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ロリショタバトルロワイアル17

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:08:13 ID:NRc0w6VC
本性を晒け出せ!
衝動をぶち撒けろ!
欲望を解き放て!
情熱を、燃やせ!



ここは真性の漢共(女性可)が集まり、
ジャンルを問わないロリショタキャラでバトルロワイアルを行う、
あまりにもCOOLなスレです。
紳士淑女の心を忘れず冷静に逝きましょう。

前スレ
ロリショタバトルロワイアル16
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1197816204/

過去スレ
ロリショタバトルロワイアル15
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1195789761/
ロリショタバトルロワイアル14
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1192364080/
ロリショタバトルロワイアル13
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1187884192/
ロリショタバトルロワイアル12
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1183849166/
ロリショタバトルロワイアル11
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1179760274/
ロリショタバトルロワイアル10
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1177507709/
ロリショタバトルロワイアル9
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1175607059/
ロリショタバトルロワイアル8
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1174298614/
ロリショタバトルロワイアル7
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1173267370/
ロリショタバトルロワイアル6
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1171953607/
ロリショタバトルロワイアル5
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1170746599/
ロリショタバトルロワイヤル4
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169810359/
ロリショタバトルロワイアル3
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169293272/
ロリショタバトルロワイアル2
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1168265134/
ロリショタバトルロワイアルをやれるか話し合うスレ
ttp://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1167045572/

テンプレは>>2-5辺に
ロリショタロワ避難所(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8274/
LSロワお絵描き掲示板
ttp://oekaki2.basso.to/user11/hisou/
まとめwiki
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:08:51 ID:NRc0w6VC
〜参加者一覧[作品別]〜
【魔法少女リリカルなのは】高町なのは/フェイト・テスタロッサ/ヴィータ/八神はやて/アリサ・バニングス
【ローゼンメイデン】真紅/翠星石/蒼星石/雛苺/金糸雀
【魔法陣グルグル】ニケ/ククリ/ジュジュ・クー・シュナムル/トマ
【ポケットモンスターSPECIAL】レッド/グリーン/ブルー/イエロー・デ・トキワグローブ
【デジモンアドベンチャー】八神太一/泉光子郎/太刀川ミミ/城戸丈
【ドラえもん】野比のび太/剛田武/リルル
【魔法先生ネギま!】ネギ・スプリングフィールド/エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/犬上小太郎
【絶対可憐チルドレン】明石薫/三宮紫穂/野上葵
【落第忍者乱太郎】猪名寺乱太郎/摂津のきり丸/福富しんべヱ
【名探偵コナン】江戸川コナン/灰原哀
【BLACKLAGOON】ヘンゼル/グレーテル
【クレヨンしんちゃん】野原しんのすけ/野原ひまわり
【ドラゴンクエストX】レックス(主人公の息子)/タバサ(主人公の娘)
【DEATH NOTE】メロ/ニア
【メルティブラッド】白レン/レン
【ちびまる子ちゃん】藤木茂/永沢君男
【カードキャプターさくら】木之本桜/李小狼
【テイルズオブシンフォニア】ジーニアス・セイジ/プレセア・コンバティール
【HUNTER×HUNTER】キルア/ゴン
【東方Project】レミリア・スカーレット/フランドール・スカーレット
【吉永さんちのガーゴイル】吉永双葉/梨々=ハミルトン
【ヴァンパイアセイヴァー】リリス
【MOTHER】ネス
【サモンナイト3】ベルフラウ=マルティーニ
【Fate/stay night】イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
【みなみけ】南千秋
【武装錬金】ヴィクトリア=パワード
【BLACKCAT】イヴ
【からくりサーカス】才賀勝
【銀魂】神楽
【ひぐらしのなく頃に】古手梨花
【灼眼のシャナ】シャナ
【とある魔術の禁書目録】インデックス
【るろうに剣心】明神弥彦
【ボボボーボ・ボーボボ】ビュティ
【一休さん】一休さん
【ゼルダの伝説】リンク(子供)
【ベルセルク】イシドロ
【うたわれるもの】アルルゥ
【サザエさん】磯野カツオ
【せんせいのお時間】鈴木みか
【パタリロ!】パタリロ=ド=マリネール8世
【あずまんが大王】美浜ちよ
【ポケットモンスター(アニメ)】サトシ
【SW】ベルカナ=ライザナーザ
【Gunslinger Girl】トリエラ
【ぱにぽに】レベッカ宮本
【FINAL FANTASY4】リディア
【よつばと!】小岩井よつば
計86名


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:09:23 ID:NRc0w6VC
〜参加者一覧[あいうえお順(名簿順)]〜

01:明石薫/02:アリサ・バニングス/03:アルルゥ/04:イエロー・デ・トキワグローブ/05:イシドロ/
06:泉光子郎/07:磯野カツオ/08:一休さん/09:猪名寺乱太郎/10:犬上小太郎/
11:イリヤスフィール(略)/12:インデックス/13:イヴ/14:エヴァンジェリン(略)/15:江戸川コナン/
16:神楽/17:金糸雀/18:城戸丈/19:木之本桜/20:キルア/
21:ククリ/22:グリーン/23:グレーテル/24:小岩井よつば/25:剛田武/
26:ゴン/27:才賀勝/28:サトシ/29:三宮紫穂/30:シャナ/
31:ジーニアス・セイジ/32:ジュジュ・クー・シュナムル/33:白レン/34:真紅/35:翠星石/
36:鈴木みか/37:摂津の きり丸/38:蒼星石/39:高町なのは/40:太刀川ミミ/
41:タバサ(主人公の娘)/42:トマ/43:トリエラ/44:永沢君男/45:ニア/
46:ニケ/47:ネギ・スプリングフィールド/48:ネス/49:野上葵/50:野原しんのすけ/
51:野原ひまわり/52:野比のび太/53:灰原哀/54:パタリロ/55:雛苺/
56:ビュティ/57:フェイト・テスタロッサ/58:福富しんべヱ/59:藤木茂/60:フランドール・スカーレット/
61:ブルー/62:古手梨花/63:プレセア・コンバティール/64:ヘンゼル/65:ベルカナ=ライザナーザ/
66:ベルフラウ=マルティーニ/67:南千秋/68:美浜ちよ/69:明神弥彦/70:メロ/
71:八神太一/72:八神はやて/73:吉永双葉/74:李小狼/75:リディア/
76:リリス/77:梨々=ハミルトン/78:リルル/79:リンク(子供)/80:レックス(主人公の息子)/
81:レッド/82:レベッカ宮本/83:レミリア・スカーレット/84:レン/85:ヴィータ/
86:ヴィクトリア=パワード
計86名

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:10:00 ID:NRc0w6VC
〜ロリショタロワ・基本ルールその1〜
【基本ルール】
参加者全員で殺し合い、最後まで生き残った一人が優勝となる。
優勝者のみが生きて残る事ができて『何でも好きな願い』を叶えて貰えるらしい。
参加者はスタート地点の大広間からMAP上にランダムで転移される。
開催場所はジェダの作り出した魔次元であり、基本的にマップ外に逃れる事は出来ない。

【主催者】
主催者:ジェダ=ドーマ@ヴァンパイアセイヴァー(ゲーム・小説・漫画等)
目的:優れた魂を集める為に、魂の選定(バトルロワイアル)を開催したらしい。
なんでロリショタ?:「魂が短期間で大きく成長する可能性を秘めているから」らしい。

【参加者】
参加者は前述の86人(みせしめ除く)。追加参加は認められません。
特異能力を持つ参加者は、能力を制限されている場合があります。
参加者が原作のどの状態から参加したかは、最初に書いた人に委ねられます。
最初に書く人は、参加者の参戦時期をステータス表または作中に記載してください。

【能力制限】
参加者は特異能力を制限されることがある。疲労を伴うようになっている能力もある。
また特別強力な能力は使用禁止になっているものもあるので要確認。

【放送】
放送は12時間ごとの6時、18時に行われる。内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」
「過去12時間に死んだ参加者名」など。

【首輪と禁止エリア】
・参加者は全員、爆弾の仕込まれた首輪を取り付けられている。
・首輪の爆弾が起爆した場合、それを装着している参加者は確実に死ぬ。
・首輪は参加者のデータをジェダ送っており、後述の『ご褒美』の入手にも必要となる。
(何らかの方法で首輪を外した場合、データが送られないので『ご褒美』もない)
・首輪が爆発するのは、以下の4つ。
1:『禁止エリア』内に入ってから規定時間が過ぎたとき。
2:首輪を無理やり取り外そうとしたとき。
3:24時間で死者が出なかったとき。
4:ジェダが必要と判断したとき(面と向かって直接的な造反をした場合)。


5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:10:57 ID:NRc0w6VC
〜ロリショタロワ・基本ルールその2〜
【舞台】
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa?cmd=upload&act=open&pageid=8&file=76.gif

【作中での時間表記(2時間毎)】(1日目は午前6時よりスタート)
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

【支給品】
・参加者が元々所持していた装備品、所持品は全て没収される。
・ただし体と一体化している装備等はその限りではない。
・また衣服のポケットに入る程度の雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される物もある。
・ゲームの開始直前に以下の物を「ランドセル」に入れて支給される。
「食料」「飲料水」「懐中電灯」「地図」「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」「名簿」
「ランダムアイテム(1〜3種)」。
なおランドセルは支給品に限り、サイズを無視して幾つでも収納可能で重量増加もない。
その他の物については普通のランドセルの容量分しか入らず、その分の重量が増加する。

【ランダムアイテム】
・参加者一人に付き1〜3種類まで支給される。
・『参加者の作品のアイテム』もしくは『現実に存在する物』から選択すること。
(特例として『バトルロワイアル』に登場したアイテムは選択可能)。
・蘇生アイテムは禁止。
・生物および無生物でも自律行動が可能なアイテムは参加者増加になる為、禁止とする。
・強力なアイテムには能力制限がかかる。非常に強力なものは制限を掛けてもバランスを
取る事が難しいため、出すべきではない。
・人格を変更する恐れのあるアイテムは出さない方が無難。
・建前として『能力差のある参加者を公平にする事が目的』なので、一部の参加者だけに
意味を持つ専用アイテムは避けよう。出すなら多くの参加者が使えるようにしよう。

【ご褒美システム】
・他の参加者を3人殺害する毎に主催者から『ご褒美』を貰う事が出来る。
・トドメを刺した者だけが殺害数をカウントされる。
・支給方法は条件を満たした状態で、首輪に向かって『ご褒美を頂戴』と伝えるか、
次の放送時にQBが現れるので、以下の3つから1つを選択する。

1:追加のランドセルが貰える。支給品はランダムで役に立つ物。
2:ジェダに質問して、知人の場所や愛用品の場所などの情報を一つ聞ける。
3:怪我を治してくれる。その場にいれば他の人間を治すことも可能。



6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:11:42 ID:NRc0w6VC
〜ロリショタロワ・基本ルールその3〜
【ステータス表】
・作品の最後にその話に登場した参加者の状態、アイテム、行動指針など書いてください。
・以下、キャラクターの状態表テンプレ
【現在位置(座標/場所)/時間(○日目/深夜〜真夜中)】
【キャラクター名@作品名】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(身に装備しているもの。武器防具等)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なもの。
     収納している装備等、基本的にランドセルの中身がここに書かれます)
[思考・状況]
(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
 複数可、書くときは優先順位の高い順に)

◆例
【D-4/学校の校庭/1日目/真夜中】
【カツオ@サザエさん】
[状態]:側頭部打撲、全身に返り血。疲労
[装備]:各種包丁5本
[道具]:サイコソーダ@ポケットモンスター
[思考]
第一行動方針:逃げた藤木を追い、殺害する
第二行動方針:早く仲間の所に帰りたい
基本行動方針:「ご褒美」をもらって梨花の怪我を治す

【予約】
・キャラ被りを防ぐため、書き手は自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
・期間は基本的に予約から72時間(3日)です。
・やむにやまれぬ事情で完成が遅れる場合、最大で一週間まで期限を延長することができます。
 ただし、3日の期限の間に、進行状況の報告も合わせて延長申請を行う必要があります。
・予約期間終了後は、他の人がそのキャラを使った話を投下して構いません。
・予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか
十分に確認してから投下しましょう。

【投下宣言】
・投下段階で被るのを防ぐため、投下する前には必ずスレで 「投下します」 と宣言を
して下さい。 投下前にリロードし、被っていないか確認を忘れずに。
・近頃連投規制が厳しくなっております。居合わせた方は、できるだけ支援するようにしましょう。

【トリップ】
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 本人確認のため、書き手は必ずトリップをつけてください。


7 : ◆sUD0pkyYlo :2008/01/27(日) 21:13:20 ID:9+qy21K1
スレ立て乙です。
では、前スレに投下しかけた奴の後編、投下します。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:15:07 ID:UWg2rN1l


9 :いのち の ぬくもり(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/01/27(日) 21:15:30 ID:9+qy21K1
 
「ふぅ…………」

温かな湯に腰まで浸かりながら、トリエラはどこか色気のある溜息をく。
この広い露天風呂を「たった2人」で独占できるなんて、何とも贅沢な話だ。
泥と汗と返り血を落とし、髪を洗い、タオルで顔を拭く。
肩の刀傷は湯に染みるが、こうして上半身を水面上に出している限りは快適そのもの。
つい先ほど「激しい運動」を演じたばかりだから、余計に心地いい。

湯の中で今日1日の出来事を反芻する。
最初は、真っ直ぐ優勝を目指すつもりだった。全ての参加者を片端から殺していくつもりだった。
けれども、トマと出会って会話を交わし、考えが変わった。
しばらく悩んだ末、殺し合いに乗っている「テロリストのような参加者」だけを殺すと決めた。
学校の近くで黄色い人形を襲う少年と出くわした。相手の拳法と魔法に苦戦しつつも、殺すことができた。
続いて、少女を襲っている少年を見つけた。射殺したが、目晦ましを使われ逃げざるを得なかった。
視力が回復した所で、リルルに追いつかれた。そのまま今に至るまで彼女とは行動を共にしている。
夕方には、リルルと共に、のび太と出会った。彼の情報のままに、剣を手にした少女と戦った。
とどめを刺そうとした所で、のび太がペテンを告白した。紆余曲折の末、その2人を置いたまま街を目指した。
そして、つい先ほど……。

トリエラはチラリと湯船の近くに置かれた洗面器を見る。
持ち物や服は脱衣所に置いてきたが、護身のためにナイフと拳銃だけは洗面器に入れて持ち込んでいる。
風呂から上がったら、水気を拭いて手入れをしておかなければ。
ひょっとしたら、拳銃の方は分解整備までしておいた方がいいかもしれない。けっこう大変なことではある。
ただ、それだけの手間に見合うものはあるとも思う。
安心と安全を確保したまま、この温泉を味わえるのは実に有り難いことだ。
一緒に風呂に入っている少女も、つい先ほど確保した新たな『得物』を風呂場に持ち込んでいる。
気持ちは似たようなものということか。

「ほんと、生き返るわね〜」
「…………」
「貴女は? 気持ちよくない? 私なんかとこうしているのは、嫌?」
「…………」

返事はない。聞こえてないわけではないのだろうが、返事に困っている様子。
トリエラは軽く苦笑すると湯の中で立ち上がる。
洗い場に出て、椅子を並べ、用意を整えてから少女を手招きする。

「こっち来て座って、ククリ。
 髪、洗ってあげる。さっき入った時は、ひまわりの世話でそれどころじゃなかったんでしょう?」

        *     *     *

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:15:55 ID:NRc0w6VC
 

11 :いのち の ぬくもり(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/01/27(日) 21:16:39 ID:9+qy21K1
 
トリエラがククリの首を切り裂こうとした、あの瞬間――
その凶行を間一髪止めたのは、リルルだった。
音も無く宙を飛んで来た桃色の髪の少女が、ギリギリの所でナイフを握った手首を掴む。

「――待って、トリエラさん」
「……邪魔する気? 予め警告しておいたわよね?
 邪魔するなら、あなたも私の敵ってことになるけど……」
「彼女は、殺し合いには乗っていないはずだわ」

トリエラの鋭い視線に、リルルは無表情のまま淡々と答える。
彼女が思いだすのは、昼間の遭遇。
ゴンとフランドールから逃げ出して、でもリルルと会った後、2人を止めに行こうとしていたククリの姿。

「確かにこの人間は、思考回路にバグがあるのか、論理や行動が一貫しないところがあるわ。
 でも、他人を殺すという行動方針は持っていなかったはずよ。方針転換した可能性も低い。
 今回の行動も、私たちの破壊を目的としていたのではなく、判断ミスに基づく過剰防衛だと推測されるわ」
「……翻訳すると、『怯えて思わず撃っちゃっただけ』、ってこと?」
「前回、彼女が理に合わない危険を犯そうとしたのは、他者に危険が迫っていた時だったわ。
 データが不足しているから信頼性は低いけど、今回もそうである可能性が十分にある」
「つまり他にも仲間が居て、その子を守ろうとしてた、ってこと? そうなの?」
「…………」

トリエラは改めて押し倒した少女に問い掛ける。
……少女からの返事は無かった。いや、返事の出来る状況ではなかった。
ようやく死の危機を脱したとの実感が湧いてきたのか、今になってボロボロと泣いていた。
大粒の涙を零しながら、まだ完全には状況が掴めないのだろう、魂の抜けたような呆けた表情。
こんな顔を見てしまえば、もう、刃を振り下ろせるはずがない。
ナイフを仕舞って少女の上から身を退くと、素直に謝罪の言葉を述べる。

「……ごめんね、怖い思いさせちゃって。互いに誤解してたみたいね、危ないところだったわ」
「…………あ」
「ただ、さっきの炎は危なかったな。直撃してたら私たちの方こそ死んでたかもしれない。
 だから……これでおあいこ。ね?」

トリエラは一転して柔和な笑みを浮かべてみせる。
助け起こされた少女は、やがて、声を上げて泣き始めた。

        *     *     *

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:18:13 ID:NRc0w6VC
 

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:18:17 ID:hXTJUnZW
  

14 :いのち の ぬくもり(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/01/27(日) 21:18:24 ID:9+qy21K1
 
湯気が漂う中、小柄なククリを自分の前に座らせて、長い三つ編みを解く。
くせのついたボリュームのある髪を、備え付けのシャンプーをたっぷり使って泡立てていく。
これだけ長いと、髪を洗うだけでも一苦労だ。洗ったら洗ったで、丁寧に乾かしてまた編み込まねばならない。
とてもではないが、赤ん坊をあやす片手間で出来る仕事ではない。

「……トマの件は、私も信じられないな」
「じゃあ、トリエラさんも嘘だと思うの?」
「嘘じゃなくて、勘違いかもしれない。何かトラブルでもあったのかも。
 もう1回その人と話せれば詳しい事情も分かるけど、また電話に出てくれるかどうかは怪しいわね。
 向こうから切っちゃったんでしょう?」
「……はい」
「そうだ、後で電話の使い方、教えてあげる。分かれば結構簡単よ。
 そのミミカ草、とかいうのである程度慣れてるだろうしね」

ククリの髪を丹念に洗ってやりながら、トリエラは小さく微笑む。
あの後、彼女たちは互いに自己紹介からやり直した。
最初は警戒していたククリも、トリエラがトマとの出会いを語って聞かせたことで、一気に落ち着いた。
勇者ニケほどではないが、トマは大事な仲間の1人だ。信頼できる。
何より、戦闘態勢を解除したトリエラの優しさが、何よりも少女を安心させた。
リルルに対する激しい警戒も、そうして信頼を得たトリエラが間に立つことで少しは収まって。

「じゃ、泡流すわよ。目を閉じてて」
「んッ……!」

トリエラはククリの頭からお湯をかけ、洗い流してやる。
元々、トリエラは他人の世話を焼くことが苦にならないタチである。
むしろ、頼まれてもいないのについついお節介を焼いてしまう。
その性格もあって、元の世界、『公社』の義体たちの間では「お姉さん」のような立ち位置になっていた。
今もこうして、トリエラは自分からククリの長い髪を丁寧にすすいでやっている。
こうしていると、入院中のアンジェリカの黒髪を梳かしてやった時のことが、ふと思い出されてくる。

(あんまり馴れ合ってしまうのも、互いのために良くないんでしょうけど、ね……)

別にトリエラは、ククリやひまわりをずっと守り続けてやるつもりはない。
そんなものはそれこそ「勇者さま」の仕事だ。トリエラの領分ではない。
足手まといにしかならない赤ん坊を抱えて動きたくはないし、いずれ彼女たちとは別れて動き出すつもりだ。
状況が悪い方向に進み、優勝を目指さざるを得なくなった時には、敵対する可能性だってある。
それでも、休憩を取る間くらいなら、「優しいお姉さん」を演じるのも悪くない。
ここで少し休んで、英気を養って、それから武器や銃弾を探しに街に行こう。

(ちょっと順番が前後しちゃったけどね。
 リルルもすぐには動いてくれそうにないし……ま、リルルもこの子たちに押し付けてもいいかもしれないけど)

ククリがリルルを怖れていた理由――サトシを「壊して」しまった一件を聞いた時には、思わず呆れたものだ。
人間とロボットの常識の違いを差し引いても、その言い分は流石に非常識だ。
とはいえ、それをストレートに言ってもリルルには分からない。言い方を工夫せねばならない。
「修理する能力もスキルも無いのに『壊してしまう』なんて、非難されても仕方ないでしょう?」
……と言ってはおいたが、さて、どれほど通じたかどうか。
面倒見のいいトリエラにも、リルルの存在は多少持て余し気味だった。

「そういえば……ひまわり、大丈夫でしょうか? あの人と一緒なんて……」
「ん〜、大丈夫でしょ? 流石に同じミスを繰り返すほどバカじゃないだろうし」

2人の視線が、すぐ傍に立て掛けられた杖に向かう。
トリエラが折ってしまった『ベホイミの杖』に代わって、トリエラの同行者が快く譲渡してくれた新しい杖。
その杖の前の持ち主は、その頃……。

        *     *     *

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:19:48 ID:NRc0w6VC
 

16 :いのち の ぬくもり(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/01/27(日) 21:20:14 ID:9+qy21K1
 
「…………」

リルルは真剣な面持ちで、その「生き物」を観察する。
穏やかな寝息を立て続ける小さな肉の塊に、おそるおそる手を伸ばす。

ぷにっ。

「あっ…………」

指先から伝わってきた弾力と、成人よりも高い体温。
柔らかい。そして温かい。
その「生き物」が目を覚まさないことを確認すると、さらに何度か触ってみる。

ぷにぷに。ぷにぷに。

「…………」

本当に、この小さくて柔らかくて暖かい「生き物」が、トリエラやククリと同じ種なのだろうか。
いや知識としては知っていた。地球侵攻を前に、情報だけなら既に得ていた。
これが「生産」されたばかりの「人間の幼体」であることは、すぐに分かった。
だが実際に目にしてみると、これがいずれトリエラたちのような姿になるのだとは信じがたい。
リルルはじっとひまわりの寝顔を見つめる。

トリエラには、2人で風呂に入っている間、ここでひまわりを見守っているよう頼まれた。
この外を見張るのにも都合のいい位置にある客室で、周囲の警戒のついでに見ているように、と。
そして、何か異変があったら、ひまわりを抱えてトリエラたちの所に向かってくれ、と。
別に命令に従う義理はなかった。けれど、断る理由もなかったので了承した。
リルルにとっても、こうしてひまわりを観察できる時間が持てたのは都合がいい。利害は一致している。

「…………」

こうして観察をすればするほど、驚かざるを得ない。
この「赤ん坊」、単に大人を小さく縮めたものではない。頭や四肢の比率からして異なっている。
つまり体型からして違うわけだが……では「中身」はどうなっているのか。
果たして、これで本当に全ての「パーツ」が揃っているのだろうか。
レッドを解体した際に見た人間の臓器、あれが本当に全てこの小さな身体に詰まっているのだろうか。
サトシの時のように直せなくなってしまうのは困るが、可能なら一度分解して確認してみたいとも思う。
将来人間たちを奴隷化する際、その幼体についての知識が活きる日も来るかもしれないのだ。

いや、だがしかし今は、そんなことより。
リルルは真顔のまま、眠るひまわりの頬を突く。起こさないよう、傷をつけないよう注意しながら突く。
その感触に突き動かされるように、夢中になってつつく。

ぷにぷに。ぷにぷに。ぷにぷに。ぷにぷに……ちゅっ。

「あっ…………!」

何度かつつくうち、指先が滑って唇に触れ、逆にひまわりに吸い付かれてしまった。
目を閉じ、眠ったまま、小さな手がリルルの指を捕まえる。小さな口がチューチューと吸い上げてくる。
夢の中で母のおっぱいでも飲んでいるつもりなのだろうか?
指先から湿り気と体温を感じる。ひまわりの命の鼓動を感じる。
何故だか、不思議と不快ではない。いつまでもこうしていたい、そんな気すら湧きあがる。
自分でもよく分からない衝動そのままに、リルルはひまわりの寝顔を眺め続けた。



17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:20:37 ID:NRc0w6VC
 

18 :いのち の ぬくもり(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/01/27(日) 21:21:14 ID:9+qy21K1
 
【G-1・温泉旅館露天風呂/1日目/夜】

【ククリ@魔法陣グルグル】
[状態]:魔力消費(少)、軽い精神疲労。
[装備]:さくらの杖@カードキャプターさくら、
[道具]:基本支給品×2、目覚まし時計@せんせいのお時間 、レミリアの日傘@東方Project、
    インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録 、生乾きの服
[服装]:全裸(海鳴温泉の浴衣)
[思考]:やっと、まともな人と会えた……。
第一行動方針:風呂から上がったらトリエラから携帯電話の使い方を習う
第二行動方針:旅館で休息をとる
第三行動方針:ひまわりの保護とお世話
第四行動方針:勇者さまとトマくんを探す。
基本行動方針:勇者さまと合流してジェダを倒す
[備考]:ネスとのび太の姿をはっきりとは見ていません。
携帯電話には、島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
ベホイミの杖@ぱにぽに は、トリエラとの戦いで折れて使えなくなってしまったため、捨てました。
さくらの杖@CCさくら は、戦いの後にリルルから譲渡されたものです。

【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:胴体に重度の打撲傷、中程度の疲労。右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗いている)
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残段数1)、
   ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
   十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)、US M1918 “BAR”@ブラックラグーン(残弾数0/20)
   ネギの首輪、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
[服装]:全裸(普段通りの男装)
[思考]:いいお湯……。
第一行動方針:風呂から上がってククリに携帯電話の使い方を教えた後、旅館で少し休息
第ニ行動方針:リルルとの同盟を了承
第三行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒す
第四行動方針:この北東の街で銃器店or警察署を探して武器弾薬の補給を図る。無ければ南西の街へ
第五行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:
US M1918 “BAR”@ブラックラグーンは、地面に叩きつけられた際、歪みを生じている可能性があります。
少なくとも肉眼的には異常は見られません。
サトシの墓を暴いた人物を好戦的かつ異常者と判断。警戒しています

[備考]:
トリエラは拳銃とベンズナイフを洗面器に入れて、ククリはさくらの杖を、それぞれ浴場に持ち込んでいます。
それ以外の服と装備は脱衣所に残されています。
(つまり、[装備]欄のものだけが手の届く所にあり、[道具]欄のものは脱衣所。服はカッコ内のが脱衣所に)


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:21:40 ID:hXTJUnZW
 

20 :いのち の ぬくもり(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/01/27(日) 21:22:12 ID:9+qy21K1
 
【G-1・温泉旅館・客室/1日目/夜】

【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康。熟睡中。
[装備]:ガードグラブ@SW
[道具]:ピンクの貝がら、基本支給品、生乾きの服
[服装]:海鳴温泉の浴衣(お子様用サイズ)
[思考]:…………むにゃむにゃ
第一行動方針:(おねえさんといっしょに、おにいさん(グリーン)を探したい)
第二行動方針:(しんのすけが死んだなんて信じたくない)
第三行動方針:(おねえさんの探している人を見つけてあげたい)
基本行動方針:(おうちに帰る)
[備考]:ひまわりはまだリルルとトリエラの存在を認識していません。ずっと眠っていました。

【リルル@ドラえもん】
[状態]:左手溶解、故障有(一応動くが、やや支障あり)、人間への強い興味
[装備]:長曾禰虎徹@るろうに剣心(切れ味がほとんどない)
[道具]:基本支給品×2、クロウカード(花、灯、跳)@カードキャプターさくら
[服装]:機械部分の露出している要所や左手を巻いたシーツで隠した上から、普段の服
[思考]:…………。(ひまわりの寝顔に夢中)
第一行動方針:小さな人間(ひまわり)に強い興味。もっとひまわりのことを知りたい。
第ニ行動方針:とりあえずトリエラに同行。邪魔をしないよう注意しながら、観察を続ける
第三行動方針:人間に興味。「友達」になれそうな人間を探す。
第四行動方針:兵団との連絡手段を探す。
第五行動方針:のび太に再会できたら、そのときこそ一緒に行動する
基本行動方針:このゲームを脱出し(手段は問わない)、人間についてのデータを集めて帰還する


21 : ◆sUD0pkyYlo :2008/01/27(日) 21:23:08 ID:9+qy21K1
以上、投下完了。支援&スレ立て感謝です。
最初の冒頭部、いきなり「――やがて」から始まってるのは投下ミスではありません。あしからず。

リレーの際には、ククリ&トリエラのステータス欄、今手元にある荷物について注意して下さい。
何事も無く風呂から上がれば、あまり問題は無いと思いますが……。



22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:28:17 ID:nKw7xt3l
投下乙!
またトリエラの対主催殺し伝説が更新されるのかと(ry

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:38:50 ID:NRc0w6VC
投下GJ。リルルがククリ殺害を止めるとは驚いた。本人にしてみれば事実告げただけだろうけど。
トリエラもリルルもようやく落ち着いたかー。ククリもひまわりも一時的とはいえ保護者が見つかってよかったぜ。
放送でククリが取り乱さなかったのがひまわりのおかげってのもいい。
リルルとの交流も楽しみで今後面白くなりそうだ。
そして、誰も言わないだろうけどベホイミの杖乙。本当ならハズレアイテムなのに、
ククリに使われて良かったな…。今度は本物の魔法少女の杖を手に入れたか。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:43:22 ID:0rfcvZyL
投下乙!
レミリア様迎撃体制が整った……かな?
リルルとひまわりの絡みはいい伏線になりそう。今後の発展に期待。
あとは小太郎とのび太か。ミミと蒼い子もこっちに来るかも?
後の激戦が予想されるだけに、この平穏が温かいなぁ。GJ!

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 21:55:57 ID:zs2ps2/g
投下GJ。
これは良いスーパー裸大戦への布石。
武器を持って温泉なんて憎いぜ…これは期待せざるおえない。
レミリアやヴィクトリアと爆弾も楽しみ。
小太郎来ちゃ駄目ー!

やっとククリの魔法が見れたw前衛がいれば本領発揮できるかも。
温泉を生かした、良い展開でした乙

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 23:16:40 ID:M7BKH//g
トウカGJ

ククリ死んだかと思った…
後の対戦の前の一息か
そしてリルルが某所の小動物と化してるw
(危険な思考入ってるけど)

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 00:58:27 ID:XiXvTYlW
女の子がお風呂に入っているときに踏み込んでくる実績には定評がある
のび太が近づいてきてる状況でコレは…
続きに期待が持てる

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 01:03:01 ID:YNub5Ujg
小太郎だって原作的には(風呂場踏み込み)あってもおかしくない…
同じく続きに期待が持てる作でした。GJ!

緊張した前半から一転して、何だかみんな可愛くて
ニマニマしながら読んでた俺マジきめぇw

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 06:52:38 ID:vVpYqCMI
いや……個人的に今の場面でノゾキなんかされてはのび太がますます最低野郎に思えてしまう。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 13:34:03 ID:K2peoVHX
投下GJ
和んだww色んなフラグも散りばめてあって、鮮やかなフラグ立て乙です。
これで放送前組が、ニケ組とタバサとパタリロか。随分減ったなー

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 14:32:52 ID:3FbuDhYj
みか先生を忘れないであげてください(ry

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 18:34:50 ID:GKgeZly3
>>29
大丈夫、のび太は気が弱いからそうそう覗きなんかしない
ただお風呂に入ってる女の子のところへ逃げ込む習慣があるだけさ

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 18:49:08 ID:j3Xtp9ec
遅くなったが投下乙!
トリエラがまたやっちゃたかと思ったぜw
北西に続いて北東でも大イベントが始まるか?

>>32
それだけ聞くと、物凄くギャルゲの主人公っぽいです……

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 23:40:32 ID:yFtejvhi
前スレの埋めネタ乙
それにしてもロリショタロワの埋めネタはクオリティ高いな
埋めネタのまとめ作ったほうがいいんじゃないか?

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 00:03:07 ID:ZFG4y5xb
毎回埋めネタを楽しみにしている俺ガイルw
哀れすぎるザフィーラと何故か紛れ込んでいるエルルゥに噴いた。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 00:12:42 ID:11r66R05
前スレ埋めGJwww
柚ねえフリーダムすぎるwww

>>34
おまけにでも足すかね?

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 00:14:37 ID:4g+4BdIY
クオリティ高杉ww
したらばにネタスレでも建てれば?
埋めにしか見れないのがいいのかも知れんが…もっと見たいぜ

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 00:36:58 ID:C8w1PSxE
ってか、同じ声のマーダー化する女子高生って絶対T○Nのことだろwww
後、ブルーのスタイルに嫉妬するなwwwww

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 00:59:14 ID:z+bWSRb4
埋めネタ乙。
俺も毎回楽しみにしてますww
しかしエルルゥ……何か黒いよアンタw

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 17:02:50 ID:NgHMhIHN
先週の金曜日に誤爆スレを覗いてたら、いつの間にかレアカードゲットしてた。

ttp://1rg.org/up/4232.jpg.html

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 17:13:33 ID:11r66R05
左:なんという美麗なカリスマ……!
右:なんというぞんざいな扱いww

GJ、光速で保存した!
テキストがなんともそれらしい危険なカードだw
けど何のTCGが元ネタなのか分からなかったんだぜ。
絵板でもいつも乙です、毎回楽しませてもらってます。


42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 17:41:26 ID:Vp3XILMy
ゲド戦記 ベストシーン集

1.テルーが「だいっきらいだ!だいっきらいだ!」と叫びながら
  奴隷商人に緊縛ムチ打ちされる

2.テルーが奴隷商人に追い回された挙げ句、羽交い締めにされ強姦される

3.アレンが奴隷商人の馬車の中で、ウホッな男性奴隷から迫られる
  鉄枷で繋がれているので逃げることもできず、ただなすがまま

4.テルーとアレンが抱きしめあって、テルー頬を赤らめながらキス

5.小さな女の子達が枷に繋がれ鞭打たれながら奴隷市場で売られる
  客の発言「今夜はあの子で楽しませてもらうぞ」


43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 18:57:43 ID:2GzbSJnB
>>40
いいな、これはっ。
実にGJだ。レミリア様かっこいい。
……右、最初「絵すら無いんだな」と思ったがよく見ると一応有ったwww

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 19:18:52 ID:LGFV/M2Z
>>21
投下GJ!
ささいなことなんだが、グルグルは「闇」魔法(正確にはハートの魔法)
で「黒」魔法じゃないんだぜ。
 それはともかく、緊張感あふれる前編も、和む後編も両方良かったぜ。
特にリルルのメカっぽさが素晴らしい。ひまわり見ながらさりげにヤバいこと
考えてるのにも関わらず、すごくほほえましいなw

45 : ◆sUD0pkyYlo :2008/01/29(火) 19:29:45 ID:HBNi5HA1
>>40
誤爆スレ覗いてからレアカードゲットまでの経緯がすごく気になります。
GJ!w

>>44
おっと、指摘感謝です。wikiで修正しておきます。

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 21:21:02 ID:11r66R05
番外編ページに埋めネタ載せておいた。11、12、16の3つであってただろうか?
あ、wikiモードだとAAの文字でタグになるものがあってレイアウト崩れまくったから、
12、16はテキストモードで作ってあるので悪しからず。

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 21:22:58 ID:N88AEFVO
誤爆に毒吐き立てない?
やっぱあそこが一番人が多いから、立てれば盛り上がるきっかけになると思うんだ。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 21:26:40 ID:vObdNMSD
>>46
確か前前スレかその更に前に知得留先生がいなかったっけ?
>>47
いらないよ、現状で十分。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 21:31:44 ID:11r66R05
>>48
見落としていた、サンクス。

>>47
別に今が盛り下がってるってわけでもないと思うんだが。
主力の人たちの中には今のペースが丁度いいと思ってる人もいるだろう。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 22:02:51 ID:2GzbSJnB
>>47
うーん、かなり消極的ながら賛成。
ただしこちらの事情ではない。
あそこが賑やかすぎるだけで、ここが盛り下がってるわけじゃないと思うし。

ただあそこで専用スレが無い分、総合的な誤爆スレや交流雑談スレの方で少し話題に上りやすい気がする。
だからあそこに専用スレ有ったら、あそこに顔出す住人にとっては需要が有る気はする。
別に無くても良いけど有ったら面白いかもね、位に。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 22:12:22 ID:4g+4BdIY
なんだかんだ言って予約は途切れてないしな。
盛況ロワは言い過ぎかも知れないけど、なかなか良いペース。
あそこには毒吐きじゃなくて、LS雑談スレでも建てれば?
毒吐きはしたらばにあるし、雑談だったら宣伝にもなるしね。

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 22:31:51 ID:ka6JzO0p
>>51
あそこはあくまで毒吐き別館だから、それはさすがに身勝手すぎる。
毒吐きはしたらばにあるから必要ないと思うがなー
他のロワを見るに専用スレがあったところで誤爆スレで話題は出るよ、きっと。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 22:32:08 ID:XblETPXe
雑談スレはなかなか良い案だね

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 22:35:07 ID:XblETPXe
そういえば毒吐き別館なんだっけw
前言撤回、現状維持で構わないと思う

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 22:55:58 ID:z+bWSRb4
うわーん!レアカードが消えてるorz

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 22:58:40 ID:11r66R05
まだ残ってるよ。ロダが重いだけだから何回かトライだ!

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/29(火) 23:28:02 ID:G9pgFpJm
そういや、祭具殿には隠しで武器が封印されているんだよな。
羽入の娘が使ってた、宝刀鬼狩柳桜とか言うの。
たしか、大仏の中に封印されてるんだっけか?

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 00:00:13 ID:SvDemFEn
>>57
梨花が死んでるから見つかりそうにないけどね…
戦闘の余波でぶち壊れたりなんかしたらお鉢が回ってくるかもしれないけど、はてさてそんな機会はくるのだろうか?

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 00:01:35 ID:fudbIaSf
>>57
作品内では一回も使われなかったせいで、
どんな効果があるのか一切不明だけどな・・・・・・。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 00:07:18 ID:KKQS5zOb
神社を壊せるほどの攻撃をできる奴なんて…なのはさんじゃあ全部消滅しそう。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 00:36:16 ID:kV0VxNHa
神社じゃなくて大仏だけなら力有る奴が殴るだけで行けるかもな。

>>59
祭の方の、澪尽くし編の回想では出ていた。
羽入のオヤシロバリアを破る為に、羽入の子が自分の血を付けて素通しでぶった斬ってた。
羽入自身とその血族の体はバリアを素通しするとゆー。
なんか対羽入専用の気もするが、羽入に限らず似たようなバリア通過効果が有る事にすれば面白そう。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 00:37:15 ID:Sik1VVK7
>>59
CS版では過去話で羽入の娘が使ってた。
特に特殊効果とかはなくて、普通の刀みたいだったな。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:09:28 ID:vLfalUZ4
イオナズンって核爆弾並みの威力なんだよな・・・


64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:13:00 ID:KKQS5zOb
マジか?

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:19:20 ID:kV0VxNHa
核爆弾並というわけじゃないぞ。
核爆発を起こすだけだ。

……規模は小さいと思う、多分。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:22:16 ID:AZgYchw9
ほ、放射能とか出るのか…?
てかイオナズンってそういう魔法だったのかよw

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:22:31 ID:GR5CXeeN
敵全体にダメージ。味方に累は及ばないから、まあ、局所的で放射能もないんだろうw
タバサの最強呪文だけど、ギガデインより威力低いしね。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:27:47 ID:vLfalUZ4
空気を圧縮して大爆発を起こすらしい
威力が核爆弾並みってだけで、多分放射能は出ない

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:28:28 ID:CXiljfBM
科学的にイオナズンを解明するスレを思い出した
空想科学読本的なノリで面白かったなぁ

ちなみに文面どおり核融合したら、メガンテも真っ青の自爆呪文になるらしいw

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:42:15 ID:KKQS5zOb
ドラクエの双子は怖いな……
更に威力があるギガディンはどうなるんだろう。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 01:52:21 ID:Pts9oNqG
だから就職試験の時、面接官は強力さにおののいて質問するのか

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 03:56:42 ID:kV0VxNHa
ttp://www.ash.ne.jp/~kidmo/novel/coram/magic2.htm
上のコラムによると、ドラゴンクエストUの公式ガイドブックの呪文リストで、
「空中のあらゆる元素を一点に集めて核融合を起こし、敵の群れの中で爆発させる呪文」
と表記されているらしい。
ttp://www.ash.ne.jp/~kidmo/novel/coram/magic3htm.htm
ちなみにこのURLは一つ目のURLの続きで、その表記を元に空想科学読本的な考察がされており、
イオナズンの威力=広島型原爆の1.5倍弱という結論に達している。

あくまで空想科学読本的考察ですよ、ええw

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 10:26:19 ID:KKQS5zOb
これは面白いww
デバイスも丁度瀕死だから、いざという時は使うしかないな

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 11:13:08 ID:dw0yA26v
その辺は真に受けちゃいけない領域だと思うなww
まあ、核うんぬん抜きにしても強力な攻撃魔法なのは確かだが。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 12:33:34 ID:x2o3KEC1
一般人に向けたら確実に一撃だな。
イオナズンマジスゲー

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 14:52:39 ID:TaQ3CG7c
SFCのドラクエXの公式ガイドブック持ってる。イオ系は
「空気中のエネルギーを圧縮し、大爆発を引き起こす。目の前の敵すべてにダメージを与える呪文」
ってかかれてる。
まあ核なら核で使い道はあるかもw
ロワでは下半身凍らせるヒャダルコは使い勝手よさそう

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 15:11:17 ID:vLfalUZ4
タバサが使える攻撃呪文って、イオ系ヒャド系ドラゴラムだったかな
ドラゴラムも、ゲーム中ではそんなに強くないけど、ドラゴンになるっての考えたらかなり強いな
何気に最強候補だなタバサ

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 15:58:08 ID:KKQS5zOb
タバサマジカッケー。
バイキルドとかも凶悪だし、身を挺して守ってくれる信者もいるしスゲー。
脱出関係は駄目駄目だけどな。
ジェダフルボッコ派多すぎwまずは首輪なのに。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 16:01:01 ID:N5ITS3CG
そういや、こいつらどうやって首輪外すつもりなんだろうな……?w

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 17:56:33 ID:ppAJiEuv
トマやヴィクトリア等考察組はいるんだけどな……
解除方法さえ分かれば手先の器用な奴に任せるという手もある。

81 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/01/30(水) 19:22:47 ID:hvJULMIu
まあ、イオナズンは対ジェダ用に残しとこうぜ

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 19:44:31 ID:p2R2889N
それまで生きてればね……。
首輪に関しては、現在葵が期待の星。
制限さえ外れれば、テレポートで一瞬。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 20:24:03 ID:9vq4qHid
放送のあと修羅場になりそうに見られてた北東の街が動き出して、工場は一段落ついて、病院も予約入った。
修羅場候補はタワーだけまだ動いてない感じかな?
禁止区域になるんで脱出まで考えると飛んでるシャナはともかく弥彦やらエヴァやらは間に合うんだろうか。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 20:32:54 ID:AZgYchw9
エヴァは19時までには間に合わないだろうな。
消耗考えずに全力で飛んだとしてもまだ厳しい。
あるるかんに乗って道なりに進んでいるんじゃ無理だろう。

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 21:03:45 ID:KKQS5zOb
一番移動力があるキャラは、1ブロック進むのにどのくらいかかるんだろう。
毎回移動させる時にどのくらい進めていいのか迷う。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 21:25:08 ID:V14ffbMp
一般人でも時速4キロ=15分で1マスだからな。
キルアとかなら、5分で1マスくらいでも余裕で行動できそうだろうし。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 21:35:59 ID:Sik1VVK7
『狩人と獲物』では、梨々とレックスが全力疾走でエリア横断に3分掛るか掛らないか、となってた。
レックスは勿論、梨々も一般人とは言い難いような俊足みたいだが…。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 21:41:48 ID:AZgYchw9
1km移動するのは簡単だけど、1エリア(1平方km)虱潰しに捜すのは大変だよな。
森の中とかだと100平方メートルでも見つけられる気がしない。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 22:13:47 ID:zZAuhSzG
子供の1000m走平均タイムの参考(文部科学省HP)。
ttp://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index22.htm

ここの「統計表」から「年齢別テストの結果」の持久走の項目。
平成12年度がhttpなので見やすい。
男子は1500mだけど、女子が1000m。まあ、大体300秒くらいかな、と。
道が平坦で、後の体力配分を考えない全力疾走って条件だけどね。

ちなみに世界記録他はこっち(ウィキペディア)。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/1000%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E8%B5%B0

三分は速過ぎ? まあ、梨々は確かに一般人じゃないし、レックスは勇者だし……。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 22:27:56 ID:9vq4qHid
>>89
これに準じれば全力疾走が続けられれば1キロを5〜10分でってのはありっぽいかな。
一応の目安になりそうかも。
どのみち戦闘もこなしたエヴァはちと間に合わないかね。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 22:37:59 ID:KKQS5zOb
キルアみたいな規格外は制限されてるのかな?
ハンター自体が1巻から平気で70キロを走る漫画だけどさ。
移動だから問題ないか。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/30(水) 22:42:28 ID:AZgYchw9
そのへんはフレキシブルで。
理詰めで考えるとフレイムヘイズとかがヤバイから。


93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 04:21:21 ID:MjrPtY3D
各キャラの最近技ってなんだろうな。

94 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/01/31(木) 10:59:15 ID:Svugy8H6
最近技?

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 12:59:24 ID:CS6bh4Fs
たぶん最強技でないだろうか

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 13:50:33 ID:iWDIy/4c
最強技か。可能な範囲でまとめてみようか。
本来の得物を所持していない参加者が多いので、原作の技は使えない参加者が居るしその逆もしかり。

ヴィクトリア:アクセルシューター・シャイニングケージシフト
※最強技にしては威力その他諸々が微妙な性能だが、本人に魔法の適性がないので仕方なかろう。

なのは様:魔砲『ファイナルスパーク』
※間違いなくSLBクラス。とんでもない人にとんでもない武器が渡ったものだ。

タバサ:バイキルト+ザンバーフォーム
※まさに必殺。だが、バルディッシュのスペックを余裕で超えてるので下手すると壊れる。

レックス:ギガデイン
※剣なき勇者にはもうこれしか(ry。でも並みのロリショタなら一撃か。

アルルゥ:タマヒポ
※技……なのか?

エヴァ様:完全凍結呪文
※スクナを葬ったアレ。ロワ内では未登場。制限で威力が減衰してる?

ニアメロ:技はない。だがその頭脳こそが最強。

こんなところか。完全に把握してないキャラが居るのでまだまだか。
大技より手数や技術のほうが目立つ参加者が多い(イヴとかトリエラとか)から貴重だよな、こいつら。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 14:08:12 ID:MjrPtY3D
まとめ乙。最近技ってなんだよ…寝ぼけてたみたいだ。


あれ?
レックスは戦士でタバサは魔法使いじゃ(ry

98 :96:2008/01/31(木) 14:14:13 ID:iWDIy/4c
ドラクエ兄妹については得物の関係で(ry
この逆転現象は面白いな。

他のキャラの大技はどんなだろう。
リリスとかベルカナとかはありそうなんだけどなぁ……
細かい設定まで把握していないや。

と、この人忘れてた。
小太郎:獣化
※呼んで字の如く。ロワ内では未登場。もしかしたら制限で使用不可?

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 14:23:10 ID:6oe2D6Uc
なのはさんはファイナルマスタースパークがある。
撃ったら死亡フラグなんてもんじゃないがw
あと、シャナには紅蓮の大太刀がある。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 14:52:14 ID:TofpamcQ
最近は物理的衝撃を伴わせた巨大な腕というものがあってだな。
まあ、悠二には効かなかったけど。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 15:20:00 ID:Z+zT25Jr
>>98
リリスの超必は通常だと『ルミナスイリュージョン』。漫画版覚醒リリスだとジェダをも一撃で葬った『金の矢』。
ベルカナの超必は精神力を余分に消費して威力・範囲を拡大した『ブリザード』だろうな。

あとは……完全版ククリの『恋するハート』とかヨハネの書記発動インデックスの『ドラゴンブレス』とか。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 15:29:07 ID:Q2zYOOqd
最強技っていうようなのがあるキャラって意外と少ないな

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 18:18:07 ID:h+wFYxgL
レミリアとかスペカがあり過ぎてどれが一番強いのやら。
個人的には見栄え的に「スピア・ザ・グングニル」を押すが。
フランの「レーヴァティン」みたくなんというかレミリアといったらそれの印象。

ヴィータはグラーフアイゼン付なら「ギガントシュラーク」なんだが、
フランヴェルジュな今じゃな……ただ魔力付加系みたいだから代用は出来るか。

後ベルカナはブリザードもファイアボールもライトニングも同じ打撃力20の魔法だから
拡大を多めにかけれるライトニングでも十分だな。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 18:38:39 ID:JmB6mSu4
ベルカナの最強魔法はスリープクラウドだろw
これ一発で殺せるし、他のキャラと協力する事によって、
記憶操作や洗脳まで(ry

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 19:04:25 ID:nbp1cy/Y
>>103
俺もグングニルは好きだな。既に更に上位のマイハートブレイクをレックスたちと戦ったときに使ったけどね。
レミリアもとのスペックが高すぎて、アイゼン持ってもバリアジャケットがあってラッキーくらいにしかならないのが何とも。
シュワルベフリーゲン使うくらいなら通常弾幕撃ちそうだし。

死者含めれば……ネギは今週も出てきた桜華崩拳。
薫はサイコキノ全般。ジーニアスはインディグネイションかインディグネイト・ジャッジメント。
プレセアは烈破焔焦撃と緋焔滅焼陣。これはロワ中でも両方とも出たな。
ゴンはジャジャン拳。フランはスペカ。イリヤはS2U込みでスティンガーブレードエクスキューションシフト。


106 : ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:16:11 ID:yI1PDPUN
今、最終確認中です。
8時前後に投下予定ですので、支援してくださる方いましたらお願いします。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 19:25:20 ID:nbp1cy/Y
支援せざるを得ない。飯食ってこよ

108 : ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:45:22 ID:yI1PDPUN
少し早いですが投下します。

109 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:46:29 ID:yI1PDPUN
   

友情は天国であり、友情の欠如は地獄である。友情は生であり、友情の欠如は死である

                                    ――――モリス 「ジョン・ポールの夢」


誰が聞いても無理をしているのが明白だろう、精一杯に強がった声が、無人の廊下に響き渡る。
ひんやりとしたリノリウムの感触を靴越しに感じながら、葵は咽喉が張り裂けそうな声量で親友の名前を呼んだ。
休みなく大声を出し続けているせいか、咽喉の奥がひりつく様に痛む。
気道を焼く息苦しさに気持ちが悪くなり、思わずその場にふらりとよろめいてしまう。
無様な足取りで転倒しかけたのを、伸ばした片手を傍らの壁につくことで何とか回避した。
それでもかくんと力の抜けた右の膝頭は、葵の心情を表すかのようにがくがくと震えている。

薄く開いていた唇の隙間から、無意識に息がすうと漏れた。
咽喉をこみ上げてくる嗚咽の波に飲まれ、今にもしゃくり上げてしまいそうになる。
けれど、ここで一度でも余計な泣き言を口にしてしまえば、もう再び立ち上がることはできないだろう。
それが分かっているからこそ、葵は己の双眸を強く見開き、下唇を血が滲み出るほどに力を込めて噛み締めた。
顎を伝う血液のぬるりとした生暖かさを肌に感じながら、今にも口から飛び出てしまいかけていた言葉を抑え込む。
代わりに紡がれたのは、またしても先ほど同様、友人を捜し求める台詞唯一つだけ。
どこかが壊れてしまったかのように同じ言葉を繰り返す少女のその姿は、
まるで、基盤に傷の付いたオルゴールがひたすらに同一の旋律ばかりを奏で続けるかのようだ。

「薫!! どこや、薫!!」

いつしか、叫ぶ声に焦燥が色濃く射し込みはじめ、同時に葵の表情に絶望が見え隠れする。
受付ホール、ナースステーション、待合室、手術室、休憩室、病室、備品管理倉庫、売店、食堂、手洗所。
声を枯らして叫ぶ彼女を嘲笑うかのように、病院内はその何れも寒々しく人の気配を感じさせない。
塵一つなく掃き清められ清潔を保たれた室内も、今の彼女には不安を齎す効果しか与えなかった。
虱潰しに跳躍した院内には、誰一人として自分以外の人間を発見できず、
どれだけ言葉を尽くしても、その声に対して返事を返してくれる相手は存在しない。


最愛の親友二人のうちの片割れ――――、明石薫の姿は未だ見当たらない。


その事実に、再び恐怖心がぶり返す。
背中を這い上がるぞくりとした怖気の塊が葵の全身を取り囲み、その体温を瞬時に真冬のそれへと低下させていく。
シャツの裾から氷塊を滑り込まされたかのような冷たさが鋭く走り、彼女は声も上げず自身の身体を掻き抱いた。
握り締めた指先が、血が通っていないのではないかと心配になるほど冷え切り、固く強張っている。
身体を包む夜気の寒気ゆえか、或いは不安に怯える脆すぎる心のせいなのか。
己の意思に反し、細い肩口が瘧のようにがくがくと小刻みに震えた。

怖い。怖い。怖い。
一人でいることが怖い。薫が見つからないことが怖い。トマが来てくれないことが怖い。
いっそこの場にぺたりと膝をついて、そのまま声を上げて泣き出してしまいたかった。
目を閉じて、何もかも忘れ、誰の目もはばからず盛大にしゃくりあげてしまえば、もう少し位は楽になるだろうに。

またしてもそう思ってしまう弱い自分を無理やり封じ込め、葵は己の身体を奮い立たせる。
気を抜けば嗚咽が漏れ出してしまう唇を再び噛んで、鉄錆のような生臭い血の味が舌に触れるのを味わう。
唾液と交じり合ったそれをごくりと音を立てて飲み下すと、嚥下した咽喉下に針でも飲み込んだかのような激痛がした。
目の端に滲み出す涙を手の甲で乱暴に擦り上げ、泣き崩れないようにと必死の形相で落涙をこらえる。
破裂しそうなほど早鐘を打つ胸元に掌を当てるものの、己の心音が一向にテンポを落とそうとしないことに嫌気を覚えた。
落ち着け、落ち着け。そう言い聞かせれば言い聞かせるほど、焦りが増していくのが分かる。

110 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:48:13 ID:yI1PDPUN
   
どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく。

異常なほどうるさいその鼓動を何とか抑え、薫は再度顔を上げた。
疲弊しきったその瞳から、しかし涙はまだ流れていない。
とっくに崩壊していてもおかしくないはずなのに、既に一度泣き壊れているというのに、彼女は最早涙に暮れようとはしない。
まるで執念のように、少女は涙を流すことを己の心に固く禁じている。

……だって泣くのは、認めてしまうことになるような気がするから。
ここに薫がいない理由を、見つからないことの答えを、受け止めるということだから。
だから、泣かない。溢れそうな涙は頬を抓ってでも止める。
薫を見つけるまでは。三人で無事再会するまでは、何があっても絶対に泣かない。

握りこんだ爪が皮膚に赤く跡を残すほどに強く、両の拳をぎゅぅと固める。
尖った爪の先端が柔らかい肌を抉るその感触にも、最早痛みは感じなかった。
先ほどの恐慌状態から冷静になれた証拠なのか、それとも逆に追い詰められ余計な感覚がなくなっているだけなのか。
自分でも分からないままに、葵は急ぎ跳躍を再開する。
前へ前へ前へ。先へ先へ先へ――――――。
脳内をただそれだけの命令で真っ黒に埋め尽くしながら、彼女は次の場所へ跳ぶ。

広々とした階段部分を抜け、転移したのは屋上のレストスペース。
頭上に広がる空はいつしか暗色の帳が下ろされており、ぽっかりと浮かぶ満月が手を伸ばせば容易に届きそうなほどに近い。
星明りの元、屋上内を見て回ろうとした彼女は、そこでふと眼下を見下ろし思わず声を上げた。
現在地から見て、僅かに北部。病院の裏手に面した廃墟を掻き分けた先にある湖前の断崖上。
「……おった?」
語尾が疑問形になってしまったのは、仕方のないことだと言えるだろう。
こうして目にしている今も、自分の瞳が信じきれず幻覚ではないかと疑ってしまうのだから。
夢ではないかと不安に駆られて頬を抓り、僅かに感じたじんわりとした痛みに心を震わせた。
唇が知らず知らずに緩み、言葉にならない笑声が咽喉の底から湧き上がる。
「あ、あはははは、ははっ……、……見つけた、見つけたぁ……っ」
顔をくしゃくしゃにゆがめて、泣き笑いのような表情を作る。
急に安堵したせいかすっと脚から力が抜け、冷たいコンクリートの地面にへたり込んだ。
その体勢のまま手近のフェンスに指を掛け、向こう側に落ちてしまいそうなほど大きく全身を身乗りさせる。
覗いた先には吸い込まれそうに深い闇が一面に広がっていたけれど、葵は確かに『彼女』を見つけられた。


暗闇の中でも分かる。
後ろ姿であっても分かる。
制服を着ておらずとも分かる。
どんなに遠く、豆粒のごとく小さな姿でしかなくても分かる。


月に照らされた薄明かりの下を一目散に駆けている小柄な人影。
それは、葵が今の瞬間までひたすらに捜し求めていた少女――――明石薫のものに間違いなかった。

泣かないと決めていたのに、喜びでまた涙がぽろぽろと零れそうになる。
それを再び服の袖で拭い取り、葵は大急ぎで少女の元へとテレポートを決行する。
もう二度と見失ったりしない。決してそばを離れたりしない。怪我を負うような危ない目にも、絶対に合わせない。
これまでも、これからもずっと。ずっとずっとずっとずっとずっと一緒にいる。

そう胸に誓いながら、葵は視界の先に居る少女の下へと素早く転移した。
数百メートル程度の距離など、世界最高のテレポーターの前では塵芥に等しい。
一瞬の後には転移を終了させ、探し続けていた彼女の前へそれこそ魔法のように姿を現す。
目の前には、どうしてなのか幽霊でも見たかのような驚き顔で、顔面の筋肉を硬く強張らせている薫の姿。
その理由を、自分が唐突に出現したからだろうと推測した葵は、いつもどおりの口調で彼女に話しかける。


111 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:49:02 ID:yI1PDPUN
  
「全くもう、散々探したんやで!? あんた、怪我人やのに、何勝手に病院抜け出してんねや」

葵の言葉に、けれど眼前の薫は表情を弛緩させないまま、無言でこちらを見つめている。
その視線の鋭利さが見知らぬ他人のもののように感じて、なんだか妙に落ち着かない。
何かが変だ、と全身が訴える。脳を強烈な違和感が支配し、けれどそれが何に由来するのか分からない。
懸賞雑誌の間違い探しで、明らかにおかしいはずなのにどうしても違っている箇所が判明しないようなもどかしさ。
それでも、目と鼻の先に居る少女が明石薫以外の人間である筈は到底なく、葵は再び口を開く。

「ああ、そうか。薫はずっと眠ってたから知らんのやろうけどな、ウチ、昼過ぎにあんたをお城の中で見つけたんよ。
 それからあんたをこの病院に運んでな、ベッドに寝かせたりパジャマ着させたりとかして様子見てたんやけど、
 夕方くらいにちょっと電話してたら、あんた、その間にいつの間にかいなくなってるやんか。
 おまけにジェダの阿呆があんたのことを死んだとか何とかふざけた冗談抜かすしな。せやから、ウチ、心配して心配して……。
 まあ、病院が嫌いなのは分かるけどな、怪我してるときくらい大人しくしとかんと、治るもんも治らんで?」

沈黙を恐れ、口から出る言葉の数が自然と多くなる。
異常なまでの早口でそこまで言ってから、まだ険のある目つきを止めようとしない彼女へ更に言葉を重ねた。

「あ、心配せんでも、あんたに怪我させた馬鹿はぎったんぎったんにしてやったからな。
 ……まあ、さっきは惜しいところで逃がしてもうたんやけど、次会ったときには問答無用でぶち殺したるわ!
 強制転移で『いしのなかにいる』状態にするんもいいし、どこかの屋上からまっ逆さまに紐なしバンジーいうんも楽しそうやなぁ。
 薫やったら、どっちがええと思う? ……って、こういうの考えるんはやっぱり紫穂の範疇やな。
 あいつやったら、きっと、そらもう身の毛もよだつほど残虐非道な仕返し方法をかんが、え、て…………」

声の終わりが震えているのが分かる。動揺しているのだ。
……だって、おかしい。どんなに話し続けても、葵の言葉は薫に何の影響も齎さない。
まるで影か何かを相手にして喋りかけているかのように、全ての台詞が薫をすり抜けていく。
「薫」とそう名を呼びかけた途中で、相手の唇が漸く微かに動きを見せる。
そうして彼女が口にした言葉は、けれど葵の待ち望んでいたそれとは百八十度かけ離れていて。

「……来るな!」
「え……?」

思わず、馬鹿みたいに間の抜けた声をあげてしまった。
けれど仕方ない。何せ葵には、今言われた言葉の意味が全く理解できないのだ。
大脳が小脳が脳髄が、今耳にした単語の処理を激しく拒絶する。
呆然として思考停止状態に陥りかける葵に、薫はなおも言葉の刃を突き刺し続ける。
「もう一度言う。こっちに、来るな」
「薫……っ、何で、なんでそんなこと言うん……? 分かるやろ。ウチや、葵や!!」
叫ぶようにしてそう告げた葵に、しかし対する薫は警戒した表情をぴくりとも変えぬままだ。
心が軋んだ。キィキィと、古くなって錆付いたブランコのような音を立てて、精神が蝕まれていく。
何が起こっているのか分からなかった。どうしてそんな事を言われなければいけないのかも不明だった。
本当に何一つ状況が理解できなくて、葵は、兎にも角にももう一度テレポートを実行する。
今度の転移先は、薫の目前僅か数センチ。
先刻まで自分と彼女との間に空いていた数メートルの距離も、今はもう存在しない。

腕を、指を、掌を、そっと前へ伸ばす。
ふんわりとした血色のいい頬に触れようとして、――――その手をぴしゃりと振り払われた。

「かお、る……?」

葵が小さく小首を傾いだ。
その顔に映るのは絶望でも苦悩でもなく、もっと単純な感情――――『不思議』。
純粋に『今されたことが分からない』。その意味合いも理由も結果も全て。
だから、尋ねる。何度も何度も何度も、先刻彼女を探していたとき以上に必死な声音を紡ぐ。

112 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:50:33 ID:yI1PDPUN
  
「な、んで……? ウチ、あんたに嫌われるようなこと、なんか、しとった……?」

答えはない。だから。

「……あ、もしかして、寝てる間に勝手に着替えさせたこと怒ってるんやろ。
 『セクハラはあたしの専売特許だー!! ふざけんなー!!』とか、そないな理由で。
 あのなぁ、あたしはアンタみたいなオッサン趣味と違うんやから、そんなことのために一々裸にしたりせぇへんわ」

折角冗談を言ってみたのに、なんで薫は笑ってくれないんだろう?
いつもみたいに、サイコキネシスを無駄に使用したちょっと激しすぎるぐらいのツッコミを期待していたのに。
心底不思議そうな顔で首を斜めに傾けると、葵は今度こそ彼女の腕を取ろうと再び手を伸ばした。
指先が薫の二の腕に触れ、血の通った温かな弾力が伝わってくる。
そのままきゅぅと彼女の身体を抱き締めようとして、しかし再びその手を力強く振り解かれた。
驚いて顔を上げれば、視線の先にあるのは苛立ったような薫の姿だ。
薫は沸点の低い性格だから、怒っている顔自体は、それこそ毎日のようにすぐ近くで見ている。
でも、これは違う。普段の怒り顔なんかとは全然レベルが……というか、ベクトルが違う。
これは……、この表情は多分『嫌悪』だ。人間がネズミやナメクジや蝿を見るときのような、何か気持ち悪いものを目にしたときの顔。
どうして薫がそんな目で自分を見つめるのか、葵には少しの心当たりもなかった。
そんな目つきで見られると、フルマラソンでもしたあとみたいにひどく息苦しくて、まともな呼吸さえできなくなってしまう。
張り裂けそうな激痛が胸に去来して、鼓動と同時に全身へその痛みをどくどくと運び広げていく。

