

  ―――― タ ァ ー ン 。

それは、唐突だった。
暗がりを歩く3人(と1体)は、歩みを止める。
何かが破裂するような音。闇を切り裂く甲高い音。
聞こえてきたのは彼らの進行方向――つまり、神社の方角。
咄嗟にその音の意味するところの分からぬニケをよそに、メロとブルーは顔を見合わせる。

「メロ、今のって……」
「ああ……銃声だ。たぶん拳銃。距離から考えても、神社のあたりだ。誰か死んだか?」
「戦いなのか!?」

インデックスたちに危機が迫っているなら、助けにいかねばならない。
今すぐにでも駆け出していきそうなニケ、そして浮かない顔で思案するメロとブルー。
3人は、そして、その銃声に……




【D−4/学校の西側/1日目/夜中】

【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:軽い打ち身と掠り傷。顔に無数の殴打傷。左手の小指と薬指欠損。
    左肩に刺傷(殆ど感覚がないが無茶をすれば何とか動く程度)(以上は全て応急処置済)
    弱い催淫効果の影響で、ブルーのことが理屈抜きで気になっている
[装備]:賢者のローブ@ドラクエX(上半身裸)、バット、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
[道具]:基本支給品×2(ランドセルは青・食料と水を少し減)、リリスの食料、
   ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(やや不調)
   バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL、
   蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン、救急箱
   エルルゥの薬箱の中身(カプマゥの煎薬(残数3)、 ネコンの香煙(残数1)、
         紅皇バチの蜜蝋(残数2)) @うたわれるもの 、100円ライター
[思考]:今の銃声は……!
第一行動方針:銃声に警戒。
第二行動方針:神社に行ってニケの仲間たちと合流、安全を確保した上で一休の尋問(拷問)をする。
第三行動方針:ブルーによるニケ懐柔のサポートをする。
第四行動方針:『ご褒美』の権利を獲得し、QBを呼び出し、情報を得た上で殺してジェダを困らせる。
第五行動方針:どうでもいいが板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。

[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
 バカルディは、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
 「リリスが飲み掛けの飲料水」を飲みました。
 弱い催淫効果が効き始めました。ブルーのことが理屈抜きに気になって仕方ないようです。
 ブルーが絡むことについて、理屈でなく衝動で行動してしまう恐れがあります。本人も自覚しています。
 ブルーを通して、「ブルーが聞いた光子朗の考察」の一部を知りました。


632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:46:58 ID:v4cSwKD/
 

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:47:10 ID:yVCGbULY
 

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:47:10 ID:+eupEOTa
支援7

635 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:47:13 ID:62l1/TBB

【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に骨折、打撲、擦過傷等多数(以上応急処置済み)
[服装]:新体操で使うレオタードに、ジャージの上だけを羽織った格好
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式×3(食料、水分少し減)、
     年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、チョークぎっしりの薬箱、
     Lのお面@DEATH NOTE、マジックバタフライ@MOTHER2、
    シャインセイバー(サモナイト石・無)@サモンナイト3、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL
[思考]:今の銃声って……!?
第一行動方針:銃声が気になる。
第二行動方針:メロとニケを女の武器でもなんでも使って懐柔する。
第三行動方針:とりあえずメロに従いメロを利用する。
第四行動方針:一休からイヴについての詳しい話を聞きだしたい。尋問が終わったら機を見て殺す。
第五行動方針:イヴと合流できてまだ利用価値があるようなら、上手く利用する
第六行動方針:グリーン、イエローのことが(上の行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:生き残るためには手段を選ばない。元の世界へ生きて帰還する(手段は問わない)
[備考]:
 イヴの心変わりに気付いていません。イヴがGIのカードを使って脱出した可能性に思い至りました。
 頑張って光子朗の考察内容を思い出しました。どの程度思い出したのかは後続の書き手さんに任せます。
 メロの考察を知りました。メロが自分に「惚れかけて」いるらしいことに勘付いています。

[備考]:ワブアブの粉の効果は、実際にはもうほとんど消えましたが、
    メロの篭絡を狙って「まだ身体に力が入らないフリ」をして肩を借りて歩いている状態です。


【ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:すけべ大魔神LV.8、魔力大消費、中程度の疲労、左肩に切り傷あり、言い知れぬ喪失感、
    一休さんを背中に背負っている
[装備]:スペクタルズ×8@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、クロウカード『光』『剣』@CCさくら、 コエカタマリン(残3回分)@ドラえもん、
    メタルイーターMX(弾切れ)@とある魔術の禁書目録
    一休さんの体操着袋(教科書数冊、チョーク数本、濡れた着物と体操服)
[思考]:
第一行動方針:銃声が気になる。インデックスたちがピンチならすぐに駆けつけないと!
第二行動方針:坊主(一休)を神社に連れて行き、メロに情報を引き出してもらう(ただ拷問にはヒキ気味)。
第三行動方針:神社に戻ってインデックスらと再会し、学校についての情報等を伝える
第四行動方針:自分の仲間となのは&エヴァの友人を探すため、情報を集める
第五行動方針:もし、なのはに会ったらちゃんと謝る
第六動方針:余裕があれば改めてイヴの捜索。
基本行動方針:とりあえずラスボスを倒す。その過程で女の子の仲間が増えればいいッスねぐへへ


636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:47:14 ID:lAlE8GEL
 

637 :色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:48:03 ID:62l1/TBB

そして――その場には、もう1人。
冷静に頭脳を……「とんち」を巡らせる者がいた。

(さて、これからどうしたものでしょうか……)

一休は「気絶したふり」を続けながら、状況を冷静に判断する。
そう、気絶したふり。彼はしばらく前から、意識を取り戻していた。
取り戻していたのだが……言い争っていた周囲の人々は、そんな彼の変化にまだ気付いていない。

手持ちの道具は……ほとんど全て奪われてしまったようだ。
体は……命に関わるような怪我はなし。御仏の御加護に深く感謝。
ただし、両腕は罪人のように縛られて、動かすことはできない。
少し時間をかければ縄を緩めて抜け出せるかもしれないが、確実に周りの人々に気付かれるだろう。
両足は縛られていないので「歩く」ことはできそうだが、怪我のせいもあって「走る」ことは出来そうにない。

さて、この状況で、どうするべきか。
薄目を開けて確認した限りでは、危険人物であるブルーを確認。
さらには、拷問とかいう恐ろしげな単語も聞こえてきた。
ここは、隙を窺って逃げ出すのが一番のような気もする。
自分の安全を第一に考えるなら、逃げるべきだろう。

けれども、向こうがこちらの話を聞きたがっているというのは好機なのかもしれない。
今までは「何故か」出会う人出会う人のことごとくが「まともに話を聞こうともしてくれなかった」のだ。
今こそ、人々の誤解を解き、一休の善意を伝える好機なのかもしれない。

(とはいえ、これから向かうという神社でも、「ジュウ」とかいう武器で殺し合いが演じられているようですし……
 すぐ傍には、ぶるぅさんもいる。ぶるぅさんを信用しているらしい方々もいる。
 さてさて、どうしたものですかね)

急いては事を仕損じる。あわてない、あわてない。
やれることが限られている一休は、そしてゆっくりと自らの取るべき行動について考え始めた。


【一休さん@一休さん】
[状態]:全身に相当の負傷(ただし、少なくとも手足の欠損はなし)。縄跳びの縄で両腕拘束中。眠ったふり。
[装備]:女児用スクール水着、ピンクのバスタオル
[道具]:なし
[思考]:(あわてない、あわてない……)
第一行動方針:当面、神社に着くまで寝たふりを続ける。
第二行動方針:隙を突いてブルー達から逃げる? それともこの機を活かして説得する?
第三行動方針:これまでに遭遇した人々の誤解を、どうにかして解きたい。
第四行動方針:どこかで食料を確保したい。
第五行動方針:余裕があれば、森にでも骨格標本を埋葬し供養したい。
基本行動方針:ゲームをうまく脱出する。
[備考]:
ブルーを不思議な力(スタンガン)を持った神仙または学術者の類と思っています。
一休がいつ目覚め、どの程度の状況を把握しているかは、後続の書き手さんにお任せします。


638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:48:11 ID:lAlE8GEL
 

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:48:22 ID:yVCGbULY
 

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:48:31 ID:+eupEOTa
支援8

641 :色に惑い/闇に惑う(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:48:43 ID:62l1/TBB

「……バカ野郎ばっかだな、ここは」

ピッ。
神社の入り口。鳥居に貼り付けられたメモを乱暴にむしり取った南千秋は、呆れ混じりに呟いた。

トンネルを抜け、そのまま道を北上してきた彼女は、一番近い建物である学校に向か――わなかった。
既にほとんど「燃え尽きて」自然鎮火しかけていたが、それでも所々に燻る煙やチラチラと蠢く炎は健在で。
遠目に見ても大火事があったのは明々白々であり、千秋はそこに立ち寄る考えを早々に放棄した。
発火からそう時間も経ってない火災現場――そんなところに好き好んで留まる奴はまずいない。
誰かが居るとしたら、それは火災に巻き込まれ、放っておいてもいずれ死んでるようなバカ野郎。
さもなければ、そんなバカ野郎をわざわざ助けようと無駄な骨を折る大バカ野郎だけ。
なら、わざわざ千秋が足を向ける必要はない。放っておいても勝手にくたばるだろう。
醒め切った心で、千秋はそんな風に切って捨てる。

そして千秋は、小狼から聞いた限りで「人が集まっていそうな場所」である神社を目指して……
そこで見つけたのが、この鳥居のメモだった。
松脂らしき接着剤のベタベタした感触に辟易しながら、それでもメモに目を通す。

「……『インデックス』と『リンク』が森の奥に行って、『ニケ』と『メロ』が学校から帰って来る予定、か。
 どうしようもない馬鹿野郎どもだな、こいつら。
 こんな分かりやすい所に放置して、私みたいに『ヤル気』になってる奴に見られたらどうすんだ」

実際、このメモは本来の相手に届かず、殺し合いに乗った千秋の手に渡ってしまったわけだが……
千秋は考える。
他にも色々と興味深いことは書いてあったが、さし当たって重要そうなのはこの4人の名前とその動向。

どうやら、『ニケ』と『メロ』というのは千秋がさっき切り捨ててしまった「大バカ野郎」らしい。
つまり、火事の起こった学校にわざわざ出かけていった、お人よし。
そして手紙を書いた『インデックス』とやらは、その2人が神社に帰って来ると確信している節がある。
バカ野郎に信頼された、お人よしな大バカ野郎ども――それだけに、きっと奴らはその信頼を裏切らない。
きっと、ここに帰って来る。
這ってでも、多少遅れてでも帰って来る。

「問題は、いつ頃帰って来るのか、だけどな……」

千秋は考える。
森の奥に向かった2人を追いかけても、暗く広い森の中だ。見つけるのは容易ではあるまい。
けれども、学校に行った2人は、ほぼ確実に接触することが出来るだろう。
何しろ千秋の手元には、太一から奪った首輪探知機がある。これがあればすれ違いの心配はない。
問題は、ここで待ち続けるべきか、それともこちらから出向いて接触するべきかということだが……。
何気なく探知機に目を向けた彼女は、次の瞬間ハッとする。

「武装錬金ッ!」
「武装錬金ッ!」

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:49:22 ID:lAlE8GEL
 

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:50:04 ID:+eupEOTa
支援9

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:50:06 ID:lAlE8GEL
 

645 :色に惑い/闇に惑う(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:50:38 ID:62l1/TBB

2つの叫びが、ほぼ同時に上がって、次の瞬間。
千秋は、山吹色の閃光と全身に走る衝撃を自覚する。
弾け飛ぶ。ゴロゴロと地面を転がる。誰に何をされたのか、まるで分からない。
きっとあの瞬間、チラリと首輪探知機に目を向けてなければ。
そこに接近する光点の存在を認めなければ。
きっと、今頃死んでいた。
咄嗟に展開した防護服の武装錬金『シルバースキン』が、弾け、再構成するのを視界の隅で確認しながら。
千秋は跳ねるようにして立ち上がると、問答無用の攻撃を仕掛けた襲撃者に向き直る。

「だ、誰だこのバカ野郎っ!」
「アハハハハッ! 思ったよりいい反応ね!
 それに……そのコート、私の槍と同じようなものなのかしら? 貴女、なかなか楽しめそう♪」
「お前……殺し合いに、乗ってるのか」
「あら、こんなに素敵な舞踏会に招待して頂いたのに、踊らない手はないじゃない?」

そこに居たのは、心の底から楽しそうに笑う、大槍を手にした少女。
喪服のような黒い服に身を包み、長い銀髪を揺らす少女。
その凶悪な、しかし場違いなまでに可愛らしい笑みを前に、千秋は直感する。
こいつは……人を、殺し慣れている。
昼間に死闘を演じた藤木などより遥かに、この「殺し合い」の舞台に馴染んでいる。
千秋にとっては、ドラマや映画の「向こう側」の住人。
一瞬竦みかけた心を、千秋は必死に奮い立たせる。
怯えを怒りに転換して、目の前の少女に対して、吐き捨てる。

「……この、バカ野郎が」
「あら、貴女もそうなの? 『殺し合いなんて止めましょう』〜、とか、そうい」
「そうじゃない、このバカ野郎! どうせ『ヤる』なら相手選んで効率的に『ヤれ』ってんだ!」

嘲るような笑みを浮かべかけた銀髪の少女は、思わぬ千秋の癇癪にきょとん、とする。
その隙に千秋は、彼女の眼前に一枚の紙を突きつける。
それは、ついさっき見つけたメモ。鳥居に貼ってあった伝言。
殺し合いそのものを否定する者たちが、相互に連絡を取り合い連携していることの証。

「お前も他人殺して生き残る気なら、相手選んで効率考えろ。
 このメモ見りゃ分かるけど、その『素敵な舞踏会』をブチ壊すつもりの連中は何人もでつるんでんだ。
 この神社に、のこのこと戻ってくるのは確実なんだ。
 ヤるならコイツらからだろう! こんなトコで無駄な体力使ってんじゃない!」
「……? つまりは、こういうことかしら?
 貴女もこの素敵な『ゲーム』に乗っていて……私と手を組んで、この子たちと『遊びたい』と?」
「バカの割りには呑みこみが早いな。
 もちろん、ただとは言わないぞ。そいつらをやっつけてくれるなら……これをやる」

会話に喰いついてくれたことを確認すると、千秋はランドセルからドサリ、ドサリと重たい塊を放り出す。
全く同じ形をした、2挺の拳銃。
キラリと光る、髑髏のマーク。
ベレッタM92カスタム、『プライヤチャット・ソード・カトラス』。
強力な武器なのだろうが、朝一番で銃で痛い目に合った千秋には軽いトラウマだ。とても使う気になれない。
ならば、使える奴に渡し、有効活用してもらうまで。
ドサ、ドサと予備弾倉とホルスターも放り出して、千秋は務めて軽い調子で言い放つ。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:50:57 ID:+eupEOTa
支援10

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:50:56 ID:yVCGbULY
 

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:51:02 ID:lAlE8GEL
 

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:51:43 ID:lAlE8GEL
 

650 :色に惑い/闇に惑う(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:51:58 ID:62l1/TBB

「そんな大きな槍を振り回せる馬鹿力なら、銃を撃っても肩外れたりしないだろ。
 悔しいけど、私には扱いきれそうにないからな。
 お前がこれでバカ野郎どもを殺しまわってくれるなら、私もラクができる」
「あら、でも、貴女の『お願い』を聞かずに、貴女を殺して奪うという選択肢もあるのだけど?」
「そう簡単に殺されてたまるか、バカ野郎。
 私の支給品は他にもあるしな。余裕見せてやってんだから、それくらい察しろ。
 変な考え起こすと、怪我すんのはお前の方だからな」

少女の揺さぶりに、千秋は歪んだ笑みを浮かべてみせる。
そう、他にも支給品はあるのだ。『ご褒美』で獲得したのは、この2挺の拳銃だけではないのだ。
新たに獲得した支給品を抜きにしても、『ロングフックショット』もあるし『シルバースキン』もある。
のこり1粒きりの消耗品ではあるが、『コンチュー丹』という切り札もある。
たとえ銀髪の少女を殺しきれずとも、これらを駆使すれば逃げることくらいは出来るはずだ。
ハッタリと打算を交えつつ、強気に笑ってみせる千秋に、銀髪の少女もフワリと微笑む。

「……面白いわね。いいわ。そのお話、乗せて貰いましょう。
 ここに帰って来るグループがあるというのは、ホントなのね?」
「ああ。男っぽい名前のやつが2人。それと、学校で見つけた怪我人を連れてくる可能性もあるぞ。
 どれくらいでこっちに到着するかは分からないけどな。なんならこっちから『迎えに』行ってもいい」

交渉成立。
この神社に戻ってくるはずの連中を殺すまで、という、極めて限定された期限つきの同盟。
銀髪の少女は槍を消滅させ、千秋が投げた拳銃を拾う。
シルバースキンと違って核鉄が見当たらないのが気になったが、とりあえず一山越えたということか。
密かに緊張でガチガチになっていた肩をほぐしながら、千秋は小さく溜息をつく。
とりあえずコイツを奴らにけしかけたら、適当な所で逃げるとしよう……そう考えた千秋は、ふと気付く。
上着を一旦脱ぎ、その下に隠すように拳銃のホルスターを装着する少女に、声をかける。

「……なぁ」
「ん? 何かしら?」
「お前、名前は? そういえば聞いてなかった」
「あら、人の名前を聞くときは、自分から先に名乗るものでなくて? レディとしてなってないわよ?」
「……南、千秋だ。そういうお前は何様だ」

少女が手の中で拳銃を回転させ、ホルスターに納める。
その上から先ほど脱いでいた上着を羽織ると、両脇の下に吊るされた拳銃は半ば以上隠れてしまった。
なるほど、慣れたものだ。こうして上着を着てしまえば、拳銃を持っていることすら分かりにくい。
実に物騒な偽装をしながら、銀髪の少女は無邪気さを装って微笑む。

「何様? そうね、兄様からは『姉様』と呼ばれてたわね」
「なんだそれは。てか誰があだ名を教えろと言った。『何様』ってそういう意味じゃないぞ、このバカ野郎」
「あら、名簿に載っている名前のこと?
 それなら、きっと『グレーテル』と書かれていたのが、私のことなんでしょう……ね!」

会話はごく自然な流れで、拳銃のバンドの調整も当然の行動で、だから千秋は完全に反応しそびれた。
『グレーテル』の名乗りと同時に、何気ない動作で抜かれた拳銃は、そのまま当たり前のように火を吹いて。

響き渡る銃声と共に、千秋の身体が、大きく吹っ飛んだ。


651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:51:59 ID:djatxLFx
 

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:52:36 ID:+eupEOTa
支援11

653 :色に惑い/闇に惑う(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:52:42 ID:62l1/TBB

      ※     ※     ※


グレーテルと呼ばれた少女は、考える――硝煙をうっすらと上げる銃口を眺めながら、考える。

本来、作戦を考え決断を下すのは、どちらかと言えば『兄様』の役目だ。
だからちょっとだけ迷った。思わぬ千秋の申し出に、ほんのちょっとだけ迷って……
けれど作戦立案が『兄様』の領分なら、交渉や折衝はどちらかと言えば『姉様』の仕事。
ゆえに、もう少しばかり千秋の戯言に付き合ってやろうかと思い、そして気がついた。

千秋は、実にいい目をしていた。
実に、グレーテル好みの目をしていたのだ。

いびつに歪んだ目。
闇に染まりかけた目。
絶望に塗り潰された目。
血の色に慣れ始めた目。
死の形を受け入れだした目。
遠い過去、血と闇の世界に放り込まれた頃の双子がしていたこともある、目の色。

きっと、ここに至るまでに複数の命を奪ってきたのだろう。
きっと、この島に連れてこられるまでは平和で光に満ちた世界に生きていたのだろう。
唐突な転落、そして適応。
この島で出会った何人もの子供たちの中で、初めて共感できる存在であり、興味の持てる存在。
すぐに殺すのは惜しい、そう思えた存在。

(ああ、素敵……!
 でもダメ。まだダメよ。
 あの子はまだ、『諦めきれてない』。
 暗黒(ブラック)の闇から抜け出して晴天(ブルー)の世界に帰る夢を、諦めきれてない。
 それじゃ、ダメなの。
 まだ、足りないの)

闇に染まり、覚悟を決めたようにも見えた、その瞳の奥の奥。
そこに微かな希望の光が残っていることを、グレーテルは見逃さなかった。
手を血で染めても、それを「今一時のこと」と自己欺瞞し、世界の「仕組み」を認めようとしない心。
殺し殺されまた殺して、命の円環(リング)を回し続ける。
そんなグレーテルにとっての「当たり前の事実」を、まだ受け入れていない。
だから――!

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:53:34 ID:yVCGbULY
 

655 :色に惑い/闇に惑う(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:53:37 ID:62l1/TBB

「い……いきなり何するんだっ!」
「何って、ただの試射に決まってるじゃない。
 うん、撃った途端に暴発するようなトラップもないみたいね。
 狙いと着弾点との間のズレもないし、スライドの動きもスムーズだし……これはいい銃ね♪」
「た、試し撃ちで人を撃つな、このバカ野郎っ!」
「でも、そのコートがあれば大丈夫でしょう?」

尻餅をついた「銀色のコート姿の」千秋が、涙を滲ませながら抗議する。
先ほど大槍による突撃を阻んでくれた防護服は、すぐに元の形を取り戻す。
やはり拳銃の1発程度で破れるものではないらしい。
というより、攻撃を受けた部位が「弾ける」ことでダメージを殺していると見た。
ちょうど銃も2挺あることだし、同じ所にほぼ同時に当ててやれば貫けるのかもしれないが……。

「それに、迂闊に銃を撃ったりしたら、音で位置がバレバレになるだろっ!
 せっかく待ち伏せで不意打ちすることも出来たのに、もーちょっと考えろバカグレーテル!」
「あら、向こうがこっちに来てくれるなら丁度いいじゃない。探す手間が省けるわ」

それでも、今はまだ殺さない。
もちろん、完全に心を許したりもしない。
軽口には応じつつも、決して千秋のペースに乗ってはやらない。
何故なら――千秋の目の色を見たグレーテルは、思ってしまったのだ。

  千秋が、完全に光の届かない『闇』に『堕ちきった』姿が見たい、と。

  全てを忘れて元の世界に帰るという『夢』を、諦めた後の姿が見たい、と。

とりあえずは、千秋が言っていた『殺し合いを止めようとしている連中』を殺すのが先だ。
たぶんきっと、そいつらは生かしておいても面白い相手ではない。ここで殺せるなら殺しておきたい存在。
しかし1人で2人以上を相手するのは面倒なわけで……。
グレーテル相手に「簡単に殺される気はない」と言い張っていた千秋なら、1人くらいの足止めは出来るはず。
あの強固な防護服があるのだ、適当に敵の中央に放り込むだけでも、十分囮の役には立つ。
出し惜しみしている切り札もあるようだし、案外、敵の1人や2人、倒してくれるかもしれない。

その後は……どうしよう。
死に損ないの敵が残っていたら、千秋にトドメを刺させて「他人の命を奪う感触」をじっくり味合わせてもいい。
あの建物にあった拷問道具の数々を使って、千秋自身に「痛み」を叩き込んでもいい。
小便臭いその下着を引っ剥がして、千秋に「大人の遊び」を教え込んでもいい。

とにかく、千秋は簡単に殺すのは勿体無い獲物だ。
殺すよりも、堕としてやりたい。心の底から邪悪な笑みを浮かべる姿を見てみたい。
別に、兄様の「代わり」として千秋を「育てよう」、と思ってるわけでもないけれど――

自分たちがビデオカメラの前で演じさせられた苦痛に満ちた日々を思い出し。
そして、それらを千秋の身をもって再現させることを想像して。
グレーテルは、にんまりと、楽しそうに笑った。


656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:53:48 ID:+eupEOTa
支援12

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:53:51 ID:lAlE8GEL
 

658 :色に惑い/闇に惑う(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:54:32 ID:62l1/TBB

【C-4/神社・鳥居付近/1日目/夜中】

【南千秋@みなみけ】
[状態]:肉体的には健康、人間不信&精神衰弱(見た目は普通)。急に撃たれて思わず少しちびっちゃった。
[装備]:ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、
    祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5、
    首輪探知機、シルバースキン(展開中)@武装錬金
[道具]:基本支給品×2、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4、
    コンチュー丹(容器なし)@ドラえもん、青酸カリ(半分消費)@名探偵コナン、
    的の書かれた紙×5枚@パタリロ!、太一のゴーグル(血がついている)、替えのパンツ×3枚、
    トンネル南側入り口の鍵、不明支給品1〜2個(本人確認済み)、インデックスのメモ
[思考]:ダメだコイツ……早くなんとかしないと……!
第一行動方針:グレーテルを「神社に帰って来るはずの連中」にけしかけ、殺し合わせる。
第二行動方針:隙を見てグレーテルも排除したい。最悪でもグレーテルから逃げたい。
第三行動方針:他者を利用しつつ、殺し合いを促進させる。危険因子はその都度排除。
第四行動方針:パタリロとの合流はできれば避ける?
第五行動方針:全て終わったら、八神ヒカリに形見のゴーグルを渡したい(自分が殺した事実は隠す)?
第六行動方針:出来れば(こっそり)替えのパンツに履き替えたい。
基本行動方針:誰も信用せず、いつもの自分を演じてみんなに殺し合いをしてもらう。
最終行動方針:優勝時のご褒美で“殺し合いに参加していた自分”を消してもらい、元の世界に戻る。

[備考]:インデックスがニケたちに宛てたつもりで書いたメモを入手しました。
    少なくともインデックス、リンク、ニケ、メロの名前、インデックスたちの目的地は書いてあったようです。
    それ以上の内容は後続の書き手さんにお任せします。
[備考]:
   ご褒美で獲得した不明支給品は、既に確認済みです(そのうち1つが「ソードカトラス×2」でした)。
   少なくともあと1つ以上(もしかしたら2つ)存在し、また、それは銃ではないようです。
   グレーテルに対し、シルバースキン以外の手の内をほとんど明かしていません。


659 :色に惑い/闇に惑う(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:54:59 ID:62l1/TBB

【グレーテル@BLACK LAGOON】
[状態]:疲労(中)、全身に中度のダメージ及び軽い切り傷。右腕にダメージ。 核鉄で治癒中。
    喪われた心臓の代わりに核鉄(サンライトハート)が埋め込まれている
[装備]:ウィンチェスターM1897(1/5)@Gunslinger Girl)、サンライトハート(核鉄・収納状態)@武装錬金
    ソードカトラス×2(1+15/15)(15/15)、ソードカトラス専用ホルダー
[道具]:支給品一式、塩酸の瓶×1本、神楽とミミの眼球 、毒ガスボトル×2個、予備弾倉×2(各15発)
[服装]:いつも通りの喪服のような黒い服。胸の中央に大きな穴が空いている。
[思考]:……うふふ♪
第一行動方針:「この神社に帰って来るはずの連中」を、「千秋と一緒に」待ち伏せして殺す。
第二行動方針:千秋の未練を断ち切り、千秋が「完全に闇に堕ちる」のを見届けたい。
基本行動方針:効率よく「遊ぶ」 (兄様はもう探さない)
[備考]:キルアの名前は聞いていません。
    シルバースキンの弱点(同じ場所をほぼ同時に攻撃されると防ぎきれない)に勘付きました。


[備考]:
C−4の鳥居にインデックスが張った「ニケたちへ向けたメモ」は、千秋が回収しました。もう残っていません。



【ソードカトラス(×2)@BLACK LAGOON】
口径 9ミリ×19、全長256ミリ、装弾数15発+1。
『二挺拳銃(トゥーハンド)』の異名を取るレヴィの愛銃。
本来の愛用者の二つ名の通り、全く同じ規格の拳銃2挺で1セット。
名銃ベレッタM92をベースに、タイのガンスミスが銃身とスライドの延長などの手を加えたカスタム銃。
グリップに刻まれた「髑髏と交差する曲刀(カトラス)」のレリーフが禍々しい。
二挺の銃本体のほか、それらを両脇の下に吊るすためのホルスター、予備の弾倉2つがセットでついている。

(なお、これらの備品まで合わせた全体で「支給品1つ」というカウントになっている)


660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:55:13 ID:yVCGbULY
 

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 21:55:22 ID:+eupEOTa
支援13

662 :色に惑い/闇に惑う(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/05/24(土) 21:55:24 ID:62l1/TBB

以上、投下完了。支援感謝です。

というわけで、状況整理の繋ぎのお話。
ニケたちは神社に向かい、神社ではマーダー2人が手を組みました。実に危うい同盟ですが。

指摘等ありましたら、よろしくお願いします。

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:02:15 ID:+eupEOTa
投下GJ

グレーテルの思考にゾクゾクした。千秋の今後に蝶期待。
ニケの方はこの面子に囲まれて、もうカワイソスとしか言いようがないw
これは惨劇の予感……!
ボマーの名は伊達じゃないこと、しっかり見せて頂きました。改めてGJ!

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:04:20 ID:QzFeXXZC
千秋そいつはだめだ…相手が悪い

ニケがんばれw

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:04:41 ID:v4cSwKD/
投下GJ!
グレーテルがついにパワーアップ!さらに良い玩具発見か!

そして一休やニケも危ないが、何よりメロが何か危ういwwww
あのメロに警戒の限りを尽くされるとは、惚れ薬はやはり怖すぎる……!

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:09:12 ID:yVCGbULY
投下GJ。メロとブルーの探りあいが面白い。二人とも観察眼に長けているなー。
チャチャゼロの助言つきとはいえ、まともな思考をしづらいのに
すぐに媚薬のことを看破するあたりメロの意地を見た。
神社と学校にいる面子はそれぞれ一筋縄ではいかない考えを持っているな。
一人だけ考えなしに加えて集中砲火受けそうなニケマジで涙目w
メロとブルー、グレーテルと千秋の関係が今後どうなるか楽しみ。

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:27:09 ID:wbMh1FkL
ニケがまさに四面楚歌だなw
一休も何かしでかしそうだし、こりゃやばいかも

668 : ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 22:44:51 ID:1jPBlhx7
23時30分頃からじっくりと投下を開始します。
状態表込みの合計容量はざっと100kb。4分割です。

支援込みでもさるさる規制が予測される為、24時のさるさる規制解除を利用して、
出来るだけ長く自力投下を試みます。投下し切れなければ代理投下を頼みます。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:48:47 ID:+eupEOTa
100kb……支援や感想も含めて要領収まるかな位…?
一応支援と次スレ立ての準備をしておきます。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:49:30 ID:awcngma5
投下乙
ニケ頑張れww超頑張れwwww
まあ、ここまでくると逆に生き延びそうな気もしてくる

インデックスやリンクも狙われてるし、次が楽しみだ

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:50:16 ID:yVCGbULY
キター!!! って本気で次スレが必要になりそうだ。
支援と感想で埋まる可能性もあるから次スレ建てちゃってもいいかな?

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:51:39 ID:QMbzB+2+
おーお疲れ様です。
一時間後の投下が楽しみw

>中央組
投下GJ。これは良い繋ぎ。
フラグ整理をしつつ爆弾を仕込むとは……w
千秋逃げてー!組む相手が悪すぎる…
マーダーコンビ2組にはさまれる変態二人の構図が素敵すぎ。
メロとブルーの様子に何故かニヤニヤしましたwいや、なんか新鮮だw
意外と良いコンビになるんじゃ……?
でもグレーテルが武装万全でヤバい…
一休さんは一休さんだなぁ…wまさか起きてるとは

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 22:57:51 ID:+eupEOTa
新スレたててきたよー

ロリショタバトルロワイアル19
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1211637231/l50

674 :Humpty Dumpty sat on a wall,(1/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:30:26 ID:1jPBlhx7
反応速度はどちらも人を超えていた。
レミリアの方が早く、しかし致命的には至らない速度の差。
一瞬で距離を詰めるよりも、準備済の魔法を半瞬で発動する方が僅かに早い。
『Divine Shooter』
ヴィクトリアがレイジングハートを使って魔法を発動する。
即座に三つの球体がレミリアに襲い掛かった。前からも左右からも襲い来る魔弾。
レミリアは不敵にそれを嘲笑う。
「フン、どうしてやろうか」
跳躍した。
くるりと前方一回転を交えて走る速度を落としもせずに飛び越える。
「墜ちなさい」
声と共にレミリアを前方と上方から襲う二つの魔弾。
ディバインシューターで放たれるスフィアの数は五つ。即ち二つが温存されていた。
対する空中には足場が無い。地を這いずる者に突然の方向転換などできはしない。
空中での高速戦闘は、それを否定する所から始まる。
「おまえがね」
レミリアは翼で夜闇を叩いて空気を足場に加速した。
前方からのスフィアを容易く切り落とし、足を止めるどころかこれまでよりも更に、速く。
放たれた矢の速さで突き進む。
『Protection』
展開された防御魔法を気にもせず、レミリアは剣を振り抜いた。
ヴィクトリアが生きていたのは直前で飛び退いた成果だった。
「この! ちゃんと仕事をなさい、レイジングハート!」
『いいえ、違いますI.M。彼女の斬撃は通常の防御魔法では止められません』
圧倒的な攻防の差に歯噛みする。
極めて高い肉体能力を持つ吸血鬼の中でもとくに肉弾戦を好むレミリアと、
桁外れの切れ味を誇り、その上に所有者の肉体能力を大幅に底上げするラグナロク。
その結果として生まれた斬撃はプロテクションを素通りした。
まるでそこに何も無いかのように通り抜け、その後でプロテクションが粉砕されたのだ。
「どうしたの、紛い物。どうしたのレイジングハート。
 フランと遊んだんだろう? フランを殺したんだろう? それでその程度だというの?」
ヴィクトリアは焦りを抑えこんで考える。
どうすればこの状況を打開できる? 十分な答えは見つかりそうにない。
それならせめて、少しでもマシな手は? 一つ、結論が出た。
「レイジングハート、空を飛ぶ魔法が有ったわね」
『空中戦は推奨出来ませんが、よろしいのですね?』
ヴィクトリアにもそんな事は判っている。
今見せつけられた通り、自前で羽を持つレミリアは空中戦も得意とするらしい。
対するヴィクトリアに空中戦の経験は無い。空で戦いを挑むなど無謀の極みだ。
「地上よりマシよ」
だが地上で戦えば次で確実に斬り殺される。
レイジングハートに入っている魔法とそこから組み立てられる戦術はシンプルだ。
相手の攻撃を強力な防御魔法で凌ぎ。
相手の足を誘導弾あるいは捕縛魔法で止め。
相手の防御をより上回る圧倒的な火力で吹き飛ばす。
この力任せの戦術はその単純さ故に強力だが、単純さ故に力負けする相手には弱い。
レミリアの攻撃は防御魔法で止める事が出来ず、先手を打って倒す事さえできない。
防御面の戦術が完全に崩壊してしまっている。
それなら基本戦術を放棄して避けと逃げに徹するしかない。
当然ながら生まれる欠点は、レミリアに攻撃を当てるのが更に難しくなる事だ。
(ただの時間稼ぎでも、やるしかない!)
『Flier Fin』
レイジングハートによる魔法の発動と共に、戦場は空へと移った。

     * * *


675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:31:36 ID:jHAaYMD8
混沌の伝道師と破滅の伝道師の勝負かこれはワクテカする。

676 :Humpty Dumpty sat on a wall,(2/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:31:46 ID:1jPBlhx7
(な、なんでこんなところにあいつが居るのかしら?)
ローゼンメイデン第二ドール・金糸雀は少々間が悪かった。
姉妹を捜す為にこれまで移動していない場所へ向かった彼女は、北東の市街地に辿り着いた。
この選択自体に特別間違いはなかっただろう。
問題は間の悪さだ。
ダイレクに乗り夜闇に紛れて空を飛んでいたら、突然森で見たレミリアが舞い上がってきたのだ。
慌てて近くに建っていた時計台の鐘に飛び込んだ。
しかしレミリアと先に上がってきた仮面の少女が目の前で撃ち合いを始めてしまったのだ。
(どどど、どうすればいいのかしらー!!)
目と鼻の先を掠めた流れ弾に息を呑む。
金糸雀は仮面の少女ことヴィクトリアが何者かを知らないが、レミリアは確実に敵だ。
だが敵の敵が味方と限らない前例は既に経験済みだし、そもヴィクトリアは明らかに押されていた。

ヴィクトリアが放つ弾幕を尽く回避したレミリアが剣を振るう。
ヴィクトリアも空の広さを最大限に利用して必死に躱す。右へ左へ、上へ下へ。
それでも空中を縦横無尽に飛び回りレミリアの斬撃は時を経ずしてヴィクトリアを捉えてしまう。
『Protection Powered』
先程より数段強固なバリアがヴィクトリアを包み込みその斬撃を受け止めた。
にもかかわらず一撃で蜘蛛の巣のような無数のヒビが走る。
レミリアは続けて蹴り上げる。バリアの反動で少し吹き飛ばされる。
吹き飛ばされながら四本の杭型の魔弾を放つ。バリアが軋む。
攻撃を受け止めたというのに、反撃に転じる余裕も逃げる余裕さえも生まれない。
レミリアは開いた距離を加速に使い、再突撃した。
「バ、バリア爆破!」
『Barrier Burst』
ヴィクトリアの指示に従いレイジングハートがプロテクションパワードを爆破する。
――もしかすると、これで戦況は変わっていたかもしれない。
ヴィクトリアは距離を開け、レミリアに対して十分に強力な策を打てたかもしれない。
レミリアが森でばくだんいわのメガンテを受けていなければ。
弾幕ごっこの外にある存在をまだ知らなければ。
レミリアは突撃したのと殆ど同じ勢いで空中をバックステップ、かわしてみせる。
そして再び再突撃。剣を一振りして爆発を切り裂いた。
その向こうにはほんの僅かしか距離を開けられなかったヴィクトリアの姿がある。
更に加速したレミリアの蹴りがヴィクトリアに直撃した。
「かはっ」
受け止めたレイジングハートの柄が軋む。受け止めきれない。
ラグナロクの補正は格闘面にまで及んでいるのだ。
レミリアは吹き飛ばされたヴィクトリアに更なる針弾を送りつけてやった。
ヴィクトリアはそれをあえて受ける。いや、受けるしかない。
耐えるだけで反撃できる機会さえ数少ないのだから。
バリアジャケットとホムンクルスの強固な肉体が無数の針弾に耐えきった。
「今……! 受けなさい、『アクセルシューター・シャイニングケージシフト』!」
光の軌跡を引いて8発の魔弾が夜空を飾った。
追撃する事も出来たのに悠然と待ち受ける吸血鬼を引き裂かんと魔弾が踊る。

「な、なんなのかしら、この線は」
金糸雀は隠れ場所から顔を覗かせ、いつの間にか張り巡らされた光線に首を傾げた。
ぼんやりと光る不思議な線。それが無数張り巡らされている。
丁度顔を引っ込めていた時だからよく判らないが、何かが通り過ぎたような風が吹いて、
その後にこの奇妙な光線が残っていたのだ。
そのうっすらとした光は一見するとそれほど危険な物には思えない。
だからか、止せばいいのにふと好奇心が沸き上がってしまった。
好奇心に突き動かされて手を伸ばし……指先ちょっぴり一瞬だけ、触れてしまった。
「あっちゃああああぁっ!?」
ライターやマッチの火に一瞬触れたみたいな熱さに飛び上がる。
それから気付いた。
「………………あ」
予測していた特殊な攻撃――無数の光線をかいくぐって刃を振るったレミリアの視線と、
回避用の加速魔法アクセルフィンで辛くも突撃を回避したヴィクトリアの視線が、
ばっちり金糸雀に向いていた。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:32:11 ID:+eupEOTa
支援0

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:32:13 ID:yVCGbULY
 

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:32:29 ID:62l1/TBB
  

680 :Humpty Dumpty sat on a wall,(3/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:33:04 ID:1jPBlhx7
「そういえばカナは隠れていたのかしらー」
………………。

「さ、三十六計逃げるが勝ちなのかしらー!!」
ダイレクに乗った金糸雀は大急ぎで逃げ出した。
レミリアは無造作に弾幕を放った。
弾幕に追いつかれて、金糸雀はあっさり撃ち落とされた。
「あーれーかしら――――!?」
金糸雀は真っ逆様に墜ちていった。

     * * *

「どうする? 連絡するなら、何て言えばいいの?」
トリエラは口の中で言葉を転がし、闇の中に答えを求めた。
だが当然、誰もいるはずがなかった。
誰も居ないはずだった。
「くそ、遅かったか!」
「っ!?」
思わず心臓が止まりそうになった。
慌てて音を立てず物陰に潜んで周囲を窺う。
(誰か来てる! 誰!?)
考える。さっき聞こえた声は、ククリ達の物ではなかった。少年の声だ。
(まさか……)
その、まさかだった。

「ま、待ってよ小太郎君! ひぃ、はぁ……」
「何をグズグズしとんのや、のび太! ああでも、走れるだけの体力は残しとけよ。ここはまだ危険なんやからな」
「そんな無茶な!」
崩落した警察署跡に2人の少年が訪れていた。犬上小太郎と、野比のび太。
トリエラから見てこの所業の主犯と目されるのはシャナとのび太だ。
その片割れたる野比のび太と、その仲間らしき少年がそこに居た。
更に小太郎は空を見上げて呻く。
「あかん、力が足りひん。シャナが居れば飛んでいくんやろうけど……俺やと手が出せへんな」
「そんな! どうするの!?」
「今考えとる!」

トリエラは思わず歯噛みした。これで確定だ。
(そうか、当たり前じゃない。シャナが来たならのび太もここに来てないはずがない!
 しかも横に居る奴もその仲間みたいだし……くそ、最悪だ)
トリエラの居る場所はまだ崩落した警察署内だった。
外の様子は断片的にしか伺えず、視界に入るのはのび太だけだ。
おかげで見つかってもいないが、相方の方は声だけしか聞こえない。
(どうする? 私はまだ見つかっていない。逆に狙い撃つ手も有るけど……)
「小太郎君はどうにかできないの? すっごく強いんでしょ!?」
「今は気が尽きてて殆ど犬神を使えへんのや! 瞬動で殴り込む手もあるけど、足場が足りひん。
 あの時計台の壁面から……いや、空中の姿勢制御がでけへんとどうにもならん。
 虚空瞬動は不安定やし、やっぱり空中戦は無理やな。どっちかが降りるのを待つしかないわ」
トリエラは少し考えて、結論を出す。
横の小太郎という少年は恐らく魔法使いとかそれに類するものだ。
(本当に最悪だ。何が出るか判らないじゃない。防弾チョッキみたいな物だって着ているかもしれない。
 駄目だ、戦うより逃げた方が良い。どうにかククリ達に連絡して、別の場所に向かわせて合流しよう。
 でも今電話したら気付かれる。あいつらがここを離れるのを待つ? それともやり過ごしてここを離れる?
 くそ、どうすれば……)
トリエラの焦る中、2人の少年は更にアクションを起こす。
「そや、のび太。おまえはこれ持っとけ」
「え? こ、これって銃! 良いの!?」
トリエラに更なる動揺が走る。
遠目だが目を凝らしてみた所、渡されたのは大口径で有名な自動拳銃デザートイーグルのようだった。
「良いって良いって。だって……」
小太郎はのび太に小声で何かをした。生憎とトリエラにはその内容までは聞き取れない。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:33:19 ID:+eupEOTa
支援1

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:33:45 ID:yVCGbULY
 

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:34:07 ID:+eupEOTa
支援2

684 :Humpty Dumpty sat on a wall,(4/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:34:08 ID:1jPBlhx7
だが耳打ちの後、トリエラはのび太の動きに再び驚愕した。
のび太は誰も居ない方を向いてデザートイーグルをポケットに突っ込み、銃の抜き撃ちをしたのだ。
姿勢だけ。
実際に引き金を引けば弾が出たであろう所まで。
(……冗談でしょ?)
トリエラの顔から血の気が引いた。
自動拳銃とはいえシングルアクションのデザートイーグルは初弾の撃鉄を手動で起こさなければならない。
もちろん安全装置だって外さなければならない。その後で引き金を引いて始めて弾が出る。
更にデザートイーグルは『女性や子供が撃つと肩の骨が外れる』という風説が流れるほど反動が強い。
流石にそれは少しオーバーだが、不適当な姿勢で撃てば大人でさえ関節を傷めかねない。
だから衝撃を逃がすための姿勢も重要となる。
その大きさ自体も難関だ。
例えばトリエラの愛用するP230は全長17センチ、重量420グラムという小ささと軽さを誇っている。
この小ささゆえに『女性のような手の小さい人でも十分に扱える』事が利点の一つとなっているのだ。
優れた身体能力を誇る義体であれ反動が小さいに越した事は無いし、手の大きさに至っては変えられない。
一方のデザートイーグルは全長27センチ、重量は口径によって違うがもし50AE版なら2キロを超える。
訓練すれば子供でも使えない事はないだろう。だが、明らかに扱いづらい。
その銃をポケットから抜き、安全装置を外すと同時に撃鉄を上げ、照準を定め引き金に指を掛け姿勢を反動に備える。
そこまでの動作を、のび太は一瞬でやってのけた。
実際に引き金を引いて銃を撃ったわけではない。
だが数千数万回と銃を撃ってきたトリエラには一目瞭然だ。あれは引き金を引けば当たり、姿勢も崩れない。
完璧な早撃ちだった。
(そっちまで凄腕だったなんて聞いてない。ほんとどうしろっていうのよこんなの。
 相手できるのはせいぜい二人、真っ向から遭遇すれば一人相手でも怪しいか。
 ククリ達の事も考えるとやっぱり逃げるしかない)
幸い二人は空を見上げて何か話し、今なら何とか……。
「……落ちたな。あの辺は確か、旅館が有ったか」
トリエラは息を呑んだ。
「よしおまえはどっか隠れてろ」
「そんな、ぼくも行くよ!」
「……良いけど、無理はすんなよ。判ってるな?」
そう言って小太郎は跳躍した。慌ててのび太も走り去る音がする。
その一方でトリエラは歯噛みしながら携帯電話を操作した。
今飛び出せば、多分のび太は仕留められるだろう。
だけどそうすればもう一人の小太郎という奴と正面から戦う羽目になる。
その後で隠れれば? 出来るかも知れない。しかし恐らくは追い回され、すぐには無理だ。
その間に、警察署を丸ごと破壊したシャナは悠々と旅館も殲滅するだろう。
トリエラは身を潜めて静かに駆け出しながら、銃ではなく携帯電話を手に取った。
素早く操作する。
(お願い、出て! ククリ! リルル!)
返答はすぐに有った。
『――お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません』
「…………っ」
トリエラは思わず取り落としそうになった携帯電話をポケットに突っ込んで、走り出す。
(電話線を切られた。あいつら万が一の連絡も断って潰す気だ。間に合って、お願い!)
無数の建物に遮られて見えない、ククリ達の居る温泉旅館。
直線距離にすれば僅か500mが、あまりにも遠かった。