「薫、ウチがなにかしたんやったら謝るから……、せやからそんな顔せんといて?」

蚊の鳴くほどの小声を搾り出して、縋るようにそう告げる。
それでも薫の見せる刺々しい視線に変化はなくて、葵は万力で締め付けられたかのような苦痛を憶える。
身体を動かすことでその痛みを強制的にかき消すかのように、葵は再度薫へと掴みかかった。
追いかけっこでテレポーターに勝てる人間は居ない。
葵が本気を出せば、捕まえることのできない人間などこの世に存在するわけがないのだ。
……その筈なのに、薫は諦める素振りなど微塵も見せず、真正面から葵に対抗してきた。
葵が伸ばす両腕を殆ど力任せに振り切って、狭い崖上を素早い動きで縦横無尽に逃げ回ろうとする。
だが、対する葵がその程度のスピードに翻弄されることなどありえない。
絶妙のタイミングで転移を繰り返して薫の退路を断ち、徐々に後方へと彼女を追い詰めていく。
二人の現在地は、今にもがらがらと崩れ落ちてしまいそうな廃墟の崖淵。
眼下を見下ろせば、闇夜を映した青黒い湖面が遥か真下にぽっかりと口を開けている。
ひとしきり逃走劇を続けた後、いつしかその最端に追いやられた薫に最早逃げ場はなかった。

「薫……」
「うるさい、それ以上あたしに近寄るな」
「――――――っ!!」

もう何度目か分からない拒絶を受けて、ついに葵の心へ細かなひび割れが走る。
あと一撃、衝撃を受ければきっと、彼女のそれは粉々に砕けてしまう。
我を忘れ、制止の言葉も聞かずに、葵は薫をその細い双腕の中へ掻き抱こうとした。
瞬間、水をかけられた猫のように激しく暴れられて、思わずたじろいでしまう。
それでも葵は、一度抱き締めた腕を放そうとはしなかった。
どんなに嫌われていてもいい。薫が何を怒っているのかは分からないけど、そんなことはどうでもいい。

……薫がいてくれるのなら、生きていてくれるのなら、ただそれだけで。

その感動に浸ろうとした刹那、突然葵の身体がぐらりと前方へ傾いだ。
奇妙な浮遊感と身体を切る冷たい夜風を全身に感じるころになってやっと、
薫が手足をばたつかせたせいで片足を崖から踏み外し、そのまま自分も引っ張られるようにして落下したのだと気付く。
落ちかけている。数階建てのビルもかくやという高度の崖の上から、真っ逆様に。
そのことに、しかし恐怖を憶えはしない。
葵はいつもどおりの冷静さでテレポートすると、もといた断崖の上へと素早く舞い戻った。



――――――たった、一人で。

113 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:52:02 ID:yI1PDPUN
  




「……えっ?」


瞬間的に、視線を崖下へと向ける。
暗い水面に人影が映ることはなく、けれど代わりに――――。

ぽちゃん、と鈍い落水音が響いた。

わけも分からず獣のように咆哮して、最大速度で湖面へと降り立つ。
全身がずぶ濡れになるのも構わずに冷たい水の中へ飛び込んで、ただ無茶苦茶に湖面を掻き分けた。
夜の寒さで冷え切った湖水に肩まで浸かった葵の身体が、その体温を刻一刻と奪われていく。
けれどそんなことに気を回す余裕なんてない。頭を占めるのはたった一つ。

「薫、薫!! 薫ぅっ!!!」

咽喉が腫れるほど声を張り上げて、ふらつく足取りで湖の中を歩き続ける。
水草を引き千切り、岩を持ち上げ、湖底の泥を浚って、丁寧に丁寧に親友の姿を探す。.
それなのに、薫はどこにも見つからなくて。
「あ……」
風船から空気が抜けていくときのような力無く虚脱した声が、唇の隙間から漏れた。
そのまま足からがくりと崩れ落ち、浅い水深部にもかかわらず溺れかける。
虚ろな瞳で湖面を見つめ、葵はついに何かが崩壊したように不安定な笑声をあげた。
暗い闇の中、その笑い声はどこまでも不気味に響き渡る。


――――――もう、何も考えたくなかった。


     *     *     *

一刻も早く病院へと向かうつもりだったのに、ジュジュの亡骸を前にしてつい時間を費やしてしまった。
“青”の精神状態を考えれば、すぐにでも自分が行ってあげなければならなかったというのに。
そう思いながら早足で道を南下していたトマは、湖岸から微かに聞こえた声を耳にして慌てて進行方向を変えた。
何故ならそれは、先ほど電話で話した“青”のそれとよく似通っていたからだ。
――――特に、放送直後、受話器越しに聞こえてきた半狂乱のそれと。
急いで道を曲がり、荒廃した凹凸の激しい路面に幾度も転倒しそうになりながら前へ前へと進む。
耳へと届くその叫声が、どうやら湖の岸辺あたりから発されているのに気付いて、
細心の注意を足場に払いながら、何とか見つけた比較的緩やかな斜面をそろそろと下っていく。
漸く湖岸へと降り立ち、蹲る少女の姿をそこに発見したトマは、すぐさま彼女へと声をかけた。
「あなたが“青”さん、ですか……?」
そう尋ねるも、後姿の少女はこちらに振り向かない。
トマの呼びかけなど聞こえてもいないかのように、ぼんやりと空を仰ぎ虚空を見つめている。
不審に思いながら近づき、その肩に手を掛けて振り向かせる。
拒否されるかもしれないと思ったのだが、意外にもそんなことはなかった。
少女は、人形のようにされるがままトマの動きに応えると、ぼうっとした光のない瞳で彼を見上げた。
その双眸に、生気はなかった。
魂が抜け落ちてしまったかのような少女を前に、トマはただ驚くことしかできない。
一体、今の短い間に何が彼女に起こったのか。
それが分からないトマにとって、葵のその姿は恐ろしく不可思議なものに映った。
「“青”さん……!? どうしたんですか!」
掴んだままだった肩を前後に揺さぶりながら聞けば、漸く少女が弱弱しく唇を震わせた。
小声過ぎて何を言っているのか少しも聞き取れないのを辛抱強く耐え、彼女の言葉を聞き続ける。
やっとなんとか聞こえる程度の大きさにまで声のトーンが上がった頃には、既に話は佳境に入っていた。
「……ウチが、ウチが殺してしもたんや。薫を、ここから、崖から落として。み、水の中に」
しくしくと泣きながらそう口にする葵に、トマは何と言えばいいのか分からない。

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 19:52:18 ID:tRGjj3yd
 

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 19:53:32 ID:nbp1cy/Y
 

116 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:55:01 ID:yI1PDPUN
電話口でこそああ言ってしまったものの、“青”の友人は、放送前の時点で亡くなっているはずだ。
トマのその推測が覆ることはない。
だが、だとしたら“青”が今語っている出来事は何だというのだろう? 自分が殺したというこの懺悔は、一体何なのだ?
混乱するトマの内面など構わず彼の胸元を掴み上げると、葵は自分自身をなじるような口ぶりで尋ねた。

「……何で、なぁ、何でなん? あの子、サイコキノやから、浮かぶのも飛ぶのも出来るはずなんに。
それにウチかて、薫一人くらい何も問題なく転移させてるんや。いつも、三人一緒にテレポートしてるんや……。
そやのに、何でっ、……何であの子が死ぬん? あ、ありえないやろ、そんなんっ!!」

悲痛な叫びに、トマは理解する。
恐らく“青”も、心の奥底では気付いていたのだろう。
放送で名前を呼ばれた以上、無二の親友は既にこの世にいないのだという現実を。
それを認めたくない想いと、「本当は死んでいるのだろう」という深層心理での諦め。
その二つが脳内でぐちゃぐちゃに混ざり合った結果として、皮肉にも“青”は自身で作り出してしまったのではないだろうか。


親友が命を落とす、その瞬間の幻影を――――――。


トマは彼女の肩を抱き、噛んで含めるようにゆっくりとした優しい口調で告げた。
親友を己の手で突き落としてしまったのだという思い込みと、その相手がとっくに殺されていたという真実。
たとえ後者を話したとしても、それが彼女の心にとっての慰めになるわけではない。
だが少なくとも、自分が友人を殺めてしまったのだと狂信し思い詰めてしまうよりは、よほどマシな筈だ。
「違うんです、“青”さん。“青”さんが見たのは現実じゃありません」
「現実や、ない……?」
幼な子のように小首を傾いで、眼前の“青”がトマの言葉を反復する。
トマは精一杯の笑顔をつくり、彼女へと話を続けた。
「そうですよ。そんなの本当のわけがないじゃないですか。青さんが見たのは夢みたいなもので」
そこまで言ったところで、唐突に口を開いた相手の声音に言葉を遮られた。
はっとして何かに気付いたような驚き顔で天を仰ぐと、“青”は確信的な口ぶりで言う。

「そうか……、そうやな。考えてみたら、当たり前やわ。
 薫がこんなに簡単に死ぬわけないんやから、……ウチが薫のこと死なすわけないんやから」

そう口にした刹那だけ、魂が抜けたかのように虚ろな色をしていた葵の双眸へと確かな光が戻る。
唇の端を上げ小さく微笑む彼女の表情はとても穏やかで、まるで憑物がとれたかのようだった。
その姿に胸を撫で下ろそうとしたトマは、けれど何処となしに感じる違和感に気付いて首を捻る。

……何だろう。この“青”さんの落ち着き方は、何かがおかしい気がする。
でも、何がおかしいのか、と尋ねられれば、明確に答えることができない。変だな、一体、何処が……。

そこまで考えて漸く、いつの間にか彼女の手の中に握られていたものの存在に気付く。
ほんの一瞬前までは無かった筈の『それ』。
恐らくは、護身用に服の下にでも隠しておいたのだろうそれは、鈍い光沢を放つ手術用のメスだった。
病院内のどこか、手術室ででも見つけたのだろうか? いや、そんなどうでもいいことを考えている場合じゃない。
青白い頚動脈が浮き上がった首筋に鋭利なそれを押し当てると、“青”は柔らかな笑みを浮かべたまま告げた。
その笑顔は、見ているこちらが焦っているのがおかしくなるくらいに、晴れやかで綺麗な色をしていて。


「……せやからこれは、ただの夢や」


少女の細い首筋にメスの刃が押し当てられていく光景が、眼前で展開される。
まるでコマ送りで映像を見せられているかのように、その景色はゆっくりとトマの前を流れていった。
トマは顔を青ざめさせながらも必死に腕を伸ばし、彼女の手からメスを奪い取ろうとする。
けれど一歩遅い。――――ほんの僅かに、遠い。
伸ばした指先は無為に虚空を掻き、彼女のもとへは届かない。
――――いや、違う。
葵はトマの助けを拒絶したのだ。
一歩だけ後ろに、トマの手の届かぬ場所へと、彼女はその瞬間転移したのだ。

117 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:55:51 ID:yI1PDPUN
メスは皮下を食い破り、動脈へと到達する。
血が、迸る。
「あっ……」
言葉にならない空気の塊のような声を咽喉から漏らすトマの目前で、メスを握り締めた少女の拳が左から右へ動く。
柔らかそうな咽喉下に真紅色をした真一文字の線が鋭く引かれ、肉色の断面がその姿を現した。
勢いよく噴出した夥しい量の鮮血は彼女の身体をしとどに濡らし、その全身を鮮やかな赤で染め上げた。
膝から力が抜けたようにかくんと倒れこんだ血塗れの半身を、駆け寄ったトマが大慌てで抱き起こす。
「“青”さん!!」
“青”の身体をがくがくと揺さぶり、その名前を絶叫するトマ。
そんな相手を不可思議そうな瞳で眺めながら、“青”はふふ、と笑いながら、さも当たり前のことのように言った。
「……わ、るい、夢、いうんはな……、かんたんには、覚めん、ねん。
しほが、いてくれ、れば……、あのときみたいに、みみたぶに、いき、ふいて、くれたん、やろ、け、ど…………」
それだけ口にして瞳を閉じる“青”を抱え、トマは必死に声をかける。
「青さん!しっかりしてください!! 今、今すぐ僕が病院に運びますから!!」
“青”の痩身を抱き上げ自身の背中に背負いあげようとしたトマはその軽さに驚き、そして漸く気付いた。
もう、何もかも手遅れだと。
自分はまた、軽率な行いのせいで人を死なせてしまったのだと。

水と血液でびしょびしょに濡れた少女の身体を両腕に抱え、トマは自責するように呟く。
苦しそうに、悔しそうに、彼は自身の弱さを糾弾する。自身のミスを強く責め立てる。
「……ごめんなさい、“青”さん。全部、全部僕のせいです。
 あんな気休めの嘘をつかなければ、信じてもいないようなことを言ってあなたの心を乱したりしなければ、
 “青”さんが自分の思いに左右されて幻覚を見ることも、……死ぬこともなかったのに!!」

そうして疲弊しきったように蒼ざめた顔で俯くと、トマは肺から搾り出したような声を上げて小さく独りごちた。



「あなたを殺したのは、僕だ……」



【G-6/湖岸/1日目/夜中】
【トマ@魔法陣グルグル】
[状態]:健康、深い自責の念
[装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:基本支給品、ハズレセット(アビシオン人形、割り箸鉄砲、便座カバーなど)、
    参號夷腕坊@るろうに剣心(口のあたりが少し焼けている・修理未完) はやて特製チキンカレー入りタッパー
[思考]“青”さん……
第一行動方針:“青”の亡骸をなんとかする(時間に余裕があれば埋葬?)
第二行動方針:機を見計らって病院で刃物を手に入れ、ジュジュの死体から首輪を回収する。
第二行動方針:他の参加者と情報と物の交換を進める。必要ならその場で道具の作成も行う。
第三行動方針:『首輪の解除』『島からの脱出』『能力制限の解除』を考える。そのための情報と物を集める。
第四行動方針:できればトリエラと再び会いたい。それまでは死ぬわけには行かない。
基本行動方針:アリサとニケたちとの合流。及び、全員が脱出できる方法を探す。
※ハズレセットのうち、豆腐セット、もずくセット、トイレの消臭剤、根性はちまきを使用しました。
 割り箸鉄砲の輪ゴムは、まだ残りがあります。
※「工場」にいる自称“白”の正体は「白レン」、「病院」にいる自称“青”は「ブルー」、

葵の遺体の周辺には、松葉杖×2とメスが落ちています。

【野上葵@絶対可憐チルドレン 死亡】




118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 19:56:08 ID:nbp1cy/Y
 

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 19:56:41 ID:nbp1cy/Y
 

120 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 19:57:54 ID:yI1PDPUN

【レベッカ宮本@ぱにぽに】
[状態]:吸血鬼化(肉体強化、弱点他)、疲労(大)、魔力消費(小)、傷だらけ(再生中)、血が不足、吸血衝動あり
[服装]:普段通りの服と白衣姿(ただしボロボロ)
[装備]:木刀@銀魂、魔導ボード@魔法陣グルグル! ヒラリマント@ドラえもん(ボロボロだが一応使える)
[道具]:支給品一式×2、15歳のシャツ@よつばと!を裂いた布、宇宙服(最小サイズ)@からくりサーカス
[思考]:……おいおい、あいつ放送で呼ばれたんじゃなかったのかよ!?
第一行動方針:薫に何らかの対処
第ニ行動方針:誰かを襲ってしまう前に、G−7の病院に行って輸血用血液を確保し、喉を潤す
第三行動方針:何とかレミリアを止めたい。そのために仲間と力を求める
基本行動方針:主催者を打倒して元の世界に帰る。
参加時期:小学校事件が終わった後
[備考]:吸血鬼化したレベッカの特殊能力として、魔力の存在と飛行能力を確認しました。
   ただし魔法の技術や知識は一切持っていないため、現時点で魔法を使うことはできません。
   また慣れていないため、飛行すると非常に疲れます。
   流水を渡れないという弱点を確認、当人も理解しました。

[備考]:魔導ボードの不調は故障ではなく、単に魔力切れを起こしかけていただけでした。
    吸血鬼化したレベッカが自分で充電して、今は満タンに近い状態に戻っています。


121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 19:58:42 ID:nbp1cy/Y
 

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 20:00:57 ID:nbp1cy/Y
 

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 20:01:09 ID:VuKtCir2
以上で終了です。支援ありがとうございました。
規制されたので携帯からで、すいません。

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 20:18:18 ID:nbp1cy/Y
投下GJ……あ、葵ぃーーーー!?
ひどいぜ、これは誰が悪いんだ!
トマの優しさがついにここまで追い詰めてしまったのか……。
やるせない、正直者と優しいやつが損するなんてな……GJ。

あ、もしかしてベッキーの状態票の前にレスが抜けてませんか?
避難所でもいいんで答えてもらえるとありがたいです。
それと>>110の最初のほう葵が薫になってるかと。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 20:23:03 ID:tRGjj3yd
ベッキーを薫と見間違えたってことですか?

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 20:32:12 ID:MjrPtY3D
投下GJ
ベルカナの状況表がないので、そこが抜けてるのかな?
相変わらず心理描写が上手いなぁ。葵カワイソス
誰かに殺されるんじゃなく、自殺なんて鬱すぎる。放送でぐらついてるのに拒絶、勘違いってキツいな……。
トマとのフラグは死亡フラグ過ぎる。トリエラもやばいな。
トマも大丈夫だろうか。ベッキーとベルカナ(薫)も楽しみだ。
吸血鬼とほぼ全裸の組み合わせはエロいぜ!

127 :伸ばしたその手は拒まれて ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 20:36:47 ID:yI1PDPUN
指摘されて気付きました。
すいません、一番大事な種明かしの箇所が丸々抜けてました。
規制解けたようなので、今から貼ります。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 20:37:30 ID:nbp1cy/Y
 

129 :ベッキーの状態票の前にこれ入れてください ◆o.lVkW7N.A :2008/01/31(木) 20:38:11 ID:yI1PDPUN
   
     *     *     *



「ふぅ、これで理解してもらえたでしょうか……?」
細く溜息をつきながら、明石薫の姿をした少女は夜天の下でそう呟いた。
放送を聞いてなお、そこで呼ばれた者の生存を強く信じ込むという反応――――。
それは即ち、その人間にとって呼ばれた相手が誰よりも大切な存在であることの証だ。
ベルカナにだって、その気持ちは分かる。
腹黒だなんだと言われる彼女であっても、何度も苦楽を共にしてきた旅の仲間に対する情くらいは持っているつもりだから。
けれど、その執着の相手が今自分が姿を借りている少女だというのは、流石に問題なのだ。
いっそ、『シェイプ・チェンジ』を解除してしまえばどうか、と思わないではなかったが、
今現在の自分の真の姿が手足の数箇所を激しく骨折した状態であるのを考えれば、なかなか容易には踏み切れない。
自分一人の力では走って逃げることすらまともに出来ない状態で殺人者に見つかれば、それ即ち一巻の終りである。

だから彼女は、賭けに出たのだ。
ゲームの開始時に遭遇し一度だけ聞いた『明石薫』の口調を真似て相手を挑発しながら、隙を見て崖から足を踏み外す。
落下する瞬間、『フォ-リング・コントロ-ル』で速度を緩め安全な降下を確保し、
更に『リプレイス・サウンド』を用いて実際の着地点とはかなりかけ離れた地点から着水音を発生。
あとは、動揺した少女が少女が居もしない明石薫を探しているうちに、岩場の影を伝い大急ぎで逃走する。

幸い目論見は万事上手く行ったらしい。
らしい、と言うのは、逃げ去ったベルカナが少女のその後を確認していないためなのだが、
まあ、流石にあの高さから落ちるところを目の前で見せ付けてやれば、「死んだ」と思ってくれることだろう。
これで、彼女に執念深く付きまとわれることもないはずだ。
とはいえこの姿で歩いているのを少女に発見されれば、今までやったことが水の泡である。
とにもかくにも、今は少しでも遠くに向かわなければ。

そう思いながら北上を続けていたベルカナが、正面からこちらへと向かってくる小柄な人影に気付き身体を竦める。
咄嗟に瓦礫の影へと身を隠し、向こうに気付かれない距離から様子を伺おうとした。
しかしベルカナの予想を超え、当の相手は彼女の存在に気が付いたらしかった。
これだけの遠距離、しかも暗闇で姿を隠している人間に気付くなんて、一体相手はどんな目をしているというのだろう。
本当に人間なのか。……まあ、この島ならば、何が出てこようと最早驚きはしないが。
そんな彼女の思考を蹴散らすようにして、緊張したようにぴりりと張り詰めた声が道の向こうから響く。
化け物でも見たかのような声色で紡ぐ相手の言葉が耳に入った瞬間、ベルカナは再び溜息をついた。


「お前、何でまだ生きてるんだよ!?」



【F-7/病院西の廃墟/1日目/夜中】
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:明石薫に変身中。左腕に深い切り傷、全身に打撲と裂傷(手当済み)、
    あばら骨数本骨折(他も骨折している可能性あり)、精神力消耗・中
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心
    黙陣の戦弓@サモンナイト3、返響器@ヴァンパイアセイヴァー、消毒薬や包帯等
[服装]:入院患者用のパジャマ(上だけ)
[思考]:って、またですか……?
第一行動方針:相手の誤解を解くなり、逃げるなりする
第ニ行動方針:葵から離れ、もう見つからないようにする
第三行動方針:現在地の把握、および放送内容の確認をしたい。
第四行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第五行動方針:魔法発動体と服が欲しい。
第六行動方針:仲間集め(イエローと丈の友人の捜索。ただし簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:制限に加え魔法発動体が無い為、攻撃魔法の威力は激減しています。
変身魔法を解除した場合、本来の状態(骨折数箇所、裂傷多数、他)に戻ります。葵が死んだことを知りません。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 20:45:36 ID:nbp1cy/Y
改めてGJ。因縁の新米吸血鬼と偽超能力者の激突か、楽しみ。

これで紫穂を救えるやつもいなくなったなぁ……。
葵、死者スレでは元気でな……。

131 :125:2008/01/31(木) 20:50:34 ID:tRGjj3yd
理解しました

ウーンこれはいいヒキです
葵がかわいそうで…いい

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 20:55:48 ID:qgqEDKfU
投下乙。
……うわぁぁぁあ……! 開始直後からヤバかった葵、とうとう耐え切れなくなったか……。
ベルカナの策とトマの優しい嘘が最悪のカタチでハマっちゃった……。
首輪解除とかどうなるんだろう。でもって、ベッキーとベルカナはどうなるんだろう。
GJ。

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 21:05:38 ID:/dMRNf5b
投下乙。
ああ……首輪対策期待の星が落ちてしまったか。キャスト発表もまだだというのにw
まあ、片足状態でよく頑張ったよな。
ベルカナとベッキーの次回の掛け合いにも期待。
そしてトマには「災厄を呼ぶ男」の称号を贈りたいw GJ!

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 21:36:27 ID:4lADLsiO
GJ!
というか最近のトマの行動は何もかも裏目に出ているな・・・。
そしてベルカナ・・・腹黒、あんたホンマに腹黒や・・・。

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/31(木) 22:59:23 ID:rLNU5mcY
投下GJ
ぐはっ、……葵が健気すぎる。一番友情友情しているよ。

136 : ◆2l/FbkSG0. :2008/02/01(金) 00:29:44 ID:88M9HxRu
梨々、レックス、アルルゥで予約します。
今までは死者スレでしか書いてませんでしたが、こっちでも書いてみたくなったので…。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 00:45:27 ID:Uyi6NjIl
うわぁ……。
アルルゥ(険悪)梨々
梨々→(敵対)レックス
なんて楽しみな面子w

楽しみにしてます。

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 01:52:24 ID:rtvK5DvR
SW詳しい人に質問。
シェイプチェンジは、「怪我をしていない本来の自分」に変身した場合
失った体力や生命点は治らないまでも、骨折したり、腕がもげたり、足が潰れたりしても
呪文が効いている間は元の健康な状態に戻るって解釈でOK?

あと、変身中に受けた肉体的欠損等は変身前には引き継がれない、で大丈夫?

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 04:02:12 ID:qBPpxTB+
>>138
やってた割に思いだせない・・・
健康な肉体に変身しましたって言えば認められるかもしれないが・・・・・何かの影響で、だめだったけなぁ?

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 07:17:09 ID:+GTg18h0
ゲーム的には骨折や四肢損壊なんて状況まずないからな・・・。

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 10:15:30 ID:jF9WtJDV
SW知らないけど面白い発想だなw

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 14:07:07 ID:dAuizRPs
>>138
ルール的に四肢の不備ってのがサポートされてないからなw
ただ、例えば老人が若者に変身した場合だと老年の衰えとかは考えない方向なので
アリと言えばアリかも知れん
 
ちなみに腕の欠損は骨折だろうとそれだけで多分アウトな
身振り手振りが古代語魔法じゃ必須だから

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 15:08:57 ID:Uyi6NjIl
ヴィクトリア把握のために武装錬金読んできたんだけど……出番これだけ?
これで当選したなんて凄いなーしかも釘宮w
でも核鉄は面白いね。

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 16:12:19 ID:yJJZekWM
というか、今のベルカナの状態がどうもわからなくなってきた。状態欄では
左腕に深い切り傷、全身に打撲と裂傷(手当済み)、
あばら骨数本骨折(他も骨折している可能性あり)
ってなってるけど、備考の欄には
変身魔法を解除した場合、本来の状態(骨折数箇所、裂傷多数、他)に戻ります。
って書かれてる。
ベルカナが変身したときの描写を見るに、全身の怪我は変身後に引き継がれていて、
でも、両手足と肋骨の骨折は引き継がれていないように見える。
ってことは、骨折は今は関係ないけど、変身解除すると元に戻るってことだと思うけど、
すでに手当てされた傷も元に戻っちゃうの?

145 : ◆IEYD9V7.46 :2008/02/01(金) 18:45:04 ID:pqt2CPja
イエロー、ベルフラウ、みか先生予約

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 18:48:54 ID:Lv6Znhn/
治療済みの腕は、元々負っていた傷とは別に、
変身後に自分で傷つけたのとガラス片で傷ついたもので、
応急処置で治してもらったんだっけ?
・・・・・・どうなるんだろう?

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 18:54:12 ID:+GTg18h0
変身してもダメージだけは治らないはず。
だから変身中のダメージは変身が解けても残る。
逆に変身中に回復した傷(生命点)は変身が解けても回復したまま
・・・でいいと思うが詳しいルールがどうなってたかは正直忘れた。スマン。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 19:14:21 ID:yJJZekWM
>>146
いや、最初はそうかと思ったんだけど、件の作品に、
手足と共に傷口も縮んだので
ってフレーズがある。つまり変身前のダメージはそのまま引き継いでる。
その割に、変身後、骨折してるようには見えない。

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 19:18:24 ID:Lv6Znhn/
ダメージ(体力点減少)は幾らでも回復できるけど、
傷・骨折は回復魔法では治らない(時間だけ?)からなぁ。
傷を負った状態でシェイプチェンジを使ったら、
どうなるのかが全てか?

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 19:50:41 ID:axgipYtf
いや、傷や骨折はキュア・ウーンズで治るよ。治らないのは欠損や毒や石化や病気。
ま、キュア使えるヤツいないから、あんま意味ないけどね。
シェイプチェンジに関しては、生命点や精神点が減少している状態で使っても、
ダメージは引き継がれるってのが正しいマスタリング。
もちろん、変身中の回復も可能だけど。
現在のベルカナの状態は、怪我のダメージはあるけど、
変身して傷口自体は見えなくなってるのかな、くらいの解釈をしてる。
それでも変則的だけどね。
ゲーム的に生命点1点でも行動に制限はないし、
骨折しててもおかしいってほどじゃないと思う。

おっと、避難所にレスがあった。

506 名前:名無しさんがおとこでおかします[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 19:24:15 ID:qPdHqk7.0
シェイプチェンジ、本スレ7で少し話されてたんだがな。
……規制辛い。

284 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/03/14(水) 19:44:30 ID:uwuHyvRj
ところでシェイプチェンジって(一時的)回復にも使えるんだっけ?
最大生命力が変身後合わせになった覚えは有るんだけど。

286 名前: ◆uOOKVmx.oM [sage] 投稿日:2007/03/14(水) 20:00:02 ID:vKeqjFTJ
>>284
仰るとおり調べなおしてみたら完全版だとダメージは引継ぎでした。すみません。
ペラペラーズは完全版ルールですよね。旧版ベーシックの記憶を参考にしていました。

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 20:13:56 ID:z5d7c3od
キュアウーンズじゃ骨折は直らんぞ。ヒーリングでも無理
傷もあまりに大きいのは駄目
同じ理由で歯が折れてもリジェネレーションの世話にならないと悪い
 
まあ、シェイプチェンジはダメージ全引継ぎでFAだな

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 20:18:21 ID:QOkVok9z
>>145
期待

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 20:27:48 ID:axgipYtf
あれ、ごめん骨折ダメだったっけ。もう一度調べてくる。
でも、傷は治ったと思うけど。古傷なら別だけど……。
ってか、よく考えたらこれは本筋じゃないよなw キュア使えるヤツいないしw

まあ、シェイプチェンジはダメージ全引継ぎでw

>>145
おっと、期待。

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 20:57:43 ID:Ds39Qwz+
足の骨折って一言で言っても程度問題だからな。
肉から折れた骨が飛び出す開放骨折もあれば、ヒビが入った程度でも骨折。
前者ならすぐに専門治療しないといずれ腐る。最悪感染症で熱出して死ぬ。
後者なら痛いくらいで普通に歩ける。全力疾走は無理だろうけど。

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 21:29:05 ID:ZK28OCTO
骨折治らない確認。明らかに後遺症を残す骨折や大量出血の場合、
ペナルティとして生命力の上限を一時減らすなどするべき――とありますね。
混乱させてすみませんでした。

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 21:47:01 ID:Uyi6NjIl
これはwiki辺りにまとめておいた方がいいかな。
シェイプチェンジは面白い魔法だから、これから出番もあるかもしれない。
ついでに核爆発もw

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/01(金) 23:39:25 ID:803fM+hz
レックスのマホトーンって
どのくらい効果あんだろ?
デバイス系には効かなかったりするのかな
あと光魔法キラキラとかも打ち消せるのかな?
あとトヘロスって対人間にもこうあったっけ?


158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 01:32:10 ID:HA3JNdpb
マホトーンは詠唱を止める魔法ってどっかに出てなかったっけ。
沈黙みたいな効果。
喋れなくなるのかな?

なのは勢は詠唱しないと魔法は使えないんだっけ?

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 01:33:55 ID:+VzXlKyY
マホトーンで呪文封じ込めても特技で稲妻呼べたりするからな
生来的な能力(火吹いたり超能力使ったり)を封じることはできないけど
習熟によって得た魔術的技能は封じることができるイメージ
デバイスの場合、影響が出るとしたら使用者の方な気がする

トヘロスはDQの場合敵が全部魔物(例:テリー 1ひき)だから効果あるかどうか分からん
実力差ある場合にこちらの行動をある程度感知しにくくするぐらいが関の山じゃなかろうか
近くで爆音とかしたら問答無用で気づくだろうし

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 01:36:55 ID:acek0qBQ
なのは勢の魔法は……儀式魔法なら詠唱ありだから確実に使えないな。
まあフェイトとはやてがもういないからリインが起きない限りは儀式魔法使う機会なんてないけど。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 01:37:09 ID:+VzXlKyY
>>158
出展がちょっと違うけどロト紋とダイ大でそれぞれカダックさんとポップはマホトーンかけられた後に普通にしゃべってた
まあゲームの方は想像するしかないんだけど

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 01:37:57 ID:4qqUVPb6
>>161
小説版ドラゴンクエスト3でも同様だった。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 02:17:30 ID:HA3JNdpb
まあ漫画小説で喋れなくなったら寂しすぎるからなw
多分、唱えても魔法が発動しない状態でいい気がする。
今のなのはの武器は掛け声必須?

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 03:47:09 ID:jEyRNy0H
>>163
スペルカード系は必須だった気がする(マスタースパークとか)
まあ、魔力封印が一番手っ取り早いのかもしれないけど
面白くないって言えばそうだしなぁ

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 17:38:24 ID:HA3JNdpb
詠唱が必要ない魔法は何がある?
魔法で無言不意打ちは怖すぎるなw
銃との差別化にはなるだろうけど。

ククリはいらない代わりに、魔法陣書かないとダメだよな。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 19:12:59 ID:CjQUqfY6
つまりマホトーンは魔法使いの天敵ってことでいいのか?
あ……でも成功率100パーセントじゃないのか。
不安定だな。

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 19:32:43 ID:acek0qBQ
マホトーンは相当うまく使わないと萎えそうだな。
マホカンタなら仮に魔法完全反射だとしても「バリアの内側なら!」
って展開で何とかできなくもないけど。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 20:19:16 ID:HA3JNdpb
魔法キャラの肉弾戦も見れるという事ですか

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 20:26:34 ID:Z7qJEVDQ
>>165
思いつくのはレミリアくらいかな。
そもそも効くか怪しいけど。ボスだし。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 20:53:36 ID:Z7qJEVDQ
忘れてた。エヴァもだ。
・・・他にいたっけ

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 21:07:22 ID:lKBXy+g8
禁書の『強制詠唱』はマホトーンで防げますか?

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 21:07:54 ID:XRMdVD83
そういやリンクも魔法使えるんだよな
あれはどういう扱いになるんだろう

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 21:22:02 ID:acek0qBQ
テスト投下があったみたいだ。作者さん乙。
自分が見た限り問題なし、というか丁寧でうまいと思いました。
ちゃんとした感想は本投下のときに。
前の人のときも思ったけど、死者スレで書いていた人は本編もうまいなあ。
喜ばしい限り。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 22:01:52 ID:09Yql9q/
ttp://www11.axfc.net/uploader/20/so/He_69104.gif.html

地図の仮更新。何時も使っていた所がどうも使えないので別の所に上げました。
Keywordは「LS」を入れてくださいな。

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 22:27:57 ID:acek0qBQ
>>174
いつも乙。いくつか間違いに気付いたので報告を。
蒼星石の位置はミミと同じ場所、あとシャナとリリスとグリーンが地図上のどこにもいないみたいです。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 23:29:47 ID:09Yql9q/
ttp://www11.axfc.net/uploader/20/so/He_69137.gif.html

ご指摘ありがとです。パスは変わらず「LS」で再更新。
タワーと廃病院の枠内キャラが古いままでした。蒼星石と合わせて修正。
ヴィータ&紫穂を赤枠で囲み忘れたのは本更新時に修正します。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 23:48:08 ID:09Yql9q/
ってヴィータ&紫穂だけじゃない、グリーン&リリスもだった。
……仮更新大事だなあ、自分の場合。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/02(土) 23:54:32 ID:HA3JNdpb
テスト投下乙!
アルルゥに萌えた。感想は後程。
特に問題はないと思います。
地図氏も乙!
いつも助かってます。
こう見ると結構色んな所に集団が出来てるなぁ…

179 : ◆2l/FbkSG0. :2008/02/03(日) 00:09:40 ID:5KvTYrJB
特に問題ないようなので、梨々、レックス、アルルゥで投下します。

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:14:15 ID:lXv4dMcD
 

181 :迷いはいらない ◆2l/FbkSG0. :2008/02/03(日) 00:15:29 ID:5KvTYrJB
夜闇の中、梨々は一人考える。
自分はこれから、どう動くべきなのか。

――さくらちゃんを助け出す。
それは勿論、今何よりも優先しなければならない事柄だ。
だが梨々には、それを成し遂げるだけの力も、策もない。
このまま闇に紛れて隙を狙い、さくらを盗んで二人で逃げる。――それが最も理想的ではあるが、そう簡単に事が進むとも思えなかった。
第一、さくら達がどの方向へ向かったかも分からないのだ。

さくらを操っていた、アンティークドールを思わせる桃色の少女。あの少女は、危険だ。
たった一人で戦いを挑んだところで、今度こそ殺されてしまうだろう。
死んでしまったら何の意味もない。生きて、さくらを助け出さなければならない。
その為には……仲間が必要だった。
どんな手段を取るにしても、梨々一人では限界がある。
だからこそ、仲間が必要なのだ。共に戦ってくれる、信頼出来る仲間が。


例えば、さくらが話してくれた少年、李小狼。
小狼の事を話すさくらからは、絶対的な信頼を感じた。さくらにとって、とても大切な人であるようだった。
例えば、リィンフォースが話してくれた八神はやて、ヴィータ、高町なのは、フェイト・テスタロッサ、アリサ・バニングスの5人。
みんなとても良い人達で、内4人は凄腕の魔法使いだと聞いた。協力して貰えれば、頼れる相手となるだろう。
これで、6人。手放しに信用出来るとは限らないが、少なくともさくらやリィンから聞いた話では、殺し合いに乗るような人達ではない。
その辺りはやはり、実際に会ってみて見極めるしかなかった。

そして忘れてはならないのが、梨々の親友である少女――吉永双葉。
双葉なら絶対、こんな殺し合いに乗ったりしない。それだけは断言出来る。
正義感の強い双葉の事。寧ろ殺し合いを止めようと、後先考えずに無茶をしていそうだ。

(双葉ちゃん、大丈夫かな……)

今更ではあるが、少し心配になった。
不思議な力を使いこなし、躊躇いなく人を殺せる人間が、この島には存在している。
現に梨々は二度も殺されそうになり、人が殺される場面もその目で見た。
それこそ自ら進んで戦場に飛び込んで行きかねない双葉が、危険な目に合ってないとは思えない。
吉永双葉は喧嘩が強いだけの普通の女の子だ。そして此処は、御色町とは違う。
ガーゴイルも百色も、助けに来てはくれないのだ。
それに梨々は一度目の放送を聴き逃している。梨々が知らないだけで、もしかしたら双葉は、もうとっくに……。

最悪の想像と共に梨々の脳裏に蘇るのは、黒い怪盗の言葉だった。
――常に最悪の事態を想定する事だ。そして同時に、その妄想に捕われない事だ。巧妙かつ大胆、それは誰もが持つ怪盗のイメージだろう?

「妄想に、捕われない事……」


182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:15:47 ID:lXv4dMcD
 

183 :迷いはいらない ◆2l/FbkSG0. :2008/02/03(日) 00:16:54 ID:5KvTYrJB
大好きな父親にして、尊敬する師でもある百色の教えを反芻する。
そうだ……双葉ならきっと、無事で居てくれるに違いない。今はそう信じよう。
梨々だって、何度も危ない目に合いながらもこうして無事に生きているのだから。
双葉も、きっと無事でいてくれる。殺し合いを止めようと思っているなら、必ずまた何処かで会える。
だからこそ、こんなところで立ち止まれないのだ。
不安に押し潰されて何も出来ないなんて、そんな体たらくが双葉に知れたら笑われてしまう。

本当ならすぐにでも双葉を捜したいが、双葉の手掛りは何も得られていない。さくらとリィンの仲間達に関しても、同様だ。
手掛りはない。捜し出す手段もない。
結局はさくら達の行方も、仲間の当ても、明確に向かう方向が定まらないまま闇雲に捜し続けるしかないのだろうか。


それも仕方がないかと半ば諦めながら、梨々が次に思い出したのは、先刻の戦いで力を合わせた明石薫の事だった。
イリヤの仲間を殺した少年――真実がどうであったかはさておいて――に、怒って真っ先に飛び出して行った少女。
直情的で、恐らくは『悪』を許せないくらいに正義感が強い。……何と無く、双葉に似ていると思った。
ただ偶々、梨々が勝手にそう感じただけであって、本当は違うのかもしれない。
それでも、もう一度会って、話してみたかった。あの時は心理的にも、時間的にも余裕がなくて、ただ疑う事しか出来なかったから。
双葉と似たものを感じるあの少女を、梨々は信じてみたかった。

同じく魔物使いのアルルゥと言う名の少女にも、出来ればもう一度会ってみたい。
アルルゥの言葉を信じるなら、あの戦闘時、『ワイヴァーン』が攻撃専用である事をアルルゥ達は知らなかった。単なる誤発だったのだと言う。
結局はその真意を確かめる事は叶わなかったが、少なくとも梨々には……アルルゥが嘘を言っているようには、見えなかった。

明石薫も、アルルゥも、今のままでは何も分からない。
だけど、さくらだって言っていた。「ちゃんと話せば仲良くなれるのかもしれないのに」と。
真実を知りたいなら、話を聞いてみるしかないのだろう。
妄想に捕われず、怯える事なく行動すれば、きっと求める真実に近付ける筈だ。


梨々は薫達が向かって行った方向へ、アルルゥが逃げて行った方向へと進み始める。
あれから大分時間が経った。このまま進んでも、誰にも会えないかもしれない。
或いは、イリヤやベルと再会してしまう危険性もある。
危険を冒して手にした真実が、梨々の望むものであるとも限らない。
それでも……。

「絶対、大丈夫だよ」

白い怪盗が力強く口にするのは、大切な友に教わった魔法の言霊。
どんな絶望にだって決して負けない、無敵の呪文。
百色の言葉が、さくらの言葉が、梨々に不屈の勇気を与える。
その足取りはしっかりと。前に進む歩みは止まらない。
大切なものの為、戦うと決めた。だからもう、進み続ける事に迷いなんか要らなかった。

◇  ◇  ◇


184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:17:43 ID:lXv4dMcD
 

185 :迷いはいらない ◆2l/FbkSG0. :2008/02/03(日) 00:18:00 ID:5KvTYrJB
森の中で、一組の少年と少女が体を休めている。

「アルルゥ、寒くはない?」
「へーき。寒くない」

レックスが問うと、レックスにぴったりと身をくっつけているアルルゥは頷き、そう答えた。
こうして身を寄せ合っていれば、多少の寒さは凌げるだろう。日が落ちても気温はあまり下がらなかった事が幸いした。
本当なら何処か屋根のある、もっと安全な場所で休みたい。だが、何処へ向かうにしてもアルルゥの体力が持たなかったのだ。
レックス自身も疲労している上、MPも殆んど空。この状態で戦闘にでもなれば、まともに戦えるかどうかも危うい。
だからせめて、いざと言う時に走れるくらいには、互いの体力を回復させておきたかった。


こうして休みながら、二人で色々な事を話した。
その大半がこの島に来る前の事。故郷での家族や、友達の事。情報交換とも呼べないような、たあい無い話ばかり。
闇に紛れて襲って来る敵の事を考えると、こんな会話をしていては敵に居場所を教えてしまうだけだ。
下らない話などしていないで、もっと周りを警戒するべきなのかもしれない。
それでもたどたどしく故郷の話をするアルルゥは、今までの悲しみや疲れを忘れたかのように、とても楽しそうで。
そしてレックスも、アルルゥの話をもっと聞いていたいと思ったから、危険かもしれないと理解しながらも雑談に興じたのだった。

自分と同じように、アルルゥにも帰りたい場所が在る。
自分と同じように、アルルゥにも待っていてくれる家族が居る。
だからこそ、レックスは決めたのだ。必ず、この少女を守り抜くと。

「頑張ろう、アルルゥ。絶対、みんなで一緒に帰るんだ」

一人で居た頃よりも、タバサと二人だけで生き残ろうと思っていた頃よりも、その決意が強固なものとなったのを感じる。
守りたい相手が傍に居るという事が、彼を強くするのか。
或いは天空の勇者としての魂が、彼にそうさせるのか。

「アルルゥ、がんばる。レックスおにーちゃんと、ずっと一緒」

不意に「おにーちゃん」と呼ばれた事にレックスは驚き、言葉を呑んだ。
口にした少女は、信頼しきった瞳でレックスを見上げている。
レックスは僅かに戸惑いながらも、アルルゥの頭を優しい手付きで撫でてやった。

「んふ〜」

気持ち良さそうに目を細めるアルルゥの尻尾が、パタパタと揺れている。
まだ出会ったばかりの、しかし自分を慕ってくれる少女に、タバサに抱くものと似た愛おしさを思う。
守ると誓ったこの少女の「おにーちゃん」になる事。少女が笑ってくれるなら、それも決して悪くはない。
そう思うと自然に笑みが溢れていた。

温かく、穏やかな一時。
此処が殺し合いの場である事をつい忘れてしまいそうになるくらい、優しい時間。
この島に来てから初めて、レックスは心が休まるのを感じていた。


しかしそんな平穏は、長く続いてはくれなかった。
アルルゥの耳がぴくりと動き、表情が引き締まる。

「アルルゥ?」
「誰か、こっちくる」
「……何人?」
「ひとりだけ」


186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:18:23 ID:lXv4dMcD
 

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:18:58 ID:MgZMS9Ri
 

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:19:24 ID:lXv4dMcD
 

189 :迷いはいらない ◆2l/FbkSG0. :2008/02/03(日) 00:20:20 ID:5KvTYrJB
一瞬にして緊張感を取り戻す。レックスはドラゴンの杖を強く握り締め、立ち上がった。
アルルゥが近付いてくる何者かの気配に気付けたのは、彼女が『森の母』で、此処が森の中であるが故。
だが流石に、相手が敵意を持っているか否かまでは分からない。
レックスには少なくとも、狂暴なモンスターが発するような殺気は感じられなかったのだが……。

「まずは相手と話がしたい。いきなり攻撃するとかは、無しだ。それで良いかい、アルルゥ?」
「……ん」

アルルゥが首を縦に振るのを見て、レックスも頷き返す。
戦いにならないなら、それに越した事はない。もしもパーティーメンバーが増やせれば万々歳だ。
それにこれ以上、闇雲に人を傷付ける事はしたくなかった。
相手が殺し合いに乗った敵であるなら容赦はしないが、話が通じる相手であるなら話をしたい。

「……きた」

不安は、ある。
レックスもアルルゥも、少しは休めたとは言え、例えばレミリアのような強敵相手に戦えるような状態ではない。
戦闘になれば、かなり危ない状況だ。
いざとなったら、逃げるしかないだろう。逃げ切れるかどうかは分からないが、意地でも逃げ切るしかない。
本当に駄目なら、自分が囮になる事も考えなければならないが、その選択は避けたかった。
アルルゥを守り抜く。そして、絶対に死なない。それが、アルルゥとの約束なのだから。

◇  ◇  ◇

梨々は誰かの声を聞いたような気がして立ち止まった。
この先に、誰かが居る。
それが誰なのかまでは、微かに聞こえてきた声だけでは分からない。近寄らずに確かめる術はない。
相手を確認するには、声の方へ行ってみるしかなかった。

息を潜め、足音を忍ばせる。
此方に気付かれる前に、相手の姿を確認したい。出来れば相手に気付かれない内に、殺し合いに乗った人かどうかを見極めたかった。
接触するにしても、逃げるにしても、先手を打ちたい。逃げるなら、尚更だ。
慎重に、ゆっくりと、目標へと進む。
怪盗になる為の訓練と称し、警察を尾行した事もあるのだ。尾行とは多少勝手は違うかもしれないが、ある程度の自負はあった。
少しずつ。少しずつ、身を隠しながら近付いて行く。

視線の先で、誰か居るのが見えてきた。
人数は見える範囲では、一人……否、二人。
容姿まではまだ見えない。男か女かさえ、判別出来ない。
夜の森の中での暗闇は、梨々の姿を隠してくれるが、向こうの姿も認識し辛いものにしていた。
梨々は更に歩を進める。
もう少し。後数歩で、相手の姿が見える。


そして梨々は、繁みの向こう側に居る少年の正体に気が付いた。
思わず、足が止まる。潜めていた呼吸も、止まる。心臓さえも止まったような気がした。
……最悪だ。忘れる筈がない、霧の中で出会ったあの少年の事を。
次の瞬間、梨々の脳は「逃げろ」と命じた。
だがそれは、あまりにも遅い。

「――其処に誰か居るんだろう? おとなしく出て来てくれないかな」

脳の下す命令に従おうとしていた全身が、凍り付く。

(気付かれた……!?)


190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:21:21 ID:lXv4dMcD
 

191 :迷いはいらない ◆2l/FbkSG0. :2008/02/03(日) 00:22:02 ID:5KvTYrJB
不味い……不味い……、状況は最悪だ。
逃げるタイミングは、完全に失ってしまった。
今から逃げようとしても無駄だろう。梨々はレックスの足の速さを知っている。
万全の状態であれば逃げ切れる可能性はあったが、この体では到底無理だ。
相手はあのレックスなのだ。この程度の距離では、アドバンテージにもなりはしない。

なら戦うしかないのだが、それこそ絶望的だった。
向こうは二人。もう一人の姿は暗さと、レックスの背に隠れてしまっている所為でよく見えないが、仲間である事はほぼ間違いない。
そうでなくとも、梨々はまともな武器さえ持っていなかった。
現在所持している物は二つ。錬金術の道具らしき金属の物体と、アルルゥが持っていた翠色の石。
金属片の方は、傷を癒す為の道具(だと梨々は思っている)。戦闘の役には立たない。
石は『召喚術』の道具らしいのだが、肝心の使い方が分からない。

次の一手が定まらず、焦りばかりが募っていく。
そんな梨々に向かって発せられるのは、事実上の死刑宣告――

「僕達は殺し合いに乗っていない。無駄な戦いも、出来るだけしたくない。
 君と、話がしたいんだ」

……ではなかった。
想像もしていなかったレックスの台詞。
予想外すぎて、何を言われたのか直ぐには理解出来なかった。

(…………は、ぇ? う、嘘……ころしあいに、乗ってない?)

なら、昼間のあれは何だったと言うのか。
其処に居る少年は、レックスによく似た別人だとでも言うのか。
それともこの半日程の間に、心境の変化があったのか。
分からない。レックスの言葉が本当なのかどうか。
向こうから襲いかかってくる様子はなかった。
それどころか此方の迷いが伝わったのか、持っていた武器か何かを足元に置くのが見えた。
分からない。レックスを何処まで信じれば良いのか……。


レックスが、嘘を吐いている可能性は十分有り得る。
だが今の梨々には、他に手はなかった。
向こうは話がしたいと言っている。だったら。
真実を確かめてみるしか、ない。

これは梨々にとって、一つの賭けのようなものだ。
世界最高の怪盗である百色は、幾度も綱渡りのような賭けに打ち勝って来たと言う。
こんな状況でも、百色なら顔色一つ変えずに切り抜けて見せるに違いなかった。
負けられない。こんな処で、梨々は負ける訳にはいかないのだ。
自身を奮い起たせるべく、百色に貰ったシルクハットを強めに被り直す。

(絶対……大丈夫だよ)

無敵の呪文をもう一度だけ胸の内で唱えると、梨々はレックス達の前に姿を現した――。




192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:22:46 ID:lXv4dMcD
 

193 :迷いはいらない ◆2l/FbkSG0. :2008/02/03(日) 00:22:50 ID:5KvTYrJB
【E−4/森/一日目/夜中】
【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕含む全身に骨折及び電撃のダメージが僅かに有り(核金で回復中) 。
    イリヤとベルフラウに確信的疑念。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル +パンジーの花飾り
   :ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金
[道具]:支給品一式
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:殺し合いに乗ってないって……本当なの?
第一行動方針:レックスの真意を確かめる。
第二行動方針:さくらを助ける。そのために、雛苺からさくらを盗む。
第三行動方針:錬金術の道具?を使って、身体を回復させる。
第四行動方針:殺し合いに乗ってない、さくら救出に協力してくれる人(候補としては薫、アルルゥ?)を探す。
第五行動方針:双葉かリィンちゃんの友達(はやて優先?)及び小狼を探す。
[備考]:永沢、レックス、イリヤ、ベルフラウを危険人物と認識。薫とアルルゥの事も少し疑っている。
    ランクB〜Aの召喚術のため、梨々はワイヴァーンを使えません。 桜の知り合いの情報を聞いている。
    18時の放送を丸々聞き逃しています。
    核鉄を『傷を癒す為の道具』だと思っています。
    『レックスの仲間』がアルルゥである事にはまだ気付いていません。



【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:疲労、魔力大消費。
[装備]:ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り2回)
[道具]:基本支給品、GIのスペルカード(『交信』×1、『磁力』×1)@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
[思考]:君は、昼間の……。
第一行動方針:梨々と話をしたい。出来れば昼間の事を謝りたい。
第二行動方針:アルルゥを守りつつ、レミリアとタバサを捜す。
第三行動方針:余裕があったら、お城を調べてみたい。
第四行動方針:雛苺に対して対抗心。準備が整ったらリベンジする?
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
    アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
    ベッキーは死亡したと考えています。



【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品(食料−1)、クロウカード『泡』@カードキャプターさくら
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:りり……!
第一行動方針:梨々を警戒。
第二行動方針:レミリアを捜して止める。
第三行動方針:イエローを捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
    ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
    サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
    梨々のことは「怖くて嫌いなひと」です。
    本能的に、アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。
    ベッキーは死亡したと考えています。

落ちていた飛翔の蝙也の爆薬(残十発)はレックスが拾いました。

194 : ◆2l/FbkSG0. :2008/02/03(日) 00:24:12 ID:5KvTYrJB
投下は以上です。支援ありがとうございました。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:27:27 ID:lXv4dMcD
投下GJ。心理情景描写が丁寧で読みやすかった。
梨々の決意はカッコよく、レックスとアルルゥの二人にはとても和ませてもらったw
梨々がレックスたちを信じきれるかどうか楽しみ。

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:31:38 ID:EQtSofKh
投下GJ!
死者スレの人はみんな上手いなー
アルルゥとレックスのコンビにニヤニヤしたw
アルルゥすげぇ高性能レーダーw
レックスの雛苺へリベンジフラグが生かされるのか……?
梨々は桜以外にも信頼できる仲間が作れるといいねぇ…

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:36:28 ID:Dqg2LbsU
乙!
アルルゥとレックス、二人とも「お父さんが王様」なんだよね、気が合うわけだ。
さて第一印象は最悪といっていい三人だが、どう接触していくのか…楽しみですね

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 00:49:37 ID:tuBX0I1F
投下GJ
梨々の警戒っぷりがヒドイw いや当然の反応ですがw
かつて殺しあったマーダーsと協力して雛苺に反撃なるか。この二人と一緒にいると余計な恨みを買いそうなうえに当のさくらにまで誤解されそうではあるがw

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 01:11:56 ID:rIwU60u4
投下乙。
桜から受け継いだ無敵の呪文が暖かいな。だが、はらはらする。
ちゃんと誤解を解く事が出来れば結構な希望になるんだけれど。
……誤解指数見ないフリすればw
ふむ、いやはやGJでした。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 13:31:37 ID:jcRnb6tt
投下GJ!

歩み寄ろうとしながらも不安の残る三人…よく表されてました

そしてアルルゥかわいいよアルルゥ

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 13:49:56 ID:EQtSofKh
マーダーの武器補給はどこらへんまで許容範囲かな?
銃ひとつ与えるぐらいか、弾薬のみか、シャベルカーでアムロ化程度か

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 16:42:26 ID:+a/rPKKI
マーダーでも、ロワ内で筋が通った方法を使って強化してほしいな。
個人的には街でトラックやガソリンを調達するのは全然OKだけど、拳銃が見つかるのはらしくなくて嫌だ。
SS内で説得力持たされたら有りと思えそうだけど。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 16:52:51 ID:UeGLDMML
そうなると一番強化しやすいのは地下にいるグレーテルだな。
何を手に入れようともおかしくない理論武装ができる。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 19:45:15 ID:+a/rPKKI
むしろ地下って何が有っても可笑しくないようで、何が有っても唐突だから結構手こずりそう。
ただの下水道なら何も無いわけだし。

これまで出てる伏線に繋げるなら、ロワ内の施設は各世界から取って(?)きた説を使うとして、
南西の街が何処の街なら地下に何かあるだろうか。
タワーもある街だとベストなわけだけど……。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 20:27:27 ID:/kkwd0QE
地下でありそうなものといえばバールのような物か鉄パイプ、電気ケーブルくらいか
非常事に扉打ち壊すために手斧くらいならあってもいいかも
斧を得手としてたのってヘンゼルだっけ?

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 21:04:41 ID:h/XD0Jt1
フォーサイドって地下なかったっけ?

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 21:07:23 ID:vlkTtlYH
地下と言うよりは下水道だな。

どうでもいいが一瞬ムーンサイドが思い浮かんだ……
あれが地下にあるのは勘弁して欲しい。

208 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/03(日) 22:18:02 ID:t+17Z1WR
南千秋、金糸雀 で予約します。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 22:52:14 ID:DMfuKTe7
むむ、距離の離れてる二人、どんな展開になるんだろ。期待!

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/03(日) 23:05:52 ID:EQtSofKh
これは……小狼涙目?w
意外な二人で予想できない。
期待してます。

211 : ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 01:06:47 ID:5KFz5aF9
>>208
予想外の組み合わせに期待

自分の予約今日の19時くらいが期限ですが少々都合が悪いので、
投下は23時くらいになると思います。すみません。


212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 03:03:30 ID:ambQghC4
トンネル以降の小狼の空気振りは異常

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 13:53:45 ID:Xwf3yyYG
>>171
スペルインターセプトは相手の詠唱に割り込んで、操ったり無効化したりする技だから
マホトーンやそれに類する魔法無効化にとらわれないのが魅力。

というか、インデックスの戦闘は相手の詠唱を妨害したり、術式を乗っ取ったりな感じ。
そういや、原作でゴーレムの操作に介入したし、エヴァの操る人形にも効果的じゃね?

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 14:04:48 ID:9JPIjB0g
禁書読んでないから分からんがゴーレムって糸で操るもんでもないんじゃないか?
からくりの人形は糸で操るもんだから実際に操糸に触れるなりしない限り介入は不可能だと思う
自動人形ならあるいはとも思うが

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 14:22:37 ID:4/NOedFz
相手の意識のスキマに介入する技だからねぇ、思考=発動の魔術と違って
行動を起こすマリオネットは無理だと思う、まあ気を散らせる位には妨害できるかもしれない

あとエヴァの(本来の)人形操りは、チャチャゼロを見る限り魔力制御でも
雛苺のジャックみたいな自動行動見たいな気がするから無理だと思う

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 16:11:21 ID:n7kLA64p
ニケのかっこいいポーズが何気に最強な気がするな。
ククリのやる気のない猫も。
この魔法使っても効果がなさそうな奴はいないよね?

ハンターがまた3月から連載開始だけど、新しい技が増えないかな。
キルアの技は地味な印象があるw

地下道には何があるのが自然だろう。地下施設が登場してる作品はあったっけ。
毒草とか生えてるのはどうですか。キノコも。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 16:18:05 ID:bo2VmXqE
さくらのピンチに別方向へ突っ走り、タワーには間に合わない可能性が高く、千秋との接触フラグも潰れた(?)
…大丈夫なのか、小狼はw

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 18:13:14 ID:8p+dyLtB
大丈夫。
心配しなくても小狼はもともと空気(ry

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 18:51:26 ID:t8vC43GW
つまり最初っから手遅れです。
失う物は何も無い。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 20:10:04 ID:n7kLA64p
小狼は常に大多数で行動してたから目立ってないな。
そこそこ強い戦闘要員Aだった。
周りが濃いせいで生まれた被害者

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 20:19:14 ID:BWxbQPup
桜との関係は色々おいしいんだけどなあ……。
両想いの原作カップル同士だし

そういえば、タバサはまだ休んでるんだっけ?

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 20:20:21 ID:Ng3Hl3aA
「劣化ウラン弾」っつってんでしょ
弾頭のサイズも知らないのか?
カゴに乗せて運んだり塵吸いまくる工夫と比較検討もする価値のない差だ
それで被害が出るならラドン温泉を掃除してる人は全員癌患者だな

つーかウラン鉱石と劣化ウランはまったく違うからまず科学の教科書でも買って来て読みなさい


223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 20:22:11 ID:h4DRczlf
小狼を殺せば桜は追い詰められて再起不能だな!
と考えた俺は確実にオワットル

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 20:31:53 ID:+NJDRBj2
http://jbbs.livedoor.jp/game/30042/

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 20:49:12 ID:n7kLA64p
>>221
タバサは休んでるはず。
もしかしたら塔探検とかしてるかも知れないがw
寝てるなら蒼い子が帰ってくるまで放置でも大丈夫そう

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 21:20:42 ID:QWr+Tqwm
今の状態で小狼を予約するのは不可能?