     * * *

「早く、早くトリエラさんに電話しなきゃ!」
トリエラが向かったはずの警察署が倒壊したのを見て、ククリは慌てて電話機に向かう。
携帯電話に電話をかけてトリエラの安否を確かめる為だ。
しかし受話器を持ち上げようとしたその手を、リルルが制止した。
「待って。向こうから掛かってくるのを待つべきよ」
「え? ど、どうして?」
「トリエラなら電話を掛けられる状況になれば必ず掛けてくるわ。
 彼女は現場に居るし、判断力も彼女の方が適切なはずよ」
「あ、そうか」

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:34:30 ID:yVCGbULY
 

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:34:57 ID:+eupEOTa
支援3

687 :Humpty Dumpty sat on a wall,(5/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:35:11 ID:1jPBlhx7
すんなりと納得するククリ。
話を理解しているのかも判らないが、リルルの腕の中でひまわりもたーと声を上げた。
……そんな彼女達の目の前で、電話機が鳴った。
「掛かってきた!」
そう間違いないと思ってククリが受話器を取る。
けれどその向こうから聞こえてきたのは、聞き覚えのない声だった。
『――もしもし?』
「え……トリエラさんじゃ、ない? あなた誰ですか?」
困惑するククリ。
『はい、ボクはイエローといいます。今、仲間を捜して電話をしていて』
「イエロー? イエローなの?」
その名前にリルルが反応した。
ククリは知ってる人なのかと受話器を手渡す。
『その声はリルル? 良かった、急に何処かへ行ってしまって心配したんだよ』
「私は大丈夫よ。興味深い人達を見つけて、そちらを観察していたの。それが私の役目だから」
無機質な言葉。だけどその声はどこか人間的な揺らぎを、喜びを宿しているようだった。
「トリエラにククリ、それにひまわり。特にひまわりは赤ん坊っていうのね。とても不思議な存在だわ」
『赤ん坊だって? そんな子まで連れて来られてるのか』
受話器の向こうからは人の良い憤慨の声。
「リ、リルルちゃん、今は……」
「ええ、わかっているわククリ。ごめんなさいイエロー、こっちは今、余裕が無いの。
 トリエラが危ないかもしれないの」
『トリエラ? その人もリルルの仲間なの?』
「ええ、でも予想外の何かが有ったみたいで……」
ククリが窓の外を指差して、叫んだ。
「リルルちゃん、空から誰か来るよ!」
リルルの目が夜空へと向く。
「本当だわ。あれは……剣に乗った人形? 黄色い服……あっ」
夜空を裂いた弾幕がソレを捉えた。
『待ってリルル、空を飛ぶ剣!? それに黄色い服の人形ってまさかカナ――』
「きゃあああああああああああああああああぁっ」
金切り声を上げてそれが墜落すると共に、電話が途切れた。

     * * *

「リルル! どうしたのリルル!?」
突然の普通に慌てるイエロー。だが電話は途切れて雑音を返すだけだった。
慌てて一度受話器を置き、もう一度短縮ダイヤルを試してみる。
『――お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません』
シェルターの機械室でイエローは歯噛みする。
「ダメだ、繋がらない。回線が切れちゃったんだ」
詳しい状況を知るには直接行ってみるしか無い。
城の方を放って置くのかと迷い、しかし電話の内容が気になりすぎた。
(空を飛ぶ剣はきっとダイレクだよね。それに乗っていた人形、最後の悲鳴は金糸雀だった。
 ダイレクはベルフラウに渡したのに、どうして金糸雀が持っているんだろう)
恐らく金糸雀が城に行き、ベルフラウと鈴木みかに出会った。
その後、その場所で何が起き、彼女達はどう動いたのか?
イエローが知っている状況と人柄から思いつく事は少なかった。

例えば……ベルフラウはあのまま死に、ダイレクが金糸雀に譲り渡された。
だとすればみか先生はどこだろう? 金糸雀と一緒で北東の街に居るのだろうか?
もしそうなら、北東の街に行かなければならない。
あるいはもっと最悪の展開。みか先生を助けられず、ベルフラウも死んでしまった。
もしこうなってしまったなら城に行っても……二人を埋葬する事しかできない。
二人が死ぬのに立ち会ったかも知れない、そうだとすれば動揺しているだろう金糸雀の所に行ってあげるべきだ。
そしてそれらの可能性よりも先に、そして強くイエローが思いついた可能性。
みか先生を助けられたけれどベルフラウは瀕死の重傷で、金糸雀は彼女を助ける方法を捜しに行った。
もしこの答えが正しいなら、北東の街には傷を癒せる人が居るのかも知れない。
それは推測の上に憶測まで重ねた願望のような答え。
だけども彼女達の事を信じているイエローにとって、それは一番しっくりと来る答えだった。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:35:36 ID:yVCGbULY
 

689 :Humpty Dumpty sat on a wall,(6/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:36:16 ID:1jPBlhx7

「……はっきりとは判らないけど、ううん、だからこそ行ってみるしかないんだ」
どちらにしてもイエローが城へ向かって出来る事なんて無い。
イエローの能力ではベルフラウの傷を治せない。
城戸丈の時そうだったように手をこまねいて見送るか、あるいは――痛みを終わらせる事だけだ。
もうあんな後悔はしたくなかった。
だからたとえ手遅れかもしれなくたって、一筋の希望に縋りたかった。
イエローはG−1エリアに向かうことを、決めた。

     * * *

庭の池に水飛沫が上がる。
「あ、あいたたた。急いで逃げないといけないのかしら」
下が池だったのは幸いだろう。びしょぬれになってしまったが、大した怪我はしていない。
慌てて立ち上がって逃げようとした金糸雀の足がすぐ止まる。
「えーっと……お人形さん?」
「見つかったのかしらー!?」
跳び上がって逃げようとし、池の縁ですっ転ぶ。
ククリは思わず警戒よりも心配が先に出た。
「だ、大丈夫!?」
「待って、ククリ。不用意に近づいたら危ないわ。一体何が落ちてきたの?」
「増えたー!? やばいのかしらー! ……って、あら?」
ククリに続いて現れたリルルを見て、金糸雀はぴたりと動きを止める。
「あ、あなたイエローと一緒にいた子じゃないかしら!?」
「……? あなた、イエローを知っているの?」
問い掛けにかくかくと頷く金糸雀。
「イエローの仲間で、金糸雀っていうの。
 あなたと入れ違いでイエローと一緒に行動して、あなたの事を聞いてて……
 た、助けて欲しいのかしらー!」
「待って。警察署の方で何が起きているか知らない? 仲間が向かっていたの」
「え? その人かは知らないけど空で誰かが戦って……」
そこまで話した所で、彼女がそこに現れた。

「トリエラさんは殺されたわ」
殆ど落ちるように降りてきた仮面の少女は、開口一番にそう告げた。
ククリは息を呑む。
「うそ!?」
「本当よ。あなたがククリでしょう? 私はあなたに念話で助けを求めた魔法使いなの。
 彼女は警察署に私を助けに来てくれて、でも建物ごとあいつにやられてしまったの。
 あいつに、殺されてしまったわ」
沈痛な声。
「ウソだよ、だってトリエラさんすごいもの! 強くて、恐いと思ったけどほんとは優しくて……」
「私は彼女の事をよくは知らないわ。でもあの崩落に巻き込まれたのよ。無理よ」
深く考える時間なんて今は無い。
「私は一人分なら飛べる力が有ったから、それで命辛々逃げてきたの。あいつに襲われながら、必死によ」
「あいつというのは、誰?」
ククリよりは幾分冷静なリルルの問い掛け。
ヴィクトリアは頷いて答えた。
「フランドールの姉、レミリア・スカーレットよ」
そして彼女が舞い降りた。

「あら、仲間が居たのね、おまえ」
旅館の塀の天辺に立ち、紅い悪魔は不敵に笑った。
蝙蝠のような黒い羽を広げ、右手には黄金に輝く聖剣ラグナロクを握り締め地に居る者を睥睨する。
「なんだ、森で遭ったその人形もおまえの仲間だったのか。丁度良い。
 ここで纏めて叩き潰せば、二つ纏めて終いじゃない」
「お、お助けかしらー!?」
金糸雀は震えながらも地面に突き刺さっていたダイレクに手を伸ばし、引き抜いた。
もう応戦するしかないと決意したようだ。
深く突き立ったその刃により“地中に埋まっていた電線の一本が切断されていた事”など知る由もない。

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:36:29 ID:yVCGbULY
 

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:36:41 ID:+eupEOTa
支援4

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:37:16 ID:yVCGbULY
 

693 :Humpty Dumpty sat on a wall,(7/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:37:20 ID:1jPBlhx7

「待って、フランちゃんのお姉さん! どうして、そんな事をするの!?」
ククリの問いにレミリアは笑った。
「私の最強を証明する為さ」
レミリアの答えにククリは食い下がる。
「それじゃやっぱり……フランちゃんもそういう理由で動いていたの?」
ククリの問いにレミリアは笑った。
「まさか。あの子は遊びたかっただけだろう」
レミリアの答えにククリは惑う。
「じゃあどうして、レミリアちゃんはそんな事するの?」
ククリの問いにレミリアは嗤った。
「フランが遊びたがっていたからさ」
レミリアの答えはククリには理解できない。
「それってどういう事なの?」
ククリの問いにレミリアは笑った。
「別にわざわざ説明する義理もないな」
そしてレミリアは言った。
「で、まだ増えるのか? 別に良いけど」

彼もその場に間に合った。
「そや、俺も混ぜてもらう。こんなんは放置できんしな」
犬上小太郎。最低限のモラルを保ったまま裏社会を生き抜いてきた、狗族と人間のハーフ。
実を言うと小太郎は直前まで、どちらかに着くかそれとも様子を見るか迷っていた。
どちらが『いい奴』なのか判らないし、仮に『いい奴』だったとしても助けてやる義理が有るわけではない。
一見すると『いい奴』だったとしても、相手の方も『いい奴』じゃないとは限らない。
殺し合い自体には不快感を感じていたが、どちらかに付く理由は無かったのだ。
さっきまでは。
「事情はわからへんけど、赤ん坊まで連れた女子供に喧嘩売る奴なんてほっとけるか」
小太郎の視線の先にはリルルに抱かれたひまわりの姿。深刻さも理解できない様子でたーっと声を上げた。
「別にわざわざ潰す気も無いけど、確かに巻き込まないよう気を付けるつもりも毛頭無いな。
 で、それだから私は女子供に数えないっていうのね」
「それだけやあらへん。おまえ、多分やけど吸血鬼やろ? それも結構生きた」
「たったの500歳とちょっとだけどね」
(十分すぎるやろうが)
小太郎は連想する。自分と自分のライバルのネギを鍛えた吸血鬼、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルを。
推定年齢600歳以上にして自称『最強の悪の魔法使い』、自称のみならず伝説と化しているとんでもない怪物。
彼女の場合は色々あって力の殆どを封印され、特別な異次元においてはかなりの力を振るえるものの、
それも呪いの分は有効な筈で、小太郎が正真正銘全力の彼女を見たのは一度だけ、遠目に魔法を一度見ただけだ。
それの二割減くらいの力を想像してみた。
「……生憎とそんな相手に手加減できる程の自信は無いんや」
正確には手加減すまいと自分に言い聞かせながら、小太郎はそう言った。
「へえ。なかなか判ってるじゃない」
レミリアは満足げに頷く。
「それでおまえはそんな相手に挑むのかしら? 何の益も無く」
「ああ。一応、一つだけ用も有るけどな」
小太郎は振り向き、睨み付ける。隅で怯えながら剣を構える黄色い服の少女人形を。
「おい、そこの人形娘。おまえ、もしかして昼頃学校の近くにおらへんかったか?」
金糸雀はびくっと震えた。
「なな、なんの事だかさっぱり」
それだけで小太郎は十分に確信を得た。
「ネギが死んだ時、あの場に居ったな」
「居ない、居なかった、いや、居たかもしれないかしらー」
小太郎に睨まれて吐く。
「一つ聞かせろ。別に後でも良い。その時にあの場所で、何がどうなって、誰がネギを殺したんや。
 おまえか? それとももう一つの足跡の誰かか? 見てたんやろ?」
「それは……」
金糸雀は更に少し考え、すぐにぺらぺらと舌を回す。
「か、カナではないのかしら。あの後、別の少女が来てネギっていう少年と戦ったの。
 ネギは強かったみたいだけれどその子に撃ち殺されたのかしらー」

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:37:57 ID:yVCGbULY
 

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:38:15 ID:+eupEOTa
支援5

696 :Humpty Dumpty sat on a wall,(8/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:38:25 ID:1jPBlhx7
「そいつの外見は?」
「金髪で小麦色の肌だったかしら。ナイフと銃を使ってカナの事も利用して、きっと性悪極悪人に違いないのかしら」
息を呑む音がした。
「トリエラさんはそんな人じゃない!」
それからククリの叫びが響いた。
「トリエラ? さっきおまえが言ってた……そいつなんか?」
小太郎の問いにリルルが頷く。
「外見は一致しているわ」
「違うよ!」
しかしククリは否定する。
「だ、だってトリエラさんは良い人だもん。
 殺されそうになったけど誤解だったし、性悪極悪人なんてそんなわけ絶対ないもん」
「え、あう、その……」
状況の混迷振りに金糸雀は困惑するしかない。
(あちらを立てればこちらが立たずなのかしらー!?)
おそらく金糸雀は、ひどく不運だった。

「……もう、うるさいな。纏めて叩き潰すか」
救いの手が問答無用の敵対者だった事に至っては幸運なのだか不運なのだかわからない。
レミリアは少し考えて、決めた。
カードは無くともスペルカードを宣言する。小手調べとしてレミリアが選んだスペルは――。
「まずはこの辺りから行くか。紅符『スカーレットシュート』」
ある程度余裕を残しながらもそれなりの本気で戦った時に、切り札の一つ前として使ったスペルカード。
散弾銃のようにばらけながら飛来する強烈な魔力弾の塊を無数に放ち力任せに圧殺する弾幕だ。
無数の紅い巨弾が闇夜を引き裂いた。

     * * *

ヴィクトリアは内心でほくそ笑んでいた。
これでレミリア・スカーレットもどうにかなるはずだ。
(若干の矛盾を抱えて騙しきれるか不安だったけど、レミリアが事実危険人物だったおかげで助かったわ。
 これだけの人数を持ってすれば恐らく、どうにかできる。例え倒せずともね)
参加者の数だけを数えれば1対6という圧倒的優勢だが、ヴィクトリアは油断していなかった。
なにせ戦力的には随分と不安が残る。
リルルは赤ん坊のひまわりを抱えていて、右手だけしか使えない。
それも抱いている腕は怪我をしているのかシーツまで巻いている。あまり戦力にはならないだろう。
ククリも魔法使いのようだがあの様子ではどこまで頼りになるものか。ひまわりは当然論外。
都合が良いことに通りすがって巻き込まれてくれた金糸雀も臆病そうでアテにはできない。
同じく駆け付けてくれた犬上小太郎は詳細名簿によればなかなかの実力者だが、一人でどこまでできるものか。
頭数だけは揃ったが、前情報から判断できる限りでは大半が戦力にならない。もしかすると劣勢かもしれない。
だが、ヴィクトリア達が勝つ必要もなかった。
(ひまわりを抜いた上で、頭数にして四人も居るわ。これだけ居れば“逃げようと思えばどうとでもなる”。
 一人二人がやられて旗色が悪くなったら、残った奴を前に押し出して逃げ切ればいいのよ。
 もちろん、ここでレミリアを殺せるなら殺しておけば万全だわ。
 レイジングハートが余計な事を言う危険も有ったけど、『しばらく無駄口を止めろ』という命令は有効だったようね。
 行ける。ここでレミリアを倒すか、こいつらを囮にして逃げきれるわ)
そこまでの目算を済ました矢先、レミリアが宣言した。
「紅符『スカーレットシュート』」
直感する。あれはおそらく詠唱か何かだ。
来る攻撃を予感してヴィクトリアはレイジングハートを振るう。
「防ぎなさい、レイジングハート!」
『Wide Area Protection』
放射状に放たれた真紅の魔弾が広域障壁へと殺到した。


697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:38:40 ID:yVCGbULY
 

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:38:59 ID:i9NOEU1P


699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:39:15 ID:+eupEOTa
支援6

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:39:25 ID:wbMh1FkL
東方支援米

701 :Humpty Dumpty sat on a wall,(9/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:39:28 ID:1jPBlhx7
「くっ、思ったより……!」
魔弾を受け止めた衝撃が軋みを上げる。幸い防ぎきれない威力ではなかった。
一度なら。
往復して二度目、放射状に巨弾の塊が押し寄せる。
一度目で既に軋みを上げていた障壁はガラスの様に砕け散った。
更にレミリアの手の中で、紅く輝く三波目の弾幕が禍々しく開放を待っている。
「させるか!」
小太郎が飛び出した。
瞬動。文字通り瞬間移動のように見える超高速移動術がレミリアとの距離を零にする。
人間を超えた動体視力ですら殆ど目視できない速さでレミリアへと飛びかかる。
だがその足が瞬時に止まり、二連続の瞬動で横に跳ぶ。
「やるじゃないか」
不敵に笑うレミリアの右手には最強の聖剣ラグナロクが握られている。
振り抜かれたその右手よりもあと一瞬遅ければ、小太郎の首は飛んでいた。
温存していた右手を使わせた。だが放とうとしていた左手を止められない。

「でもまずはそっちね」
スカーレットシュートの第三波はこれまでよりも収束した魔弾群だった。
巨大な魔弾の塊が三つ、殆ど隣接するように隙間無く襲い掛かる。
ククリや金糸雀にはある程度密集していようとも三つも寄り添う魔弾群を避ける技などない。
ワイドエリアプロテクションを再び展開する猶予は無く、展開しても耐えきれない。
これまでは放射状に放たれた塊の一つが炸裂しただけだ。それが二度で砕かれた。
三つ寄り添う魔弾群は広く薄い広域結界など容易く砕いてしまうだろう。
「えーい! トカゲのしっぽ!」
「第1楽章、攻撃のワルツ!」
対抗して瞬時に放たれたククリのグルグルが、金糸雀がエスパー帽子で模倣した必殺技が相殺をかける。
彼女達がこの高速戦闘の中で瞬時に発動できて、且つ周囲を巻き込まない数少ない選択肢。
魔弾の塊が二つ消え、それでも一つの塊が残ってしまう。
ヴィクトリアは即座に防御を断念した。弾数が減ったのを良いことにそこから右に跳躍して攻撃を回避する。
リルルは瞬時に状況を判断した。片手にひまわりを抱えたまま、もう片手でククリを掬い飛んで回避する。
金糸雀だけがその場に残された。
「きゃ、きゃあああぁ!?」
瞬時にダイレクを盾にして、それでも防ぎきれない衝撃が金糸雀を跳ね飛ばした。
旅館の壁に叩き付けられぐったりと意識を手放した。
――金糸雀、戦闘不能。

「この、やったなおまえ!!」
小太郎が反転して再び瞬動。レミリアへと襲い掛かる。
四連投擲した手裏剣を瞬動で追い越して。
「ええ、やったわよ」
レミリアがそれを迎撃する。
放たれた無数の針弾が手裏剣を撃ち落とす。
振るわれる剣。ギリギリで見切って飛び込む小太郎。
小太郎の拳とレミリアの左腕が交錯した。小太郎は受け止め、それでも体ごと弾かれる。
レミリアの追撃。小太郎の迎撃。
矢のように跳ね飛ばされながらも小太郎は拳を振るう。レミリアはそれを蹂躙する。
当人の背丈も相まって極端に低いスライディングが小太郎の足を刈りとった。
続く斬撃を小太郎は辛うじて真剣白刃取りで受け止める。だが吸血鬼は意にも介さない。
レミリアはそのまま小太郎がはりついた剣を棍棒のように振り切って立木をへし折り石灯籠をダルマ落とし。
「がぁっ?! こ、のデタラメやなっ!」
堪らず小太郎は振り飛ばされた。それでも数瞬一歩だけレミリアの足を止められた。

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:39:38 ID:yVCGbULY
 

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:40:08 ID:i9NOEU1P


704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:40:15 ID:+eupEOTa
支援7

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:40:28 ID:yVCGbULY
 

706 :Humpty Dumpty sat on a wall,(10/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:40:31 ID:1jPBlhx7
「アクセルシューター・シャイニングケージシフト!」
ヴィクトリアの放った光の檻がレミリアを囲い込む。
「えい、へびいちご!」
ククリが足下に描いた魔法陣からいちご型の砲台が出現し無数のいちご爆弾を発射する。
跳躍したレミリアの下で地面が爆発に包まれた。爆風にさえ巻き込まれない。
そのまま連射を続けるいちご爆弾もチョンチョンと少しずつ動くだけで当たらない。
闇夜に吸い込まれ遠くで炸裂するばかりだ。
発射の瞬間に狙いが定められているならば、到達までに一歩動くだけで全てが空を撃つ道理。
それどころか反撃で放たれた魔弾がいちご砲台の蔦を引き裂いてしまう。
ならばと左腕でひまわりを抱えたリルルが、右手でレミリアを指差した。その指から雷撃が放たれる。
空気中の雷撃の速度は光速にこそ劣るもののおおよそマッハ440、放たれてから回避など不可能だ。
しかし光速のレーザーはおろか、止まった時間の向こうから零瞬で訪れるナイフさえもレミリアには届かない。
予兆を察知したレミリアは一瞬早く加速して、放たれる寸前に雷撃を回避した。
「止まらんかい! 狗音爆砕拳!!」
加速した先に待ち受ける犬神を集中させた小太郎の拳も。
「遅い方が悪いのよ」
振り下ろされたラグナロクと鬩ぎ合い、力が爆裂して二人の間合いを引き離す。

弾かれたレミリアの体を何か強い力が引き寄せる。見るとその先に有るのは小さな星だった。
「プチ惑星、これなら!」
ククリが叫ぶ。敵を引き寄せ激突させるグルグルだ。幾ら速くても見えない引力は避けられない。
更にその軌道上をヴィクトリアのアクセルシューターが交錯して光のトラップを紡ぎ出す。
「その弾幕はもう見飽きたわ」
レミリアはしかし軌道を調整してみせる。
引き寄せられながらも待ちかまえる無数の光線と襲い来るアクセルシューターを擦り抜ける。
その先に訪れる激突の運命さえも。
「こんな木偶に何ができる」
“神々の運命”の名を冠した聖剣が一刀両断に破壊した。
ふと気づき、そのまま剣を突き立て頭を抱えて屈み込む。
上空に舞い上がったリルルからの雷撃も避雷針となった剣が吸い込んだ。
壮絶な猛攻を鮮やかに捌ききり、レミリアは不敵に笑う。
地に立った聖剣を抜き放ち、高らかに最強を謳う。
「神々の運命さえも私の手の内に有る」
小太郎は少ない気から犬神を使ったせいで荒い息を吐いていた。
ククリはどんなグルグルを使えば効果があるのか判らず慌てていた。
ヴィクトリアはレイジングハートを手に逃げる算段を練っていた。
金糸雀は既に意識を失っていた。
リルルは上空から、瞳に僅かな焦りを浮かべてレミリアを見下ろしていた。
「もう誰も私に触れる事なんて出来はしない」
「たーっ」

………………。
「ひ、ひまわりちゃん!?」
ククリがそれに気づいて蒼白になる。
いつの間にかリルルの手の中にひまわりが居ない。
ひまわりの居場所に気付いた時、ある者は焦燥し、ある者は驚愕した。
「……赤ん坊?」
レミリアはぽかんとなった。
いつの間にかレミリアの背中にひまわりが張り付いていた。
元々リルルは左手首を引きちぎり、溶解して機能が低下した上に断面を隠すためのシーツを巻いていた。
その半端な腕でひまわりを抱いていたのだ。
左手でひまわりを抱きながら飛翔し、右手で攻撃した時、ついにその腕からひまわりが零れてしまった。
「たーっ」
ひまわりはわしわしと体を動かしレミリアの頭頂にまでよじ登る。
赤ん坊にあるまじき見事な身体能力である。
そしてレミリアが引き剥がそうと手を伸ばした頭の上で。
赤ちゃん用のおむつを脱いだひまわりが。

おしっこをした。


707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:41:14 ID:+eupEOTa
支援8

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:41:18 ID:i9NOEU1P


709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:41:22 ID:QzFeXXZC
 

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:41:24 ID:yVCGbULY
 

711 :Humpty Dumpty sat on a wall,(11/11) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:41:34 ID:1jPBlhx7
…………………………………。
痛いほど静かな空気。
「ふー」
それを気にもせず、ひまわりは満面の笑顔で飛び降り転がって、駆け付けたリルルの腕へと帰り着く。
とりあえず、無事生還。
その場にいる者達はそうっとレミリアの顔を覗いてみた。
「………………ふ」
俯いているレミリアの表情は。
「ふ……ふふ…………ふふふふふ……ふふふ………………」
完全に目が据わっていた。

レミリアは右手に握られていたラグナロクを背中のランドセルにしまい込んだ。
それから、首に下げていたおもちゃのハンマーみたいなペンダントを引きちぎる。
ペンダントは瞬時に長柄のハンマーへと姿を変えた。だがレミリアは更に要求する。
「……アイゼン。ギガントフォルムよ」
『Gigantform』
ガコンガコンと音を立て二つのカートリッジが撃発された。だが弾は出ない。
漲る魔力がグラーフアイゼンの形状を変化するだけだ。
身の丈ほども有る巨大なハンマー。そのハンマーヘッドは角柱型をしていた。
危険を感じて攻撃しようとする者達を制して、小太郎が叫んだ。
「あかん、逃げろ!」
レミリアは口元を歪めて飛翔する。上空へと一直線に。
それは流れ星のように速く旋回して、再び地上へと押し寄せる。
「砕けてしまえええええええええええええええええええええぇっ」
ハンマーヘッドが巨大化し夜の空を埋め尽くす。

空の天井が落ちてきた。

     * * *

トリエラは全力で走り続けていた。
足下を屋根が流れていく。しかし視線の先で屋根は道路によって途切れていた。
細い、それでも5m以上有る道の向かいには次の家。
迷わず跳躍した。
眼下を道が流れ去り、トリエラは次の屋根に足を届かせる。足に衝撃が響く。
「くっ……あと少し!」
まだ行ける。そう判断して再び走り出した。
これはトリエラの選んだ、一秒でも早く旅館に辿り着く近道だ。
これなら何処を通っているか判らない小太郎とのび太に鉢合わせる事も無い。
実は小太郎は同じルートを神速の瞬動術で駆け抜けているのだが、トリエラが知る由もない。
トリエラが今考えているのは、とにかく急いで旅館に駆け付ける事だ。
シャナに襲撃を受けた時、ククリ達はどこまで耐えられる? 何秒、何分間生きていられる?
最悪の場合――例えば特殊部隊が立て篭もり事件を制圧するケースなら、決着に掛かる時間は秒単位だ。
もしこの速度で決着していたら、トリエラがどれだけ急ごうとどうにもならない。
最初の攻撃を防いで膠着状態を作る事が出来ているかどうか。
(5分……せめて4分凌いでくれていれば……!)
小規模なビルの横のアパートを走り抜けたトリエラの視界に温泉旅館が広がった。
複雑な地形の500mを駆け抜けるまで200秒足らず。
辿り着いたその眼前で。

突如天から降った巨大な角柱が旅館を完膚無きまでに粉砕した。

「――――っ」
トリエラに出来たのは、余波で粉砕されるアパートの屋根から頭を庇って転げ落ちる事だけだった。


712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:42:18 ID:yVCGbULY
 

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:42:28 ID:Y+uoORkW
 

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:42:40 ID:+eupEOTa
支援9

715 :Humpty Dumpty had a great fall.(1/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:42:46 ID:1jPBlhx7
「う……な、何…………?」
ククリは恐る恐る目を開ける。
目の前には犬の耳を生やした少年の姿。ククリはどこか知らない家のソファに寝かされていた。
少年の額からは血が流れていた。
「お、目覚めたみたいやな。良かった、こっちは無事か」
「え、血? だ、だいじょうぶ!? えーっと……」
「そういや名乗ってへんかったな。小太郎や。俺は犬上小太郎や」
小太郎はそう言ってニッと笑ってみせる。
「俺は大丈夫や。この位の怪我は慣れとる」
それから小さく溜息。
「ま、あっちはヤバイ事になってもうたけどな。仇かもしれへん奴やけど、間に合わんかったのは失敗や」
「え……か、金糸雀ちゃん!」
ククリは向かいのソファーに、金糸雀が寝かされている事に気が付いた。
露出している右手は最初から動かせた様子が無く、強張ったままの左手は未だ奇妙な大剣を握り締めている。
その両足は膝から下が――砕け散っていた。
「ギリギリやったからな、二人助けるんやとあれが精一杯や。
 それにあの赤ん坊……ひまわりいうたな。あいつとあいつを抱いてた奴ともはぐれてもうた」
「リルルちゃんが!?」
血相を変えて慌てるククリを小太郎が宥める。
「大丈夫や安心せえ、ギリギリで逃げるのは見た。もう一人の奴もな。
 それに俺も、こんな状況で赤ん坊ほっとけるわけがあらへん」
「犬上くん……?」
「犬上くんか、なんかむず痒いな」
小太郎は頭を掻いた。
たまたま名字で呼んだのはククリが和名に慣れない為だ。ひまわりの場合は名字にある兄と区別が必要だった。
のび太に至っては最初からのび太としか聞いてない。
どちらで呼んでもおかしくなかったとても些細な理由だが、小太郎には少しだけくすぐったく思えた。
屈み込んでククリを見ていた小太郎は、しゃんと背を伸ばして立ち上がる。
「ま、俺が捜してきたる。トリエラって奴もな。その金糸雀って人形とトリエラには聞きたい話が有るんや」
「あ、ありがとう。でも……」
「良いんや、俺も用が有るんやから。あ、そうやおまえなんて名前やった? あと変な仮面の奴も」
ククリは素直に答える
「ククリだよ。仮面の子は、わたしも名前聞いてないの。でも、本当に一人でだいじょうぶなの?」
「大丈夫や。ええからおまえは隠れとけ」
そう言うと小太郎はククリに背を向けた。
……最後に見えた背中は、べったりと血に染まっていた。
「犬上くん!?」
ククリが慌てた時、小太郎はもう家から飛び出していた。

     * * *

金糸雀はククリのその叫びで目が覚めた。
周囲を見回し状況を確認する。どうやらまだ生きてはいるらしい。
あんな戦闘で意識を失ってしまったのに奇跡と言って良いほどだ。
(ラ、ラッキーなのかしらー?)
最初はそう思い、立ち上がろうとして。
……両足が砕けている事に気が付いた。


716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:42:50 ID:i9NOEU1P


717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:43:30 ID:+eupEOTa
支援10

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:43:32 ID:yVCGbULY
 

719 :Humpty Dumpty had a great fall.(2/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:43:55 ID:1jPBlhx7
一瞬で思考が絶望に塗り潰された。
実のところこれは、戦闘面などの現実問題において致命的というわけではない。
ローゼンメイデンはこの島に置いても空を飛べるからだ。
金糸雀は知る由もないが、例えば翠星石などはこの飛行能力でイリヤを湖底に引きずり込んでいた。
単に地上を歩くのを好むだけで単身でも空を飛べる。
更に、固く強張った金糸雀の左手にはダイレクが握られたままだ。ダイレクに乗れば力も使わず空を飛べる。
だがローゼンメイデンにとって体の欠損は、人のそれ以上に大きな喪失である。
(どうしてかしら。もう諦めていたはずなのに……こんなにまで悲しいなんて)
既に右腕を失った。人も殺してしまった。
人殺しのジャンク。
永遠の少女アリスになんてなれるはずもない。
だから雛苺でも蒼星石でも良いから、この島に居ない水銀燈でも良いからローザミスティカを託したかった。
もう自分はアリスになる事なんてできないから、せめて姉妹の誰かがアリスに至ってほしい。
それが金糸雀の抱いた最後の夢だ。
そのはずなのに、いつしか金糸雀の目からは涙が零れていた。
(カナは欲張りなのかしら)

――金糸雀の視界の端で、ククリはふと気付いて電話機に駆け寄った。
ここからならきっと電話が通じるはずだ。トリエラに電話できるはずだ。

金糸雀はふと思い出した。
確か最初の会場で、ジェダがご褒美というものについて語っていなかっただろうか?
ふとっちょの男の子が提案して設定された、3人を殺す度に与えられるご褒美だ。
その中に確か『怪我の治療』という物が有ったはずだ。
加えて金糸雀は既に三人を、殺しているかもしれない。
少し前に城で殺した二人の少女は確実に。
そして夕方の森で、よく判らない巨大な岩が不可思議な爆発を起こした時に。
あれで死んだ者が金糸雀の殺害数に入っているかは判らないし、誰かが死んだかも判らない。
金糸雀はプレセアの名前を知らない。
そもそもドールの傷を、それも失われた部位まで治してもらえるのかも判らない。
それでももしかしたらと思い、駄目元で首輪に向けて呟いてみた。
…………“ご褒美をちょうだい”

――ククリは何か聞こえたような気がして振り返った。
この角度からはよく見えないが、金糸雀が目覚めたのだろうか?
だけど今はそれよりも、既に受話器を上げた電話機を操作する方が先だろう。
取りだしたメモを頼りにトリエラの電話番号をプッシュする。

しばらく待ってもQBが現れる気配は無かった。
多分、森で不思議な岩が爆発した時には誰も死ななかったか、死んでも殺害数には数えられなかったのだろう。
金糸雀の殺害数は已然、二人だ。
金糸雀は自然と、その場にいるもう一人の背中を見つめた。

――ククリはプッシュを終えた電話の呼び出し音に耳を澄ましていた。
トリエラはなかなか出ない。

金糸雀は思う。自分は何を考えているのだろうと。
あと一人殺せばご褒美が貰える。
人を殺すの?
この島に来てからの事を忘れたか、みんな人形に冷たい人ばかりだ。
この子は一緒に戦ってくれた仲間なのに?
イエローの仲間の又仲間なんて遠すぎる。この子もレミリアに襲われたから共闘しただけだ。
本当にみんなみんな信じられないの?
この子は――。

――ククリは呼び出し音に耳を澄まして待っている。
やがてかちゃりと繋がる音がした。
「もしもし、トリエラさん?」


720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:43:56 ID:i9NOEU1P


721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:44:11 ID:yVCGbULY
 

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:44:27 ID:+eupEOTa
支援11

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:44:27 ID:wbMh1FkL
支援かしらー

724 :Humpty Dumpty had a great fall.(3/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:44:54 ID:1jPBlhx7
(この子は学校の裏でカナを利用した、あいつの仲間だ)
やり場の無い憤りが噴き上がる。
それは悪巧みとかそういうものではなく、衝動的な激情だった。
あの時に金糸雀は片腕を失った。彼女に利用され使い捨てられたせいで。
自業自得と諫める声は思考の奥に呑み込まれ、自身の心にすら届かない。

――ククリは、ぱあっと笑顔を浮かべて話し出す。
「良かった、トリエラさんも無事だったんだ! うん、わたしは大丈夫だよ。
 犬上くんっていう子が助けてくれたの」
とても大変な事になってしまったけれど、まだきっと取り戻せる。何も失ってはいない。
「でも犬上くんは怪我してるのにリルルちゃんとひまわりちゃんを捜しにいって、
 あと金糸雀っていう子も怪我をして、えっとそう、リルルちゃんとひまわりちゃんともはぐれて……
 あ、でもでも犬上くんが逃げるのは見たって言ってたよ!」
そう、信じられたから。

金糸雀は左手に掴んでいたダイレクをそっと宙に浮かべた。
音も立てずククリの背中を指差した。

――ククリは電話で話し続ける。
受話器の向こうのトリエラへと言葉を送り続けた。
「うん……うん! わたしもトリエラさんが無事で、ほんとうにうれし――」
唐突に途切れたそれが、最期の言葉。

受話器が床にぶつかりゴトンとこもった音を立てる。
『…………ククリ? ククリ! どうしたのククリ!?』

金糸雀は言った。

「――“ご褒美をちょうだい”」

     * * *

「くそ、何処や。何処に居るんや」
小太郎は屋根の上から街を見回して、歯噛みした。
リルルにせよレミリアにせよ空を飛んでくれれば一目瞭然だったのだろうが、
生憎と二人とも、少なくとも今は地上付近に居るらしく見当たらない。
屋根の上から見て判るほど派手に戦っている場所も無い。
こうなれば町中を走り回って捜すしかないだろう。
「しばらく掛かりそうやな、これは」
小太郎は何気なしにククリと金糸雀を残していった家を振り返り。

――ご褒美を与える者、QBが家から飛び去っていくのを目撃した。

背筋が凍り付いた。
慌てて瞬動術で家に飛び込む。
そんな筈は無いと思った。ついさっきまで普通に話していたのだ。
それがほんの少し目を離した隙に殺されるなんて事は有り得ないと思っていた。
そしてそれ以前に、考えもしなかった。
あの時、あの場へ最後に辿り着いた小太郎は彼女達が元からの仲間だと思っていた。
だから仲間が仲間を殺すなんて事、考えもしなかった。

それでも小太郎の目に映った光景は、否定することの出来ない現実に他ならなかった。

「う、うあああぁああああああああああぁあぁあぁあっ」
相手は女だという事も一時忘れ、小太郎は絶叫と共に殴りかかっていた。

     * * *


725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:45:14 ID:yVCGbULY
 

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:45:29 ID:+eupEOTa
支援12

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:45:47 ID:yVCGbULY
 

728 :Humpty Dumpty had a great fall.(4/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:45:55 ID:1jPBlhx7
リルルはひまわりを抱いて夜の道を移動していた。
小太郎の警告に素早く冷静な対処をした結果だ。
(レミリアはひまわりに狙いを付けたと思われるわ。この子を逃がさなければならない。
 ククリの事も気になるけれど、今はこちらを優先するべきよ)
それが結論。滑るように地上を飛んでいく。
上空を飛ぶ事も出来るが、遮蔽物の少ない上空は見つかりやすくて危険だ。
だから地上を選び、建物の影に身を置いて少しでも早く現場から離れようとしていた。
それは恐らく懸命な判断だった。だが。
「たーっ」
ひまわりが声を上げて指差した夜空を見上げる。
「待ちなさい。そいつは逃がさないわよ」
結局の所、単純に運だったのだろう。
空から舞い降りたレミリア・スカーレットを前に、リルルはその足を止めた。

(どうすればいいの?)
状況は夜の街路。周囲は脆い民家。光源は満月の月明かりのみ。
建物の陰は視認できない明度だが、そこを通っていても尚レミリアに見つかった。
レミリアは夜目が効くのだろうと推測する。
レミリアまでの距離は20m弱。彼女なら瞬く間に距離を詰めるだろう。
戦うのは論外だった。戦力差はあまりにも大きい。
話し合うのも難しい。レミリアは危険人物であり、その上に関係が破綻している。
逃げるしかないが、レミリアも空を飛べる上、圧倒的に速い。
(右腕も短絡させるのは……無理ね)
森で瞬間移動して追いかけてきた少年を振り切った時の事を思い出す。
あの時は左手首にエネルギーを集中し、右手で引きちぎって閃光弾として使用した。
かなり無茶な用法だったし、右手首まで失うと後々の行動に支障が大きすぎる。
それ以前に右手首を引きちぎる左手首が無い。
――何故か、大人しくひまわりを引き渡すという選択肢は出てこなかった。

「やめろおおおうっ!!」
まるで悲鳴のような叫びが響いた。

「のび太くん……?」
レミリアを挟んだ街路の向こう側に野比のび太の姿が有った。
ガタガタと震える手で拳銃を構えている。
「やめろ、リルルとひまわりに手を出すなあっ!」
「ふうん?」
レミリアは興味が湧いた様子で振り返る。
その黄色い服を着た眼鏡少年の表情は恐怖に歪み、ズボンには乾いた物だがお漏らしの跡まであった。
体はガタガタと震えていたし、拳銃を持つ腕もそうだった。
それなのに銃口だけは正確に、レミリアを向いて離さない。
「逃げて、リルル!」
「のび太くん……でも……」
「良いから!」
レミリアはふっと鼻で笑い。
試しに少し動いてみた。
「――――っ!!」

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:46:23 ID:+eupEOTa
支援13

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:46:35 ID:yVCGbULY
 

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:46:48 ID:wbMh1FkL
支援をする程度の能力

732 :Humpty Dumpty had a great fall.(5/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:47:00 ID:1jPBlhx7
街路から横の民家の壁へ飛ぶ。そこから壁を蹴って逆側の民家へ。
その直前で羽を動かし直下に方向転換。右へ左へ、上、下と見せかけて右、下。
左、上、左、上、下――右上左下右上右上下下左右!
「う、動くなあ! も、もう、これ以上に動いたら、ううう、撃つぞう!」
「…………へぇ、やるじゃない」
レミリアはもうリルルに興味を無くした様子でのび太へと向き直った。
のび太の銃は正確にレミリアを追って見せたのだ。
しかもフェイントを見破り、まだレミリアが居ない動く先まで狙っていた。
最後にレミリアは民家の影、人の目では殆ど目視できない暗がりに入ったというのに、
それでも銃口は正確にレミリアへと向いていた。
技術でも経験でも、判断力ですらなくて、ただの感性だけでそれを為したのだ。
銃を構えている時ののび太はまるでスーパーマンだ。
そんなのび太は、震える喉から怯えた声を絞り出す。
「い……行って、リルル」
リルルはまだ躊躇っていた。
「行ってよ」
その腕の中で、ひまわりがたーっと声を上げた。
「ひまわりも居るんだぞ、リルル!!」
その言葉が決め手だった。
リルルは頷き、背を向けて飛び立った。

その背後で、一発の銃声が響き渡った。

     * * *

「けほっ」
息苦しさから咳を吐き、トリエラは茫然としていた意識を取り戻す。
轟音のせいで耳がキンキンしている。
トリエラは、何が起きたかを思い起こしてみた。
(確か……ちくしょう。私は多分、間に合わなかったんだ)
旅館が目に入ったその瞬間、天から降った恐ろしく巨大な角柱が全てを粉砕した。
トリエラは頭部を庇いながら屋根から転げ落ち、慌てて屋内へと飛び込んだ。
建物が倒壊する危険より飛礫にやられる危険の方が高いと考えたのだ。
おかげで、外が瓦礫の飛び散る惨状になってもトリエラは生き残った。
トリエラは。
「……ククリ。ひまわり。……リルル」
旅館に居たはずの三人の名前を呟いた。諦めの声色だった。
もしかすると逃げ切った可能性も有るかも知れない。
だけどそんな希望、トリエラにはとても信じられなくて。
――轟音で馬鹿になっていた耳が、ようやく電話の呼び出し音を拾い上げた。

「…………え!?」
ハッとなりポケットから携帯電話を引っぱり出す。
慌てて引っかかったりして手間取りながらどうにかそれを取りだした。
息を吸って、吐いて。
それから通話ボタンを押した。
『もしもし、トリエラさん?』
受話器の向こうから聞こえてきたのは確かにククリの声だった。
「ククリ! 無事だったの!?」
信じられないとさえ思う。あんな大破壊の現場に居たはずなのに。
『良かった、トリエラさんも無事だったんだ! うん、わたしは大丈夫だよ。
 犬上くんっていう子が助けてくれたの』
「犬上くん? いいわ、続きを」
犬上という名前は確かに見覚えが有る気はした。多分名簿で見たのだろう。
トリエラは気になりつつもとにかく続きを促す。

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:47:02 ID:+eupEOTa
支援14

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:47:29 ID:yVCGbULY
 

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:47:47 ID:+eupEOTa
支援15

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:48:02 ID:yVCGbULY
 

737 :Humpty Dumpty had a great fall.(6/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:48:05 ID:1jPBlhx7
『でも犬上くんは怪我してるのにリルルちゃんとひまわりちゃんを捜しにいって、
 あと金糸雀っていう子も怪我をして、えっとそう、リルルちゃんとひまわりちゃんともはぐれて……
 あ、でもでも犬上くんが逃げるのは見たって言ってたよ!』
ククリは慌てふためきながらも、それなりに纏まった事を話してくれた。
犬上という少年がククリを助けてくれて、どうやらその場にいたらしい金糸雀という子も助けた。
犬上と金糸雀は怪我をしていたが、犬上ははぐれたリルルとひまわりを捜しに飛び出した。
(どんな奴だか知らないけど、犬上って子にはどれだけ感謝してもし足りないわね。……裏がなければだけど。
 ったく、あのふとっちょなんて事を思いつくのよ。人を信じるのがこんなに難しいなんて思わなかったわ)
最初の会場でご褒美を要求したふとっちょの少年が憎たらしい。
もし最悪の状況を仮定するなら。
犬上という少年は自分の怪我を治す、あるいは別のご褒美を得るために三人を殺したかった。
現時点で殺害数が0だとすれば、ククリと金糸雀を殺してもまだ二人。あと一人分が足りない。
それならククリを助ける事で、ククリの仲間のリルルとひまわりの信用を得て……。
(流石に無い。ククリを連れて行くならともかく、ククリを置いていっちゃ話にならない。
 ダメだ私、冷静になれ! のび太と小太郎は確定としても、他の奴まで無理に疑ってどうするのよ)
自分を叱咤して、状況をただ受け止める。
そしてククリの声に応えた。
「判った、こちらでも捜すわね。二人を見つけたらそっちに向かうから場所を教えて」
それから心の底から。
「でも……本当に、無事で良かった」
一言付け加えた。
『うん……うん! わたしもトリエラさんが無事で、ほんとうにうれし――』
何か、音がした。
その音がどういう音か日常の音で言い表すのは難しい。
例えば血抜きをし忘れた肉に包丁を突き立てればそういう音になるのかもしれない。
そう、だってその音は音の規模こそ違うけれど、ナイフ使いが人にナイフを突き立てるような音だった。
それを大きく拡大して……例えばナイフの代わりにもっともっと大きな物を使って。
それからその音を電話を通して聞けばこんな事になるのかも知れない。
トリエラはそう思った。

「…………ククリ?」
がたんと音を立てて、受話器が落ちた音がした。
「ククリ! どうしたのククリ!?」
トリエラは理解していた。
これがどういう音なのかを。
それでもそんな筈はないと思って、叫ばずにはいられなかった。
なのに微かに聞こえた誰とも判らない少女の声が、最悪の想像を肯定してくれた。
『――“ご褒美をちょうだい”』
「ククリ!!」
しばらくすると。
がちゃりという音がして、電話が切られた。
――ククリは殺された。