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 21:35:23 ID:9TxG/tgg
不可能ではない……が、投下待ちした方が無難だとは思う。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 21:41:56 ID:n7kLA64p
恐らく小狼は洞窟放置だと思うから、小狼1人だったら予約平気だと思う。
投下は千秋組の後じゃないとダメだと思うけど。

他の洞窟付近にいる奴と絡ませるなら、投下後じゃないと駄目だな。
しかし小狼は洞窟を戻るんだったらおもし(ry)
いや、可哀想だなw

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:21:45 ID:QWr+Tqwm
>>227-228

サンクス。

230 : ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 22:52:40 ID:5KFz5aF9
投下します。                          

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:53:47 ID:BWxbQPup
支援

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:54:18 ID:Q2uh1vc5
支援

233 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 22:54:28 ID:5KFz5aF9
例えば、目を瞑って屋内を歩いたとする。
訓練も何も積んでいない人間ならば、物にぶつかって怪我をするのは必然だろう。
それが彼女、鈴木みかにとって歩きなれた自宅や、職場である学校だったとしても、その結果に大差はないはずだ。
閉じたままのドアに頭から派手にぶつかり、タンスの角に足の小指をぶつけて(これは目を開けていてもやる)、
ひどければ階段から足を踏み外して大怪我をする。
見た目は幼くとも、みかは酒の大好きなれっきとした大人だ。
自ら進んで目を瞑って歩くことなどしないし、そんなことが楽しいと思えるほどの幼い時期はとうに過ぎた。
しかし、みかは今、そうすることを余儀なくされている。
かといって、何も目隠しをされたわけではない。みかの瞳は現実の光景をしかと収めている。
ただし、その光景とは、血と硝煙が渦巻き、人外異能者が跋扈する凄惨極まりないもの。
たとえ網膜が機械的にその情景を焼き付けたとしても、それを骨の芯にまで理解するには、みかの常識は狭すぎた。
見えていてもそのことを理解できなければ、何も見えていないのと同義だ。
物理的にではなく、恐怖を強いることで、理解の瞳を覆い隠す。
そうして視界を塞いだ後は、血反吐を吐いても拷問のように歩かせ続け、人の心と身体を蹂躙し尽くし、破壊する。
足を踏み入れたら最後、埒外の常識のよって何もかもが磨り潰され、消える世界。
それが、冥王ジェダの催したバトル・ロワイアルだった――――


   *   *   *


鈴木みかが放送を聞いたのは陽が落ちる前、足を縺れさせながら城前の橋を渡っていたときのことだった。
あれから数時間は経っただろうか。
時間にしてみれば然程長いわけではないが、その間に陽は沈みきり、世界は赤から紺青へと大きく染め替えられていた。

「これで、いいのかな……」


234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:54:47 ID:BWxbQPup
  

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:55:14 ID:Q2uh1vc5
支援するよー

236 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 22:55:32 ID:5KFz5aF9
城の橋を渡った先にある西の森。
平原との境に近い茂みの中で、首なし人形を抱えた蝶々マスクの怪人――鈴木みかは、答えを求めるように独り言ちた。
彼女は今の場所に辿り着いてからずっと、夜の寒気と殺し合いの恐怖に震えながら、
茂みの中から東の平原や、遠くの道路を見張り続けている。
そうすることで、誰か――できればベルフラウであって欲しい――が通りがかるのをジッと待っているのである。
何せ、彼女には行く宛てがない。放送前まで立ち寄っていた城は、火炎瓶を投げつけてきた少年、
トマの仲間に察知されてしまったため、迂闊に近寄れない。それに、仮に行く宛てがあったところで、
怖気を感じるほどに暗い夜道を、懐中電灯一つで突き進むことなど、みかにはできなかった。
そうして、一歩も動けなくなった彼女が選んだのがここだった。
深い森に背を預け、青臭い森林の空気に包まれながら茂みの向こうを覗く。
そうすると、丁度東の空に浮かんだ満月が、包み込むようにみかを照らしてくれるのだ。
彼女が森の奥に行けない理由がこれだ。森の出口が近く、草叢の密度が薄いここならば、
身を隠しながら満月を、明るい光を視界に入れることができる。
居間を照らす電灯なんてなくてもいい、手を伸ばして触れない光でも構わない。
遥か遠くの天上に、消えることのない確かな月光。
みかの心に微かな安らぎを与えてくれる光があるのだから。
とはいえ、それは飽くまで気休めに過ぎない。
みかの心は依然、曲芸の綱を渡っているかのように安定さを欠いている。
確かに今の彼女は、自分にできる範囲で精一杯賢く動いて、現実から目を逸らさず、
辛うじて気を狂わせることもなく、こうしてベルフラウを含む友好な人間を見つけようと目を凝らしている。
だが、ふとしたとき、一瞬でも気を緩めた瞬間に放送の内容が頭を過ぎってしまい、
その度に抑えるのも苦しい不安と恐怖が、身を突き破らんばかりに膨れ上がってしまうのである。

放送を聞いた当初のみかの関心はただ一点、ベルフラウの安否のみだった。
出会った人間は例外なく話も通じない危険人物ばかりだったのだから、いたし方のないことだろう。
唯一頼ることのできるベルフラウが生きているという事実は、みかにとって大きな救いであり、
放送を聞かなければならない理由の大半は、これだけで済んだと言える。
そうして安堵し、心が弛緩した彼女は、生きる希望を得るのと同時に、
余計なことまで考えてしまう余裕まで作ってしまった。
何も考えなければ恐れおののくこともなかったはずなのに、あろうことか死者と生存者について、
彼女なりの考察を始めてしまったのである。
死亡者37名、生存者49名。
この数字を前にして、みかは混乱した脳からこんな結論を捻り出した。

『死んだのは37人。今生きている人が一人ずつ殺したとすると、
 37人はこの殺し合いに乗っていて、私とベルフラウちゃんを除けば、
 生きている人で安全なのはたった10人しかいない』

要するに、今生き残っている人間の大半は誰かを殺害した――それがみかの見解だった。
言うまでもなくこの推論には穴がある。むしろ、穴しかない。
ジェダは放送でご褒美獲得者の存在を示唆していたのだから、その時点で生存者が一人一殺したという考えは崩れ去る。
それに、みかは最初から誤解による死や、正当防衛というものを考慮せずに、
ただ「殺し合いに乗った悪い人」と「そうじゃない人」という二元論でしか事態を捉えていなかったのだ。
そのような前提から導き出した答えには何の意味もないのだが……今の彼女がそう推測し、信じ込むのも無理もなかった。
なぜなら、この推論は彼女がこの島で経験したことと、大きく矛盾することがないのだから。
出会った人間5人の中で、安全だったのはベルフラウだけ、残りの4人は平気で殺し合いのできる悪人ばかり。
割合からいっても、5人中4人が危険ならば、50人いれば40人は危険だということになり、
みかの荒唐無稽な憶測は的を射てしまうのだ。
それほどまでに危険人物が徘徊しているとすれば、ただの教師でしかない彼女は、
もっと安全な場所に隠れ潜むべきなのだが……、

「……守らないと……」

木々の葉擦れよりも、小さな呟き。

「私は、先生なんだから……。ベルフラウちゃんが頑張ってるのに、逃げちゃいけない……。
 どこかで泣いている子がいたら、せめて、一緒についていてあげるだけでも……」


237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:56:17 ID:BWxbQPup
   

238 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 22:56:42 ID:5KFz5aF9
自分自身、今にも泣き出しそうな声で、傍目にも分かるほどに小柄な身を震わせながら、みかは意思を押し出す。
彼女だって、本当は大声を張り上げて泣き叫びたい。
騒いで、喚き散らして、ベルフラウに助けを求めたいのだ。
ガチガチと歯を鳴らし、体内で心臓を暴れさせ、手中には小刻みに震える拳銃がある。
森を吹き抜ける風の音を聞いては怯え、風に揺らぐ影を見れば息を詰まらせ。
風が止めば鼓膜を刺激する音が恋しくなり、動くものがなければ見間違いはないかと視神経を疑う。
何をしても全身は軋むし、何もしなければ生きている実感も得られない。
彼女を一人の人間、鈴木みかたらしめるものが、少しずつ磨り減っていく。
それでも、みかは決めたのだ。限界まで戦うのだと。
実は彼女には、アリス・イン・ワンダーランドという逃げ道がある。
核鉄を展開させ、周囲を霧で満たせば、外部からはかなり目立つが、
得体の知れない濃霧に近づく物好きでもいない限り、少なくとも自分だけは安全になる。
だが、この選択は完全な逃げでしかない。霧を使えば自分の視界も狭まり、
ベルフラウや、他者の発見が困難になるからだ。
他人との交流を断ち切り、自分の殻の中に閉じこもれるほど、彼女は強くも弱くもなかった。
だから、みかはこうして一人で戦い続けている、首のない人形だけを道連れにして。
エスパー帽子と核鉄があるのは幸いだった。
無力な彼女でもこの二つがあれば、どんな相手からでも逃げ切れるし、
その安心感によって、張り裂けそうな彼女の精神はどうにかつなぎとめられていたのだから。
襲い掛かる眠気を体力の消耗と引き換えに沈めて、みかは月夜の平原を静かに見渡し――、

ガサリ。

「――ッ!?」

咄嗟に、右手のFNブローニングを背後に向ける。
同時に呼吸音を必死で押し殺し、物音の聞こえた森の黒へと意識を注ぐ。
何かが音を立てるたびに、神経をすり減らしながら繰り返してきた動作。
これまでは何も出てこなかった。今回も取り越し苦労で終わってくれれば……。
そんな弱気に囚われかけたところで、

ガサリ。

暗がりの森の奥から、聞き間違いのない音が届いた。気のせいでも幻聴でもない。
いよいよみかの頭が沸騰し、視野がグニャリと歪む。
ついに来てしまった、絶対に誰かが近づいてきている。
まさかこんな暗い森の中、それも道なき道を踏破してくる人がいるなんて――。
背後への警戒を暗黒の森に託しきっていたみかは、その事実に出鼻を挫かれた。
数時間握り続けた銃は、手に馴染むというよりは、溶接でもされたように張り付いていると言った方が近い。
夜がもたらすかじかんだ冷気が、五指を凍らせてしまったかのようだ。
指を動かすたびに走る幻のような鈍痛を振り切り、厳重な梱包を解くように、ゆっくりと安全装置のロックを外す。
銃口は、何かが潜んでいるらしい暗色の茂みに向けたまま。
距離は10メートル未満。それ以上は枝葉の密度が濃く、月の光も差さないので視認できない。
みかは近づいてくる何者かを警戒し、震える腕で銃を構え続ける。
といっても、これはただの脅しであり、未知の相手に機先を制されないために、形だけ構えたものに過ぎない。
銃を突きつけ、自分を優位に立たせた上で、相手の話しを聞いて危険の有無を判別する。
もしそれで相手が信用できない人間だと分かれば、エスパー帽子による転移と霧によって即座に逃げおおせる。
それが、みかの立てていた計画だ。

(お、おお落ち着いて私! まずは相手の話をちゃんと聞いて――)


239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:56:50 ID:Q2uh1vc5
支援です

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:56:53 ID:BWxbQPup
    

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:57:40 ID:BWxbQPup
 

242 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 22:57:42 ID:5KFz5aF9
身体が自覚できるほどに硬い。リラックスさせようと息を思い切り吸い込むが、
ともすれば劣化したゴムのように肺と胸に穴が空きそうだ。
過剰なまでに脳に供給される血流が、平衡感覚までも狂わせてしまい、
風邪をひいたときのようにクラクラする。

(もしも、そこにいるのがベルフラウちゃんなら……)

どれだけ楽だっただろう。どれほど救われただろう。
そんな淡い幻想に縋ろうとして……振り払う。
こんな後ろ向きな心構えでは駄目だ。とにかく、目の前にある現実に立ち向かわないと。
そう叱咤激励し、不安を押し潰すように、人形を抱きかかえる左腕に力を込める。

(相手がどんなに怖そうな子でも、絶対に取り乱さない……!)

覚悟を決め、否が応にも気持ちが高ぶる。
限界まで張り詰める緊張の糸。明滅する視界。
闇から現れる一手は白か、はたまた黒か。
たったそれだけのことで、みかの盤面は一気に色を変えることになる。

そして、遂に邂逅の時は来た。
ガサ、ガサという音と気配はどんどん強くなり――、
茂みを断ち割って、“それ”は現れた。
森に差す月光の煌きによって、その姿をみかの前に晒す。

現れたのは、目も眩む銀色。
その総身はみかの身長など軽がる超えている。
頭と思しき先端近くに、怪しく光る目玉が一つ。
更に、その目玉の下方には口がある。
口付けを交わしただけで血塗れになること請け合いな、鋭く凶暴な口が、
ピエロのように固められた笑みを浮かべ続けている。

「え、……ぁ」

人間であろうはずが、なかった。
血糊がべったりと塗られた、獰猛な鮫のような剣が、瞳をぎらつかせながら宙に浮いている。
現実に追いつけないみかの頭は容易く真っ白になり、
ぎょろり。
と、目が合った。
これは悪夢だ。
引き金を握るのに、充分過ぎる悪夢だ。

「――う、うわあああああああアアアアァっっ!!?」

絶叫が木霊し、銃弾が吐き出される。
剣の怪物を狙った弾丸は、しかし当たるはずがない。
当然だ。素人の銃が、持ち主の意に沿ってくれるはずがない。
撃ち出された弾丸は怪物の右に大きく逸れ、そのまま虚空に呑まれて――、

“誰か”に当たった。


243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:58:14 ID:BWxbQPup
  

244 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 22:58:43 ID:5KFz5aF9
銃弾を吸い込んだのは、剣の後から現れた人影。
森の闇よりも更に暗い影が、音もなく地に臥した。
みかは驚愕に見開いた眼でその様を捉える。

(ウソ……、わ、私、ひとを、撃っ)
全身を襲う痙攣したような震動を、首を振ることで強引に打ち消し、
(ち、違うよ! 私悪くないっ! だってあの子は血塗れの化け物の仲間だもん!
 この殺し合いに乗って、人を殺した悪い人なんだから、私は悪くない!
 撃たなければ、殺されていたのは私のほう!)
論理を踏み倒し、自身を死に物狂いで正当化して、
(に、逃げないと……、早く、早く、早く! どこでもいいからテレポートを――!)
頭に意識と力を集中させた瞬間、

「ベ……――――ベルフラウッ!!!?」

叫びが、轟いた。
みかに撃たれた、“誰か”以外の叫びが。
(……………………え?)
知らない声が、知っている名前を、この世の終わりのような口調で叫ぶ。
逃走のことしか頭になかったみかは、改めて自分が撃ち殺した人間のほうを見張った。
視線の先。
御伽噺のような月明かりに照らされて。
見慣れた格好をした見知らぬ少女が、両腕で一人の少女を抱え込んでいる。
抱えられた少女は仰向けで、見ようとすればここからでもその顔を確認することができる。
聞き間違いか、そうでなければ質の悪い冗談だ。
みかはそう思いながら、祈るような面持ちで、血を流す少女の顔を凝視した。
その少女は長い金髪で。
背格好もみかの知るあの子とそっくりで。
閉じられた瞼からでも、なぜか気の強さを窺えて。
見れば見るほど、間違いなく。

ベルフラウ=マルティーニだった。



瞬間、

あ、

という、声なき咆哮。
人間が本来出しえない音を皮切りに、何かが弾け、辺りが白い濃霧に埋め尽くされた。


   *   *   *



245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:58:53 ID:BWxbQPup
   

246 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 22:59:21 ID:5KFz5aF9
イエローは、周囲の劇的な変化に気付き、息を呑んだ。
夜だというのに、突然視界が真っ白になったのだ。
慌てて周辺を見回すと、ベルフラウを撃った覆面の怪人が、
霧を撒き散らしながら北のほうへと逃げていこうとするのが見えた。
奥歯で苦いものを噛み潰し、イエローの瞳に火が灯る。

「よくも……ベルフラウをっ! ――ダイレクッ!!」

怒りに突き動かされ、逃走する怪人の後姿に魔剣を叩き込もうとして――、
突然、その動きを制されるように腕を強く掴まれ、視線を落とした。

「ベルフラウ!? 大丈夫なの!? しっかりして!」

霧に抱かれた世界の中。
必死で呼びかけると、腕の中のベルフラウは荒い息を吐き、ゆっくりと薄目を開いた。

「……駄、目……。あの人は、悪い人では、ない、ですわ……」
「どういうこと!? あの人を知っているの!?」

問われたベルフラウは、痛みを堪え、つい先ほどのことを確認するように回想する。
暗かった上に、変装までされていたから、完全に判別できたわけではない。
だが、頭に被った奇妙な帽子。自分を撃ち抜いた拳銃。
そして最初と最後にあげた――――聞き覚えのある声。
これだけ揃っていれば、あれが誰なのかを想像するのは容易だった。

(……まったく。安全なところに隠れていて欲しかったのに。
 何をどうすればこんなことになるの? ……本っ当に、世話の焼ける人ですわ)

自身の惨状も忘れ、心中で軽く毒づいたあと、イエローの瞳を見つめる。

「あれは多分、私の仲間……みかさん、ですわ」
「そんな!? 仲間なら……なんで、ベルフラウを撃ったりするの!?」

ベルフラウは、どうしたものかと鈍い動きで眉を顰めた。
みかの人となりを考えれば、彼女が発砲した理由には察しがつく。
だが、それをそのままイエローに告げることは、どうしてもできない。
恐らく、護衛と牽制を兼ねて先行させていた、ダイレクの異形が仇となったのだろう。
イエローが無意識のうちに行っていたことだが、それを合理的だと思って反対しなかったベルフラウは、
そんなことでイエローを責めたくないし、傷つけたくもなかった。
だから、強がるように、敢えて白を切った。

「さあ? ……分かりませんわ。多分、混乱でもしていたのでしょう。
 ……あぁ、そうですわ。一つ訊かせてもらいたいことが、――――っ!?」

ぐふ、という濁った呼気と共に、小さな口から赤いものが零れ落ちる。

「!? 喋っちゃ駄目だっ!!」

イエローの悲鳴を受け、しかしベルフラウは止まらない。
息も絶え絶えに、問いかける。

「あなた……さっき、私が止めなければ……何をしていたの?」
「…………え?」
「みかさんを……斬っていた?」
「ッ!? ベルフラウの仲間だなんて知らなかったんだ!
 それに、ボクには殺すつもりなんてなかった! ……ただ、動きを止めようと……」


247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:59:26 ID:Q2uh1vc5
支援っ

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 22:59:28 ID:BWxbQPup
    

249 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 23:00:09 ID:5KFz5aF9
萎んでいくか細い声を聞きながら、ベルフラウは逡巡する。
どうやらイエローは、“斬りかかろうとした相手が仲間だったから、ベルフラウは自分を糾弾しているのだ”と、
勘違いをしているらしい。そのことを察したベルフラウは、眉尻を下げながら複雑な笑みを浮かべた。

「あなた、……今の自分がどれだけズレた答えを返しているのか、
 少しも分かっていないみたいですわね……」
「……どういう、こと?」
「私は、あの鏡で……この島でのあなたの行いを見ましたわ」
「君がさっき告白してくれたこと? そのことはボクは気にしてないって言ったはずだよ、それがどうしたの?」
「……胸に手を当てて考えてみなさい。この島に来た直後のあなたは……、
 さっきみたいに、平気で誰かに攻撃することができていたの? 違うでしょう?
 少なくとも、……城戸丈を助けようとしたときのあなたは、……そうではなかったわ。
 非戦主義は私には理解しきれませんし、……私からすれば、
 今のあなたの行動のほうが、よっぽど理屈に合っているとは思う。
 でも、あなたはそれでいいの……? 本当に、今の自分でいいと思っているの?」
 
絶句するイエローを尻目に、ベルフラウは淡々と告げる。

「それが自分で選んだ道なら……何も、言いませんわ。……でも、今のあなたは状況に流されて、
 本来の自分が歩むべき道から外れ、考えなしに力を振るおうとしているだけ……。
 同じ力を振るうにしても、気の持ち方が違えば……もたらす結果も全く違いますわ……」
「……同じ力に違う意志……? ボクと、ワタルみたいな……?」

ベルフラウは静かに笑う。どうも、イエローには思うところがあったようだ。
理解が早そうで助かった。自分が望まない意思と力に囚われるのは、とても悲しいことだから。
懸念事項を一つ片付け、ベルフラウは更に続ける。

「ゆっくりでいいから、自分を見詰めなおし――」

言葉が途切れる。
ベルフラウはゴホッと咳き込み、血の小球を飛ばした。
焦燥に追い立てられたイエローが、悲痛な声をあげる。

「分かった、分かったから! 早く治療しないと……!
 どこか……、そうだ、お城! ボクが運ぶから早くお城に行こう!!」
「ええ、そうですわね……」

ベルフラウは同意し、

「みかさんを何とかしないとですし……」

しかし、イエローの意図通りの答えを返さない。
言葉の意味を一瞬掴みかねたイエローは、弾かれたように周囲を見やる。
いつのまにか、あれほど濃密だった白霧が消え去っている。
更に遠方を見渡すと――

「……なに、あれ」

呆けた声の先。
当初目指していたはずの、巨大な城の輪郭が変化していた。
まるで軟体生物のようにゆったりとその身を変形させ……いや、違う。
不定形に姿を変えているのは城でも、ましてや生物でもない。
圧倒的な総量と密度を誇る霧だ。
孤城が、真っ白な霧に侵略されるように、呑み込まれつつあった。
粒子が月明かりを乱反射し、そこだけが昼間のように明るくなっている。
ある種幻想的な孤城と光の共演に、イエローは目を奪われた。


250 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 23:00:56 ID:5KFz5aF9
「……見えたでしょう? 何をする気なのかは分かりませんけど……。
 どの道、碌なことになりませんわね。はやく彼女を止めないと……」
「そんな……! それじゃあベルフラウはどうなるんだよ!
 早く手当てしないと死んじゃうじゃないか!? 
 ボクは、ボクはもう誰かを見送ることなんてできないよ!
 ……もう、一人ぼっちになるのは嫌だ……、一人に……させないでよ……っ」

半ば泣きじゃくり始めたイエローを、微笑みながら諭すように宥める。

「心配することはありませんわ……。私は、この程度では死にませんから」

――みかさんを助けるまでは、ね。
呟きを笑顔の裏に隠し、ベルフラウは自嘲気味に目を伏せる。
……つくづく、余計なことに首を突っ込んでしまったものだ。
本当に、なぜこんなことになってしまったのか。
なぜ、今日知り合ったばかりの他人のことを、こんなにも気にかけているのか。
自分はただ安全に動いて、元の居場所に帰りたかっただけなのに。

……先生に、逢いたかっただけなのに。

胸中に抱く不合理な感情の正体。
そのことを少しだけ考えて……。すぐに、気付いた。
(私はきっと……みかさんに恩義を感じているのね)
そうだ。銃を持った少年から助けてくれたのは、他ならぬ彼女、鈴木みかだった。
あのまま助けが来なければ、きっと自分は無為に殺されていたことだろう。
それに、怯える彼女を叱咤激励する一方で、自分も彼女から確かな勇気を貰っていたはずだ。
だから、今度は。
みかに拾われた命を……彼女のために使うのも、悪くない。
心のどこかで、そんな律儀なことを思ってしまっているのだろう。
らしくない。馬鹿みたいに冷静にこんなことを考えてしまうのは、迫り来る死のせいか。
死ぬときに取り乱したくない、毅然とした態度を取っていたいという、ちっぽけなプライドの賜物。
もちろん、死ぬのは怖い。嫌だ、助けてと泣き叫びたい衝動はある。
しかし、今それをやったところで、誰が助かるというのか。
自分の傷は深刻だ。即死こそ免れたが、胸と腹の境あたりを、銃弾に思い切りかき回された。
背中からの出血はないから、恐らく弾丸は未だに体内だ。
呼吸をするたびに喉の奥から血がこみ上げて、胸部に激痛が走る。
肺をやられたか……それとも横隔膜に傷でもついたか?
判別がつかない。呼吸をする力がとにかく不足し、行き場のない苦しさばかりが鉛のように降り積もる。
このまま出血が続けば長くはもたない。傷口を焼いて塞ぐにしても、まずは弾丸の摘出をする必要がある。
それでは間に合わない。自分の命もそうだが、みかが事を起こすつもりなら手遅れになる。
キッカの実でもあれば話は違ったというのに……。

もう、とれる手段、できることが他に見つからなかった。
ならば、そのたった一つに全てを掛けよう。
悔いを残さないために。この島にいた証を残すために。


251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 23:01:09 ID:BWxbQPup
   

252 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 23:02:02 ID:5KFz5aF9
「さあ、時間がありませんわ……。イエロー、私をダイレクであの城へ運んで……。
 弱くて頼りないくせに、抱えきれないものを無理矢理抱えて苦しんでいる、
 ……優しくて出来の悪い先生に、言わなければならないことがありますから」
「君だって、全部抱え込もうとして……。そんなに、苦しんでいるじゃないか……っ!」
「……ふふ、買い被りすぎですわ。
 仮にそうだとしても……それはあなたも同じでしょう、……人のことが、言えて?
 大体、あなたは大きな勘違いをしていますわ。……私に死ぬ気なんてないし、みかさんのことも助けてみせる。
 ……私たちが幸せな結末を迎えるのに、……これ以上の道があるのかしら?」

そう、笑って言い切る。
弱さを見せないように、不安を与えないように。
こんな安い嘘が通じるほど、イエローの思慮は浅くないだろう。
それでも、

「……約束して」

イエローは答えた。

「絶対に死なないって。みかさんを助けたら、ちゃんと治療を受けて生きるって! ボクと約束してよ!!」

大きな声を張り上げて、ベルフラウの意を精一杯汲んでくれた。
脆く儚い児戯のような嘘に、真剣に付き合う。そう、言ってくれたのだ。
この場で、これ以上に嬉しい言葉なんて絶対にあるはずがない。
最後になるかもしれない今このとき。
……強く、優しい子に会えて良かった。
ベルフラウは心の底からそう思い、顔を綻ばせながら、力強く頷いた。

「ええ、約束しますわ」

イエローに支えられ、ベルフラウは霞み行く孤城を睥睨する。
伝えなければならない。自分の死を、彼女の重荷にさせないためにも。
彼女が、この島で『先生』として、自らの足で立って歩いていけるように。


   *   *   *



253 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 23:02:46 ID:5KFz5aF9
コツ……コツ……。

夜の孤城を、白い霧が包み込む。
自然発生ではありえない妖霧は、城の一部に色濃く纏わりつき、
さながら雲の中から塔が数本突き出しているといった様相を呈していた。

コツ……コツ……。

本来、闇に満たされて然るべき城内は、
光の存在を無視したかのような白によって、不気味に輪郭を際立たせている。
人気のないその空間は、小さな音も残さず拾い、反響させ、フロア全体にまで音を響かせていた。

コツ……コツ……。

等間隔で生まれる足音は、一つ生まれるたびに上へと昇る。
音の主は、長い長い階段を上り続ける。

コツ……コツ……。

「……した」
突如、足音に呟きが乗る。
その声に生気はない。

コツ……コツ……。

「……ベルフラウちゃんを、殺した」
まるで、呪詛のように。
壊れたテープレコーダのように。

コツ……コツ……。

「殺した……殺した……殺した……」
繰り返すのは自責と後悔。
希望を砕いた彼女は、一歩ずつ。
ゆらり、ふらりと歩を進める。

コツ……コツ……。

「私が、殺した……」
残ったのは唯一の願い。
求めた場所は、優しい両親が待つ我が家。
賑やかで楽しい、同僚と生徒のいる興津高校。――ではない。

コツ……コツ……。

希望を撃ち砕き。
絶望に満たされた彼女が、最後に辿り着きたかった場所。
遥か彼方にあるそれは――――


「高いところがいいよね……」


天国だった。



254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 23:03:14 ID:BWxbQPup
  

255 :天国『不思議の国の霧のしろ』 ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 23:03:24 ID:5KFz5aF9
【F-3/城内の階段/1日目/夜中】
【鈴木みか@せんせいのお時間】
[状態]:絶望、顔面左側に大火傷(性別が判別できないほど)。精神不安定状態にあり、自分の服装について客観的に見れていない。
[装備]:エスパーぼうし@ドラえもん、FNブローニングM1910(5/(6+1))、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド展開中)@武装練金
    赤いボロボロの覆面(真紅の服製)、パピヨンマスク@武装練金、首の無い真紅の残骸
[道具]:支給品一式
[服装]:『怪人パピヨンレッド』(赤色の覆面と蝶々覆面で顔を隠し、エスパー帽子を被っている)、真紅の残骸を抱き締めており、服は少ししめっている。
[思考]:私が、殺した……。
第一行動方針:高いところへ。
第二行動方針:銃を持った少年(永沢)、刀を持った少女(アリサ)、火炎瓶の少年(トマ)を危険人物と認識。警戒。
基本行動方針:どうなってもいい。
※みかは、ベルフラウの説明によりここが「リィンバウム」だと思っています。
※リィンバウムについての簡単な知識を、ベルフラウから得ました。
 同時に、ベルフラウの考察を教えてもらっています。
※ベルフラウを殺したと思っています。




【F-4/森/一日目/夜中】
【ベルフラウ=マルティーニ@サモンナイト3】
[状態]:腹部に致命的銃創(出血中、体内に銃弾)疲労(中)魔力消費(中)精神的疲労、墜落による軽い打撲傷。
[服装]:『ザ・チルドレン』の制服姿。(野上葵の物)
[装備]:クロウカード『火』『地』
[道具]:支給品二人分(食料−1)浄玻璃の鏡@東方project(残り1回)
思いきりハサミ@ドラえもん、クロウカード1枚(スイート『甘』)、カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA's
[思考]:急がないと……!
第一行動方針:城に向かい、一刻も早くみかと話をする。
第二行動方針:可能なら、銃創の治療をしたい。
第三行動方針:召喚術師(アルルゥを含む)と交渉し、仲間になってもらいたい。 アルルゥにはやや同情的。
第四行動方針:殺し合いに乗らず、仲間を探して対主催の策を練る。
基本行動方針:先生の元に帰りたい。
[備考]:浄玻璃の鏡でイエローの行動すべてを見ました。イエローをかなり信用しました。
イエローの出会った人々を認識しました(どう思ったかは不明)
ベルフラウは、ロワの舞台がリィンバウムのどこかだと思っています。
ロワの舞台について、「名もなき島」とほぼ同じ仕組みになっていると考えています(実際は違うのですが、まだベルフラウはそのことに気づいていません)
ベルフラウは、レックスが名乗るのを聞いていません(気絶していました)


【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に擦り傷と打撲(行動にやや支障)左瞼に大きく切り傷、疲労(中)、精神不安定、深い悲しみと決意、頭部に打撲(生命に危険なし)
[服装]:ベルフラウの私服姿。帽子にポニーテールが隠されている。
[装備]:魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー、レッドのグローブ、おみやげのコイン@mother2
[道具]:基本支給品、スケッチブック、城戸丈の首輪、イエローの服(泥だらけ)
[思考]:ベルフラウ……。
第一行動方針:ベルフラウの望みどおり、彼女をダイレクでみかの元に連れて行く。
第二行動方針:消えたリルル、金糸雀のことが心配。
第三行動方針:グリーンやブルーと合流し、このゲームを破る方法を考える。
第四行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ。
第五行動方針:丈の首輪を調べる。または調べることの出来る人間を探す。
基本行動方針:絶対にゲームに乗らない。生きてマサラに帰る。
[備考]:魔剣ダイレクのソードエレメンタル系は、魔力を必要とするため使用不可。
トリエラのことを「積極的なマーダー」だと認識しました。
ネスからレッドの仇が「白い女の子」だと聞かされました。
レッドの仇に対し、どういう態度を取るべきなのか、まだ考えが定まっていません。


256 : ◆IEYD9V7.46 :2008/02/04(月) 23:04:15 ID:5KFz5aF9
投下終了です。支援ありがとうございました。
疑問点、指摘などありましたらお願いします。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 23:04:16 ID:Q2uh1vc5
支援

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 23:04:41 ID:BWxbQPup
   

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 23:12:57 ID:n7kLA64p
投下GJ。あああベルフラウ……。
みか先生……。

なんて鬱。
イエローとのコンビは成立しないジンクスが……。
これはGJを言わざる得ない。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 23:18:30 ID:QWr+Tqwm
投下乙です。
みか先生……悲しすぎる。
このまま絶望の道を突き進むのかと気になる展開でした。
それにしてもこのロワは誤解や擦れ違いが多い。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 23:19:09 ID:YvVaViP6
投下乙。
……ベルフラウッ……!
ヤバい方向に行きかけてるみか先生とイエロー、2人を軌道修正させることが出来るのか。
霧に包まれた城とは、また幻想的な舞台装置を……GJ。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/04(月) 23:28:08 ID:CY8EeYqf
投下乙!
なぜかイエローってば、誰かと一緒に行動するたびにこんな目に遭ってるなぁ。
ベルフラウ、助かって欲しいけど、みか先生の核鉄くらいしか可能性はないのか……。
先生も不幸街道まっしぐら……。まさに舞台通りの五里霧中。GJでした!

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 00:00:23 ID:Quh3tYdr
痺れた。
みか先生やっちまった……間に合うのか、ベルフラウとイエロー。
間に合ってもなんとかなるのか。
良い感じに不安になれる一作でした。GJ!

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 00:14:37 ID:ynAW71Lu
ふ、不安がいっぱいだー!!
何が不安かと言うと、ここの書き手さんがただで済ます気がないのが一番不安だー!!

GJ

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 00:23:11 ID:htz1rTbR
投下乙&GJ!
なんというカルマルート。
服交換とこの三人からして、何らかの誤解はありそうな気がしてたけれど
最悪な形で……イエローもうある意味厄病神w
霧の城という幻想的な舞台や、みか先生の行動方針がとても不吉なだけに
次の話にLSロワ的な意味で期待してしまう。

……次のタイトルに「微笑みの代償」とか来そうで怖いw

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 02:29:32 ID:3AeuJYkq
投下乙!
それにしてもLSロワは誤射で悲劇を招くことが多い

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 06:34:25 ID:ph5mPYT9
微笑みの代償ってそれなんてカルマルート。
サモンナイトって味方殺すとバッドエンドなんだよな……みか先生。
次が気になる良展開でした。
最近はLSの書き手さんが本気を出し過ぎww
なのはトマイエローと三大疫病神に認定したい。疫病神多すぎるだろう…常識的に考えて
GJ!

268 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/05(火) 17:05:19 ID:xdAIzT1w
>266
だって子供だし、しょうがないじゃん♪

今の、みか先生とレベッカが遭遇したらお説教タイムになるな


269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 18:46:16 ID:oGX1BnnB
二人は城の前にいるんだっけ?

今日濃霧の中、川に行ったら水と霧の区別がつかなくて落ちそうになったからさww
城に来る奴は周りの湖に落ちそうだなw

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/05(火) 20:55:21 ID:CIWa0kfF
誤殺や正当防衛の可能性を考えずに「人を殺した人はみんなゲームに乗ってる」と考えたり
どんな外見でもまず話し合いをと決意した割に「だってあんな化け物の仲間だし」と思ったり

思考の混乱ぶりがなかなか興味深いのでみか先生はまだ死ぬには惜しいな

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/06(水) 00:26:01 ID:3AZ5Kbhp
このまま死んだ方が幸せな気もするけどな。
他ロワならまだしも、ここじゃあ死ぬよりつらい目にあわされるぜ!
そこに痺れるぅ!憧れるぅ!

272 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/06(水) 22:11:27 ID:m8SMN6zc
>271
そういう言動は控えようぜ…たのむから…


273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 20:03:30 ID:vr4rnNrM
◆xncBWD4TMo氏の投下はまだかな?


274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 23:03:14 ID:XYcBBWCI
期限は過ぎてるっけ?
投下は遅れてもいいから、生存報告だけでも欲しいな。
心配だ。

275 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/07(木) 23:21:38 ID:BAFryUAd
泥沼にはまりましたorz
あらかじめ書き溜めはしていたのですが、後から矛盾点がいくつもいくつも…
絡ませるのが無理っぽいので予約から金糸雀は外させてください。
頑張って土曜までには投下したいのですが…正直それまでに仕上がるかどうか分かりません。
もし出来上がらなかったら予約は破棄させてください。

自分のせいで皆さんに迷惑をかけているのは重々理解してます。
本当にすみません。



276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 23:23:26 ID:1rEVGt8a
>>275
報告乙。ご自愛を。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/07(木) 23:34:06 ID:XYcBBWCI
>>275
報告乙です。
無事に作品が完成する事を祈っています。

278 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 00:30:53 ID:shzXcOuf
当初考えていたものとは内容が大きく変わってしまいましたが…とりあえず完成しました。疲れた…
SSは一時半頃に投下しようと思います。


279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 00:32:49 ID:9H9yBEEx
おk。シャナもあることだし今日は夜更かししてやろうじゃないか!

280 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:34:35 ID:shzXcOuf
南千秋 を投下します。

281 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:35:37 ID:shzXcOuf
タイトル『かえりたい』

私――南千秋は、ごく普通の小学五年生だ。多少の叡智は携えているつもりだが、それだって小五の知能としては相対的に上だという程度のものである。
魔法やら超能力やら怪力やらといった非現実的な力は持ち合わせていない。身体能力だって並の人間よりも劣る。
有体に言えば一般人。むしろ魔法その他諸々なんて、漫画やアニメの世界でしか通用しないと認識している。
少なくとも私の住んでいた環境ではそうだった。そして、それが常套にこの世で蔓延し、風靡している理念の一つだと確信していた。
子供のうちは魔法使いとかエスパーとかの存在を一時的に信じていても、いずれそんなのは空想の産物に過ぎないと悟る。
それは誰もが一度は通る幼き時代の関門とも言える勘違いだ。まあ私もまだ子供なんだけれども。
大人になってもなお、「俺は魔法が使える」、「あの岩山を念力で破壊してみせよう」などといった戯言をぬかせば、たちまち嘲弄され、軽蔑され、精神異常者の仲間として迎えられたであろう。


そんな世界の常識を覆すような異質の空間に、今、私はいる。
まだ年華も乏しい幼子達を耽美する一人の悪魔が開催したゲーム。
私の頭脳では到底理解できない、事象を超越した「殺し合い」という名のゲーム。
その恐ろしいお遊びの一興に、私は今、参加している。いや、させられている。
何もかもが未知の、そして奇々怪々な世界。
現実的なものから非現実的なものまで実に様々な範囲に及ぶ道具の数々。
魔法とか超能力とか、そういったトンデモ能力をさも当然のように会得している人々。
それらを目の当たりにして、私は一体どんな心境だっただろうか。
答えは決まっている。当然、怖かったんだ。私の心は恐怖で一杯だった。
好奇心とか探究心とか、そういうものを感じるより先に、私は切迫した身の危険に怯えていた。
それは今でも変わらない。怖いものは怖いままだ。

でもそれは私が今一番恐れていることではない。
タワーで太一から奪った首輪探知機のおかげで、とんだヘマでもしない限り私は死ぬことはないだろう。
誰かに殺されるかもしれないという不安はそれほど重要なことではない。


282 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:36:49 ID:shzXcOuf
危ないと感じればすぐに逃げられるし、逃げるための手段だって万全に備えてある。
超次元の賜物なんて私は所持していないけれども、ファンタジーさながらのアイテムを全く使えないわけではないのだ。

私が一番恐れている事――それは自分が殺し合いを肯定しているという事実そのものだ。
もっと言えば、私が人殺しであると膾炙されることが現時点での最大の脅威。
素性がバレてしまえば、私に生きる権利は託されなくなる。
逃げる術は持ち合わせていても、私は戦う術を持ち合わせては居ない。
どんなに強がりを見せたって、喧嘩事には滅法弱い私がタイマンをはって勝算があるかと問われれば、それは愚問にも程がある。コンチュー丹の力だって有限だ。
そして、そんな非力な一般人代表と言っても過言ではない私が今、こうして醜くも生き長らえているのは、まさしく奇跡であった。
遭遇した人物がほとんど私と同じ一般人だったり、ゲームに乗ると宣言したパタリロがゲームに乗っていなかったり、本当に運が良かっただけなのだ。
放送で呼ばれた37人のうち、過半数は私と同じ「弱者」だったのではなかろうか。
裏を返せば、残った49人のうち大多数が魔法とか超能力とか、あるいは強靭な肉体と技能を修得した超人である可能性が高い。
特別な力は制限されるといっても完全に制限されているわけではないし、日々培われてきた体力はそのまま残る。
子供とはいえ二人もの人間を担いだままゴキブリのごとく疾走してみせたパタリロの脚力は生半可なものではない。つまり、鍛錬された肉体は継続したままだ。

そんな連中を相手に私が真っ向から勝負できるのか。できるわけがない。
私が理解できない能力を持っているなら、相手がたとえ赤ん坊であっても私は勝てる自信がない。
相手がプロレスラーも真っ青な怪力の持ち主なら、私の頭蓋骨は瞬く間にスクラップにされるだろう。
便利な支給品だって、結局は使いこなせなければ宝の持ち腐れだ。三十六計なんとやらというフレーズとともに逃げるのが関の山だろう。
とはいえ、逃げてばかりで安全なのかといえば、そうでもないのが悲しい事実。
バケモノじみた参加者達がお互い潰しあい、殺し合い、数が減っていくにつれ、ますます私の身辺は危うくなっていく。
時間の経過とともに残されていくのはこのゲームにおける実質最強の戦士達だ。
口八丁どころか私の言葉に傾聴もせず、出会いがしらに私はなぶり殺されるに違いない。
どんなに逃げたとしても最終的には追いつかれ、私の人生は幕を閉じることになるのだ。



283 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:38:33 ID:shzXcOuf
まったくもって理不尽な最期。納得できるか? できるわけないだろバカ野郎。
私は、帰りたい。元の世界に戻って、今までどおり平凡で平生で、楽しい毎日に生きたい。
嫌なことも多々あるけど、それ以上に嬉しいことが待っている元の生活に帰りたい。

朝起きて、顔を洗って、制服に着替えて、寝坊助のカナを叩き起こして。
ハルカ姉様の作った美味しい朝御飯を食べて、姉妹そろって自宅を出て、それぞれの学校へ行って。
学校でみんなと会って。授業をきいて。内田と、吉野と、トウマと、マコトと――皆と色々お喋りとか遊んだりとかして。
帰宅したらカナにちょっかい出されたりして。私はそれに毎回反応してしまって。
カナのくだらない付き合いに振り回されたあげく、双方ともへとへとになったりして。
カナだけでなくトウマたちも一緒になってバカ騒ぎを繰り返したりして。
疲れた後に晩御飯を食べて、テレビとか見ながら姉妹揃って笑いあったりして、お風呂に入って。
夜も遅くなった頃、大好きな姉二人に「おやすみなさい」といって就寝する。

そんな、毎日。何の変哲もない、何の価値もない、何の変化もない、日常。
それでも私は、そんな毎日が大好きだった。みんなと一緒に戯れることこそ、至上の幸福だった。
親しい人間が近辺に居ないこの現状においては、平和な毎日がいやでも懐かしく、慕わしく、素晴しく思える。思い出がみるみるうちに美化されていく。
帰りたい。帰りたい。帰りたい――――
でも、帰るためには「人殺し」にならなければならない。


私は「人殺し」にならないために人を殺すと決めた。私が「人殺し」だと知っている人間は全て排除する。そのつもりだった。
でも、そんなことは結局建前でしかない。自分が「人殺し」であるということをいつまでも受け入れられないだけで、私が「人殺し」であることは既成の事実なのだ。

私は「人殺し」になんかなりたくなかった。
こんなところに連れてこられても、私の中に潜む倫理と価値観は保たれている。それによれば、人を殺すことはとても悪いことだった。
人殺しは重罪だ。犯罪だ。人を殺せば、懲役とか死刑とかは免れない。
私は牢屋の中で一生を送りたくないし、首を切られたり、締められたりするのもイヤだ。
それは自分がもう生きられないからとか、死んでしまうのが怖いからとか、そういった利

284 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:39:59 ID:shzXcOuf
己的な理由によるものではない。
人間ならいずれ死を迎えることになる。そんな分かりきったことにいちいち怯えているほど私は弱虫じゃない。
――――もう二度と、みんなと会えなくなってしまうからだ。



『何でも好きな願いを叶えてやる事を約束しよう』
ゲームが始まる前に、あの悪魔はそう宣言していた。優勝すれば、という条件付で。
私はもう、今までの私には戻れない。よつばを殺したバカ野郎はともかく、ただお人よしなだけだった太一を殺したことは決して許されないだろう。
正真正銘の、「人殺し」。私が最もなりたくなかった、「人殺し」。私は今、「人殺し」だ。
だけどもし優勝すれば、私が「人殺し」だという事実をなかったことにできる。『何でも』願いを叶えてくれるのだから、それくらい屁でもないはずだ。
お金とか、名誉とか、永遠の若さとか、そんなくだらないものは一切望まない。
私が必要としているのは、「幸福な毎日」だけ。
かけがえの無い親族達と、親交を深めた友人さえ居れば、私の周りはいつだって桃源郷だ。


結論――――
私は殺し合いに乗ります。
全員殺して、優勝して、ここにいた時の記憶を全て帳消しにしてもらってから元の世界に帰ります。
そして、いつもどおりの真面目で真摯なツッコミの激しい私に戻ります。
「人殺し」とは無縁の生活を取り返して、一生幸せに暮らします。
それが、私の唯一つの願望だから。



*  *  *



『人殺しにならないために人を殺す』、という方針。それは今でも変わらない。
ただ、その言葉の意味はさっきまでとは少し違う。
「人殺しにならない」とはつまり、“人殺しでない自分になれる”元の世界に帰るというこ

285 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:41:30 ID:shzXcOuf
と。
「人を殺す」とはつまり、“ゲームの参加者を全て殺して”優勝するということ。
だから結局、私のするべきことは、『元の世界に戻るために優勝すること』だったのだ。



*  *  *



ふう、終わった。やっと終わった。
色々と考察してみたが、やっぱり私は「人殺し」にならなくちゃならないようだ。ここに居る間に限って。
正直「人殺し」になるのは気が進まないが、あーだこーだ言ってる暇など無い。ぐだぐだと時間を浪費すればまたせっかく確立した決心が揺るいでしまうかもしれない。
時間の無駄は厳禁だ。さっさと終わらせて、早く家に帰ろう。
大丈夫、私ならできる。きっと、できる。いや、できなくてはならないのだ。みんなの所に帰るためには。

そのためには他者を大いに利用してやる必要がある。魔法も体力も皆無な私がとれる唯一の戦法だ。
まさか生き残っている参加者全員が殺し合いに乗っているなんてことはあるまい。
太一のようなお人よしや、カナみたいに頭の悪いバカ野郎だって少なからず居ることだろう。
そんな奴らが相手ならしめたもの。私が自前の口先の魔術で誑かしてやる。あくまで泰然自若を装いながら。
そしてうまく口実を合わせながら、ごく自然に殺し合いをやってもらおう。私が自ら加勢する必要なんてない。
危なくなったらスタコラサッサだ。赤の他人の忖度なんて知ったこっちゃ無い。ましてや未練なんてものは存在しない。
よく考えれば首輪探知機の寿命だって永久ではないのだ。故障とか電池切れを起こす前に建前上の仲間を集めなければならない。


さて、幸か不幸か私の眼前には一人の参加者がいる。
私がこうやって脳内で考察している際、ずうぅぅっとガキンガキンとけたたましい金属音

286 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:42:57 ID:shzXcOuf
を鳴らし続けていたバカ野郎だ。
そう、きっとこいつもバカなのだろう。おそらく扉を開けて奥に進みたいのだろうが、開けられもしないのに延々と扉を何かで叩き続けている。
こんなにうるさい音を立てていれば近くにいる奴はそろって感知してしまうのに。
もし殺し合いに乗った奴を呼び寄せてしまったらどうするつもりなのか。それともよほど腕に自信があるのだろうか。
はたまた精神に異常がある患者さんなのだろうか? もしそうなら残念だ。こちらの言うことすら聞き入れてもらえなければバカよりも扱いに困る。

とまあ考えてても仕方ない。やれるだけやってみよう。
利用できるなら搾取するだけ搾取してやるし、疑わしければ逃げればいい。
相手は鋼鉄の壁を挟んだ反対側にいるのだから、私が何をしようと手出しは出来ないはずだ。

大きく深呼吸する。胸がどきどきする。今、私は人を騙そうとしている。
でも、悔いはない。戸惑いもない。帰るためなら何だってやってやる!


「いい加減にしろこのバカ野郎! さっきからうるさいんだよっ!」

学習能力のない子供を叱り付けるかのごとき大声で、私は叫んだ。
金属音のせいで私の声が届いたかどうか不安だったが……それは杞憂に終わった。
ピタッと音が止み、向こうで何かうろたえている様子が脳裏に浮かんできた。
よし……

「私は南千秋だ。殺し合いには乗っていない。これからお前にいくつか質問をする。その返答次第では、ここを開けてやらんでもないぞ――――――――――」




私は、勝つ。必ず勝って、ここから抜け出してやる。
そして――――『幸せ』を掴み取るんだ。





287 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:44:06 ID:shzXcOuf
【D−7/トンネル南側出口/1日目/夜】

【南千秋@みなみけ】
[状態]:肉体的には健康、人間不信&精神衰弱(見た目は普通)。
[装備]:ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、
    祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5、
    首輪探知機、核鉄(シルバースキン)@武装錬金(展開せずポケットに)
[道具]:基本支給品×2、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4、コンチュー丹(容器なし、2粒)@ドラえもん、
    青酸カリ(半分消費)@名探偵コナン、的の書かれた紙×5枚@パタリロ!、太一のゴーグル(血がついている)、
替えのパンツ×3枚、トンネル南側入り口の鍵
[思考]:さっさと終わらせようか。
第一行動方針:扉の向こうにいる参加者(小狼)を利用する。ダメなら諦める。
第二行動方針:他者を利用しつつ、殺し合いを促進させる。危険因子はその都度排除。
第三行動方針:パタリロとの合流はできれば避ける?
第四行動方針:全て終わったら、八神ヒカリに形見のゴーグルを渡したい(自分が殺した事実は隠す)?
基本行動方針:誰も信用せず、いつもの自分を演じてみんなに殺し合いをしてもらう。
最終行動方針:優勝時のご褒美で“殺し合いに参加していた自分”を消してもらい、元の世界に戻る。



288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 01:44:30 ID:ZDFB0w2O
支援?

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 01:44:46 ID:1aKUHGqz



290 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 01:46:40 ID:shzXcOuf
以上で投下終了です。支援してくださった方どうもです。
最初は小狼涙目な展開にするつもりでしたが、結局こんな形になってしまいました…
指摘等ありましたら遠慮なくお願いします。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 01:53:30 ID:neTwedn0
シャオたすかったなwGJ

ん、突然の事態にパニックか?と思いきや決意を固めるとは。
シャオは嵌められるのか、戦うのか、はたまたは千秋の心の鎧をはげるのか、これからのシャオと千秋に期待。


292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 01:59:10 ID:xjVQSfki
投下乙!面白かったです。
戻れない日常のためにゲームに乗る決意をする千秋の心情描写がうまい。
マーダーの決意をする流れが自然で、良かったと思いました。
優勝後に叶えてもらうつもりの願いがそれっていうのが、痛々しくもありリアルでもあり…。
普段毒舌だから黒く見えるけど、ロワ内じゃ完全に一般人ポジだもんなぁ。
タワー周辺は強キャラ集合地帯だけど、頑張ってほしいものだ。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 02:02:51 ID:UHo6H6LC
投下乙。
……千秋、悪い方向に決意固めちゃったかー。
考えてみれば、この「自分の弱さを自覚してる」ってのはステルスにとっては強みだな。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 02:14:17 ID:9H9yBEEx
投下GJ。千秋の計算高さがこっちに発揮されたか。
千秋の考察読みながら「お前の浅はかさを1000の言葉を用いて罵ってやりたいよバカ野郎」
っていう脳内ボイスが再生されて不覚にも吹いた。……いや、実に不覚だ。
ステルスマーダーは割りと惨めなことになっているが……くそ、現状憎める気がしないぜ。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 02:16:58 ID:9H9yBEEx
おっと、言い忘れたことが。一応小狼の行動を縛っていたので、
最後に小狼の状態票入れといたほうがいいかなと思いますが……。

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 02:31:54 ID:t+gcoUP2
千秋は結局黒いのか黒くないのかよく分からないなw
それが良いんだけどねww
今回の話で葛藤を表現してもらったおかげで千秋に共感をもてるようになった、GJ!

Wikiに載ったものを後から見る人のことを考えるとシャオの状態表はいらないと思うが……作者さん次第か

297 : ◆xncBWD4TMo :2008/02/09(土) 02:32:39 ID:shzXcOuf
>>295
あ…確かにそうですね。不備を残してすみません。
以下の状態表を>>287の後に差し入れてください。




【李小狼@カードキャプターさくら】
[状態]:健康。
[装備]:核鉄(バルキリースカート)@武装錬金(展開中)
[道具]:共通支給品一式(懐中電灯は電池切れ)、きせかえカメラ@ドラえもん
[思考]:なっ!? 誰か居るのか!?
第一行動方針:目の前の事態に対処する。
第二行動方針:何を差し置いても桜を探し出し、守る。
第三行動方針:当面、南西の市街地を目指し、調べる。
第四行動方針:桜を保護できたら(あるいは、桜が死亡したら?)梨花たちと再合流を図る。
第五行動方針:信頼できる仲間を増やす(必ずしも行動を共にする必要はない)
基本行動方針:桜とともに島を脱出する。
[備考]:一休のことを、放火魔、かつ幻術能力を持った魔法使いの類だと確信しました。
    シャナ一行の行動予定(16時に廃病院に集合、18時タワー到着を目指して移動)を知りました。
    バルキリースカートは、アームのうち3本が破損した状態です(現在自己修復中)
    放送の記録がどこまで正確に書き取れているかは不明です。



298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 10:26:12 ID:c+qoVgdv
投下GJ
氏はキャラの心理描写が上手すぎる。
千秋の決意がGJでした。唯一残ってる完全一般人なんだよね…。

自分を過信してないステルスは怖い。見た目はか弱い女の子だし、ほとんど誰にも疑われてないしこれからに期待。
まあ、パタリロがいるけれど。
同じステルスのブルーは情報広まりすぎだからなぁ…
小狼良かったww

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/09(土) 23:01:49 ID:Uch5OEmn
投下乙。
一般人だからこその心情に、バトロワ原作を思い出しました。
何の力も無い子供だったらこうなってもおかしくないよね、うん。

>>298
一休とみか先生も、何ら不思議なことのない日常世界からやってきた完全一般人ですぜ。
二人とも死にそうだけど。

300 : ◆Z80Hd6AR2s :2008/02/10(日) 03:16:47 ID:uPsvIXDW
インデックス、エヴァンジェリンで予約します

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 03:57:45 ID:xVJvp5Ho
期待! がんばれインデックス

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 07:21:19 ID:w9OqmwCI
ここでこの二人がきたか、ちと予想外であるのと同時に
今のエヴァとインデックスが何話すのか実に楽しみ

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 08:06:12 ID:qO0TG8mr
期待しています。

今思えば山小屋組は爆弾抱えすぎな集団だったなぁ…

304 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/10(日) 12:22:14 ID:ybBxLuQI
わかったぞ。
ニケが尿意なしだったのは……
その爆弾を尿で無力化していたからだったんだ!

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 13:44:08 ID:QUtD0SrX
アンソロがどこもかしこも3月あわせなので(アンソロ主催ここのスレ見ろと思うくらいに)
それ目的で少しくらい一般客が来たり…しないかな
まあ〆切まで1ヶ月以上もあるから、2月のオンリーに落ちた連中が
こっちに申し込んだりして多少は埋まるんじゃね?

まあ俺は主催の懐に入る金増やしたくないから出ないけどな


306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 14:44:42 ID:PyGl2xJP
hmj見てるー?^^
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1202622233/l50

307 : ◆r39666tJr2 :2008/02/10(日) 17:56:25 ID:8QHScbky
ミミ 蒼星石 金糸雀 を予約します。

他にこのキャラを使う予定の方がいれば、予約を取り消します。
把握してるキャラの少なさのせいで蒼星石以外自己リレー気味なのですが大丈夫でしょうか?


308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 22:37:02 ID:fuCF9SmC
うーん、寝っぱなしのミミはともかく、金糸雀が完璧自己リレーか……。
期待! と言いたいトコだが、どんなもんかな……。

309 : ◆r39666tJr2 :2008/02/10(日) 22:57:53 ID:0h2oNtZC
意見有難うございます。

やっぱり1人でキャラを動かすことになりますね…。
今回は予約を破棄します。
お騒がせして申し訳ありません。
失礼致しました。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/10(日) 23:12:37 ID:qO0TG8mr
乙。また次の機会を楽しみにしています。


関係ないけど、今週のジャンプにニアがいてビビった。
ショタではな(ry

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 01:25:45 ID:GuyQo8PS
ニアって運動が苦手な設定だっけ?

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 01:48:57 ID:aD7oYzcj
基本引き篭もりだし、Lやメロと比べれば明らかに運動は苦手。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 04:48:40 ID:jHeUyq2p
このロワのニアの行動方針って、何か妙にしっくり来たんだよね
何でなのか考えてみたら、「移動しない」ってあたりがそれっぽいのかもしれない
原作でもニアの移動シーンってほぼ皆無だし
ニアは引きこもってこそニアなんだな

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 07:07:15 ID:L5OdbGeu
つまり籠城を崩して移動してしまったら、それはニアの年貢の納め時ということか

>>309
避難所でも言われてたけれど、他に書きたい人が居なければ予約しちゃってもよかったような。
確か前にも似たような事があったけれど、
長い間(一週間以上だっけ?)リレーされてないのなら
自己リレーもやむなく可だったはず。……過去ログのどのあたりか忘れてしまったけれど。

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 07:31:03 ID:GuyQo8PS
タワーに配置されたのは良かったな。
ニアが歩いてる様子が想像できんw

あと、明らかにメロがひとりだけ身長がでかそうな気がするんだけどどういう認識?

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 07:36:24 ID:jMRtRx3a
>>314
かなり速かった序盤はともかく、今は一週間程度で自己リレー許すと色々とまずいかと。
まあオレも今回は自己リレーしてもいいと思うけれど。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 12:14:07 ID:FzTY5LhK
他のパートをさほど書かずに一ヶ所を一人で進めるのはちょっと……
「その書き手のパート」という認識がつくのはよろしくない。
一ヵ月程度開けば仕方ないとは思うけど、認識は人によって違うだろうね。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 13:37:33 ID:jCUVbLJO
うむ、今になっていろいろ意見が出始めると、>>308の俺涙目ww

319 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/11(月) 18:10:39 ID:iK505TjA
一週間とかじゃなくて、
そろそろ投下されないと全体に影響が出る場合のみ可でよくない?

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 19:15:31 ID:GuyQo8PS
それで良いと思う。

なんかこういう議論が出ると、そろそろ中盤って感じだw

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 19:59:10 ID:kPJm+Mxh
放送の障害になるまで、もしくはそいつらがいるせいで周りのキャラが動かせないときに限る、って感じかな。

たしかにもう中盤か。よくぞここまで来れたものだw

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 21:04:48 ID:U9nTAT2x
放送で思い出したが、まだ放送聴いてないのがいるんだっけ。
一休・ニケ・タバサ・パタリロの4人であってる?

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 21:07:59 ID:aD7oYzcj
あってる。タバサは放置可だけど他は書かないと。

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 22:15:10 ID:GuyQo8PS
タバサは特に放送聞いても面白いイベントはないしな。レックスは生きてるし。
パタリロはタワー付近じゃなければしばらく放置でも良いんだけどなー

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/11(月) 23:25:22 ID:/EEj6BNh
雛苺・さくら組もまだ放送後の描写は無いんじゃなかったっけ?

まぁ、あの2人まともに聞ける状態じゃなさそうだけどw


326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/12(火) 00:21:25 ID:BCRKwg7s
あれ?梨々をフルボッコにしたのは放送後じゃなかったっけ?

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/12(火) 00:24:09 ID:pmQ+nfcU
フルボッコの時間は不明だけど、最新作の状態票によると雛苺たちの時間は夜だから、
少なくとも放送は聞いているはず。ただし、雛苺がそれをちゃんと理解しているのか甚だ疑問だw
さくらが聞いているはずないしw

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/12(火) 23:57:59 ID:Ez0JjcM0
【kskst】ゲロ野郎ラジオ【新軍団設立か?】
http://live24.2ch.net/test/read.cgi/livevenus/1202826483/

329 : ◆Z80Hd6AR2s :2008/02/13(水) 00:06:08 ID:hNL5A9l7
PCが規制されてるので携帯からですが、今からインデックス、エヴァ投下します

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:10:01 ID:hNL5A9l7
「ちぃ、神社で時間を食ったのがまずかったか」

夜の闇の中を、黒い影が駆ける。その影の上には金髪の少女が一人。
真祖の吸血鬼、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは歯噛みしていた。
現在、人形使いたる彼女はあるるかんを巧みに操り、風のような速度でタワー方面へと向かっている。
ジェダの関係者であり、山頂でこけにしてくれたリリスはタワーにいるはず、もしくはいたはずだ。

だがひとつ重要な問題があった。それは時間だ。

よくよく放送を思い出すと19時でタワーは禁止区域となる。
今の正確な時間はわからないが、タワーを目指すとして、禁止区域から脱出する時間も考えておく必要がある。
禁止区域に触れて爆死していては笑い話にもならない。
あいつを道連れにしたとしても不十分だ。リリスさえ殺せばいいという問題ではない。
飛行能力を使って全力で飛んで行っても時間がないのは同じことだ。むしろ魔力を使う分、案としては劣る。
ただでさえ自分は弱っている上に、今ある魔力はそのまま梨花という少女の命と等価だ。
無駄にはできない。無駄にするわけにはいかない。

視線を上げ、夜空を見上げる。今夜は皮肉にも満月だった。
私はナギにかけられた登校地獄の呪いのおかげで麻帆良学園から出られない。
さらに学園に張られた結界のおかげで力は制限されている。また自ら積極的意思をもって力を使うこともほぼない。
普段は別荘の中でしか本来の力を発揮できない生活を送っている。
そして今連れてこられている殺戮の島。
改めて自分について振り返る。体力、魔力は確かに足りていない。
しかし、今は力を使う明確な目的があった。リリスを殺す。ジェダへと至る道を作る。
制限下ではあるが満月の夜というのは最高の環境だ。
闇の福音として、とびっきりの災厄を以てリリスへと礼をしてやらねばならん。
そのことを考えると、回復もまだ不十分な力は、早くも解放を期待して持て余し気味ですらあった。
そんなとき道路脇に白い少女を捉え、思考を中断する。

「ん、あれは……なかなか面白いやつがいるじゃないか」


◇ ◇ ◇ ◇


ここで時刻はわずかに遡る。

インデックスは、神社へと戻るべく動き出したのも束の間、目の前に広がる光景に足を止めざるを得なかった。
そこにあったのは、吉永双葉だったもの、だった。
真っ赤な血をぶちまけ、人間が死んでいるというより散乱しているという表現のほうが近い状態。
吐き気を必死になって飲み込んだ。

「ひどい……」




331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:11:37 ID:hNL5A9l7
なんとか気分を落ち着けながら考える。まさか、これもヴィータがやったんだろうか。
人間としての原型を留めていない死体。まるで遊びながら殺したようにすら見える。
ヴィータは私が死んだか確認せずに去った。これを考えるとこの惨状はヴィータがやったとはちょっと考えにくい。
双葉に個人的な恨みがあった可能性はどうだろうか。
双葉とは会って間もないし、私が見た限り恨みがあるようには見えなかった。
少し周りを見渡してみる。
辺りには他に人の気配はない。一緒にいたはずの紫穂は、私と同じようにヴィータに襲われたんだろうか。
視線を双葉の死体に戻す。その悲惨な様子はやはりヴィータのイメージと食い違いすぎる。
それなら私がいないときに、第三者の、襲撃があった。
こう考えるのが妥当なんだろうか。そのとき紫穂はどうなったんだろう? ヴィータは?

「あー、もう頭こんがらがってきたんだよ」

私がいない間に双葉が襲われて、死んだ。これだけは覆しようがない事実。
埋葬するにも一人だし、時間がかかりすぎる。この死体を扱うのは精神的にもつらい。
やっぱり一旦神社に戻ろうかと考える。
しかし、ゆっくり考える時間は与えられなかった。やや離れたところから、魔力の気配を感じたのだ。
おそらく道路沿いに魔力を持った誰かがこっち方向に向かってきてる。ただ、この魔力の感じには、覚えがあった。

「……エヴァ?」

半日も一緒にいたから間違いようがない。
でも、かなり弱っているはずなのにどうしたんだろうか。しかもなんだか移動速度もはやい。

「とにかく行ってみよう、急がないと通り過ぎちゃうかも。双葉……ごめんね」

ここで感傷にひたって立ち止まっているわけにはいかない。エヴァと合流できるなら合流したほうがいい。
双葉に対して後ろ髪を引かれながらも、落ちていた空のランドセルと剣だけ拾って道路へと向かった。


◇ ◇ ◇ ◇


道路に出るとすぐにエヴァらしき影は見えてきた。
ただ、見えてくる影は記憶のエヴァより一回り大きい。速さから考えても何かを使って移動してるみたいだった。
そもそもなんでここに一人でいるのかがわからない。目が覚めたならリンクたちと会ったはずだけど。

「エヴァ!」
「おい貴様、今の時間を教えろ」

黒い人影に乗ったまま、顔を合わせて間髪入れずに聞いてきた。時間って、開口一番でそれですか。
エヴァを乗せて移動してたのは、首輪がないみたいだから少なくとも参加者ではないみたいだ。
黒衣に頭に白い羽、それに片腕がない。とりあえずこれは保留。

「ごめん、私の時計壊れちゃったからわかんないんだよ。
それより、神社でリンクとりかに会ったよね? 二人はどうしてるの?
エヴァが寝てる間に色々あって大変だったんだよ」

時間がわからないと聞くとエヴァの表情がすぐに苛立たしげなものに変わる。



332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:12:52 ID:hNL5A9l7
「ちぃ、役に立たん奴め。まあこっちも色々あったんだ、悪いが私は急ぐ。もう行くぞ」

そう言ってエヴァはさっさと立ち去ろうとする。ああもう、人の話をちゃんと聞こうとしない人だな。

「ちょっと待って! 全然こっちの質問に答えてないよ!
だいたいなんでこんなところに来てるの? それになんだか魔力も回復してるみたいだし。
その乗ってるのも何? 今のエヴァってかなりわけわかんないんだよ!」

疑問を一気に吐き出す。
対してエヴァは心底うっとおしそうにこっちを見ている。

「うるさいな、急ぐと言ってるだろうが。
そもそも見捨てていった私に構う必要はないだろう。ただでさえ時間が足りてないというのに」

……どうしてこうわがままな人ばっかりかな。しかも何か勘違いをしている。

「別に見捨てていったわけじゃないんだよ、リンクたちがいたでしょ。
そうだ! なのはやニケには会わなかったの?
なのはは困ったことになってるんだよ。一人で殺し合いにのってる人を殺して回ってるって」
「…………話してみろ」

しばらく黙り込んだ後、最後の一文に対してだけ、ようやくエヴァは興味を示した。
まったく自分に都合のいいことしか耳に入らないのかな。
自分勝手ぶりにため息をついて、なのはについて聞いていた話を説明した。

「なるほど、面白いことになってるじゃないか」
「面白いって笑い事じゃないよ!」

説明が終わるとエヴァは嘲り交じりの笑みを浮かべた。
本当に笑い事じゃない。
危険人物の排除のためといったって積極的に殺して回っているのを認めるわけにはいかない。
止めてあげないと本人のためにだってならない。

「なに、滑稽じゃないか、面白いことを聞いたものだ」
「もう。とにかくみんなと合流しよう。勝手な行動しないで、こんなときなんだから協力しないと」
「……悪いが貴様らと馴れ合うつもりはない、仲間なんぞいらん。仲良しごっこなら勝手にやっているといい」

もう用はないと言わんばかりに、はっきりとした拒絶。不愉快だという感情が言葉の端からでも伝わってくる。

「どうして? ここから脱出するんじゃないの!?」
「うるさい、私のことは放っておけ」
「エヴァ!」



333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:13:18 ID:9JWDRBNf
 

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:14:49 ID:hNL5A9l7
立ち去ろうとする進路を回り込んでふさぐ。神社にはリンクや梨花たちもいる。
ニケたちも帰ってきてるかもしれない。
エヴァが舌打ちしながら地面へと飛び降りる。
返答をじっと待つ。しかし、返ってきたのは仲間としての言葉ではなかった。
代わりに、これが答えだとでも言わんばかりに、漆黒の影がゆらりと動き出した。

「放っておけといっている!」
「えっ?!」

黒い色が一瞬で視界に広がる。何が起きたのかすぐにはわからなかった。
次に見えたのは夜空。足を絡めとられ、仰向けに押し倒される。
背中から落ちたせいで切りつけられた傷が痛んだ。
反応する暇もなく、動き出した黒い人影によって一瞬で組み伏せられたのだった。

「ちょっとエヴァ! いったいどういうつもり!?」

こちらを見下ろしているエヴァに向かって問いかける。
エヴァがこちらに向けている眼差しには今度は多分に挑発的なものが含まれている。
片腕しかないあるるかんだが、肉体的に一般人の枠を出ないインデックスには抜け出ることができない。
それでも抜け出ようと足掻いているとエヴァが口を開いた。

「……吸血鬼とは、すなわち血を飲む生き物だというのはわかるな?
そして飲むという行為な以上血に対して好みがあるのも当然といえるよな」

突然の展開と話題転換。なぜ今吸血鬼とはなんたるかなんて話をしなくちゃならないのか。

「よく聞く伝承だと処女の血を好むとかだな。油ぎった中年の血なぞ飲めたものではないという話も聞く。
魔力回復をするにしても血が美味いに超したことはないよなあ」

ただエヴァの様子を見ていると漠然とよくない予感だけはふつふつと沸いてきた。
何、また悪いニュース? はは、もう勘弁してほしいんだけどな。
エヴァは冷笑を携えてこちらを見下ろしている。
先を聞くのがなんだか怖い。だが悪い予感というのは往々にして当たるものだった。

「梨花という娘の血はなかなか美味かったぞ。
あんまり美味くて加減がきかなかったなあ。思わず死ぬまで吸い尽くしてしまったぞ」

やっぱり悪い予感は当たってしまっていた。それでもただ呆然とするしかなかった。
まったく意味がわからない。どうしてりかの血を吸うなんて話になるのか。
でも、これでエヴァの魔力回復の説明がついてしまう。
ついさっきヴィータが私たちを裏切って去っていった。
山小屋に集まった仲間は違う場所で同じように裏切りを起こしていたということなんだろうか。

「嘘だよ、どうして? この殺し合いに乗るってこと!?」
「どうしてって吸血鬼なんだから血を吸って当然だろう。それに悪いがこんな殺し合いに乗ってやるつもりもない。
私は私の思うように行動するだけだ。これでわかったか? 私は貴様らの仲間ではないんだよ。
……梨花の血を吸ったとはいえ魔力は全快してないからな、
あんまりうるさいようなら、貴様の血で回復してやっても構わんのだが?」



335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:17:15 ID:hNL5A9l7
今すぐ拘束をといてエヴァに問い詰めたい。
でも私を押さえてるこれは魔力ではなく物理的な力で動いてるみたいでどうすることもできない。
それでも精一杯手足を使って足掻いてみる。
認めたくなかった。梨花を殺したってことも、エヴァが仲間じゃないって言うことも。

そのとき不意に私を押さえていた影が、その隻腕を振り上げた。
顔のほうへと向かって一気に振り下ろされようとしている。
結局状況を打開する手も浮かばず、思わず目を瞑る。
――が、体に衝撃は訪れず、代わりに感じたのは、耳元で地面をたたきつける音。
腕が振り下ろされた先は顔のわずかに横だった。

「あまり暴れるな。まあ貴様の血をというのは冗談だ。
少なくとも今は危害は加えん。貴様には助けられた恩もあるようだからな。
それにしても、その様子は男に襲われているようにしか見えんな。その服は趣味なのか、この露出狂が」

エヴァがにやりと哂う。
こんな状況でふざけたことを言っても到底和やかな空気にはならなかった。
どうせ冗談なら最初の話から冗談なんだって言ってほしかった。

「こいつはあるるかんという人形で、私の忠実な従者だ。私にはこいつ以外に仲間など必要ない。
この先、貴様は私の敵以外の何者でもない。そして私は貴様にとっての敵だ、危険人物だ。
なんなら高町なのはに言って私を殺しに来させるといい。まあ、みすみすやられてやる気はないがな」

エヴァは私を押さえ込んでいた人形、あるるかんを引き上げながら告げた。
途中からは目にも口調にもはっきりとした意思がこもっていた。
明確な拒絶、仲間としての次はもうないという意思表示。私とエヴァの間にはただ無表情な人形がに佇んでいた。

「じゃあな、せいぜい死なないように気をつけることだ。
そうそう、今の私は他人に対して少々慎重でな、疑わしきは罰してしまうかもしれん。
その時点で貴様らの方針と合わないだろう。貴様らは馴れ合いなりにがんばることだ」
「ちょっと、エヴァ!」

言い終わると、再びあるるかんに乗って、今度こそエヴァは立ち去っていった。
そして、あっという間に声が届かないところまで離れてしまう。

「……もう、どうして……」

自分の知らないところで状況はどんどん悪いほうに向かっている。
ここにきてからいつもそうだった。
エヴァにしてもヴィータにしてもなのはにしても。死んでしまった双葉にしても勝にしても。
脱出のために集まったはずの仲間は、波が寄せるだけで崩れる砂の城のようなものだったんだろうか。
一人の力じゃ何も出来てない。だからこそ仲間と協力するべきなのに。

「みんな、勝手すぎるんだよ……」



336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:17:19 ID:9JWDRBNf
 

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:18:15 ID:hNL5A9l7
放送から今に至るまでの出来事はインデックスにもきついものがあった。
完全記憶能力による10万3000冊の魔道書の内容を記憶する魔道図書館。
魔導書を守るため絶え間ない追っ手から逃げてきた経験があるとはいえ、こうも度重なる死と裏切りはかなり堪えた。

目の前にそびえる山を見上げる。
山小屋に集まっていた6人。必ずしも一枚岩とはいいがたかった。それでも仲間だと思っていた。
今じゃ仲間として一緒に行動できそうなのはニケしかいない。
そのニケも向かった学校で無事だったという保障はどこにもない。

懐中電灯で神社の方向を照らしてみる。光の届かない道の向こう側は、暗く、おぼろげだった。


【A−5/道路脇/1日目/夜】

【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:軽度の貧血、背中に大きな裂傷跡と火傷
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストX、葉っぱの下着
[道具]:支給品一式(食料−1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、コキリの剣@ゼルダの伝説
[思考]:とにかく一旦神社に戻らないと。
第一行動方針:神社に戻る。
第二行動方針:ヴィータおよびアリサの捜索。 紫穂も気になる。
第三行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
第四行動方針:状況を打破するため情報を集める。
第五行動方針:普通の下着、てか服がほしいかも。
基本:誰にも死んで欲しくない。この空間から脱出する。
[備考]:拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。
時計が壊れて現在の時間が分かりません。少なくとも周りは暗い。
エヴァを完全に敵とみなしているわけではないが不信感あり。


◇ ◇ ◇ ◇

あるるかんに乗り移動しながら、エヴァンジェリンは思索する。
あれでもう擦り寄ってはこないだろう。誇張も交えた話だったが、やつらへの挑発にもなったはずだ。
神社にはリンクとやらもいるし、なんとかするだろう。
インデックスにしろリンクにしろ、もし死んだとすれば、所詮はそこまでだったということ。元々対した縁ではない。
ニケたちと徒党を組むなりやっていくはずだ。今回私のせいで人間不信になったとしても、私の知ったことではない。



338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:18:33 ID:9JWDRBNf
 

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:19:10 ID:hNL5A9l7
問題はむしろ高町なのはのほうか。
山小屋でヴィータに対してやったことは記憶に新しい。
あの時点での行動も、ぬるいやつが見れば狂ってるともいえる光景だっただろう。
高町なのはは山小屋にいた時点で、あれだけのことを出来る人間だった。
だが、あのとき、あいつはあくまで殺さずにヴィータを鎮圧しようとした。
それが今じゃどうだ。
襲撃者を迷わず殺すだけではなく、ご褒美で二人のうち一人を救うためにもう一人を殺す?
なるほど非常に合理的な判断ではある。
しかし、たかが小学生程度のガキが自分のやってることがどういうことかわかっているのかは疑問だ。
そのやり方は間違いなく敵を生む。場合によっては悪として処断されかねんといえる。
まあ妙に達観したところのあるガキだったから少しはわかっているのかもしれんが。
何にしても日陰者の先達として是非とも顔を合わせたいものだ。
苛立たしいことに行動方針は私と近い。自然とめぐり合う可能性は充分だろう。
そのとき高町なのははどんな目をしているか。
中途半端な覚悟なら、その場で切って捨ててやる。生ぬるい覚悟で進んでいい道ではない。
完全に悟りきってやっているのなら、まったく恐れ入る。そうそう出来ることではない。
だが。
そのときは、私はそんな高町なのはにだけは倒されてやるわけにはいかなくなる。
やたらと長かった人生の決着だ。自分を倒す正義くらい選んでもいいだろう。
ただ合理的なだけの正義に散らされるなど、悪の魔法使いとしての誇りが許さない。

「まあいずれ出遭うときを楽しみにしておこう」

思考を元の目的に関するものへと移す。しかし、無駄に時間をくってしまった。
相変わらず時間はわからない。このまま進んでも19時にはおそらく間に合っていないだろう。
とにかくこれからすべきなのはタワー周辺エリアでの探索か。
リリスが少し前までいたなら何らかの動きがあってしかるべきだろう。
どこかに情報を持った奴がいるはずだ。締め上げてでも情報を捻り出してやる。
それが私の最終目的に至る最短ルートのはずだ。

脇にそびえる山を眺める。
山頂でニケとなのはと出会ったときとはずいぶん状況がかわったものだ。
太鼓を叩きながら踊り狂っているところに飛び蹴りを食らわせたのもまだたった半日前だったか。
山小屋に集まった面子は崩壊状態だ。ニケ、高町なのは、インデックス、才賀勝、ヴィータ。
まあ、やつらが正義を語るなら逆境なんてものは付き物だ。

私は私でいずれ訪れる時まで悪としての道を全うしようじゃないか。



340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:19:50 ID:9JWDRBNf
 

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:19:59 ID:hNL5A9l7
【A−5/路上/1日目/夜】

【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:衰弱(中)、魔力(中回復)
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア、あるるかん@からくりサーカス
[道具]:なし
[思考]:とりあえず情報集めか。
第一行動方針:リリスを倒し、ジェダの情報を聞き出す。そのためにタワー周辺エリアで情報収集。
第二行動方針:ジェダの居場所に至る道を突き止め、露払いをする。
第三行動方針:ジェダを倒そうと挑む者たち(リンクたちならなお良し)の前に立ち塞がり、討たれる。
基本行動方針:ジェダ打倒のために暗躍。ただし仲間は作らない。
最終行動方針:誇り高き悪として、正義の前に散る。
※ジェダの甘言は無視しています。
※あるるかんの構造を把握しました。魔力なしでも充分操れます。
※梨花の血を大量に吸いました。雛見沢症候群、及び女王感染者との関連は不明です。
※高町なのはの動向を気にしています。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:27:39 ID:9JWDRBNf
588 名前: ◆Z80Hd6AR2s[sage] 投稿日:2008/02/13(水) 00:24:47 ID:PCbdmmXE0
投下し終わったところで携帯のほうのさるさるさん規制にかかってしまいました。
投下分はあれで終了です。支援してくださった方ありがとうございました。
指摘などありましたらよろしくお願いします。
あとどなたかこのレスを本スレに転載してくれるとありがたいです。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:33:00 ID:lYwok86t
投下乙!
まったくエヴァの言うとおりみんな勝手すぎるw

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:33:23 ID:lYwok86t
間違えた、エヴァじゃねえインデックスだ

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:46:18 ID:9JWDRBNf
投下GJ。奔放にして溢れるカリスマ、まさにエヴァ様の姿だったぜ。
最後の独白が実にカッコイイ。自分を倒す正義くらい選んでもいいだろう、か。
インデックスのほうは仲間減りまくりで本当にきついな……。
神社に行ってもリンクもニケもいないだろうってのがまたヒドイ。
エヴァとインデックスが昼間の出来事を思い思いに回想するところで変にじーんと来た。

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:52:01 ID:XqYzTKmH
投下乙。
本当にバラバラになったなこいつら……
元仲間という関係は、なんかこう、むず痒いw
あとやっぱりエヴァは孤高が似合うと思った。群れてるときよりダンチで輝いてるよ。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 00:55:18 ID:Efnbnhyw
投下GJ!
エヴァ様のせいで傷が開いたんじゃないかw
しかしエヴァ様は間に合いそうにないなー役立たずって酷いw
これで学校に行ったニケとリンクに何かあったらインデックス涙目すぎる

エヴァ様が非常に格好良かった。合理的な正義には倒されたくないとか、燃えた。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 01:00:56 ID:6sdmYPKN
投下乙!
インデックスが踏んだり蹴ったりすぎて頑張れとしか言いようがないw
そしてエヴァカッコイイよエヴァ。
さすが年m……ゲフンゲフン年長者は言うことが違いますね。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 01:04:03 ID:D4O7GBbu
投下乙!
年長者の風格を漂わせるエヴァ様ステキw
時間に裏打ちされた、貫禄が有ってかっこいいわ

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 01:09:11 ID:iIGOynlQ
乙。GJだ。
この二人はまだ仲間意識とか残ってるんだな。
ほのぼのした時期を思い出し、侘びしさを感じたよ。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 01:14:24 ID:VaP+228B
投下乙。
これは……エヴァの偽悪ぶりが泣ける。本当に何とも思ってなかったらそんなこと言わないって。
で、そうだよな、今のエヴァは、今のなのはにだけは倒されてやるわけにはいかないよな……。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 01:17:55 ID:B6K3eVpU
投下乙です
山小屋の思い出に耽るシーンが胸を抉るなあ…

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 12:09:25 ID:59ZatMzG
GJです
ちょっと最初の方を読み返して浸ってくる…

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 19:39:21 ID:UA5uBM5e
遅れたが、GJ!
エヴァ様vsなのはさんのフラグが立ったな……。
実現したらどうなるんだろう。wktkが止まらん。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 21:12:10 ID:8xlYsUsP
スタンスは同じだから本来は戦う必要はない……
んだが、エヴァの事だから悪を偽って挑発しかねんしなw

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/13(水) 23:26:54 ID:Efnbnhyw
正直、今のマーダー達じゃなのはさんを倒せる気がしないんで2人の対立は美味しいな。
エヴァは誰と絡ませても美味しい気がするぜ

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/14(木) 08:37:15 ID:c0RvkOJ4
没スレになんかすごいの来てるー!

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/14(木) 17:49:32 ID:grq3+vX9
こいつは夜が楽しみだ

359 : ◆JZARTt62K2 :2008/02/17(日) 03:53:20 ID:vtD17Cd7
タバサ、蒼星石、ミミを予約します。

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/17(日) 04:04:12 ID:vujLWjT+
久しぶりにJZ氏キター!
思わず目が覚めちまったw

361 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/17(日) 23:12:13 ID:FzEVygoS
そうか、ついにミミご臨終か。


362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 00:11:40 ID:2cwvapyD
ご臨終?入信の間違いなんじゃないのか?

363 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/18(月) 17:32:32 ID:KsWwJkQY
>362
それもそうだな…
ところで、宗教的武装のミミをイラストで見て見たいと思うのは俺だけか

364 : ◆JZARTt62K2 :2008/02/18(月) 18:29:00 ID:zFfAOCLx
投下を開始します。

365 :キアリクは効きますか? ◆JZARTt62K2 :2008/02/18(月) 18:29:56 ID:zFfAOCLx
ケロイドのように張り出した樹木の根を飛び越えると、窪みに溜まった落ち葉が風圧で少しだけ浮いた。
ニッカーボッカーをくすぐる空気はひんやりと冷たく、森の活動が正常であることを教えてくれる。
跳んだ拍子にずれたシルクハットを整えながら、僕らは影絵の森を歩く。
会話はない。ただ、ずるずると棺を引き摺る音だけが虫の鳴き声に覆い被さっている。

「バルディッシュがね」
突然、タバサが口を開いた。
足を止めて振り返ると、どこか暗いタバサの顔が目に入る。その顔からは、まるで覇気が感じられない。
野比のび太と太刀川ミミのことを伝えに塔に戻ったときから、ずっとこうである。
自分がいない間に何かあったのだろうとは察しはついたけれど、僕は結局尋ねることができないままでいた。
「放送で、フェイトって子の名前が呼ばれたでしょ? ほら、バルディッシュの持ち主の」
「フェイト……? ごめん、ちょっと覚えてないや」
翠星石や真紅の名前に気を取られていたせいで、僕は放送で呼ばれた名前を完全には把握できていなかった。
だけど、フェイトという名前には聞き覚えがある。
確か、バルディッシュが『自分のマスター』だと言っていた少女だったか。
「とにかく、呼ばれたのよ。だから私、一応知らせておかなきゃって思ってバルディッシュを起こしたの。
 休憩中に悪いかな、とは思ったんだけど。現状認識は必要だから、ね」
言い訳じみた、歯切れの悪い言葉。
「そしたら、ね。バルディッシュ、黙っちゃったの。しばらくは何を言っても返事をしてくれなくて」
「まさか……!」
「ううん。結構な時間黙ってたけど、『もう大丈夫です。ありがとうございます』って言ってくれたから。
 発言は減るだろうけど、これからも協力してくれるって。そのあたりは心配しなくていいよ」
「そう、よかった……」
ホッと息をつく。
一瞬、マスターを亡くしたバルディッシュがショックで動かなくなったのかと心配したけれど、杞憂だったらしい。
僕は、バルディッシュのことをよく知らない。どころかインテリジェントデバイスの仕組みすらよくわからない。
……けれど、マスターを亡くして平気な従者がいるはずがない。
そこから即座に立ち直ったバルディッシュは素直に凄いと思う。そう簡単には割り切れないものなのに。
ならば、僕らはその心意気を応えるべきだろう。
フェイト・テスタロッサ。
バルディッシュのためにも、必ず“生き返らせて”あげなければ……

「……ねえ、蒼星石」
と、そこで、
「私、嘘吐きじゃないよね……?」
タバサが妙な事を言い始めた。
「タバサ……?」
「何度も説明したんだよ? 何度も説得したんだよ?
 それでも、バルディッシュは『私のことは気にしないでください』なんて言うばっかりで、
 『フェイトを生き返らせる』って全然言ってくれない……!」
最初、タバサは僕にしたのと同じようにバルディッシュを説得したらしい。
『死体を捜してフェイトを生き返らせよう』、と。
しかしバルディッシュは、ただ悲しげに沈黙するばかりで、決してタバサの案に肯定の意を示さなかった。
あまりに物分りの悪いバルディッシュにタバサが声を荒げても、その態度は変わらなかったようだ。
結局、タバサはバルディッシュの説得を諦めざるを得なかった。

「何を言ってもわかってくれないの……。嘘じゃ、ないのに。本当、なのに……!」
大人に言い分を聞いてもらえない子供のように。
全ての言葉を嘘と決め付けられた冤罪者のように。
口を真一文字に引き結んで、タバサは悔しさに堪えている。

「僕は信じてるよ」
だから、僕が肯定した。

366 :キアリクは効きますか? ◆JZARTt62K2 :2008/02/18(月) 18:30:58 ID:zFfAOCLx
「蒼星石……」
「バルディッシュは一度も死んだ経験がないから俄かには信じられないんだよ。
 だけど、僕は違う。僕は一度死んで蘇った。だから、信じる。
 誰が否定しようと、僕は君のことを信じるよ、タバサ。
 だから、タバサも自分の生き方を信じるんだ。――今までずっと、自分の足で歩み続けてきた道だろう?」

しばらく、静寂が満ちた。
辺りには森の匂いが充満し、胸いっぱいに吸うとむせてしまいそうになるほど空気は濃い。
真円を描く月から染み出る白光が枝葉の天井から差し込み、暗闇の中に黄金の柱を屹立させている。
そんな光柱に照らされて、
「……うん、そうだね。ありがとう、蒼星石……」
タバサは、少しだけ吹っ切れたように笑った。

ぐしぐしと目元を擦るタバサを見ながら、僕は思う。
タバサは、物事を『自分のルール』に当て嵌めて行動している間は、強い。迷いなど一切ないほどだ。
しかし、その『ルール』自体を否定されると、弱い。年相応の精神的揺らぎが覗いてしまう。
敵の攻撃では決して折れない精神が、仲間の言葉で簡単に崩れる。
タバサは、純粋すぎるのだ。
思えば、僕がイシドロ君を埋めているときも、タバサは不安定な表情を隠そうとしなかった。
あれは、彼女にとって理解できない――『ルール』に当て嵌めることのできない行為だったのだろう。
“硬いが脆い”
それが、この段階にきて僕がタバサに抱いたイメージだった。

「……よし、そろそろ行こ! 余計な時間取らせてごめんね」
「君の不安が拭えたとしたら、それは十分有意義な時間だったと思うよ」
「うん、ありがと。でも、もう大丈夫!」
タバサが気勢を上げると、イシドロが入っている棺桶ががたんと揺れた。
……正直、子供とはいえ人一人入った棺桶を悠然と引き摺るタバサの腕力は、本当に人間のものかと疑問を抱いていないでもない。
だけど、それはタバサの人格とは何ら関係がない。
タバサは基本、普通の女の子なのだ。そのことを忘れないようにしなければ。 

「それで、太刀川ミミさん、だった? 私達が向かってるの」
「夢を覗いた限りでは、その名前で間違いないはずだ。そろそろ着くころだと思うんだけど……ちょっと待ってて」

背の高い樅の木を見つけたので軽く跳躍して枝を掴み、次にその枝を踏み台にして上層部を目指す。
ひょいひょいと枝の階段を上り詰めると、最後には森全体を一望できるほどの高さにまで到達した。
北方を見れば灰色の道路が東西に走っており、更にその先にはタールのような海が広がっている。
夜の海は不気味だ。月の光も星の輝きも関係なく、全てを飲み込むような深い黒色だけが延々と世界の端まで続いている。
一旦海から視線を外し、暗緑色の絨毯を目でさらうと、北方に位置する大木から細い棒状の影が二本伸びているのが見えた。
身体を斜めにして視点を変えると、それは桃色の服を着た少女の足に違いないようだ。
僕は枝を伝って地面に降りると、タバサに告げた。

「やっぱり、もうすぐだ」


    ※    ※    ※    ※    ※


「この子は戦力にならない」
太刀川ミミが倒れている場所に着いて、僕は最初にそう言った。
タバサには既に言ってあるから、改めて、重ねて言ったことになる。
なぜそんなことを言ったのかというと、
「でも、ただ弱いだけなら鍛えればいいよ。スライムだって成長すれば強くなるんだよ?」
こんなことを言い出したタバサを説得するためだ。

367 :キアリクは効きますか? ◆JZARTt62K2 :2008/02/18(月) 18:31:56 ID:zFfAOCLx
「いや、それ以前の問題だ。この子の左目を見てごらん」
指差した先では、抉られた瞼の隙間からぶよぶよした白い塊がはみ出していた。
「見ての通り、太刀川ミミは片目に致命的な傷を負っている。傷が治りきっていないところを見ると、左目を失ったのはきっとこの島に来てからだ」
「それがどうしたの?」
「……つい最近まで両目を使って生活していた人間が突然片目になってしまうとどうなるか、わかるかい?」
不思議そうに首を傾げるタバサに、僕は合わせる。
タバサの世界では人が片目を失った程度で騒ぐことのほうがおかしいのだろう。きっとそうだ。
だけど、タバサの人格とは関係ない。そう、関係ないんだ……!
「えーと、攻撃が当たりにくくなる?」
「……うん、まあ、端的に言えばそうなるかな。具体的に言えば、空間把握能力が落ちる――距離感が掴めなくなるんだ。
 片目を瞑って生活してみるとわかるけど、まともに歩くことすら難しい。障害物の位置を把握することもできないからね。
 実際、この子も敵に襲われただけじゃなく“ただ”躓いて転んだ拍子に頭を打ち付けて気絶しただけみたいだ」
「つまり、攻撃を外す可能性があって、一回転んだだけで気絶するほどHPも低いのね。……ちょっと致命的かなあ」
「そう。太刀川ミミは、足手纏い以上にはなり得ない」
酷なようだが、事実は事実として言い切らなければならない。
夢の中の会話から得た情報によると、太刀川ミミに戦闘能力は皆無。たとえ両目が健在でも戦力として期待はできなかっただろう。
加えて、本人は知らないようだが元の世界の友人達も全滅している。彼女を連れて行くことで誰かの信頼を得られる、などといった利益は期待できない。
その上、どうやら他の参加者に殆ど会っていないらしい。レックス君や姉妹達の情報を持っている可能性も薄い。
だから、これは当然の決定。
役立つ情報や有力なコネクションを持っておらず、一人で勝手に転んで気絶するほど注意力が散漫で体力もない少女を仲間にするメリットなど存在しなかった。
怪我人を抱え込むことで身動きが取り辛くなる可能性を考えると、むしろデメリットしかない。

しかし、見つけた以上放っておくわけにもいかない。このまま放置しておけば十中八九彼女は命を落とすだろう。
いくら生き返れるからといって、それは流石に後味が悪い。
とはいえ、歩くだけで気絶するほど貧弱な少女を連れ歩くわけにもいかない。
太刀川ミミの夢に潜った僕はそう判断し、しかし一人ではどうすることもできず、タバサに相談するために塔に戻ったのだ。
誤算は、タバサが『弱者でも鍛えれば十分戦える』という思想を持っていたこと。
現物を見せないと納得させることができないとは、つくづく計算外だった。

「それじゃあ、しょうがないかな。この子は『仲間にしない』ということで」
「やっとわかってくれたか……。それで、これからどうする?」
「そうだね……。村人を戦闘に巻き込むのは気が引ける、というより冒険者の道義に反するから連れていくことはできないし、
 かといって村人をフィールドに放置しておくのもなあ。でも、移動するだけで気絶するのよね……」
もはやタバサにとって太刀川ミミは『村人』らしい。
タバサの世界では戦闘力を持たない人間を総じてそう呼ぶようだ。
「うーん……あ、そうだ! イシドロの棺を使わせてもらうってのはどうかな?」
「……へ?」
「イシドロにちょっと場所を空けてもらって、そこにこの子を入れるの!」
タバサはさも名案を思いついたかのようにはしゃぎだした。

イシドロと一緒に棺桶に入れる――
それなら確かに、様々な問題は一気に片付くかもしれない。
しかし、生者を死体と一緒に棺に詰め込むのは、果たして問題ないのだろうか。
イシドロの死体はお世辞にも綺麗とは言えない。
片目は潰れ、左手は欠損。腹部に開いた穴からはどす黒く変色した臓物がはみ出ている。
そんな死体の横に気絶した人間を置くのは流石に……
(いや! イシドロは生き返るし、大事な仲間なんだ! 死体扱いするのは失礼にあたる、はずだ!)
死体だと考えるから問題なのだ。
逆に考えるんだ。“イシドロがたまたま死んじゃってるだけ”だと考えるんだ。
そう考えればなんてことはない。
太刀川ミミも片目を失っているし、意外とお似合いじゃないか。
イシドロは動かないから間違いが起こる可能性もない。
太刀川ミミが実はネクロフィリア、などという展開もないはずだ。

……ほら、何の問題もない。

368 :キアリクは効きますか? ◆JZARTt62K2 :2008/02/18(月) 18:32:56 ID:zFfAOCLx
僕が理論的に自分を納得させている間に、タバサはさっさと準備を進めていた。
その顔は、道中の暗い顔からは考えられないほど輝いているように見える。
「こうなってくると、この子が寝てるのは好都合だね!」
「そうだね」
どうやらタバサは完全に調子を取り戻したようだ。
絶好調という言葉はこんなときにこそ使うべきだろう。実に頼もしい。
「……ぅ、ううん」
そのとき、太刀川ミミが目を覚ました。
「あ、あれ、あなたたち……」
「ラリホー」
太刀川ミミはひっくり返って眠り始めた。
「好都合だね」
「……そう、だね」
訂正。絶好調すぎて不安になる。タバサ全開だ。

一度落ち込んだ反動からか、ややハイテンション気味のタバサは太刀川ミミを棺桶に押し込めた後、『戦闘の衝撃で外れないように』と蓋に鍵までかけた。
太刀川ミミが目覚めたときに面倒なことになるからやめるように言っても、
『挟まれて身動きとれなくなることにさえ気をつければ村人は無害』とかよくわからないことを言って聞いてくれない。
止めるべきだったのかもしれないが、スキップしながら棺桶を引き摺るタバサを見ていたらどうでもよくなった。
あんなに楽しそうなのだ。水を差す必要はないだろう。

「それで、次はどこに向かうんだい?」
「北東の村! 蒼星石が言ってた『のび太』って子も気になるし、他にも何人かいるのよね? 今度こそ新しい仲間が見つかるかも!
 仲間が見つかったら宿屋で休もう。蒼星石も疲れたでしょ? 私ももうヘトヘト!
 あ、ついでにこの『村人』も村に置いていくつもり。村人は村にいるべきだからね!」
それだけ一気に捲し立てた後タバサは、まるで乱暴な飼い主が散歩中の犬を扱うように棺桶を振り回した。やはりハイテンションだ。
それを『ま、いいか』と見ている僕も相当神経が麻痺しているのかもしれないが。

……いや、絶対麻痺しているな。間違いなく。

369 :キアリクは効きますか? ◆JZARTt62K2 :2008/02/18(月) 18:33:41 ID:zFfAOCLx
【D-1/道路/一日目・夜】

【タバサ@ドラゴンクエスト5】
[状態]ハイテンション、HP消費(大)、MP消費(大)
[装備]バルディッシュ・アサルト@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数2)(待機形態・自己修復中)、
    太刀川ミミ+イシドロの死体In棺桶
[道具]支給品一式×2(イシドロの服の食料も回収済み)、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia
[思考]さあ、出発!
基本行動方針:「どんな手段を使ってでも」レックスを捜し出し、仲間と共に脱出する。
第一行動方針:北東の村へ向かい、『仲間探し』『宿屋での休息』『村人(ミミ)の返却』を行う。
第二行動方針:自分と仲間の身は「何としても」も守る。
[備考]「ドラゴンクエスト5」内でタバサが覚えている魔法は全て習得しています。
    ミッドチルダ式魔法について、バルディッシュからある程度説明をうけました。
    いずれイシドロは「復活」させるつもりです(最悪、全ての戦いが終わった後にでも) 。
    白レンのことを見限りました。もう味方だと思っていません。


【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]全身打撲(行動には余り支障なし)、疲労(中) 、タバサに感化されて神経麻痺
[装備]バイオリンの弓@ローゼンメイデン、戦輪×9@忍たま乱太郎
[道具]支給品一式、ジッポ、板チョコ@DEATHNOTE、金糸雀のバイオリン@ローゼンメイデン
[思考]……今の会話、どのあたりがおかしかったかな。
基本行動方針:タバサとレックスをどんなことをしてでも守る
第一行動方針:北東の街へ向かう。のび太についてやや不信感を持っている。
第二行動方針:レックスを最優先で探す。姉妹たちは後回し。
第三行動方針:タバサの『夢』に入ってレックスと接触する?
[備考]タバサに強い感情(忠誠心?)を寄せています。また軽度の依存も自身で感じています。
    シャナを危険視しています。


【太刀川ミミ@デジモンアドベンチャー】
[状態]ラリホーによる『眠り』状態、頭に大きなタンコブ、左目損失(神楽の左目が入っています。長時間治療していません)
    頬に軽度の弾痕、納棺状態(棺桶には外側から鍵がかかっているため、内側から開けることは不可能)
[装備]棺桶、塩酸の瓶
[道具]支給品一式、ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケット×5@mother2
[思考]…………。
基本行動方針:みんなでおうちにかえる。
第一行動方針:目と頬の治療の為に街に向かいたい。もし駄目なら次は病院に向かう。
第二行動方針:協力してくれそうな仲間を探して、太一、光子郎、丈と合流。
第三行動方針:仲間(太一達優先)を殺してしまいそうな人は自分が倒す。
第四行動方針:銀髪の少女(グレーテル)にはもう会いたくない。
[備考]距離感や遠近感に多少のズレが生じています。また、視力が微妙に低下しています。
    ずっと気絶していたので、感覚にはまだ慣れていません。第一次放送を聞き逃しました。
    すぐ横にイシドロの死体があります。

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 18:34:51 ID:OOP8ybtu
 

371 : ◆JZARTt62K2 :2008/02/18(月) 18:35:26 ID:zFfAOCLx
投下終了しました。

>>361>>362
間を取って入棺です。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 18:39:20 ID:cHBSV5o3
投下乙……これは感想にAAを使わざるを得ないw

                    おれは今やつの宗教をほんのちょっぴりだが体験した
                  い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『ミミが木の根っこにつまづいて転んだと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったらいつのまにか棺おけにカギをつけて放り込まれた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ    見ていたおれも何をしていたのかわからなかった
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \   ドラゴンボールだとかタバサ教だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


……つうか酸素とか衝撃とか大丈夫なのかよw


373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 18:41:55 ID:xRRTiph3
投下乙。
……な……なんてことしやがる……!w 「ラリホー」じゃねぇよ!w 好都合じゃねぇよ!w
タバサの危うさと蒼星石の思考停止っぷりがなんともw
このまま激戦必至の北東の街に放流されたら、ミミは悲惨だなぁw そういう不幸の予感も含めてGJ!

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 18:52:05 ID:S+j3ThSq
投下乙です。
間髪入れないラリホーに吹いたw
入棺なんてミミは今までで一番美味しい状況な予感……!
ん、あれ、なんかすごい可哀想な子じゃないかw

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 19:23:12 ID:ABd+qAFP
投下GJです。久しぶりに氏の作品が読めて嬉しい。
ミミがもうカワイソス的にもネタ的にもおいしすぎて良いw

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 19:26:56 ID:iob/MjJL
これはGJすぎるww
笑いすぎて腹が痛いw
まさか入棺とは…。

空気脱出おめでとうミミ!
次はグロ死体と密室の試練が待ってるよ!
村人ってww
タバサさんに惚れそうです。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 19:30:04 ID:kCZY0U7q
>『挟まれて身動きとれなくなることにさえ気をつければ村人は無害』

あるあるあるあるあるあるあるある

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 19:31:22 ID:LF9KisPC
投下GJです。
このロワで腹抱えてワロタの久しぶり。
こういうのは、やっぱイイw

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 19:38:23 ID:iob/MjJL
タバサは二人入った棺桶を引きずってるのかw
強すぎw
ドラクエは魔法使いもバリバリの格闘家だからなぁ…

唯一まともなのがデバイスしかいねえw

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 20:45:38 ID:ZQ/njWPJ
蒼い子がもう駄目だ……。
>太刀川ミミも片目を失っているし、意外とお似合いじゃないか。
ナチュラルにこんなひどい事考える子じゃなかったはずだ!w
ミミにとってはホラー以外の何者でもないのに酷く笑えるから困る。あと、
>タバサ全開だ
これは流行るに違いないぜ、タバサ全開GJ!


381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/18(月) 21:57:58 ID:hVwEqLZ8
しかしこれでタバサも夜枠に進んだから、まだ放送前なのは残り三人か
ニケ一休パタリロが片付いたらようやく夜中枠に進めそうだ

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 00:40:30 ID:pF4IkS8u
おお怖い。
まさにタバサ狂。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 15:06:17 ID:RksSxk74
タバサ何という俺ルール
蒼星石何という思考停止
ミミ何という恐怖体験

投下乙です。GJ!

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 16:29:04 ID:yWxtwDhW
GJ
タバサ大好きだww
蒼い子はこのままいってほしいなw

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/19(火) 17:36:15 ID:t2RMvSnH
駄目だこいつら……はやく何とかしないと……

386 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/20(水) 18:46:32 ID:8dibUCLi
>385
俺がデスノー●か、なの●を手に入れてくるから待っていてくれ!!


387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/20(水) 22:34:37 ID:q1WgMiF6
>>386
待て待て
なのはさんとタバサがガチンコしたら冗談抜きでエリア一つ吹っ飛ぶぞ

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 21:00:50 ID:O6P8gN9R
タバサとなのはは同じ対主催なんだが、音楽性の違いというかなんというか……危険だなw

タバサって取り敢えずぶっとばしてから対話な感じだよね?

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 21:16:49 ID:gsJaA3C3
ぶっとばしてから対話ってそれ何て正常時のなのはさん

いくらタバサとはいえ、相手がタバサ基準でモンスターと判断されない限りは安全……なはず。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 21:18:23 ID:QCpRBu9N
そのタバサ基準が問題だがなw

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 22:16:54 ID:mdk4MQFL
タバサ「襲ってくるヤツはモンスターだ!
     襲ってこないヤツは『まだこちらに気づいていない』モンスターだ!
     ホント、バトルロワイヤルは地獄だぜ! フゥハハハァー!!!」

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 22:23:18 ID:u89o9egS
フィールドで出会えばモンスター。
町の中で出会えば村人。
家捜しはデフォだろうな、やっぱりw

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 22:28:52 ID:O6P8gN9R
>>392
わかりやすいなw
なるほど。そう考えると納得できる。

塔も調べたんだろうか…後付けは可能?

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 22:57:49 ID:0r4NXV0E
>>393
なんかアイテム手に入れてました、とか以外なら回想で触れても問題ないだろうね

>>392
フィールド上でも「向こうから話し掛けてきた」場合はイベント発生と見なされそう
でないと今頃蒼い子はこの世にいないw

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/21(木) 23:20:45 ID:QCpRBu9N
誤殺女王なんかと出会った日には即戦闘発生だなw

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 06:49:52 ID:TQfUYWgM
どっちも手が早いからなぁ。
けど対主(ry


タバサの身長はどれくらいだろう。
イメージ的にはククリぐらいなんだけど。
蒼い子と30pも変わらないイメージ。
小さすぎか?

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 08:49:18 ID:lD2PYFqO
ククリは13歳だかの割に幼げなイメージ
原作で純粋というかあまり世間ズレしてないのもあるんだろうが
タバサはゲーム本編の描写から見ると年いってても11歳くらいじゃないかな
一国の王女として(しかも戦いに出る事前提で)育てられて大人びたイメージ

この年頃の2年間って結構大きいからやっぱりククリのが背高そうだ
身長の公式設定ってあったっけ?

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 14:45:37 ID:CWfWxYj0
ニケが118センチでククリが115センチらしい。小学一年生並w
あと、トマとジュジュってニケより2つも年下だったんだな

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 17:21:12 ID:lD2PYFqO
>>398
dクス
ククリちっさいなw
タバサの方が背高そうな気がしてきた

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 17:23:32 ID:E6C9agcK
>>398
……あれ? ククリってひまわりまともに持ち上げられないんじゃないか?w
ひまわりって60cmもあるんだよな。避難所の画像見て「ありゃのび太も負けるわ」と思ったw

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 19:22:45 ID:TQfUYWgM
タバサのハイテンションってドラクエ8のサイヤ人みたいな扱いでいいの?

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 19:55:18 ID:hwtgGxJm
待て待て、色々とごっちゃになってるぞw

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/22(金) 21:51:43 ID:4NmQwR0H
>>401
タバサの出展であるDQ5には、DQ8にあるようなテンションシステムは存在してないよ
本文中のハイテンションは、文字通り高揚した精神状態ってだけじゃないかな



404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 00:52:25 ID:J/b8N0Xa
まあ攻撃力は上がってるような気はするけどなw
タバサ全開だから。

タワーか街付近のプロット考えてる人いる?
あそこは料理しがいがありすぎ。

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 05:00:19 ID:/WZUuG8S
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0004.gif.html
パスは「LS」
新しいあぷろだにアップテスト兼ねて、移動図を上げてみた。
ついでに内容も更新してある。
……矢印がちょっと細かったな。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 08:35:02 ID:IFRLVdHu
>>405
GJ。合計10人か……楽しそうだ。

>>404
皆が手を出しあぐねるようならヴィクトリアを絡めた上でククリたち4人を分断するつもり。

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 11:57:59 ID:UHHA1nTY
>>401
普段節約しながら旅をしてるけどロワでは連続ボス戦みたいなもんだから大技連打してるみたいな感じを受けた

408 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/23(土) 20:58:17 ID:cyOGTFtY
◆JZARTt62K2サン乙

あの間髪入れないラリホーは爆笑しました。



「あ、あれ?君た」
「スリーパー」
もわわんもわわん
「ぐぅううう」
「いけ♪タバサボール!」

はっ!俺は何を!?


409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 23:06:42 ID:SLlSwiA7
まて、ここでロリーパーはマズい!

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/23(土) 23:57:30 ID:IFRLVdHu
スリーパー さいみんポケモン
「ふりこのようなものを もちあるく。こどもに さいみんじゅつを かけて どこかへ つれさるじけんが あった。」

確かにまずいw

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 01:23:03 ID:MqxRh4mi
つまりジェダはスリーパーを大量に所持しているのか!

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 01:25:41 ID:n3JgMyON
確かに、まともな部下不足してるからポケモンで補っているかもしれんw

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 01:39:47 ID:iAJfP+PM
最終決戦は、ロリショタVSポケモン軍団か……。
洗脳されて操られてるモンスターとかが相手だったら、イエローがぶちぎれそうだな。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 01:44:41 ID:qdLo5+kH
なんというアイデア。
部下不足を補えるな。
ラッちゃん出してー

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 09:34:59 ID:1QXWfbu9
時空間移動もディアルガとパルキアでバッチリだな!

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 12:37:16 ID:RaSgAQ8k
いままで持ち味が活かせなかったポケモン勢が一気に対主催の希望にw
デジモン勢も似たような絡み方を……ってミミしか残ってねぇ

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 12:40:40 ID:qdLo5+kH
何気に三人も生き残ってるんだよなー…
黄以外はやばそうな状況だけど。

ミミは酸欠でやばくないかw
棺桶開けたら死んでましたってのはアリなのだろうか。
体力もまったくないから死にそうだ。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 14:20:15 ID:IRwe6DE/
ミミの持ってるポケモン図鑑がキーアイテムになるんだな?w

419 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/24(日) 14:24:14 ID:/6+mUDH5
>417
いや、それは地味すぎるから……
タバサがよけた攻撃が棺おけに命中→ミミとイシドロ跡形もなく吹き飛ぶ
→タバサ「てめぇは俺を怒らせた」

まあ、普通にデジモン勢唯一の生き残りで帰還すればいいと思う
ほかの子供たちにどうなったか伝えなきゃ・・・ね?

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 15:19:17 ID:1QXWfbu9
まさかの黒幕ミュウツー

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 15:25:13 ID:FExUf/GP
あれ、もしかして首輪も改造されたポケモンだったり……?
ビリリダマとか、ゴローンとか、ネンドールとか、じばくする連中。
ポケモン図鑑の利用価値が上がるし、光子郎のPCと接続する意義も出てくる。
んだけど……やっぱちょい無理があるかな。

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 15:46:39 ID:qdLo5+kH
首輪がポケモン風の何か→モンスターボールでゲットすればいい!
→なんだ、解体とか難しい事しなくていいじゃん!

首輪がミュウツーかそこらの能力という事にするのもいいな。
首輪を外すには、ミュウツーゲットか倒すしかない。

まじめな話、ミミのポケモン図鑑で首輪調べたらどうなるんだろうな。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 18:43:39 ID:XO6vq7jr
>>421
そういやイエローの手持ちにゴローンいたよな。
ゴロすけだったっけ?

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 20:54:39 ID:hDtBrjTQ
今、予約ないんだっけ。
オレも今時間とれなくて、ちょっとずつ書き進めながらも
完成の目処がたたずに予約を見合わせてる状態だけど。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 21:02:34 ID:Ck5fVSaX
今度の週末なら時間が取れるはずなんだ……!


426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 01:06:28 ID:SiLkvZSy
予約ないのは寂しいな。
書きたいけど、どこもこれからに繋がりそうで手が出せない。
グループ結成しそうな所はどうにかして崩壊させたいんだけど、上手い方法が思い浮かばない。

首輪考察進めたくても、トマにどっちを斬らせようか両方か美味しすぎて決められないwww
メロ組もニケが難しいなー
……棺桶の住民を増やしたい。
あれってまだあと2人ぐらいはいるよ…ね?

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 01:52:36 ID:nHfIqCSe
自分の場合、市街地は両方とも誰かが手を付けた後をやりたい気分。
適度な止め所が思いつかない。
他の所は、個人的な事が一段落したら書いてみようかな。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 15:25:45 ID:X/Pwx3XP
このスレもいよいよ停滞か……

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 17:24:56 ID:Oe9eoIns
一週間前に投下あったばかりじゃん

430 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/02/25(月) 17:44:53 ID:vheovS6X
ニコニコの組曲見てきた、音質向上と画像の流用(グルグルとか)でパーワーアップしたヤツ期待


431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 10:07:34 ID:LvIwKJC4
クレクレ君氏ね

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 16:48:12 ID:hDECB1st
音質は新しいほうのやつなら充分だと思ったけどなあ。
画像は人によって好みがあるだろうがあれだけの量よく集めて編集したもんだと感心したよ。

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 23:29:21 ID:HRH+1VH0
プロットがまとまらない…
ここにチャットがあったら需要ある?

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/27(水) 23:58:14 ID:3zS6vi0b
チャットか。一度他の書き手さんと話してみたいなとは思ってる。
書き手ロワのチャットもあるけど、あそこで特定のロワについてあんまり深く話しすぎるのはあれだしね

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/28(木) 00:36:15 ID:KQkqy3NJ
機会があったらやりたいな。
地下に何があるとかアイデアをいただきたい。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/28(木) 00:37:16 ID:KQkqy3NJ
あと、エヴァのL5関係を考えてるのか聞きたい。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/28(木) 01:06:07 ID:mNg7yg2r
こっそり借りてみた。需要があるようなら、使ってみればいいんじゃないかと思う

http://yui.at/ch/chat1.cgi?Lsrowa

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 02:07:26 ID:P53mwmbw
同人誌はある意味多めにみてもらってるってことを今一度確認しなさい
やってることは著作権法違反なんだぞ
調子こいてあれやこれや抱き枕だのなんだの作って「権利者うざけんなボケ!」なんて言うなよ
そんなに作りたきゃ、テメーでオリジナルキャラでもなんでも作って売ればええねん


439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 18:24:55 ID:UXL+xFpy
誤爆乙

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 22:24:11 ID:qf9xo8D/
>>437

Wikiにアドレス張っておいた方がいいかな。
佳境に入ったら有効活用できそうだね。

メロとニケ達はどのくらい離れてると思う?
大声は届かないぐらい?

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 22:31:23 ID:xlm97UFv
自分の通ってた小学校はプールと体育館は結構離れてたな。
今までの作品で明確に描写されてなければ距離は書いたもの勝ちでいいかと。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 22:46:21 ID:DdTIkD3O
細かいことを言えば、あれはのび太の学校だから、
原作の設定がはっきりしてればそれに準拠するべきだろうけどね。
ドラえもん原作に、体育館やプールって出てきたことあったっけ?
あいつら、運動は空き地、泳ぎは海かドンブラ粉の世界だからなぁ。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/29(金) 23:31:22 ID:P53mwmbw
>255 いや、普通にたらこっつーたら、スケトウダラの真子の事だが?

ちなみに明太子ってのは元々はでスケトウダラの真子を意味する明太(ミョンテ)から変じたものだよ。

ついでに、明治時代にスケトウダラが豊漁だった時に加工がはじまって、たらこが一般的に食されるようになったんだから(現在は輸入ものが多い)、『たらこ』『明太子』は元々スケトウダラの真子を意味している。

鱈の真子は『たらこ』ではなく、『鱈の子』『鱈の真子』と称されて料理屋では提供される。
(あと、真子は卵巣で白子は精巣な)


雪が凄くて買い物に行くのが難儀だ〜。
でもジャンプ買いに行くついでに買い物に行く。

不定休で昨日今日が休日(夜勤明けは二日休みなんだ。)で良かったよ。凄く吹雪いてたから。

今朝は、鶏皮と玉子とコーンの中華スープおじやにした。
腹の底から暖まる。


444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/01(土) 00:25:29 ID:u/GFLnc9
明確になってるのは、のび太が遠景で「自分の学校だ」と思ったことだけかと。
内部に入って明確に確認したわけでもないし、細部が異なってるのはいくらでもOKだと思います。
てか、ドラえもん本編も詳細に研究したら矛盾続出しそうw

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/01(土) 13:58:51 ID:L58Va9p7
>>243
愛染が黒幕と序盤からわかっていながら理由つけて退場したり大怪我負ったりするんだよ。最強設定って何?と思う。
これは脱色の原作沿い全てに言えることだけど
それから霊圧制御装置腕に5こ髪留めに6こ腕輪に8ことかいう設定見るとなんかげんなりする

ごめん、鬱憤溜まりすぎて書きすぎた・・・


446 : ◆sUD0pkyYlo :2008/03/02(日) 00:45:20 ID:kHUMcCBv
久しぶりになってしまいましたが、

金糸雀、雛苺、木之本桜、ベルフラウ、イエロー、鈴木みか

以上6名予約します。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 01:20:12 ID:CcI05nTP
期待!

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 02:21:26 ID:gn9AP9ON
なんだこのメンツ……恐ろしい!
期待しています。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 02:25:19 ID:NJ6BQQmF
なんて惨劇が起きそうなメンバー……
期待してます。

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 16:09:20 ID:JoJ5IlRF
>>137
自分は「ヤマジュンとかが同性愛の知名度を上げてる」、なんて臆面もなく考えてた…。
それが同性愛者の苦痛になってたとしたら、考えを改めるよ。
本当にすまなかった。具体的な責任はとれないけど…。

未熟なんてとんでもない。反対派の一部の過剰な煽り文句とは比べ物にならないくらい、
筋が通ってると思いますよ。


451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 18:10:38 ID:v023xDHR
このスレ誤爆多すぎだろwwwww

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 18:49:10 ID:muSOas53
文字通り意図的に誤爆するスレになってるのか!?

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/02(日) 18:58:12 ID:TlDmNi05
荒らしと思います

454 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/02(日) 21:25:52 ID:MZAyqeR4
>446
大惨劇が来たー!?
間が空いたのはあなたのせいではない!書き手になれない俺たちの罪だ。
気にしないでください。

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 03:46:56 ID:T7rK8VPG
ロリィタはいつまでも汚れなき少女の精神を持つもの

少女は化粧せずとも無垢な美しさ

つまりロリィタは化粧なんてしなくていいのよふじこ!

の持論のもとすっぴんヲタロリだった同級生を思い出した。
精神論振りかざしてまで化粧回避したがるのもヲタだけだよなあ。


456 : ◆28OiRGKYCs :2008/03/03(月) 15:18:42 ID:QFdrt6Sx
グレーテル パタリロ を予約します。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 17:58:30 ID:Ef6qPM2u
期待……パタリロろくなやつに遭わんなw

458 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/03(月) 21:23:17 ID:GdCGBZrg
p、ぱたりろ?え、ええ??死ぬ?んぉおおおおおおおおおおお!!!
お待ちしています。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 22:35:59 ID:Qpzo1j/R
落ち着けハマーDw

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 03:06:27 ID:FO0eSaux
ってかパタリロ、某赤い木みたいにやばい奴ばかりに会うなw

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 07:24:25 ID:Z2NP3ZWN
赤い木?誰?

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 12:16:30 ID:eVfj7a8M
ヒント:漫画ロワ

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 13:02:20 ID:rExdbuYv
殿下のことは忘れません…!

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 14:17:48 ID:7RaV7re5
ちょwなんでお葬式ムードなんだ。

……グレーテル絶好調なんだよなあ

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 16:04:12 ID:gknPyWTl
殿下は
・制限解除後に主催者打倒や脱出の可能性のある能力者
・首輪解除できる可能性があり、、魔法や超科学にも詳しい技術者
・本人の無駄にすごい生命力とおそらく参戦者の中でもっとも逃げ足が早い
だから話の展開的に殺しにくいキャラのような気がする。

ただ殿下だけ全体的に制限がきつすぎるような気がするのがな・・・

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 16:34:11 ID:mUHfxjvP
他全ての参加者に積極的マーダーだと思われてるのが最も厳しい制限だと思う

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 16:43:56 ID:T//nuF81
殿下は能力のほとんどが制限だからなー

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 17:34:54 ID:umLOws0C
上手いっちゃ上手いけど、それほどでもないレベルのサイトが
他の人気サイトの5〜7倍はカウンタ回ってることに、さすがに疑問が付きまとう
そもそもそんなに人口が居るのかどうかも…

きっと彼女はこのジャンル今までものすごく努力してきて
それで固定ファンが何百人と居るのだろう
若い頃遊び呆けて絵を描くことをさぼっていた、年寄りの私の僻み
そう言い聞かせてみる。
妬む暇があったら描けよ自分。


469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 19:31:01 ID:jplLsX0o
某ロワのとある予約時の反応と一緒だw
でもあいつは生き残ったけどな。仲間全員に死んだと思われているがwww

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 19:52:32 ID:Z2NP3ZWN
他のロワの話はスレ違いだろ
そういうのは交流所でやれよ

471 : ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:23:48 ID:3AP6MJYJ
予約していた城組+α、投下します。

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:25:19 ID:jbLDx1pA



473 :手を取り合って/すくいきれないもの(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:25:27 ID:3AP6MJYJ
 
御伽噺の中から出てきたような豪奢な城郭も、日が暮れれば表情を一変させる。
頑丈な石造りの柱は不気味な影を生み出し、緋色の絨毯も闇に溶けて血の色に転じる。
額縁の中の肖像画はその無表情が逆に怖いし、置物の甲冑は今にも動き出すのではという錯覚を与える。
昼間は心躍るファンタジーの舞台に見えたこの城も、今はゴシックホラーにこそお似合いの環境だ。

そんな不気味な沈黙に包まれた城の中、見るからに不審な動きで歩き回る小さな人影が1つ。
柱の影に隠れ、柱から柱へ小走りに駆けてはまた隠れ、キョロキョロと周囲を見回し、怯えたように振り返り。
その大袈裟な動きがかえって激しく目立っていることにも気付いていないらしい。
そうやって城の2階を素早く一周した黄色い服の少女――否、少女にしても小柄過ぎる人物は小さく呟く。

「……いないのかしら」

緑の髪を小さく揺らして肩を落とす彼女は、ローゼンメイデン第2ドール・金糸雀。
彼女が探しているのは、同じローゼンメイデンの第6ドール・雛苺である。
ただし、探すと言っても今の所は何の手掛かりもない状態で――
だから金糸雀は、とりあえず「近くて」「雛苺が行きそうな」場所から探すことにしたのだった。
それが、このお城。
雛苺とはぐれた森からはそう離れておらず、おまけに昼間に見た時には本当に綺麗で可愛らしい印象で。
「いかにも雛苺が好きそうな場所なのかしら」、と思ったものだ。
他にアテも無い金糸雀は、吸い込まれるように城に潜り込み……だが、歩き回ってみても人の気配が無い。
壊れた礼拝堂にお茶会の跡が残る食堂など、かつてここに人がいた証は数多く残されていたのだが。

「誰も、いないのかしら。みんな、死んじゃった……のかしら」

思わず呟いてみて、その想像にゾッとする。
真紅も死んだ。翠星石も死んだ。イエローも死んだ。
いや正確に言えばイエローはまだ生きているのだが、金糸雀はそのことに気付いていない。
第一回放送も途中から記憶が曖昧だが、それでも数十人単位の命が失われたことは分かっている。
激しい戦いがあちこちで繰り広げられ、いくつもの死体が作られていることも知っている。
断片的な情報。金糸雀の想像は悪い方向へと向かっていく。
この城で呑気にお茶を楽しんでいたらしい人々も、また同じ運命を辿ったのではないか?
臓物をぶち撒け脳漿を零し、無惨な骸と成り果てたのではないか?
口に出してみると、そんな想像がいやに現実的に思えてくる。
背筋が凍るような思い。金糸雀は、まるで周囲を冷たい霧に包まれているかのような錯覚を覚えて……

「……って、錯覚じゃないのかしらーー!?」

金糸雀はハッとして周囲を見回す。
……いつの間にか、足元に白い霧が漂ってきていた。
しかも何かおかしい。霧が何やらキラキラと光っている気がする。霧自体も動いている気がする。
というか……明らかに動いている。ちょうど人が歩くくらいのスピードで、巨大な霧の塊が動いている。
今、金糸雀の足元に漂っているのは、その霧の一部。氷山の一角。
明らかに普通でないそれは、金糸雀を飲み込むつもりなのか、どんどん迫ってくる。斜め下方から迫ってくる。
本能的な恐怖を覚えて、彼女は思わず後退る。

「な……なんかヤバいのかしら〜〜?! に、逃げるのかしらっ!!」

小さく叫ぶと、金糸雀はコミカルな仕草で廊下を駆け始める。
目指すは階段。霧は足元からじわじわと水かさを増すように上がってきている。
この霧に完全に飲み込まれたらヤバい。そんな直感から、必死に上を目指す。より高い場所を目指す。
階段に辿り着いた時には、ほぼ首まで届いていて。
数段駆け上がって霧から抜け出し、ホッとしたのも束の間。さらに霧はゆっくりとせり上がってくる。
終わらぬ恐怖。金糸雀はどんどん階段を昇り続け、霧はなおも彼女を追い続け、やがて……。

           *    *    *


474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:26:17 ID:jbLDx1pA



475 :手を取り合って/すくいきれないもの(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:26:50 ID:3AP6MJYJ
 
それは、見事なまでの入れ違いだった。
金糸雀を追い詰めるこの霧、それはもちろんチャフの武装練金『アリス・イン・ワンダーランド』。
展開しているのは鈴木みか。もちろん彼女は、金糸雀の存在になど気付いていない。

もう少し金糸雀の到着が早ければ、城に至る橋の近くででも、駆け出してきたみかと出会っていただろう。
いや、みか本人を確認できずとも、みかが周囲に展開していた霧を目撃していたはずだ。
怪しい霧を纏った謎の人物。そんなものを目撃して、果たして金糸雀が城に向かう気になったかどうか。

またもう少し金糸雀の到着が遅ければ、今度はみかが城に戻ってくる所に遭遇していたはずだ。
その場合でも、やはり素直に城に入っていたとは考えづらい。というより、明らかに避けていただろう。
そして……城から出て行く時も戻ってきた時も、それが覆っていた範囲は結構なもの。
そもそも、みかの移動距離も大したことはない。ほとんど城と森を往復しただけだ。

つまり。
霧の存在に気付かず、何気なく城に入ってしまえるような時間帯は、存外に狭いのだ。
その僅かな隙間に何気なく嵌ってしまった金糸雀は、さて運が良いのか、悪いのか――

           *    *    *

コツ……コツ……。

城の階段を、小さな足音が昇っていく。

コツ……コツ……。

小さな足音に伴って、白い霧が膨らんでいく。

コツ……コツ……。

その中心に居るのは、全てに絶望しつくした1人の女性。赤い覆面で表情を隠した、小柄な女性。

コツ……コツ……。

足音が階段を昇っていく。蠢く霧を纏った彼女は、より高い所を目指して階段を昇っていく。

コツ……コツ……コツ……ピタッ。

やがて、足音が止まる。
そこは城のてっぺん。
城から生えた最も高い塔、その頂点近くに作られたちょっとした広さのテラス。

そこに、先客が居た。
赤い覆面の彼女が予想もしていなかった、先客がいた。
テラスの片隅、もうこれ以上逃げ場もない場所でガタガタと震える、黄色い服を着た隻腕の人形――!

           *    *    *

476 :手を取り合って/すくいきれないもの(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:28:09 ID:3AP6MJYJ
 
昼なお暗い鬱蒼とした森は、日が暮れればさらに深い闇に包まれる。
太い木々はそのうねる枝の形のままに不気味な陰を作り出し、足元で咲く小さな花々も闇の中に溶ける。
昼間の激闘の余波で倒れた大木のシルエットは、まるで巨人の骸のよう。
日のあるうちは数多の戦いの舞台となったこの場も、今はその本来の静けさを取り戻していた。

そんな森の中を進む人影が3つ。
……いや、まともな人影は、棒のようなものを引き摺る少女の影1つきり。
もう1つは子供にしてもなお小さすぎ、最後の1体はどう考えても身体と頭のバランスが取れていない。
3体のうち先頭を歩いていた1人が、ふと足を止めると大きく欠伸をする。

「ふぁぁあぁぁぁ……。そういえば、ちょっと眠いの」
「…………」

幼く無邪気にも聞こえる声に、しかし同行者たちは答えない。
赤黒く汚れ、バットを引き摺る少女の瞳には意志の光が宿っておらず。
鎌を手に音も無く従う南瓜頭のお化けは、元来言葉を話せない。
そして表情を見る限り、桃色の服の少女人形も、はなから彼女たちの回答を期待してないようでもあった。

ミーディアム・木之本桜と、懸糸傀儡ジャック・オー・ランタンを従えたローゼンメイデン第六ドール、雛苺。
「こちら側」の常識の通じぬ世界の住人となった彼女も、しかしこれだけ暴れれば疲れも覚える。
元々が幼く、飽きっぽく、熱しやすく冷めやすい性格なのだ。
遊びが大好きとはいえ、いやだからこそ、ちょっとでも疲労を覚えればすぐにお昼寝。そんな生活だったのだ。
あれだけ昼間に大暴れした雛苺が眠気を訴えるのも、当然と言えるだろう。
今ここですぐに寝てしまわないのも、睡眠中に襲われる危険を恐れて、というわけではない。
単に、見回した限りでは心地よい寝床がなさそうだから、というだけのこと。
それに……。

「それに……よく見たら、さくら、きちゃないの。ばっちぃの。
 どうせだから、ベッドのついでにお風呂探して、入ってくるの」
「…………おふ……ろ……」

雛苺は自らに付き従う少女を見上げて、眉をひそめる。
確かにさくらは、全身汚れ切っている。血と脳漿と肉片と、その他もろもろの体液がこびりついている。
固まりかけ、変色しかけたそれら「人体の一部だったモノ」は、言いようのない悪臭を放ち始めて。
どう見ても風呂に入るべき状況……ではあるが、しかし本来、その元凶たる雛苺が言えるセリフでもない。
「ばっちぃの、臭いの」と鼻をつまみながら言う無責任な「主人」に、さくらはしかし、一言も言い返さない。
それこそ、風呂にでも入ってすっきりすれば、彼女の思考もはっきり覚醒するのかもしれないが……。

……と。
あまり明確な方向も定めずに彷徨っていた彼女たちの目の前で、急に森の木々が途切れる。
揺れる水面、開ける視界。そして、水面の向こうに建っていた城は……

「え…………!?」

雛苺は、思わずポカンと口を開く。
そんなはずはない。だって、あの霧は。
城を覆いつくす、あの霧は。
小さな手が、その小さな胸に当てられる。何かを探るような手つき。そして、安堵の表情。


477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:28:17 ID:jbLDx1pA



478 :手を取り合って/すくいきれないもの(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:28:58 ID:3AP6MJYJ
 
(真紅は……今はちゃんとここにいるの。真紅のローザミスティカは、ちゃんとここにあるの)

城を覆ったあの霧は、どう見ても真紅が使っていた技と同じものだ。そして、真紅は既に死んでいる。
いや、今の雛苺の認識の中で「死」がどう捉えられているかは分からないが、ともかく真紅はもういない。
真紅が持っていたローザミスティカは雛苺の中にあり、そうである以上、真紅が蘇る道理はない。

(そういえば……あの技、ヒナには使えないみたいなの。ここに来るまで、真紅が使ったこともなかったの。
 もしかして、あれは真紅の力じゃなかったの? 何かの力を借りてたの?)

雛苺はふと思い返し、懸糸傀儡ジャック・オー・ランタンの方を振り返る。
あの霧が「雛苺の知らなかった、しかし真紅固有の能力」なら、ローザミスティカと共に継承されているはず。
逆に、ジャコのように「支給品」を利用していたなら、それが雛苺に受け継がれていないのも納得できる。
雛苺が見逃してしまったアイテムを誰かが拾ったか、それとも、同じアイテムが複数存在していたか……。
もちろん幼い雛苺はそこまで論理的に考えたわけではなかったが、それでも大筋は理解する。
理解したところで、少しだけ悩む。

(あのお城の中には、ぜったい誰かがいるの。できれば一緒に「遊び」たいの。
 でも……あの霧はめんどくさいの。すごく疲れるの)

雛苺が万全のコンディションだったなら、喜び勇んで霧の城に飛び込んでいたかもしれない。
けれど、疲労を覚え、休憩も検討し始めていた今。
雛苺の頭に浮かんだのは、「面倒くさい」という素直な感想だった。

あの霧とは、昼間のうちに2度ほど遭遇している。
逃げようとしても逃げられず、戦おうとしても距離感を狂わされる。そんな迷いの霧。
……勝てない、とは思わない。
真紅すらも倒せたのだ。あれからジャコやさくらも加わったし、その気になればこの霧の主にも勝てるだろう。
そう考えながらも、同時に雛苺は苦戦を予想する。相当疲れるであろう展開を予想する。
だから、「面倒くさい」。
ちょうど休憩を考え始めた所で相手するには、「面倒くさい」敵。
それに、遊園地のようにも見えるあの城、マトモな休憩が取れる部屋があるかどうかも怪しいものだ。
汚れたさくらをひん剥いて放り込んでやろうと思ってる風呂も、果たしてちゃんとあるかどうか。

かといって城を避けるとなると、このあたりで休息を取れそうな場所は限られてくる。
北東の街まで行くか、西の学校に足を向けるか、東の平原に点在する民家に向かうか。
迂回して遠回りしてまで建物を探すのは、これもまた、別の意味で「面倒くさい」。

さてどうしようか、と何気なく城のほうを見上げた雛苺は、そして、1つの影に気付く。
雛苺たちからそう離れていないあたりから真っ直ぐ飛んでいく、異形の剣……。
その上には、確かに1つの人影が乗っていたのだ。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:29:00 ID:jbLDx1pA
  

480 :手を取り合って/すくいきれないもの(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:30:02 ID:3AP6MJYJ
 
           *    *    *

実のところ、気配を隠そうという発想すらない雛苺一行を先に発見したのは、当然の成り行きだった。
城へと続く橋の近く。地図の上では平原になっている場所。
そこに生い茂っていた腰の高さほどの藪の中、2人の少女は囁きを交わす。

「ここは、ボクが時間を稼ぐ。ボクが彼女たちの気を引く。だから、ベルフラウは先に行って!」
「で、でもっ……!」

みかの後を追い、城に向かおうとしていたベルフラウとイエローの2人。
今まさに橋を渡ろうとしていた所に、聞こえてきたのが雛苺の大きな欠伸。
慌てて手近な藪の陰に伏せ、浮いている魔剣ダイレクも地面に押し付け、息を殺していたのだ。

こうして見ていると、イエローの目にもよく分かる。
雛苺の様子は、明らかにおかしい。
金糸雀と共に戦闘に介入した時にも違和感を覚えたが、もはや疑いようがない。
血まみれで静かに従う少女の存在も普通ではないし、カボチャのお化けの首にかかった生首も不気味だ。

彼女たちの姿が見えてすぐ、ベルフラウは手短に経緯を語った。
日没の前、あの雛苺と2回遭遇したこと。1回目の時には怪しげな契約を迫られたこと。
2回目はイエローたちが乱入を図ったあの戦いで、その攻撃には明らかな殺意があったこと。
ここで、雛苺と行動を共にしているのが木之本桜だと分かっていれば、また何かが違っていたかもしれない。
だが、自身も重傷を負っていたベルフラウは、そこまで気付く余裕はなかった。
赤黒く汚れ、着衣の色も髪の色も判別し難い少女を、見分けることが出来なかった。
彼女の正体に気付かず、だが、ベルフラウが断った「あの契約」を結んだ「誰か」だろう、と推測して。
その「少女」の異様な姿も、その「契約」の影響だと推測した。

一方、イエローには金糸雀が嘘をついていたとも思えない。
金糸雀から見て、雛苺が「いい子」で「大切な友達」だった、という話は疑う余地もない。
だから、雛苺が「こうなってしまった」のはこの島に来てからということなのだろう。
非情な殺し合いの続くこの島で、何か辛い出来事に遭遇して、「そうなってしまった」のだろう。
イエロー自身、何度も危機に直面し、自分の存在の根底から揺るがされそうな目に会ってきたのだから。

(ボクは運が良かったのか、イイ人たちに会えてきた。
 悲しいことも多かったけど、悪い人ばかりじゃなかった。
 でも、もしもそういう出会いが無かったら、ボクだってどうなってたか分からない。
 ひょっとしたら、あの雛苺のように……!)