「あ……ぐ…………っ……!!」
思わず上げそうになった絶叫を必死に抑え込む。
そんな事をしても意味が無い。自らの命まで危険に曝してしまうだけだ。
(ちくしょう……ちくしょう…………ちくしょう!!)
抑え込んだ絶叫を呑み込む。
どうすれば良い? 今から、どう動けば良い!?
今、落ち込み悔やむ意味は無い。まだ全てが終わってはいないのだから。
(そうだ……リルルとひまわり)
リルルはひまわりを、恐らく抱いて逃げたらしい。
それなら彼女を見つけるのが先決だ。
ククリは……もう、どうにもならない。音だけでもそれを確信できてしまった。
だからトリエラは走り出した。
(どこ? どこに居るの!?)
屋根の上まで駆け上がり周囲を見回して、改めて旅館の惨状に絶句する。
まるで空爆でも受けたような有様だった。
それでもそこから逃げ切ったという言葉を信じ屋根の上を走り出す。
せめてあの二人だけでも守るために。

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:48:11 ID:wbMh1FkL
支援ッ

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:48:36 ID:yVCGbULY
 

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:48:38 ID:+eupEOTa
支援16

741 :Humpty Dumpty had a great fall.(7/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:49:05 ID:1jPBlhx7

誰かの絶叫が聞こえた気がした。
(どこ!?)
立ち止まり耳を澄ます。
夜の音。しいんとした空気。時折吹く風の音。瓦礫ががらがらと崩れる音。
「――リルルとひまわり――」
小さな雑音の中からもっと小さなその声を拾い上げた。
カクテルパーティー効果。雑音の中から自分に関係のある音だけを拾い上げる事の出来る現象。
トリエラはその声に向かって走り出した。
「……て、リルル……!」
微かに聞き覚えのある声だった。
トリエラは沸き上がる焦燥と共に駆け続ける。
「う、動くなあ! も、もう、これ以上に動いたら、ううう、撃つぞう!」
そう、その声はとても聞き覚えのある声だった。
最後に足音を忍ばせて、トリエラはそこに駆け付けた。
そこに見えた光景は、ある意味で予想通りの物だった。
「ひまわりも居るんだぞ、リルル!!」
銃を構えてリルルの名を叫ぶのび太。
銃口の先を見た。
月明かりを民家に遮られ、何も見えない暗がりが覆う街路。
そのずっと先に、リルルの姿が有った。
トリエラはのび太が少なくとも銃においては達人である事を知っていた。
だから躊躇う事無く、撃った。

のび太は頭部を撃ち抜かれて絶命した。

     * * *

旅館の激闘から一足遅れて、街に訪れた一行があった。
タバサと蒼星石の二人。それから蒼星石の引く棺桶だ。
彼女達は警察署が崩壊するのを見て街に急ぎ、旅館が粉砕されるのも遠目に目撃したのだ。
バルディッシュが、旅館を粉砕したのはグラーフアイゼンというデバイスによる魔法だと教えてくれた。
戦闘が有って、誰かが巻き込まれているかもしれない。
彼女達は急ぎ周囲を探索して、ある民家から闇に紛れて誰かが飛び出していくのを目撃した。
そこに入ってみて。
「どうして……誰が、こんな事を!」
蒼星石は慟哭と共に、見も知らぬ少女の死体と。

姉妹の一人である金糸雀の死体を発見した。

蒼星石には、そこで何があったのか類推する事しかできない。
見知らぬ少女、つまりククリは電話機の前で倒れていた。
受話器は戻されているが、電話している所を刺し殺されたのだろうか。
凶器は持ち去られてしまったらしく見つからない。
かなり幅の広い大きな刃物を背中から首元に突き刺されたらしい、としか判らない。

金糸雀の死体はもっと不可解だった。
まず服が所々、特に手や足の部分がボロボロになったり無くなっていたのだ。
にも関わらず、胴体に風穴が空いている事を除けば肉体は無傷だった。
この疑問にはタバサが答えてくれた。
「きっと、ダメージを受けた後で誰かがベホマを使ってくれたのよ」
「そうか。もしかするとこの子がそうだったのかな」
金糸雀の近くに倒れているククリが回復呪文の使い手で、金糸雀の仲間だったのかもしれない。
ククリも致命傷以外は目立った傷が無かったから、その推論は納得できた。
「でも……この腕は、どうして」
それよりも気になったのは、近くに落ちていたもう一つの腕だった。
球体間接のその腕はローゼンメイデンの誰かの腕に違いない。
誰のだろうかと蒼星石は少し考えて、答えを出す。

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:49:08 ID:yVCGbULY
 

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:49:18 ID:+eupEOTa
支援17

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:49:41 ID:yVCGbULY
 

745 :Humpty Dumpty had a great fall.(8/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:50:25 ID:1jPBlhx7
(まず翠星石の腕じゃない。翠星石の腕なら双子のボクの腕と細部まで同じのはずだ。
 見慣れた腕とは見間違えない。それから雛苺の腕でもない。
 金糸雀と雛苺は他のみんなより少しだけ小さいけど、この腕はボク達と同じくらいだもの。
 そうなるとあとこの島に居た……ううん、居るのは)
「……真紅の腕だ。でも真紅の腕がどうして、ここに有るんだろう」
もう死亡を告げられた姉妹の名前。
蒼星石には何がどうなってここにその腕が有るのか、見当もつかない。
判っているのは一つだけだ。
「タバサ。真紅の体も、ちゃんと集めればきっと生き返らせる事ができるよね?」
タバサは少し迷って、だけど頷く。
「うん。そんな事になってしまった人は初めてだけど、きちんとぜんぶ集められれば大丈夫だと思う」
タバサも未経験の事態なのだろう、迷いながらも頷いた。
蒼星石はそれでもタバサを信じる事にした。
(そうだ、きっと大丈夫だ。きっと、大丈夫……)

ぽうっと、温かい光が惨劇の場を照らし出す。
「金糸雀……」
蒼星石は呟く。金糸雀の体から、無数のリングに包まれた光の塊が浮き上がっていた。
金糸雀のローザミスティカだ。
ローゼンメイデン達は、姉妹達のこれを奪い合う事を定められている。
それが蒼星石達の“お父様”、ローゼンの夢見る永遠の少女アリスへ至る階段なのだ。
かつて蒼星石は何度も悩み葛藤した末にそれを受け容れて、双子の姉である翠星石にさえも刃を向けた。
結局、蒼星石がローザミスティカを見たのは一度だけだ。
自らが水銀燈に敗れた時、自らの体から遊離していくのを見ただけ。
それは蒼星石がこの島へと連れてこられる前に見た、最期の記憶だった。
「………………行こう、金糸雀」
少し躊躇った末に手を差し伸べる。
ローザミスティカを受け容れてしまったら『帰って来れなくなる』のではないかと少し不安になったのだ。
だけど一度はローザミスティカを奪われたはずの自分が生きている事に気づき、すぐに杞憂は払拭された。
蒼星石の手に応えるように、金糸雀のローザミスティカは蒼星石の体内へと吸い込まれていった。
「あたたかいな」
蒼星石にはそれが何故か悲しく思えた。

「それも金糸雀だったの?」
「そうだよ、タバサ。さっきのがローザミスティカ。魂はまた別だけど、それと似たような物かな」
タバサの問いに答え、立ち上がる。
「タバサ、棺桶を開けて。金糸雀とこの子も連れて行ってあげないと」
「うん、そうだね。あ、さっきの村人さんも起きたみたい」
棺桶を中からドンドンと叩く音がしていた。ガリガリという音と震えた叫び声も。
蒼星石は少し不安になった。
杞憂だと思っていたけれど、本当にネクロフィリアだったらどうしよう?
「もう街には着いたし、帰してあげないと。待って、今開けて上げるから」
そう言って、タバサは棺桶の鍵を開けであげた。

「――てぇっあけ、あけて、いや、いやいやいやあああやあぁあぁあぁあああああいやいやいやあっ」
絶叫と共に棺桶から少女、太刀川ミミが飛び出してきた。
どうしてかひどく爪が剥がれていた。棺桶の蓋の裏側は引っ掻き傷でいっぱいだ。
「どうしたの、村人さんだいじょうぶ?」
タバサが心配して声を掛ける。
泣きじゃくり震えながら這い回ったミミは振り返り、タバサを見上げた。
真摯に心配した様子のタバサに少しだけ安堵して訴える。
「し、した、死体が、真っ暗で何も見えなくて、気が付いたら何か有ったの!
 それで気付いたら男の子で、血塗れで、穴だらけで、動かなくて、死んでたのぉ!」
「彼はイシドロ。ボク達の仲間だよ」
「な、仲間……?」
蒼星石の言葉にミミは口をパクパクして動揺する。
「今は“たまたま死んじゃっているだけ”なんだ。そんなに怖がらないであげてほしい」
「今は……や、やっぱり死んでっ」
絶句する。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:50:27 ID:yVCGbULY
 

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:50:28 ID:+eupEOTa
支援18。

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:50:59 ID:yVCGbULY
 

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:51:16 ID:+eupEOTa
支援19

750 :Humpty Dumpty had a great fall.(9/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:51:27 ID:1jPBlhx7
「それじゃ蒼星石、村人さんも街に帰してあげたし私達も行かないと」
「ま、まち? 帰してって……」
ミミは震えながら周囲を見回す。
知らない家だった。それから。
すぐ横には胴体に風穴の空いた人形が転がっていた。
「ひぃっ」
跳び上がって逆側に逃げたら、じゅぷり。手が何か温かい物に包まれた。
恐る恐る手を目の前に上げてみた。
べったりと赤い物が付着している。視線を下げた。
女の子の――ククリの死体と、目が合った。
「い、いやあああぁあああ!? や、死んで、やだ、やだあっ、なにこれ、なにこんな、やあ、
 死んで、血が、いやいやいやぁ! こんなところ知らない! こんな所イヤァッ!!」
「あれ、街を間違えちゃったのかな?」
タバサは不安げに首を傾げる。
「もしかしたら南西の街だったのかもしれないね」
蒼星石の言葉にタバサはますます困り果ててしまった。
「どうしよう、イシドロに加えてその女の子と金糸雀も連れて行かなきゃいけないのに。
 村人さんまで入れて引いていくなんて馬車でもないと無理だよ」
「いや、起きたのなら別に一緒に入れなくても……」
「か、棺桶はもういやぁっ! やあ、やだあ、いや、いやいやいや、やああぁあぁあぁああっ」
ミミは悲鳴を上げて立ち上がり、ククリの血で転んだ。
震えながら四つん這いでぺたぺたと走り部屋の入り口に頭をぶつける。
「だ、大丈夫!?」
「ひぃっ、いたい、いや、来ないでぇっ」
蒼星石の心配も振り払って痛みにわんわん叫き怯えながらも立ち上がって玄関に走り、
ドアを突き破るように押し開けてどことも知らない民家から飛び出していった。
「変な子だったね」
タバサは思わず首を傾げて、言った。
「………………うん、そうだね」
少し遅れて、蒼星石も首を傾げた。

     * * *

「はぁ……はぁ……はぁっ」
荒い息を吐いてミミは夜の街を走っていた。
頭の中は恐れや怯えでいっぱいだ。もう何も判らない。
「きゃっ」
片目だけの視界では足下も定まらず、足がもつれて転んでしまう。
「に、にげなきゃ、にげなきゃ……!」
慌てて立ち上がってまた走りだそうとして。
すぐ近くの民家の奥に、明かりが灯っている事に気が付いた。
「ここも、誰か居るの……?」
さっきのような人だったらどうしようと身が竦んだが、こんな所に一人で居るのも嫌だった。
誰かに助けて欲しかった。
守ってくれる強い人じゃなくても良いから、信じられる人に一緒に居て欲しかった。
「あ、あんな人ばかりじゃないよね、ここ……」
ミミは恐る恐る、家の戸を開けた。
「おじゃましまーす…………」
奥から話し声が聞こえた。
「無理しないで、今は会わない方が良さそうだもの。後で会いましょう、こちらから電話するわ」
がちゃんと、電話を切る音がした。
「で、そこに居るのは誰?」
家の奥に居たのは、金髪の少女だった。ヴィクトリアだ。
右手に赤い宝石の填った金色の杖を握りしめて、ミミに対し身構えている。
あと眼鏡を掛けて、左手には奇妙な手袋をはめ、その手にはへんてこな帽子が掴まれている。
その衣服は所々破れていて、もしかしたら戦いに巻き込まれたのかもしれなかった。
ヴィクトリアの後ろには電話が有り、どうやらさっきまで誰かと話していたらしい。

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:51:35 ID:yVCGbULY
 

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:52:06 ID:i9NOEU1P


753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:52:12 ID:yVCGbULY
 

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:52:23 ID:+eupEOTa
支援20

755 :Humpty Dumpty had a great fall.(10/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:52:40 ID:1jPBlhx7
「わたしは、太刀川ミミ。あの……あなたは、まともな人よね?」
ヘンテコな質問にヴィクトリアは思わず呆れてしまう。
「まともじゃない人はまともじゃないなんて言わないわ」
『その通りです、I.M』
「そ、そうよね、ごめんなさい」
ぺこりと謝る。
「……あれ、今の声は?」
「こいつもう無駄口を……まあいいわ。この杖よ」
『レイジングハートです、以後お見知り置きを』
金色の杖、レイジングハートが宝石を光らせ挨拶をする。
その発音は英語だったが、何故か理解できていた。
「喋る杖? デジモンなの?」
「でじもん? 何、それは?」
「デジモンはデジモンよ。そういえば確か、わたしの支給品に……」
ミミはランドセルを降ろし――棺桶に同梱されて付いた血にまたパニックを起こしそうになりながら、
中からポケモン図鑑を取りだして……何本も爪の剥がれた指に気付いて、取り落とした。
「う、ひ、いや、あ………いたい、痛いよ……」
恐怖と緊張で忘れていた痛みを思い出してぼろぼろと涙を零す。
ヴィクトリアはそんなミミに頓着せず、取り落とされたポケモン図鑑を拾い上げた。
「これは確か……そうね、そういう使い方が出来るのね」
『I.M、彼女の指を……』
「生憎と救急セットは取ってきてないわ。この家を探しても見つかるかもしれないけど、その前に」
ヴィクトリアはポケモン図鑑をレイジングハートに向けて、操作した。

レイジングハート
インテリジェントデバイス
たかさ:?? m
おもさ:?? kg
かいぞうミッドチルダしきデバイス。
カートリッジシステムは きょうりょく
だが あつかいにちゅういがひつよう。

おもなわざ
ディバインバスター
スターライトブレイカー

「調べればもっと詳しいデータも判りそうね。……ところで改造ってどういう事よ」
『言葉通りです。私は元来ミッドチルダ式のデバイスですが、古代ベルカ式デバイスに対抗するため、
 ベルカ式のカートリッジシステムを組み込んで頂きました。
 言い忘れていましたが、私の他に一例しか類を見ない無理な改造ですので繊細に扱って下さい』
「あなたが壊れると思うとせいせいするんだけれど?」
『I.Mを巻き込む規模の事故になるかもしれません』
「………………」
ヴィクトリアは腹立たしげに引き続き図鑑を操作する。
それはなんとなしにした事だ。
アイテムリストによればこのポケモン図鑑は意志を持った支給品の詳細を見る機能がある。
裏を返せば意志の無い支給品に使った所で何か判るわけが無い。無いのだが。

しきがみ
プログラム
たかさ:0.1 m
おもさ:0.0 kg
げんそうきょうのそとでいうプログラム。
げんそうきょうのなかで アイポッドを
うごかすためにくまれた。 じがはない。

おもなわざ
とくになし


756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:52:46 ID:yVCGbULY
 

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:53:17 ID:+eupEOTa
支援21

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:53:27 ID:yVCGbULY
 

759 :Humpty Dumpty had a great fall.(11/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:53:46 ID:1jPBlhx7
図鑑でi-Podを見てみたら、そう表示された。
「擬似的な生き物で機械的な物を制御してるの?
 あのアーチェリーの武装錬金を制御するオートマータみたいな……いや違う、ずっと簡易な物だ。
 そうか、その可能性があったんだ。それじゃまさか……」
『My I.M?』
「あなたは黙ってなさい、レイジングハート!」
熱に浮かされたように、ヴィクトリアは思いつきを試してみた。
……思った通りだった。

「……太刀川ミミと言ったわね」
「う……えぐ……な、なに……?」
爪が剥がれた指の痛みに何も出来ず泣いていたミミは、ヴィクトリアの声に顔を上げた。
顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「あなたがこの島に来てからの事を話してもらえるかしら」
「えう……うん……」
ミミは頷いて話し始めた。
惨殺した神楽の死体を弄り回している恐ろしい少女に出会った事。
向かっていって返り討ちにされて、片目を抉られて死体の目を填め込まれた事。
痛みと片目の喪失に、気絶したり目覚めたりしながら歩いた事。
放送は聞き逃してしまった事。
起きたら棺桶の中で、死体と一緒に入れられていて、蓋を必死にひっかいて爪が剥がれてしまった事。
蓋が開いたら恐ろしい二人が居て、近くには壊れた人形と死体が転がっていた事。
二人の片方、蒼星石と呼ばれた子も人形のようだった事。
そこからあわててここまで逃げてきた事。
「そう。仲間は居ないのね?」
ヴィクトリアの問いにミミは首を振った。
「ううん、居るわ。八神太一くんと、泉光子郎くん、それから城戸丈先輩。
 みんな凄く頼りになるから、力を合わせればきっとジェダだって倒せるわ」
レイジングハートが何か言いたげに明滅する。
『その名前は……』
「黙ってなさい、レイジングハート。それで、あなたは?」
「うん、わたしもみんなの力になろうと思って仲間を集めようとしてたの。
 でも空回りばかりで……痛くて……わたし、何も出来ないのかな……」
ヴィクトリアは言った。
「いいえ。あなたにはとても大きな意味が有ったわ」
「本当?」
ミミは嬉しい言葉に、また俯きかけていた顔を上げてヴィクトリアを見つめ返す。
ヴィクトリアは頷いた。
「ええ。それは私の所にこの図鑑を持ってきてくれた事。それと」
「それと、何?」
ミミは期待に満ちて続きを促す。
ヴィクトリアは自然な動作でゆっくりと、レイジングハートをミミの首もとに突きつけた。
「あなたの命が、この島で最も無価値だった事よ」
「――」
耳にした言葉が理解できない。
呆けたミミの首もとでレイジングハートが輝く。

その次の瞬間、ミミの首輪が爆発した。
何も理解できないままに、太刀川ミミの人生は終わりを告げた。

………………………………。
……………………。
…………。


760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:53:58 ID:wbMh1FkL
支援!!

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:54:14 ID:yVCGbULY
 

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:54:28 ID:+eupEOTa
支援22

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:54:45 ID:yVCGbULY
 

764 :Humpty Dumpty had a great fall.(12/12) ◆CFbj666Xrw :2008/05/24(土) 23:54:47 ID:1jPBlhx7
「みぃつけた」
「…………え?」
振り向いたヴィクトリアの瞳に映ったのは、レミリア・スカーレットの姿だった。
右手にラグナロクを、左手にグラーフアイゼンを握り締めている。
ヴィクトリアはジャケットを展開し更に防御魔法を発動しようとした。
「遅い」
今度は距離が無く、防御魔法を準備しておく時間もなかった。
レイジングハートはグラーフアイゼンに弾き飛ばされた。
袈裟切りに振り下ろされたラグナロクがヴィクトリアを切り裂いた。
左首筋から右胴までが斜めに両断される。弾けたバリアジャケットも僅かに威力を減じただけだった。
ヴィクトリアの視界が横にずれて。
どしゃりと、床に落ちた。

………………。



765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:54:48 ID:QzFeXXZC
 

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:55:07 ID:+eupEOTa
支援23

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:55:21 ID:wbMh1FkL
ミミーーーーッ!!

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:55:24 ID:yVCGbULY
 

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:55:34 ID:+eupEOTa
支援24

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:55:53 ID:wbMh1FkL
まだまだ支援

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:56:01 ID:yVCGbULY
 

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:56:14 ID:Y+uoORkW
 

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:56:17 ID:QzFeXXZC
4人?

774 :All the king's horses, And all the king's men,(1/10):2008/05/24(土) 23:56:32 ID:1jPBlhx7
カラン、と。思いの外に軽い音を立てて、拳銃が転がった。
「……なんだ、それは」
とても不機嫌そうな声が聞こえる。
トリエラは最初、それが誰の声か判らなかった。
のび太の声ではなく、リルルの声でもなかった。聞いたことの無い声だった。
「随分とつまらない運命ね」
その声に釣られ、低空を飛び去っていくリルルが一度だけ振り返った。
偶然、トリエラと目が合った。唇が動いた。
読唇術なんてやった事ないのに、はっきりと読みとれた。
それとも本当はトリエラに届くほど大きな声で叫んでいたのだろうか。
――イエローノトキトオナジネ。
リルルはそれっきり逃げていってしまった。トリエラの望んだ通り。
だけどトリエラには判らなかった。一体何があったのか。
彼女が姿を見せるまで。
「それで、おまえがそいつの代わりに楽しませてくれるのかしら?」
のび太の射線上、リルルへと続く線の途中。
そこに有った暗がりから、彼女が姿を表した。トリエラが見た事も無い、誰かが。
「……あんた、誰?」
鼻で笑われた。
「レミリア・スカーレット。運命を操る程度の能力を持った吸血鬼さ」
彼女は信じがたいほどの速さでトリエラの目の前まで跳躍し、空中でぴたりと動きを止めた。
蝙蝠のような黒い羽で宙に静止している。
「叩き潰す方が趣味だけれどね」
レミリアは手に持ったハンマーをトリエラへと突きつけた。

彼女があんな所に居たのが何を意味するのか、考える間も無かった。
拳銃を構え、撃つ。
「その玩具は見飽きたよ。単発の自機狙いなんて誰が当たるものか」
トリエラにとっては意味不明な呟き。
その言葉通り当たらない。引き金を引いた時、レミリアはもう射線上に居ないのだ。
(ヤバイ、こいつ化け……)
踏み込みは神速。それでも避けられたのはトリエラの判断が速かったからだ。
ハンマーがぶんと風を切って外れる。
後ろに跳んで避けたトリエラは、反撃なんて考えずもう一歩跳んだ。
後ろ向きの跳躍に追いついたレミリアの蹴りがトリエラのガードの上から叩き込まれた。
吹き飛ばされた先には足場が、無い。屋根の外まで飛ばされたのだ。
落下が始まる。眼下に有った窓枠が迫る。
銃を持たない左手で窓枠の上を掴む。そのまま振り子の原理で落下エネルギーを横へとねじ曲げる。
ガラスを突き破って家の中へと飛び込んだ。
割れたガラスの上でできるだけ刺さらないように受け身を取ると痛みを無視して振り返る。
構えた銃口。その先に現れるレミリア・スカーレット。
(これなら――!)
連続して二度、引き金を引いた。ハンマーがぶれて見えたかと思うとギンという音がした。
トリエラは凍り付いた。
義体の常人離れした動体視力にはその瞬間が映っていた。ハンマーが何か小さい物を弾いた瞬間が。
生憎と義体は飛来中の銃弾を目視できるほど出鱈目ではなくて、つまりこれが意味する所はそういう事だ。
「この化け物!」
「さっきの男の方が面白そうだったな。その弾も速いけどなんだか遅い」
(ダメだ、火器が足りない!)
トリエラの持つSIG SAUER P230は良い銃だ。対人戦を想定するなら。
しかし人の枠外にある相手を殺すには弾速も連射速度も、もしかすると威力も足りないらしい。
あるいは撃ち方も。
相手の動きの隙を狙って、動きを読んで、移動する先に、追い込むために撃ち込む技が足りていなかった。
(どうすれば……)
視界の端で戸棚が落ちた。ハンマーに弾かれた跳弾で蝶番が壊れたらしい。
今居る場所は厨房だった。
個人経営の喫茶店なのだろうか。
戸棚の中に山と積まれていたホットケーキミックスが袋の破け目からその中身を撒き散らした。
レミリアはうざったそうに舞い散る粉へと目をやって――。

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:56:41 ID:+eupEOTa
支援25

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:57:01 ID:yVCGbULY
 

777 :All the king's horses, And all the king's men,(2/10):2008/05/24(土) 23:57:33 ID:1jPBlhx7

トリエラは近場にあった椅子を蹴り上げた。
そのまま厨房の出口に向かって走る。
「遅いと言ったでしょう」
跳躍したレミリアは空中に蹴り上げられた椅子に着地する。更にそこからもう一跳躍。
トリエラの背中に蹴りを叩き込んだ。
「かはっ」
前方からではなく後方から脊髄越しに肺の中の空気を纏めて押し出すほどの衝撃。
トリエラは為す術もなく蹴り飛ばされ厨房の出口まで滑っていき。
後ろ手に、蹴り飛ばされてもなお大まかな狙いを維持し続けた銃口が火を噴いた。
レミリアが見当違いの銃弾を嘲笑った次の瞬間。
厨房を大きな爆炎が包み込んだ。

     * * *

トリエラは近くの民家で息を潜めていた。
少し待つと、喫茶店から現れた小さな人影が羽を広げて飛び去っていった。
それを見送ってから、ようやく安堵の息を吐く。
「……死ぬかと思ったわ」
トリエラの全身にも無数の火傷が浮かんでいるが、大した物ではない。
粉塵爆発。空気中に漂った粉塵が高速で燃焼し爆発を起こす有名な現象である。
反応の大きな金属粉末による被害が最も多いが、燃えやすい穀物粉末によっても発生する。
例え小麦粉でも、歴史上最大規模の物では七階建ての上四階ほどが吹き飛び二十名近い死者を出している。
だがそれは製粉工場など膨大な量の粉末がある場合だ。
たかだか喫茶店に置いてある分量では厨房いっぱいを一瞬炎で包むのがせいぜいだろう。
飛び去ったレミリアもなんらかの手段で身を守ったのか、大して怪我をした様子は無かった。
それでもトリエラが逃げる目眩ましとしては十分だったのだが。

(だけどあんな奴があそこに居た、それってつまり……)
落ち着いて思考を整理する。
(順序立てて考えよう。まずは状況だ)
警察署から助けを呼ぶ念話が届いた。
警察署に行ってみた所、館内放送でシャナの声がした。少し甘ったるい話し方で猫を被っていた。
その後、シャナの炎が警察署を破壊し崩落させてしまった。
シャナは嘘を吐いてトリエラを誘き寄せ、建物ごと殺しにかかったのだ。
(……あれ? 声を知られているのにどうして館内放送で……いや、妙な話し方はしていた。
 疑われても確証までは与えず騙しきれるつもりだったんだろう)

状況の整理を進める。
その後、そこにのび太と小太郎というシャナの仲間が現れた。
しばらくそこで話をしていたが、やがて二人は旅館へと走っていった。
どういう理由で別行動をしていたのかはどんな理由でも有り得るだろう。
トリエラは屋根の上を通るルートで旅館に向かった。
全速力で急いだが一歩間に合わず、旅館は目の前で粉砕されてしまった。
それでもククリは生きていたらしく、電話があった。
犬上と名乗る少年に助けられたらしい。金糸雀という少女と共に。
「犬上……そうだ、犬上ってまさか」
慌てて参加者名簿を開く。先頭から順になぞっていくとその名前があった。
犬上小太郎。
(どういう事? 警察署跡に訪れたのび太の仲間じゃない)
混迷は更に度合いを増す。
これまでの推測から考えれば、ククリの殺害は彼による仕業と思えた。
どこか民家に逃げ込み隠れて、そこからトリエラに電話が掛かってきたのだ。
それがすぐに見つかって殺されるなんて偶然が過ぎる。
ククリがトリエラに電話したから、隠れて見ていた小太郎が予想外の連絡手段に慌てて殺害した。
そう考えるのが一番筋が通るように思えた。


778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:57:42 ID:QzFeXXZC
超大作

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:57:59 ID:yVCGbULY
 

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:58:05 ID:+eupEOTa
支援26

781 :All the king's horses, And all the king's men,(3/10):2008/05/24(土) 23:58:18 ID:1jPBlhx7
電話が鳴った。
「え…………?」
ククリが恐らく殺された今、誰がトリエラに電話をするのか。考えられるのは一人だ。
(……リルル?)
それを期待して電話を取った。
「もしもし、リルル?」
しかし帰ってきた声は予想だにしないものだった。
『もしもし。あなたがトリエラさん?』
「な……シャナ!?」

『シャナ? それ、誰のこと?』
「…………え?」
困惑した声。動揺するトリエラ。
『もしかして、私と声の似た子が居るの?』
「似た……声……?」
『そうよ。ごめんなさい、やっぱり救援を呼んだ時に名前を教えておくべきだった。
 私の名前はヴィクトリア。ヴィクトリア=パワードっていうの』
最初はまさかと思った。そんな出鱈目、有るわけが無いと。
すぐに思い直した。有るのかも知れない、そのくらいの偶然は捜せば見つかる。
でもやはり信じられないと思った。他の状況だっておかしすぎる。
混乱する。思考が纏まらない。真実と嘘が判らない。
「……この電話番号は、どこから?」
『ククリちゃんが電話番号のメモを持っていたから、その番号に掛けてみたの』
「それはつまり……」
それが意味する事を確認する。
『ごめんなさい。私も急いで駆け付けたけど、間に合わなかったわ』
「……ククリは、やっぱり殺されたのね?」
あなたに殺されたのか、という言葉を呑み込む。そう聞いたって答えるはずが無い。
受話器の向こうから答えが返ってきた。
『ええ。金糸雀という人形に殺されてしまったの』
その名前は、ククリの話にも有った。

(考えろ、考えろ私……!)
ククリからの電話でその場に金糸雀という少女も居たことは判っていた。
ならば金糸雀もククリ殺害容疑者の一人だ。それはそれで筋が通る。
だけど勿論、別の誰かがククリと金糸雀を殺して金糸雀に罪を擦り付けている可能性も有る。
例えば犬上小太郎とシャナが。
『順序立てて話すね。まず警察署をレミリアに壊された後……』
「待って。レミリア? レミリア・スカーレットが警察署を破壊したの?」
『ええ、そう。あなたも遭遇したのね。私は必死に逃げたけど旅館の上空で撃墜されてしまったわ。
 それで旅館に居たククリ達も巻き込んでしまったの……本当にごめんなさい』
トリエラは押し黙る。
トリエラが戦った時、レミリアは警察署を破壊した遠距離攻撃の類を一切行わなかった。
証拠は何もかも不十分だ。信じがたい。
このヴィクトリアと名乗る少女……シャナかもしれない電話の相手は。
だがトリエラも、自分の推論には一つ重大な証拠が抜けていた事にようやく気がついた。
トリエラは一度も実行犯の姿を見ていないのだ。
警察署と旅館を破壊し、今電話で話している筈のシャナも。
のび太と小太郎がトリエラ達を殺そうとする所も。
『私が逃げ込んだせいで旅館もレミリアに……ようやく逃げたククリも金糸雀に……』
「…………その金糸雀っていうのは、誰?」
『言ったでしょう? 人形よ。黄色い服を着た女の子の人形。眼鏡も掛けていたわ。
 片腕がなんだか変で足も砕けていたけど、ククリを殺して三人殺しのご褒美で治してもらっていたわ』
どくんと心臓が脈打った。
慌ててランドセルからそれを引きずり出す。
昼間に学校で、ネギという少年を殺した時に、少年に追われていた少女。
子供という事を考えても1m足らずしか無いように見えたやけに小さな少女。
居なくなった後にどうしてか人形の腕が落ちていた少女。

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:58:39 ID:yVCGbULY
 

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:58:56 ID:wbMh1FkL
しえんうー

784 :All the king's horses, And all the king's men,(4/10):2008/05/24(土) 23:59:03 ID:1jPBlhx7
「……その服の、袖の部分はどんな形をしているか判る?」
『死体の有った場所は危なそうだから離れてしまったけど、大雑把になら覚えているわ』

腕の大きさも腕を包む服の袖口も、正確だった。

『トリエラさん、気を付けて。小太郎くんはネギという子の仇を狙っているらしいわ。
 それでその金糸雀が、ネギを殺したのは貴方だって言ってて……わ、私は信じてないよ、もちろん。
 ……トリエラさん? どうしたの、トリエラさん』
「……なんでも……無いわ…………」
呻くように声を漏らす。
全てが作り話なのかも知れない。
あるいは。
全てが真実なのかもしれない。
(もしもこの電話の話が全て真実だったとすれば)

回想する。
昼の学校裏で金糸雀を殺そうとしていた、ネギ・スプリングフィールドを殺した時の事。
(金糸雀がご褒美を求めていた人殺しだったなら。あの場面における悪人も金糸雀でネギがそれを追っていただけなら)
ヴィクトリアは言った。
――小太郎くんはネギという子の仇を狙っているらしいわ。

回想する。
リルルに銃を向けていたのび太を撃ち殺した時、リルルとの間にレミリアが居た時の事。
(この街で暴れていたのがシャナではなかったなら。のび太はリルルを守ろうとしていただけなら)
リルルの言葉が甦る。
――イエローノトキトオナジネ。

回想する。
昼の森でイエローを襲っていた少年を殺した時の事。
(あの時に撃ち殺した少年も同じだったなら。リルルが私に気を使って言わないでいただけなら)
イエローの無言を思い起こす。
――言葉にならない茫然とした表情で何を想っていたのか。

(私は、だれを撃ってきたのだろう)

『本当に大丈夫なの? トリエラさん、声が震えているわ』
「……ううん…………大丈夫。ありがとう。それで、あなたは何処?」
声の震えを抑え込む。
『無理しないで、今は会わない方が良さそうだもの。後で会いましょう、こちらから電話するわ』
「……そうね。そうしよう」
それで通話は終わった。
トリエラの心に動揺と混乱を残して。


785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:59:04 ID:+eupEOTa
支援27

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/24(土) 23:59:18 ID:yVCGbULY
 

787 :All the king's horses, And all the king's men,(5/10):2008/05/24(土) 23:59:44 ID:1jPBlhx7
…………足音が聞こえた。
「この家に誰か居るの?」
「うん。バルディッシュでサーチしたら誰か居るみたいだったよ」
「――っ!?」
息を呑む。
がちゃんと玄関のドアを開けて、一人の少女と人形が姿を見せた。お揃いの服を着た一組だ。
「こんばんは。ボク達……は…………」
少年のような人形の視線が、トリエラの持つ物に向いていた。
「え……あ!」
トリエラは気付く。電話の話と照合する為にランドセルから取りだしていた、金糸雀の腕に。
瞬時に少女の瞳が敵意に染まる。
「……そうか。金糸雀を壊したのは、キミなんだね」
「待って、話を……」
聞く耳持たなかった。
「姉妹の仇、討たせてもらうよ」
人形の少女は手に持っていたバイオリンを弾き鳴らした。
音波が暴風を生み、狭い家の中を吹き荒れた。

     * * *

家の中で、レミリアはヴィクトリアを見下ろしていた。
袈裟切りに切り裂かれた断面からは機械仕掛けの組織が覗いている。
それだけで、ヴィクトリアはもう動かなかった。
「こんなにも脆いのね」
レミリアは茫洋とした表情で呟いた。
「……レイジングハートと言ったわね」
『なんでしょう?』
どこか突き放すようで、それを出来ない中途半端な口調。レミリアは気にもせず続けた。
「フランは最後まで遊んでいたかしら?」
『――Yes』
続けて聞いた。
「フランは油断して遊びに負けたのね?」
『――No』
レミリアの眉がぴくりと動く。
「正面から負けたとでも?」
『いいえ。フランは弾幕ごっこに勝ちました』
困惑する。
「じゃあどうしてこいつが生きていた? あいつは手加減なんて知らない。壊すことしか出来ないのに」
『No』
返ってきたのは強い否定だった。
『フランは約束し、受け容れてくれました』
「約束? 何を受け容れたっていうの?」
レイジングハートは答えた。
『私とトモダチになる事を』

レミリアは沈黙で続きを促す。
『私は、フランが私を使った非殺傷設定の魔法で“遊ぶ”事を求めました。
 そうすれば私はフランが人を壊してしまうのを止める事ができます』
レミリアは尋ねた。
「フランはおまえを使ってこいつと遊んだのか?」
『いいえ。私は、ヴィクトリアに奪われました』
「………………」
レミリアは再び沈黙する。
『それでもフランは勝ちました。自らの力に頼らずとも、勝利しました』
そしてレイジングハートは、その後の事実を告げた。
『ですが彼女、ヴィクトリアにフランと遊ぶつもりは有りませんでした』


788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:00:02 ID:ZRJAndmx
 

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:00:43 ID:Uc2WV5uJ
支援28

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:00:42 ID:ZRJAndmx
 

791 :All the king's horses, And all the king's men,(6/10):2008/05/25(日) 00:01:01 ID:tyPXuB+B
レミリアは言った。
「なんだ。フランはおまえと遊んで死んだのね」
『………………Yes』
変えようのない事実を、レイジングハートはただ認める。
それでも伝えたい意志があったから。
『私はヴィクトリアを好きにはなれませんでした。彼女を恨んですらいました。ですが』
視線など無い赤い宝石が、何故かレミリアを見透かそうとしているように見えた。
『フランは人を殺さない道を選んでくれました。
 私は、フランの姉であるあなたによって誰かが傷つき命を奪われるのを、悲しく思います』
「……フン」
レミリアはレイジングハートを拾い上げ、ヴィクトリアに背を向けて歩き出す。もうここに用は無い。
次の獲物を捜しに行くのだ。
『……レミリア』
「フランの選択はもう関係無い。フランがこの島でどう在ったのかもね。おまえのする事は一つよ」
レミリアは言う。
「おまえには見届けてもらうよ。私が、何も恐れる物の無い最強である事を」
『何故、そんな事を?』
レミリアは嗤う。
「私は既に確定した運命だってねじ曲げて見せる。ありとあらゆるものを破壊する能力さえ。
 おまえはただそれを見ていれば良いのよ」
街路に出て周囲を見回す。獲物を捜して。

レミリアの目的の根幹は既に失われていた。
フランドール・スカーレットは自らの力と折り合いを付けて生きる道を見つけようとしていた。
レミリア・スカーレットはフランドールの力に負けない力を求めた。
レミリアとフランドールは擦れ違っていた。
だけどレミリアはもう止まれない。
レミリアは誓ったのだ。自らの最強を証明する事を。
自らとの約束。吸血鬼は嘘こそ吐いても、約束を破る事はない。破る事ができない。
少なくともレミリア自身からは。

レミリアの手段の一つは半ば崩壊していた。
フランが自らの力を否定した結果として死んだならば、フランを殺した者を殺しても最強は証明できない。
この島の誰に勝とうとも、フランドールのありとあらゆるものを破壊する程度の能力を超えた証明はできない。
それでもレミリアは代替物を捜す。
例えばこの島に居る全てを殺したらそれは最強ではなかろうか。
あるいは――。

     * * *

トリエラは裏口から街路に転がり出た所で、蒼星石に捉えられた。
トリエラは態勢を崩し、蒼星石はバイオリンを弾き鳴らして必殺の音色を奏でたのだ。
近くのショーウインドウからガラスを巻き込んで迫る竜巻に、トリエラは茫然とする事しか出来なかった。
直撃すれば義体でも死に至るであろうガラスと暴風の塊がトリエラに迫り。
「何をぼさっとしとるんや!」
それよりも一瞬だけ早く、トリエラは横殴りの衝撃に襲われた。

一迅の黒い風はトリエラをかっさらいすぐ近くに有った小規模なデパートに飛び込んだ。
正に風のような速度で階段を掛け上る。
「な、おまえは……なんでっ」
トリエラは面食らう。そいつが、トリエラを助ける理由なんて無いはずだ。
だがそいつはトリエラを助けた。
「なんでおまえが!? ……犬上小太郎!」
「なんや、もう知っとるんか。紹介が省けて……助かるわ」
小太郎はそのままデパートの中層階まで掛け上る。そしてそこで。
「…………ぐっ」
呻き声を上げて、倒れた。

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:01:13 ID:ZRJAndmx
 

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:01:30 ID:Uc2WV5uJ
支援29

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:01:45 ID:yVCGbULY
 

795 :All the king's horses, And all the king's men,(7/10):2008/05/25(日) 00:02:07 ID:tyPXuB+B
トリエラは絶句した。小太郎の血塗れの背中と、足に刺さった大きなガラスに。
小太郎が自力でガラスを引き抜くと、噴水のように血が噴き出し始める。
「ひどい怪我じゃない!?」
「ハッ、こんなもん大した事あらへんわっ。
 俺の半分は、狗族や……満月の夜ともなればその内に治るやろ。このまま戦えん事も無いしな」
小太郎はそれから、トリエラをじっと見て、言った。
「ところで、ネギ……昼の学校裏で俺と同じくらいのガキ殺したんはおまえなんか?」
「……そうよ」
トリエラは拳銃を握り締め、答える。
「どういう事? そこまで知っててどうして私を助けたの?」
小太郎は吐き捨てる。
「事情は話してもらうわ。その話で納得できんかったら怒る。
 でも、喧嘩は好きやけど殺しは嫌いなんや。死体が山ほど残るんもな。
 くそ、どいつもこいつも殺しばっかしてそこら中が死体だらけやないか。
 のび太の死体も転がってたし……無理するな言うたのにあんなモデルガンで無茶するか、あの馬鹿。
 泣き虫で弱虫のくせに。のび太のくせに何やっとるんや……くそっ」
(モデルガン!? )
トリエラは動揺を表情に出さないよう苦心した
「あと、俺がおまえを信じた理由は簡単や。あんな赤ん坊守ってた奴に悪党が居るかい」
「……おまえの憎しみはどうするの?」
「女は殴らん主義やけど……後で一発殴る。覚悟しとけ」
小太郎は軽い言葉で憎しみに蓋をする。
緊迫した状況で愚痴を吐いて心を楽にする。

「……犬上小太郎って言ったわね」
「ああ、そうや。……あいつら追ってきたな。あかん、しかも屋上までなんか来たみたいやな。
 他の建物に瞬動で飛び移るのは……この足じゃ無理か。くそ、走り回る位は行けるんやけどな」
小太郎はしきりに周囲を見回し、流石に焦った様子を見せていた。
「一つ、有効かもしれないけど謝る事が有るわ」
「ふん、そういうのは良い報せと悪い報せが有る言うんとちゃうか」
「悪いわね、気が利かなくて」
トリエラは懺悔と共に言った。
「経緯は省略するわ。私は三人殺しのご褒美を貰える状態にある」
「……なんやて?」
トリエラは言う。
「話は後よ。今からご褒美を呼ぶわ。だから二人とも生き残るのにどれが一番良いか考えて」
「お、おい!?」
トリエラは宣言した。
「“ご褒美をちょうだい”」

そしてQ-Beeが現れた。

     * * *


796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:02:17 ID:Uc2WV5uJ
支援30

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:02:39 ID:ZRJAndmx
 

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:02:55 ID:Uc2WV5uJ
支援31

799 :All the king's horses, And all the king's men,(8/10):2008/05/25(日) 00:03:08 ID:tyPXuB+B
「くすくす、二人乗りってなんだか楽しいの。ねえ、桜もそう思わない?」
「………………」
雛苺の声が麻痺した桜の耳に響く。
だけど声は素通りして逆の耳から出ていくようだった。
「それじゃ行くよ、桜。このデパートに蒼星石が居るみたいなの。
 上から行って、わっておどかすの。きっと楽しいの」
「………………」
ジャコに桜を載せて、雛苺も殆ど自前の飛行で浮力を得れば、二人乗りは容易に出来る。
雛苺はそうやって空を飛んで街に来て、遊び相手を捜してみた。
すると地上で金糸雀のバイオリンの調べと竜巻が起きているのを見つけたのだ。
しかし遠目だったが、街灯の明かりに照らし出されたのは蒼星石の姿だった。
蒼星石は誰かと一緒に、誰かを追いかけてこのデパートに入っていった。
「蒼星石は金糸雀のローザミスティカを持っているみたいなの。
 だから蒼星石と会えばこれでみんな大集合なの」
「………………」
桜は何も応えない。
何も判らない。
心を凍らせて雛苺の言葉に従いながら。
誰にも届かない声で、呟いた。

――タスケテ。

     * * *

「はぁ、ふぅ……ようやく見えたあ」
イエローは草原を早足で歩いていた。
現在地点はG−2の北の方だ。
イエローはシェルターのG−5出口から草原を突っ切って北上するルートを選んでいた。
北東市街地に向かうだけならHラインの道路を通った方が良かっただろう。
しかしイエローの目的地は厳密に言うならG−1に有るはずの温泉だ。
そこが短縮ダイヤルで表示されていた場所なのだから。
リルルも、何故かダイレクと共に金糸雀もそこに居るはずなのだ。
イエローは最後の一踏ん張りとばかりに駆け出した。

     * * *

デパートの中層階に入っていったQ-Beeは、無事トリエラにご褒美を支給し終えた。
そしてまた、そこから出て何処かに飛び去ろうとしていた。
だがその前に一つの影が立ちはだかる。
蝙蝠のような黒い翼を広げて、紅い瞳を輝かせている。
右手には黄金に輝く聖剣。左手にはシンプルでメタリックなハンマー。
そして首もとには全てを見届ける赤い宝石のペンダント。
バトル・ロワイアル参加者、レミリア・スカーレット。
「別に、たまたま会場で見かけた虫を擦り潰すななんてルールは無かったわね」
レミリアは嗤って剣を構えた。
キュービーは考える。ジェダの命令はどんなものだっただろう?
『権利者にご褒美を与えるのだ。参加者に積極的な関わりを持ってはならない』
――つまりこちらも、参加者に戦いを挑まれたなら殺しても良い。

キュービーの思考から忠誠や従属といった感情が抜け落ちる。
元より彼女を繋ぎ止めていたのは薄っぺらい感情だ。
その薄膜を剥がせば下から剥き出しになる感情はたった一言。
フエロ。フエロ。フエロ。フエロ。フエロ。フエロ。フエロ。フエロ。フエロ。フエロ。
そのために。

タベル。

キュービーの思考が塗り潰される。
ただ一色の原始的な感情に。
「エイヨウタップリ……イタダキマス……」

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:03:23 ID:w9PyUCqe
 

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:03:27 ID:Uc2WV5uJ
支援32

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:03:29 ID:ZRJAndmx
 

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:04:06 ID:ZRJAndmx
 

804 :All the king's horses, And all the king's men,(9/10):2008/05/25(日) 00:04:16 ID:tyPXuB+B