城戸丈。ベルカナ。リディア。リルル。ネス。金糸雀。そして、ベルフラウ。
中には名前を聞くことすら出来なかった者もいる。イエロー自身が命を奪ってしまった相手もいる。
けれど、それらの出会いが折れそうなイエローの心を支えてくれた。
先ほど「襲撃してきた敵」に反射的にダイレクをけしかけた時も、ベルフラウが止めてくれた。
もしも彼らとの出会いが無ければ、今頃イエローも同じような表情を浮かべていたかもしれない。
同じような虚ろな笑みを浮かべ、ダイレクを使って殺戮を繰り広げていたかもしれない。そう思うとゾッとする。

ともあれ――。
今のイエローたちに、時間はない。
刻一刻とベルフラウの命は零れていき、みかは城の奥に消えていく。
そして、タイミング悪く横から来た新たな危機、雛苺たち。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:30:59 ID:jbLDx1pA
   

482 :手を取り合って/すくいきれないもの(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:31:06 ID:3AP6MJYJ
 
説得は……難しいだろう。出来たとしても時間がかかる。そしてその時間こそが惜しい。
戦闘は……相手を殺す気でかかってもかなうかどうか。ましてや、今のイエローには激しい迷いがある。
隠れて城に向かうのは……地形が邪魔をする。どうやっても遮蔽物のない橋の上は目立ってしまう。
隠れたままやり過ごす……には、ベルフラウの体力が持たない。彼女たちが去る前に絶命してしまう。
そうなると、取れる手段はかなり限られてくるわけで。

「大丈夫、ボクも無理する気はないから。ただ向こうの注意をボクに惹き付けて足止めするだけさ。
 ベルフラウはその隙に、ダイレクに乗ってみかさんの所に向かって。ボクもすぐに追うから」

自力で歩くことすら困難な今のベルフラウにとって、ダイレクは貴重な移動手段だ。
そしてそれを使うのが1人だけなら、空を飛んでいくことも出来る。より速い速度で移動することも出来る。
だがそれだけでは足りない。ジャック・オー・ランタンの飛行能力を考えると、もう1手必要だ。
イエローはそのために、自ら囮を買って出る。
夜の闇に隠れ、物音を立て、気を惹くように逃げ回れば、多少の時間を稼ぐことくらい出来るはずだ。

イエローには、ここで死ぬ気はない。イエロー自身にも生きてやらねばならないことが沢山ある。
丈の願いを叶えなければならないし、レッドの仇のことも考えねばならないし、ベルカナとも合流したい。
間違っても死ぬわけにいかない状況下、あの雛苺を前にダイレクを手放すのは危険に違いない。
それでも今取れる手段の中では、きっとこれが最善の手段。
ベルフラウの残り少ない命で最期の願いを叶えるための、ほぼ唯一の手段。
……ベルフラウもその覚悟が理解できたのか、僅かな逡巡の後、背負っていたランドセルを地に滑り落とす。

「それ、では……せめて、私の、荷物を、置いていきます、わね……。
 イエローさんが、使えるかどうか、分かりませんが……」
「分かった。ダイレク、ここからはボクじゃなくて、ベルフラウの言うことをちゃんと聞くんだよ」

イエローは、ベルフラウに「魔剣ダイレクのコントロール権」、すなわち「所有権」を譲渡する。
ベルフラウは、持ち物全てをランドセルごとイエローに手渡す。『火』と『地』のカードまで渡す。
多くの言葉は要らない。多くの言葉を交わす時間もない。
ただ、そこには互いへの信頼があった。

「じゃあ、みかさんによろしく。ちゃんと、みかさんに手当てしてもらうんだよ。 ……ダイレク、行って!」
「イエローさんも……決して、無理なさらないで下さいねっ!!」

魔剣ダイレクに乗ったベルフラウが、一直線に霧の中心に向かう。
こうして雛苺たちを窺っていた間にも、霧はさらに広がり上に登り、動きを止めていた。
ここから見た限り、その中心は城の真ん中、最も高い塔のてっぺん。そこにみかが居るのだ。
ベルフラウは撃ち出された矢のように、霧へと飛び込んでいく。
それを見送りながら、イエローは素早く渡されたランドセルを漁る。

「魔法のカード、ってのもボクには使えなさそうだし……武器になりそうなものと言ったら、これくらいか」

ベルフラウの荷物から出てきたのは、小さな鋏が1つ。
魔法使いではない彼女にはクロウカードは扱えないし、参加者の過去が見れる鏡も役に立たない。
頼りない鋏を握り締めたイエローは、そして、飛んでいくベルフラウに気付いたらしい雛苺たちをそっと窺う。

「ベルフラウを追いかけられちゃいけない……こっちに注意を向けないと……!」

それには、何よりまず音を立てることだ。遠ざかる人影よりも、正体不明の物音の方が警戒されるはず。
そう思って手近な藪の枝を揺らそうとして、イエローはふと気がついた。
自分の手の中にある、ちょっとした道具。これを使えば、よりはっきりした音が出せるんじゃないか?
イエローはそして、何も無い虚空を切るように、はさみを大きく広げて――

  チョキン、という軽い音が、闇の中に響き渡った。


483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:31:53 ID:jbLDx1pA



484 :手を取り合って/すくいきれないもの(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:32:15 ID:3AP6MJYJ
 
【Fー4/道路脇の草原・茂みの中/一日目/夜】

【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に擦り傷と打撲(行動にやや支障)、左瞼に大きく切り傷、疲労(中)、頭部に打撲(生命に危険なし)
[服装]:ベルフラウの私服姿。帽子にポニーテールが隠されている。
[装備]:レッドのグローブ、おみやげのコイン@mother2、思いきりハサミ@ドラえもん、
[道具]:共通支給品×3(食料−1)、浄玻璃の鏡@東方project(残り1回)、クロウカード×3(『甘』『火』『地』)、
   カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA's、スケッチブック、城戸丈の首輪、イエローの服(泥だらけ)
[思考]:ボクがここで時間を稼がないと……!
第一行動方針:雛苺たちが城に行かないように立ち回る。安全が確信できたらベルフラウを追って城へ行く。
第二行動方針:消えたリルル、金糸雀のことが心配。
第三行動方針:グリーンやブルーと合流し、このゲームを破る方法を考える。
第四行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ。
第五行動方針:丈の首輪を調べる。または調べることの出来る人間を探す。
基本行動方針:絶対にゲームに乗らない。生きてマサラに帰る。
[備考]:
トリエラのことを「積極的なマーダー」だと認識しました。
ネスからレッドの仇が「白い女の子」だと聞かされました。
レッドの仇に対しどういう態度を取るべきか、まだ考えが定まっていません。
ベルフラウの言葉と今の状況から、雛苺一行を危険な存在だと見なしています。
「おもいきりハサミ」の機能を理解していません。


           *    *    *

「――お城に行くのは、やめにするの。やっぱりめんどくさいの」

雛苺が悩んでいたのは、実際のところ大した時間ではなかった。
あっさりと、あまりにあっさりと決断を下し、その身を翻す。
霧の中に突っ込んでいった人影に対する興味も、すっかり失せてしまった様子。

思い切りハサミ――人の悩みを断ち切る、未来のひみつ道具。
イエローが期せずして鳴らしたその道具が、雛苺の悩みを綺麗に「切って」いた。
城には行かない。城に向かったあの人影も無視する。ここを離れて休憩できる他の場所を探す。
すっぱりと思い切った雛苺は、そしてふと気付いて小首を傾げる。

「ところで……今の音、何? だれかいるの?」

こちらの疑問、その音にどう対処するのかという悩みは、まだ心に浮かんだばかり。
まだ、「断ち切られて」はいない。
そして雛苺は音の源を探し、キョロキョロと周囲を見回し始めた。


485 :手を取り合って/すくいきれないもの(前編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:33:05 ID:3AP6MJYJ
 
【F-4/路上/1日目/夜】

【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。「思い切りはさみ」の影響下。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:ジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※ジャコの首には真紅と翠星石の生首が髪の毛で括り着けてあります。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[思考]:いまの音、何?
第一行動方針:今の「ハサミのような音」にちょっと興味。
第ニ行動方針:遊び(殺戮)をこの先続けるためにも、快適に休息を取れる場所を探す。(桜の)風呂も希望。
         ただし、お城は「面倒くさい相手」がいる気がするので候補から除外。
         (注:この行動方針はこの先30分間、「思い切りハサミ」の影響下にあります)
第三行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第四行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。

【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:血と脳漿まみれ、左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(大)
   かなり精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、クロウカード『水』『風』
   リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:右足を出して、左足を出して。右足を出して、左足を出して
基本行動方針:雛苺の命令に従う。
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能

[備考]:
 この時点で、城の方にいる面々(ベルフラウ・雛苺・みか)には「思い切りハサミ」の音は届きませんでした。
 イエローとさくらも聞いたはずですが、その影響は現在不明です。
 他に「思い切りハサミ」の音が聞こえた人がいるかどうかは不明です。


486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:33:18 ID:jbLDx1pA
    


487 :手を取り合って/すくいきれないもの(後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:34:10 ID:3AP6MJYJ
 
           *    *    *

ローゼンメイデン第二ドール・金糸雀は、本当は姉妹思いで仲間思いなドールである。

確かに、その企みはいつもどこかズレているかもしれない。
策略家のくせに泣き虫で弱気で、不利になった途端に許しを請うような甘えん坊かもしれない。
意味も無く高笑いし、根拠もなく他の姉妹を見下す、鼻持ちならない態度ばかりが目に付くかもしれない。

それでも彼女が本気で憎まれたりしないのは、その根底にしっかり芯が一本通っているから。
究極の少女・アリスの候補に相応しい、魂の輝きがちゃんとあるから。

彼女が真に本気になるのは、自分のためではない。
誰かのために頑張る時にこそ、真の力を発揮できる。
姉妹のことを想った時にこそ、彼女は本当の実力を発揮できる。

楽してズルして嘘ついて、美味しい所だけちゃっかり頂いてしまおう、などといった邪心を捨てた時――
ローゼンメイデン第二ドール、金糸雀の真の強さが、垣間見える。

           *    *    *

「しん、く……?」
「え……?」

逃げても逃げても霧に追いかけられ、ついに塔のてっぺんまで追い詰められ、震えていただけの金糸雀は。
姿を現した覆面の怪人を目の前に、呆けたような声を漏らした。
彼女の視線が、釘付けになる。
正確には――その怪人物が抱えている、壊れたアンティークドールに。

全身ボロボロで着衣すら剥ぎ取られ、何より一番の特徴である頭部が無い。
知らぬ者はもちろん、知ってる者でも判別困難な壊れきったジャンク。
それでも金糸雀はそれが真紅であることを理解した。
理屈や推測ではなく、直感的に理解した。

理解して――そして、瞬時に沸騰した。

「真紅に……何したのかしらぁっ!?」
「な……なに、って……」
「とぼけないでなのかしら! その顔に巻いてるの、どうみても真紅の服なのかしら!」

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:35:17 ID:jbLDx1pA



489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:37:30 ID:jbLDx1pA
    


490 :代理投下:2008/03/04(火) 23:39:16 ID:laY7mQBK
387 名前:手を取り合って/すくいきれないもの(後編) ◆sUD0pkyYlo[age] 投稿日:2008/03/04(火) 23:38:25 ID:htZc8Q520

金糸雀は激昂する。
相手の表情は見えない。赤い覆面と蝶の仮面に隠され、全く読めない。
けれど、その覆面の材料には見覚えがある。
ローゼンメイデン第五ドール、真紅が着ていたドレスの生地。小柄な怪人が抱えているドールの服。
それすなわち、ジャンクと化して倒れ伏した真紅の亡骸を、さらに辱めたということ!
いや、それどころか、もしかしたら……!

「もしかして、あなたッ…………!」
「ッ……!」

もしかして、真紅の首をもぎ取ったのもこいつなのか?
もしかして、真紅をジャンクにしたのもこいつなのか?
冷静に考えれば微妙に違うと分かるそれらの推測。だがその冷静さこそ今の彼女に縁遠いもので。
鋭く睨み上げる金糸雀に、覆面の怪人は息を飲む。
息を飲むと同時に、反射的にその腕が上げられて――そこに握られていたのは、鈍く光る拳銃。
隠しようのない、殺意の証。

覆面さえなければ、表情から相手の怯えが理解できたかもしれない。違う選択肢を取れたかもしれない。
けれど、この場においてその仮定は意味がない。
ほんの少し指先を曲げるだけで相手をジャンクにできる暴力を前に、金糸雀は、

逃げなかった。
むしろ、自ら怪人に突進した。

「ゆ・る・さ・な・い・の・か・し・ら・ぁ〜〜ッ!!」

怯えて身を竦ませているより、動き回った方が当たり辛い。
中途半端な距離にある時は、距離を開くより詰めた方が当てられにくい。
しかし金糸雀の頭にあったのは、そんな合理的な判断などではなく。
銃声が響く。頬を銃弾が掠める。
それに怯むことなく、金糸雀は1本しかない腕を伸ばす。彼女が持つほぼ唯一の武器を伸ばす。
――コチョコチョ手袋。
指先を少し動かせば、その刺激に耐えられる人間などいない。
突然の刺激に身を丸める怪人の腕から、真紅の残骸が零れ落ちる。そしてまた、拳銃も零れ落ちる。
金糸雀は、飛びつくようにして手を伸ばす。
小さな手が掴み取ったのは、真紅の亡骸――ではなく、転がり滑っていった拳銃の方。

(真紅、ちょっとだけ待って貰うのかしら! こいつをとっちめてから、きっと頭も探してきてあげるのかしら!)

壊れた姉妹を後回しにすることを心の中で謝り、金糸雀はそして余熱の残るFNブローニングをキャッチする。
拾い上げる動作と構える動作が流れるように繋がる。
薔薇乙女の身体には大きすぎる銃、しかも左手一本。それでも構わず、金糸雀はその引き金を――!

           *    *    *



491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:39:53 ID:jbLDx1pA
     


492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:40:37 ID:HPmq0p9l


493 :代理投下:2008/03/04(火) 23:41:08 ID:laY7mQBK
388 名前:手を取り合って/すくいきれないもの(後編) ◆sUD0pkyYlo[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 23:39:32 ID:htZc8Q520

(え――?)

みかは、驚いていた。
ずっと抱えていたものと同じくらいの体格の人形と出会ったこと、にではなく。
その人形に突然むき出しの憎悪をぶつけられたこと、にでもなく。

(私、なんで――なんで、撃っちゃった、んだろ――)

手の中に残る、発砲の反動の衝撃。じんわりと残る痺れ。
「コチョコチョ手袋」の攻撃で銃を取り落としても、すぐには消えないその感触。
こちらに突進してくる黄色い服の人形のことも気にせず、みかは自分の手を見つめて自問する。

(だって、私――ここに、来たのは、)

人形が銃を拾う。人形が銃を向ける。人形が引き金に指をかける。
冷酷に迫る死を眼前にして、みかは逃げようとしない。避けようとしない。人形から銃を取り返そうとしない。
だって。

(もう、全部終わりにしたい、と思ったから――だから――なのに――!)

全ての希望を失ったはずだった。天国を望んだはずだった。そのために高い場所を求めていたはずだった。
ならば塔から身を投げるのも、ここで誰かに殺されるのも、大差ない「終わり」の形のはず。
その、はずなのに。

再び霧の中に銃声が響く――当たらない。反動で人形がひっくり返る。
チャフの武装練金「アリス・イン・ワンダーランド」は、中にいる者の距離感と方向感覚を狂わせる。
持ち主の闘志、持ち主の戦意に従い、持ち主の意識的・無意識的なコントロールに従い、狂わせる。
……そして、闘志の根源にある、生物全てが持つ共通の本能とは。

(もう、諦めたはずなのに、なんで――!)

呆然と立ち尽くしたみかに向け、少女人形は諦めることなく再度引き金を引く。連続して引く。
今度は体育座りのような姿勢で、両膝で銃身を固定して。
確かにこの姿勢なら、隻腕で小柄な人形でも連射が出来る。そして、下手な鉄砲数撃てば。

その多くがあさっての方向に飛んでいく中、銃弾の1発がみかの方向に直進してくる。
「アリス・イン・ワンダーランド」が乱すのはあくまで相手の感覚だけだ。銃弾の進路自体は妨げない。
避けられずにみかの身体を穿つ――と思われたその弾丸は、しかし空中で軌道を変える。

(なんで――こんな――こんな、何もしなければ、すぐに「終われる」のに――!)

「エスパーぼうし」によるサイコキネシス、それを利用した力場の防御。
拳銃弾ではそうそう貫けるものではない。逸らされ曲げられ外されて、虚しく地面に突き刺さる。
みかはそして、自分の本当の願いを知る。

(つまり――私、は――)

遠くから撃ってもラチが開かないと見たか、人形が再び突進してくる。拳銃片手に突っ込んでくる。
それをただ眺めながら、みかは自分との対話を続ける。

敵意のままに向かってきた人形に、拳銃を向けた理由。
人の闘志を受けて発動する武装練金が、ちゃんとチャフとしての機能を発揮した理由。
そして、念じるだけで超能力が発揮できるひみつ道具が、防御用の力場を展開した理由。
それは。


494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:41:27 ID:jbLDx1pA
      


495 :代理投下:2008/03/04(火) 23:41:57 ID:laY7mQBK
389 名前:手を取り合って/すくいきれないもの(後編) ◆sUD0pkyYlo[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 23:40:23 ID:htZc8Q520

(私は――ほんとうは、生きたかったんだ。
 死のうと思ってたはずなのに、ほんとうは、死にたくなかったんだ。
 ベルフラウちゃんを殺して、取り返しのつかないことをして、それでもまだ、生きたかったんだ――!)

生きたい。死にたくない。平和な日常では意識することすらない、当たり前すぎる願い。
闘志の根源であり、無意識の思いであり、誰もが譲れないものであり。
それを自ら認識することができた瞬間、みかは、身体に重たい衝撃を覚える。
みかは、ゆっくりと、視線を下げる。

  懐に飛び込んでいた黄色い服の人形が、ゼロ距離で、銃を撃ち放っていた。
  残る残弾全てを、銃口を押し付けるようにして、みかの身体に叩き込んでいた。

ごぽり、と口から熱いものが零れる。
がくり、と膝が折れる。
その勢いで、蝶の仮面が外れ、頭からずり落ちた「エスパーぼうし」がころころと床を転がる。

零距離射撃なら、「アリス・イン・ワンダーランド」の幻惑効果も意味がない。
零距離射撃なら、「エスパーぼうし」のサイコキネシス防御も効果がない。
まさに、「生きたい」と再認識した瞬間に捻じ込まれた致命傷。子供のように薄い胸に穿たれた銃創。
眩暈がする。
視界が揺らぐ。
現実が遠のいていく。
死者の幻影すら見える気がする。
例えばそう、自分が撃ち殺してしまった、ベルフラウが、すぐそこに――

「――みか先生ッ!!」

――幻影では、なかった。
霧の中、テラスの柵の向こう。
不思議な形をした剣に乗って、ベルフラウ=マルティーニがそこにいた。
確かに、いた。

           *    *    *

「――みか先生ッ!!」

霧の濃さが、そして霧の幻惑効果が、僅かな遅れに繋がった。
一番高い塔の頂点を目指していたはずなのに、霧の中に入った途端に方向感覚を失って。
それでも銃声を耳にし、それを頼りに飛んできたベルフラウは、絶叫する。
倒れこむようにテラスに着地しながら、魔剣に命じる。

「ダイレク――劫焔撃ッ!!」
「だ、ダイレクなのかしらッ!? それにあなたは……!」

霧の中、みかを襲った小柄な人影。
その正体を見極めるよりも先に、激情のままに大技の名を叫ぶ。
相手が何者であれ、みかを襲うものを許してはおけない。これ以上彼女を傷つけさせるわけにはいかない。
つい数分前にイエローに語った言葉も忘れ、ベルフラウは一気に決着をつけるべく、
『火』のクロウカードで覚えた魔法の扱いから、直観的にダイレクの機能を引き出す。
炎のソードエレメンタル・イフリートの力。
刀身に炎を纏わせて飛ばす、『イフリートアロー』。
小さな人形など一瞬で燃え尽くしてしまう劫火が、唸りを上げて飛んでいく。

だが、大概にして大技というのは溜めが長くモーションも大きい。それが慣れない道具と技ならば尚更のこと。
黄色い人影は弾切れになった銃を投げ捨て、横っ飛びに跳ぶ。劫火の突撃を紙一重で回避する。
攻撃をかわしつつ拾い上げたのは、手の形のオブジェのついた奇妙な帽子。
床に転がっていた、ベルフラウにも見覚えのある道具。


496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:42:08 ID:jbLDx1pA
       


497 :代理投下:2008/03/04(火) 23:42:44 ID:laY7mQBK
390 名前:手を取り合って/すくいきれないもの(後編) ◆sUD0pkyYlo[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 23:40:49 ID:htZc8Q520

「やっぱりこの帽子、そうなのかしら! なら……!」
「え……貴女、は……! カナリ……!」

隻腕の小人が素早くその帽子を被る。相手の正体に気付いたベルフラウの思考が、一瞬止まる。
そこに居たのは、間違いない。イエローが「カナリア」と呼んでいたあの人形。
イエローと共に雛苺との戦いに乱入し、イエローと共に行動し、イエローを見捨てて(?)立ち去った人物。
その金糸雀が、今、ここでみか先生を襲っている――?! いったいどういう経緯で――?!
思わず思い浮かんだ疑問に、ベルフラウの動きが僅かに止まる。そしてそれこそが致命的なミス。

「サイキックぅぅぅぅぅぅ……」
「っ!! いけない、ダイレクッ、もう1度……!」
「いきなり最終楽章! 『破壊のシンフォニー』!!」

大概にして大技というのは溜めが長くモーションも大きく、しかしそこさえクリアすれば実に有効なもの。
念動力によって大気が大きく動かされ、金糸雀を中心とした凄まじい竜巻が巻き起こる。
左手1本で、今ここには存在しないバイオリンを支える手つき。
そう、金糸雀は「エスパーぼうし」を用いて自らの持ち技を再現したのだ。攻防一体の必殺技。
立っていられない。元々、まともに立っている体力すら残ってなかった。
周囲を取り巻く霧が渦を巻く。みかの被っていた蝶の仮面が舞い上がる。
再度の突撃を敢行した魔剣ダイレクも風の壁に遮られ、ベルフラウの身体は宙を舞う。
内臓が持ち上げられるような浮遊感――そして衝撃。

「――がふっ!?」

そのままの勢いで、塔の外壁に叩きつけられる。テラスの上、倒れて動けぬみかのすぐ傍に崩れ落ちる。
優雅さのカケラもない濁った声を吐き、ベルフラウの意識が一瞬飛びかける。
ただでさえ命に関わる銃創を負っていた彼女に、これは決定的なトドメとなった。
もう立ち上がる力もない。ダイレクに指示を飛ばす余裕もない。ベルフラウの中には、もう何も残っていない。

ふと、倒れていたもの同士、互いの目が合う。
血の塊を吐き出しながら、みかもベルフラウを見ている。
風で剥がれ落ちた覆面の下、酷い火傷を負った顔で、それでも心配そうに悲しそうにベルフラウを見ている。
みかは、静かに震える手を伸ばす。
ベルフラウもまた、震える手を伸ばす。
なおも暴風が吹き荒れる中、2つの手が、ゆっくりと――

           *    *    *

金糸雀に、本気の殺意があったわけではない。
辱められた真紅の亡骸を前に、ちょっとだけ頭に血が昇ってしまっただけ。
表情の読めぬ覆面の怪人に銃を向けられ、必死になってしまっただけ。
息つく間もなく新手に襲われ、しかもその相手が雛苺と戦っていた一味の1人で、焦ってしまっただけ。

だが、それよりも何よりも。
ローゼンメイデン第ニドール・金糸雀は、姉妹思いのドールである。
姉妹のためを思えばこそ、本気が出せる。自分以外の誰かのためにしか本気が出せない。
そして、慣れない本気は、しばしば手加減を忘れさせてしまう。
ただ、それだけのこと。

暴風が収まる。霧が薄れていく。
城を覆っていた魔性の霧が、掠れて晴れて消えていく。
星空を取り戻した塔のテラス、そこに残されていたのは。

ひとり荒い息をつく、金糸雀と。
ボロボロになって打ち捨てられた、真紅の残骸と。
誰かの指示を待つかのように、静かに浮かんでいる魔剣と。
そして、2つ並んだ、まだ温もりの残る人間の屍。


498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:43:10 ID:HPmq0p9l


499 :代理投下:2008/03/04(火) 23:43:35 ID:laY7mQBK
391 名前:手を取り合って/すくいきれないもの(後編) ◆sUD0pkyYlo[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 23:42:03 ID:htZc8Q520

           *    *    *








――放課後の到来を告げる鐘が、広い校舎に響き渡る。
ぼんやりとしていたベルフラウは、ハッと目を覚ました。
窓の外には濃く白い霧。
座っていたのは、無個性な椅子。1人分の小さな机。板張りの床。教壇。教卓。黒板。その上のスピーカー。
見慣れぬ「日本の典型的な学校の教室」の景色に、しばし呆然とする。

「どうしたのベルちゃん、ボーッとして。らしくないわよ」
「あ、な、なんでもないですわ。ええと……」
「富永、よ。こっち来たばっかりだからすぐに名前覚えられないのも、無理ないけどね」

顔を上げれば、声をかけてくれた女生徒が、優しく微笑んでいる。
よく見れば、彼女1人ではない。何人もの生徒がベルフラウの机を囲んでいる。

「珍しいねぇ、トミーがそんな優しい言葉かけるなんて。こりゃ明日は雨でも降るかな?」
「私だっていつも毒舌ばっか吐いてらんないわよ。てか小林とベルちゃんじゃそりゃ態度も変わるって」
「そうそう、みか先生も可愛いけど、ベルちゃんも可愛いもんねー。私、ちっちゃい子大好き♪」
「ふむ、確かに北川の言う通り、この子はいい素材だな! この漫画界の巨匠(←予定)・渡辺が保障する!」
「おいおい、あんま留学生弄りまわすなよ〜。目ぇ回しちゃってるじゃないか。ほどほどになー」
「おやじの言う通りだぞ! 留学生だけじゃなくて、もっと美しい俺のことも見てくれぇ!」
「関、あんたはお呼びじゃないわよ。邪魔にならない隅っこで鏡でも見てなさい」
「あっはっは。委員長も言うなぁ〜」
「ああ……末武が楽しそうに笑ってる……! 末武かっこいい……!」

……まぁ、一部はベルフラウなどそっちのけでじゃれあってたりもするが、それでもみんな、楽しく笑っていて。
遥か遠くの国からの留学生、それも飛び級の天才少女をすぐに受け入れ、優しく包んでくれる友人たち。
何故だか胸が熱くなる。思わず涙が零れそうになる。
と、そんな生徒たちの輪に、外から声をかける者が2人。



500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:43:41 ID:hmUCDwiX
 

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:43:48 ID:vdciH6Lz


502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:43:53 ID:HPmq0p9l


503 :代理投下:2008/03/04(火) 23:44:23 ID:laY7mQBK
392 名前:手を取り合って/すくいきれないもの(後編) ◆sUD0pkyYlo[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 23:42:29 ID:htZc8Q520

「おーい、まだみんな残ってるのかー? そろそろ帰れよ〜!」
「あ、レックスせんせーい!」
「先生、次の召喚術のテスト、何出るんですかー?」
「ああ、それはだね……」
「こらこら、あなたたち、そんなこと聞かない! レックス先生も、まともに答える必要ないですからね!」
「ちぇ〜っ、みか先生のいじわる〜」

教室を覗き込み声をかけてきたのは、赤い髪の男性教師と、子供のような体格の女性教師。
思わず生徒のストレートな問いに答えそうになった青年を、小柄な女性がたしなめる。

  それは当たり前のような日常。ありえたかもしれない日常。そして、実際には存在しなかった日常。

やがて赤い髪の青年教師の再度の促しに応え、教室にたむろっていた生徒たちが帰り始める。
1人欠け、2人欠け、別れの言葉と共に次々と出て行って、最後に残ったのは2人だけ。
ベルフラウ。そして、後から来たみか先生。
2人は並んで窓の外に目を向ける。なんとはなしに、同じ方向をぼんやりと眺める。

「……あれが、みか先生の生徒たちですの?」
「うん。みんなとってもいい子たちだよ。
 ……あれが、ベルフラウの先生なんだよね」
「ええ。とってもいい人でしたわ」

沈黙。
その短い会話は、さっきの光景が現実でないことを認めるものだ。
この淡い幻想を、浸ることも出来た自己欺瞞を、破壊してしまうものだ。
チャフの武装練金、「アリス・イン・ワンダーランド」密集形態。
最期の力を振り絞って描き出した幻覚は、しかし精神攻撃のために使われたのではなく。

「……生きて、あの子たちの所に帰りたかったなぁ……」
「ええ……生きて、先生ともう1度会いたかった……」

それぞれの口から静かに漏れたのは、未練。
納得など出来るはずもない。割り切れる道理もない。
みかはこの島で結局何も成し遂げておらず、何も残せていない。
ベルフラウも、最期にせめて、と思ったみかへの想いを、面と向かって伝えることが出来なかった。
どちらも帰りたい場所があり、再び会いたい人々がいた。その願いも、もう叶わない。
それでも。

「でもね……これだけは自信もって、言える。
 私、ベルフラウちゃんに出会えて、本当に良かった」
「私もですわ。みか先生に出会えて、本当に良かった。それだけは確かですわ」

語りきれない想いを込めて、2人はその手を重ねる。互いに肩を寄せ合う。
2人に残された時間はもう少ない。現実世界ではロクに言葉も発せられぬ体、元々時間は無かったのだ。
幻覚世界が静かに崩れていく。砂が零れ落ちるように、さらさらと崩れていく。
2人の命が、優しく崩れていく。

淡い光に包まれ、消えゆく意識の中、2人はそして、本当の師弟のように微笑み合った。





           *    *    *



504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:44:48 ID:hmUCDwiX
 

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:44:53 ID:HPmq0p9l


506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:45:07 ID:95DwegJk
支援

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:45:12 ID:vdciH6Lz


508 :代理投下:2008/03/04(火) 23:45:16 ID:laY7mQBK
393 名前:手を取り合って/すくいきれないもの(後編) ◆sUD0pkyYlo[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 23:42:59 ID:htZc8Q520

目の前には、しっかりと手を取り合った2つの屍。
不思議と、その表情に苦痛の色はない。どこか満たされたような、安らかな寝顔。
何か眩しいものでも見てしまったかのように目を細めると、金糸雀は彼女たちに背を向ける。
そっと、壊れた人形に手を伸ばす。

「真紅……」

一目見た時から、判っていた。それでも改めて確認してしまう。
真紅のローザミスティカは、そこにはない。近くに気配もない。
どこか遠くで壊され、首をもがれ、命を失い、その身体だけがここまで運ばれてきたのだろう。
金糸雀は泣きそうな表情を浮かべて天を仰ぐ。

「真紅も……翠星石も、ジャンクになっちゃったのかしら。
 そして、カナもまたジャンクなのかしら。もうアリスにはなれないのかしら。
 でも……!」

薔薇乙女の姉妹全てが共有する強い想い。それが「アリスになること」。
究極の少女として、人形師ローゼンが追い求めた「アリス」。
それが実際どんなものなのかは、彼女たちにもよく分からない。想像も出来ない。
けれども、彼女たちがそれを目指すことこそ、敬愛する「お父様」ローゼンの願い。彼女たちの存在意義。
傷つき、片腕を失い、「完全なる少女」への道から外れてしまった彼女は、それでも想う。
散っていった姉妹たちの無念を思い、決意を固める。
自分のためではなく、姉妹たちのために決意を固める。

「もう、カナは人殺しになっちゃったのかしら。もう、みっちゃんに合わせる顔もないのかしら。
 でも、お父様のためにも……真紅と翠星石のためにも……
 ローザミスティカだけでも、全部持ち帰らなきゃ、なのかしら……!」

究極の少女「アリス」になるために示された唯一の方法、それは「全てのローザミスティカを集めること」。
1つでも欠ければ、「アリス」は生まれない。「アリス」にはなれない。
こんなところでローザミスティカが失われてしまったら、誰も「アリス」になれなくなる。
そんなことになったら……「お父様」が、きっと悲しむ。

必ずしも自分でなくていいのだ。まだ生きているはずの、蒼星石か雛苺でもいい。
ともかく、ローゼンメイデンの誰かが優勝して、全てのローザミスティカを元の世界に持ち帰ること。
ここに呼ばれていない水銀燈でもいいから、誰かが「アリス」になれる可能性を繋げること。
それが、真紅の残骸に誓った金糸雀の願い。
自分のためではなく、誰かのためにこそ本気になれる、金糸雀の誓い。

「そんなことは無いとは思うけど……もしも蒼星石や雛苺が納得してくれない時は、戦わなきゃかしら……!」

あの2人が、この自分の方針に同調してくれるのなら話は楽だ。
それなら、共に戦い、他の参加者たちをやっつけ、最後の最後に自分のローザミスティカを託してもいい。
けれど、もしも同意してくれないのなら……「お父様」の、姉妹共通の願いを踏みにじるというのなら。
申し訳ないが、戦って倒してでもローザミスティカを奪わなければならない。
姉妹を倒し、ジャンクとしてでも、全てのローザミスティカを持ち帰らなければならない。

「――ダイレク」

人工精霊ピチカートを呼ぶかのように小さく囁くと、主を失った魔剣は従順な様子で擦り寄って来る。
イエローがその所有権をベルフラウに譲渡し、そのベルフラウが死亡。ゆえに今のダイレクはフリーな存在。
最初に拾ったものが、その新たなる主となる。
かつてイエローと出会った時に、その入手を望んだ圧倒的な戦力。
あの時のような浮ついた気持ちではなく、今度は確固たる信念と想いをもってその力を手にする。



509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:45:16 ID:OBhvQFmb


510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:45:46 ID:OBhvQFmb


511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:45:59 ID:hmUCDwiX
 

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:46:50 ID:OBhvQFmb


513 :代理投下:2008/03/04(火) 23:47:03 ID:laY7mQBK
   
金糸雀はここ半日の出会いを思い返す。
イエローのようにいい人もいるにはいるが、どうやらこの島の人間たちは、基本的にドールに厳しいらしい。
彼女の弁解に聞く耳も持たず、問答無用で襲ってきた拳法使いの魔法使い。
金糸雀のことを見殺しにし、囮に使い捨てたガンマンの少女。
雛苺に寄ってたかって攻撃を加えていた人間たち。
おもむろに金糸雀に銃を向けてきた、覆面のみか。
イエローの遺品、ダイレクを拾って勝手に使い、金糸雀を襲おうとしたベルフラウ。
……最後は完全に金糸雀の想像で、しかも真相から大きく外れていたが、それはともかく。
人間たちが信用ならない中にあって、ダイレクの存在は本当に頼りになる。貴重な戦力となる。
たぶん、ダイレクの力があったとしても、かなり厳しくきつい戦いになるのだろうが。

「真紅……悪いけど、片手を借りるのかしら。カナに、勇気を分けて欲しいのかしら」

真紅の残骸、その球体関節の所から右腕を捻り取る。
捻り取って、自分の欠落した右腕の場所に当てる。旅行用救急セットの糸と針を使い、手荒に繋ぎ合わせる。
もちろん、こんな乱暴な処置で繋いだ腕が動くようになるはずもない。
神業級の職人(マエストロ)の手にでもかからない限り、ここまでの破損は直せはしない。
せいぜい見かけの欠損が補われ、身体の重量バランスが取り戻せた程度だ。

それでも金糸雀は、心の中に熱いものが湧き上がってくるのを感じとる。
動かぬ右腕から、勇気が湧き上がってくる気がする。
もう、今の彼女に迷いはない。ヒラリと魔剣に飛び乗ると、高らかに宣言する。

「行くわよ、ダイレク! まずは、昼間に回れなかった所から探すのかしら!」

ローゼンメイデンの誰かの優勝を目指しながら、同時に真紅と翠星石のローザミスティカを探さねばならない。
昼間に彼女が歩き回った範囲はごく狭く、島はまだまだ広い。探さねばならない範囲は多すぎる。
けれど、それがどうしたと言うのだ。
彼女の名前はローゼンメイデン第ニドール、金糸雀。
薔薇乙女一の頭脳派にして一番の策士。
何回・何十回・何百回失敗してもへこたれない、強靭で粘り強い意志の持ち主。
強い決意と共に、そして彼女は空中に飛び出した。



【Fー3/城の上空/一日目/夜】
【金糸雀@ローゼンメイデン】
[状態]:疲労(極大)、全身打撲及び擦過傷、右腕の球体関節から先は真紅の腕(動かない)、強い決意
[装備]:魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー、コチョコチョ手袋(左手のみ)@ドラえもん、
    エスパーぼうし@ドラえもん、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER
[道具]:支給品一式。素昆布@銀魂、翠星石の如雨露@ローゼンメイデン、
    旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
[服装]:普段通りの服。ただし右肩から先が破けて関節が露出している
[思考]:お父様のためにも、カナが頑張らなきゃかしら!
第一行動方針:島のどこかにあるはずの翠星石と真紅のローザミスティカ、真紅の頭部を探す。
第二行動方針:そのために、これまで歩き回ったエリアから離れ、まだ訪れていない場所を探して回る。
第三行動方針:ローゼンメイデン以外の仲間には容赦しない。
第四行動方針:雛苺か蒼星石に会えたら自分の計画と決意を伝える。協力してくれないなら戦って倒す。
基本行動方針:ローザミスティカを持ち帰るため、ローゼンメイデンの誰か(自分も候補に含む)の優勝を図る
[備考]:金糸雀は、イエローが死んだと思い込んでいます。
   第一回放送を、翠星石の名前が呼ばれた所までしか聞いていません。

【鈴木みか@せんせいのお時間 死亡】
【ベルフラウ=マルティーニ@サモンナイト3 死亡】

[備考]:城の塔・最上階のテラス、みかたちの死体の傍に、
FNブローニングM1910(残弾なし)、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、
首と右腕の無い真紅の残骸  が落ちています。
パピヨンマスク@武装練金、が、金糸雀の引き起こした竜巻に乗ってどこかに飛んで行きました。

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:47:24 ID:vdciH6Lz


515 :代理投下:2008/03/04(火) 23:47:43 ID:laY7mQBK
395 名前: ◆sUD0pkyYlo[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 23:44:16 ID:htZc8Q520
以上です。
支援および転載、ありがとうございます。



516 : ◆sUD0pkyYlo :2008/03/04(火) 23:47:58 ID:3AP6MJYJ

……さるさん終わったかな?

改めて、転載&支援感謝です。ありがとうございました。
金糸雀の新スタンスは、奉仕マーダーを考慮しつつの通常マーダー、とでも言いましょうか。
まあ、すんなり残る2人が同意してくれるとは思えないのですがw

前段と後段で少し時間差あるのでご注意下さい。
前段の時点ではまだ城を覆う霧は健在、後段の時点では晴れ渡っています。
イエローが雛苺たちをやり過ごし、塔の最上階に直行したとしても、まあかち合わせは無いと思います。
(最大に順調に行ったと考えても、飛び立つ金糸雀の後姿を見送るくらい?)
ま、その前に雛苺にやられる危険もありますが……。
今後金糸雀がどちらに向かうのか、近くにいる雛苺たちに気付くかどうかは次の書き手さんにお任せします。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:56:00 ID:T//nuF81
GJ!
みか先生とベルフラウお疲れ様でした。
最後に感動した。あんな幻覚反則だろ……

イエロー逃げてー!
魔力ないのにクロウカードなんて!
戦力10倍くらい違うんじゃないかww

ふらふらしていた金糸雀の方針が決まったのはGJ。これは殺したのは金糸雀になるのかな?
あと1人で腕直して貰えるかもね。
金糸雀が格好良かったけど、やってることは駄目だなw
蒼い子と利害が一致するようなしないような…どうだろうw

大作GJでした。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 00:14:32 ID:rF7QRKi6

ベルフラウとみか先生が退場か
錯乱していた先生も何だかんだで生きる意志をもってたんですな

カナリアもマーダー化、その上ダイレク持ち
マーダー側もしかして絶好調?

そしてヒナとイエロー、結構まずい状況じゃないか
逃げ切れるのか!?

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 00:50:43 ID:8ibQods5
投下GJ。みか先生とベルフラウ二人とも退場か。
ダイレクでオニビの技を真似たのにニヤリとした直後にこれはきついぜ……。
死者スレでも先生生徒で仲良くな。

一人残されたイエローはやばいな。鋏一つで雛苺たちを惹きつけるって無茶すぎるw
金糸雀も何気に二人殺害+装備充実で今後に期待できそうだ。蒼い子に逢えるといいな。


時間表記前の話ではイエローとかは夜中だったので「夜」だと時間が戻ってしまっているかと。

520 : ◆sUD0pkyYlo :2008/03/05(水) 00:57:13 ID:eKVMWwcD
>>519
あっ!!
すいません、単純にミスってますね。全てのキャラの時間表記は「夜中」が正しいです。
(まだ「真夜中」までは進める気はありません)
指摘感謝です。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 01:36:31 ID:x98n/fd+
投下乙

ベルフラウとみか先生も乙。
2人の脱落で、全体数・単独参加作品勢ともに残り半分になったのかな?


そして、サブタイの元ネタがすぐにわかってしまった自分はTO厨
シリーズ新作を望むのはもう無理なんだろうなぁ orz


522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 04:22:20 ID:Es5sMa6K
雛苺を相手に囮を務めるのは、こええ。
イエローがとっても心配です。

金糸雀、覚悟決めたは良いが……勘違い全開っぱなしって憎らしいなあ。
しかし二人の最後の幻覚は綺麗だった。
夢に双方の知人が出てきた時はあれ? って思ったけど、ワンダーランドを使えば確かに出来るな。
良い使い方したもんだ。GJ。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 13:05:56 ID:q5YdStTT
投下GJ
ローゼンメイデン達はそれぞれ良い味出してるなーみんなマーダー的な思考なのはある意味凄い。
金糸雀の心情が良く伝わってきて良かった。あの勘違いは仕方ない気もするなw
みか先生が真紅持ってるの忘れてたから、展開が読めなくて面白かった。

イエロー…イエローって特に特技も運動神経もなかったよな…
頑張れとしか言えねえw
歩く人災怖すぎる

みか先生は死者スレで先生やればいいよ。綺麗な最期でした。
ベルフラウも…これがバトロワ…

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 16:07:11 ID:8JcgnqAF
ティファ「クラウド、今日何の日か分かる?」
クラウド「今日か?……なんだろう分からないな」
ティファ「今日は耳の日って言って、カップルが耳を掻きあう日なんだって」
クラウド「そうなのか……」
ティファ「だから……ね?いいでしょ?」
クラウド「なんだか……恥ずかしいな////」

ティファ「クラウドどう?痛くない?」
クラウド「ああ、問題ない。むしろ、心地いいほどだ」
ティファ「そう、それはよかったわ。……こんな風にのんびりずっと過ごせたらいいわね」
クラウド「ああ、そうだな……」


525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 22:53:00 ID:5gIj2G9S
何でこのスレ誤爆が多いんだ?

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 22:55:17 ID:8ibQods5
誤爆じゃなくて荒らしだろう

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 23:55:48 ID:q5YdStTT
携帯からじゃ地図が見えないんだけど、携帯で見る方法ってないかな?

528 : ◆28OiRGKYCs :2008/03/06(木) 01:02:47 ID:sxBR7uUx
ごめんなさい。
予約を破棄します。

展開が突飛すぎる…完全に力量不足ですorz
期待して下さった方々、本当にすみません。

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 10:09:05 ID:2MICxwth
乙です。
次回がんばってください。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 23:08:30 ID:ENdACr9E
ご苦労様でした。
やはり、殿下は大変ですよね。

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 02:09:54 ID:KX2wX/3h
主人公最強スレのWikiでパタリロの項目見たんだがヤバすぎるなww
なにこのチート

ジェダより強くね?

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 04:43:28 ID:VRsX1Ubm
パタリロは最強スレテンプレにするとダントツに強いからなあw
一応スカーレット妹辺りも無茶な能力を持ってはいるが、
このロワ、全体的にはむしろ割と落ち着いたバランスなのかもしれないと思った。
他ロワだと制限無しならひっくり返るような強さが山ほど居そうだし。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 09:15:50 ID:QtaCPUl6
実はトマの「制限外しちゃおう」計画で一番期待が持てるのがパタリロなんだよなw
たぶん外れたらそれで決着つくw

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 09:24:58 ID:5H4I2Imv
まぁジェダ自体がそんなに強くないから…

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 09:52:50 ID:KX2wX/3h
パタリロはまず最初に書いた人が厳しい制限つけたから良かったな。
特殊能力使えない殿下は弱そうな印象がw
このロワは子供しかいないのに戦闘狂ばっかだからw頭脳派として頑張って欲しい。
デスノ組ばかりに偏るのもな…

他に強い制限かかってるキャラはいたっけ?
レミリアはまあ仕方ないけどw

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 09:54:17 ID:2EINRVh3
原作での扱いで言えば、地球を丸ごと指輪に出来る宇宙生物と
同格の筈なんだけどなー>ジェダ

やっぱあれか、技が地味なのが駄目なのか

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 15:52:29 ID:X99Nl7R7
制限解除までいかなくても首輪どうにかした上で対主催総出でボコればジェダに勝てそうな気がして困る
ていうかニケとなのは様の2人さえいれば殺れそうでこm(ry

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 18:35:07 ID:lnMs0toV
グリーンが指示出しすれば、リリス一人でも勝てそうだったりして。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 19:10:24 ID:IMXvTuZx
>>533
無限再生能力と異常な身体の作りだから制限さえなくなれば首輪もどうにかなるしな。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 01:09:48 ID:6FKZw4Ox
殿下って臓器動かせるんだよな。
刺されても避ければいいんだから無敵じゃね?

先の話だけど、最終決戦はガチバトルが見たいな。
脱出できるかわからないけど、部下がアレだからジェダが一人で相手するのか…

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 01:14:12 ID:7mDmI3yr
そこで>>412ですよ。
もしかしたら、ポケモンだけじゃなくてDQモンスターとかデジモンとかたくさんいるかも


542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 01:23:55 ID:0jqLfKRW
>>536
ゲーム的にはアレだからなw
小説版の台詞回しとか無駄にかっこよくて好きだが、言葉の端からにじみ出る強さは客観的に考えると見た目ほどでもないという罠

>>537
まあ蜂もいるし、神体だっていざとなれば有るわけで...


543 : ◆IEYD9V7.46 :2008/03/08(土) 02:13:27 ID:yvFrRnW6
ニケ、一休さん予約します。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 02:22:29 ID:yC9X/ot/
変態対決キター!

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 02:32:45 ID:6FKZw4Ox
やっとこいつらが動くのか!
今から楽しみすぐるww

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 09:06:38 ID:Hr1EF6rv
二ケwwwwww

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 10:30:46 ID:t+PQZKO0
ようやく一休さんにも仲間が出来そうだなwwwwwwwww

548 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/08(土) 13:31:22 ID:WFwAfacd
いや、変態同士の熾烈なバトルになる!!

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 14:19:37 ID:QiuFwg4S
>>516
遅れたけど、超GJです!情景描写も心理描写もすごいです。
コチョコチョ手袋がここまでシリアスになるとは・・・。
金糸雀も普段とやってることはあまり変わらないはずなのに、すごく格好良かったです。
そして、二人の最期の夢がすごく悲しくて暖かかった・・・。
>>543
待ってます!

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 18:01:43 ID:9UY0tiBH
>>547
これってひょっとして対主催の希望なんじゃね?

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 01:26:58 ID:bl3e4QmI
ひまわりの行動指針見て思ったんだが
ロワ内であったメンバー(グリーン)と再会したいって
言いながら、ここまで距離が離れる組み合わせって
珍しくね?

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 22:53:27 ID:YVr9yomS
トマはステルスマーダーでも違和感ないな
仲間を死地に追いやったり、言葉巧みに自殺に導いたり結構えげつない

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 23:00:57 ID:Umdma4Rh
無意識マーダー

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 23:10:15 ID:8rntx/+1
>>553
そこはパロロワ的に「無為式マーダー」と言い換えてもいいな

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 23:16:57 ID:P0bJ2FXH
>>554
いーちゃんかよ!と突っ込みそうになったが、
平々凡々そうに見えて(ロワ内で)何故か美少女達とフラグを立てまくる辺り、
トマといーちゃんは似ているのかもしれない、と思った。

そういや戯言といえば、姫ちゃんは通ってたら書きたかったな……。

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 23:40:07 ID:l9RqHddn
対主催(LSロワ)
ジェダを倒し脱出するという大義名分で好き勝手やってる連中の事である。
例を挙げれば
トマ(少女を自殺に追い込み、自分だけが安全な場所に残ったことで1人死亡、悪魔誕生、奉仕マーダー誕生といった事の要因となる)

なんか書いてみた。

557 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/11(火) 00:24:17 ID:uzsXVmt0
>556
トマのこといじめすぎだろw

>555
たしかにいわれて見ると似てるなw
姫ちゃん(紫木一姫)ならこっちで参加中ですよ
○ttp://www14.atwiki.jp/ln_alter



558 : ◆IEYD9V7.46 :2008/03/11(火) 03:18:59 ID:d2vb+za1
72時間間に合いませんでしたが、投下します。
連絡なしで申し訳ないです。

559 :強さのカタチ、……とその代償 ◆IEYD9V7.46 :2008/03/11(火) 03:21:07 ID:d2vb+za1
「く、ははは……! あはははははは……!」

18時の定時放送が終わった。
高らかに響き渡っていたジェダの哄笑も既に消え去り、
それと入れ替わるようにプールサイドに自虐的な笑い声が生まれる。
声の主は瓦礫の山に寝そべり、空を見上げているニケだ。
背中にゴツゴツした石が当たるが、その痛みを気にすることなくニケは力なく笑う。

「はは……。……俺、こんなに冷たくて薄情なやつだったのか。
 ジュジュが死んだんだぞ? 怒るなり泣くなりしてみせろよ……っ」

額に右腕を乗せ、視界を覆い隠し、目を瞑る。
言葉通り、ニケはジュジュの死を聞いて、怒ることも泣くこともできなかった。
普段は幾らでも嘘泣きで涙を流せるというのに、今は一滴たりとも流れない。
そもそも、本当に今の自分が悲しんでいるのかすら判別がつかない。
それは、ニケが勇者であることに起因している。
ニケの世界の勇者とは「世の中におかしいと言える勇気を持ち、それを正すことができるもの」だ。
世界の違和感を鋭く見抜くためには、明確な基準、揺るがない規範が必要となる。
つまり、勇者たるニケはどんなときでも自分のペースを崩せないし、
それを崩した時点で正しいツッコミができなくなってしまうのだ。
だからニケは簡単に揺らがないし、揺らげない。
どんなときでも一歩引いたところに立ち、冷静に全体を見渡し、間違いを正し続ける。
――それが勇者の宿命だった。

「くそ……、こんなときまで自分を変えられないんだったら、最後までこのまま行ってやろうじゃねーか……!」

ニケは跳ねるように起き上がり、服についた埃を両手で払った。

「バナナムーンとか幸せのピクルスとか使えばまたジュジュに逢えるのかな……。
 ジェダのやつボコって元の世界に帰ったらククリと一緒に探してみるか。
 ……俺と違ってククリは泣いているだろうな。ジュジュとは仲良かったし……。
 ……早く、見つけてやらないとな」

空を仰ぐ。

「ホント、薄情者で悪いな、ジュジュ。
 俺はこのまま行かせてもらうわ。
 ここで急に真面目になるのも俺らしくないだろ?
 その代わり、……ククリは絶対に守ってみせるから。
 それで許してくれ、な?」

別れを告げ、ニケは今の自分に課せられた役割、イヴの捜索に意識を向けた。
立ち止まったりしたら、それこそジュジュに申し訳が立たない。


   *   *   *  



560 :強さのカタチ、……とその代償 ◆IEYD9V7.46 :2008/03/11(火) 03:22:00 ID:d2vb+za1
放送から幾ばくかの時間が経ち、夕日の朱はその身を引きずるように西の空へと消えつつあった。
もともとモノトーン系の配色で造られていたプール脇の更衣室――今は見る影もない瓦礫の山だが――からは、
一層色彩が抜け落ち、その場を少し離れればそれが瓦礫なのかどうかも判別がつかない。
刻一刻と明度を下げていく世界の中で、ニケは懐中電灯を片手にイヴの捜索を続けていた。
吹きすさぶ風には夜特有の瑞々しさと寒気が乗り始めている。
掘り進めるようにどかしているコンクリート片は指先から容赦なく体温を奪っていくが、それでも汗は止め処なく噴出してくる。
身体が冷えていく自覚はあるというのに、尚も身体を冷やそうとする汗の感触にはもどかしいものがあった。

「弱音吐くわけにはいかねーよな……」

汗を拭い、深い息を吐く。
次いで、気合を入れなおそうと全身を空へと伸ばしたところで……、
どかしてもどかしても一向に変化の見られない瓦礫の山を目の当たりにしてしまい、力なく肩を落とした。

「ぐはー……見るんじゃなかったぜ……」

盗賊であるニケには元来力仕事など向いていない。
それでも、瓦礫を砕く程度ならキラキラを使えばいくらでも処理できるのだが、生憎と今回の目的は人命救助だ。
火の剣や地の剣で瓦礫を砕いたところで、助けるべきイヴまで傷つけてしまったら本末転倒になってしまう。
そんな事情から地道に破片をどかしてきたが、イヴ本人どころか持ち物一つも出てこない現状に閉塞感を感じずにはいられなかった。
女の子のためと張り切っていたニケの顔にも、さすがに諦めの色が濃くなり始めた、その時。
眼下の残骸を照らし続けていた懐中電灯の明かりが何かに反射した。
思わず手を止め、「何だ?」とニケは首を傾げる。
瓦礫を構成しているものの大半は年季を感じる古臭いコンクリートである。
が、窓や照明に使われていたのであろう金属片やガラスが紛れているため、
頻度は少ないが光の反射自体は別に珍しいものではない。
ただ、そういった反射は針のように細く鋭い光を返してくるのが常だったのに、今回はどこか様子がおかしい。
広く、薄い、ぼんやりとした青白い光を発していたのである。
明かりがなければ容易く夜闇に溶ける、そんな色をした何かが埋まっているのだと推測し、ニケは石片を掻き出す手を速めた。
早急に、しかし繊細に……と、化石でも発掘しているような心境で手を動かし続けて。
やがて埋まっているものの正体に気付いた瞬間、ピタリとその動きを止め、ニケは硬直しきった。
結論から言う。尻が埋まっていた。
本来ならこんな表現では埋まっている人間を冒涜していることに他ならないが、
それを差し引いても人ではなく尻が埋まっていると言いたくなる、そんな状態だった。
上は腰のあたり、下はびっちりと閉じられた二つの大腿まで。
簡単にどかせる瓦礫を取り除いた結果、偶然、臀部を中心にした部分だけが現れてしまったのだ。
突発的な事態にニケも呆気にとられていたが、すぐに気を取り直し、思考を巡らせる。

……さて、目の前の尻にどう対処するのが正しいのか。
少なくとも見える範囲に血溜まりはない。見たところ、瓦礫同士がうまく折り重なって空洞が出来ているようで、
未だ埋まっている少女の上半身がグチャグチャになっている、なんてこともないだろう。
ここで脇目も振らずに残った瓦礫をどかして、何事もなかったかのように助け出すのは簡単だ。
だが! とニケは大仰に腕を振り、表情を強張らせながら思う。
シリアスな放送の後に現れた場違いな尻。
これは、何者かが勇者たる自分を試しているのではないだろうか。
ついさっき、自分らしさを貫くと誓ったばかりの自分を。
果たして、フラグも何も期待せずに真っ当にこの尻……じゃなくて少女を助け出すことが、
自分らしいやり方だと呼べるのだろうか?
ニケは考える。
両腕を組んで、目を瞑り、うんうんと唸りながら黙考を深め……。
やがてカッ! と目を見開き言い放った。


561 :強さのカタチ、……とその代償 ◆IEYD9V7.46 :2008/03/11(火) 03:23:11 ID:d2vb+za1
「見つけた……! 俺の、勇者の答えを!!」

ふにゅり。
という擬音がニケの手のひらを伝った。
次に生まれたのはさわさわ、さわさわ……という布を擦る音。
言及するまでもなくお分かりだろう。
ニケが、どこまでも真剣な面持ちで尻を撫で始めていた。
様子を窺うように軽く撫で回した後、何か気がかりでも思い出したのかピタリとその手が止まる。
手のひらは丘の頂上に乗せたまま。
右に。
左に。
グルリと首を動かし周囲を威嚇するように睨みつける。
一呼吸後。
誰もいないことを確認し、その上で、

「……勘違いするなよ」

自信満々に言い切った。

「俺は脈を計っているんだ!!
 尻の脈!! 言わばけつみゃくぅ――――――――っ!!!」

ふふん、と鼻を鳴らし、ニケは迷うことなく指を走らせる。
そう、これは断じてセクハラなどという下卑たものなどではない。
露出している部分が他にないのだから、そこで生存確認を行うのは当然の理。
だいたい、この行いが許されないものであるなら、
これまでのように何らかのしっぺ返しが来ているはずなのだ。
例えば、なのはの胸をスペクタルズで覗こうとしたときのように。
エヴァの黒い下着を観察したときのように。
スケスケインデックスの格好を目に焼き付けたときのように。
ヴィータの胸をガッチリとホールドしたときのように……って多すぎる。今まで何をやっていたんだこの勇者。
兎にも角にも、今までやましい心を持って臨んでいたときには、例外なくツッコミという名の制裁が加えられてきた。
だが、今回はどうだ。
邪魔立てするものが何一つやってこないではないか。
これは即ち神も俺の行為を推奨しているのに違いない! とばかりにニケの自信が裏打ちされていく。
ライフセーバーが異性に人工呼吸をするとき、劣情を抱いたりするか? いいや、しない。
詰まるところこうして尻を触り続ける行為もそれと同じ、神聖な医療行為の延長線上に過ぎないのだ。

「そう思うと……ほらな、何か俺の背中に後光が射しているような気がしてくるだろ?」

繰り返すが、周りには誰もいない。弁解する相手もいないし、
自分が正しいと思うなら黙って胸を張っていればいいのだが……、
それが出来ないという点から、ニケの性格と心境の奥底を見透かして欲しい。
ともあれ、今のニケは煩悩を叩き殺した仏となっている(つもりだ)。
よって、この物語にこれから登場するニケは実在のニケとは一切関係ありません。
彼は今無心で尻をさすっているのだから。

手のひらから返る感触は実に心地よかった。
押せば押した分だけ沈み込み、優しく包み込むようにその形を緩やかに変える。
先人達はその感触を水蜜桃のようだともゼリーのようだとも表現してきたらしい。
なるほど、まさにその通りだ。
たった今揉み始めたばかりだというのに、恐ろしいほど手に馴染む。
最初から自分の指に合わせて造られたのではないか?
そう錯覚したくなるほどに、まるで磁石のN極とS極が引き合うかのように、
ニケは飽きることなくその柔肌を堪能し続け……。


562 :強さのカタチ、……とその代償 ◆IEYD9V7.46 :2008/03/11(火) 03:24:14 ID:d2vb+za1
……以上8行、全部嘘である。
実際には、ニケの心はここまで完全にお花畑にはならなかった。
想像の上では「とんでもなく柔らかいんだろう」と期待していた尻は、気落ちするほど硬く、
肉の柔らかさよりもゴツゴツした骨と皮の感触のほうが印象的だった。
紺色の布からスラリと伸びた二本の太腿も同様だ。
そこから見て取れる肌の白さも健康的な美白とはほど遠く、
無理な食事制限をした結果に生じてしまった病的な白さに近かった。
しかしニケはへこたれない。
ゴツゴツした下肢を「余分な肉のないスレンダーな体形」とポジティブに脳内変換し、
「この硬さに返ってリアリティを感じる……!」と呟きながら、
建前上、脈を求めて下半身をゴソゴソとまさぐり続ける。
時折チラリと、固く閉じられた太腿、正確にはその奥へと目をやり、
「駄目だそこだけは駄目だ! 見えないから、触れないからロマンがあるんだ!」
などと言う、未開のジャングルを前にした開拓者的な葛藤を繰り返している。
と、
好き勝手していたニケの指にピクリ、という反応があった。
本当に尻で脈を測れたのか? 違う。ニケの指の動きがくすぐったかったのか、
埋まっている少女の身体が僅かに動いたのだ。
意図したやり方ではないが、生存確認は完了。
そこからの行動は迅速の一言だった。

「生きている!」

嬉々として手を地面にかざす。間を置かず、プールサイドを突き破って太鼓が現れ、

「よおし! オッポレオッポレオッポレオッポレオッポレオッポレオッポレオッポレオッポレ――――!!!」

ドカンドカンと太鼓を打ち鳴らし、地の剣を取り出すやいなや、
少女の上半身を覆っている巨大な瓦礫を切りつけ、あっという間に砂へと変えた。
同時に力尽きた地の剣が根元からポキッと折れたが、ニケはもうそちらを見ていない。
両腕フル回転で砂と化した瓦礫を掻き出している。
即座にニケの脳内ではイヴ救出後のフラグ処理パターンが検討され始めた。
狙うのはイヴだけではない、イヴの身を案じていたブルーにも出来る限り食い下がり、
「どうだ、俺って頼りになるだろ?」的なアピールを試み、電撃作戦で落としにかかる。
作戦名――両手に花。
道筋をしっかりと見据え、ニケは力強く砂山を削り取る。

(あは、あは、あはははははははははははははっ!!)
「待ってろよイヴ!! 俺が今助けてやるからなぁ――――っ!!」

まだ見ぬイヴがどれだけかわいいのかを期待しながら、高揚しきったニケは一心不乱に突き進む。



……数分後。


おめでとう! ニケ は スク水女装坊主(ちょっと股間がきつい) を発掘した!