それはどこまでも純粋で貪欲な、限りを知らない食欲だった。

両者が加速した。
それはもう常人の動体視力では見る事すら出来ない超高速の世界。
いつの間にかキュービーの手に現れたフォークがレミリアを掠める。
レミリアの聖剣がキュービーの居た場所を斬る。既に側面に移動したキュービーをハンマーが襲う。
衝撃。
レミリアが、叩き落とされる。
ハンマーが直撃する瞬間に移動を開始して、ハンマーが到達するまでにレミリアの頭上まで移動を完了し、
そこから宙返りして蹴り上げようとしたレミリアより速く振り下ろしたフォークがレミリアを襲ったのだ。
一撃でバリアジャケットが粉砕された。
その後でレミリアはキュービーが風を切る音を聞いた。
つまり――キュービーは音よりも速く動いた。
更に追撃しようとしたキュービーを迎え撃つ針の弾幕。
だがキュービーは瞬時に姿を消した。
大きく回り込んでレミリアの背後に姿を表すキュービー。予測していたレミリア。
レミリアのハンマーをキュービーのナイフが受け止める。
レミリアのキックをキュービーのフォークが突き刺す。
レミリアの剣がキュービーを襲ったはずの瞬間。
キュービーの腹部から放たれた針がレミリアを腹部で串刺した。
そのまま針が巨大化し射出される。向かう先は数十mも離れた時計台。
一瞬を体感時間にして数秒に引き延ばしても尚一瞬の刹那で到達しレミリアを時計台に磔した。
血を吐くレミリア。
キュービーは更に蜜嚢から蜜を吐き出した。
瞬時に生まれた巨大な蜜の球体がゆっくりと投擲される。
レミリアは時計台の壁を粉砕し串刺しされたままに飛翔して蜜球を飛び越える。
目の前まで回り込んだキュービーと目があった。
蹴り落とされる。蜜球に埋もれる。
キュービーの手に巨大なフォークとナイフが握られ、上空へと飛翔した。
そして反転。超音速の突撃がレミリアを襲う。
足掻くレミリア。だが粘り着く蜜が動きを封じていた。
左腕が根本からナイフに切り落とされた。
右足がフォークに突き刺された。
そのまま投げ放されたフォークがレミリアを地上に突き落とし、
更にキュービーは蜂の巣を取りだした。キュービーの一族、ソウルビーの幼生の素。
まだ人の形を為さない無数の蜂がレミリアへと襲い掛かる。
――紅蝙蝠『ヴァンピリッシュナイト』
レミリアの全身から放たれた蝙蝠が蜂を迎撃する。
だが蜂の牙が蝙蝠の腹を引き裂く。蜂の針が蝙蝠の頭部を突き刺す。
蜂の爪に翼を引き裂かれ蝙蝠達が落ちていく。
キュービーは蜂の群を引き連れレミリアへと急降下する。
レミリアの手にはいつの間にかレイジングハートが握られている。
――ディバインバスター。
砲撃が蜂の群を焼き払う。だがそこまでだ。
キュービーの牙がレミリアの右手首を噛み千切った。
左腕は根元から無く、右腕も手首は無い。右足にはフォークが刺さっている。
そのままレミリアは地上に串刺しされた。
そしてキュービーは両手に新たなナイフとフォークを携え振り上げて。
――頭上からキュービーに突き刺さり掛けていた、投擲されたラグナロクを受け止めた。

キュービーは牙を剥き出しにしてレミリアの喉元へと襲い掛かる。
レミリアは。
レイジングハートから一発分だけ排出させ噛み締めていた、カートリッジを噛み潰した。
溢れ出す魔力とレミリアの魔力が混ざり合った。

――紅魔『スカーレットデビル』。

夜の街に巨大な紅い十字架が突き立った。


805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:04:25 ID:Uc2WV5uJ
支援33

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:04:37 ID:ZRJAndmx
 

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:05:02 ID:Uc2WV5uJ
支援34

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:05:11 ID:ZRJAndmx
 

809 :All the king's horses, And all the king's men,(10/10):2008/05/25(日) 00:05:19 ID:tyPXuB+B
     * * *

レミリアは、血塗れの全身を引きずって歩いていた。
その身を包むバリアジャケットは、もう無い。
魔力に余裕が無いのだ。
肉体にも。
満月の夜の再生力で辛うじて繋がった傷口は、しかし殆ど動かなかった。
それでも消耗した肉体に鞭打り、一つの家に辿り着く。
「……ふん。まあまあね」
『この家は…………』
何か言いたげなレイジングハートを無視して、レミリアは割合上等なその家へと入っていった。
レイジングハートは奇妙な縁に言葉を詰まらせていた。
この家は、フランドールが殺される前に休息したあの家なのだから。
如何なる偶然か、レミリアはフランドールと同じ部屋を選んだ。
そしてカーテンを開けっ放して、満月の明かりを全身に浴びながら。
「少し休んだら……また、続きよ…………アイゼンも、捜さないと………………」
浅い眠りに、就いた。

キュービーとレミリアが戦った場所の地上は深く抉れていた。
そしてその場所には。
キュービー自身のフォークで大地に突き刺された、キュービーの頭部が残されていた。

それがレミリアの勝利した証だった。




810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:05:31 ID:w9PyUCqe
支援
元には戻せない、まであるのかな

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:05:56 ID:Uc2WV5uJ
支援35

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:06:21 ID:ZRJAndmx
 

813 :All the king's horses, And all the king's men,(状態):2008/05/25(日) 00:06:25 ID:tyPXuB+B
【子守ろぼっと】
【G-1/市街地/1日目/夜中】
【リルル@ドラえもん】
[状態]:左手溶解、故障有(一応動くが、やや支障あり)、人間への強い興味
[装備]:長曾禰虎徹@るろうに剣心(切れ味がほとんどない)
[道具]:基本支給品×2、クロウカード(花、灯、跳)@カードキャプターさくら
[服装]:機械部分の露出している要所や左手を巻いたシーツで隠した上から、普段の服
[思考]:この場から逃げ切る。トリエラに対しては――?
第一行動方針:ひまわりを守って安全な場所まで逃げるor隠れる。
第ニ行動方針:小さな人間(ひまわり)に強い興味。もっとひまわりのことを知りたい。
第三行動方針:兵団との連絡手段を探す。
基本行動方針:このゲームを脱出し(手段は問わない)、人間についてのデータを集めて帰還する
[備考]:リルルは服を着たまま温泉に入っています。

【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康。しんのすけの死を信じていない
[装備]:ガードグラブ@SW
[道具]:ピンクの貝がら、基本支給品、生乾きの服
[服装]:海鳴温泉の浴衣(お子様用サイズ)
[思考]:たー。
第一行動方針:(おにいさん(グリーン)を探したい。乱暴なおねえさん(リルル)も嫌いじゃなくなってきた)
第二行動方針:(おねえさん(ククリ)の探している人を見つけてあげたい)
基本行動方針:(おうちに帰る)


【コンビ?】
ご褒美を得ました。どのご褒美を得たのかなど全て不明。
【H-1/小規模デパート中層階/1日目/夜中】
【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:頭部殴打に伴う激しい頭痛。胴体に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、疲労困憊。
    右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8)、
   ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
   十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)、US M1918 “BAR”@ブラックラグーン(残弾数0/20)
   ネギの首輪、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
   インデックスの0円ケータイ(『温泉宿』の番号を新規に登録)@とある魔術の禁書目録 、北東市街の詳細な地図
   9mmブローニング弾×28
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:少なくともこの場を切り抜けてそれから……誰が敵で誰が味方なの?
第一行動方針:小太郎と共にこのビルから脱出する。小太郎
第ニ行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒す。
第三行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:携帯電話には、島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
[備考]:トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。
[備考]:敵味方の判別に激しく混乱しています。誰がククリを殺したのかも判断できずにいます。

【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:気が僅か、疲労(中)
[装備]:手裏剣セット×11枚@忍たま乱太郎
[道具]支給品一式(水少量、パン一個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[思考]:とりあえずこの場を切り抜けてそれから……こいつから話を聞かんとな。
第一行動方針:トリエラと共にこの場から脱出する。その後で色々話を聞きたい。
第二行動方針:ネギの件が一段落した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る
第三行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。
第四行動方針:信頼できる仲間を増やす(必ずしも行動を共にする必要はない)
[備考]:紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。
 金糸雀とトリエラのどちらがネギを殺したのか確証が有りません。。
 シャナのしろがね化を知りました。ただし容姿の変化以外は分かっていません

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:06:26 ID:Uc2WV5uJ
支援36

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:06:34 ID:WlPts66f
支援

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:07:12 ID:ZRJAndmx
 

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:07:22 ID:Uc2WV5uJ
支援37……まだ要る?

818 :All the king's horses, And all the king's men,(状態):2008/05/25(日) 00:07:24 ID:tyPXuB+B
【人形と教祖様】
【H-1/小規模デパート1F/1日目/夜中】
【タバサ@ドラゴンクエスト5】
[状態]:ハイテンション、HP消費(大)、MP消費(大)
[装備]:バルディッシュ・アサルト@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数2)(待機形態・自己修復中)、
     イシドロ&ククリ&金糸雀の死体+真紅の腕In棺桶
[道具]:支給品一式×2(イシドロの服の食料も回収済み)、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia
[思考]:わるいモンスターはやっつけなきゃ。
基本行動方針:「どんな手段を使ってでも」レックスを捜し出し、仲間と共に脱出する。
第一行動方針:蒼星石の敵討ちを手伝う。
第二行動方針:『仲間探し』『宿屋での休息』を行う。
第三行動方針:自分と仲間の身は「何としても」も守る。
[備考]「ドラゴンクエスト5」内でタバサが覚えている魔法は全て習得しています。
    ミッドチルダ式魔法について、バルディッシュからある程度説明をうけました。
    いずれイシドロは「復活」させるつもりです(最悪、全ての戦いが終わった後にでも) 。
    白レンのことを見限りました。もう味方だと思っていません。

【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、全身打撲(行動には余り支障なし)、タバサに感化されて神経麻痺
[装備]:金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン、戦輪×9@忍たま乱太郎
[道具]:支給品二式、ジッポ、板チョコ@DEATHNOTE
     素昆布@銀魂、翠星石の如雨露@ローゼンメイデン、
     旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
[思考]:金糸雀の仇を討つ。
基本行動方針:タバサとレックスをどんなことをしてでも守る
第一行動方針:タバサと共に金糸雀の仇(トリエラだと思っている)を討つ。
第二行動方針:レックスを最優先で探す。姉妹たちは後回し。
第三行動方針:タバサの『夢』に入ってレックスと接触する?
[備考]タバサに強い感情(忠誠心?)を寄せています。また軽度の依存も自身で感じています。
    シャナを危険視しています。
    蒼星石は金糸雀のローザミスティカを獲得したため、その能力を使用できます。


【人形と下僕】
【H-1/小規模デパート屋上/1日目/夜中】
【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:ジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※ジャコの首には真紅と翠星石の首が括りつけてある。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[思考]:屋内に逃げたトリエラと小太郎で遊ぶ。
第一行動方針:デパートの上から下へ侵攻する。
第二行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって
一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:07:33 ID:3NRvhvq8
 

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:08:02 ID:ZRJAndmx
 

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:08:20 ID:Uc2WV5uJ
支援38

822 :All the king's horses, And all the king's men,(状態):2008/05/25(日) 00:08:30 ID:tyPXuB+B
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(中)、精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、
    クロウカード『水』『風』 、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:…………。
基本行動方針:雛苺の命令に従う。
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能



【Gー1/市街地/一日目/夜中】
【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に擦り傷と打撲(行動にやや支障)、左瞼に大きく切り傷、疲労(中)、頭部に打撲(生命に危険なし)
[服装]:ベルフラウの私服姿。帽子にポニーテールが隠されている。
[装備]:レッドのグローブ、おみやげのコイン@mother2、思いきりハサミ@ドラえもん
[道具]:共通支給品×3(食料−1)、浄玻璃の鏡@東方project(残り1回)、クロウカード×3(『甘』『火』『地』)
カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA's、スケッチブック、城戸丈の首輪、イエローの服(泥だらけ)
[思考]:この街のどこかにリルルと金糸雀が居るはずなんだ。
第一行動方針:リルルと金糸雀を捜す。ベルフラウがどうなったか知りたい。
第二行動方針:北東の街で情報を得られなければ、ベルフラウが居る筈の城に向かいたい。
第三行動方針:グリーンやブルーと合流し、このゲームを破る方法を考える。
第四行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ。
第五行動方針:丈の首輪を調べる。または調べることの出来る人間を探す。
基本行動方針:絶対にゲームに乗らない。生きてマサラに帰る。
[備考]:
トリエラ(外見)を「積極的なマーダー」だと認識しました。
トリエラ(名前)を「ククリやリルルの仲間で、良い人)と認識しました。
ネスからレッドの仇が「白い女の子」だと聞かされました。
レッドの仇に対しどういう態度を取るべきか、まだ考えが定まっていません。
ベルフラウの言葉と今の状況から、雛苺一行を危険な存在だと見なしています。
「おもいきりハサミ」の機能を理解していません。

【G-1/ちょっと良い家/1日目/夜中】
【レミリア・スカーレット@東方Project】
[状態]:魔力消費(空っぽ)、後頭部に打撲傷、腹部に大きな刺し傷、左腕根本から動かない、
    右腕手首から動かない、右足殆ど動かない。満月の光で回復中。蜜でべとついている。
[装備]:ラグナロク@FINAL FANTASY4
    レイジングハート・エクセリオン(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数4発)
[服装]:全裸
[思考]:少し休んで、それから……
第一行動方針:基本的に出会った奴は全て叩きのめす。
基本行動方針:島の全て(含むジェダ)を叩きのめし最強を証明する。
[備考]:レイジングハートは、ヴィクトリアの持ち物や情報をほとんど把握していません。
    (特に、アイテムリストの存在を知らないため、自分をどうやって使ったのかが大きな謎になっています)
    グラーフアイゼンはレミリアに対して複雑な感情を持っています。レミリアはアイゼンを無くしました。
    (ひまわりのおしっこはバリアジャケットの上からだった為、実質的には汚れていません)


【モデルガン(デザートイーグル)@現実】
現実に有るデザートイーグルのモデルガン。
外見は本物と変わらないが、プラスチック製なためやや軽く、また銃口を金属の棒で塞いで有る為、
銃に関して知識のある者が(銃を向けられるなどして)銃口を覗けばすぐに偽物だと判別できる。


823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:08:53 ID:NbyxDMiL


824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:08:54 ID:3NRvhvq8
 

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:08:55 ID:ZRJAndmx
 

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:09:02 ID:Uc2WV5uJ
支援39

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:09:05 ID:XuyZefxd
 

828 :Couldn't put Humpty together again.(1/4) ◆CFbj666Xrw :2008/05/25(日) 00:09:33 ID:tyPXuB+B
民家の一つ。
太刀川ミミと、ヴィクトリアだったモノが転がる場所。
最早何も動くモノの居ない場所。
レミリアはそう思い、立ち去った。
その筈だった。

突如、見開かれていたヴィクトリアの瞳に光が戻る。
まだ、ヴィクトリアは死んでいなかったのだ。
ただでさえホムンクルスの中枢で有る章印は破壊されていない。
袈裟切りの斬撃は右胴体こそ引き裂いたが、左胴体を潰し損ねたのだ。
破壊される時に最大の防御力を発揮するバリアジャケットが僅かなりとも威力を殺し、
胴体の皮一枚で繋がっていたのも理由の一つだったのだろう。
ホムンクルスの強靱な生命力は、制限されてなおヴィクトリアを生かしていた。
それでもそこまでだ。
いくら強靱な生命力を持ってしても、胴体の皮一枚で繋がっているだけだ。
制限下に有っては、いや、本来の生命力を持っても自力での再生は困難だっただろう。
だがヴィクトリアは、念じた。
(――あと、50cm)
ヴィクトリアの切り裂かれた上断片が、動いた。
50cmだけを転移して、場所を少しだけ変える。
ヴィクトリアの頭には奇妙な帽子が被さっていた。
エスパー帽子。適性はあるが、素人でも超能力の使用を実現する未来科学の成果の一つ。

だからといって50cmの転移に何の意味が有ったのか?
それは。
ヴィクトリアは。
大口を開けて、そして閉じた。
鋭利な歯と瀕死でもなお力強い歯で、肉を噛み裂いた。
血と肉の味がヴィクトリアの口内に広がった。
そしてそれと同じだけ、ヴィクトリアに力が戻った。
口を開け、閉じる。そして呑み込む。
歯で肉を引き裂いて喉に送る。。
喉で半壊した消化器官に肉片を送る。
半壊した消化器官で肉片を消化して滋養に変える。
囓り、呑み込み、吸収する。
喰らう。
肉を喰らう。栄養を呑み込む。死体を糧にする。
太刀川ミミの死体を。

数分後、ヴィクトリアはゆっくりと立ち上がる。
切り裂かれた断面は繋がり、徐々に塞がりつつあった。
そしてその腕が首元へと伸びて。

参加者を縛り付ける首輪を、引き千切った。

「はは……あはっ、あはは、あははははははははははははははははっ!
 やった! 打ち破った! 打ち破ってやったわ!
 レミリアの言う死の運命も! このゲームのルールも!
 後は……全て覆せば勝つのは私……!」

ヴィクトリアは哄笑と共に勝利を宣言した。

     * * *


829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:09:47 ID:Uc2WV5uJ
支援40

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:10:17 ID:3NRvhvq8
 

831 :Couldn't put Humpty together again.(2/4) ◆CFbj666Xrw :2008/05/25(日) 00:10:26 ID:tyPXuB+B
ヴィクトリアは回想する。この街で自分がした事とその成果を。
あの旅館での戦いの後で有った事を。

まず――金糸雀を殺した。

ヴィクトリアは旅館がレミリアによって粉砕された後、あの場に居た者達を捜した。
相手が悪すぎただけで、その能力が想像以上に有能だったからだ。
赤ん坊の最後のあれはまぐれにしても、他のククリやリルルも思った以上の力を持っていた。
だからレイジングハートでエリアサーチを使い探索してみた。
機械であるリルルや幼く小さすぎそれゆえに魔力の無いひまわりは殆ど探知できなかったが、
ククリ達らしき集団とレミリアは容易に探知する事が出来た。
だからククリ達に接触してみれば、目にした光景はククリを殺した金糸雀がご褒美で傷を治す所だった。
『信じられない』だの、『カナもまたアリスを目覚めるの……?』だの呟いていた。
ヴィクトリアはその人形に、RHによるディバインバスターで背後から風穴を空けた。
(怪我をしたら共闘した奴も殺して回復しようなんて奴を生かしておく理由は無いわ)
ヴィクトリアにとっては当然の行動だ。
ついでにククリのメモや、金糸雀の持っていた強力な装備を頂いておいた。
だが、そこを引き返してきた犬上小太郎に目撃されたのが不味かった。
小太郎はどうやらククリと金糸雀の両方をヴィクトリアが殺害したと思ったらしく、殴りかかってきたのだ。
ヴィクトリアは慌ててその場から逃げだし、何故か煮え切らない拳を振るう小太郎を振り切った。
その後に隠れた民家から、トリエラに電話をした。

(トリエラは、情報が交錯しているようだったわね)
ヴィクトリアはトリエラが本当にククリの仲間だったのかを調べるために電話した。
だが話してみると何か可笑しい。まさかと思って探りを入れると、情報が相当混乱しているようだった。
概ね正直に話したのはその方が上手く誘導できると思ったからだ。
嘘というは本当の中に混ぜ込んでこそ効果が有るのだから。
それでも旅館に誘導したのではなく『旅館に撃墜されて彼女達に助けられた』、
小太郎の目的がネギが死んだ理由の調査ではなく『ネギの敵討ち』など、
もし後に露呈しても不自然ではない範囲で誇張を入れていた。
小太郎について話したのは、トリエラが小太郎を殺してくれる事を期待したからだ。
ヴィクトリアを殺人犯と誤認した――事実金糸雀は殺したのだが――小太郎の存在は厄介だった。
もしトリエラが誤殺してくれれば御の字という考えである。
だけどもしも二人が和解した時は、ヴィクトリアの好印象も伝わってくれる事を狙い、
金糸雀がククリを殺してご褒美を得た――その証拠に手足が治っていた事も話しておいた。
誇張も単なる勘違いで済む範囲だ、露呈しても尾鰭が付かなければ問題はないだろう。
……あまり安心できない確証である。

そして――太刀川ミミを殺した。

実はあの時、ヴィクトリアは首輪を解除する方法を探し実験を繰り返していた。
それが息詰まったから気分転換も兼ねてトリエラに電話をしたと言っても良い。
大きな助けになったのは、金糸雀が持っていたスケルトンめがねだ。
あれにより、ヴィクトリアは首輪を透視した。
だが内部構造は一見すると何が何だか判らず、普通の機械部分も殆ど無かった。
ヴィクトリアは途方に暮れてしまい、試しに実験した首輪の一つも無駄に使い潰してしまった。
首輪を使い潰した以上、ジェダにもその情報が流れてしまったかも知れない。
ヴィクトリアは焦りながらも打てる手が思いつかないで居た。
そこにミミが来て、あの図鑑を渡してくれたのだ。
ポケモン図鑑。
あれ自体は言ってみれば、ジェダによる検閲済情報しか入っていない。
だが発想の基盤にはなった。どう見ても器物にしか見えない物に意志が宿っているかもしれないという発想。
そう、つまり。
“首輪も生き物なのかも知れない”という事。


832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:10:40 ID:Uc2WV5uJ
支援41

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:10:42 ID:ZRJAndmx
 

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:11:30 ID:ZRJAndmx
 

835 :Couldn't put Humpty together again.(3/4) ◆CFbj666Xrw :2008/05/25(日) 00:11:37 ID:tyPXuB+B
それに気づき、スケルトンめがねを使いもう一度よく見てみた。
結果は思った通りだった。殆ど目立たなかったが、首輪の内部構造には一部生物的構造が有ったのだ。
ヴィクトリアはそれを自らの錬金術とレイジングハートから学んだ魔術知識で分析・研究・考察し、
大まかな機能を把握する事に成功しつつあった。
だが、一つ気になる事があった。
恐らくは爆発するであろう刺激を加えても、死者から剥ぎ取った首輪は爆発しなかったのだ。
もしかすると宿主が死ねば機能を停止するのではないかと考察でき、結果として難関が生まれた。
本当に“この部分を刺激すれば爆発するのか”が判別できなかったのだ。
それは生者の填めている首輪で実験する他になかった。
そして、目の前に最高のモルモットが居た。
(あの子は本当に大きな意味が有ったわ。命があまりにも無価値という名の、意味)
話を聞いてみて思わず何かの運命を感じずには居られなかった。
太刀川ミミは、殺しても誰にも恨まれない存在だったのだ。

この島で遭遇したのは全て危険人物だけだった。
元の世界から連れて来られた仲間も既に全滅していた。
その上に、太刀川ミミは放送を聞き逃していた。
だからヴィクトリアにその事を容易く喋った。
ミミが聞き逃しただけで放送は行われていたから、ヴィクトリアはそれを知っていた。
更に当人と仲間達の能力も現状から見て取れるというものだ。
太刀川ミミを殺したヴィクトリアを憎む存在は誰も居ない上に、ヴィクトリアがそれを知っている。
恐らくはこの島で唯一と言って良い程に稀有な存在。
これほど殺して価値の有る存在も居なかった。

だから殺した。そしてヴィクトリアは首輪の機能を理解した。
その後で首輪解除を試そうとした所でレミリアに襲われたのは予想外の事態だったが、
幸運にもヴィクトリアは即死せず、そしてその近くには太刀川ミミの死体が転がっていた。
そのおかげでヴィクトリアは生還した。
(本当に価値のある死だったわ。あなたにはとてつもなく大きな意味が有った。
 私が首輪を外す役に立ち、私を生かしてくれた。しかもおまけと言ってはなんだけど……)