…………。
……。


   *   *   *



563 :強さのカタチ、……とその代償 ◆IEYD9V7.46 :2008/03/11(火) 03:24:54 ID:d2vb+za1
更衣室一棟分の瓦礫の量は凄まじい。
爆発の中心地を基点として、放射状に細かな破片がプールサイドの至るところに降り注いでいる。
そんな石の雨の難を逃れた場所、更衣室跡からプールを挟んだ場所で、丸太のように転がるものがあった。
ゆっくりと。
右にゴロゴロ。左にゴロゴロ。また右にゴロゴロ……。
転がりながらも両目を糸のように細め、きしめんのような太い涙を流しているのはニケだ。
無気力なのか自棄なのかは判別できないが、
「俺は……大切なものを失くしちまった……」とか、
「殺せえっ! 誰かいっそ俺を殺してくれぇっ!」といった恨み言が粛々と口から漏れている。
仏となったニケにも苦悩する余地があるらしい。悟りの道は遠いようだ。

陽が落ちるのと同時に、夜風はその鋭さを増した。
一陣の風が未だ高く積み重なっている瓦礫の山に果敢に挑みかかり、
小石が落ちるカラカラという音がプールに打ち響く。

「もしかして、こいつがイヴだなんてオチは……」

ようやく再起動したニケはそう呟きかけ、慌てて口をつぐんだ。
まさか、とは思いつつも最後まで口にしたらそれが現実になってしまうのでは? と危惧してしまう。
既に愛らしいピンクタオルにスクール水着を着こなした新感覚坊主に接触したあとだ、ここで楽観的になったら寿命が縮む。
よもやキタキタオヤジクラスの変態がこの島にいるとは……! 
しかも自分と然程変わらない年の男なのにぃ! 
と、驚いているんだか対抗心が湧き起こっているのかよく分からない感想を浮かべ、ニケは横たえた坊主を眺める。
トラウマがあるので下のほうは決して視界に入れない。

「こいつがイヴじゃないとすると……ここを爆破した犯人がこいつなのか?
 それともブルーが気付いてなかっただけで他にも人がいたってことか……?」

もしも、まだあの瓦礫の中にイヴが埋まっているなら早急に捜さなければならないが……。
今はこの坊主を体育館に運ぶのが先決だろう。どのみちニケが一度に運べるのは一人だけだし、
正体不明とはいえ、気絶している人間を野ざらしにするのは気が引ける。
念のためブルーにこの坊主のことを尋ねた上で対処の仕方を考えるべきだろう。
方針を定めたニケは丁重に坊主を背負い、自分のランドセルと坊主の体操着袋を腕に引っ掛け、
プールの出口を目指して歩き始めた。
背中に当たる独特のナイロン生地の感触と、それを着ている人間との落差が歯噛みしたくなるほど悔しい。
が、それを必死で振り払うようにニケは背中に言い聞かせる。

「……なーに、心配するな。悪いことにはならないだろ」

ずり落ちてきた坊主を背負いなおし、校庭へと歩を進める。

「しかしこの格好をする度胸といいぶっとんだセンスといい……、
 ジェムジャム大陸出身の同郷のやつだったりしないだろうな……?
 自然界の王のおっさんたちと同じ臭いがするぞ?」

妙なシンパシーを覚えつつ、ニケはメロとブルーの待つ体育館を目指した。



……と、忘れていた。



バーバラパッパパー♪ 【ニケの称号『すけべ大魔神』のレベルがあがりました】
バーバラパッパパー♪ 【ニケの守備範囲に『坊主』が追加されました】


「ちょ、待て!? 何でレベル上がって変な属性がついてんだよっ!?
 俺今回何にもいいとこないっていうか被害者じゃねーか畜生ッ!!」

564 :強さのカタチ、……とその代償 ◆IEYD9V7.46 :2008/03/11(火) 03:26:53 ID:d2vb+za1
【D−4/学校プール入口/1日目/夜】
【ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:すけべ大魔神LV.8、魔力大消費、中程度の疲労、左肩に切り傷あり、言い知れぬ喪失感、
    一休さんを背中に背負っている
[装備]:スペクタルズ×8@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、クロウカード『光』、 コエカタマリン(残3回分)@ドラえもん、
    メタルイーターMX(弾切れ)@とある魔術の禁書目録
    一休さんの体操着袋[エルルゥの薬箱の中身(カプマゥの煎薬(残数3)、 ネコンの香煙(残数1)、
                 紅皇バチの蜜蝋(残数2)) @うたわれるもの 、
                 シャインセイバー(サモナイト石・無)@サモンナイト3
                 モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL クロウカード「剣」@CCさくら(カード状態)、
                 教科書数冊、チョーク数本、100円ライター 、濡れた着物と体操服]
[思考]:俺は……可愛い女の子と仲良くなりたかっただけなのにぃ……ッ!
第一行動方針:坊主を体育館に連れて行き、ブルーから情報を得る。
第二行動方針:余裕があればイヴの捜索。 イヴを助けたら体育館でメロと合流し、怪我の手当てをしてあげる
第三行動方針:神社に戻ってインデックスらと再会し、学校についての情報等を伝える
第四行動方針:自分の仲間となのは&エヴァの友人を探すため、情報を集める
第五行動方針:もし、なのはに会ったらなのはにちゃんと謝る
基本行動方針:とりあえずラスボスを倒す。その過程で女の子の仲間が増えればいいッスねぐへへ



【一休さん@一休さん】
[状態]:全身に相当数の負傷。(ただし、少なくとも手足の欠損はなし)
    (具体的なダメージの程は後の書き手さんにお任せします)
[装備]:女児用スクール水着、ピンクのバスタオル
[道具]:
[思考]: ………………。
第一行動方針:???(気絶中)。
第二行動方針:ブルー達から逃れる?
第三行動方針:これまでに遭遇した人々の誤解を、どうにかして解きたい。
第四行動方針:どこかで食料を確保したい。
第五行動方針:余裕があれば、森にでも骨格標本を埋葬し供養したい。
基本行動方針:ゲームをうまく脱出する。
[備考]:
体操着袋に細かい荷物を入れています。(現在ニケが所有)
ブルーを不思議な力(スタンガン)を持った神仙または学術者の類と思っています。

565 : ◆IEYD9V7.46 :2008/03/11(火) 03:28:27 ID:d2vb+za1
投下終了。昼間出掛けるので修正などは夜に承ります。

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 10:08:26 ID:yjZO3JEh
流石にイヴと誤認はしなかったか。だが……だが…………おまw
前半1レスのシリアス分はどこいったwww
実に、流石すぎる。GJ。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 11:01:26 ID:69btW0WK
G……J……ッ!
最初の1レスで「ニケかっこいいじゃん」と思った俺の心を返せ!
けつみゃくwww 誰が巧いこと言えとwww

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 11:34:23 ID:2tJgbu4A
投下GJ!
シリアス展開? いいえギャグ時空です。
カオスな二人組がついに誕生してしまったw
一休さんはようやく理解してもらえる仲間を得ることになるか?w

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 11:37:32 ID:CzzUfXaM
ニwwwwwwwwwケwwwwwwww

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 13:35:37 ID:pO8m0X8I
アッー!

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 14:13:46 ID:eFKoo5Sq
リアルタイムで読まなくてよかった
夜中に馬鹿笑いする怪しい人になるところだった
GJGJ!

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 14:35:06 ID:RzqLZIk4
なんという大作……!GJ!
ニケ乙wwww

後半のインパクトのせいで薄れがちだけど、前半の勇者の下りはかっこよすぎる…!
ギャグとシリアスの比率が……絶妙すぎる…ww
あーニケの心情を考えると切ないww
まあ一休さんも結構可愛い顔してるから、その、なんだ…
アッー!

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 14:47:37 ID:Np3ddc9g
久々に勇者っぽいぞと思った矢先にニケwww
描写が上手いのが憎いと思ったのは初めてだww
ニケの絶望をリアルに感じるぜ……
GJGJ!

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 17:29:04 ID:5cafUsTR
思いっきり吹いたw 描写が丁寧なだけに余計に……w
しかし、ブルーはともかく、一休見たメロのリアクションが想像できないw どうなるんだろw

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 19:41:36 ID:RzqLZIk4
メロはまた変態か…(痴女に続いて)じゃね?
ブルーが肯定してるからアレだけど、してなかったら推理が間違ってると思うかもな。
いきなりあんなのが居たら攻撃するだろ……

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 20:05:45 ID:pppM7kUr

シリアスと見せかけてギャグとは
これは予想外
しかし、ニケは一級品の誤解を持つ彼を拾ったことは吉と出るか凶と出るか

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 22:51:22 ID:I48bPGnB
投下乙。
やっぱりニケはニケでしかないなー。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 00:31:35 ID:W8q6akfy
投下Gjです。
ニケイ`
ぐはっ…一休さんの手触りなんて想像したくねえw新たな道に潜在的に目覚めたか?w

これで放送前はパタリロだけか。

579 : ◆JZARTt62K2 :2008/03/14(金) 12:32:17 ID:Y27/zfNs
ククリ、ひまわり、トリエラ、リルル、ヴィクトリアを予約します。

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 12:41:00 ID:D3W6bGju
wktk
ドキッ!おにゃのこだらけの温泉大会! 
ぽろりはあるの?

冗談です

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 14:38:29 ID:tWj7+PuZ
来たー!
ヴィクトリアがどう接触するのか楽しみです。

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 19:14:20 ID:r1Bq9541
温泉組みktkr

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 03:00:43 ID:WFnufWGy
豚愚痴

【前提】
○×△オンリー虹サイト
アク解で、久方ぶりに知らないリンクがあったんでワクテカしながら見にいったら
紹介文がなんぞこれ?だった


【問題】
△愛あふれまくってるので、二次創作ダメな人は完璧にダメでしょう。

【本音】
誉めたいのか貶したいのか、どう取ったら良いのかわかりません!!


確かにうちの△は公式とは随分違う絵柄だが、それにしたって文章がよくわからん
元から二次オンリーサイトの紹介に、
わざわざ「二次がダメな人はダメだろう」とか書かれてもなぁ…


584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 12:37:38 ID:WFnufWGy
突然だけど、こんな話してられなくなるよ!
2ちゃんもニコ動も、もちろん同人も規制されるよ!
人権擁護法案という名の言論弾圧を可決させないように、
署名しよ!萌えまで規制されないように、
塵も積もれば山となる!

ttp://wiki.livedoor.jp/pinhu365/d/FrontPage ←署名サイト

月もLも言ってるよー!

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2379976

立ち上がれ,ちょっとの間でいいから1つになろう!

署名にメアドはいれなくていいよ!

同人界を存続させよう!
釣りじゃないです。


585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 21:09:27 ID:yuwB6fCr
そういえば残り参加者が丁度半分だな。
初期からの住人だけど、なんか感慨深い……
ここ最近ロリばっかり死んでるから、バランスは取れてきたかな?

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 23:32:13 ID:YQC6FrLO
>>585
死者はロリ22人にショタ21人と、ほぼ同等。
生き残りはロリ29人にショタ14人と、ほぼ2:1。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 00:54:34 ID:eWiKdvSa
ニケはどんな時でもニケか。ジュジュが死んでも全くペースを崩していない。
パタリオはジェダ戦を考えると、誤解されたまま魂も残さず後腐れ無く消滅した方が話の展開的に良いと思う。

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 09:04:33 ID:UDsp2i3N
それはつまり、そういう話を書くってことですね?
書かないのに自分の願望だけ垂れ流すなんてことはないですよね?

589 : ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 18:50:55 ID:gdKfzONv
それでは投下を開始します。

590 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 18:53:07 ID:gdKfzONv
「……もう一度確認するわ」

トリエラの平坦な声が、微かに湯気が漂う脱衣所の空気に染み渡るように広がって、消えた。
本来なら、目が痛くなるほどに蛍光灯の明かりで満たされているはずの脱衣所も、今は月の光だけが明かりとなっている。
薄暗い部屋の中、トリエラは険しい顔つきで、ククリはやや緊張した面持ちで、それぞれ立ち尽くしていた。

「ひまわりを殺そうとしていた男は、『黄色い服を着て、ズボンに失禁の跡がある少年』で、間違いないのね?」
ひとつひとつ強調するように、言葉を区切って確認を取る。
そうして切り分けられた言葉をそれぞれ口に出して反唱したあとで、ククリはゆっくりと答えを返した。
「うん。間違いないと思う。ひまわりちゃんを追い掛け回して殺そうとしてたのは、その男の子。
 あとは……暗くて顔の細かい部分はよく見えなかったけど、とりあえず眼鏡はかけてたと思う」
「……ハァ」
トリエラは最高にうんざりしたような溜息を吐いた後、木の皮で編み上げられた椅子に腰を下ろした。
プラスチック製のナイフホルダーが、羽織ったバスローブの下で乾いた音を立てる。

「呆れた。あいつ、赤ん坊にまで手を出してたのね」
自分を騙して殺し合いをさせた少年のことを思い出し、トリエラは苦虫を噛み潰す。
殺し合いに乗って“いた”野比のび太は、やはり夕方以前にも悪行を重ねていたらしい。
しかも相手は『赤ん坊』。外道極まりない。
とはいえ、結果としてのび太の襲撃は失敗に終わっている。ククリが杖術を使って叩き伏せたからだ。
杖で顔を殴られたのび太は、あっという間に逃げ出したという。
それにしても、
「魔法もなしでよく撃退できたわね。あなた、遠距離専門のプレイヤーでしょ?」
「あのときは、ひまわりちゃんを守るために必死だったから……」
恥ずかしそうに顔を伏せるククリ。
「ひまわりちゃん、まだ赤ちゃんだもん。誰かが守ってあげなくちゃ」
「赤ちゃん……赤ちゃんね」
野原ひまわり。
何の力も無いこの赤ん坊を、ジェダは一体なんのために連れてきたのだろうか。
ククリによると、既に死亡した『野原しんのすけ』の妹であるらしいが、それだけだ。
86人の内の1人に選ばれたからには何らかの理由があるのだろうが、さっぱり見えてこない。
それ以前に、なぜ自分が選ばれたのかすらわからない。
ヘンリエッタでもリコでもアンジェリカでもなく、なぜ『自分』だったのだろう。
「……ねえククリ。あなたは、どうして自分がここに連れてこられたと思う?」
「私と勇者さま、それにジュジュちゃんとトマくんは魔王ギリを倒すために旅をしていたの。
 だから、それが理由じゃないかな。魔王繋がりで、ギリとジェダは友達だったのかも」
なるほど。ククリには思い当たる節があるようだ。
しかし、自分は魔王と戦ったことなどない。せいぜい五共和国派と戦っている程度だ。

この島で出会った他の子供達についても考えてみる。
トマ。魔技師。道具の扱いに長ける。
アルルゥ。魔法使い。魔獣を呼び出す。
ネギ=スプリングフィールド。魔法使い。瞬間移動と拳法も使用する。
黄色い人形。詳細不明。
帽子を被ったレイプ魔。眩い光を放ってこちらの目を潰してきた。
白いフードの少女。詳細不明。
リルル。機械人形。指先から電撃を放つ。
のび太。一般人。
シャナ。剣士。空を飛び、巨大な剣を悠々と振り回す。
双葉と呼ばれた少女。詳細不明。
ククリ。魔法使い。グルグルと呼ばれる魔法を使用する。
そして、ひまわり。一般人。
剣士、魔法使い、技術者、ロボット……見事に特殊な人材が揃っている。ククリによると、弾幕をばら撒く翼人までいるらしい。
きっと自分は、『義体』としての性能を期待されて連れてこられたのだろう。
様々な異能者、実力者が集められて行われる殺し合い。
だから、一般人のひまわりやのび太が浮いている。
一体彼らは何の目的で連れてこられたのだろうか――まあ、想像がつかないでもないが。

591 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 18:54:39 ID:gdKfzONv
悪趣味な上位者の考えることは大抵決まっている。要は、蜘蛛の巣に蝶々を引っ掛けて遊ぶ馬鹿な子供と同じ。
「死地に放り出された無力な者が、どう“喰われる”か見て、愉しみたいんでしょうね。
 もちろん、自分の安全を確保した上で。ひまわりも、ジェダにとっては……」
そこまで言って、ククリの顔が曇っていることに気がついた。
「トリエラさん……」
「ごめん、配慮が足りなかった。ああ嫌だ、私、疲れてるなー」
急に声のトーンが落ちたククリに、頭をかきながら謝るトリエラ。
「と、話が逸れた。とにかく、のび太は改心したらしいから安心しなさい。後で死ぬほど謝ってもらうけどね」
無理矢理冗談めかして言うトリエラに、ククリは顔を上げて一言。

「信じられません」

そう、言い切った。

「……ククリ」
「ひまわりちゃんを本気で殺そうとした人がそんな簡単に改心するなんて、わたし、信じられない。
 だって、その人がトリエラさん達を騙して殺し合いに利用したのって、夕方ですよね? ひまわりちゃんを襲ってすぐなんですよね?
 そんなに人を殺したがってた人がいきなり正義に目覚めるなんて、信じられません」
はっきりと、きっぱりと、くっきりと言い切るククリ。
その目に宿るのは、恐怖と疑惑と不信感をないまぜにしたような強い色。

「……ごめんなさい。でも、自分が生き残るために赤ちゃんを犠牲にしようとしてた人を信じるなんて……やっぱり、できません」
拒絶の意志を見せるククリを、トリエラは複雑な表情で見つめる。
(……無理もないか。ククリも襲われたんだしね)
数時間前に赤ん坊を殺そうとしていた人間が急に改心したと言われても、なるほど確かに信じにくい。
ましてククリも殺されかけたのだ。実際に襲われていないトリエラとは立ち位置が違う。
そのときは武器の差で撃退したらしいが、ククリが杖を持っていなければ、のび太が刃物でも持っていれば、今頃ククリは死んでいたかもしれないのだ。
そう考えれば、むしろ許容しろというほうが無茶――

――待て。自分はなぜ赤の他人である野比のび太を信用した?

よく考えれば、“のび太がそれまでの方針を転換する理由が一つもない”。
それなのに、自分を騙してまでシャナという少女を殺させようとした野比のび太がいきなり方針を転換したことに、なぜ疑問を抱かなかった?
大体、なぜのび太はシャナを襲ったのだ?
のび太は殺し合いに乗っていた。言い換えれば、生き残るために行動していた。ならば、襲撃には必ず目的がある。
野比のび太は非力だ。一人で全員を殺しきる実力はない。
そんなのび太が、逃げも隠れもせず、こんな序盤からいきなり人を殺しにかかったのは、一体どういうことなのだろう。
一回だけなら『錯乱していた』で説明がつく。
だが、のび太は二度も人を殺そうとしたうえに、他人を騙して殺し合いをさせる、などといったことまでやらかしたのだ。
これらを全て『錯乱していた』で通すのは、少々人が良すぎる――虫が良すぎる結論なのではないだろうか。
(……あれ、もしかして私、迂闊だった?)
嫌な予感に駆られたトリエラは、北西の森でののび太の行動を思い起こす。
決着への割り込み。突然のカミングアウト。理由は不明。自分を殺せと宣言、のちリルルの助け舟。そして提案――
――『ご褒美』。

「これは、失敗したかな……?」
トリエラの額に、じんわりと汗が滲む。
もし、自分の推測が正しいとしたら、野比のび太は間違いなく『悪魔』だ。

「トリエラさん……?」
顔を上げると、同じように椅子に腰掛け、不安そうな顔をしたククリがじっと自分を見つめていた。
ククリの背後のガラスには、射殺すような視線を持った少女が映っている。ひどい顔だ。
「あの、どうしたんですか?」
「……嫌な仮説を思いついたわ」
吐き出す言葉は鉛のように重い。鈍色に濁った沈殿物が胸の底に溜まっているようだ。
「ねえククリ。野比のび太がひまわりを襲った理由ってなんだと思う?」
「襲った、理由?」
急な問いかけに、ククリはしばらく面食らったように沈黙していたが、やがておずおずと答えを返した。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:00:27 ID:qG7DREdw
sien

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:03:30 ID:odDvsrpv
 

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:04:00 ID:hKrswygc
  

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:19:29 ID:N6k7LpNk
 

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:21:39 ID:G7aUsOCg
 

597 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:40:27 ID:gdKfzONv
「荷物を奪うため……じゃないと思う。なにか、ひまわりちゃんを殺すこと自体が目的だったみたい」
「根拠は?」
「あの男の子、ひまわりちゃんを殺さないといけないとかなんとか意味がわからないことを言ってたの。
 物を奪うだけなら殺す必要はないはずだよね。コパで会った盗賊の人達は人を殺すような人達じゃ、なかった」
真っ直ぐに見つめてくるククリの瞳には、『盗賊』に対する敬意の念が込められているような気がした。
トリエラにしてみれば盗賊も普通に悪人なのだが、ククリにとっては違うらしい。世界の違いというやつだろう。
しかし、そのことで何か言う気にはなれなかった。その程度のことでいちいち言及していてはリルルと同盟など組めはしない。
それよりも、今のククリの台詞には看過できない箇所がある。
『ひまわりを殺さなければならない』。
果たして、野比のび太はなぜひまわりを殺さなければならなかったのか。
考えられる理由は三つ。
一つは『怨恨』――しかし、相手が赤ん坊であるためこの線は消せるだろう。
ひまわりの兄である『野原しんのすけ』に対する意趣返しである可能性もなくはないが、続けてシャナを殺そうとする理由がない。
一つは『性質』――外的な要因ではなく、趣味や思想、あるいは精神の疾患といった内的な要因による殺人欲。
この可能性は何時如何なるときでも存在するうえ、単なる思考放棄になってしまうので今は置いておくことにする。
最後に『利益』――なんらかの目的を達成する手段として殺人を犯す思考。
野比のび太がひまわりを殺すことでなんらかの恩恵を得ようとしていたのなら、
彼が『放っておいても勝手に死ぬ赤ん坊』に手を出したことにも納得がいく。
人を殺すことで受けられる恩恵、『ご褒美』が目的ならば。

「くそ、やられた。その可能性もあるか」
トリエラは額に手を当てて天を仰ぐ。
しかし、目に映るのは、虫の死骸が張り付き、まだらに汚れた蛍光灯だけだった。
「あの、でも、目的は関係ないんじゃ?
 あの男の子がひまわりちゃんを殺そうとしたことやトリエラさんを騙したことに変わりはないんだし……」
「違うわ」
控えめなククリの意見をばっさり切り捨てる。
「野比のび太の目的が最初から『ご褒美』なら、話は全く違ってくる。
 いい? のび太の目的が『ご褒美』なら……私は“騙された”んじゃない。“まだ騙され続けてる”ってことになるのよ」
息を呑む気配を感じながら、トリエラは言葉を続ける。

598 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:41:11 ID:gdKfzONv
「この仮定が正しいとすると、私がシャナを殺す瞬間に彼が止めに入ったのは、シャナを死なせたくなかったからじゃない。
 『自分がシャナを殺したかった』からよ。『ご褒美』は、自分で殺さないとカウントされないからね」
「で、でも、シャナって名前はさっきの放送で呼ばれて……」
「少しでも頭の回る人間なら、裏切りの発覚を遅らせるために、獲物を殺すのは放送直後にするはずよ。
 手足を切り落とすとか、何らかの方法で動きを封じれば、たとえ目覚められても問題はないから。
 放送は12時間間隔……次の放送で名前が呼ばれるなら『別れた後に殺された』という嘘にも真実味が増す」
ククリは、信じられないといった表情で絶句している。
「改心のパフォーマンスも全部演技ってことかな……? だとしたら大した役者だわ。
 ああ、どうして私は『のび太が一人で残る』ことの意味をよく考えなかったんだろう」
「……で、でも、『自分を殺してくれ』なんて言ったら、本当に殺されるかもしれないのに……」
ようやく言語機能が回復したらしいククリが途切れ途切れに言葉を発する。
トリエラは両手でナイフホルダーをいじりながら、苛立たしげに質問に答えた。
「あと一人殺せば『ご褒美』が手に入るってときに、『自分が殺しかけた相手』を助けるために殺害数をリセットすると思う?
 一つの選択ミスが生死に直結する殺し合いで、一時の感情に身を任せて貴重なメリットを捨てると思う?
 彼は確信してたのよ。私が『二人殺害のカウント』をリセットするはずが――シャナを助けるために『ご褒美』を使うはずがないって」
トリエラは深く溜息を吐くと、バスローブの着崩れを直した。
「私が“怒りに狂って即刻嘘吐きを殺す”性格じゃないってのも見抜いてたんでしょうね。
 “のび太を殺したらシャナを助けなければならなくなる。しかしシャナを助けたら殺害カウントが0に戻って『ご褒美』が遠のく”
 そんな選択を迫られたら、まともな人間なら誰だって少しは考え込む。
 そして、その間に『知り合いのリルル』が止めに入り、『改心し、危険人物ではなくなった』のび太を殺す側が悪役となる、か。
 ……ひどい呪いね。これじゃ、私がのび太を殺せるわけないじゃない」
私の目的はあくまで危険人物の排除だから、と付け加えて、トリエラはもう一度溜息を吐いた。
「そんな……そんな、ことっ!」
突然ククリが立ち上がり、大声を出した。
しかし、後が続かないようで、すぐに俯いて座り込んでしまう。
そのような、悪魔のような人間がいるとは思いたくないのだろう。
だが、いるのだ。この程度の悪意を持った人間など、それこそ数え切れないほどいる。

599 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:42:26 ID:gdKfzONv
しばらくして落ち着いたらしいククリは、ぽつりぽつりと、なぜか低い声で会話を再開した。
「でも、さっきの話だと、リルルちゃんはあの人のことを『悪い人じゃないと思う』って……」
「……あなたは、“あの”リルルの認識力に何を期待しているの?」
「それは」
何か言おうとして、結局何も言えず口を閉ざすククリ。
そんなククリに追い討ちをかけるように、トリエラは不快感をぶちまける。
「違和感はあったんだ。あいつ、リルルのことを最後まで心配しなかったんだよね。
 あの子、片手がもげてる上に服が血だらけなのよ? 知り合いなら『大丈夫か』くらい言ってもいいじゃない。
 それなのにさ、のび太が最初に言ったのは『どうしてここに』だよ? そりゃないでしょ。
 それからも自分の都合ばっかり。正直、リルルの見る目がないだけ……」
言いつつ、何気なく視線をククリに戻したトリエラは、思わず目を見開いた。
ククリが、初めて見る表情をしていたからだ。
口は真一文字に引き締められ、丸かった目は吊り上げられてまるで半月のようだ。
膝に置かれた両拳は真っ赤になるほど固く握り締められ、ぶるぶると震えている。
ククリは、おそらくは野比のび太に対して、静かに怒っていた。

(しまった)
ククリの表情を見て、トリエラはようやく我に返った。
今まで自分が推測のみで物事を語っていたことに、ようやく気がついたのだ。
脳内で勝手にストーリーを組み立て、しかも素人に長々と聞かせるなど無様にも程がある。温泉に入って気が抜けてしまったのだろうか。
しかもまずいことに、思考力の低下のためか、どうやらククリはトリエラの推測を完全に信じ切っているようだ。
慌てたトリエラは訂正を入れるために口を開き、
「あ、でも今の話は可能性があるというだけで――」
そして、言葉を途中で打ち切られた。

「だ、誰!?」
何の脈絡もなく、突然ククリが叫び声を上げた。
唖然とするトリエラの前で、椅子から立ち上がったククリは、まるで誰かを探すように周囲を見渡す。
「え、な、何これ!? 誰、誰なの!?」
「落ち着きなさいククリ! 何があったの!?」
「トリエラさん、聞こえないの!? この、頭に響く……え、ちょっと待って、何か、言ってる……」
ククリは両手で耳を塞ぐようにすると、いきなり体育座りをした。
そのまま、まるで電波でも受信するかのように約一分間ぶつぶつ独り言、具体的に言うと、
「え、本当!?」とか、
「そんな、フランドールちゃんが……」とか、
「気をしっかり持って!」――などと見えない人を熱心に励ました後、真剣な顔でトリエラを見上げた。

「大変! 誰かが助けを求めてる!」
「……そ、そう」
なお、トリエラはドン引きしていた。
そんなトリエラに構わず、ククリは自分の頭に響いた『声』について興奮気味に語り出す。

――結果として、『野比のび太』に関するそれまでの会話は流されることになる。


    ※    ※    ※    ※    ※


「一瞬、『ああ……結局この娘も危ない娘か』とか思っちゃったじゃない……。
 一方通行の通信魔法ならいくら励ましても届かないでしょうに。いや、気持ちはわかるけどさ」
「早く助けに行こうよ!」
「焦らない」

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:42:28 ID:hKrswygc
 

601 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:43:31 ID:gdKfzONv
逸るククリを押さえつつ、トリエラは髪留めを使って髪を二つに束ねる。
服は既にいつもの服に着替えてある。湯上りなので少々不快な着心地ではあるが、そこは我慢だ。
爪先を地面に打ち付けてブーツの位置を調整し、しっかりと水気を取ったナイフをホルダーに収納する。
その間、ククリは待ちきれないといった様子でそわそわしていたが、トリエラは慌てることなく準備をこなしていく。
最後に、組み立て終えた銃を懐に収めると、トリエラは立ち上がった。
「終わったわ」
「じゃ、行こうっ!」
「待ちなさい」
走り出したククリの後襟を片手で掴んだトリエラは、そのまま自分のもとへと力任せに引き寄せた。
「あなたはここで待ってなさい」
「どうしてっ」
いきり立つククリに、トリエラは無言で背後を指差す。

「聞きたいことがあるわ」
そこには、泣き喚くひまわりを抱えたリルルが所在無さげに立っていた。

「形状を把握しようと服を脱がせたら大声を上げ始めたの。だからちょっと停止させたいんだけど、方法がわからなくて……」
「……アレを、放置していく気?」
「……ごめんなさい」
ようやく興奮から醒めたらしいククリがしゅんとなる。
トリエラはやれやれと溜息を吐くと、呆れたようにククリを解放した。
「まったく、なんでそんなに焦るのよ。通信魔法なんか使う余裕があるなら、今すぐどうなるってわけでもないでしょうに」
「……その人が危険な目に遭ったの、私のせいなの」
ククリは拳を握り締めると、ぽつぽつと話し始めた。

「その人、午前中に凄く怖い目に遭って、恐怖で動けなくなっちゃったらしいの。
 『虹色の翼を持った化け物が黒髪の男の子を嬲り殺しにする場面を見た』――って。
 その二人は多分、ゴンくんとフランドールちゃん。私が、殺し合わせてしまった二人なの……」


    ※    ※    ※    ※    ※


『警告します。先程の念話はI.M.の性格の悪さが直接思念に滲み出ていたため大変危険でした。
 今後、似たようなやり取りを続けた場合、本性がばれる恐れがあります。早急な性格の改善を推奨します』
「喋る杖なんて考え出した奴は狂人だと思うわ。自我を持たせた奴は更に狂ってるわね。殺してやりたい」

その頃、救援要請の発信者は杖といがみ合っていた。

『第一、虚偽の報告は危険です。露見した場合、I.M.の立場が』
「あら、嘘は言ってないわよ。あの二人の戦闘を見て恐怖を感じたのは確かだもの。
 『思い出すだけで足が竦んで動けなくなりそう』ってのも本当よ。あくまで『なりそう』だから、気のせいだったけどね」
ぬけぬけと言い放つ仮の主人に負けじと、レイジングハートは抗議の光を灯らせる。
『ならば、救援を求める必要はないはずです』
「救援なんて求めてなかったでしょ。『誰か来て……お願い……』とは言ったけれど」
『どう見ても救援要請でしょう』
「私は『助けて』なんて一言も言ってない。都合上ちょっと来て欲しいだけよ」
あまりに身勝手な言い草に、レイジングハートは語調をやや強くした。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:45:08 ID:hKrswygc
  

603 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:45:58 ID:gdKfzONv
『ただの屁理屈にしか思えません』
「……なによ、やけに饒舌じゃない、レイジングハート。さっきの送信内容が気に入らないの?」
『…………』
レイジングハートの言葉が途切れる。
急におとなしくなる杖を見て、ヴィクトリアは口元に嗜虐的な笑みを浮かべた。
「……もしかして、私が彼女に何かすると思ってる?」
レイジングハートは何も答えない。
その態度に満足したのか、ヴィクトリアは更に挑発を続ける。念話の習得時に散々邪魔された仕返しである。
「それじゃあ、本当は情報を聞くだけのつもりだったけど、ついでに空腹を満たすことにしようかしら」
『……私はI.M.の決定に逆らうことができません。ご自分の判断で行動なされたらよろしいかと』
「突然無関心を装うなんて、まるで小学生ね。くすくす、そんなに人殺しに使われるのが嫌い? 武器のくせに」
あきらかに嘲りの成分を含んだ質問に、しかしレイジングハートは何の感情を込めず、さりとて機械的でもない答えを返す。

『いいえ。私は――フランが“単なる殺人鬼”として伝えられたことに抵抗があるだけです』

その答えを聞いて、ヴィクトリアは醒めたように顔をしかめる。
「あいつが殺人鬼なのは本当でしょ。相変わらず吸血鬼の肩を持つのね」
レイジングハートが発する光が、やや赤みを帯びた。
そんなレイジングハートを意図的に無視しながら、ヴィクトリアは詳細名簿の1ページを眺める。
「彼女――ククリが『ゴン』に執着していたことを知っていれば、利用するのは当然じゃない。
 自分を逃がすために犠牲になった男の子の死に様……気にならないはずがない。
 足手纏いの赤ん坊を助ける愚鈍なまでのお人好しよ? ちょっと匂わせれば飛んでくるに違いないわ」
ククリを呼び出すために怯えた弱者を演じ、フランドールを『残虐な化け物』として演出した少女は、そう言って冷たく笑った。

つい先程、ヴィクトリアは街の中央付近に位置する警察署で、とある実験を行った。
新しく習得した『念話』を使って、他者に呼び掛ける実験だ。
実験場所を警察署にしたのは、当面の隠れ家として使う予定の民宿が、被害を受けないようにとの配慮である。
警察署は一際目立つ大きな建物であるため、ランドマークとしても申し分ない。
念話の対象として選んだのは、以前に二度ほど見たことのある、ククリという少女。
善人であると明らかであったこと、また、あまり賢くなさそうであったことなどから実験対象に選ぶことにした。
ククリは、正確に言えばもう一人、『野原ひまわり』という赤ん坊を連れているが、赤ん坊などいてもいなくても変わらない。
よしんば他に仲間がいたとしても――コブつきの女を囲うような甘ちゃんだ。
その程度の人間など、何とでもなる。

(ククリが危険人物に尾行されている、という可能性もなくはないけど……ま、そのときはさっさと逃げればいいか)
ただの実験で無理をする必要はない。
ククリがここに来たら実験成功。来なかったら結論は保留。ただ、それだけだ。
実験が成功した場合は、か弱い少女を演じた上で情報を聞き出し、隙を見て姿を消す。深く関わる気はない。
足手纏いにしかならない赤ん坊など、抱え込む気はないからだ。
故にククリは同盟相手として適当でなく、接触の可否はあまり重要ではない。
重要なのは、念話が届いているかいないか――ククリが来るか来ないかだ。
短期間で念話を習得するのはやはり無理があったらしく、ククリに“通じた”ときの手ごたえは芒洋としたものだった。
一方的に話しかけるだけの送信というものは、『果たして本当に通じているのか』と、いらぬ不安を抱かせる。
レイジングハートは『通じている』と言っていたが、いかんせんこの杖は信用できない。
もしかしたら、嘘を吐いているかもしれないのだ。確認作業を怠って後で泣きを見るのは御免である。
いわばこれは、ただのテスト。
私は、慎重なのだ。

「やれやれ、武器が信用ならないってのは致命的ね。早いとこ別の武器を探さないと」
『賢明です。I.Mの才能のなさには目を見張るものがありますから』
「……新しい武器が手に入ったら、『捨てデバイスです。拾ってください』って張り紙をつけたダンボールにあんたを入れて、
 その上で絶対に人が通りかかりそうにない裏路地に放置してやるわ」
『その張り紙に“性悪お断り”と付け加えていただけると非情に助かります』
「ゴキブリも二、三匹入れてやる」


    ※    ※    ※    ※    ※

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:46:13 ID:hKrswygc
 

605 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:46:35 ID:gdKfzONv
「はぁ……、私もお人好しだなあ」

寒空の下、トリエラは薄くぼやいた。
自分の靴音だけが響く暗い道、それも、知らない道を歩くのは、ずいぶんと気を使う。
温泉宿で見つけた街の詳細な地図は頭と荷物に入れてあるが、それでもだ。
今までなら、この程度の行為にそこまで気は使わなかった。
しかし、『魔法』という超常の力を知ってしまった以上、慎重にならざるを得ない。
だから、トリエラは一人で来た。
ククリやひまわりを連れて全員で動くことなど、わざわざハンデを背負うことと同義だからだ。
そう考えると、現在ククリ達と共に行動していることも、賢い選択とは言えないだろう。
だから、お人好し。
自分はまだ、情を捨てきれてはいないらしい。

「いいわ、こんな横道、さっさと終わらせてや……あれ」
気持ちを切り替え、警察署への一歩を踏み出そうとしたトリエラは、右の太腿に違和感を感じて立ち止まる。
ポケットの中で振動していたソレは、マナーモードの携帯電話。
これから助けに向かう人物がトリエラの言葉を信じなかったとき、直接ククリと話をさせるための小道具である。
『温泉宿』からの着信であることを確認したトリエラは、物陰に隠れながら通話ボタンを押した。

「ククリ、何かあったの?」
『……えーっと、トリエラさん、もう目的地に着いた?』
「……つまり、用事はないのね。質問に質問で返すな」
通話相手の声がびくりと震える
『ごめんなさい……。本当にトリエラさんに繋がるかどうか試してみただけなの』
「試験通話はきちんと宿でやったでしょう……」
呆れたような声を出すと、通話相手のククリは、もう一度ごめんなさいと謝った。
しかし、トリエラは本気で怒っていたわけではない。理由がわかっているからだ。
おそらくククリは、不安だったのだろう。
温泉宿に設置してあった電話を使って通話方法を教えたのはたった数分前なので、それも当然と言える。

「まあいいわ。で、そっちは何か変わりない?」
『リルルちゃんが“洗浄する”とか言ってひまわりちゃんを湯船に沈めようとしてたから、全力で止めたよ』
「いい仕事よ。あなたを置いてきたのは正解だったわ」
『今は、リルルちゃんが一人で温泉に入ってて、私とひまわりちゃんが見張りをしてるんだけど……』
「そのまま警戒を続けなさい。要救助者を見つけたらこっちから連絡するから」
それから二言三言会話を交わしたトリエラは、最後に『用もないのに電話をかけるな』と釘を刺してから通話を終了させた。
携帯電話の電池に限りがある以上、無駄な通話は避けるべきだ。

携帯電話をポケットに押し込んだトリエラは、今度こそ警察署に向けて歩き出す。
歩き出しながら――『要救助者』についての情報を頭の中で整理しておく。
件の『通信魔法の魔法使い』は、ククリがゴンに庇われた場面を見ていたらしい。
その様子からククリを『善人』だと判断した魔法使いは、ククリがこの街に戻ってきたのを見て、迷った末に連絡を取ったのだという。
……矛盾はない。
ゴンとフランドールの戦いを間近で見ていたのなら、同じくその場にいたククリを見ていてもおかしくはない。
空飛ぶ円盤に乗ってこの街に戻ってきたらしいククリを、地上から発見することも難しくはないだろう。
迷いに迷ってようやく今頃連絡してきたことも、有り得ないことではない。
向こうが警戒して名乗らなかったことも、甚だ不誠実とはいえ、ある意味当然のことだ。
相手の言っていることは、至極納得できる。
しかし、“納得できるからといって、信用できるとは限らない”。
獲物を誘き寄せる罠の可能性も、十分に有り得るのだ。
だからこそ、ククリを連れてくることを避けたのである。

「本当に要救助者なら、それが一番いいんだけどね……」
小さく呟きながら、トリエラは夜の闇へと身体を投じた。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:47:26 ID:hKrswygc
   

607 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:47:41 ID:gdKfzONv
【G-1・温泉旅館・客室/1日目/夜】

【ククリ@魔法陣グルグル】
[状態]:魔力消費(少)、軽い精神疲労。
[装備]:さくらの杖@カードキャプターさくら、
[道具]:基本支給品×2、目覚まし時計@せんせいのお時間 、レミリアの日傘@東方Project、生乾きの服
[服装]:海鳴温泉の浴衣
[思考]:心配だな……。
第一行動方針:旅館にてひまわりを保護しながら、トリエラが帰ってくるのを待つ
第二行動方針:のび太に対して激しい怒り。絶対に信用しないしひまわりに近付けない
基本行動方針:勇者さま、トマくんと合流してジェダを倒す
[備考]:温泉旅館に設置してある電話を使ってトリエラと連絡をとることができます。


【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康。しんのすけの死を信じていない
[装備]:ガードグラブ@SW
[道具]:ピンクの貝がら、基本支給品、生乾きの服
[服装]:海鳴温泉の浴衣(お子様用サイズ)
[思考]:たー。
第一行動方針:(おねえさんといっしょに、おにいさん(グリーン)を探したい。乱暴なおねえさん(リルル)は嫌い)
第二行動方針:(おねえさんの探している人を見つけてあげたい)
基本行動方針:(おうちに帰る)


【G-1・温泉旅館・露天風呂/1日目/夜】

【リルル@ドラえもん】
[状態]:左手溶解、故障有(一応動くが、やや支障あり)、人間への強い興味
[装備]:長曾禰虎徹@るろうに剣心(切れ味がほとんどない)
[道具]:基本支給品×2、クロウカード(花、灯、跳)@カードキャプターさくら
[服装]:機械部分の露出している要所や左手を巻いたシーツで隠した上から、普段の服
[思考]:どうしてあんなに怒ったのかしら……。
第一行動方針:小さな人間(ひまわり)に強い興味。もっとひまわりのことを知りたい。
第ニ行動方針:とりあえずトリエラに同行。邪魔をしないよう注意しながら、観察を続ける
第三行動方針:兵団との連絡手段を探す。
基本行動方針:このゲームを脱出し(手段は問わない)、人間についてのデータを集めて帰還する
[備考]:リルルは服を着たまま温泉に入っています。

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:48:11 ID:hKrswygc
 

609 :北東市街は静かに眠る ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:48:12 ID:gdKfzONv
【G-1・温泉旅館付近/1日目/夜】

【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:胴体に重度の打撲傷、中程度の疲労。右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗いている)
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残段数1)、
   ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
   十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)、US M1918 “BAR”@ブラックラグーン(残弾数0/20)
   ネギの首輪、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
   インデックスの0円ケータイ(『温泉宿』の番号を新規に登録)@とある魔術の禁書目録 、北東市街の詳細な地図
[服装]:普段通りの男装
[思考]:十分に警戒して進まないと。
第一行動方針:警察署に行き、要救助者と接触する。ついでに武器弾薬の補充もしたい
第ニ行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒す。現在はのび太を疑っている(少なくともシャナの生存が確認されるまで信用する気はない)
第三行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:携帯電話には、島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。



【G-1/警察署1Fロビー/1日目/夜】

【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】
[状態]:精神疲労(中)。
[装備]:i-Pod@現実?、レイジングハート・エクセリオン(スタンバイモード)@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数5発)
[道具]:アイテムリスト、天空の剣@ドラゴンクエストX、基本支給品×2(食料のみは1人分)、
    首輪×2、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし)
[服装]:制服の妙なの羽織った姿。(バリアジャケット展開時の外見は『ルリヲヘッド』そのもの)
[思考]:念の為、脱出路の他にトラップでも設置しておこうかな。
第一行動方針:念話(送信)が本当に習得できたか確かめるため、警察署にてククリが来るのを待つ。
第ニ行動方針:首輪や主催者の目的について考察する。そのために、禁止エリアが発動したら調査に赴きたい(候補はH-8かA-1)
第三行動方針:“信用できてなおかつ有能な”仲間を捜す。インデックス、エヴァにできれば接触してみたい。
基本行動方針:様子見をメインに、しかしチャンスの時には危険も冒す
参戦時期:母を看取った後(能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡)
[備考]:レイジングハートは、ヴィクトリアに非協力的です。ヴィクトリアのことを憎んですらいます。
    レイジングハートは、ヴィクトリアの持ち物や情報をほとんど把握していません。
    (特に、アイテムリストの存在を知らないため、自分をどうやって使ったのかが大きな謎になっています)

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:48:36 ID:odDvsrpv
 

611 : ◆JZARTt62K2 :2008/03/16(日) 19:50:00 ID:gdKfzONv
投下終わりました。支援、ありがとうございます。

途中、時間が開いてしまってすみません。どうも単純にPCの調子が悪かったみたいです。
問題点などありましたらお願いします。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 19:58:41 ID:hKrswygc
投下GJです。
トリエラもヴィクトリアも、次が運命の分かれ目かなあ。
キャラらしい掛け合いが楽しくて、全員に萌えたw
ロワが始まってから、ヴィクトリアを初めて可愛いと思ったよ。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 20:19:37 ID:odDvsrpv
投下GJ。理屈で考えれば矛盾はないけど……またおまえかトリエラw
勘違いだけじゃなく推理でも明後日の方に向かってどうする気だww
おまけにククリまでその危険思考に道連れかよw
ところどころに入っている皮肉っぽいやりとりも面白かった。
トリエラとヴィクトリア、似たもの同士の接触はどうなるやら。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 20:25:41 ID:NpZtTyez
投下乙です。
こっちに向かってるのび太包囲網にもなりそうな誤った推理、相変わらず素っ頓狂なリルル。
性悪で慎重なヴィクトリアに、険悪極まりないレイジングハートとの関係。
実にみんな生き生きとして……しかしこれは色々とヤバい方向に進みそうですね。
先が気になって仕方ありません。GJ。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 20:34:01 ID:BE/ijYxk
投下乙
トリエラは何でこうも対主催者キラーなのだ
まぁ、のび太も十分悪いけどね
というかこのロワKOOL的な考えが蔓延しているな、即刻の治療を要請せねばw


616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 20:40:05 ID:FKILBYo3
投下乙。
さすが誤殺女王、隙のない迷推理、お見事ですww
ヴィクトリアとレイジングハートの掛け合いも楽しかった。GJ!

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 21:14:23 ID:CP3kl3SF
投下GJ!
これは実に続きが気になるなぁ。そして、トリエラw
なんつう説得力のある間違った推理してんだよw
こういう迷推理が出てくる話は大好きですww

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 00:57:56 ID:5gL/wJN/
GJすぎるw
のび太\(^o^)/オワタ
何気にククリのグルグルは火力は上位に入るんだぜ?
蒼い子がのび太に悪魔の武器を渡してるし、先が楽しみすぎるww
トリエラはKOOLすぎるww梨花と一度も接触してないのに……w
推理自体は筋が通って完璧なだけに…証拠はないけどな!
ヴィクトリアとレイハの仲の悪さに萌えました。
キャラの魅力が出てていいなぁ。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 02:34:01 ID:2OxrK9BK
上手い……推理に隙が無さすぎる。
誤解展開は切ないがこれは誤解される方が悪いw
GJだわ。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 09:34:50 ID:WCdIS7Yv
乙です!
レイハとヴィクトリアの掛け合いにセンスを感じました、上手いw

のび太への心象が限りなく最悪に近くなってるけど、半分以上は自業自得だからなぁ…
のび太自体も悔い改めたわけだし、誰を責めるにもいかない切ない展開だね。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 11:27:09 ID:Xnq97vf0
ヴィクトリアとトリエラが接触か・・・・・
どう贔屓目に見ても友好的な関係が気づかれるとは思えないのは何故?

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 12:53:08 ID:6nvhkIzX
>>621
一応二人とも対主催だぞw
誤爆スレで誰かが言ってた悪魔・教祖・偽悪・誤殺・性悪の「五大対主催に見えない対主催」のうちの二人ではあるけど

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 17:24:04 ID:ge4rwxYB
今年初のウグイスの鳴き声を聞いたよ!(*゚∀゚*)
新人さんだったよ!
『ホー…ホロロケキョ!』て何か巻き舌っぽく鳴いてたよ!
その後も鳴いてるんだけど、やっぱり上手く鳴けないみたいだった!
かーちゃんが横で「巻き舌?! Σ(゚д゚)」って驚いてたよ!
ハラシマ中の荒んだ気持ちがどっか行ったよ。ありがとうウグイス!頑張れ!

でも庭に生えてる梅の木で鳴いてくれないからちょっと寂しいな (´・ω・`)ショボーン


624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 21:37:49 ID:7KCkAbD7
性悪だれ?

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 21:41:00 ID:GfW1yjA2
件のヴィクトリアさん

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 21:41:11 ID:5gL/wJN/
今話題のヴィクトリアじゃね?

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 21:41:45 ID:5gL/wJN/
ちょww

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 21:50:01 ID:Xnq97vf0
11秒差ww

629 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/17(月) 21:54:18 ID:ggB03NxM
投下GJ!
なんというノビタ死亡フラグだwww
危険度Sランクのフラグが心臓に悪いwwww
ふと思った。
キャラクター危険度ランクを つ く ら な い か ?
Sランクはもちろん『なの○』『タバ○』『トリエ○』『○ルル』……なんか女の子ばかりだな

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 22:42:13 ID:5gL/wJN/
異論は認める!
SSS(近付いてはいけない)
一休、トマ
SS(出会ったら最後)
なのは、タバサ、雛苺
S
レミリア、リリス、トリエラ
A
グレーテル、エヴァ、ヴィーダ、ヴィクトリア
紫穂、イヴ
B
蒼星石、リルル、金糸雀
C
千秋、メロ、ブルー、グリーン

意外と難しいな…
取り敢えずマーダー中心危険者ランク

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 22:49:32 ID:Xnq97vf0
・Sランク
『破壊の悪魔』高町なのは
『誤殺女王』トリエラ
『悪意なき殺人者』リルル
『さくらゲットで体力無限』雛苺
『全自動死亡フラグ製造機』トマ
『教祖様』タバサ

・Aランク
『能力とスタンスの相性抜群』紫穂
『もうすぐ薬切れ』リリス
『ヴィクター化フラグ』グレーテル
『人、それを暴走という』キルア
『腹黒性悪』ヴィクトリア

・Bランク
『空腹ヴァンパイア』ベキ子
『強いけど向かう先は対主催の火薬庫(ぇ』れみりゃ

・Cランク
『凶悪だけどサラマンダー』ブルー
『ご褒美システムならでは』メロ
『ドジっ娘から華麗なる変身?』金糸雀
『こちらも華麗に変身』千秋

・ランク不定
『全てはご主人様次第』イヴ
『もしかすると雛見沢症候群発症か?』エヴァンジェリン

・あまり危険ではなさそう
コタロー、イエロー、蒼星石、ヴィータ、太刀川ミミ、インデックス、野原ひまわり、梨々=ハミルトン、明神弥彦、リンク、アルルゥ

・・・・・・ごめん、難しい。ここで投げる。

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 00:31:44 ID:fv94sWGY
>>631
第一使徒・蒼星石と復讐鬼・ヴィータは普通に危険だと思うんだぜ

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 08:33:18 ID:AVkqd8aR
・Dランク
『すけべ大魔神』ニケ
『性人』一休

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 08:39:43 ID:99dwDz7R
蒼星石はともかくヴィータはインデックス仕留め損ねてるし。
なんだかんだで甘い気がする。
序盤でも誰一人として殺せな……あれはなのはに出会ったのが運の尽きだったか。


635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 12:24:00 ID:wIRKvOgw
蒼い子は思考停止してるからなぁ。
タバサに 敵だ!って言われたら躊躇なく攻撃するレベル。
戦力としてはタバサより劣るけど。

ヴィーダはまだ甘いからね。

636 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/18(火) 12:42:41 ID:/foBHCqX
『空腹ヴァンパイア』ベキ子

637 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/18(火) 12:43:57 ID:/foBHCqX
すまん、誤爆した。
>『空腹ヴァンパイア』ベキ子
なんか吹いたwww


638 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/18(火) 18:35:34 ID:/foBHCqX
投下乙
のびたオワタwwwっていうか、かわいいよ、レイジングハート。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 18:42:54 ID:99dwDz7R
いや、逃げ足と生存能力に定評あるのび太だ。
フルボッコにされても死亡フラグだけは誰かになすりつけるはず(ぇぇ

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 18:53:18 ID:rSg21OgT
のび太って誤解解けても、メロとかヴィクトリアとかに間引かれそう。
今生き残ってる中でひまわりの次位に役に立たないと思うんだが。


641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 19:10:36 ID:99dwDz7R
でも天性のガンマンだから銃さえ持てばあるいは……
…………だめだ、元がヘタレだから活躍しそうにないww

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 19:11:28 ID:99dwDz7R
でも天性のガンマンだから銃さえ持てばあるいは……
…………だめだ、元がヘタレだから活躍しそうにないww

もう一皮剥けないと確かに間引かれるな。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 19:44:08 ID:99dwDz7R
ちょw誤爆してるしorz

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 20:19:59 ID:U9W+3di5
のび太は銃さえあれば普通に強いぞ
宇宙の殺し屋や西部時代の荒くれ者も撃ち負かしてるし

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 20:26:35 ID:4cXO6x3G
残ってる中で、メロやヴィクトリアに間引かれそうなのって誰だろ。
戦闘能力や特殊技能がなくて、考察担当するほど頭が良くもなく、足手纏いになりそうなキャラか……。

……あれ、ミミやばくね?

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 20:29:09 ID:EqUcuczG
ひまわりよりも先に名前が出るのび太とミミ哀れwwww

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 20:47:57 ID:HXwAtBl2
>>645
逆を言えば、一般人の貴重な生き残りとも言える。
まる子やカツオ、みか先生等の一般人代表が脱落して、
戦闘能力のない普通の子供ってミミとひまわりぐらいしかいないんじゃなかろうか。

あれだ、こう、もうちょっと能力持ちのロリショタを間引いてもいい感じだよな。現状

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 20:58:40 ID:dscrVwwo
完璧一般人なのに忘れられてるチアキ
いやマーダーだけどさ

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 21:10:42 ID:fv94sWGY
のび太って一般人なのか?
過去にも未来にも宇宙にも異次元にも行ったことのある射撃スキル持ちだから、あんまり一般人とはいえない気が
ミミだってデジタルワールドで超常バトル体験してるしひまわりも大概だ
こいつらに比べればメロやニアのほうがよっぽど一般人くさい

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 21:17:17 ID:YGgD2xyD
まだだ、まだミミには必殺技ウンチ掴みが

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 21:35:38 ID:wIRKvOgw
タバサが守ってくれるよ!>ミミ

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 22:38:18 ID:0pzNyicE
>>630
SSS(近付いてはいけない) >イエロー
イエローって歩く死亡フラグだろ

>>649
でも、多少なりともリコイルの強い火器は、
のびたには無理じゃね?
トイソルジャーだったら扱えるかも。
でも、トイソルジャーだったら
のびたじゃなくても当たるか。

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 23:17:20 ID:I3E2B8Nc
>>652
開拓時代の西部で、当時の銃を借りてならずもの二人を早撃ちで撃退してたエピソードの記憶が。
当たって血が出たのを見て気絶してたけど。「強いのか弱いのかよくわからん」とか言われてた。
当時のリボルバーでいけるんなら、パタの.44マグナムでもない限り、大丈夫じゃないかなぁ。

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 23:27:48 ID:dscrVwwo
「精密射撃可能」って役立つ技術のくせにロワだと地味だからねえ
銃持ってなきゃ意味ないのに銃持ってりゃ誰だって強い

のび太やミミは一般人じゃないけど特殊能力がない無能力者。禁書風に言えばレベル0ってイメージだな。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 00:24:00 ID:QOHo+m3q
バイタリティがあって、咄嗟の判断力にも優れた子なんだけどね。のび太は…。

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 01:03:26 ID:+CefhK1e
>>653
そのエピソードは知らんかった。
そんなら、38口径ぐらいだったら、
普通に扱えるんだろうな。

>>654
うーん
でも、それじゃあデバイスなしには
魔法が使えない魔導士も無能力者ってことになるんじゃね?

確かにデバイスと違って、銃は誰が持っても強力だけど、
射撃技能持ちが銃を入手したときの戦闘力は、
一般人とは段違いだと思うが。

比較的地味というのは確かだろうけど。
まあ、書き手さんの裁量次第だけどね。

657 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/19(水) 01:13:22 ID:MlSxwA2t
のびた、狙撃手フラグ……ないな、あのへたれには。
ミミ、非○食だろ
ひまわり、シリアスでもギャグでもネタにできる

つまり、一番すごいのはひまわりなんだよ。

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 01:16:19 ID:9WR3Ciwk
のび太の銃関係のエピソードはかなりあるよな。
実銃だったり殺傷力のない秘密道具だったりと色々と。
最近は小学生が実銃はまずいだろってことで、
ドラえもんの出す麻酔銃とかショックガンとかが多いみたい。

>>656
禁書の無能力は超能力限定だしあんま考えないほうがいい。
例にあがったなのは勢も魔法の盾くらいはデバイス抜きでも全員使えるけど。
魔法系の無能力者といったら……クロウカード持ってないさくらは本当に何もできないか?
予知夢くらいならなんとかなるだろうけど……。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 01:19:50 ID:8fBYwHtZ
うーん、実際に話を作るとなると難しいな。たしかにのび太は射撃に関しては天才で、
未来の射撃ゲームで前人未到のパーフェクトを達成してたりしてるから、多分世界一。
どんな神技やっても驚かないけど、そもそも近くにまともに残弾のある銃が転がってない……。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 01:34:41 ID:emoCsAH5
そういやのび太って一般的な銃以外の間接武器の射撃スキルはどうなんだろう?
空気砲とかでも精密射撃してたような気もするがそんなイメージがあるだけかもしれん

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 01:45:02 ID:S9Wk/hTT
元々の運動神経が悪いからな…

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:01:55 ID:rU2r1heJ
握力・腕力・背筋力・バランス感覚の必要な投石は無理だろうねえ
大体射撃と全然違うし

というか皆、のび太を過大評価しすぎだって
9割がたダメダメなのに覚醒時や限定エピソードのイメージばかり強く出されても微妙だ

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 08:20:56 ID:K+gxXl8Z
別に過大評価はされてないと思うが
大長編のイメージでいくのは当然とも言えるし

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 13:35:06 ID:F5N6u/8i
逆に言えば銃入手と覚醒の2つが揃わない限りのび太はダメキャラのままってことか。
死ぬかヘタレ脱却か。
どちらが早いか楽しみだな。

665 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/19(水) 14:08:47 ID:MlSxwA2t
のびたを活躍させるには3つの選択肢がある
1、死なせる 2、銃を手に入れさせる 3、無為式マーダー(歩く不和)
ぶっちゃけ、どれを選ぶかは書き手しだい。まあ、頭絞って第四の可能性を作るのもありだが……


666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 14:56:11 ID:S9Wk/hTT
今、連載中のキャラって誰がいるっけ?
エヴァとか小太郎はなんか新しい技出ないかなーと原作チェックはしてるんだが
思えば、完結作品ばっかりで書き手には優しいなww

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 15:38:50 ID:+uhSByrO
とりあえず生存者のいる作品のみ。
外伝とか番外編とかはよく知らない。ごめん。
ドラえもんとかは、映画とかは入れなくていいよね?

@今も連載中の作品
【ポケットモンスターSPECIAL】【魔法先生ネギま!】
【絶対可憐チルドレン】【クレヨンしんちゃん】
【HUNTER×HUNTER】【東方Project】(?)
【吉永さんちのガーゴイル】【みなみけ】【灼眼のシャナ】
【とある魔術の禁書目録】【パタリロ!】【ソードワールド】
【Gunslinger Girl】【ぱにぽに】

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 18:36:48 ID:S9Wk/hTT
サンクス。
あれ思ってたより多かったw
最近デスノとグルグルが頑張りすぎだからなぁ。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 20:34:54 ID:/MopQphj
チルドレンって最近、原作で首輪つけられてたよね。
サディスティックな女性指揮官に電撃かけられてた。
まさか、このスレの影響でもないだろうけど。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 21:05:47 ID:Cui/XvoZ
原作と言えばそろそろキルアの神速が披露されそうだけど、
こっちにも影響有るのかな?


671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 21:18:06 ID:9WR3Ciwk
キルアは登場時期が明言されてないから書き手の裁量次第かね。

>>669
もう最近でもないけどネギまに魔法契約による爆発する首輪という
そのままロワに使えそうなものがあった。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 22:31:22 ID:K+gxXl8Z
神速って、筋肉に電気流して素早く動く奴だよね?

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 22:49:08 ID:S9Wk/hTT
そうそう。
キルアも戦いそうだから、技の使い方を参考にできればいいな。
シャナは時期は明確じゃないけど、ゆーじ関係があれだから最新刊基準ではないよね?

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 22:57:37 ID:rVQdEeqk
エヴァと小太郎の参戦時期は明言されてたっけ?

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 22:58:35 ID:9WR3Ciwk
シャナが最新刊基準ならあんなに落ち着いているはずがないなw
このロワ始まったときは13巻くらいだっただろうか

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 23:06:00 ID:S9Wk/hTT
参戦時期まとめとかあったら便利かな?

イエローは三章前
ブルーは三章終了後
グリーンは未定
キルアは未定
シャナも未定(少なくとも最新刊基準ではない)
明確に時期が出てるキャラは少ないか。
メロとニアがどっから来たのかは気になるけど。
ニアはともかくメロ死ぬし

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 23:23:52 ID:DT3onsIU
>>674
ネギま勢は、麻帆良祭直後だったと思う。

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 23:24:11 ID:Zk/j7ch6
メロニアは最終盤の高田誘拐前じゃなかった?

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 01:28:50 ID:N3NlsiuO
>>669
最近絶チルはデスノパロやってる


680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 12:28:31 ID:VWOdDpM1
>>679
そういや、紫穂の初期支給品の中にデスノのダミーあったよな。
ひょっとして椎名、このスレ見てる?

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 15:25:15 ID:RrXt0QK9
のび太の射撃について、考察しているサイトを見つけた
……大長編基準じゃなくても、意外とすごいのね、コイツ
ttp://uuseizin.web.infoseek.co.jp/blog/archives/000962.html

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 16:00:03 ID:V6SMjCI0
>>681
乙。最近のは知らなかったから、とても参考になった。
しかし9割か……。むしろ無駄撃ちとかあったのが意外だったな。

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 17:57:15 ID:ACwvaDwm
>>679
ついさっきコンビニで立ち読みしてたんだが、笑いを堪えるのが大変だったw
しっかし、あいつら三人ももう紫穂しか残ってないんだよなぁ…

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 18:26:57 ID:jwkLUV3k
紫穂といえば巻末のおまけや連載を見ると
素で精神汚染くらい平気なような。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 18:48:38 ID:q1xXeURd
耐性はありそうだけど、仲間が死んでるからな…

0時放送はやっぱり死者を発表して欲しいな。
街とタワーではもしかしたら死人が出るかもしれないし。
みんな子供の癖に頑張りすぎだwちと休めww

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 19:11:20 ID:jwkLUV3k
>>685
肉好き+野菜嫌いで普段の食事の時点で生物の苦しみと怨念を感じながら
それを美味しいと感じれるらしいから大丈夫なような・・・

たぶん今の状態は汚染ではなく本性

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 19:21:04 ID:pYFyCWef
>>686
椎名氏曰く、あれは自己防御の一種らしいが……w

しかし、デスノ勢との対決はぜひとも見たいな。接触するとしたらメロか。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 19:34:29 ID:HO+F50mf
紫穂が先導マーダーとなったトリガーは薫の死であるあたり切ない。
デスノ勢は知力偏重だから明らかに紫穂との相性は最悪だな。
ネタが割れれば対策を立てるだろうけど。

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 19:48:53 ID:bfzIRkcS
>>686
せいぜい「精神汚染にかかった」っていう自己暗示くらいか。

690 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/20(木) 21:11:06 ID:wftPoC6A
>689
え?もしかして更生フラグ?オレは悪を貫ぬいて欲しいな。
希望としては、首ちょんぱしても襲い掛かるくらいはしてくれないと。

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 21:16:25 ID:2/JgIW8J
俺はどっちでもいいや。悪貫くならそれもよし。
薫と葵が死んで説得する人間がいなくなったという最悪の現状で、
改心する展開にもっていけるならそれはそれで見てみたい。
どんだけハードル高いんだっていう話だがw

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 21:23:59 ID:q1xXeURd
あれから改心は相当キツいだろうな。
タバサ教に入信させたりとその方向性ぐらいなら変えられそうだけど。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 21:49:18 ID:maZtQLnE
>>688

>紫穂が先導マーダーとなったトリガーは薫の死であるあたり切ない。

うーん、でもそれ以前の思考からして微妙だったからなあ。
しかもそれが、いかにも紫穂らしい、って感じで。
まあ、書き手さんの力量なんだろうけど。

現状、非道ぶりではグレーテルとタイかそれ以上で
生存している参加者中、最凶だよな。
こうじゃない紫穂の可能性もあったんだろうけどね。

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 04:06:10 ID:WaTuzCg3
去年から彼氏にうんこ食べさせられてる。まあ彼のこと好きだから食べてるけど。
食う量少なかったら殴られてます。

最近うんこ食うのにマジはまった。だからトイレで大便することがほとんどなくなった。

うんこしたくなったらビニール袋(スーパーでもらったやつ)の中に入れて、腹が減ったら食ってる。

固めのも好きだし、柔らかめのやつも大好き!下痢のときはすすって食ってる。マジうまい。

コーン入りのうんこ出た時はラッキーデー。うんことコーンのハーモニー最高


695 : ◆I.../nDEX. :2008/03/22(土) 23:33:31 ID:caIk6qop
テスト書き込み

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:34:54 ID:caIk6qop
すいません、あげてしまいました。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:48:12 ID:2n4v7/EI
>>695
イ・・・インデックス?

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:50:54 ID:e7F45NVn
何という……

699 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/23(日) 00:34:29 ID:aza7fff9
>695 まさか、死亡するというお告げ、なのか?

絵板に触発されて検索してきた
○ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm552600  First
○ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm613282 画質向上Ver
○ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1190222  Second(三人娘Ver)
○ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm892261


700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 01:08:00 ID:PbGYdtes
インデックスすげぇw

>>699
バーンニングアリサは微妙にスレ違いなきがするぞ?

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 14:12:20 ID:ezvN67YF
>>699
LSの広告打つなよw 微妙に違うんだからさw

702 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/23(日) 17:40:20 ID:aza7fff9
カッとなって広告を討った今は反省している。
……だってこっちのほうがおもs。(以下自主規制)

703 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/23(日) 17:47:15 ID:aza7fff9
つい、打ってしまった。今は反省している。

だってロワのほうがおもs(以下自主規制)

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:10:59 ID:Q0e4DsKR
最後の投下から予約ナシで一週間か……。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:27:27 ID:FodQnaCw
時期が時期だから仕方がない。
大人しく学生の方々が春休みに突入するのを待つべし。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 12:27:36 ID:01b5LpUE
一週間くらいで何を言ってるんだ
最低でも一ヶ月は経ってから言え

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 20:09:29 ID:M133skjD
あと半月ほどすれば執筆態勢に戻れそうだが、うーん。
全体としては動いて欲しいけど狙ってる所は動かない事を祈ってしまうジレンマ。くそう。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 20:41:52 ID:JQvooDcL
一応書いてはいるんだが、鈍筆なものでな……。

709 : ◆sUD0pkyYlo :2008/03/24(月) 20:46:16 ID:Z2CCPaee
呼ばれたような気がしたので……

レベッカ宮本、トマ、ベルカナ 以上3名、予約します。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 20:50:21 ID:zQf7p0VD
うおお! 待ってました期待!

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:26:25 ID:qCebPlRx
>>709
期待してます!

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 10:33:01 ID:Slz6PZa+
注目の病院パートじゃないか。期待!

713 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/26(水) 00:53:24 ID:l4AkGj+S
期待してる。

さて、塔の連中どうしようか……もういっそ、爆発オチで片付けるか?

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 01:12:23 ID:mZ6fTPIf
ちょw

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 07:11:54 ID:e7aF2bgN
その時、禁止エリアが発動した

716 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/26(水) 13:02:17 ID:g1/1iBU3
タイムアップオチかwww

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:23:16 ID:/tWTSU8O
もっと脱がして衣服を心行くまで
あなただけが使えるテクニックで
ぬがちつくして×5
もっと着替えて衣服を心行くまで
あなただけが使えるテクニックで
本能赴くままに書いてく喜び
今宵だけの夢 脱がすは激しく
ツンデレが効いてるよ
シャナと小太郎のあわせ技
ゲーム脳が効いてるよ、タバサ教だよ
ああ、どうしよう。
止まったままのエレベーター(ニア!ニア!)
私のジョバンニ、私のジョバンニは?
ニケ、リンク、レックス、勇者
金糸雀、蒼星石、雛苺、人形
シャナ、ヴィクトリア、アリサ、釘宮
2人を結んでる、薔薇の指輪の契約
導きに従って、人を殺す
何も分からない。何も考えたくない。
今こそ立ち上がれ、バーニングアリサ
ルビーの力借りて、親友正せ
今は失敗ばかりだけど、信じるこの道を進むだけさ

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:25:12 ID:/tWTSU8O
どんな敵でも味方でも構わない
絶対助けるんだ、不殺の誓い
あのマーダー何回やっても倒せない。
魔法使って攻撃するけど逃げ足が早すぎる
心臓奪ってみたけど、核鉄あっちゃ意味がない!だから次は絶対勝つために
逃げ道だけはちゃんと塞いどく
純粋な瞳光らせ、生き続けた太一
千秋もう後戻りできない悪魔なのは
殺害数ぶっちぎりだと今の僕には理解できない
タバサレックス
天空の勇者の従者として振る舞うだけさ、蒼星石
消える命をいくつも見送った
消滅、自殺。いつだって疫病神
あの日からいつまでも変わらずに間違えてしまったこと
悔しくて涙流す
あなたは今どこで何をしていますか?
冥界のどこかで遊んでいますか?
いつものように破壊し続けていますか?
今はただ最強目指し続ける
気絶、棺桶、sleeping
誰がダレが、
どうしてなぜかしら
WhyWhyWhyWhy

知らないわ、そんな薬
私たちの愛は本物よ!
ジェダ様に渡さない
グリーン、愛してるわ
幼い頃、殺っていたよ色褪せない記憶さ
家族に連れられて人殺し人殺し
幼い頃、殺っていたよ忘れられない記憶だ
鬼と呼ばれて人殺し人殺し
でも今はそんな事は忘れて、何かに憑かれたように毎日生きてる
失った絆はおっくせんまん!おっくせんまん!
山小屋の日々はグラフティ
人間への興味はおっくせんまん!おっくせんまん!
まだ感情理解できない
俺はついて行くよ
きっと君は輝いて
もっていけ最後に笑っちゃうのは殿下のはず←チートだからです結論
コンビ長く続かないよ、どうして?←疫病神二号だからです結論

ニコで生存者中心組曲作ろうと思ったけど、所々思い浮かばないので挫折

719 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/26(水) 23:31:15 ID:g1/1iBU3
めげちゃだめだ、ほら【不屈のエースオブエース】こと、なの○のSSでもみて息抜きをするんだ。
欝がいやなら勇者(ニケ)のSSでも可だぞ!

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:38:15 ID:D/kAUVeD
なんだこのぶっ飛び具合はwww
ぜひとも完成させて欲しいぞ。

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:43:59 ID:ZDHCrsqb
わざとだったらすまんが
ジョバンニが一晩のあの人なら ジェバンニ

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 09:08:29 ID:9wm8GEwi
よし、続き考えてみた。
子供がいっぱいロリショタロワ
過激派いっぱい、殺害数トップは対主催

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 10:57:30 ID:5rjple2r
人数的にも能力的にもマーダー側より対主催側のほうが優秀なんだけどな。
にもかかわらず、脱出ENDが想像できないのはロリショタロワクォリティ。

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:44:23 ID:y4cIi4h7
戦力的には有利でも、全然纏まってないからな
誤解やら考え方の違いやらがやけに多い

725 : ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 20:44:39 ID:L+OuuOSL
十数分遅れになりますが、9時頃から投下しようと思います。

726 : ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:00:22 ID:L+OuuOSL

では、投下します。

今回、試験的な試みとして……ちょっと注意を。


[注:以下の本文中に、ややグロテスクな描写が含まれています。
  苦手な方は読むのを避けるか、『♪』マークの入ったパートを飛ばして下さい。
  (飛ばして読んでも最低限内容が分かるようになっています)]


727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:00:45 ID:iwdQ2lFb
 

728 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:02:13 ID:L+OuuOSL
 
紅い月だけが、静かに見ていた。

血と水に濡れたその遺体は、哀しいほどに軽く、そして重く。少年の肩に圧し掛かる。
魂の重さが抜け落ちた代わりにたっぷりの悔恨の情が乗った、小柄な少女の身体。
水の中から持ち上げ、担ぎ上げ、岸辺へと引き上げる。
いくらもう手遅れだとはいえ、こんな冷たい水の中に放置することなどできない。
水辺から少しだけ離れた赤茶けた土の上に、そっと少女を横たえる。

「“青”さん……」

乱れた長い髪を綺麗に整え、ズレていた眼鏡を静かに取り上る。
うっすら開いたままの瞼を優しく閉じさせ、眼鏡の汚れを拭いてそっとかけ直す。
両手は胸の上で組ませ、半ばから途切れた左脚は右足と揃えるように伸ばしてやり。
「悪夢からの目覚め」を素直に信じていたのか、その死に顔に苦しみの色はほとんどない。
首元にぱっくりと開いた傷口がなければ、ただ寝てるだけかと見間違えるほどの安らかな死に顔。
それがかえって辛く、もの哀しい。

「僕は、あなたを殺しました……そして」

トマは、物言わぬ彼女に自らの罪を告白する。
彼女のことを思い、気遣い、嘘をついてありもしない幻想に縋らせて……その挙句に起こった彼女の自殺。
それはトマのミスだ。トマの罪だ。
そして、彼の罪はここで終わらない――まだ、「この先」がある。

「そしてまた、あとでもう一度、殺させて貰います……あなたの首を、斬りおとします」

トマの視線が、首元にぱっくり開いた傷口に向けられる。
正確には、その傷口のすぐ傍。全ての参加者の運命を握る、無慈悲に光る首輪。
能力の制限さえなければ首輪を確実に外せたという“青”は、もう二度とその能力を使うことができない。
ならば、トマは別の方法で「首輪の解除」を考えなければならない。
能力制限の解除法の探索と並行して、首輪の分析にも当たらなければならない。
そのためには――“サンプル”は多いに越したことはない。

ジュジュと、“青”。付き合いの長さこそちがえども、どちらもトマにとっては大切な仲間。
既にジュジュの死体を破壊し、首輪を手に入れる覚悟は決めたのだ。
“青”をその対象から除外する道理はない。
ないのだが。

「……病院に行けば、骨を切るノコギリもあるでしょう。
 できれば、僕が帰ってくる前に……くる、前に……ッ!!」

トマの言葉が、涙に滲む。
せっかく綺麗に整えてあげた“青”の遺体を、自らの手で辱める。
守れずに死に追いやった彼女を、さらに破壊する。
その忌まわしい想像に、ジュジュの遺体に向けて放った言葉が再び口から零れる。
いっそ、自らの救いを拒んだ時と同じように、逃げて欲しい――それはあり得ない願いだと分かっていても。

「……病院までそう距離はありません。すぐに、戻ってきます」

紅い月の下、幽鬼のように立ち上がったトマは、その身を翻す。
いつまでもこんな所で時間を無駄には出来ない。
ジュジュの遺体で時間を費やしていなければ、“青”を救う余地があったかもしれないのだ。
なら――ここで悔いる時間は、きっとまた次の後悔を呼ぶ。
疲れきった心と身体に鞭を打ち、トマは歩き出す。
決して強いとは言えない弱気な少年、トマ。
それでも精一杯の力で、その身を引き摺るようにして、病院へと――。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:02:55 ID:6dhdXR1Q
  

730 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:03:14 ID:L+OuuOSL
 
        *    *    *

天に浮かぶ紅い月だけが、その出会いを見つめていた。

レベッカ宮本は、廃墟の中、遠くの瓦礫の影に隠れた少女をじっと見つめる。
服装は変わっているが、間違いない。
昼間、湖の真ん中で出会い戦った、『明石薫』という少女だ。
ベルフラウへの名乗りを横から聞いてしまったその名前は、しかし確かに放送で呼ばれていたはず。
あの激しい混戦の中、誰の身に何が起こり、どうなったのかはとても把握しきれていないのだが。

(私がレミリアにやられて吸血鬼になったみたいに、死んでから蘇ったってか……?
 そういや、今の私ってどーゆー扱いになってんだろ?
 次の放送で私も呼ばれるのか? この首輪、ちゃんと機能してんのか?
 いや、それよりもさ……)

2人の間には、まだまだ距離がある。
ただの人間だった頃なら、暗がりも相まってまだ相手に気付いてなかったはずの距離。
気付いてしまった自分が恨めしい。気付かずに済めば良かったのに。だって。

(私は病院に行くつもりだったんだろ?! あんなの気にしてる場合じゃないだろ!?
 そりゃ、アイツに何があったかは気になるけどさ。そんなの全部病院に行った後だろ!?
 病院に行って……輸血のパック漁って……ああそうだ、病院なら色んな機械あるよな。
 レントゲンで首輪の写真撮ったりしたら、中の構造とか分かるかも……。
 X線以外にも、超音波エコーとか色々あるし……
 私は天才だから、初めて使う機械でもきっと使いこなせる……ちょっと弄れば、きっとすぐに分かる……)

レベッカは、必死に自らの意識を「違う方向」に誘導しようとする。
けれどもそれは、所詮は無駄な足掻きに過ぎない。
吸血鬼の鋭敏な感覚が、「それ」に気付いてしまったら――

(そう、私は病院に行くって決めたんだ……。
 このまま病院まで行って……。
 誰かを襲う前に……。
 血を……。
 ああ……なのに……なのに、なんでお前は……)

息が荒くなる。目の焦点がぼやける。
心の中の獣を縛り付けた意志力の鎖。それが、限界まで張りつめ悲鳴のような軋みを上げる。
目の端に涙さえ浮かべ、レベッカ宮本は咆哮する。

「なんで、お前は…… 血 の 匂 い を さ せ て る ん だ よ ッ ! 」
「ひっ……!? ま、まさか、『バンパイア』……!」

口に出してしまったら、もう止められなかった。
意志の鎖がとうとう耐え切れずに弾け飛び、飢えた獣が嬉々として飛び出していく。
レベッカ宮本の身体が一個の弾丸と化す。全身のバネを使って大地を蹴る。
真っ赤な目を光らせ、肉食獣の如く大口を開き、小さな悲鳴を上げる少女に襲い掛かる。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:03:37 ID:IJrEraRK


732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:03:51 ID:G1Q6Io8C


733 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:04:08 ID:L+OuuOSL
 
血。血。血。血。穢れなき乙女の血。
天才少女の理性は脆くも崩れ去り、吸血鬼としての欲望がその意識を埋め尽くす。
どこか怪我でもしていたのか、目の前の少女から漂ってきていた微かな血の匂い――
それに気付かなければ、もうちょっと我慢できたかもしれないのに。
こうなるのが嫌で、頑張ってここまでやってきたのに。
病院はもうすぐそこまで来てるのに。
滂沱と涙を流しながら、しかし顔に浮かぶのは歓喜の笑み。
これで血が吸える。これでこの渇きを癒せる。これで楽になれる。
考えたら目の前の少女は、レベッカたちを笑い、ジーニアスと戦った相手だ。元々敵だった相手だ。
遠慮なんてしてやる義理はない。こんなことがなくても、きっとまた戦っていた。
むしろこれはジーニアスの敵討ちにもなるかもしれない。
うん、きっとそうだ。だから。
焼け付く欲望に背を押され、「言い訳」が次々に沸きあがる。自己正当化の拙い嘘が心の中に垂れ流される。
それらの言い訳に背を押され、レベッカは、その手を、その少女に、伸ばそうとして、

「血を、吸わせろぉぉぉぉぉぉっ!」
「――『フライト』ッ!!」

伸ばそうとして――その手は虚しく空を切った。
翼も持たぬ少女の身体が、宙に浮いていた。

        *    *    *

(じょ、冗談じゃありませんわ――!)

ベルカナ=ライザナーザは、その相手の正体に思い至った時、まさに血の気が引くのを感じた。

『バンパイア』。
ベルカナの賢者としての知識が教える、その能力は――

負の生命を持つアンデットたちの中でも最高クラスに位置する存在であり、数多の特殊能力を持つ強敵。
その紅い目で見つめられれば、恐怖で身体の自由を奪われる。
その青白い不健康そうな肌は外見に似合わず強靭で、銀か魔法の武器でなければ傷1つつけられない。
仮に傷を与えた所で、それは見る間に治ってしまうという――

だが、何よりもベルカナにとって恐ろしいのは。
バンパイアの場合、その冷たい手でただ触れるだけで「心身双方を」削る攻撃となってしまう点である。
精気の吸い取り。それは肉体から熱と生命力を奪うだけではなく、精神からも力を奪い取る。
そして精神力こそはベルカナの一番の武器・古代語魔法の力の源。これを削られたら抵抗する術さえも失う。
僅かにでも攻撃を許すわけには、いかなかった。
咄嗟に飛行魔法『フライト』を唱え、自らの身体を空中に浮かべる。間一髪、相手の伸ばした手が空を切る。
これだけの相手、最悪の相性の敵を前に、精神力の温存など言っていられない。

(おそらく『これ』は『バンパイア』ではなく『レッサー・バンパイア』。ならばっ……!)

血に飢えた態度を剥き出しにし、この距離での初手が魔法ではなく突進しての肉弾戦。
おそらくは夜の貴族たる『バンパイア』ではなく、その犠牲者に過ぎない下級の『レッサー・バンパイア』。
ならば、空は飛べなかったはず。
装備が万全であれば攻撃魔法で倒しうる低レベルなモンスターだが、今のベルカナにはやや荷が重い相手。
それにその生態上、『レッサー・バンパイア』が1体きりでうろついているとも考えにくい。
同類の群れや『親』である上位の『バンパイア』と遭遇したら、それこそベルカナの命運は尽きてしまう。
賢者としての知識、冒険者としての経験が、この場での撤退を選択させていた。

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:04:22 ID:onLGcAqr
 

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:04:27 ID:IJrEraRK


736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:05:01 ID:iwdQ2lFb
 

737 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:05:16 ID:L+OuuOSL
 
飛行能力を得たベルカナは、短すぎる服の裾を気にしながらも逃走に入る。
廃墟が広がる南東方向――は、避ける。どこの物陰に吸血鬼の群れが潜んでいるか分かったものではない。
ゆえに、逃げるならば開けた方向。黒く静かに広がる湖の上。
全速力でもって遮蔽物のない空間に飛び出す。
風を切って鏡のような湖面の上を飛行しながら、チラリと後を振り返る。そして軽く安堵の溜息。

(追って来る様子はなし。やはり『レッサー・バンパイア』のようですわね。
 それにしては、微妙に文献とは違う様子も見受けられましたが……亜種か何かでしょうか?
 ともあれ、窮地は脱したと見ていいでしょう)

あの下級吸血鬼が『明石薫』の存在を知っていたことは気になるが、あまり考えても仕方がない。
知能は人間並みにあるとはいえ、所詮は食欲だけが突出した低級アンデット。
間違っても、「明石薫の生存」という情報がテレポート使いの少女に伝わることはないだろう。
2人が出会ったとしても、戦闘になるのがオチだ。

「しかし、ここは……地図の中でも一際目立っていた、あの湖でしょうね。
 どこかの岸辺に一旦上がって、再度地形を確認しないと」

湖を大きく横切って飛びながら、ベルカナは思案する。
島の南東にある、大きな湖。これは地図を最初に見た時から印象に残っていた。
現在地はほぼ把握できたと言っていいだろう。
あとは、定期放送の記憶が鮮明に残っているうちに、禁止区域と死亡者をチェックし直しておかねば……。

ベルカナは飛ぶ。
明石薫の姿で、可愛らしい丸い尻を夜風に晒しながら、湖の上を滑るように飛ぶ。
天に浮かぶ紅い月だけが、彼女を静かに見守っていた。



【E-6/湖の上/1日目/夜中】
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:明石薫に変身中。左腕に深い切り傷、全身に打撲と裂傷(手当済み)、
    あばら骨数本骨折(他も骨折している可能性あり)、精神力消耗・大、『フライト』効果持続中
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、
    飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心、黙陣の戦弓@サモンナイト3、返響器@ヴァンパイアセイヴァー、
    消毒薬や包帯等
[服装]:入院患者用のパジャマ(上だけ)
[思考]:ふぅ。ここまで逃げてくれば……。
第一行動方針:どこかに着陸して、放送内容と荷物の再確認をする。
第ニ行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第三行動方針:魔法発動体と服が欲しい。
第四行動方針:仲間集め(イエローと丈の友人の捜索。ただし簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:制限に加え魔法発動体が無い為、攻撃魔法の威力は激減しています。
  変身魔法を解除した場合、本来の状態(骨折数箇所、裂傷多数、他)に戻ります。
  葵が死んだことを知りません。
  レベッカ宮本を(フォーセリアの)『レッサー・バンパイア』だと認識しました。飛行は不可能と考えています。



738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:06:04 ID:onLGcAqr
 

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:06:17 ID:iwdQ2lFb
 

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:06:40 ID:onLGcAqr
 

741 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:06:40 ID:L+OuuOSL
 
        *    *    *


「…………逃げられた」

レベッカ宮本は、感情の欠落した声で小さく呟く。

あの時――目の前の『明石薫』が、意味不明な言葉の羅列の後に浮き上がった後。
レベッカは当然彼女を追おうとした。自分も空を飛び、獲物にさらなる攻撃を加えようとした。
だが、『明石薫』が向かった先は、水の上。
小川を飛び越え湖の上に滑り出していく彼女を、新米吸血鬼は追うことができなかった。
流れる水が、彼女を阻んだのだった。

果たして、獲物に逃げられた吸血鬼として悔しがるべきか。
それとも、望まぬ犠牲者を出さずに済んだことを喜ぶべきか。
泣くことも笑うこともできぬ極限の心理状態の中、レベッカが思ったことはただ1つ。

「血が……飲みたい」

砂漠を彷徨う旅人も、オアシスが近くになければ我慢することもできる。
残り少ない水をやりくりして、最低限のラインで耐えることもできる。
けれど――もしも不意にオアシスが見えてしまったら、どうなるか。
遠くにオアシスが見えて、歓喜の叫びと共に駆け出して。
しかし、それがはかなく蜃気楼として目の前で消えてしまえば、どうなるか。
砂漠の旅人が狂い悶えて乾き死ぬのは、まさにそんな時。
水が飲める、と一瞬でも思ってしまったがゆえに、それまで耐えていたレベルの渇きにすら耐えられなくなる。
残酷にも目の前で掻き消えてしまった救いに、正気を失う。

今のレベッカは、まさにそんな状態にあったのだ。

血……血……血!
もう処女でも童貞でもなくてもいい、ヒトでなくても生きてなくても構わない!
飲みたい飲みたい飲みたい舐めたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい…………!

レベッカは狂ったように呟きながら、紅く燃える目で周囲を見回す。
それこそ病院に直行して輸血パックを確保すればいいはずなのだが、今の彼女にはそこまで頭が回らない。
動くものの姿を探し、無駄にキョロキョロと見回していた彼女は、ふと、ある匂いに気がついた。
吸血鬼の強化された嗅覚をもってしても、気付くかどうか怪しいほどの、微かな匂い――!

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:06:58 ID:6dhdXR1Q
 

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:06:59 ID:G1Q6Io8C


744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:07:15 ID:IJrEraRK


745 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:07:58 ID:L+OuuOSL
 
        *    *    *

紅い月の下、その病院はひっそりと静まり返っていた。

いわゆるファンタジー世界の住人であるトマにとって、病院というもののイメージはやや現代の常識と異なる。
そこに勤めるのは、治癒魔法と薬草の扱いに長けた魔法使いや薬師たち。
なかなか治らぬ病人を隔離しつつ、薬草や魔法を駆使して治療する場所。
もちろん、怪我人が出ればそれも診る。
魔法や薬草のお陰で、手当てが早ければそうそう大事にはならない。
ならないのだが、たまに治療が遅れ、傷口が化膿し手足が腐るようなハメに陥れば――

その手足を、すっぱり切断することになる。

……魔法や不思議な薬草の存在を除けば、中世ヨーロッパ程度の技術しかないトマの世界の医療。
ジュジュの首輪を手に入れたいと思った時、病院の存在を思い浮かべたのは、だから当然のことだった。
ここになら、肉を切るためのナイフ、骨を断つためののこぎりがある。
使用頻度は低くとも、必ず備えてある。
それらを求めてやってきた彼は、だからその鉄筋コンクリート造りの建物にしばし呆然とする。

「これは……凄い建物ですね。さっき居たシェルターみたいなものかな」

トマの世界では滅多に見ないような立派な建物。
これが丸ごと病院だとしたら、一体何人の患者を収容できるというのか。
だが既に「シェルター」という異世界の未知の建物を探索し終えていた彼は、すぐに頭を切り替える。
そう、ここもあれと大差ない。その大きさに感嘆するのは一瞬でいい。
必要なのは手術室。シェルターの医務室よりも高度な処置を行うための場所。そこにあるはずの道具類だ。
深呼吸1つ。
そしてトマは、病院へ――もう“青”が待っていることもない病院へと、足を踏み入れた。

        *    *    *

その少女は、ただ眠っているかのようにも見えた。

両手は祈るように胸の上で組まれ、着衣の乱れも残されていない。
欠損した左脚も右足と揃うように並べられ、長い髪も背中の下に流れるように敷かれている。
それはおそらく、誰か彼女の死を悼む者が居たと言う証。
これだけ大事に丁寧に寝かせておきながら、略式な埋葬すら行う時間を惜しみ、立ち去った「誰か」。
何か事情があるのか、埋葬のため穴を掘る道具を探しに行ったのか、この現場から推測することは難しい。

しかし、レベッカ宮本の視線も意識も、それらの方向には向かわない。
彼女が見つめるのは、注目するのは、たった1点。

首輪のすぐ傍に刻まれた、大きく綺麗な傷痕。
そして、そこから溢れ出た大量の血液だった。

人間が死んでも、その身に流れていた血はすぐには固まらない。
体温も、すぐには下がらない。死体の体温低下は、1時間当たり0.5℃〜1.0℃のペースでしか進まない。
ほとんど「生きている人間」と差のない、死にたてホヤホヤの死体を前に。

「………………いただきます」

紅い月の下。
新米吸血鬼は、そして生まれて初めての食餌を開始する。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:09:09 ID:iwdQ2lFb
 

747 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:09:29 ID:L+OuuOSL
 
        *    *    *

赤く濡れた舌が首の傷口に触れようとして、臆病に引っ込められる。
僅かに残る心の葛藤を反映してか、少し迷った舌の先が触れたのは、傷口そのものではなく、その下。
傷から流れ落ちた血の筋を、ゆっくりとなぞり始める。

  ♪ 林檎 と 蜂蜜   紅茶 の ジャム は アプリコット

口の中に広がる、人間の血の味。
あれだけ渇望していながら、今初めて経験する味。
錆び付いた金属の味。舌に絡みつく生臭い味。決して普通の感覚では美味とは呼べない味。
だが、今の彼女には――成り立ての吸血鬼には、複雑な旨みを孕んだ甘露のようにしか感じられない。

  ♪ 銀色 の ティースプーン   壁 に 放り 投げた

ぺろり。ぺろり。ぺろり。
猫がミルクを舐めるように。小熊が蜂蜜を舐めるように。
ゆっくりと、丁寧に血を舐め取っていく。
舐め取ることに、夢中になっていく。

  ♪ 早く 遊ぼうよ   人形は なんにも 喋らない

舌が白い首筋を蠢く。蛞蝓のように這いずり回る。
そのまま筋に沿って歩みを進めた舌は、やがてすぐに服の首元へと到達。
少しだけ困惑するように動きを止めた舌は、やがてざらりとした布地の上を進みはじめる。
あまりにも貪欲に、あまりにも意地汚く。布地に吸い込まれた分をも味わう。
血に染まった制服を、しゃぶり尽くすようにして味わう。
蜂蜜をたっぷりかけられた、赤いドレス。
そのデザインが『明石薫』が昼間に着ていた衣服と同じであることなど、今の彼女の意識には浮かばない。

  ♪  ひとつ しか 知らない   歌を 唄って みるの

夢中でしゃぶっているうちに、ふと気がついてしまう。
服に染み込んだ味が、2種類ある。
いや同じ少女の血であるのは間違いないが、流されてからの経過時間の違う血が混じっている。
片や、流されてから十数分も経っていない新鮮な血の味。
片や、流されてから半日以上は軽く経過している古い血の味。
血の跡を辿って首元まで再び視線を上げていって、やがて彼女はもう1つの傷痕に気付く。
すっぱりと切られた刀傷の隣にある、2つ並んだ丸い傷。
治りかけ、かさぶたに塞がれた小さな小さな傷。
それが意味するのは、同族が既にこの少女の血を吸っていた、という事実。
微かに残された唾液の匂いにも、覚えがある。

  ♪ 青い 小鳥   籠から 逃げる

レミリア・スカーレット。食事の際に大量の血を零してしまうため、「スカーレット・デビル」の異名を取る吸血鬼。
奇しくもレベッカ宮本の『親』に当たる彼女が、この「ゲーム」の開始直後に襲ったのが野上葵。
だからここにあるのは、いわばレミリアの「食べ残し」。
レベッカの「姉妹」に成ることもできず、人間のまま死んだもの。
「これは自分たちが食べてもいいモノなんだ」、その認識が新米吸血鬼の罪悪感を和らげる。
僅かな逡巡の後、牙の生えた口を大きく広げ、レミリアが刻んだ傷の隣にそっと噛み付く。

  ♪ 雨に 打たれて   綺麗 に もげた 羽根

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:10:29 ID:iwdQ2lFb
 

749 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:10:45 ID:L+OuuOSL
 
……ずぶり。
思っていた以上に鋭く尖っていた犬歯は、思っていた以上にあっさりと肉に食い込んでいく。
そして傷口から滲み出す僅かな血液。美味しい美味しい蜜の味。
嬉々としてそれを啜り上げるが……すぐに言いようのない違和感に気付く。
何かが違う。吸血鬼として、予想し期待していたものと何かが違う。
天才であり、一通りの科学知識を備えたレベッカ宮本は、すぐにその違和感とその原因に思い至る。

  ♪ 早く 遊ぼうよ   人形 は 何も 喋らない

これは、死体だ。もう物言わぬ人形だ。
肝心の心臓が動いていないのだから、動脈に傷を負っても血は噴き出さない。湧き出してはこない。
ただ、僅かに滲むだけ。穴を開けられた分、押されて零れて漏れ出すだけ。
ポンプが壊れていては、人間など血の詰まった袋でしかない。
ましてやその死因が失血死となれば、当然体内の血液量も少なくなっているわけで……。

  ♪ ひとつ しか 知らない   唄 を 唄って みるの

吸い上げても深く噛み締めても、滲み出す血の量に大した差もなく。
それならば、と一旦口を離して別の場所に噛み付いてみると、また少量の血。
新たな穴が穿たれたことにより、さらに血が滲み出る――が、すぐに終わってしまう。
馬鹿の一つ覚えのように、何度も噛み付く。場所を変え位置を変え、何度も何度も噛み付く。

  ♪ ねぇ 一緒に 歌う   新しい 歌 を 教えてよ

……足りない。
こんなものでは足りない。
さらなる血を、喉を鳴らして飲みたいのだ。こんな飲み方では、ストレスが溜まる一方なのだ。
ビールだってジョッキであおるからこそ美味いのだ。それを細いストローから飲んでも苦いだけ。
苛立ちの募った彼女は、そして力任せに少女の服を破り捨てる。何の罪も無い服に八つ当たりする。
衣服を裂かれ奪われる羞恥に、しかし死体が抗議するはずもない。すぐにその衣服はボロ布と化す。

  ♪ 誰 も 答え ないの   だぁれ も 唄わない

そうして目の前に露わになったのは、白い裸体。
まだ牙を立てていない素肌が残された、処女雪のような裸体。
こんなものを見てしまえば、もう我慢できない。
膨らみとも呼べぬ小さな乳房に噛み付き、血を啜る。
すべすべとしてまっさらなお腹に噛み付き、血を啜る。
肉付きの薄い太腿に大口を開けて噛み付き、血を啜る。
人形のように無抵抗な屍に、次から次へと歯型をつけていく。
少し噛んでは滲む血を啜り、また少し噛んでは血を啜り。
やがて全身が醜い歯形に覆われた頃、その行為にも飽きてくる。我慢できなくなる。
――もっと、欲しい。もっとダイレクトな形で、血が、欲しい。

  ♪ ひとつ 分けて あげる   甘くて とろける チョコレート

おもむろに、屍の腹に爪をつき立てる。
天才少女と讃えられ、学問の分野の壁を越えて広く深い知識を身につけていたレベッカ宮本。
ここまで理性を衝動に侵食され、それでも身につけた知識は失われておらず。
彼女は求める。より多くの血を含んだ「部位」を。より美味しい「モノ」を。
体表から牙が届くのは、せいぜいが筋肉まで。
なら、それより多くの血を抱え込んだ所といえば……!
メリメリと嫌な音を立てて、屍の腹が引き裂かれる。月明かりの下にヌラヌラと光る内臓が曝け出される。
手についた血をペロリと舐めた彼女は、そして期待に目を爛々と輝かせて。
最初に目をつけたのは、腹腔臓器の中でも最大にして最重量を誇る臓器、肝臓。
滴るほどの血を含んだ塊を、むんずと掴んで引き千切り――迷うことなく、かぶりついた。

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:10:59 ID:G1Q6Io8C


751 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:12:10 ID:L+OuuOSL
 
  ♪ おいしかった でしょう?   さぁ また 唄い ましょう

人間であった頃にはレバーなどそう好き好んで食べる物ではなかったはず。なのに、今は美味しい。
レバ刺しなんて呼べるものではない、血抜きすらロクにされていない「それ」を、喜んで食す。
血を飲み下すだけでは足りずに、そのまま咀嚼する。
口の中に苦味とエグ味と、そして例えようもない多幸感が広がる。心が蕩ける甘美な洋菓子の如き食感。
数kgはあろうかというその塊を完食しすると、乱暴に腹の中を漁って次の獲物へ。
空豆のような形をした握り拳大の臓器、脾臓。
ここも血を多く含む臓器だ。食べる。
視線を下に下ろし、骨盤の中に埋まるようにして隠れていた、未熟な子宮。
うねうねと折れ曲がりながらもずーっと続いている、空腸、回腸、結腸、直腸。
腸を掻き分け奥の後腹壁をほじくりかえし、背中側に完全に埋まっていた腎臓。
もはや吸血という生態を越え、「食人」という禁忌の領域に踏み込みながらも、彼女は止まらない。
いや、もう止められない。自分で止められるはずがない。

  ♪ 林檎 と 蜂蜜   赤色 と 金色 混ぜた なら

腹部の臓器を乱暴に食い散らかした彼女は、そして今度は屍の肋骨に手をかける。
吸血鬼になって手に入れたその怪力で、メキメキと胸板をこじあける。
胸骨が砕かれ、割られ、観音開きに開かれたその胸腔。
乱暴に指を突っ込み、まず取り上げたのは左右の肺。
綿菓子のようにフワフワで、これも多くの血を含んでいる部位。
これを適当に味わってから放り捨てると、メインディッシュに手を伸ばす。
胸腔の真ん中、幾重もの強靭な膜と結合組織に守られた、生命の中心。
今は鼓動を刻むことをやめた、心の臓。
林檎のように丸いそれを、一息に引き千切る。
……おっと、中に残っていた蜂蜜、いや血液が零れてしまった。勿体無い。慌てて舐め取る。

  ♪ 黒く なる のかしら   お空 と 同じ 色

ひとしきり溢れ零れる血を楽しんだ彼女は、そして手にした林檎にかぶりつく。
焼き鳥屋などで「ハツ」とも呼ばれるその部位は、心筋が密に編みこまれ、独特の弾力がある。
吸血鬼の顎の力でも、噛み切るのは容易ではない。それでも渾身の力を込め、食い千切る。
口の中に広がる、血と肉の味。噛み締めるほどに混じり合う、黒く絶望的な歓喜の味。

身体が潤う。力がみなぎる。満たされていく。
疲労が吹き飛ぶ。魔力が補われる。身体中に刻まれていた小さな傷が、塞がっていく。
甘く痺れる頭の片隅、彼女は己の回復を自覚する。
満たされた心に、ほんの少しだけ理性が戻ってくる。
そうして、ようやくにして、気付く――

「う……あ……?」

彼女はふと、顔を上げる。
ようやく気配を感じ、顔を上げる。
ぽろり、と手にした林檎が――いや、食べかけの心臓が零れ落ちる。
興奮が、歓喜が、絶望が、一気に醒めていく。文字通り冷や水をぶっかけられたような気分。

少年が、立っていた。
紅い月に照らされて、ただ呆然と立ち尽くし、こちらを見ていた。


   ♪ 新しい 紅茶   今度 は ――――


        *    *    *


752 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:14:11 ID:L+OuuOSL
 
紅い月に照らされたその光景を眺めながら、彼はぼんやりと考える。

「あれ」は、なんなのだろう。
自分が救えなかった少女。自分が追い詰めた少女。自分が「殺して」しまった少女。
自分が、その首を斬りおとそうと思っていた少女。
それを――見知らぬ、別の少女が、「食べて」いる。
ぐちゃぐちゃに引き裂き、かき混ぜ、内臓やら肉片やらを撒き散らしながら、「食べて」いる。

怒るべきなのか、泣くべきなのか、笑うべきなのか。それすらも分からない。
トマの頭が、ただ痺れる。
せっかく僕が“青”さんを綺麗にしてあげたのに。こんなに散らかすなんて、ひどいですよ。
そんなピントのズレた感想が頭に浮かんで、すぐに消える。

「こ……『これ』……」
「…………え?」
「これ……こいつ、お前の、仲間か?
 お前の……大切な人、か?」

返り血やら肉片やらでべっとりと汚れた金髪の少女が、震える声で問い掛ける。
「これ」……ああ、“青”さんのことか。しかし、この状況でよく仲間だと分かりましたね。
このひと、頭はいいのかな。確かに、全くの無関係な第三者なら、こんな態度にはなりませんよね。
トマの心の中には、相変わらず感情が湧き上がってこない。だからぼんやりと考える。

「…………」
「あ……その……謝って済むとは思ってないけど……ご、ごめん……」
「…………」
「わ、私、レミリアの奴に、襲われて、殺されて……気付いたら、あいつと同じ、吸血鬼に、なっちゃって……」
「…………」
「血が、足りなくて……誰か襲っちゃう前に、病院に行こうとして……輸血用の血が、あると思って……。
 そしたら、血の匂いがして……止められなくて……。
 こんな、メチャクチャしちまって……! ごめん、ゴメンな……本当に、ゴメン……!」

……ああ。なるほど。
ポロポロと血の涙を流し、しゃくり上げる少女を見て、トマは状況を理解してしまう。
参加者の中に混じっていた、生粋の吸血鬼。それに襲われ、同族にされてしまった少女。
その身に襲い掛かった初めての吸血衝動。誰も傷つけたくないと、必死に耐えてここまで来て。
おそらくは、彼女自身も想像できなかった食欲の暴発。その果てがコレだ。

ならば、これは――トマの罪でもある。
こんな所に、血の匂いをプンプンさせた新鮮な死体を放置してしまった罪。
埋葬もせず、担いで運ぶこともせず、“青”を1人こんな所に残してしまったトマの罪。
だから。

「……いいんです」
「…………え?」

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:14:14 ID:onLGcAqr
 

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:15:47 ID:G1Q6Io8C


755 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:16:17 ID:L+OuuOSL
 
口を開いたら、えらく感情の欠けた声が出た。えらく冷たいセリフが出た。
ギュッと握り締めた手の中には、病院の手術室で見つけてきた、銀色に輝く道具類。
現代の医療でも、外科手術の現場では古典的な道具がいくつも使われている。
骨を削るためのノミ、ハンマー、のこぎり、錐……。
1つ1つならただの工具と見間違えても、全て揃って手の内にあれば、分かる者には分かる。

「僕も、彼女の首を斬りおとすつもりで、戻ってきたんですから……」
「…………首輪、か」

やはり、彼女は頭がいい。
僅かな言葉と態度と、トマが握っていた道具から、素早く彼の真意を見抜いてしまった。
そして、そんな頭のいい彼女だからこそ、この状況が許せないとも言える。
その知恵と頭のキレを、別の方向に使ってくれれば、きっとこんなことには……。
ゆっくりと、静かに彼女に歩み寄る。
彼女も“青”の残骸の傍に座り込んだまま、逃げようとはしない。
トマの拳が、行き場の無い感情に震える。暴力とは無縁の彼が、「ある衝動」に駆られる。

「だから……でも、僕は……!」
「……構わない。気が済むように、やってくれ。でないと……私も、私自身が許せなくなる」
「う……うわぁぁぁぁあぁあっ!」

彼の意図をまたも見抜いたのだろう。ここまで頭が良いと、それはかえって罪だ。
金髪の少女の表情が泣き笑いのような形に歪む。

そこに、トマは、絶叫と共に、渾身の拳を叩き込んだ。

彼女への怒りを込めて。自分への苛立ちを込めて。
憎しみなのか悔しさなのかすら判断できない感情を込めて。
許せないから。
許せるはずもないから。
それでも、許したいから。

お互いの思いを断ち切るつもりの一撃は、しかし所詮は格闘の素人と人外の怪物。
殴られた側より、むしろ殴った側の拳が痛いくらいで。
それでも、どさり、と大の字に倒れた少女の傍ら、がっくりと膝をついたトマは、そして大声で泣き始めた。
今はただ、恥も外聞もなく、泣きじゃくった。

夜空は高く、辺りは暗く。
ただ紅い月だけが、何も変わることなく、全てを照らし続けて――――。


756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:17:06 ID:iwdQ2lFb
 

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:17:32 ID:IJrEraRK


758 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:17:35 ID:L+OuuOSL
 
【G-6/湖岸/1日目/夜中】
【トマ@魔法陣グルグル】
[状態]:健康、深い自責の念、精神的に消耗。号泣。
[装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:基本支給品、ハズレセット(アビシオン人形、割り箸鉄砲、便座カバーなど)、
    参號夷腕坊@るろうに剣心(口のあたりが少し焼けている・修理未完)
    はやて特製チキンカレー入りタッパー、手術道具の一部(のこぎり・メス・のみ等)
[思考]“青”さん……ッ!
第一行動方針:“青”の無惨な亡骸をなんとかする(時間に余裕があれば埋葬?)
第二行動方針:“青”とジュジュの亡骸から首輪を回収する。
第二行動方針:他の参加者と情報と物の交換を進める。必要ならその場で道具の作成も行う。
第三行動方針:『首輪の解除』『島からの脱出』『能力制限の解除』を考える。そのための情報と物を集める。
第四行動方針:できればトリエラと再び会いたい。それまでは死ぬわけには行かない。
基本行動方針:アリサとニケたちとの合流。及び、全員が脱出できる方法を探す。
※ハズレセットのうち、豆腐セット、もずくセット、トイレの消臭剤、根性はちまきを使用しました。
 割り箸鉄砲の輪ゴムは、まだ残りがあります。
※「工場」にいる自称“白”の正体は「白レン」、「病院」にいる自称“青”は「ブルー」、と誤解しています

【レベッカ宮本@ぱにぽに】
[状態]:吸血鬼化(肉体強化、弱点他)、疲労(小)、血を吸って回復、頬に殴られた跡。
[服装]:普段通りの服と白衣姿(ただしボロボロで血まみれ)
[装備]:木刀@銀魂、魔導ボード@魔法陣グルグル! ヒラリマント@ドラえもん(ボロボロだが一応使える)
[道具]:支給品一式×2、15歳のシャツ@よつばと!を裂いた布、宇宙服(最小サイズ)@からくりサーカス
[思考]:……ごめん、な。
第一行動方針:目の前の少年(トマ)に対し、名も知らぬ少女(葵)の死体を辱めたことの償いをしたい。
第ニ行動方針:G−7の病院に行って輸血用血液を確保し、今後の消耗や吸血衝動に備える。
第三行動方針:何とかレミリアを止めたい。そのために仲間と力を求める
第四行動方針:病院の医療用検査機器を駆使して、首輪の内部構造の解析をする?
基本行動方針:主催者を打倒して元の世界に帰る。
参加時期:小学校事件が終わった後
[備考]:吸血鬼化したレベッカの特殊能力として、魔力の存在と飛行能力を確認しました。
   ただし魔法の技術や知識は一切持っていないため、現時点で魔法を使うことはできません。
   また慣れていないため、飛行すると非常に疲れます。
   流水を渡れないという弱点を確認、当人も理解しました。
   「一度死んだ」自分の首輪が機能していない可能性に思い至りました。実際どうなのかはまだ不明です。


759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:18:20 ID:IJrEraRK


760 :Sweets Time ◆sUD0pkyYlo :2008/03/27(木) 21:18:27 ID:L+OuuOSL
以上、投下完了。
今後の2人の関係は、後の書き手さんにお任せします。
……ごめん、葵。

参考までに、蛇足を1つ。
『 Sweets Time 』とは、いわゆる東方ボーカル曲の1つ。
フランドールのテーマ曲、『U.N.オーウェンは彼女なのか?』をアレンジし歌詞をつけた作品の1つです。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:30:31 ID:iwdQ2lFb
投下GJ。頑張って全部読んだ、今から飯だけどどうしようorz
内臓の触感とか重さとか考えたことなかったからダメージがデカイ……。
みんないろんなこと悔いているのに一人抜け出したベルカナが勝ち組に見えて仕方ないw
空気は重いけどトマとベッキーが接触したのはでかいかもしれんなー。

タイトル見てん?と思ったら案の定、さすがに歌詞まで出るとは思わなかった。
オーエンのヴォーカルはいいですな。自分は他に紅い月とsweet little sisterが好きだ。

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:38:06 ID:lRzORUHw
投下乙。描写が緻密だ……!
ついにロワ一番の技術者とロワ一番の頭脳(?)が出会いましたね。
これで対主催、大躍進も有り得るかな。
あとベルカナ、その格好してる限り、いらない敵ばっかり増えるから気を付けろーww
GJでした!

……じゃすらっくは大丈夫?

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:43:25 ID:6dhdXR1Q
あの曲をモチーフに持ってくるか。綺麗だ。グロイけど。
レベッカは不意打ちでざっくりやられるんじゃないかとハラハラしておりました。
生き残ってトマと和解できたのは、暗鬱な空気だけど良かった。

葵は散々だけど、死体荒らされは方々で起きてるからまあちょっぴりだけ運が悪かったとしか。
ロワ内に悼んでくれる者が居るだけ幸せかもしれないな……。

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:44:54 ID:UtGW1fmS
投下マジGJ。グ、グロイ……orz
食人描写が精密すぎ。リアルに想像して胃の辺りが大ダメージだ。
こんな光景見ちゃ、そりゃトマも欝るわな…。

吸血鬼と腹黒は、バトルになるかと思ったので予想外だった。
まあ現在地を考えると、腹黒さんは今後もその格好のせいで一悶着ありそうだけど。
途中に歌詞挿入するのとかも、趣があって素敵だったと思いました。

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:54:09 ID:EHrLAtZV
投下乙
カニバリズムは結構きついな。だがそれがいい
オーエンの歌詞をもってくるとは雰囲気がでててよかった

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:09:23 ID:v73MG56s
GJ
骨をどける動作まで書き切った死体分解が凄すぎる。よくぞここまで……
脾臓なんつーマイナー臓器まで描写したのは流石。
実際には見つかりにくい膵臓を描写しなかったのもいいね。
ネスのときも思ったけど、人間の身体について詳しすぎっすw

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:12:18 ID:Hwm/Kgob
投下GJです
ものすごい緻密な食人描写だ、読んでて圧倒されました
しかし、トマも大概悲惨な目に合うなw


768 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/03/28(金) 00:21:23 ID:uKiJOkcD
トマの感情が……。
そうだよね、いくら頭で納得できても心が納得しないよね。
トマに心底同情。

図書館で原作(グルグル)読んで来たけど、トマもニケも変貌しすぎだww
面白いから許すけど。

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:33:22 ID:tN9UKa/G
乙です。
読んでていろんな意味で鳥肌が立ちました。

食人の部分は、読んでてなんか体が痛くなってくる……
でも読んじゃう。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 02:03:01 ID:LfDB0BUS
これ読んでレバ刺し食いたくなった俺、人としてオワタ\(^o^)/

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 03:09:47 ID:Ibl2knng
普通に食事の合間と食後に読んで気にしなかった俺が居る、気にするな。
ただ、BGM掛け間違えてちょっと凹んだ。

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 07:05:21 ID:YATPju85
うああぁぁああぁ!
三人共それぞれ涙目すぎるw
みんな悲惨なのがまさにロワって感じで良いですね。
あと、氏の人体構造の詳しさは異常ww
いやはや感服。

ベルカナは湖って事は、もしかしたらイエロー組と合流できるかも?
素敵でしたGJ!

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 10:56:39 ID:i7zGYn35
なんという羅刹道

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:38:08 ID:dvj1zcQf
イエロー別に近くなくね?

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 21:18:17 ID:B1PgYKax
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AIU                 はるやま              エステティックTBC

http://www.joc.or.jp/aboutjoc/sponsor/index.html

上記企業の製品を購入するごとに1人のチベット人が殺されます。
コピペで救える命がある。

■ A.C. 公共コピペ機構 ■


776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 21:59:55 ID:8+VEiunc
今更だけど>>775のコピペって国内線乗るなってことかwwwwwそりゃないぜwwwwww

777 : ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 00:56:13 ID:KWJRmzx8
梨々、レックス、アルルゥをゲリラ投下します。

778 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 00:57:20 ID:KWJRmzx8
森の中に幾条もの、か細い光が落ちる。
月から零れ落ちたその光は刺すように鮮烈なものではない。
かといって、優しく照らすような光と表現するには頼りなく、
生い茂る枝葉の網を抜けて地面にまで辿り着くものは少なかった。
曖昧になった光は森の闇と溶け合い、水と墨汁を7対3で混ぜたような薄闇が広がっている。
半透明な黒の中には身を寄せ合った少年と少女がいて、彼らと向かい合うようにもう一人、少女が立っている。
口を開いているのは少年だけ。口調は重く、漂う空気もまた重い。
当然だ。その場所に立つ全員、互いが互いを警戒しあっているのだから。
ひとたび音がなくなれば、無言の重圧は全員に等しく圧し掛かる。
それに負けないように、切り開いていくように。
少年は心を込めて、言葉を紡ぐ。


   *   *   *


天空の勇者。魔王。
レックスから告げられたのは、数々の非現実的な単語だった。
彼に襲われた経緯がある梨々は警戒心を露わにしていたが、
話が進むに連れて胸中の困惑の割合のほうが大きくなり、

「どうして」

ついには強い疑問を吐き出した。

「どうしてあなたは殺し合いに乗ったの!?
 世界を救ったんでしょ!? 私なんかよりずっと力があるのに……!
 どうしてジェダに立ち向かおうとしなかったの!?」
「それだよ」

梨々は狐につままれたような顔をする。
自分が言ったことは多くないのに、何が『それ』なのか判別できない。

「僕が勇者だって話すとみんな君みたいに期待した目で僕を見るんだ。
 『これでこの場所も救われる』って。
 もちろん、そういう想いから力を貰ったことだってあるよ。
 ……でも、いつも前向きに考えられたわけでもなかったんだ」

(……あ)
そこで梨々は自分の失言に気付いた。
が、遅い。レックスは非難するでもなく、ただただ正直な思いを吐露していく。

「僕だって怖かったんだ。天空の勇者だって人間だよ、
 命令を受ければ躊躇い無く動けるキラーマシンなんかじゃない。
 力があったって怖いものは怖いのに……。
 ミルドラースと戦っているときだってそうだった。ううん、それだけじゃない。
 魔物と戦うときはいつだって怖かったんだ。
 それがやっと……やっと終わったばかりだった。
 もう僕は戦わなくて良い、魔王だなんて得体の知れないものに立ち向かわなくていい、
 家族と一緒に平穏に暮らしていいんだって思いながら眠りについて……、気がついたらここにいた。
 ……そのときにはもう駄目だった。本当に目の前が真っ暗だったんだ。
 ミルドラースと同じかそれ以上の力を持っているジェダに立ち向かう勇気なんてこれっぽちもなかったよ。
 それならいっそこの島にいる80人以上の人間を殺して、
 優勝のご褒美でタバサと一緒に帰ることのほうがよっぽど楽だと思った……」


779 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 00:58:31 ID:KWJRmzx8
改めて、梨々は自分の失言に僅かな罪悪感を感じていた。
他人に役割を強制される苦しさは、十二分に知っていたはずなのに。
レックスと会ってそんなに時間が経ったわけではない。ゆっくり話を聞くのもこれが初めてだ。
そんな人間の深いところを察せずに悔やむのは、ただの自己満足であり傲慢なだけなのかもしれない。
それでも、梨々は湧き起こる感情の波が沈むのを感じずにはいられなかった。
うまい言葉が見つからないが、簡潔に言えば自分に似た経験を持つレックスに『同情』してしまったのだろう。
――だが、それでレックスのしたことを手放しで肯定するつもりは勿論無い。

「だから私を襲ったの?」
「そうだよ。君だけじゃない、他にもたくさんの人を傷つけて……間違いなく、一人は殺した。
 それで逃げ場を壊して吹っ切れたつもりだった。もう止まるつもりなんてなかったけど……」

口ごもるレックスに助け舟を出すように、梨々が問う。

「今、私と話をしているのは……アルルゥちゃんのおかげ?」
「うん」

レックスが傍らのアルルゥの頭を撫でると、彼女はくすぐったそうに目を細める。

「……教えてくれた人たちがいたんだ。
 血塗れの僕を見てタバサがどう思うのかってことを。
 最初はタバサさえお父さんとお母さんのところに帰れればそれでいい、
 僕はどうなってもいいと思っていた。
 けれど、それじゃ駄目なんだ。あいつは優しいから、僕が一緒に帰れても帰れなくても、
 きっとこの島で起こったことを一生忘れられずに生きていってしまうから……」

レックスはそこで暫し目を伏せる。『もしも』の未来を今一度想像しているのだろう。
やがて、次に目を開いたときには、その顔に今までにない表情が刻まれていた。
迷いのない、抜けるように誇らしげな顔。

「結局、どんな理由であれタバサを傷つけるなんて僕にはできないんだ。
 あいつは最後に見たときのまま、あの夜寝る前に別れたときと何も変わっていないはずなんだから。
 あいつの心の中では、きっと今でも僕は天空の勇者のままなんだよ。
 僕が殺し合いに乗ったなんて夢にも思っていないだろうし、
 一緒にジェダを倒すのが当たり前だって思っているのに違いないんだ。
 だから、僕はもう一度頑張るって決めた。
 タバサ一人が僕を勇者だと思ってくれるなら、それだけで充分だから。
 知らない人が何千人僕に期待するより、そっちのほうがずっと嬉しいし……、
 ……裏切りたくないって、心の底から思えるから。
 自分勝手なことを言っているのは分かっているつもりだよ。
 今まで傷つけた人、殺してしまった人にどう償えばいいのかも全然分からない。
 ただ、君には謝っておきたかったから……ここで会えて、本当に良かった」

ごめん、とレックスは頭を下げる。
その様子はどこまでも真っ直ぐ、真摯なもので。
疑う余地を差し挟めるものではなかった。
少なくとも、今ここにいるレックスの本心であることに間違いはないのだろう、と梨々は思う。
仮にこれが全部演技だとしても、そうまでして自分を騙すメリットがあるとはとても思えなかった。
(もしかして、この子なら……)
さくらを助けるために、一緒に来てくれるのではないか?
梨々の中に、そんなことを考えられるほどの余裕が生まれていた。
既に梨々の心からはレックスに対する憎しみや敵対心といった感情は抜け落ちている。
なぜなら彼女は決意したのだから、「さくらを助けるために精一杯頑張る」と。
その目的を達するために、眼前で頭を下げ続けるレックスを糾弾することに何か意味があるのか? ――否だ。
そんなことをしたって事態は何も好転しないのだから。
(けど、さすがに完全に信用するにはまだ早――)
思案に耽っている最中。視界の端に、差し出された手が映った。


780 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 00:59:03 ID:KWJRmzx8
「梨々、腕を見せて。僕がさせてしまった怪我の治療をしたいんだ」
「レックスおにーちゃん?」

アルルゥが何かを気遣うような声をレックスに向ける。
彼女が言わんとしていることを察し、レックスは小さく笑って返した。

「いいんだよ、アルルゥ。確かにMPは残り少ないけど、元はといえば僕のせいだしね。
 さあ、治療を……、あれ?」

と、梨々の右腕を見たレックスから怪訝な声が漏れる。
白のスーツの袖をまくり、露わになった患部は内出血のため青紫色に痛々しく腫れていた。
骨折しているのは間違いないだろう。だが、レックスが想定していた怪我の状態と齟齬がある。
昼間にドラゴンの杖で殴った手応えからして、もっと酷い折れ方をしていると考えていたが……。
精々、亀裂骨折程度にしか見えない上に、ライデインのダメージも殆ど残っていないようだ。
当然不自由はあるが、これなら敢えて治癒呪文を使う必要はないだろう。

「……梨々、あの後何か特別な処置でもしたの?
 僕がつけた傷はもっと酷かったはずだけど?」

人間本来の治癒力の限界を超えている。
祝福の杖や神秘の鎧でもあれば納得もできたところだが。

「多分、これのおかげだと思う」

レックスが考えを巡らせている間に、梨々は懐から六角形の金属片を取り出した。

「これは?」
「私にも分からないの。落ちていたものを拾っただけだから……」
「少し見せてもらってもいい?」
「いいけど……どうするの?」

こうするんだ、とレックスは微笑み、受け取った金属片に力を込める。

「……インパス」

すると、金属片を持った彼の手に淡い光が灯った。
その光景を梨々は目を白黒させながら見詰め……程なくして光は消える。

「……なるほど。核鉄、武装錬金シルバースキンAT。
 この状態で持っているだけで自動的に治癒がかかる……賢者の石の別の形か」
「それのこと分かるの?」
「まあね。さっきのは物の使い方を知るための呪文だから。
 この核鉄は持っているだけで怪我の治りが早くなるけど、それだけじゃないみたいだ。
 本当の形は相当固い防具、あるいは敵を縛る拘束具だよ、これは。
 とてもいいものだと思う、大事に持っていたほうがいい」
「あ、ありがとう」

核鉄を受け取りながら梨々は答える。

「他に何か訊きたいことはある?
 償いって言うには安すぎるけど……何でもするから」

それじゃあ、と前置きをして梨々は話を始めた。
何としても、さくらを救い出すために。


   *   *   *



781 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 00:59:39 ID:KWJRmzx8
梨々はまず放送内容をレックスとアルルゥから聞き出した。
二人ともしっかりとメモを取っていたわけではないが、
少なくとも双葉の名前は呼ばれなかったらしく、梨々は胸を撫で下ろす。
アルルゥと敵対するきっかけになったイリヤとジーニアス、
そしてジーニアスの仲間だったプレセアはアルルゥの与り知らぬところで全員死んでしまい、
放送で名前が呼ばれたとのこと。
更に、放送後にレベッカがレックスとアルルゥを救うためにその身を犠牲にしたため、
事件の一番深いところにいた人物たちは皆、真相を覆い隠すようにこの世を去っていた。
結末に何があったのかは分からない。
だが、イリヤに確信的な疑念を抱いていた梨々は、
『プレセアおねーちゃんもジーニアスもベッキーもみんなやさしかった。
 みんなアルルゥを守ってくれた、いいひとだった』
というアルルゥの言葉を信じ、盗んでいたサモナイト石を彼女に返しながらごめんねと謝った。
彼女に謝罪したのは罪悪感のため、なのかは分からない。
イリヤを悪だと決め付けてしまったほうが、この先躊躇うことが少なくなって自分が楽になるから、
という身勝手な理由から出た言葉だったのかもしれない。
訊きたいことを粗方訊き終えた梨々は、今度は自分とさくらの現状について説明し始めた。



「雛苺……またあいつか」

梨々がここに来た経緯を知ったレックスは苦い顔をして、片手を額に当てながら重い息を吐いた。
自分と浅からぬ因縁を持つ殺人人形。
雛苺は梨々にも危害を加え、更には彼女の仲間である木之本桜を拉致していったらしい。
世間は狭いというが、この島ではそれが顕著だ。
派手なことを好みそうなあの人形の性格も鑑みれば嫌というほど納得もできた。

「……レックスおにーちゃん」
「? どうしたのアルルゥ?」

大人しくしていたアルルゥが突然、不安そうにレックスの服の袖を掴んだ。
森の中においては、アルルゥの知覚は誰よりも鋭敏だ。
また何かを察したのだろうか?
そう思いながら、レックスは木々の隙間から東の夜空を見上げ、絶句した。

「あれは……」

そこに広がっていたのは瞬く星、群青の夜空。
そして、そのどちらでもない――目も眩む白。
気体というよりは、固形物と言った方がまだ近い。
一寸先は白しか見えない、濃密な霧が遠方に漂っていた。
既視感を覚えた梨々が思わず呟く。

「あの霧……私たちが病院の近くにいたときの……?」
「うん、間違いない。方向感覚を狂わせるあの霧だ。
 ……移動している、のかな。平原から北……多分、城に向かっている」


782 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:00:29 ID:KWJRmzx8
レックスは自分の記憶を辿ってみる。
確かあの霧を出しているのは夕方に見た女の子。
不可解にも首のない真紅の身体を大事に抱えていたあの子のはずだ。
どういう目的で動いているのかは知らないが、恐らく彼女はあのとき城を目指していたはず。
順調に行けばとっくに城に辿り着いていたはずの彼女が、なぜ今もあんなところでウロウロしている?
なぜ突然、あんなものを展開した?
(霧を出さなければならない事情でもできた……? そうか、もしかして!)
ある確信を胸に梨々に対して口を開く。

「梨々、確認するよ。君が雛苺に襲われたのは放送の直前、この森のどこかでだったよね?」
「うん、そうだけど……」
「だとするとそのときから2時間程度経っているから……」

多分、と前置きをして、

「雛苺はあの霧の近くにいると思う」

レックスは簡潔に結論を叩きつけた。

「な……、どうしてそう思ったの!?」
「あの人形がどういう性格なのか君にも分かるよね。
 あいつは息を潜めてジッとしていられるタイプなんかじゃない、
 楽しければ損得勘定も何も関係なく動く。
 もしもそんな騒がしいやつが森の西側を抜けようとすれば、
 アルルゥが絶対何かに気付くはずなんだ。
 しかも、あいつは今カボチャのモンスターとさくらを引き連れているんだから尚更目立つはず。
 けれど僕たちがここで休んでいる間に感じた気配は、
 忍び寄ってきていた梨々のものだけだった。
 森の北と南は湖だから、もしこの森を脱出するなら東側しか残っていない。
 それに……」

言葉を区切り、東の空を見上げる。
視界の中央に、塗りつぶしたような白。

「向こうで何かあったのは確実だよ」

レックスは断言し、再び様子を窺うように森の外の霧に目を向けている。
(確かにそうだ……きっとあそこで良くないことが起こってる) 
レックスの講釈は信ずるに値する、と梨々は思った。
(さくらちゃんはあそこにいるかもしれない。それなら――)
頼むなら今しかないだろう。
胸に手を当て深呼吸。
意を決して、梨々はレックスに相対する。

「あの、レックス……くん」
「助けるよ」

一言。

「さくらっていう子は助ける。
 ……誤解させないために最初に言っておくけど、正直今の僕じゃ雛苺には勝てない。
 だから君には悪いけど、今回は雛苺とさくらがどういう状態にあるのかを探るための様子見になると思う。
 だけど、さくらは絶対助けてみせるよ。
 すぐには無理でもMPさえ回復すれば取れる手段はたくさんあるし、勝算だってあるから。
 元々あいつには仕返しをしておきたかったし、……君には酷いことしたからそのお詫びも兼ねてね」


783 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:01:07 ID:KWJRmzx8
梨々にとって、願ってもいない言葉が並べられた。
人の言葉がこんなにも頼もしくて、安心を与えてくれる。
疑ってばかりのこのゲームで、そう思えたのは随分久しぶりな気がした。
はちきれんばかりの笑顔を浮かべ、梨々は念を押すようにレックスに尋ねる。

「本当にいいの!?」
「うん」
「本当に一緒に来てくれるの!?」
「それは無理」

え? という声が漏れ、梨々の勢いは一気に削がれた。
意味が分からない。聞き間違いかとも思った。けど、レックスの表情は真剣そのものだ。
言い直す気も訂正する様子も全く見受けられない。
感情の下ろしどころが見つからず、梨々は戸惑いながらレックスを見詰める。

「さくらはちゃんと助けるよ。……でも、君を連れて行くことはできない」
「そんな……どうして!?」
「忘れたの? ていうか、君が忘れちゃダメじゃないか……。
 僕は一度はこのゲームに乗ったし、人をたくさん傷つけた。
 僕と一緒にいたら、君もいらない恨みを買うことになるんだよ」

突きつけられた言葉に、梨々は息が詰まった。だが、
(え……苦しい? 何で?)
少し冷静に考えたら、そんな感情が浮かんできた。
(レックス君はさくらちゃんを助けてくれるって言ってくれた。
 私のことまで気遣ってくれた。それなのに――)
なぜ息詰まる? なぜ苦しい?
それでいいはずなのに、うまくいっているはずなのに。
……このままでは何かがいけない気がする。何かが違う気がする。
だけど梨々にはその違和感を形にすることができない。

「そ、それじゃあその子、アルルゥちゃんはどうするの!?」

やっと口から出てくれたのは、ただの思い付きであり時間稼ぎだ。
梨々の抱える違和感の正体ではない。当てずっぽうの言葉では誰の心も揺らがない。

「アルルゥも僕と同じだよ。この子も最初はジェダの言うことを鵜呑みにして、
 人を殺そうと動いていたんだ。傷つけてしまった人もいる。
 ……僕たちは同じなんだ。色んな人から危険だと思われているもの同士。
 だから、僕たちには一緒にいる理由がある」

けど、と呟きレックスは続ける。

「君は違うだろ? ……だったら僕たちと一緒にいちゃいけないよ。
 あ、一人が不安なのかい? 大丈夫。君の持っている核鉄は強力だ。
 それさえあれば誰が相手でも逃げ切れるはずだよ。使い方はさっき伝えたから平気だよね」
「そういうことじゃないよ!」
「そういうことじゃないって……じゃあ何が言いたいの?」
「それは……その……」

梨々の声がどんどん弱くなる。そのまま意志が萎んでいくかのように。
やはり、掛けるべき言葉が見つからなかった。

「……時間が惜しい、用がないなら僕たちは行くよ。アルルゥ、動ける?」
「ん」

短い返事を受けてレックスは歩き出した。その後をアルルゥが追っていく。

「待っ……!」


784 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:01:39 ID:KWJRmzx8
梨々は背を向けたレックスに手を伸ばしかける。
だが、結局その手は宙を泳ぐだけだった。
次に出てくる言葉も何もない。だけど、
(違う)
遠ざかる背中を見て、改めて思う。
(やっぱり違うよ、このまま行かせちゃダメなんだ。
 けど、何が違うの……?)
確かに自分はさくらちゃんを助けてくれる人を捜していた。
そうして今、ちゃんと救い出してくれる人を見つけられたじゃないか。
自分なんかよりずっと力があって、ずっと頼りになる勇者が誓ってくれたんだ。
それなのに、何が不満なの? これ以上何か望むものがあるの?
あったとしても、それは唯の我侭――

「心配しないで」

声が掛けられ、梨々は俯いていた顔を上げる。
10歩分の距離の向こうで、レックスが笑っていた。

「絶対、さくらを助けて君のところに連れてくるから」

そう言って、また笑った。
(……あ)
その瞬間。
(そっか)
笑顔の奥に何かが見えて。
(そうだったんだ!)
答えに辿り着いた梨々は、

「待って!!」

心の底から叫んだ。
足を踏み出そうとしたレックスは再び向き直り、

「……まだ何か用があるの?」


785 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:02:38 ID:KWJRmzx8
口調に僅かな拒絶の色を載せながら言い放つ。
梨々がどういうつもりなのかは知らないが、レックスとしてはこれ以上踏み込んでもらいたくはなかった。
それなのに彼女は、