ヴィクトリアは物陰をごそごそと漁り、それを取りだした。
ミミを殺してからレミリアに襲撃を受けるまでのタイムラグに受け取った物。
フランドールと金糸雀、そして太刀川ミミの三人殺しによるご褒美。
つまり……追加支給品。
首輪への干渉に必須であるレイジングハートを取られたのは痛手だが、どうせ不仲だったのだ。
この中身はきっとレイジングハート以上にヴィクトリアを補強してくれる事だろう。

「ふふ……こんな気持ち初めて。
 まるで世界の全てが、私を中心に回ってるみたいね」
ヴィクトリアは幸福さえ感じながら、支給品を手にその場を立ち去った。




836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:11:37 ID:Uc2WV5uJ
支援42

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:12:10 ID:NbyxDMiL


838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:12:14 ID:3NRvhvq8
 

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:12:18 ID:ZRJAndmx
 

840 :Couldn't put Humpty together again.(4/4) ◆CFbj666Xrw :2008/05/25(日) 00:12:22 ID:tyPXuB+B
そう、ヴィクトリアは幸運だった。
ヴィクトリアは知らない。
ジェダがこの欠落に未だ気付いていない事と、その理由に。
ジェダは首輪によって誰が死んだのか、誰に殺されたのかという詳細を把握していた。
ヴィクトリアの首輪解除法はそれを偽装できるものだった。
しかしそれに加えて、ジェダはもう一つ死んだ参加者の頭数を数える手段を持っていた。
それはジェダの目的そのものと言ってもいい物。
即ち神体だ。
この会場で死んだ者達の魂はやがて神体へと吸収される。
ジェダは自らの本体とも言える神体に吸収された魂の数も数えていた。
だがこの方法は確実ではあれ、若干のタイムラグと死んだのが誰か判らないという欠点を持つ。
あくまで補助的な、しかし誤魔化しづらい確認手段。
だがヴィクトリアはこれさえも気付かぬ内に切り抜けていた。

レミリアがQ-Beeを殺したからだ。

ヴィクトリアの首輪がヴィクトリアの死を報せ、魂も確かに一つ吸収された。
一切疑う理由の無い、完璧な偽装。
運命を操ると自負するレミリアの刃すら、ヴィクトリアを殺しきれず、
それどころか逆にヴィクトリアを助けてしまった。
ヴィクトリアが感じた世界が自分を中心に回っている錯覚は、あながち間違いとも言えなかった。

運命さえもがヴィクトリアに味方していた。



【ククリ@魔法陣グルグル 死亡】
【金糸雀@ローゼンメイデン 死亡】
【野比のび太@ドラえもん 死亡】
【太刀川ミミ@デジモンアドベンチャー 死亡】
【Q-Bee@ヴァンパイアシリーズ 死亡】


841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:12:27 ID:Uc2WV5uJ
支援43

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:12:49 ID:ZRJAndmx
 

843 :Couldn't put Humpty together again.(終了) ◆CFbj666Xrw :2008/05/25(日) 00:13:21 ID:tyPXuB+B
【H-1/住宅街屋内/1日目/夜中】
【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】
[状態]:精神疲労(大)、肉体消耗(大)、首輪解除
[装備]:i-Pod@東方Project、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER
[道具]:天空の剣@ドラゴンクエストX、基本支給品×2(食料のみは1人分)、
    塩酸の瓶、エスパーぼうし@ドラえもん、コチョコチョ手袋(左手のみ)@ドラえもん、
    魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー、ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケット×5@mother2
    アイテムリスト、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし)
    不明支給品×1〜3(ご褒美)
[服装]:制服の妙なの羽織った姿
[思考]:とにかく危険そうなここは離れる。出来ればデバイスが欲しい。
第一行動方針:支給品を確認してから、脱出orジェダの打倒方法について考える。
第ニ行動方針:首輪や主催者の目的について考察する。そのために、禁止エリアが発動したら調査に赴きたい(候補はH-8かA-1)
第三行動方針:“信用できてなおかつ有能な”仲間を捜す。インデックス、エヴァにできれば接触してみたい。
基本行動方針:様子見をメインに、しかしチャンスの時には危険も冒す
参戦時期:母を看取った後(能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡)
[備考]:太刀川ミミを丸ごと平らげた為、高速で再生中です。
     首輪が外れた事により能力制限が外れている可能性も有ります。
[備考]:首輪に『首輪を外そうとしている』や『着用者が死んだ』と誤認させる魔法を編み出しました。
     ただし、デバイスなど媒体が無ければ使えません。攻撃に使うのも不意打ちで無ければ難しいと思われる?


844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:13:27 ID:3NRvhvq8
 

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:14:00 ID:NbyxDMiL


846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:15:03 ID:w9PyUCqe
 

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:16:03 ID:ZRJAndmx
 

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:16:23 ID:nQrYfkHm
支援ッ!!!

849 : ◆CFbj666Xrw :2008/05/25(日) 00:16:29 ID:tyPXuB+B
投下完了。たくさんの支援どうもありがとうございます。
おかげでさるさる規制も受けずに投下しおえる事が出来ました。

誤殺していた人は遂に誤解から解けつつあるような気がしなくもなく、
マーダーは大暴れするも参加者を一人も殺せずに死亡フラグを立て、
対主催の一人は首輪を解除し新アイテムまでゲットし、
これは正に対主催大躍進話。

……鬱になったら私の勝ち。

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:19:20 ID:w9PyUCqe
超大作乙です
カオス過ぎてまだ把握しきれない
ちょっと待ってね

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:22:05 ID:nQrYfkHm
投下乙!
なんという血の聖戦
確かに対主催有利にかたむいたな
まぁ最近主催者ボロボロだしこれでバランスとれたかな?
マーダー側も教祖様と強力ヒナいるしね…あれ?何か違う?
誤殺女王は相変わらずKOOLだし、レミリアが全開だしw
レイハは少しましな人にあたってよかったね
そして早くも首輪外し!犠牲になったミミカワイソスw

そしてキュービーまさかの死亡
ご褒美役誰かいるのか?ヴァレッタ?
まさかのジェダ様直々か!?

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:27:56 ID:WlPts66f
大作GJ!ずっとドキドキしっぱなしでした。
何回も場面転換に騙された…あああ…
対主催有利になってないだろw首輪外れたけどヴィクトリア危険すぎるww
爆弾をひとしきり破裂させたと思いきや、デパートに三つ巴を残していく手腕は流石。
小太郎はいつ死ぬのかと冷や冷やしてたけど良かったw
タバサの棺桶コレクションが地味に増えててちょっと癒され……る訳ねぇw
ククリ……金糸雀…のび太、ミミ…乙
久々にバトルロワイヤルの厳しさを見た…
もうなんて言えばいいか…
負けた

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:28:17 ID:1vVVp3IS
長編投下乙!
物語は一気に加速する。
次のご褒美役はヴィクトリアかも。

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:28:19 ID:8QFb56nk
ヴィクトリアはなのはやエヴァと同様に対主催に見えないんだが……
エヴァは対主催にみられないよう行動するのがスタンスだからある意味問題ないか。
ミミは最後までカワイソスだったな。冥福を祈る。

対主催が絶望的な方向に大躍進です。GJ!!

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:33:57 ID:3NRvhvq8
投下乙です。
……実に大作。
情報の錯綜っぷりから、各キャラの暴走から……。
しかも、なんかまだ第一ラウンド終了しただけというのが怖い。実に怖い。
GJでした。


856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:42:14 ID:w9PyUCqe
これぞまさにバトルロワイヤル
4…5人の冥福を祈る
ミミいいとこなしだったな、かわいそうに
雛と青い子が近づいてるけど互いよりツレの反応が気になったり
>>851
ご褒美なくなったら涙目のやつらどんだけいる?

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:43:17 ID:XuyZefxd
guaaaaaaaaa! 面白い!
これだ、このバキバキ無情に死んでいく様が見たかったんだ。
最近あんまり死んでなかったからこそのカタルシス。こんな話は大好きだ!

金糸雀のミスリードも楽しかったけど、何よりククリの死に方がよかったです。電話口で会話しながら死ぬとかゾクゾクする。
トリエラ、小太郎ののび太に関わる大爆弾も楽しみだ。とにかく投下GJです

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:43:48 ID:NbyxDMiL
>>sUD0pkyYlo 氏
投下GJ!
メロが凄いな。
自分からほれ薬の効果に気付くなんて、どこかの元カップルとは大違いだw
というかニケ絶体絶命じゃね?
行く手にはマーダーコンビ、仲間は頭脳派外道コンビ、抱えているのはエロ小坊主。
ありえねえw

>>CFbj666Xrw 氏
ぶおおおお!首輪解除来てトリエラが自分の誤殺に気が付いたぁぁぁ!?
大作投下GJ!!
レミリアはフランの死因を知ったか。というかもうボロボロだな(ひまわりGJ的な意味でもw)。
そして凄い死んだな・・・のび太、レミリアの動きについていけるなんて流石ルナシュー・・・じゃなくって銃の天才。
ククリは勇者に合えずじまいか・・・まあ、その勇者も絶体絶命だがw
ミミはもう、ヴィクトリアに殺されるために生き残ってたって・・・誰かつっこめ!

つか対主催大躍進?
・・・誰が対主催?いや、マジでw

859 : ◆CFbj666Xrw :2008/05/25(日) 00:45:11 ID:tyPXuB+B
トリエラと小太郎の状態表にミスが有ったため、修正します。
減らし忘れていた残弾の修正と、あとは行動方針の修正。

【コンビ?】
ご褒美を得ました。どのご褒美を得たのかなど全て不明。
【H-1/小規模デパート中層階/1日目/夜中】
【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:頭部殴打に伴う激しい頭痛。胴体に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、疲労困憊。
    右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数3/8)、
   ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
   十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)、US M1918 “BAR”@ブラックラグーン(残弾数0/20)
   ネギの首輪、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
   インデックスの0円ケータイ(『温泉宿』の番号を新規に登録)@とある魔術の禁書目録 、北東市街の詳細な地図
   9mmブローニング弾×28
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:少なくともこの場を切り抜けてそれから……誰が敵で誰が味方なの?
第一行動方針:小太郎と共にこのビルから脱出する。
第ニ行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒す。
第三行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:携帯電話には、島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
[備考]:トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。
[備考]:敵味方の判別に激しく混乱しています。誰がククリを殺したのかも判断できずにいます。

【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:気が僅か、疲労(中)
[装備]:手裏剣セット×7枚@忍たま乱太郎
[道具]支給品一式(水少量、パン一個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[思考]:とりあえずこの場を切り抜けてそれから……こいつから話を聞かんとな。
第一行動方針:トリエラと共にこの場から脱出する。その後で色々話を聞きたい。あと一発殴る。
第二行動方針:ネギの件が一段落した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る
第三行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。
第四行動方針:信頼できる仲間を増やす(必ずしも行動を共にする必要はない)
[備考]:紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。
 シャナのしろがね化を知りました。ただし容姿の変化以外は分かっていません


860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 00:56:16 ID:ZRJAndmx
情報量が多すぎて頭が茹で上がりそうだ……。
ひとまず、いろんな意味で待っていましたとだけ。
さあ、読み直してちゃんとした感想の文を書く作業に戻るんだ俺。

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 01:35:04 ID:7kFeteeD
CF氏、心からGJ!!!
山ほどのキャラが入り乱れての二転三転する展開に、何度ドキドキさせられたことか。
量的にも内容的にも読み応え抜群で、最高に面白かった。
全キャラそれぞれの思惑や誤解の複雑な絡み合い方が絶品で、素晴らしかったです!

ああ、それにしてもなんていう欝展開……。
つーか、読み終わって随分経つのに未だに悪寒が消えないよ。
『イエローノトキトオナジネ』と、「あなたの命が、この島で最も無価値だった事よ」の衝撃は異常。
この台詞読んでて、思わず背筋がぞくっとした。言葉の選び方が流石で、センスを感じました。
特に後者……。ミミのこのロワ内での報われなさっぷりは神がかっている。冥福を祈っているよ…

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 03:02:08 ID:LL4F3sbf
乙……。
なんという惨劇。五人殺しって新記録じゃないですか? QB含めてですけど。
二度三度と読み返して、やっと心臓が落ち着いてきましたが、もう、息するのも忘れてました。
いろいろ状況の変化に付いていくのが大変でしたが、なんとか把握。
ついにヴィクトリアが首輪はずしたかぁ。
死んだ事になってるから朝の放送では名前が呼ばれて、完全にステルスになりますね。
もう、あっさりと呆気なく次々死んでいく欝展開に涙目。
のび太もまさかトリエラに撃たれるとは思わなかったろうなぁ……。
ミミに関してはもう……哀れすぎて言葉がありません。

あと、細かいことですが、ククリとのび太の装備について、それぞれの死体の傍に放置と
明記したほうがいいと思います。
こぶたのしないとか、さくらの杖とか、まだまだ使えるものもありますし。

とにかくGJでした。もう一回読み返してきますw

863 : ◆CFbj666Xrw :2008/05/25(日) 03:11:13 ID:tyPXuB+B
死体の所持品については表記忘れです。次の通りとなります。

【ククリ@魔法陣グルグル 死亡】
【金糸雀@ローゼンメイデン 死亡】
【野比のび太@ドラえもん 死亡】
【太刀川ミミ@デジモンアドベンチャー 死亡】
【キュービー@ヴァンパイアシリーズ 死亡】

さくらの杖@カードキャプターさくら、目覚まし時計@せんせいのお時間、レミリアの日傘@東方Project、生乾きの服
基本支給品×2はククリの死体ごと棺桶に入れてタバサ達が運んでいます。
金糸雀の死体も同じ棺桶に入っています。

こぶたのしない@FF4、グリーンのランドセル(金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品(水とパンを一つずつ消費)、
アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ無し))、ひまわりのランドセル(基本支給品×1)
モデルガン(デザートイーグル)@現実
がG−1市街地に、のび太の死体と一緒に転がっています。

太刀川ミミの死体はヴィクトリアに食べられて消滅しました。

キュービーの死体は頭部のみG−1の街路に、キュービーのフォークで串刺しにされています。
グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s(ダメージ有り、カートリッジ0)が
その周辺のどこか物陰に落ちています。


864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 04:21:52 ID:LL4F3sbf
>>863
乙です。

次スレはすでに立ってるので、念のため誘導。

ロリショタバトルロワイアル19
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1211637231/l50

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 07:34:23 ID:Sm0Mi9yX


主催者を倒せる手段は一つ無くなったか。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 08:34:08 ID:Hv+GOVxN
>死んだ事になってるから朝の放送では名前が呼ばれて、完全にステルスになりますね。
ジェダには"誰が"誰を殺したのか把握できるから監視している可能性もあるよ。
どちらにせよ、ヴィクトリア首輪解除は対主催にとってプラスにはならない。

キュービーが退場ってことは……メロの計画がアボーンですね^^;
媚薬も飲まされて災難だな。

次の特別放送時にジェダの動きも書く必要が出たかもしれないな。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 08:43:19 ID:3NRvhvq8
QBがなのはさんの誤射を判定して判断してる描写があるから、
把握のための担当者死亡で一時的に監視が甘くなってるかもしれない。
QBが出かけてる間は別の誰かがやってるのかもしれないし、QBが帰ってこないなら代役も立つだろうけど……。

特別放送の前に、主催者側の動きの話があってもいいかもしれないな。

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 08:57:59 ID:Hv+GOVxN
追記:ヴィクトリアが死亡扱いになると、ベッキーの扱いはどうなるんだろう。

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 09:36:39 ID:gSogFyNG
ところで、レミリアの行動方針「最強を証明する」って
なんかHみたいだなwwwwwwwwww
ニコロワβあたりで本人が同じことしだしそうだ

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 11:39:23 ID:saZTe0sm
QBっていっぱいいるのかと思ってた

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 12:43:17 ID:i2lv1Mcm
QBの意外な強さに驚愕
原作ゲーのダイヤグラムで最強だったのを思いだした
リリスとジェダさんは下位グループだったがww

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 13:34:37 ID:7ypSUxiH
>>868
ベッキーが死んだ事になってたら、レミリアの殺害数が二人扱いになって、
神体のカウントが狂うのか。
ベッキーの首輪が作動しているのかも次の書き手任せだけど、
ジェダ側がイレギュラーだと捉えている可能性もあるね。
確かに、ジェダ側の動きを書く必要があるかも。

>>870
いっぱいいるのはPBだけど、QBが複数いてもおかしくないってウィキには書いてあるね。
あるいはQBが死んだら、PBの一体がクイーンに昇格するのかも。

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 15:37:05 ID:WlPts66f
ベッキーも首輪外れてるのかもしれないのか。
ジェダ側は何してるんだろうな。
主催としての威厳はまだあるが何故か苦労人イメージがw少ない部下を殺されてカワイソス…

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 18:02:43 ID:NbyxDMiL
>>865
ああ、そういやククリには魔王すら封じられる恋するハートがあったっけ。
ヴィクトリアの強制首輪爆破魔法といい、どうみても対主催ピンチです、ありが(ry

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/25(日) 18:27:46 ID:mVPNuFCL
>>874
いやいや、ヴィクトリアは対主催だから! みんな忘れてるかも知れないけど!ww
とはいえ、手段の選ばなさ具合が際立ってるからなぁ。
今回も、殺したのはマーダー金糸雀と、いらない命と断じたミミだけだから、
道は踏み外してないんだけど。多分。

876 : ◆7KR.e180t. :2008/05/26(月) 00:19:31 ID:T4lniRIK
話見て頭の赴くままに書き殴ってみました。仮投下。

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/26(月) 01:09:34 ID:gIBKl0+l
>>876

ざっと見ましたけど、大丈夫じゃないでしょうか?


878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/26(月) 01:11:11 ID:lnZTCmdS
うわ、凄い速筆。これといって問題は無いと思います。
前の話の投下から丸1日だけは経ちましたし、特に修正議論にはなっていないし。

ご褒美の使い方が面白いと思います。遂にその選択肢が出たか。GJ。

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/26(月) 01:11:19 ID:ksQcYpaE
仮投下乙
特に問題はないと思います

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/26(月) 01:17:54 ID:vWjtsDUC
>>876
乙。修正するまでもないような気もするけど、仮投下なので自分の感じたことを素直に言っておきます。
442のトリエラの思考が飛躍しすぎかなと感じました。
回想のネギの台詞だけで誘惑されて襲ったという発想に至るか微妙。
あと娯楽や世俗に疎いトリエラからコスプレという単語がでるのかも少々疑問。
その他は特に問題はないかと。


881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/26(月) 01:31:47 ID:+lCC0D3E
仮投下乙
早すぎるww
問題はないと思います。トリエラの思考も今までが誤察のトリエラだったのでまぁ大丈夫じゃないかな?
このロワのトリエラならどんな超推理しても許せるw相変わらずちょっと見当違いだな

882 : ◆7KR.e180t. :2008/05/26(月) 01:39:13 ID:T4lniRIK
>>880
了解〜。
リリス云々を

つまり彼は人を殺すことで、何らかの方法でリリスの殺人を止めようと考えていたようだ。
ならば、殺しに対して積極的になり、ただの人形に見える金糸雀を殺そうと―――

と変更しました。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/26(月) 01:43:18 ID:7JhHtD0X
>>876
仮投下乙。感想は本投下時に書くとして、気になった点をいくつか。

小太郎とトリエラが元気すぎるかなと思いました。
「治療」もご褒美に入っているのでもっと切迫した状態だと考えていたので。

>トリエラは絶句した。小太郎の血塗れの背中と、足に刺さった大きなガラスに。
>小太郎が自力でガラスを引き抜くと、噴水のように血が噴き出し始める。

こんな表現があったので小太郎はタバサたちを追っかけるときにもう少し足を引き摺るとか……と思ったら状態票に書いてなかった。
これは前話で表記し忘れたということでいいんだろうか……。

あとは、あれだけ限られた情報から真実に近い結論を導き出せるトリエラがちょっとご都合のように感じました。
もうちょっと考察の精度を押さえたほうが違和感ないかな、と。あくまで自分の感想ですが。

884 :883:2008/05/26(月) 01:51:54 ID:7JhHtD0X
すみません、>>883の後半部分は忘れてください

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/26(月) 07:23:41 ID:1BeIBr7N

         ___      ___
          /; ; ; ; ; ; ;ヽr―v '; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
        { ; ; ; 二>'  ̄ ̄ ` ー‐- 、 ; ; }
     __l ; ; ; /. . . . . . . . . . . . . . . ヽ/
    \; ; ; ヽ/. . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ
      ヽ /. . . /. . /. .l. . . . .|. . . . . . . .',
        イ. .{. . /. /‐/-、/. . /./|. . .l. . . . . . ,
        | . |/l..|./. / ._./\/./ :|. ,斗-. /.lヽ ゝ
        |. . . .Vj. /イjてハヽ   !rチ}V./. .|
        |. . . . ..lハ弋z:リ     ヒリ .イ. ./
        乂ハ. . . ∧ xx  _  xx ハイ
         ハ.∧. > ァ `ニ_  <ハ.ハ
            /  ̄ハ 嶽1T ヽ
          rf¨(⌒)ム、;ハ; ;|  l
            ヽしり‐7¨; ; ; ; ;|イ !
               /; ; ; ; ; ; |/ }
            /; ; ; ; ; ; ; |/
           /; ; ; ; ; ; ; ; ; ;l
         /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.\
         /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
        < ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; /
         \; ; ; ; __ ; ; ; ; /|
           ̄/   /  ̄ ̄|  |
             /__/    └:┘

あれれ、もうこんな時間?じゃあたいの出番ね。
あたいはチルノ、最強なのよ。
あたいが参加してれば思わぬ強敵出現でみんなを驚かせてやれたんだけどなー。
よーし、適切な解説をして、緋想天でもあたいが無敵な所を見せてやr

                 . -――‐,. ‐ 、
         , -‐ . 、/:;:;:;:;:;:;:;:;/{::::::::::}ヽ
           {::::::::::} }:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;、ヽ::::ノ ∧
            ヾ:ー ' /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:` ー‐ ':;:;:!
             7:;´:;:;:;:;:;_____:;:;:;:;:;:;:ヽ._
        ,..;:,´-‐  ̄     ト、  !ヽ ̄ ‐- _ `丶、
       /:;/   / /ヽ. /―! /- |、!  / }:;:;丶、ヽ
      /:;:;:;/ /  /{  !  レ'   ィ┬ 、|ノ_/ /:;:;:;:;:;:;:ハ
     〈;:;:;:;:;:;:レ'l  / ヽ.イ刀    ト' て|ニ|  ヽ._ -‐ ´
      ` ー- _ヽ|ヽ  トrリ   弋zソ|ート、   \
            / 〃 /!ゞ'  __    ,!`'!ノl   ヽヽ
         / // | 丶 、丶 '  イ/ | |    }/
           |/{__/  |__r‐T_´//  l、/!__∧′
           |  |//ヽ._//   | \
           |  | {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:イ/_/   }
           L、 |  }:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /  /
            /ヾ  |:.:.:.:.:.:.:.:// ´   {
              /     ヽ:.:.:.:/       /
         /       \´        ′
        /            ヽ        !
         /         _ }      ト、
        /       /  ̄\ ゝ       l:.:.\
      <ー――--イ     、 \       |:.:.:.:.:`ヽ、
   ,. -‐\     |     {ヽ.)   __ヽ:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
  /:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.___,l  ,、 、 r、ヽ  /   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
  \.:.:.:.∠´:.:.:.:.:./  」_/_ヽ_、 !__`'∠___/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./

はい500KB、次スレだよー。
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1211637231/

501 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)