「やっぱり私も一緒に行く!」

揺ぎ無い語調と共に、障害を蹴散らすように踏み込んできた。
レックスは呆れよりも先に衝撃を受けて。
次の瞬間には微かな苛立ちが割り込んでいた。

「言ったはずだよ、僕たちと一緒にいても危険なだけ――」
「だってあなた言ったでしょ!?」

忠言が封殺され、呼吸のリズムが乱れる。

「天空の勇者だって怖いものは怖いって!
 人の期待に応えるのに疲れたからゲームに乗ろうともしたって!
 私はあなたに重荷を背負わせるためにさくらちゃんの話をしたんじゃない!
 一から十まで全部やってもらうために頼ったわけでもない!
 ……ただ、苦しいことを分けあって、協力しあえる人が欲しかったんだよ……」

奥に挟まっていたもどかしいものを吐ききり、梨々は呼吸を整える。
何がダメだったのか。やっとその答えが分かった。
一人で何でもしようとするレックスの背中が、百色が時折見せるそれとひどく重なって見えてしまったからだ。
(……百色のおじさんに助けられたとき心に誓ったんだ。
 自分が生きている意味が欲しい、誰かの役に立ちたいって。
 そのために、怪盗になるんだって!)
自分が力と能力を求めた原点に立ち返れば、抱えていた違和感の正体はすぐに見つかった。
なぜなら梨々は、あの背中と同じものを支えるために強くなりたいと願ったのだから。


786 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:03:42 ID:KWJRmzx8
レックスは梨々の剣幕に得体の知れないものを感じていた。
生まれた感情の過程を、自分の持つ知識で表現しきることができない。
だが、過程は分からずとも行き着く先に何があるのかだけは重々に理解している。
――それは恐怖だ。
自分が梨々に話したことは偽りのない本心だった。
敵が怖いのも、周囲の期待に押し潰されそうになったのも本当のこと。
だから、今さら必死になってその部分を否定しても梨々には届かない。簡単に見透かされてしまう。
信頼を得たいがために恥を捨てて正直に告げたが、どうやらやりすぎてしまったらしい。
(……協力しあえる人……仲間……)
そんな存在を求めていたのはレックスも同じだ。
しかも、梨々のほうから申し出てくれるのはこの上なく嬉しかった。でも、
(君は、ダメだよ……)
これ以上自分が理由で梨々を傷つけてしまうのが怖かった。
全ての問題、自分を取り囲む壁の問題はこの感情『恐怖』に帰結する。
確実に守れる状態にあるなら連れて行くことも吝かではない。
だが、そんな保証がどこにある? 
自分とアルルゥの買っている恨みの根は深く、広い。
それこそ、当人である自分たちにも見当がつかないほどのものだ。
いきなり遠距離からイオナズンで不意打ちされても全く文句が言えない、
それくらいの非道な行いを繰り返してきたというのに、無関係の梨々を連れて行けるはずがない。
それなのに、梨々は止まらない。何度も説明したのに止まってくれない。
彼女が一歩近づいてくるたびに、本当は堪らなく嬉しくて、同時に身が裂けるほどに悲しかった。
レックスは荒れ狂う感情の波を鎮めるように、細く長い息を吐いた。
後に残ったのは、――何かを諦めた薄い笑み。
(梨々は優しいんだね。本当に、今ここで会えて良かった。謝れて良かった。
 ――だから、僕は優しい君を本気で止めることができる)
できればこんな手は使いたくなかった。
けれど、彼女がどうしても止まってくれないなら――徹底的に拒絶する以外、手段が浮かばない。

だったら笑ってみせろ、レックス。

「……そんなにしつこいならハッキリ言ってあげるよ」

目を吊り上げて、嘲るように。見下すように、とびっきり冷たく笑うんだ。
何も悟らせちゃいけない。笑って塗りつぶしてそれで万事解決だ。

「君がいても邪魔なんだ、迷惑なんだよ!
 剣も魔法も使えない人間にうろちょろされても鬱陶しくて仕方がない!」

隔てた距離が生み出す、森の暗がり。それは今の僕に優しかった。
失望しているだろう梨々の表情を覆い隠してくれているから。
おかげで僕は辛辣な嘘を最後まで平気な顔で突き刺せる。

「足手まといなんていらない!
 何も出来ないくせに、一々口答えするなッ!
 無力な町人は安全なところで大人しく救われるのを待っていればいいんだよッ!」

――ごめん。


787 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:04:24 ID:KWJRmzx8
耐え切れなくなり、声にも態度にも出さないように口の中で謝る。
身体に穴が空いたようだった。欠落を埋めるように、僕は荒めの呼吸を繰り返す。
おかしなものだ。僕は刺した側のはずなのに、何でこんなに穴だらけになっているんだろう。
痛いのは、悲しいのは梨々のほうなのに。僕が痛みを感じてはいけないのに。
ふと。
カサリ、という音が響いた。降り積もった落ち葉が踏まれる音。
その後も葉の潰れる音は止まらず、しかも大きくなっていく。
僕は目を見張った。背筋を駆け巡った悪寒と違わず、近づいてくる影がある。
まさか、なんで?
ここまで言ってまだ分かってくれないの?
僕はそう思いかけたけど、近づいてきた梨々の顔を見て納得した。
彼女は怒っているようだった。片時も僕に向けた視線を外そうとしない。
そこを動くな、とでも言いたげだ。彼女の憤慨を言外に物語っている、強烈な眼光だった。
既に互いの手が届く距離。彼女はそこで叩きつけるように鳴らしていた足音を止めた。
森の闇は意味をなくし、彼女の顔には月明かりが降り注いでいる。
白く輝く金髪は、弱い光しかないのに存外眩しい。
そうだね、怒るのも無理はない。
別れる前に一発や二発殴らないと気がすまないんだろう。
彼女の真っ直ぐな視線から逃げないように、僕も同じ視線を返す。
やがて彼女は左手を後ろに振りかぶった。
頬を狙った平手。今までの経験から半ば自動的にそう直感する。
無論、察したところで抵抗するつもりはない。
大きく楕円を描く軌道が、夜の空気を裂いていく。
僕は最後まで目を閉じなかった。……閉じなかったから、すぐに気付いた。
僕の眼前、文字通り目と鼻の先に梨々が何かを突きつけていることに。
近すぎて、最初は何だか分からなかった。
だけど、その正体が分かった瞬間。
僕はまず、マヌーサとメダパニの可能性を疑った。

「そ、それ僕のGIカードじゃないか!? え、あ、いつの間に!?」

素っ頓狂な声を出してしまい、僕は慌てて口を塞ぐ。
(しまった!? 何を間抜けな声を出しているんだ僕は!?
 せっかく苦労して作っていた陰鬱な空気を自分で吹き飛ばしてどうする!?)
けどもう遅い。
慌てふためく僕を尻目に、とても意地の悪い、勝ち誇った笑みを浮かべる女の子がいる。

「あなたが私に治療をしてくれようとしたとき、
 アルルゥちゃんに気が向いていた瞬間があったでしょ?
 ごめんなさい、そのときにちょっと……。
 あのときはあなたのこと信用しきれていなかったから、
 ちょっとした保険のつもりだったの」

ごめんなさいと言いつつも、ちっとも悪びれた様子がない。
それどころか、梨々は僕に見せ付けるように更に強く微笑んだ。
瞳には燃えるような強い意志。口元には不敵な笑み。
……まずい、勝てる気がしない。

「さっき言ったよね、足手まといは連れて行かないって。
 確かに私はあなたよりずっと弱いよ。
 ……けどね、それでも私に呆気なくカードを取られて、
 しかも気付かずに立ち去ろうとするあなたなんかに、足手まといだなんて言わせない!」

耳の中で梨々の大声が数度、ぐわんぐわんと反響する。
頭が痛くなり、僕は自然に肩を落としてしまった。身体中の骨がゴムにでもなった気分だ。
緊張の糸はどこにいった? 頼むから帰ってきてよ……。
最早、頭を掻きながら悪態をつくことだけが、僕に残された精一杯の抵抗だった。


788 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:05:19 ID:KWJRmzx8
「……呆れた。君みたいに手癖の悪い女の子なかなかいないよ」
「誉めてくれてありがとう。
 私が頑張ってもおじさんも双葉ちゃんもちっとも喜んでくれないんだよ。
 ヒドイと思わない?」
「思わない」

そうして僕たちは少し睨みあって。
やがて、吹き出す様に笑い合ってしまった。
アルルゥだけが事態の推移についていけずキョトンとしている。
置いてきぼりにしてしまったアルルゥにはちょっと悪いなあと思ったけど、
一緒に笑い始めてしまったらもうダメだった。
梨々を遠ざけようとする力が、もう全然出てきてくれない。
今このときだけは、色んなことがどうでも良くなってしまったんだから、
負けを認めるしかないんだろう。
贖罪のこととかジェダのこと。
降り積もっていた重圧がすぅっと軽くなっていったんだ。
だからって、消えたわけでは決してない。
何て言えばいいんだろう? 
今まで両手を使って必死で抱えていたものに、取っ手が付いて持ちやすくなった。
そんな感じかな……。



「あー、笑いすぎた。お腹痛いよ。……梨々、君はとんでもない馬鹿だろ?
 すっっっごく丁寧に僕やアルルゥと一緒にいることの危なさについて説明してあげたのにさ」
「危険? 丁度いいね、それなら私が核鉄で二人とも守ってあげるから。
 だいたい、この島で安全なところがあるなら教えて欲しいよ。
 それに私みたいな仲介人がいたほうが、あなたたちが傷つけた人に謝るときとか話がこじれ難いでしょ?
 だいじょうぶ! おじさんと一緒に練習したから、口先で相手を煙に巻くのは得意だよ!」
「……ああ、そうだね。たった今実演したばっかりだもんね……。
 てか、煙に巻いてどうするんだよ……」


789 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:05:52 ID:KWJRmzx8
ガックリと首を垂れるレックス。
と思いきや、彼は不意に顔を上げて恭しく腕を振り始めた。何か思いついたらしい。
地面と平行になるように腕を構え、自分の腹の辺りに落ち着けながら頭を軽く下げている。
黒いスーツを着こなした執事がやりそうな気障な所作。
高貴な生まれだと聞いたが全然似合っていない、梨々は笑いを堪えながらそう評した。
やっているレックス自身もそれを自覚している、というより真面目に動くつもりはないのだろう。
彼が目指しているのは最初から三文芝居だ。

「えー、コホン。当パーティーは前衛に勇者、後衛に魔法使いを配しております。
 ただ今遊撃的なことをこなせる職業、例えば盗賊とかを募集中〜。
 人手が足りません、向こう見ずで頑固な女の子でもいいので仲間になっていただけませんか〜?」

道化の呼びかけはニヤリ、という笑みで締められる。
レックスが初めて見せる軽い仕草。豹変と言っても過言ではないそれを見て、梨々は直感的に悟った。
(……そっか。多分これが『勇者』じゃなくて『レックス』君の顔なんだ。
 家族とか親しい人の前では、きっとこんな風にふざけたり、
 おどけてみせたりしていることが多かったんだ)
そこにいたのは年相応の、どこにでもいる男の子だった。
……きっと、大切な一歩を踏み出したばかりの。
だったら、その足跡を無粋に踏み荒らしたりしてはいけない。
ユーモアたっぷりに次の一歩を手助けしないと。怪盗はエンターテイナーもこなすのだから。

「ダメだよ」

道化には道化で返してみんなで楽しむ。
それが彼女なりのパーティーの礼儀。

「私は盗賊じゃないもん、間違えないで。
 それに向こう見ずでも頑固でもない。
 大胆不敵、冷静沈着!
 世のため人のため女の子だって盗んじゃう――――怪盗なんだから!」

決まった、とばかりに梨々は目を伏せ余韻を楽しんでいる。
対するレックスはポカンとした顔で、

「……盗賊と怪盗って何が違うの?」

地雷を踏んだ。

「判らないの!? 怪盗にはロマンがあるんだよ!
 盗賊っていうのは悪いことするただの泥棒でしょ?
 でもね、怪盗は違うんだよ。怪盗はね、――――……」


   *   *   *


道なき道。草を踏み倒しながら、彼らは同じ方向に歩き出していた。
チケットは皆の手の中に。
夜は長く、夜会もこれから。

790 :かいとう、りり ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:06:26 ID:KWJRmzx8
 


【E−4/森/一日目/夜中】
【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕及び全身各所に亀裂骨折(核鉄で回復中) 。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル +パンジーの花飾り
   :核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金
[道具]:支給品一式
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:怪盗はすごいんだよ正義の味方なんだよ!
    どんな人にも負けないし厳重な警備だって簡単に突破するの!
    それに芸術を理解する深い教養があって知的で――
第一行動方針:森の東、城前に現れた霧の調査。
第二行動方針:さくらを助ける。そのために、雛苺からさくらを盗む。
第三行動方針:殺し合いに乗ってない、友好的な人(候補としては薫?)を探す。
第四行動方針:双葉かリィンちゃんの友達及び小狼を探す。
[備考]:永沢、イリヤ、ベルフラウを危険人物と認識。薫の事も少し疑っている。
    桜の知り合いの情報を聞いている。
    18時の放送をレックスとアルルゥから聞きました。(但しどこまで正確かは不明)


【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:疲労、魔力大消費。
[装備]:ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り2回)
[道具]:基本支給品、GIのスペルカード(『交信』×1、『磁力』×1)@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
[思考]:口じゃなくて足動かないとまずいんじゃ……。
第一行動方針:森の東、城前に現れた霧の調査。ただし極力無理はしない。
第二行動方針:アルルゥと梨々を守りつつ、レミリアとタバサとさくらを捜す。
第三行動方針:余裕があったら、お城を調べてみたい。
第四行動方針:雛苺に対して対抗心。準備が整ったらリベンジする?
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
    アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
    ベッキーは死亡したと考えています。


【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品(食料−1)、クロウカード『泡』@カードキャプターさくら
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:ンアヴィワかえってきた、うれしい。
第一行動方針:レックスについていく。
第二行動方針:レミリアを捜して止める。
第三行動方針:イエローを捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
    ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
    サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
    本能的に、アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。
    ベッキーは死亡したと考えています。

791 : ◆IEYD9V7.46 :2008/03/30(日) 01:07:02 ID:KWJRmzx8
投下終了。いろいろ削ってまだこの分量……。どうしたものかなぁ。

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 01:38:41 ID:vnxRc0Ha
ゲリラ投下乙!
レックスかっこいいじゃないか。勇者としてのスキルをいい感じに活かし始めたな。
梨々も強いね、いい仲間と出会えたようでよかった。そしてアルルゥ、ンアヴィワと再会おめw
オチもいいなあ。レックス苦笑いを想像するとなんというか、和むw

分量は気にするほど長くはないかと思います、個人的にはとても読みやすかったです。GJでした

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:04:12 ID:DXWJrrRn
不意討ち投下GJ!
梨々を勧誘するときの言葉、いいなあ。微笑ましい。
盗賊もとい怪盗加入で雛苺になんとか対抗できそうなPT結成か。イエローに思わぬ援軍が来そうだな。
あ、でも地獄巡りでアルルゥと殺し合いしてたなあ……w
しっかしインパス強ー! 消費MP少ないくせにロワだと役立つ役立つ。

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:12:51 ID:fZ6bR1mx
ゲリラ投下乙です
なんだかすごい珍しく見えるまともな対主催パーティw
レックスがちゃんと勇者に見える不思議。これで雛苺戦もいけるか

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:20:28 ID:K1NKKq/s
乙です!
久々に前向きな展開、イエローもそろそろ懲りた頃だろうし、これはホントに期待できるかも!

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:59:08 ID:zJHCAQh/
GJです!レックス心配するな、妹は君の何倍もタフにやっているからw

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 03:49:08 ID:vefwwNeL
投下GJ!
対主催になったときは「死ぬ気かレックス!?」とか思ったけど
ちゃんと恨みの大きさを予想していて、なおかつ前に進もうとしている姿にちょっとほろりときた。
このパーティ頑張って欲しいな・・・マジでいつ何処で不意打ちイオナズンが飛んでくるか判らないだけにw

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 10:00:45 ID:zwwGehnC
投下乙です。
いや不意打ち驚いたw あそこからどういう関係築くかと思ったけど……
等身大の人間でしかない「勇者」、それを理解できてしまう梨々。
これは先に期待できるパーティだなと思える和解話でした。GJ!

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 11:44:42 ID:y+rAGlSH
ゲリラ投下乙です
「人間」「少年」としての心情を吐露する勇者とそれを受け止めた上で共に歩もうとする怪盗
いや…実に読み応えありました。GJ!

やっとまともな対主催パーティが!
…あれ?

800 : ◆r39666tJr2 :2008/03/30(日) 15:07:37 ID:MYiDKb4r
ゲリラ投下の波に乗って
ブルーとメロを投下します。

801 :Bomb!Bomb!Sweet! ◆r39666tJr2 :2008/03/30(日) 15:08:18 ID:MYiDKb4r
ブルーにはメロを倒す術はない。
怪我は無視できないし、万全な状態だったとしてもブルー自身は決定的な戦力はもたない。
それに、先程の戦闘のせいか体に上手く力が入らない。攻撃、逃亡は不可能だ。
元よりブルーの得意分野は頭脳戦だが、それもメロ相手では期待できそうにない。
僅かな情報でブルーの嘘を見破ったメロの方が何枚も上手だろう。
イヴがいれば、状況はブルーに傾いただろう。しかしそれは起こり得ないifだ。
頼れるのは自分の力のみ。
イヴがいない事で、ブルーの中にあった慢心は消えていた。

(私の、価値?)

メロの言葉を頭の中で繰り返す。
私には何がある?
戦う力は、ない。ブルーは兵士ではなく指揮官だ。
イエローのような特殊能力も持っていない。
年齢詐欺薬は効果があるだろうか。……そのまま殺されてしまいそうだ。
じゃあ、情報?
ブルーは自分を攫った巨大な鳥をずっと追っていた。
情報収集には自信はある、が。

(……駄目ね)

ブルーはたいした情報を持っていない。
ブルーの知り合った参加者は、ほとんどが死んでいる。
記憶の片隅に工場で出会った光子朗の言葉が浮かぶが、すぐには思い出せそうにない。


(イヴも……、)

ブルーの敵を殺してくれたイヴはもういない。
生きていたとしても、大怪我は間違いない。
やはり、頼れるのは―――
        *     *     *

バットをブルーに向けながら、暇を持て余していたメロは訝しげにブルーの変化を見据えた。

(……何をする気だ?)

ブルーはチャチャゼロを床に置く。
そして、マフラーに手をかけて―――それは剣に変化した。

「!」

メロの驚愕も意に介さず、ブルーは剣を振るう。


再び、静寂が訪れた。

        *     *     *

802 :Bomb!Bomb!Sweet! ◆r39666tJr2 :2008/03/30(日) 15:09:52 ID:MYiDKb4r
ブルーの剣は、既にマフラーへと姿を変えていた。
ブルーの膝の上で、ただの布として存在している。

「―――それがお前の答えか?」

剣が切り裂いたのは、ブルーの衣服だった。
黒い服は真ん中を縦一閃に切り裂かれ、大きく素肌を晒している。
既に服としての役割を果たしていないだろう。
しかし、ブルーは恥じらいを見せることなくメロへと視線を合わせた。

「これが私の一番の武器―――価値よ」

ブルーの今一番の価値といえば、女であると言うことだった。
氷の牢獄から、着の身着のままで脱出したブルーは何も持ち得なかった。
それが、今まで生きてこれたのは、女という武器を上手く使いこなしていたからである。
多彩な情報だって、女の武器を使って集めた。
お金だってそうだ。
ブルーは自分の魅力をよく理解している。
胸を露出させたのだってそれを強調するためだ。

(肝は据わっているみたいだな)

僅かな時間でメロは何重にも思考を巡らせる。
魔法やそれ以外の特殊能力が使えるなど、最初から期待はしていなかったので落胆は少ない。
欲しかったのは、悪事に躊躇しない仲間だ。
ブルーの武器はなかなか面白い。
使えなくなったら殺して、殺害数の足しにすることも出来る。

「まあ、ギリギリ合格って所だな」
        *     *     *

「ニケを懐柔する?」

体育倉庫でちゃっかり見つけた救急箱で、軽く治療を終えた後、メロとブルーは向かい合って座る。
ブルーは使い物にならない黒い服を脱ぎ、代わりに胸に風のマフラーを巻いている。
なのはの件もあって、早く脱ぎたかったので多少の肌寒さは我慢する事にした。
早く他の服を見つけたい所だが、今は後回しだ。

メロは話しながらディバックからペットボトルを取り出した。
ブルーも同じように水分を取りつつ、話を聞く。
そして、開口一番に出てきた言葉が『ニケを懐柔する』だ。

803 :Bomb!Bomb!Sweet! ◆r39666tJr2 :2008/03/30(日) 15:11:16 ID:MYiDKb4r
「ケケケッ!コロスンジャネーノカヨ!」
「そのための作戦でもある。油断させた方が楽に殺せるだろ。
それに、ニケは多少は戦えるようだ。仲良くしていれば進んで盾になってくれるだろ?」

チャチャゼロは、メロの定位置へと戻り適当な茶々を入れていた。

メロはチャンスがあれば殺害数を稼ぎたいようだが、二人とも怪我は軽くない。
臨機応変に動いていくと言うことらしい。

(ニケっていうと……)

ブルーは、ニケの顔を思い浮かべた。
今まででイチニを争うぐらい騙しやすそうな顔をしていた気がする。
メロが言うには相当の女好きらしい。

「分かったわ、任せ……?」
「オイ、ドウシタンダ?」

ふと、メロの様子がおかしい事に1人と人形が気がつく。
メロが額に手を当てながら顔を歪めていた。
何かを抑えつけるような苦悶の表情だ。

「……なんでもない」

そう言って、何かを振り払うように水を飲み干した。
元から少なかったのか、ほとんど中身のないペットボトルが軽い音を立てて床に落ちた。


ころころと空のペットボトルが体育館の床を転がる。
それはただのペットボトルではない。
リリスが口を付け、催淫効果を持ってしまった悪魔の容器。
他にもいくつかペットボトルを持っていたのに、よりにもよってこれを選んでしまうとはメロは相当ついていない。

       *     *     *
メロとブルーは一時の協力関係を結んだ。
ブルーがメロに従っているのも、メロの実力を認めたからだ。
身体能力も頭脳もブルーより上で、ニケよりも頼れそうだから。
ただそれだけ。
イヴが無事だったら、他にもっと利用価値のある参加者が現れたらそちらにコロっと身を翻すだろう。
絶対、死ぬわけにはいかない。
生きて帰る。シルバーや生き別れになった両親がブルーの帰りを待っているのだから。

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 15:12:07 ID:MYiDKb4r
【D−4/学校・体育館/1日目/夜】

【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:軽い打ち身と掠り傷。顔に無数の殴打傷。左手の小指と薬指欠損。左肩に刺傷(殆ど感覚がないが無茶をすれば何とか動く程度)(以上は全て応急処置済)
弱い催淫効果
[装備]:賢者のローブ@ドラクエX(上半身裸)、バット、、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
[道具]:基本支給品*2(ランドセルは青・食料少し減)、ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(やや不調)
   バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL、
   蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン、リリスの食料と飲み掛けの飲料水、救急箱
[思考]:……なんだ?
第一行動方針:ブルーのニケ懐柔のサポートをする。
第ニ行動方針:『ご褒美』の権利を獲得し、QBを呼び出し、情報を得た上で殺してジェダを困らせる。
第三行動方針:『マッドのような仲間』探しは続行。ブルーが使えなかった場合は殺す。
第四行動方針:どうでもいいが板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
バカルディと飲み掛けの飲料水は、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
飲み掛けの飲料水を飲みました。
弱い催淫効果が効き始めました。

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 15:13:00 ID:MYiDKb4r
【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に骨折、打撲、擦過傷等多数(以上応急処置済み)
ワブアブの効果で筋力低下中
14歳モード、イヴを完全に支配したと思い込み慢心気味
[服装]:胸に風の剣(マフラー状態を巻いています)、下はフェイトの私服
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式(食料、水分少し減)、支給品一式×2[フェイト][光子郎]、
     チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、
     Lのお面@DEATH NOTE、マジックバタフライ@MOTHER2
[思考]:楽勝そうね♪
第一行動方針:ニケを女の武器でもなんでも使って懐柔する。
第二行動方針:とりあえずメロに従う。イヴや他に使えそうな奴がいたらそっちに乗り換える。
第三行動方針:一休の生死が気になる。生きているなら、出来れば殺しておきたい
第四行動方針:イヴが生きていてまだ利用価値があるようなら、今後も上手く利用
第五行動方針:どこかで適当な服が欲しい。
第六行動方針:グリーン、イエローのことが(第四行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:生き残るためには手段を選ばない。元の世界へ生きて帰還する(手段は問わない)
[備考]:
イヴの心変わりに気付いていません。イヴが学校から離れてしまったことにも気付いていません。
今でもイヴは自分に心酔し、命を投げ出してでも守ってくれるものとばかり思っています。
頑張れば光子朗の考察内容を思い出せるかも知れません。

806 : ◆r39666tJr2 :2008/03/30(日) 15:16:57 ID:MYiDKb4r
投下終了です。
デスノキャラ……難しすぎる。
指摘等お待ちしています。

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 17:36:44 ID:504Cc95e
>>791
レックスも梨々も良い子だなぁ。道化るレックスのセリフが特に良いです。
吉永さん(ryの原作を読みたくなりました。

ところで、ドラクエ世界にゴムがありましたっけ?『マヌーサとメダパニの可能性』
など他の部分の質が高いだけにちょっと気になってしまって。

量の多さは、これぐらいでも読み応えがあって良いんじゃないかと思います。
厚い本を読み慣れている自分が言っても説得力が無いかもしれませんがw
>>806
女を武器に使うとか、普通のロリキャラの発想じゃありませんねw
キャラによっては、逆効果だろうけど、ニケには『こうかは ばつぐんだ!』
となりそうw

LSロワ一の悪党パーティーの結成らしくて良い話でした。メロの催淫効果も
どうなるか楽しみです。


808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 17:43:27 ID:G4JBu3hR
投下乙
遅れたので2つともに感想を

>>791
勇者の本音がしみたぜ
レックスのパーティが充実してきたかも
これでヒナと互角程度くらいか
こういう友情話もいいね


>>806
ブルー脱いだか、また服を探す作業が始まるお
だがヘタレのブルーにも少し挽回してきたか
ステルス2人に期待だ、ニケ懐柔されそうだw

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 18:23:44 ID:zwwGehnC
こちらもゲリラ投下乙。
「最初っから期待してなかった」メロ、それに「自分なりの答えを返した」ブルー。
いい感じに緊張感あるコンビ……っておおい!w その水はっ!w
ブルーの「武器」を意識しちゃった後にそれはヤバいだろ、頭脳派悪党ッ!w
しかもここにニケが帰ってくるなんて……!w  先が気になるっ、GJ!

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 20:23:07 ID:wZNcIu1+
>かいとう、りり
乙です!
揺れるレックスと引かない梨々のやり取りがよかったです。
殺伐とした話が多いと、こういう人情話が一層沁みますね。
この三人はいい対主催パーティになりそう。
元マーダー二人と元疑心暗鬼一人だけどw
さくら奪回戦はこの三人V.S.雛苺、ジャコ、さくらのパーティバトルになるのか?

>Bomb!Bomb!Sweet!
こちらも乙!
さっきのパーティとは打って変わって邪悪なパーティが結成されたなあ。
ギャング上がりとビッチと魔物の僕ってどんだけガラ悪いんだお前らw
まあ、戦闘力がないぶん、頭脳と女の武器で頑張って欲しいですね。
あと、一休さん南無。


811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:46:01 ID:7K7JY2rt
ふたつともGJ!

>かいとうりり
まともな対主催チーム結成おめ!
会話がらしくて良かった。久々に和む話だw
レックスに萌えた。
妹と違って良い勇者ww
レックスは両手に華なんて…羨ましいw
経歴は悪いけど、他の対主催がアレばっかりだから期待w
どうでもいいけど、レックスがなのはさんに狙われてる事を思い出したぜ!
城周辺の時間経過が複雑すぎるな。
イエローはどうなってるのか。
戦力的には雛苺と張るか?梨々に戦えるイメージがまったくないww
レックスが魔力回復しないと不安だ。

>bomb
これは剣を使うには、胸見せフラグ…
まさかLSロワでビッチを見るとは…ポケスペはリリスとの関係が深すぎるw
メロに恋愛要素がまったく結びつかないんで、次の話が楽しみだ。
一休さんはステルスチームに泊を付けるための犠牲に…マジ頑張れ。まさに四面楚歌
リンクが間に合えば、あるいは
ニケはブルーに抗える気がまったくしないww
ククリ悪魔化フラグktkr

812 : ◆rY8C.xUljU :2008/03/31(月) 21:29:07 ID:HyrXyjXr
南千秋、李小狼、キルア で予約します。

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 22:36:59 ID:DtRXt62c
修羅場だな……
小狼よ、お前本当に桜と再会できるのか?

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 22:40:56 ID:7K7JY2rt
マーダーに挟まれて小狼オワタと思ったら、キルアは一応マーダーじゃなかった件
千秋のがやばいか?

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 00:50:42 ID:FREb7R4B
千秋は太一殺してるからな…
ばれたら問答無用で殺されそうだ

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 10:18:24 ID:5Gc3G1c6
千秋ならその罪を擦り付けてでも生き延びてくれると信じて……あれ?w

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 18:43:25 ID:fAIYw2H8
正統派ショタ
河合らしい少年愛好家
二次元の男児をこよなく愛し、時々三次元にもちょっかいを出す
性格は臆病で女嫌い。しばしば小学校の校門前の電柱などに潜んでいる

オネエショタ(オネショタ)
若い女性と絡むシチュエーション愛好家
ショタ愛好家には珍しく女性がいる

ホモショタ
古代から2ちゃんねるに住み着いているショタコン
世間から迫害されているせいか、寂しがりやで本物に手を出す確立が極めて高い
自己防衛に長けていて、自分以外は敵だと思っている
ホモショタに弄ばれた人間はショタコンになってしまう

デブショタ
太めフェチとショタ愛好家
自分に甘く他人に厳しい人間が多く、自分も大抵ピザである
自信の年齢が高くなるにつれてデブ専ホモや熊デブ親父愛好家に進化する
デブケモショタでホモという最悪パターンに進化することも

ロリショタ
ロリにチンコつけただけのハンパショタ
ロリでもショタでもいける両刀使いが多いのが特徴
性格はどっちつかずの中途半端

ケモショタ
ショタ界の癌細胞。異端。
買い専ROM専のデムパ率とホモ率が異常に高い
性格は捻れていて悪い
しつこくてウザイ
作家に進化すると大抵真人間になる


818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 17:55:22 ID:vHYlZfHP
個人的に好感度があがったんで
レックスがどれぐらい恨みをかってるのかちょっと調べてみたんだが

―――
真紅と交戦するが… (真紅は にげだした!)
アリサに襲い掛かってベギラマで半焼きにするが… (アリサは にげだした!)
梨々に襲い掛かってライディンで半焦がしにするが、さくらの参戦によって… (梨々たちは にげだした!)
襲ってきた永沢君と真紅を返り討ち、ようやく殺害数1。しかし… (真紅は にげだした!)
トマとはやてに襲い掛かったが、しかし… (トマたちは にげだした!)
雛苺と交戦するも敗走 (レックスは にげだした!)
アルルゥとベッキーとしんべヱを追い掛け回す…しんべヱ死亡の原因
その後アルルゥの右手を切断するが、レミリアVSアルルゥ&ベッキーを見てる内に改心する。
アルルゥ、梨々と和解。
―――

なんつーか、纏めてわかったんだがお笑い勇者並にレックスがダメだった。ダメすぎるw
恨みをかってることはかってるが…なんだかなw

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 18:04:56 ID:GsaLoeco
なんというサラマン勇者w
生存している中で恨みを買われている奴らはアリサとトマ、ベキ子か?

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 18:05:34 ID:u3lL2hhk
レックスは にげだした! ←これはヒドイwwww

殺したのが永沢だけってのが絶妙すぎて困る。
殺しても誰の怨みも買ってないあたり滑稽だw
藤木が生きていたとしても永沢のこと悼んだりしないだろうしな。
逆もまた然りだが。
まぁ、レックス本人は永沢の素性知らんから苦しいだろうな。

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 19:18:09 ID:WbMu4Zmr
まあ素性知らないにしても、唯一殺した永沢は
『襲われたから返り討ちにした』で通るんだよなあw
殺した『かもしれない(と思う?)』真紅も襲ってきた奴だし。

なんという絶妙加減。

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 19:26:20 ID:qroYKxU9
冷静に思い返せば、むしろ途中までのマヌーサ状態は彼にとって幸運なんだよなw
何か見えない偶然の神が、本当に取り返しのつかない事態にならないよう味方してくれたのかもw

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 19:31:38 ID:GsaLoeco
永沢はマーダーだし、オニオンみたいなモンスターだから
ここらへんはノーカンなのか?

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 19:47:22 ID:2xes5egk
かんりきょくのしろいあくま が あわられた!
かんりきょくのしろいあくま は いきなりおそいかかってきた!

かんりきょくのしろいあくま は マスタースパークを ときはなった!
もえさかる じごくのごうかが レックスたちに おそいかかる!

レックスに 365ポイントのダメージ!
レックスは しんでしまった!
アルルゥに 381ポイントのダメージ!
アルルゥは しんでしまった!
ななに 349ポイントのダメージ!
ななは しんでしまった!

ぜんめつした・・・・・・



……不意打ちイオナズンなんて、可愛いもんじゃないですか……。 

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 19:57:13 ID:u3lL2hhk
>>824
現状それが一番怖いし可能性も高いな。
ベッキーはレックスの改心知っているから、トマにも情報が伝わるかもしれない。
そうなるとレックスが直接襲って怨み買ってるのはアリサだけになる。
あとはトマが電話で話してしまったから>>824くらいしか……。
恨みの数自体は実は少ないけど、相手が……。

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 20:02:29 ID:Tvn1qAT4
ドラクエ双子は美味しいなw色んな意味で
現状、一番恨みを買ってるのは誰だろう?
のび太?

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 20:28:26 ID:HEJ5tx4P
ショタ勢が地味だとたびたび言われる中ちょこちょこ話題の中心になれるレックス素敵だw

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 20:29:37 ID:GsaLoeco
一位はパタリロ
二位はなのはさんかなぁ

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 20:43:43 ID:Tvn1qAT4
ショタでグルグル勢の目立ちっぷりに対抗できるのはレックスだけだなw
少ない考察組という点でデスノ勢が次点だな

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 23:12:01 ID:+M27ME4b
なのはさんは、誰からもマーダーと思われて無いぞw

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 23:20:40 ID:cWrNtEa3
>>830
「高町なのははマーダーではない――もっとおそろしい何かだ」
ってことかい?

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 23:39:14 ID:pB9Wn/V2
一番恨み買ってるのって
グレーテルじゃない
関わった相手が多く生き残って
さらに学校組や旧山小屋組の一部にも情報が渡ってるから

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 00:49:06 ID:6VR/U/3K
グレーテルはヘンゼルと一心同体だから、あっちの悪行も追加されるしね。
学校組みの生き残り辺りに見せたら、反応が面白そうだな

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 07:04:02 ID:l9T1n9rw
>>824
ちなみに誰もつっこまないからつっこむけど
梨々(りり)だから!
(なな)でも(なしなし)でもないから!

835 : ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 07:23:32 ID:F7Wpcalm
投下します。

836 :聖者は闇の中に堕ち、鬼は光の中で笑う ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 07:25:05 ID:F7Wpcalm
少女と少年は分厚い扉越しに対峙していた。
少女は空から降り注ぐ月明かりを浴びながら、少年は暗闇の中で見つけた光を求めながら、扉の向こうへ思いを馳せる。
光の下にいる少女と、闇の中にいる少年。
魂の在り方と正反対の場所に、彼らは居た。

■■

名を李小狼と言った。
殺し合いには乗っていないと言っていたが、私はそう簡単に信用しない。
私みたいに嘘を付いている可能性があるからだ。
私たちは互いの事を見極めようと、言葉を交わす。
でも、質問するとは言ったものの私は聞きたいことは特にない。
名前を、方針を聞いて、次の質問に迷ってしまった。
私は小狼のように探し人なんていないし、やりたい事は決まっているが、漠然としている。
結局は、情報交換のような形になってしまった。
私が話したのは、当たり障りのないことばかりだった。
死体を見て怖かった。
ずっと隠れていた。
家に帰りたい。

最後のは本心だけど、他は嘘ばっかりだ。
それでも、扉を開けて欲しいからという理由もあるだろうけど小狼は私を励ましてくれた。
こいつもお人好しだ。
私は太一の顔を思い出してしまって、嫌な気分になった。


小狼が話してくれたのは、桜という少女を探している事、殺し合いに乗っていないこと、出会った人達のこと。

その情報の中で、私にとって一番の収穫が『仲間』の情報だった。
殺し合いに乗っていないお人好しの集団が、神社に集まっているという。

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 07:25:15 ID:6MbcxNtC
 

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 07:26:37 ID:6MbcxNtC
 

839 :聖者は闇の中に堕ち、鬼は光の中で笑う ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 07:27:05 ID:F7Wpcalm
冗談じゃない!
バカ野郎ばっかりだ。
私は見たこともない奴らに対して怒りが湧いてきた。
ジェダを倒せると、本気で思っているんだろうか?
魔法や超能力みたいな凄い力があったって、首輪がある限りあっという間に殺されてしまうに決まってる。
それに、もし、もしかして誰かがあいつらを倒して脱出できたとしても、私はその結末に納得する事は出来ない。
冷蔵庫を開けて、炭酸を飲もうとペットボトルを取り出す。
そして、太一やあのクソ野郎の顔が浮かんできたら、私は大好きな炭酸が気持ちよく飲めなくなってしまう。
私は人殺しになった時点で、優勝しなければいけなくなったんだ。
だってそうじゃないと、私が戻りたい場所とは違ってしまう。
私は、『人殺し』の記憶を持ったままみんなの所に戻るなんて嫌だ。
優勝しないと願いを叶えて貰えない。
逃げて、隠れてるだけでは駄目みたいだ。

脱出なんて、絶対にさせてやるものか!
でもその前に、
(…まずは小狼からか)
私が次にやることが分かってきた。
けれど、小狼はどうしようか?
情報は聞き出した。
人を殺さないという主催に反する思考。
このまま生かしていても、殺し合いが促進されることはなさそうだ。
なんだ…。

こいつはもうい ら な い じゃないか。

それに私はもう二人殺してる。
ご褒美は、三人殺せば良いんだよな?


「なあ、小狼。洞窟の中はどのくらい暗いんだ?」
「…目は慣れてきたが、真っ暗だ。外の光も届かない。それがどうかしたか?」
「いや、…それより扉を開けてやるから、少し待ってろ!」

私はランドセルの中を確認した。
太一の姿を思い出す。
そのまま、口に入れて飲み込んだ。

後戻りはできなかった。

840 :聖者は闇の中に堕ち、鬼は光の中で笑う ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 07:28:10 ID:F7Wpcalm
■■
名を南千秋と言った。
暗闇の中に射した一筋の光だった。
おれは邪魔なバルキリースカートを仕舞い、扉へと耳を近付ける。
声は幻聴ではなかった。
話していて分かったのは、千秋が普通の小学生だということだった。
怖い、帰りたい、千秋の叫びは当然だ。
おれは、普通の小学生ではない。
クロウ=リードという最高の魔術師の血縁で、クロウカードを巡る戦いを経験し、多少の非日常な出来事には慣れている。
だが、千秋は違う。
こういう時、桜なら上手く励ますことが出来るんだろう。
おれは不器用だから、桜のようには上手くいかない。
ただ、帰れる!『絶対大丈夫だよ』とおれ以外にも仲間がいることを話す。
1人なら不安でも、仲間がいると分かれば随分違う。
『1人じゃない』『信じられるヒトの輪を広げること―――それだけがこの状況を脱出するための唯一の方法』
受け売りだけど、精一杯の言葉を渡した。
この殺し合いに勝つことが、灰原哀の願いでもある。
ちゃんと伝わったかは分からないが、千秋はおれを信用してくれ扉を開けてくれるらしかった。
桜。
数々の死を見てきた。
それでも、桜はまだ生きてこの島のどこかにいる。
今度こそ、失うわけにはいかなかった。

金属の音が聞こえ、鍵が外されたのが分かった。扉が開く。

めのまえがまっしろだ。
月の光が暗闇に慣れた目には眩しくて―――?
近寄る気配。
余りの眩しさに、反応が遅れた。

「―――ぁ」
それがきっと、致命的な隙だった。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 07:29:56 ID:6MbcxNtC
 

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 07:30:25 ID:F7Wpcalm
■■
変な音が鳴った。
多分首の骨が折れる音だ。
「―――ぁ」
小狼の眩しそうに細められていた目は、今や驚きに満ちている。
私は更に力を込めた。

小狼の瞳から、生気が消えた。

■■
体に浮遊感を感じて目を開けた。
ぼぅっとして思考が定まらない。
おれは。
体が熱い。
このまま溶けてしまうのだろうか。
すると、1人の少女が何もない空間から現れた。見覚えがある。
学校でおれに命をくれた少女。
少女が口を開く。

(さ、く、ら?…そうだ。思い出した)

どうして今まで忘れていたのか。
大切な人の名前。
消えそうな体を押し留め、おれは桜を探す。
桜を探さないといけない。
どこだ!どこにいるんだ!
目を凝らす。

桜が、居た。
(なんで…)
汚れて、生気を失った目をして、おれが知る笑顔の面影なんて何処にも見当たらない。
(さくら!)
叫びは届かない。体が消えてしまう。
さくら、さくら!
何があったかは分からない。
だけど、さくらが良い状況でないのは感じる。
助けたい。すぐにそばに行ってやりたい。
せめて、言葉ぐらい!

しかし、生者と死者の壁は厚い。

おれじゃなくてもいい。
誰でもいいから、さくらを
(助け)
視点が切り替わる。
映るのは赤黒いタキシードを着た少女。
「……大丈夫だよ、さくらちゃん。私が、あいつからさくらちゃんを盗んであげる」
少女の瞳は強い決意を秘めていた。

手を伸ばす。
おれの手は虚空を掴むだけだ。

おれじゃ、さくらを助けられなかったけど、
(頼む、さくらを)

最期の時、小狼は最愛の人の笑顔だけを願った。
(さくら)

小狼は見ず知らずの少女に後を託して、消えた。

843 : ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 07:31:36 ID:F7Wpcalm
■■
私はコンチュー丹を飲んだ後、懐中電灯を持ちながら扉を開けた。
思い描いていた通りだ。
暗闇の中に長い間いた小狼は、懐中電灯を顔に向けると大きな隙ができた。
あとは簡単だ。私は小狼がよく見えた。
私は首へと手を伸ばし、そこを握り潰した。
蜂のように素早く、蟻の怪力で私は命を摘み取った。
今度は自分の手で良い奴を、私は殺した。
よつばを殺したクソ野郎の時とは違う。
私は感情に押しつぶされることなく、アイテムを得るためでもなく、人を殺した。
(………)
…この気持ちも、あとで消してもらえる。

三回目だ。また一歩優勝へと近付いた。
悲しいわけがない。
罪悪感があるわけがない。

844 :聖者は闇の中に堕ち、鬼は光の中で笑う ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 07:33:14 ID:F7Wpcalm
いずれ忘れてしまうことに感情を向けるなんて、馬鹿らしい。

私は、小狼のランドセルを物色した。
ロクな物がなかった。
カメラなんて必要ないし、水や食料も足りている。
荷物を持っていくのはやめた。
これから小狼の仲間に合流するのだから、怪しまれることはしない。
軽く投げ捨てたつもりだったけど、コンチュー丹を飲んでいたのを忘れていた。
力加減を間違えて、ランドセルはどこかに飛んでいってしまった。
(いらないし、いいか)


…あ、そうだ、忘れる所だった。

「――ご褒美を寄越せ!」

■■
少年はご褒美によって生かされ、ご褒美のせいで殺された。
地の利を生かした勝利だった。
小狼は武道に優れている。
真正面から戦ったら、千秋に勝機はなかっただろう。
コンチュー丹を飲んでいても、経験の差は埋まらない。

千秋はそこそこ頭が回った、千秋が洞窟の鍵を持っていた、小狼は人を信じすぎた。
小狼の敗因はこんな所だろうか。

心優しい少年は暗い洞窟で生涯を終えた。
少女の形をした鬼は、優しい月明かりを浴びながら少年を見下ろす。
最初となんら変わらない構図。

出会ったときから、運命は決まっていた。

■■
私は洞窟を進む。
洞窟の入り口には内側から鍵をかけてきた。
これで背後から襲われる心配はない。
目指すは神社だ。
脱出しようとしている奴らがいるなら、阻止しなければいけない。
相手は人を殺す覚悟のないお人好しばかりだ。
新しい支給品も手に入れた。
何の心配もない。

洞窟の奥の方から、微かな光が見えた。
出口までもうすぐだ。


私は、止まらない。
私は、もう止まれない。



【李小狼@カードキャプターさくら 死亡確認】

845 : ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 07:34:13 ID:F7Wpcalm
【D−5/トンネル内出口付近/1日目/夜中】
【南千秋@みなみけ】
[状態]:肉体的には健康、人間不信&精神衰弱(見た目は普通)。
[装備]:ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、
    祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5、
    首輪探知機、核鉄(シルバースキン)@武装錬金(展開せずポケットに)
[道具]:基本支給品×2、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4、コンチュー丹(容器なし)@ドラえもん、
    青酸カリ(半分消費)@名探偵コナン、的の書かれた紙×5枚@パタリロ!、太一のゴーグル(血がついている)、
替えのパンツ×3枚、トンネル南側入り口の鍵、不明支給品1〜3個。
[思考]:出口だ!
第一行動方針:『ご褒美』の支給品の効果を確認する。
第二行動方針:神社に行って対主催メンバーと合流して崩壊させる。
無理はしない。
第三行動方針:他者を利用しつつ、殺し合いを促進させる。危険因子はその都度排除。
第四行動方針:パタリロとの合流はできれば避ける?
第五行動方針:全て終わったら、八神ヒカリに形見のゴーグルを渡したい(自分が殺した事実は隠す)?
基本行動方針:誰も信用せず、いつもの自分を演じてみんなに殺し合いをしてもらう。
最終行動方針:優勝時のご褒美で“殺し合いに参加していた自分”を消してもらい、元の世界に戻る。


D−7トンネル中には小狼の死体が転がっています。
D−7トンネル入り口には内側から鍵がかかっています。
小狼のランドセルが蟻の怪力によりどこかに飛んでいきました。(場所は次の書き手におまかせします)

846 : ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 07:36:26 ID:F7Wpcalm
投下終了です。
支援ありがとうございました。
書いているうちにキルアは消えてしまいました。
仮投下スレにしようか一晩悩んだんですが、こっちに。
意見、指摘、受け付けています。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 08:05:50 ID:N9IoDsPf
乙。
バルキリースカートは今後使われる可能性がほとんどなくなったな。

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 08:26:40 ID:Ecf+e+sF
ああ、さらば小狼……やっぱり桜と再会するには遠すぎたか。
千秋はほんと黒くなっちまいやがって。
この黒さならやっていけるかもしれないな。

しかし神社に向かっちゃうのか。
確かにリンクが残っていれば良いカモかもしれないが、ろくな獲物が居ないぜ。

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 08:27:06 ID:w3HEGpGH
投下乙。
桜を助けることなく無念だな小狼……どのみち中央に向かってないから無理だったがw
あとは梨々と愉快な仲間たちにまかせて眠ってくれ。
これでチアキも中央入りか。コンチュー丹も残り一つでどう立ち回るのやら。

以下余計な指摘。
「…(三点リーダ)」や「―(ダッシュ)」は二つ繋げて1セットにするのが小説技法として正しいみたいです(……や――みたいに使う)。
それと、?や!の後は1スペース開ける、などといったことをすると読みやすいかも(つまり! こんな感じ)。
もし気になるようならwikiに登録っされた時点で修正してみるのもいいかもしれません。
他は思考がしっかりしてて読みやすかったです。GJ

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 09:54:21 ID:5Kgpi9BS
乙でした

千秋…立派なマーダーに成長したな…

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 10:52:37 ID:frtvyrrd
投下乙。
そうだよ、コンチュー丹のこと忘れてたよ……回数限定でまっとうなマーダーも演じられるんじゃないか。
千秋の立派な成長?ぶりに驚かされました。GJ。

ひとつ気になったのは、バルキリースカートの核鉄の行方でしょうか。
ランドセルの中にも見つからなかったようだし、
シルバースキンの核鉄を持っていて使っている以上、核鉄を見つければ捨てないでしょうし……
小狼の死体のところにでもあるのでしょうか?
キルアの出番カットで失われたのかもしれませんが、核鉄の行方を明言して頂けると助かります。
あと、飛んで行ったランドセルの中身も。

852 : ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 14:52:46 ID:F7Wpcalm
指摘感謝します。

備考修正します。
小狼のランドセル(基本支給品ときせかえカメラ@ドラえもん)は蟻の怪力によりどこかに飛んでいきました。(場所は次の書き手にお任せします)

あと、備考追加で
小狼の死体のポケットに核鉄(バルキリースカート)@武装錬金が入っています。

核鉄が出番終了みたいな位置に……。
……と――の使い方も指摘感謝します。
Wiki収録時にまとめて修正しようと思います。

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 16:22:21 ID:BdyeR638
投下乙
千秋が立派なマーダーに化けたな
ジャンプを姉崎まもりみたいな貴重な一般人マーダーとしてがんばってもらいたい!

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 16:30:37 ID:6MbcxNtC
投下乙。小狼呆気ないな…。
正直、千秋にあった時点で南西の街には行けないだろうなとは思ってた。
死ぬ死なないは別としても。


細かい指摘になりますが、小狼は神社に人が集まっていること知らないんじゃないかと思います。
学校で別れるときにリンクと梨花が西に向かうのは知っていたけど、
二人が神社に向かって、その後留まったかどうかは把握していないはず。


855 : ◆rY8C.xUljU :2008/04/03(木) 22:51:04 ID:F7Wpcalm
指摘感謝です。

あ、本当だ。見落としてました。
学校から西と聞いて神社と千秋が推測したようなくだりを入れようと思います。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 01:38:10 ID:vJa3TnWV
そろそろ次スレか?
まだ容量は平気?

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 15:44:05 ID:eTOXjsns
ttp://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1207291360/l50
立てるだけ立てておいた。

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 21:33:39 ID:6kuToS4v


859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 00:38:14 ID:bHy822pw
さて、埋めネタを楽しみにしている俺がいる。
まとめwikiで見たが笑えるぞw

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 01:05:40 ID:jLcaqnmh
埋めネタ好きだw

キャラ現在地(向かってるキャラ含む)

学校付近 7人
街付近 11人
タワー付近 8人
城付近 6人

多そうな所を数えてみたら街最高すぎるな。

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 01:11:20 ID:MMwMK5j6
次誰が埋め立て&進行役になるんだろ

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 15:25:20 ID:+so5X8ZQ
でも、街付近は11人中10人が"一応"対主催。
……顔ぶれは凄まじいが。危険というレベルを10メートルぐらい通り越してる。
何というか、いかにも同士討ちしそうな感じだ。

863 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/04/05(土) 21:22:39 ID:CZ8jj5z8
>862
10M?1万Mの間違いだろ?
……深く考えれば、危険なんてレベルじゃねーぞw
対主催同士の同士討ちが起きないのはこのロワの奇跡か?
でも、どっかで、同士討ちしていたようなきもする。気のせいか?

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 21:29:36 ID:SnCJVrY3
Fライン戦線で見事に同士討ちしてたよ。

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 21:49:20 ID:1J7hs+N/
江戸川コナン、灰原哀、八神はやて、
摂津のきり丸、才賀勝

対主催?に殺された対主催の人たちです。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 22:02:47 ID:jLcaqnmh
Fラインはマーダーが1人混ざってただけで他は対主催だよなww

街の火種は
のび太の誤解
レミリア無双
小太郎のネギ殺害犯探し
レイジングハート
タバサ教

ぐらいかな?
時間的には金糸雀も遅れて乱入も可能だし。
タバサ……レックス知ってる奴いないな

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 22:42:58 ID:D8zwdMcL
街へやってくる11人のうち、れみりゃはレックスらとの一戦で時間を食った&距離が一番離れている関係で一番遅れるんだよな……
これが吉と出るか凶と出るか。

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 22:56:16 ID:jLcaqnmh
時間軸が分かりにくいな。
街についてても、なかなか人に会えなかったで登場時間はずらせるけど。
街に向かってる中で小太郎が最速?
れみりゃ(バトル+胃もたれ)
のび太(蒼い子と会話+トロそう)
タバサ組(のび太と会話+一度塔に戻る+棺桶重い)

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 23:38:31 ID:IOLl/KTi
11人とも全員【夜】だから、最長でも2時間離れてないんだよな
街も広いし、描写さえあれば誰とでも出会えそうだ

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 13:10:43 ID:BU6RXiWb
ロリショタロワの過去ログってどこかで見れないかな。

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 16:54:04 ID:MORV5kVL
>>870
>>1 のURLをココに入れてみたら、見れるんじゃないかな?
ttp://www.geocities.jp/mirrorhenkan/
ためしにやってみたが、1(やれるか話し合うスレ)と15は、
「別窓変換」→その6
で出てきた。

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 17:09:04 ID:BU6RXiWb
おおありがとう。

初代スレを見ると結構候補キャラは多かったんだな。
仮にLSロワセカンドがあるとしたらこの中からでるのだろうか。

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 21:32:01 ID:TYSNcf32
候補が多すぎて、有名なのに忘れられてたりしたキャラも結構いたからな
そういうキャラが入って来たら分からないよ

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 21:52:26 ID:DPN4FPMF
今投票したら、こどものじかんのメイン三人は確実に入ったと思うね。
あとはグレンラガンで子供時代のシモン&ニアとか、なのははstsの方から子供キャラが誰か出たかも

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 22:54:41 ID:ugn7PWSs
ナデシコのルリが落ちたのは意外だったな。
旬が過ぎてたとはいえ、超有名なロリだったのに。
というかこのロワ、マニアックすぎて仮に2nd有ったとしても何が来るか全く判らない。
俺も票入れた一員だけど、東方とかベルカナとかヴィクトリアとか通るとは思わなかったw

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 23:22:54 ID:QoSqBnOU
カワイソスリレー継続のため、StrikerSのキャラは必須かなw
あとゲーム系からは、幻想水滸伝シリーズなんかが狙い目かも。

……って、気が早いよみんな!

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 00:16:32 ID:yp5F7pER
今回の梅ネタは、次期ロワのキャラ推薦?

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 09:51:15 ID:Y6FlGAAm
2ndはメイデンさま出したいな。霊関係ややこしいけど。
霊感ないひとにはすっぽんぽんに見えるのがポイント

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 13:38:03 ID:hjHJPa3e
ロリカードを忘れるなww

880 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/04/07(月) 17:06:20 ID:1z3Vs8k5
金色のガッシュ(終了後のガッシュと途中からのティオ)とかはどう?

他には……シェリー(バイオハザード)?

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 18:04:29 ID:0AjV6FgB
R.O.Dのアニタとジュニアと久ちゃんだそうぜ。

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 18:48:00 ID:/p1Jm/yS
ディーとセラは今度こそ出られるのかどうか。
あとガッシュだとレイラを出したい。石化脅しできる奴と逢わせれば素敵な事にもなるし。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 18:48:42 ID:/p1Jm/yS
今度こそっていうのは違うか。次こそ。
今を完結させないと無いしな、次w

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 19:06:09 ID:if5RFY2z
まあ待て兄弟。確かに出てほしいキャラは両手じゃ足りないほどいるが、
ここで語って埋めネタが見れなくなったら本末転倒だろ?
と言う訳で新スレで新作が来るまで話そうじゃないか。

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 19:40:58 ID:1f8uW/tj
そういう時はしたらばで保存しとけばいいんじゃない?

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 19:45:51 ID:Bh9A39WV
仮にダイ(ダイの大冒険)あたりが参戦していたら復活呪文の世界観の違いにより
タバサ教が大変なことになっていただろうな。

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 10:05:11 ID:XPRpXYjJ
メロがショタで通るなら、
エヴァのアスカとかレイとかグレンのヨーコとか
幽白の幽助とか桑原とかもロリショタで通るのか?


888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 10:20:39 ID:D3HFgYZQ
一時期言われたラノベ4大ロリヒロインは出したいな

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 12:43:08 ID:cvmnr9Rr
>>887
票が集まればな

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 14:16:52 ID:Hl/fmst6
ところで、wikiが全然更新されてないけど大丈夫なのかな?

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 20:49:06 ID:RdRdiJuq
>>888
カンナと紫とメイゼルと……あと一人が出てこん。
シャナ以外ならタイガーが思い浮かぶのだが。

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 22:05:04 ID:1sIyjKLw
気が早すぎるぞw
まだまだ人数が半分を切ったばっかりなのにww

ということで頑張って進めようぜ!
俺は今あるパートを書いてるけど、誰か書き途中の人はいる?
ちなみに激戦区ではない。

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 23:41:09 ID:aN1wdbOF
某キャラが無事に生還したときに備えて、
エピローグを少々書いてます……w

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 23:42:07 ID:h/5A87jo
準備よすぎw

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 23:53:48 ID:PUet3Rid
とある状態に持っていってから帰還させたい子が一人いる。
その為に死ななきゃいけない人が強化されたため、
かなり可能性は薄れてしまったが。

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 00:22:27 ID:nHfZVFzb
某魔王や鉄槌ロリは生還した方がかわいそうなので
そろそろ天国の嫁やご主人様と再会させてあげて欲しいな。

間違って二人セットで生還しちゃった日にはもう……
生還の可能性があって生還した方が
ここまでかわいそうな例って初めてな気がする。

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 00:31:28 ID:Szyo4UJD
いや、その可哀想な生還も見てみたいw

898 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/04/09(水) 00:53:42 ID:pwbv8OFi
エヴァやイブは【生還】する前提で考えていないと許してくれない希ガス

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 01:07:59 ID:jJDsqfcR
ローゼン読んだけど、蒼い子の出番ってあれだけ?
ヴィクトリアもあれだけ?
アニメ見るべきかな

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 04:58:07 ID:+bvBE9K7
激戦区はプロットまで固まってるけど執筆態勢にない。
あともう少しすれば書き始められそうだけど、誰か書いてたらこっちは多分出遅れる。

>エピローグ
まかり間違って悪魔と鉄槌ロリ両方が生還しちゃったら……ヤバイな、ネタがビンビン来るw
みんなで生還して立派なカワイソスになりましょう。

>>899
ヴィクトリアはアニメでも出番似たようなものだったりする。
むしろアニメでは猫かぶりシーンが無い分、出番少ないくらいだ。

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 15:18:39 ID:/8oBHQLk
サモンナイトのアーノとかミルリーフとかはロリショタに入るのか?

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 17:49:13 ID:GHDYlmzD
何故アーノなんてマイナーどころを持ってきたのか気になるが、二人ともロリショタの範疇に入るんじゃね?
SNはちみっこいキャラが多いから

どうでもいいがミルリーフが出てたらベルカナに「なぜ邪神がここに?」とか勘違いさせてただろうなw

903 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/04/09(水) 19:00:12 ID:pwbv8OFi
最近ので言うと
なのはStrikerSからキャロ、エロオ、ルーテ死アが出られるし。
他に新しいロリショタは…うーん、思い浮かばない。
あえて初期の淫獣(ユーノ)と上の三名を同時に出してみるのはどうだろう。

>887
答え;メロは初登場時はショタだったので特例


904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 20:22:27 ID:V60ekUzo
サモンナイトだとビーニャもそうなんだろうか?

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 20:44:17 ID:jYDKH/Ru
ガッシュとかハリポタとかパーマンとかナルトとか
子供がメインの作品は結構あるんだけどな
やっぱ範囲が広いと逆に出てこないのも色々あるもんだ

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 20:51:00 ID:jiM5i6dv
遊戯王のモクバとか
セラムンのちびうさ
BJのピノコ
チビノリダー(仮面ノリダー)
ここらへんもいたら面白かったかも

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 20:54:12 ID:V60ekUzo
>>900
そういや猫かぶり原作であったなあ、アニメじゃ尺の都合でカットだったが
しかしそれ踏まえるとヴィクトリアは何気にステルスマーダーできそうだな

まあ一番キャラ活かすならやっぱり中立だが

908 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/04/09(水) 22:20:03 ID:pwbv8OFi
テイルズオブシンフォニア -ラタトスクの騎士-
主人公とヒロインが両方該当するんだがw

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 22:49:08 ID:+d08zWZm
アニ2ndで名が知れたし、次はこっちにもバッカーノのチェス出せないかな。
あとイルネストかリカルドとかクローディアとシャロンとか。

910 :名無しさん@お腹いっぱい:2008/04/09(水) 22:55:40 ID:pwbv8OFi
>909
すまん、一人も知らないんだ


911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 22:58:41 ID:5dqNHs0g
チルットとイルミーゼとリリーラとクロバットとシャワーズ?

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 23:06:12 ID:jJDsqfcR
作中で幼女、ガキ扱いされてるのがロリショタの前提だろ、jk
ただの年齢の幼いキャラ=ロリショタとは俺は認めない!
そしたらとんでもなく候補が増えすぎw
チェス君はいいなぁ。あれは良いショタ。

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 23:55:57 ID:nHfZVFzb
>>903ヴィヴィオとチンクを忘れてますよ。

>>912禁書の合法ロリとかハガレンのアルとかは有り?

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/09(水) 23:58:36 ID:ytYmIbiU
これは埋めコーナーが来る事なく残り容量を使い切ってしまう予感!

アニメにも出たからベール・ゼファー行けるかなあ。

あとテイルズシリーズはほぼ毎回ロリショタが出てるよね。
イノセンスとかCMでしか知らないが主人公が実に良さそうなショタだ。

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 00:57:30 ID:pjOFi5XB
鬼太郎とネコ娘を推薦。知名度高いから、書き手にも優しいw

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 01:20:22 ID:c32cxKVg
鬼太郎は刊行時期によっては東方みたいな方向に殺伐としてるんだよな。
人魚を食用に売ってたり、魂のてんぷらをみんなで美味しく食べてたりw
東方キャラもつるぺた鬼とか長寿兎とかは見込みが有るな。閻魔はちと強いが。

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 01:27:58 ID:/QTiIfnk
えーき様がちっこいのは二次設定じゃ?
ここは文句なしに小さいケロちゃんを推すぜ

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 01:28:20 ID:W8Ftv3eQ
正直今期のネコ娘とそれ以前のネコ娘は別種の生物(妖怪)な気がするw

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 01:43:36 ID:d8X9nN9f
ロリのみもやってみたいんだがなー。

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 02:09:46 ID:t368XoOw
ハガレンのアルはどうだろ?w
声がショタなだけで違う気がする。
ディスガイアの殿下出したいな。
あと、上にも出てるけどテイルズIのルカ。
他は把握が簡単なのを。

ってか気が早いな、みんな。
あと半分も人数がいるんだぜ?
でも雑談すると展開予想になりそうなんだよなー

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 03:01:42 ID:FU1brzgQ
いや、いくらなんでも気が早過ぎるだろ
自分の好きなキャラ出したいからって、1stも終わってないうちから宣伝すんなよ
何かマイナーなのばっかりだし

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 03:14:49 ID:c32cxKVg
まあただの雑談だ。
デススマイルズの鋏使いで死霊使いの物騒な自機ロリも良いなー。

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 04:30:11 ID:1zCukttS
シンシア・ザ・ミッションのシンシアをだな…先月から今月にかけて
「すごいね、人体(はぁと」な展開なので、ここのロワの趣旨に
合わなくなったがw

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 07:09:32 ID:XooMJgXK
お絵かき掲示板の絵のコメ蘭に変な宣伝?URLみたいなあるが
削除すべきじゃね?

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 15:54:08 ID:3nq0Kx2h
はあ…今回は埋めネタ話か。雑談は程々にしておけばいいのに…

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 18:14:13 ID:tGkGs3II
wiki更新したのですが、リンクのつなげ方が分からず……
詳しい方、誰かお願いします。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 18:47:53 ID:WzkrnBNI
>>926

[[ページ名]]
これだと、選択したページかURLが表示されて、
指定したページかURLに飛ぶ。

・例
[[悪魔のなのはさん]]
この場合、 悪魔のなのはさん と表示され、
悪魔のなのはさん というページに飛ぶ。

[[表示名>移動先名]]
こうすると、表示されるのは>の左側になるが、
実際に移動するページは>の右側になる。

・例
[[なのはさんの行動>ヴィータへの拷問]]
この場合、 なのはさんの行動 と表示されるが、
実際には ヴィータへの拷問 というページに飛ぶ。

なお、ページの名前の代わりにURLでも良い。

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 19:37:36 ID:1GjdvlP2
>>926
乙。wiki更新したいが引っ越したばかりで回線が……。

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 19:43:30 ID:9F4fWx5T
>>926
wikiのトップページの下の方にある、「@wikiの基本操作」などをクリックすれば解説のページに飛べます。

また、既に編集されているページを開き、左上の「編集」から「このページを編集する」を選べば、
「過去のページがどのような形で編集されているか」を確認できます。(別にそのページを直接編集しなくても構いません)
過去どのような形でwikiが編集されていたかが分かり、色々と参考になると思います。

特に、SSの後に付ける他ページへのリンク(枠囲いに入っている奴)は、
どこかのページのをコピペして改造するのがてっとり早いでしょう。

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